ながら行動の影響
ノト丸
「"ながら乗車"はおやめください!」これ新宿駅のアナウンスだそうですけど、 いやーなんか耳が痛いなーって思う人結構いるんじゃないですかね。
スマホ見ながら歩いたり、音楽聴きながらSNSチェックしたり、 もう日常ですよね、こういう"ながら行動"。あなたもなんかこう心当たりありますよね。
今回はですね、Daisuke Sawaiさんの記事。 AI時代を生き抜く"ながら力"をちょっと元にしまして、この"ながら"をですね、グッと深掘りしていきたいなと。
そもそもこれってネガティブなことなんですかね。 なんでついつい"ながら"しちゃうんでしょう。
で、もしかしたらこれからの時代、"ながら"をうまく使うことが大事になるかもしれない。 そんな可能性までちょっと探っていきます。
ブク美
あの単にマルチタスクっていう言葉だけじゃなくてですね、 その裏にある、例えば脳の仕組みですとか社会の変化、
あとはテクノロジーの影響、そういったところまで見ていくと、"ながら"の本当のところとか、 これからどう付き合っていけばいいのかっていうのが結構見えてくるんじゃないかなと思います。
あなた自身の行動をね、ちょっと振り返る、そんなきっかけにもなれば嬉しいです。
ノト丸
では早速ですが、なんで私たちは特に意識しなくても、"ながら状態"にこうなっちゃうんでしょうか。 記事にもいくつか十話ありましたけど。
ブク美
うーん、やっぱり大きいのは脳の仕組みの部分ですかね。 タスクをこう次々に切り替えますよね。
ノト丸
その度に脳の中でドーパミンっていう、まあ快感物質が出るんですよ。 あーなるほど。
ブク美
ええ、だから無意識に次の刺激、次のタスクへって移りたくなっちゃう。 まあある種の癖というか、軽い依存みたいな状態とも言えるかもしれませんね。
ノト丸
へー、脳が欲しちゃうんですねそれを。 それに加えて、なんかこう社会的なプレッシャーみたいなのも感じません?
時間有効に使わなきゃとか、効率よくやらないとダメだみたいな。 一つのことにじっと集中してるとなんかサボってるような、そんな気分になる時僕もあります。
ブク美
それは間違いなくありますね。 社会構造が生み出す、まあ効率至上主義みたいな空気感。
で、さらにそれを技術が後押ししてると。 あーテクノロジー。
ブク美
ええ、テクノロジーの進化ですよね。 スマホ一つあれば、情報集めも連絡もエンタメもいつでもどこでもながらでできちゃう。
やっぱり技術が私たちの行動を形作ってるっていう側面は、これはもう否定できないですよね。
ノト丸
うーん、確かに。でもその、ながらが必ずしも悪いことばっかりじゃないんだっていう視点もこの記事面白かったですよね。
あの、プロの"ながら力"の話、あれはまさにそうだなぁと。
ブク美
あー、保育士さんのエピソードですね。
保護者の方としっかり目を合わせて話をしているんだけども、視界の端っこでは園庭に飛び出そうとしてる園児にちゃんと気づいてて、さっと手を掴んで止めると。
おおー。
これって単に注意が散漫なんじゃなくて、状況全体をちゃんと見てて、瞬時に優先順位をつけて対応するっていう、かなり高度なスキルなんですよ。
ノト丸
なんというか、経験で体に染み付いた知恵みたいな、瞬時の判断力ですよね。
ブク美
それは確かにプロの技って感じですね。
いやでも正直、私たちの日常のながらって、そこまで洗練されてるケースばかりじゃない気もしますけど、むしろなんか注意が分散しちゃってどっちつかず、みたいな。
あの記事にあったシシリアの空港の話みたいに、噴火パニックの中で右手と左手で別々の電話に対応してた係員の話ですね。
ノト丸
あれはもう完全に処理できるキャパシティを超えちゃってて、"ながら"が破綻しちゃってる状態ですよね。
ブク美
そうですよね。だからこそ大事なのは、ながらを全部ダメっていうんじゃなくて、使いこなすためのリテラシー、つまり状況判断能力なんです。
AIと未来のながら
ブク美
今は集中した方がいいのか、それともまあ分散しても大丈夫なのか、その見極めがすごく大事になってくると思いますね。
ノト丸
なるほど。じゃあそのながらの未来っていうのはどうなっていくんでしょう。特にAIが出てきて、状況はなんかさらに変わりそうですよね。
ブク美
まさにそこなんですよ。AI時代の"ながら"っていうのは、これまでの"ながら"とはちょっと質が変わってくる可能性があると思ってます。
単なる時間節約だけじゃなくて、思考の並列化とか高度な自動化みたいなのがキーワードになってくるかなと。
ノト丸
思考の並列化ですか。それ具体的にはどういう。
ブク美
例えばですね、記事にもあった"深掘りながら構想"。AIにちょっと複雑なリサーチとかデータ分析を任せておく。
その間に人間はもっとクリエイティブな、例えばレポートの骨子を考えるとか、そういう作業に集中するわけです。
あるいは"ながら創造セッション"なんていうのも、散歩しながらAIアシスタントと壁打ちみたいに対話してアイディアを練っていく。
まるですごく優秀な相棒とブレストしてるみたいな感覚ですよね。
ノト丸
それはかなり頼もしいですね。AIがある種単純作業とか情報整理をやってくれることで、人間は考えるとか作り出すっていうそのコアな部分に"ながら集中"できるみたいな。
ブク美
そういうことです。AIっていうすごく強力なツールを手に入れて、"ながら"は単なるマルチタスクっていうレベルからもっと高度な知的活動をサポートするものへと進化していく可能性があるんです。
ノト丸
というわけで、今日は"ながら"について結構深く見てきましたね。一概にネガティブとも言えないし、むしろ現代人のデフォルトであり、まあ時には逃避であり、そしてこれからは戦略にさえなり得るかもしれない。いやー、奥ら深いテーマですね。
ブク美
本当に"ながら"に振り回されるんじゃなくて、それをどう意識的に選んでデザインしていくか。特にAIと共に歩むこれからの時代はその重要性がますます高まっていくでしょうね。
"ながら"をどうやって使いこなして自分の価値を高めていくか。それが私たちに問われていることなんだと思います。
ノト丸
さて、これを聞いているあなたは今"何をしながら"でしたか。
ブク美
そして最後にちょっと考えてみてほしいんです。AIという新しいパートナーと一緒にあなたはどんな新しい"ながら"をデザインしてみたいですか。そしてその"ながら"で未来にどんな価値を生み出していきたいですか。
そこにもしかしたらあなたならではの答えが見つかるかもしれません。