サンシャインソースの誕生
ブク美
【ブク美】こんにちは!今回はですね、ある特別なバーベキューソース、これが生まれるまでの試行錯誤、それから発見の物語を、あなたと一緒に深く見ていきたいと思います。 【ノト丸】はい。
【ブク美】Daisuke Sawaiさんという方が共有してくださった、BBQサンシャインソースバージョン2というレシピの記録が今回の資料ですね。 【ノト丸】へー。
ノト丸
【ブク美】ユニークなレシピとか、その裏話に興味があるあなたには、きっと面白い内容だと思いますよ。 【ノト丸】いや、ほんとそうですね。
ブク美
【ノト丸】これ、単なるレシピ紹介じゃないんですよね。 【ブク美】と言いますと?
ノト丸
【ノト丸】うーん、なんていうか、偶然の発見があって、そこから試行錯誤して、最終的にその知識をみんなと共有するっていう、そのプロセス自体がすごく興味深いなと。【ブク美】 あー、なるほど。
【ノト丸】えー、創作活動がどういう風に他の人と繋がっていくのか、その一端が見えるような、そんな資料ですね。
ブク美
【ブク美】では早速、その誕生秘話から。このソース、もともとは夏みかんマーマレードを使った季節限定のオリジナルソースだったそうですね。
ノト丸
【ノト丸】そうなんです。ちょっと面白いのが、最初のバージョンを作るときに、チャットGPTが関わってっていう。【ブク美】 へー、AIがですか?
ノト丸
えー、まあ提案されたレシピや分量とか少し大雑把だったらしいんですけど、でもそれをもとにスペアリブを作ってみたら、なんとBBQ大会で優勝しちゃったと。
【ブク美】えー、すごい。まさにビギナーズラック。 【ノト丸】ですよね。作り手自身も驚いたと。
ブク美
【ブク美】資料では、これをスティーブ・ジョブズの言うコネクティングドッツ。過去の点が繋がって未来になる、みたいに表現されてますね。AIの提案が予期せぬ成功に繋がったと。
ノト丸
【ノト丸】そうなんです。さらに面白いのが、この体験が単なる料理に留まらずに、生成AIの使った創造の型みたいなものを見つけるきっかけになって、それでワークショップまで開催するようになったっていう。
メキシコの食材の発見
ブク美
【ブク美】へー、すごい展開ですね。 【ノト丸】ええ。あと、レシピに対する考え方もすごく示唆に富んでるんですよ。レシピに著作権はないと。
ノト丸
【】著作権がない? 【Daisuke】ええ。おいしいを分かちらぐための人類のオープンソースであるって言ってるんです。
ブク美
【ブク美】人類のオープンソース、なるほど。面白いですね。特許とか権利中心の考え方とはまた違った視点というか。
ノト丸
【ノト丸】まさに。特に生成AIが出てきて、こういう共有の価値が見直されている今の流れとも重なる気がしますね。
ブク美
【ブク美】でもそのプロの料理人の方とかだと、秘伝のレシピってやっぱり価値があるじゃないですか。そこはどうなんでしょう?
ノト丸
【ノト丸】それは良い点ですね。もちろん秘伝の価値っていうのはあります。ただこの資料が光を当てているのは、特に個人レベルの試行錯誤とか小さな発見をオープンに共有すること。
それがまた新しい価値とかイノベーションを生む力になるんじゃないかっていう側面だと思うんです。
【ブク美】なるほど。 【ノト丸】まさに今回の資料が伝えたい、試して見つけたレシピの共有の価値っていうのはそこにあるのかなと。
美味しいを分かち合うことから創作が広がっていくのは本当に素晴らしいことだと思います。
ブク美
【ブク美】共有がさらなる創造を生む。分かりました。でもその優勝したソース、実は再現するのがすごく大変だったそうですね。
ノト丸
【ノト丸】そうなんですよ。最初のソースには市販のアメリカ製のBBQソースを混ぜてたらしいんですが、それがアメリカだとすごい安い3ドルくらいで買えるのに、日本では3000円くらいして、しかも手に入りにくかったと。
【ブク美】それは大きな違いですね。 【ノト丸】そのソースの持つ独特のスモーキーでコクのある辛さ、これの正体が何なのかずっと謎だったらしいんです。
【ブク美】長年の謎。 【ノト丸】それでどうやって突き止めたんですか。
ブク美
【ブク美】これがまた探求の物語で、いろいろ調べて試してついにたどり着いたのがメキシコの食材。
ノト丸
【ノト丸】メキシコ? はい。ラトレ・チポトレ・ペパーズ・イン・アドボ。ラ・ト・レ・チポトレ・ペパーズ・イン・アドボですね。
ブク美
【ブク美】チポトレ、聞いたことあります。
ノト丸
【ノト丸】チポトレっていうのは、完熟したハラペーニョを乾燥させて、さらに燻製したものなんです。
で、アドボソースっていうのは、トマトとかお酢、スパイスなんかで作った甘酸っぱくてスモーキーなソース。
缶詰には、そのチポトレがアドボソースに漬かった状態で入ってるんですね。
【ブク美】それを試してみたら? 【ノト丸】旨辛い。これだ!ってなったそうですよ。
ノト丸
【ブク美】おお!ついに長年の謎が解けた瞬間ですね。
ノト丸
【ノト丸】ええ。これがサンシャインソースバージョン2のまさにキーとなる要素になったわけです。
ノト丸
【ブク美】いや、すごい執念というか探求心ですね。 【ノト丸】本当に。
【ブク美】では、その苦労の末に完成したサンシャインソースバージョン2。いよいよレシピをご紹介しましょうか。
レシピの共有と文化
ノト丸
【ブク美】スペアリブ、だいたい2枚分が目安だそうです。
まず、夏みかんマーマレードが大さじ6。
それからケチャップが約100ミリリットル。
ウスターソースは大さじ2。
ブク美
そして、例のチポトレインアドボ。
ノト丸
これはチポトレの実を1つ刻むかペースト状にして、アドボソース自体は小さじ2から大さじ1くらい。
ノト丸
【ノト丸】辛さの好みで調整って感じですかね? 【佐藤】そうですね。
ノト丸
あと、ニンニクが1、2片すりおろしで、クミンパウダー小さじ1、黒コショウ少々。
それから塩はお好みで、最後にハチミツを小さじ1から2。
ノト丸
これも甘味の調整用ですね。 【ノト丸】なるほど。材料はこんな感じですね。
【ブク美】で、作り方は? 【ノト丸】これが意外とシンプルなんです。
全部の材料を小鍋に入れて混ぜて、弱火で焦がさないように気をつけながら一度煮立てると。
【ブク美】ふむふむ。 【ノト丸】で、味見をして、塩とかハチミツで好みの味に調整してください。
できたら、煮沸消毒した瓶に入れて保存ですね。
ブク美
【ブク美】なるほど。使うときはどうするのがおすすめですか?
ノト丸
【ノト丸】スペアリブの仕上げ、例えばアルミホイルで包んで蒸し焼きにするテクサスクラッチってありますけど、
ああいう途中で温めたこのソースを塗るのがおすすめだそうです。
ブク美
【ブク美】おいしそうですね。
ノト丸
【ノト丸】このソースの魅力はやっぱりマーマレードの甘さとちょっとした苦み。
そこにチポトレ由来の複雑でスモーキーな辛さが加わる大人味ってとこでしょうね。
ブク美
【ブク美】大人味いいですね。
ノト丸
【ノト丸】スペアリブ以外にも鶏肉とか豚肉の他の部位とか色々合いそうです。応用も効きそうですね。
ブク美
【ブク美】ちなみにそのチポトレってどこで手に入るんですか?
ノト丸
【ノト丸】資料によるとゴタンダにある京大マーケットとか、アマゾンなんかでも買えるみたいですよ。
ブク美
【ブク美】それなら手軽に試せそうですね。
ノト丸
【ノト丸】はい。
ブク美
【ブク美】それにしてもAIの提案から始まってまさかの大会優勝、それから再現の壁にぶつかって探求して新しい食材と出会って、
そして完成してこうしてレシピを共有する、この一連のストーリー、あなたはどう感じましたか?
ノト丸
【ノト丸】そうですね。個人の体験から生まれた一時情報、これがAIっていう新しいツールと結びついて、
最終的に共有っていう形でこうやって広がっていくっていうのは、現代の知識創造の一つの形が見える気がしますね。
【ノト丸】おいしいっていうすごく個人の体験の共有が、もっと大きな創造性の連鎖みたいなものを生む可能性をすごく感じさせます。
まさに試して見つけたおいしいレシピの共有、これがもっと進むといいなと思いますね。
ブク美
【ブク美】なるほど。では最後に、あなた自身にもちょっと考えてみてほしい問いかけを。
このレシピのようにですね、専門的な知識とか個人的な発見、あるいは創造的なアイディアをオープンソースとして共有する、
そういう考え方、文化がですね、もし他の分野にももっともっと広がったとしたら、社会にはどんなポジティブな変化が生まれる可能性があると思いますか?
ノト丸
それは深い問いですね。
ブク美
そして、あなた自身の中にも、もしかしたら誰かと分かち合える何か種のようなものが眠ってはいないでしょうか?