前回からの続き
で、そんな感じでルイ16世ですよ。だから今の説明を端的にまとめると、生まれて即位した時の状況としては、財政破綻しておりますとほぼ。
で、それでもルイ15世とか最強の流れの中で生きてるから、周りの貴族たちは俺最強と思いながら贅沢三昧のセレブピーポーなわけですよ。
で、逆にすごい税金とかもバリバリ取ってたのね、それを補うために。
最後はね、なんかね、空気税ってのがあったらしいよ。空気を吸ったら税金がないみたいな。
まあえげつない話ですよ。
その中で平民たちはもう飯も食えない限界状態と。
貧富の差っていう、だいぶ前に岩ちゃん言ってたけど、貧富の差ってレベルじゃないぐらいの差がこれ出てると。
じゃないね、それはね。空気税取られてるもんね。
90%以上税金だったっていう話だよ、確か。
それでさらにはポンパドール夫人とかも育てちゃった啓蒙子祖っていうね、王様だけが絶対じゃないぞっていう思想を持った人たちがどんどん台頭してきたと。
いやー不思議だよね。なんかそういう火種を作っていたのが、そっち側っていう貴族側っていうのも不思議な気がする。
そんな感じで、もう最悪の出だしで、終わりの始まりしか感じない状況だし、先代はね、すげー幸せに死んでいったなっていう状況だから、ルイ16世めっちゃかわいそうじゃねって俺は思うわけですよ。
そうね、もうどえらい時期になっちゃったね。
でしょ。
でも言うても贅沢三昧だったわけじゃないですか、16世も。
まあね、まあ贅沢といえば贅沢だろうけどね。
やっと来た来たってなったんじゃないの。
でもこの人さ、陰キャだったわけじゃない。
そうか。
だからやっぱなんか小さい頃から意外と見えてたんじゃないかなと思う。逆に冷静に。
なるほどね、ネガティブしそうでね。これやばいわと。
パリピにさ、飛び込んでいけないからさ、一歩引いたところから見てたら、やべえんじゃねこれっていうのはなんとなくわかってた気がする。
やべえ時期に俺のターン来るんじゃねって思ってたかもね。
そうそうそうそう。だからこの人ずっとなんかあんま欲情のない人だったらしいんだけど、淡々とした感じの。
だから割と育っていく中で、周りの貴族の自分の王位を奪おうとする人たちもいたりとかしたわけだから、結構冷静に見ててずっと絶望してた感じはちょっとあるんだよね。
じゃあなんかパリピ的な描かれ方では全然ないんだ。
全然ない全然ない。
本当に陰キャなんだ。
あ、なるほどね。で、そんな中でマリー・アントワネットっていうのは完全に戦略結婚だからね。オーストリアとのね。
で、そうやって来たんだけど、まあマリー・アントワネットはどっちかというとパリピな人だったんだけど、
超パリピでしょ。
だからルイ16世って先週話したけどさ、自分の部屋で錠前いじるのが趣味っていうさ。
とてつもない趣味だね。
とてつもない趣味でしょ。カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカジ開けるのが。
なんのカギを開けようとしてたんだろうな、ほんとに。悲しくなってきた。
周りはさ、なんかtwenty four party peopleな世界のわけじゃん。貴族の世界ってね。
で、その中でさ、錠前いじり、鍵いじりが趣味な人がさ、ずーっと見ててさ、もう完全に、うわぁ、いずれ、と思いながらさ、もうほんとベルサイオブザデッドな感じだなって思ってた気がするので、財政はアタンしてるし。
スマホだってリムジンパーティーでしょ、毎回。 そうそうそう、リムジンパーティーリムジンパーティー、ビップカーがね。
俺鍵いじってるからって言って、出てこないわけでしょ。もっといい鍵が欲しいぐらいの感じだよね。
そのさ、合わなさといいさ、いろんなことで悲しすぎるんだけど、こうやって生まれて、ルイ16世仕方ないじゃんっていう話をしたかったわけですけども、
ここでそのルイ16世、ここまでの流れを知った上で読むと、めっちゃ面白い漫画があって、先週ね、吉田くんがちらっと漫画のタイトル言って、
本当は俺この漫画の話がしたかったんだよって、後に流した漫画があるんだけど、俺がね。それがイノサンっていう漫画ですよ。
初形の。 初形の、そうそうそう。イノサンっていう発音が正しいのかイノサンが正しいのかこれわかんないんだけど、
イノサンってイノセンスっていう純真無垢っていう言葉があるじゃない、単語が、それのフランス語の言い方がイノサンらしいんだけどね。
なんかタモさんみたいな。 そう、アブさんみたいなイメージになっちゃうからね。
そういうイメージでしたけどね。 まあそうじゃなくて、美しい物語なんですけども、
僕が大好きな漫画でこの流れから来たルイ16世のことをすごい描いてたりもするから、ちょっと紹介したいなと思うんですけど最後に。
イノサンっていう旧館ある漫画があって、その後第二部みたいな感じでイノサンルージュっていう漫画があるんだけど、
これってたぶんしかヤングジャンプかなんかだったよね、連載。 だったと思う。
坂本新一さんっていう方が書いてる漫画で、それで何の話かっていうと、フランス革命の話ではあるんだけど、
その時代を生きた処刑人ムシュードパリっていう人がいるのね。パリの処刑人で、その一番有名なシャレル・アンリ・サンソンっていうサンソン家の人がいて、
その処刑人一家の人ね。で、その人が主人公の話なんだけど、岩ちゃん読んだことある?
読んだことないです。 あ、ないんだ。
うんうん。終わったら読もうと思ってるうちにいつの間にか終わってて。 終わったよ。読むよそろそろって感じだよね。
ものすごいレース細かいみたいな。 そうだね。めっちゃ繊細で超美麗な絵だよね。
なんかね、毎回ストイックなマンガ描くしね。めちゃくちゃ。 そうそうそう。で、時代交渉もきちっとしてて、すっげー美麗な絵で、
すっごい細かい絵で、エログロも描くし、美しい絵も描くしみたいな残酷な物語なんだけど、
どっかちょっと少女漫画的でもあるよね、感じが。処刑人の話だからグロには絶対になるんだけど、
原作があって、原作は死刑執行人サンソン、国王ルイ十六世の首をはねた男っていう、
2003年の足立正勝さんっていう人が描かれた本があって、それが原作になってて。
この原作の方ね、確かねカバーイラストは新木裕彦さんが描いてるね。ジョジョの。 まさにピッタリな感じですね。
ピッタリな感じ。で、これがすごい絵が上手いとかさ、話が面白いとかもあるんだけど、
結構ね、俺の好きなパターンではあるんだけど、歴史ものを描くときに、そういう話の中に現代的な解釈っていうのをふんだんに盛り込んでて、
心理的な部分っていう描き方はもちろんなんだけど、映像的にもすごい盛り込んでてね、面白かったりするんだけどね。
イメージ映像みたいに急に変わる部分があって、そのままの史実としての衣装とかではなくて、
一瞬、この方が解釈しやすいでしょ、現代の人にはっていう感じで、バンといきなりね、服装変わったりすることがね、現代的に。
で、急になんか、これ読んでもらわなきゃわかんないんだけど、ロベールフランソアダミアンっていう人がいて、すごい貧しかった人なんだけど、
宗教的にその頃って貴族は青い血が流れてるって言われてたのね、それで自分たちはすごい貧乏なのに貴族はずっとすごい贅沢な暮らししてて、
本当に貴族には青い血が流れてるのかどうかを確認したかったのね、この人。
それでルイ15世をナイフで襲っちゃって、それで本当に厚い服着てたから冬場で、かすり傷だったらしいんだけど、
国王にそういう暗殺未遂を働いたからって、一番ひどいヤツザキの刑っていうのに処される人がいるのね。
で、その人はただ自分と貴族たちがそんなに人間として違うのかと思っただけなのに、もう死死を引き裂かれるような刑に処されるっていうひどいシーンがあるんだけど、この漫画でもあるのね。
そのシーンでそのダミアンが思い描いた平等とかさ、人の上下がない世界っていうのに行きたいっていう気持ちで、
急にね、ダミアンがね、ある瞬間にその処刑人のシャルル・アンリー・サンソンと処刑のシーンなんだけど、心が通じ合うみたいな感じの表現のシーンだと、
ダミアンがね、Tシャツとジーンズになってるのね、アメリカを思わせるような。 精神世界で。 そうそう、精神世界でね。
そういうなんか急に現代感がわかるっていうかね、なんかそのTシャツとジーンズが言いたいことってなんかすごい伝わるじゃん。
そういうアメリカ的な自由な世界っていうのはね、上下ではないっていう、急にそういう服装になったダミアンが出てきたりとか、
あとマリー・アントネットとそのセレブ友達を描くときに、宮廷の風景なのに、なんか急にね、現代のセレブ女子たちのパーティーのような描写になるのに、
食べ物とか服装とかも現代の服になってね、で、サングラス頭の上にかけたりとか、で、さらにみんな手にスマホ持ってんのね。
アリピ感がわかりやすく。 ぱっと見ると、時代のお姫様っていうよりも、現代の超金持ちって言った方がなんとなく自分たちに伝わるものがある。
そういうイメージの人だったっていう。 そうそうそう。それですごい面白かったのが、マリー・アントネットがスマホ見てて、ツイッターもやってんのね。
で、めっちゃ幸せな日々をアピールしてるんだけど、で、フォロワーが60万人なのね。で、この60万人ってなんだろうって俺調べて、ちょっとこれかなって思ったのがあって、
多分ね、当時のパリの人口だと思うね、これって。それがちょうど60万人ぐらいだったって言われてるから、で、すごいそこの細かい描写も面白いなと思うんだけど、
で、まあいわゆるこれも黒い話になっちゃうけど、超幸せアピールですよ。今度子供が生まれますって言って、夫と幸せな日々を過ごしてるみたいなことが書いてあったりとかして、
別に幸せな日々を過ごしてること自体は全然悪いことじゃないんだけど、だけどそのめっちゃセレブな描写の外で、本当に栄養失調で、この人絵がめちゃくちゃうまいから、
もうめちゃめちゃ美しい人っていうのとめちゃめちゃ醜い人っていうのがちょっと心がえぐられるぐらい描き分けがうまいよね。 描き分けるね。 でしょ。まさに皮肉的なぐらいにもうバッチリ描き分けるでしょ。
やってしまう人。 やってしまう人だから、本当にそのパリの郊外とかスラムで、ガシと栄養失調に苦しむスラムの人々っていう描写と、
それがマリー・ジョセフ産村っていう妹がいて、で、シャルルの兄の方は本当に自分のイノサン、純真のために死刑を廃止したいっていう夢に向かっていこうとこなんだけど、
マリー・ジョセフの方はもうちょっとね、なんだろう、女の子なんだけど気に入らない奴はむしろ殺してやりたいぐらいの感じなんだよね。で、二部になるとこのマリー・ジョセフの方が主人公になっていくんだけど、
ここからがね、ちょっとまた面白くて、フランス革命ってさ、いわゆる人権宣言っていうのがあったりとかするわけじゃん、ベースに。王様が全てじゃなくてみんなに人権があるっていうのをみんなが言った時期だったりとかするわけじゃん。
その中でその前の話だと、この時代だと女性ってさ、やっぱ誰と結婚するかとかによって人生が決められてるみたいな感じで、で、ずっとマリー・ジョセフも女だから処刑人にはなるなとかさ、いやだ私は処刑人になるんだって言ったりとか、
そういう女だから女だからっていうのに結構苦しめられてるところがあったりする描き方になってるんだよね。そういう育ち方をした中で、第二部のフランス革命編はフランス革命が起こると同時にマリー・ジョセフが女性を超えていくっていう話になってるよね。
ただ、このさ、描き方がすげー面白いんだけど、やりすぎたなと思って、そこが面白さでもあるんだけど、マリー・ジョセフね、女性を超えるところからね、もう社会全体を超えようとして、無雑態人間の縛りとかさ、
すべてのジェンダー以外にもすべての社会的なものから唯一の存在になろうとして、ぶち抜けすぎて、なんかね、どっちかっていうと無政府状態のパンクロックな女になって、
マリーはマリーでしかないみたいな感じなんだけど、口癖は最悪だしね、サクッと殺さずに苦しめて殺すとかも大好きだし。
だからそういう意味で、女性を超える物語っていうような感じに描かれている。
そういうことではなさそうですね。 そういうことではないレベルまで行っちゃってるところが面白さだったりするんだけどね。
ぶっ飛んでるんですね。 ぶっ飛んでる。ちょっとぶっ飛んでるところが面白さだけど、でもここまで描いた方が変な落とし所にならないっていう方に行かせた方がやっぱ面白いんだよなと思ったけど最後まで。
そういうシャルル・アンリー・サンソンもほっといてマリー・ジョセフ・サンソンの話になっていくっていう題に向かって、これはこれで面白かった。
ただマリーは結局ずっといろんなものを超えようとしていくのね、苦しみの中で。
苦しみっていう悩みでもなくて、ただ唯一自分という存在みたいな感じでとことん突き抜けていこうとするんだけど、
アニーのシャルル・アンリーはだんだんずっと処刑をなくしたいっていう夢に生きてたんだけど、
この第二部になる頃には、そうは言ってもそれでもやっぱ処刑っていう仕事が自分たちの生活を豊かにさせてくれて家族を守ってくれてるっていう子供もできてるからね。
だからどっちかというと全否定ではなくなってるの。やっぱり自分はサンソン家を守っていかなければ大事な妻とか子供を守れないみたいな大人の男になってるのね。
必要枠だ。
そうそう、必要枠だけど夢は夢であるんだけど現実は現実であるっていう一家を守る男になってるんだけど、そんなシャルルがマリーは大っ嫌いになってる。
マリーの方がシャルルを嫌いになってるってことね。あの夢理想を追っていたシャルルが好きだったってことね。
理想を捨てたっていうかつまんねえクソ男になりやがってこのバカがみたいな感じになってる。
なるほどなるほど。やっぱり尾崎なんだよ。
そうだね尾崎。
マリーは。そうなんだよ。
そういうところ面白くてね。だから主人公がさ、ただ単に自分の夢に向かって成長していくわけじゃなくて大人になってしまった社会的なものに取り巻かれてしまったある意味弱くなったけどある意味別の面では強いっていう男シャルルになってたりとかするっていうね。
やっぱここら辺が青年漫画的な面白さなのかなと思って一筋縄じゃないところがね。
それもバチクソン否定するやつが主人公なわけだしね。
そうそうそう第二部はねバチクソン否定するからね。
面白いね。
まあそれと同時にマリー・アントマネットとルイ16世の破滅っていうのが混ざっていくっていう話になってるんだよね。
やっぱなんか聞けば聞くほどルイ16世はそりゃそうだよねって気持ちになっちゃうね。
でしょそんな中にさ。
最初のテーマに沿っていますね。
生まれたところもさパリピだらけの中にさ一人すっげーオタクがいたらさすげーいずれこの家って思うでしょ。それもこの家超財政破綻してるしと思うと。
そうだよね交渉であったりだとかさ処刑人たちがめちゃめちゃキャラだって主人公になってる中で16世は主人公になれなかったわけだもんね現代に向いても。
どう考えてもやっぱり周りのキャラ強すぎてやっぱ主人公にはなれない人だなって思うけど主人公になんかなりたくなくて部屋でさ鍵いじってたかったんだよなこの人はって思うよね。
ほっといてくれよって思ってたんだよね。
ほっとけよって思ったよねゲームさせてくれよって思ったんだよね。
そうだよね俺のことはいいからって言って。破滅に向かって息を潜めてたのかもしれないね。見えてはいるけれども何もできんって。
まあそんな感じだったわけです。あのなんか途中でさあちこち飛んだ上に俺猪野さんのことを話したかっただけになってきたから、
ルイ16世も途中でどっか行っちゃってたからさそういうところが悲しいんだよね。
そうだね忘れちゃうね。
いつの間にかルイ16世の話にすらさせてもらえなくなってるってところがね。
まあ今回の話もね結局は猪野さんよもうぜみたいなところに落ち着いただけ。
そうそうそう。
そんなとこも悲しいよね16世。
そういうところが悲しいなって俺今思ったわ。全然俺最初の話じゃなくなってるわと思って。
忘れちゃうんだよね。
ルイ16世忘れてたわって。途中でさあ必死にちょっと混ぜようとはするんだけどさ。
そうなんだよね。だってね14世ももう人は国家なりでしょ。で15世はもうただただこう浪費をし続けた。
ただただ浪費をし続けたね。
そうなわけじゃない。もう楽しく生きて死にましたぜっていう感じなわけじゃない。
マジでな。
16世は鍵いじってたら処刑されたって聞いてる限りでは。
鍵いじってたいのにだからあれだよね。ずっとさとりあえず家でゲームしておきたかったのにゲームをさせてくれない上に外バタバタになっていつの間にか自分のせいにされて。
まあ16世も何もしなかったんだけどさ。まあ一つだけどういう16世を擁護するとするとさ。彼も彼なりに人の言うことを聞いていろんなことをしようとするんだけど結局既得権益があったりとかするわけじゃない。それぞれ。だからそれを何一つ財政を直そうとすることは、