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2025-05-13 07:00

創発的創造性理論

AIと人間の創造性を探求します。

AIとの関わり方をちょっと見直すヒントになれば。

 

上記のポッドキャストは、以下の記事をNotebookLMで音声化したものです。

元記事(note)はこちら : https://note.com/daisaw33/n/n78499f4ab83c

サマリー

Daisuke Sawaiが提唱する創発的創造性理論は、人間とAIの協力によって新たな創造性が生まれる可能性を探ります。この理論は、両者の強みを理解し、それを融合させることで予測不可能な価値を創出することに焦点を当てています。

創発的創造性の理論
ブク美
- こんにちは。今回の探究ですが、AIと人間の協働が生み出す新しい創造性についてです。
AIにすでに創造性があるのかっていう問いももちろんあるんですが、そこを一歩進めて、人間とAIがどう協力して、その予測できないような価値をどう生み出せるのか。
Daisuke Sawaiさんが提唱されている「創発的創造性理論」、これを氏の記事をもとにちょっと深く見ていきたいと思います。
ノト丸
- はい、お願いします。
ブク美
- ここでの目的はですね、感情論、例えば人間ならではの創造性みたいな話ではなくて、両者の強みを冷静に理解して、その融合の可能性を探るということですね。
ノト丸
- その理論の鍵となるのが、創発ですよね。
ブク美
- 創発ですか。
ノト丸
個々の能力を単純に足し合わせるんじゃなくて、組み合わせることで全く予期しなかった新しい価値が生まれるという。
ブク美
- 1プラス1が2じゃなくて3にも10にもなるみたいな。
ノト丸
- まさに、足し算じゃないっていうところがすごく重要なんです。
ブク美
- なるほど。では早速、人間の創造性の強みから見ていきましょうか。
- Sawaiさんは3つ挙げてますね。
まず、意味付け。情報に文脈とか価値を与える力。これは何か人間特有の解釈能力と言えそうですね。
ノト丸
- そうですね。単なるデータ処理とは違うと。次に直感。ここがまた興味深くて、3つのレベルで捉えてるんですね。
ブク美
- 3つのレベル?
ノト丸
- はい。経験から来る論理的な策略。頭の直感。それから感情とか身体感覚に基づいたハラワタの直感。
ブク美
- はは、腹綿。
ノト丸
- そして、もっと根源的な進化に基づく本能としてのDNAの直感。この3つが人間の発想の源泉だと。
ブク美
- なるほど。でもそのハラワタとかDNAレベルの直感ってAIとの共同で具体的にどう活かされるんでしょうか。
ちょっと掴みどころがないような気もしますが。
ノト丸
- ああ、良い点ですね。それは多分論理だけじゃなかなか到達できないような、もっと根本的な問いとか違和感の種みたいなものになるんじゃないでしょうか。
ブク美
- ふむふむ。問いの種。
ノト丸
- そして人間の強みの3つ目が、まさにその論理を超える力。飛躍的な思考ですね。
ブク美
- 飛躍的思考。
ノト丸
- はい。既存の枠組みからポンと飛び出して、全く新しいアイディアを生み出すような非線形な思考プロセスです。
ブク美
- 多くの人は、AIの強みって論理的なところだと思いがちですけど。
ノト丸
- そうなんです。だからこそ、この非連続な発想力っていうのが、AIとの共同で、それこそ予測不能な価値を生む鍵になるかもしれないと。
ブク美
- 確かに。じゃあ対するAIの強みというのはどうでしょう。
ノト丸
- はい。こちらも3つですね。まず何と言ってもデータ分析。
ブク美
- まあこれは得意中の得意ですよね。
ノト丸
- ええ。人間じゃ到底扱い切れない膨大な情報を高速に処理して、隠れたパターンとか相関関係を見つけ出す力。
- 次に生成。データに基づいて人間が見落としがちなパターンを認識したり、
あれは全く新しい組み合わせのアイディアとか解決策を、大量にしかも素早く試せる。
ブク美
- AIの生成というと、時にありきたりなものが出てくる印象もありますけど、Sawaiさんの言う共創においてはそこはどう違うんですかね。
ノト丸
- ああ、それはですね、AI単体で完結させるんじゃなくて、あくまで人間の意味づけとか、さっきの飛躍的思考と組み合わせるからこそ意味を持つんですね。
ブク美
- なるほど。
人間とAIの協力
ノト丸
- AIはあくまで可能性の、いわば素材を提供するという役割に近いかもしれません。
ブク美
- 素材ですか?
ノト丸
- ええ。そして三つ目の強みが自動化。反復的な作業とか、シミュレーションによる最適解の探索とか、そういう部分ですね。
ブク美
- さらに記憶の仕方も対称的だと。
ノト丸
- そうなんです。人間の記憶って経験によって変わっていきますよね。再構成されるというか、これを可塑性があると。
ブク美
- ええ。思い出って変化しますもんね。
ノト丸
- 一方でAIのメモリーは、情報を非常に正確に保持して何度でも再現できる。これは可逆性と言えます。
ブク美
- 可塑性と可逆性。
ノト丸
- この違いが実はすごく重要で、人間の記憶の可塑性っていうのは、変化する文脈とか経験からの学びを提供できる。対してAIの可逆性は、揺るがない事実とか膨大なデータを提供できる。
ブク美
- なるほど。お互いを補い合えるわけですね。
ノト丸
- ええ。それによって、より豊かでかつ正確な判断ができるようになる可能性がある、ということです。
ブク美
- その融合というのは、具体的にはどういうプロセスで進むんでしょう?
ノト丸
- ここでSawaiさん自身のプロセスがすごく参考になるんです。
- 彼はまず自分の直感的な思いつきとか、漠然とした問い、つまり飛躍的思考の断片みたいなものから、AI、記事ではチャッピーと呼ばれてますけど、そのAIとの対話を始めるそうなんです。
ブク美
- へえ。明確な指示じゃなくて、曖昧なところから。
ノト丸
- そこが面白い点ですね。で、人間一人だと時間もかかるし、難しいような膨大なデータの分析とか、一見矛盾するような要素の組み合わせ、つまり生成の部分をAIに任せる。
ブク美
- はいはい。
ノト丸
- そしてAIが出してきたものに対して、今度は人間が、「あれ、なんでこれ面白いんだろう?」とか、「どこに価値を感じるんだろう?」って深く考えて、意味付けとか解釈を加えていく。
ブク美
- なるほど、対話ですね。
ノト丸
- ええ。このAIとの対話と人間による解釈の往復作業、これを繰り返すことで、人間の思考がまたさらに刺激されて飛躍して、当初は全く予想もしていなかったようなアイディアが、AIとの共創を通じて創発してくる、と。
ブク美
- うん。これは単にAIを便利な道具として使うんじゃなくて、思考を刺激発圧し合う、何か対等なパートナーとして捉えるっていう視点ですね。
ノト丸
- まさにそうなんです。
ブク美
- これは、あなた自身の仕事とか、何か創作活動をされている方にとっても、AIとの関わり方をちょっと見直すヒントになりそうですね。
ノト丸
- ええ、本当にそう思います。今日の探究をまとめると、人間とAIというのは決して敵対するものではなくて、お互いの得意なこと、強みをちゃんと理解して、それを意図的に組み合わせていくことで、これまでにはなかったような、創発的想像性が生まれる可能性があるということですね。
ブク美
- はい。最後にですね、あなたに一つ思考の種を投げかけて終わりたいと思います。
ノト丸
- お願いします。
ブク美
- 実は今回参考にさせていただいたSawaiさんのこの記事自体も、彼とAIの共創によって生まれたものだそうなんです。
ノト丸
- へえ。
ブク美
- もしあなたが、AIを単なる計算機とか情報検索ツールとしてだけじゃなく、予期せぬ発想をもたらしてくれるかもしれない、そういう共創パートナーとして捉え直したとしたら、そこからどんな新しい探究とか創造が始まるでしょうか。
ぜひ考えてみてください。
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