オープニングと梅雨の季節
羽ばたけ!ムーちゃん 日本の国庁大村崎
豊かな自然に囲まれた八ヶ岳高原の 北都市長坂町は
全国一の生息地です。 大村崎センターは
NPO法人昆虫の生地プロジェクト実行委員会が運営しており
夏になると美しい大村崎と出会うことができます。 大村崎センターは
自然環境を図る基準ともいえる 大村崎の保護と研究
それらを取り囲む自然環境の保護に取り組む中心的な施設です。 大村崎センターは
大村崎と友達になること 森と友達になること
自然と友達になることを お手伝いするプログラムを用意しています。
大村崎センターへの訪問を心よりお待ちしております。 今週も羽ばたけムーちゃんの時間がやってきました。
今日は北都市大村崎センターの小林美香がお伝えしていきます。 どうぞ最後までお付き合いください。
今年はほぼ平年並みの梅雨入りとなりましたね。 去年はだいぶ早い梅雨入りで、そして梅雨が明けたのも早かったですね。
また梅雨入り宣言がされたにもかかわらず雨が少ないという状況もありましたね。
今年は晴れ間も多かった気がするんですが、梅雨らしい雨の降り方かなぁと感じます。
じめじめと鬱陶しい梅雨の季節、早く梅雨明けしてほしいなぁという気持ちもありますが、しっとりと降る雨の中を散策するのもなかなか風情があります。
植物もみずみずしくて、雨の中の植物観察も結構楽しいですよ。
春に芽吹いた植物たちは、夏になる頃には大きく成長しているものが多いです。
夏の植物の成長とハルジオン・ヒメジョオン
例えば、ヨモギは芽吹いた頃には地面に張り付くように生えていましたが、今では1メートル近く伸びていて茎も太くしっかりとしています。
またイタドリは枝分かれしたりしながら幅を広げていますし、ギシギシやスイバの葉っぱはお化けのように大きくなっています。
冬の間枯れてしまっていたはずのクズも、6月あたりから急にツルの勢いが増してきて、あっという間にはびこってしまって、池垣や場所によっては地面を張って覆い尽くしているような状態です。
また、春先から咲き始めていたハルジオンは、背丈が随分と伸びてきて、長いものでは私の肩ぐらいの高さのものもありました。
もう季節的には、ハルジオンの方は時期が終わってしまいましたが、今は見た目がそっくりなヒメジョーンをよく見かけるようになりました。
そのヒメジョーンの方も、やはり背丈が1メートルほどに成長しています。
ハルジオンとヒメジョーン、よく似たこの2つの植物をどうやったら見分けられるのかという話題がですね、たびたび出てきますね。
一番わかりやすいのは、咲いている時期ですね。
春に咲いているのがハルジオン、そして夏に咲いているのがヒメジョーンとなります。
ただし、春から夏に移り変わる間、この時期というのは、まだハルジオンも咲いていることがありますし、ヒメジョーンが出始めてくる頃でもあります。
どちらも一緒に混ざって咲いていると、同じ種類にしか見えないですが、
よく見れば違う点を見つけることができるんです。
その見分けるポイントというのはいくつかあるんですが、まず注目する点は花びらですね。
ハルジオンとヒメジョーン、両方の花を見比べた時に、花びらが細かくて細い方がハルジオンで、それに比べると花びらに少し幅がある方がヒメジョーンになります。
あとは葉っぱの付き方です。
葉っぱの根元をよく見てみて、茎を抱き込むように葉っぱが付いていたらハルジオン。
葉っぱの付け根が細くなって茎からまっすぐ伸びていればヒメジョーンです。
決定的な違いは、茎を折ってみると分かります。
茎の中が空洞でストローのようになっているのがハルジオンで、しっかりと詰まっているのがヒメジョーンとなります。
この違いを2種類並べて見比べたいなと思うんですが、気づくといつの間にかヒメジョーンに移り変わっているので、実際に比べてみるのはなかなか難しいかもしれないですね。
そっくりな見た目のハルジオンとヒメジョーン、どちらも菊花で、そしてどちらもはじめは観賞用の植物として北アメリカから持ち込まれて、そして今では野生化した菊花植物となっています。
見た目だけではなくて、老いたちもそっくりなんですね。
ではここで1曲お聴きください。
ゼルダで王神様
FM八ヶ岳、羽畑、むーちゃん、北都市大村崎センターがお届けしています。
クサノオウの特徴と注意点
自然公園の中で今年一番よく見かけるものの一つに、草の王という植物があります。
黄色い花が菜の花にも似ている雑草で、5月ぐらいから花が咲き始めていましたね。
この草の王も今は株が大きく成長して、既にたくさんの種を付けています。
4枚の花びらを付けた2センチ前後の黄色い花がとても可愛らしい草なんですが、実は注意が必要な植物です。
草の王の茎や葉っぱをちぎると黄色い汁が出てくるんですが、この汁に触れてしまうと肌が炎症を起こすことがあるんです。
草の王はケシカの有毒植物なんですね。
花が菜の花に似ているからといって間違って食べてしまうと胃腸の粘膜がただれてしまったり、呼吸困難になってしまったりと、結構毒性がありますので気をつけないといけません。
草の王という名前の由来はいくつかあって、一つは文字通り黄色い汁が出ることから、草の黄色と書いて草の王という説。
そして毒草ではあるんですが、皮膚の湿疹を治す薬草としても使われていたことから、山枝れに草子の草と書いて草というものですが、それの王様ということで草の王と呼ばれたという説があります。
タケニグサの特徴と植物の繁殖
草の王と同じケシカの植物で、同じように黄色い汁が出てくるものに、タケニグサという植物もあります。
北都市では、空き地や山道の脇なんかに普通に生えている植物なんですが、大村崎センター周辺の自然公園の中ではあまり見かけません。
それが今年はとても変な場所で出会ったんですね。
このタケニグサは葉っぱがとても特徴的な形をしていて、かしわ餅を包むかしわの葉っぱにとてもよく似ています。
夏の頃には高さが2メートル近くにも成長するので、雑草の中に生えていると特によく目立つ植物ですね。
初夏には先端に細かい花をたくさん付けます。
名前の由来は、花が終わった後にできる実の形が竹の葉っぱに似ているということから、
そしてもう一個は、茎の中が空洞で、竹に似ているからという説があります。
また草納も同様ですね。
このタケニグサの黄色い汁も皮膚疾患の薬として使われていたそうです。
ただし、草納もタケニグサも民間薬として使用されてはいましたが、
使い方を誤ると逆効果なので、素人が手を出すのは避けたいですね。
こんなように自分では動けない植物が今までなかったところに突然現れるのには様々な理由があります。
例えば樹木の種などは、その実を食べた鳥が落とした糞の中に種が残っていて、そこで芽吹いて成長するということがあります。
また植物によっては、自ら弾け飛ぶものや、風に飛ばされて遠くまで運ばれるというものもあります。
では草納やタケニグサはどうやって増えていくのかというと、
種をアリが運んでいくそうなんですね。
これはカタクリも同じなんですけれども、種の周りにエライオソームというアリが好む匂いの成分がついていて、
アリによって種を運ばせるという仕組みになっているそうです。
ちなみに私が見たタケニグサが生えていた場所というのは、コンクリートの割れ芽でしたね。
タケニグサは伐採した跡地などに真っ先に生えてくるパイオニアプランツとも言われています。
アリが種を運んできたというのも、どんな場所でも成長できるというのも納得してしまうようなたくましい植物なんですね。
エンディング
大村崎センターの開館状況やイベント情報については、ホームページでご確認いただけます。
お電話でのお問い合わせは、0551-32-6648までお願いします。
この番組は、NPO法人昆虫の生地プロジェクト実行委員会が運営する北斗市大村崎センターがお届けしました。
それでは、北斗市大村崎センターでお待ちしています。
ラジオではまた来週お会いしましょう。