スピーカー 1
脱字コミュニケーション第12回ですね。
何回言うかわからないんですけど、トルビアの泉でさ、視聴者からの投稿でさ、今で言う説みたいなさ、
スピーカー 3
高橋克美じゃない方、名前忘れちゃった。
スピーカー 1
あのメガネの人が、ニャーってさ、今言ったみたいなさ、お約束のおやつがあったんだけど、知らない?
スピーカー 3
いや、そもそもリアルタイムで見たことが一度もないんで、トルビア。
マジか。
え、3つ離れてるだけでこんな違うのか。
スピーカー 2
え、どこでやってた?曲的に。
スピーカー 1
わかんない。フジテレビじゃない?え、トルビアの泉誰が出てるか知ってる?
タモリ。タモリ、タモリ、それ知ってるのね。タモリ以外知らない。タモリ以外知らないんだ。
Aボタン押すってやつ。それはYouTubeのさ、無断天才動画しか見たことない。
スピーカー 3
あれさ、ネットフリックスとか来ていいと思うんだよね。確かに。めちゃくちゃ面白いから。あの時期のバラエティバンドにちょっと出てきてほしいわ。
スピーカー 2
まあということで第10回目なんですけど、こんな感じなんだよ本当に。ちょっと後で見よう。
スピーカー 3
えっと、ディスコードね。たくさん入っていただいて本当にありがとうございます。
ちょっとね、思ったより来てますね。本当にびっくりしているんですけれども。
たぶん作って3日くらいですでに100人超えてたよね。そう。30人くらいいればいいやって思ったから。
だから僕100件DM送ったわけよ。帰ってこない人とかいるわけよ。別に全然いいんだけど。
スピーカー 2
特に多分リンク踏んだわけでもないし、たぶん届いてないんじゃないかなっていう気もするんだけど。
スピーカー 3
スパム多いじゃん最近。まあそうだね。わかんないんだけど、まあちょっとあの
スピーカー 1
いつでもいいんで。1ヶ月遅れとかでもいいんで。スタンプとかだけでも押してくれると。全部一応手動で、テンプルみたいな文章だけど手動で送ってるんでね。
スピーカー 2
押してやってください。スタンプ。まあただそれはあの一番最初の話で、もうこの概要欄にも多分リンク貼ってると思うんで。そうですね。
スピーカー 3
ちょっとぼやかして言ってるのは、これ多分配信するのが1ヶ月後とかなんで、ちょっとまだわかんないとかあるんですけど、まああの
スピーカー 2
何かしらの方法でルートはあると思うので、あんまりツイッターにこうリンク時間張りとかはちょっとしないように。そうですね。ちょっと怖いんで。
特に本当に誰見てるかわかんないからね。思った以上に広がってますよ。
スピーカー 3
別に見てもいいんだけど、なんかちょっとその入り口をちゃんとデザインしたいっていうのが
我々の中でありますね。 方針としてあるので。なので何らかの方法で、もしかしたら
ベタバレしてるかもしんないけど、あるんでぜひ入ってください。いろんな話をしています。お願いします。お願いします。はい。
スピーカー 2
ということで今日は村上春樹ですね。はい。村上春樹。今リサフランクくんは。そうですね。この収録の10分前くらいに
この世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、略してセカオアを読み終えた。もう読みたてホヤホヤな。ホヤホヤですよ。
スピーカー 1
10分経ってないよね多分ね。だから今余韻に浸り中なんですけど。どうでした?めちゃめちゃ面白かった。
スピーカー 3
村上春樹の小説っていうか作品自体、教科書に載ってた鏡っていう短編以外一切読んだことなくて。
スピーカー 1
だったのでどういう感じかなと思って読んだんだけどね。まあかなり面白かったんだけど、これ
スピーカー 2
あれだよね。その世界系って呼ばれる類のジャンルがあるじゃないですか。それの先駆け的な感じで。
そうなんです。それ僕知らなかったんですけど。本当?そういう風に扱われてるんだけど。で、僕が好きな
ノベルゲームの作家に前田純っていう人がいるよね。で、その人のゲームの中にワン輝く季節っていう作品があるんだけど。
スピーカー 3
それはノベルゲームだから、自分で選択して物語が進んでいくやつですか?
スピーカー 2
まあそうですね。ヒロインが何人かいてみたいな感じのやつなんだけど、明らかにこれから影響を受けている感じがしたっていうか。
スピーカー 1
まあなんていうか話の内容としてはあれですね。僕も読んだの10年ぐらい前だから。そうだね。多分中学生高校生とかだから全く覚えてない。さっきもなんか
あらすじをちょっと話し合おうとして、全く話がかみ合わなかったぐらい、もう僕は完全に内容を忘れてる。
スピーカー 2
ちょっとそこを一回振り返った方がいい。ちょっと教えてください。えーっとこの世界の終わりとハードボイルドワンダーランドは
世界の終わりっていうパートと、ハードボイルドワンダーランドっていうパートがね、それぞれその交互に進んでいく。
スピーカー 1
そうなんだ。もう何も覚えてないです。
スピーカー 2
で、なんかハードボイルドワンダーランドの方は、なんていうの、計算師。計算師。計算師ね。っていう
よくわかんない職業。結構なんか独特な世界観で、そこに関しては結構小難しかったんだけど、まあそういうのを
なりわえにしている。35歳のおじさんが主人公みたいな。で、結構なんかダンディーな感じで進んでいくんだけど。
で、もう片方が世界の終わりで、世界の終わりの方は、なんかちょっと幻想的な感じの世界観の中で、なんか夢を見っていうね。
はい、夢を見ね。その頭蓋骨、獣の頭蓋骨から出る光を眺めるみたいな感じの、よくわかんない。
ことを毎日するみたいな。 だからよくわかんないことだらけのまま話が進んでいくんだけど、最初はね。
で、しかもその2つがどういうふうな関係を持っているのかっていうか。 一見何の関係もないような感じの話が交互に続いていくから何なんだろうなっていう感じだったんだけど、
だんだんそこがリンクしていく。 そのハードボイルドワンダーランドの方にその夢を見で使う頭蓋骨が出てきたりとか。
スピーカー 1
だんだん交差していくわけですね。 村上春樹の1984とかもそういう感じだったんですけど。 あ、そうなんですね。
スピーカー 2
あと夢読みっていうのは村上の最新作でも出てくるんですけど。 そうなんだ。結構リンクしてるんだよ。
スピーカー 1
リンクしてるっていうか、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの前身の短編、中編があるんだけど、それが
スピーカー 3
「街とその不確かな壁」っていう中編小説で。 これは昔雑誌に文学会で公開されてるんだよね。
スピーカー 1
で、それが元で長編にしたのが世界の終わりなんですよ。 そうなんですね。
スピーカー 3
それを40年越しに書き直して長編小説に仕上げたのが最新作の街と不確かな壁。
そういう系なんですよ。 だからリンクしてるっていうか、元は一緒なんだよ。
スピーカー 1
話の構成とかも村上春樹の村上春樹っぽさみたいなのは結構積もってる感じなのかなぁ。
他は本当にね、カフカとか、海辺のカフカとか、ネジ巻きドリクロニクルとか。 あ、ちなみに言ってなかった。僕は村上春樹全部読んでるんですよ。
長編短編含めエッセイとかも含め全部読んでます。 エッセイは一部読んでないのがあるんだけど、小説の方に関しては本当に全部読んでる。
スピーカー 3
どのくらいあるんだ?合計で。 長編はね、十何個とかだったけど。
スピーカー 2
まあまあ読んでるんだけど、本当に世界の終わりは何も覚えてなかった。 さっきウィキペディアであらすじ見たけど、びっくりするくらい何も覚えてなかった。
スピーカー 3
経産史とかもなんかいたかもなーで、太った娘っていうのは、これは何か覚えてるわと思った。 そんな感じ。闇黒とかもね、闇黒はもう思い出してました。闇黒なんか悪役みたいな感じでやるのかな?
そうだね、よくわかんないけど、めっちゃ怖い。 地下に住んでるやつ。
まあ圧倒的な悪だよね。 圧倒的な悪みたいなのが海辺のカフカでも出てきて、ネジ巻きドリクロニクルでも出てくるんだけど、
何の肯定する余地もない悪っていうのが出てくるんだよ。
それの多分最初のが闇黒なんだと思う。 だからさっきウィキペディア見ながら、ああこんなだったっけみたいな感じでしたね。
もうちょっとどこが面白かったかいろいろ聞いてみたいんですけど。
スピーカー 2
その計算師とか闇黒とかそういう現実味のないものが、その世界の終わりの方じゃなくて、ハードボイルドワンダーランドの方に出てくる。
このハードボイルドワンダーランドの方は結構現実的な世界。 新宿とかに主人公が住んでて、
なんか出てくる固有名詞とかもガンガンにボブ・ディランとかさ、いろいろ出てくるわけですよ。
でその中でその闇黒とかそういう意味不明なものが出てきて、なおかつそれが具体的にどういう存在だったのかは最後まで説明されない。
もう終わってもよくわかんない。 そう終わってもなんだかんだよくわかんないところが好きでした。
スピーカー 2
なんだろう、その異質な感じが当たり前のように存在しているというかね。 その不思議な雰囲気が面白かった。
スピーカー 3
なるほどね。
この本自体は80年代から85年だから、村上春樹って結構その
地下鉄サリン事件、オウム心理教と、アンダーグラウンドと約束された知恵っていうドキュメンタリー小説。
インタビューなんだけど。 結構その阪神淡路大震災と
地下鉄サリン事件、オウム心理教っていうのが結構モチーフとして出てくるっていうか。
スピーカー 2
割とそれを連想する人多いと思うんだけど、村上春樹って言われて。
スピーカー 3
で、やっぱりその地下鉄サリン事件、オウム心理教っていうのは、絶対的な悪として
スピーカー 1
ただ、絶対的な悪として社会的、世間的には言われるし、そうなんだけど、単にそういう風に描こうとはしない。
もちろん直接オウムが出てくるわけじゃないんだけど、梅雨のカフカとかでも、そこら辺はすごい複雑に描かれてはいるんですが、
スピーカー 3
ただこれはもうその前の話だから、もともとこうそういうことをすごいテーマに描いてて、
っていう人なんだなっていうのを今、改めてリサフランの話を聞いて思いましたね。
スピーカー 2
これが85年って相当先進的っていうかね、先進的というか、ここから始まってるんだろうから、あれなんだけど、
その新海誠のさ、ウィキを見てたんですよ、この前。
スズメノトジマリの回をこの前撮りましたって言うとね、その時に見てたら、その新海誠もこのセカオワから相当な影響を受けているっていう、そういうのが載ってて、
スピーカー 3
だからやっぱり新海誠は新海誠で、すごい世界系と呼ばれる作品をバンバン作ってる人だけど、だからしっかり影響を与えてるんだなっていう。
だってスズメノトジマリの回でも言ったけど、ミミズ完全に村上春樹だったしな。
影響力すごいよね、村上春樹。
スピーカー 1
なんでそもそもこれ読んだのかって言ったら、世界系の元祖だみたいな、そういうコミュニケーションで読んだわけでしょ?
スピーカー 2
そういうことです。
スピーカー 3
僕は全然アニメ世界系とかもなんか全然わかんない、知らないんだけど、連想したアニメとかさ、なんかいろいろあったりする?
スピーカー 2
そうですね、というか読んでて思ったのは、さっき言ったその前田純のワン輝く季節へとの関連性なんだけど、
どういうふうな関連性があるかっていうと、その輝く季節へも現実世界と、あともう一つ主人公の心象世界的な、永遠の世界って呼ばれる世界があって、
スピーカー 3
その作品が進んでいくにつれて、主人公の存在が現実からだんだんとその永遠の世界の方へ移ってしまうみたいな。
スピーカー 1
まさにだね。
スピーカー 2
一つオチとして違うのは、最後にヒロインが助けに来てくれるみたいな。
で、そこで恋愛的な感じの終わり方をするみたいな感じの部分なんだけど、モロだなって。
スピーカー 1
モロだね。
スピーカー 2
アニメモロだったからね。
スピーカー 3
ガンツとかもさ、結構影響を受けてるのかな?
スピーカー 2
どうなの?ガンツ見てない。
スピーカー 1
ガンツ見てない?
スピーカー 3
見てないです、すいません。
要はさ、こうやってさ、別にネタバレとかしたってしょうがないから言うけどさ、
僕がさっきネタバレで検索したんですけど、暴れにも覚えてないから、そういうファスト読書をしたんですけど、
スピーカー 1
では最後に主人公はどういう選択をするんですか?
スピーカー 2
主人公は最終的に、その世界の終わりの方を幻想的な世界の方に閉じこもることを選択するんだよね、最終的には。
その世界の終わりの方でも、そのパートの方でも、その主人公がいて、
その主人公は最初の方はその世界からなんとか抜け出そうとしてたんだけど、
最終的にまあいろいろあって、その世界に留まることを選ぶっていう、そういう感じで落ちる。
スピーカー 1
それは結構勇気ある決断なんですか?
スピーカー 2
そうだね、そうそうそう。
言ってしまえば、その世界の終わりという幻想的な世界は、このハードボイルドワンダーランドの方の主人公の心象世界だったから、結局。
スピーカー 3
で、自分が作ってしまった世界は見届けなければいけない。
なるほどね。
スピーカー 2
そう、閉じ込む。まあ勇気ある決断。
スピーカー 3
そうですよね。
ガンツとはそういう意味ではちょっと異なるけど、でもまあ、
なんかいろいろ影響、なんかその構造自体、いろいろ影響を与えているのはもう間違いないし、
あと、今日村上春樹の話しようって言ってさ、
僕がここ収録場所にさ、電車乗ってきたらさ、ちょうど掲示板にさ、
村上春樹のニュースが出てて、今日発売のね、心調者の心調、文芸師ですね。
に、疫病と戦争の時代に小説を書くことっていう、アメリカの大学で4月にね、講演会をやったらしいんだけど、
なんかその講演のまとめた原稿がね、出てるっぽくて、
スピーカー 1
そこでね、村上さんは壁、壁ね、壁というメタファーをめぐって、
スピーカー 3
なんかいろいろ語ったらしいということがね、書かれているんですけど、
そこでね、4月の最新作のね、街と不確か、その不確かな壁、
で、それもね、3部構成で、僕まだ1章しか読み終わってないんだけど、
完全に世界の終わりとハイドボーイドワンダーランドです。
スピーカー 2
ですか。
スピーカー 3
自分が作った世界とどう向き合うか、自分が作ったわけじゃないんだけど、
そこがちょっと違うんだけど、どう向き合うかみたいな。
スピーカー 1
で、結局最終的には、いわゆる世界の終わりの方を選ぶという決断をするんだけど、
スピーカー 3
ただあともう2部、もう400ページぐらいあるわけよ。
スピーカー 2
さらに。
スピーカー 1
そうそう。僕はまだそこ読んでないんだけどね。
スピーカー 2
どう進んでいくんだろうね、ぶっちゃけ。
スピーカー 3
でも40年越しに書き換えてるわけだからさ、どうなるのかなっていう感じなんですけど。
だからそこで、主人公は壁に囲まれたね、いわゆる安全な街の中にいるべきなのか、
それとも壁の外に出て現実に立ち戻るべきか、決断に悩むという話とかを、コロナとか戦争とかに絡めてお話しましたみたいなことがニュースになって出てたけど、
壁っていうメタファーがずっと出てきてるなっていう。
壁とか何かを隔てるもの。
スピーカー 3
あとすごい有名なので言ったら、私は壁に投げられる卵で言ったら卵の方に立つみたいなね。
スピーカー 1
すごい有名なスピーチのやつがあるけど、
なんかその自分と相手というか世界を隔てるものっていう構造自体がめちゃくちゃ世界系ですよね。
スピーカー 2
今話してて思ったけど、進撃の巨人とかもしかしたらあれかもね。
スピーカー 3
こういうのから、どこかしらで影響を受けてる可能性はありますね。
スピーカー 2
影響って言ったらさ、影響元の影響元の影響みたいな。
スピーカー 1
いろいろあるだろうけど、でも絶対にたどり着くよね。ここにね。
スピーカー 3
進撃の巨人、僕もつまみにつまみお家しかしてないけど。
めっちゃあの設定見て、村上ホルキーじゃんって思った。
スピーカー 2
あのこのさ、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドを1ページの目のところっていうか、
このね開いたところに世界の終わりの方の地図が載ってるんだけど、これがもうめちゃくちゃ、
進撃の巨人だよね。意識して作っててもおかしくないなって今話してて思った。
スピーカー 3
絶対そうだよ。 絶対そうか。
街とその不確かな壁なんですけど、いろいろそのもう発売した日に、その次の日とかにいろいろな批評文とか感想文とか出回ってたけど、
スピーカー 2
村上ホルキーは老いを描けないとかね。 あーありましたね。
スピーカー 1
批判があったけど、まあまあわかりますよ。だって第一部さ、読んだけど10代の恋愛模様みたいなさ、そういう話なわけよ。
けど僕がびっくりしたのは、死ぬほど読みやすいんだよね。
スピーカー 3
読みやすいってどういう意味? 読んでて、なんか読んだことあるなみたいな。
スピーカー 1
ノルウェーの森っぽいし、ネジマキドリっぽいし、海辺のカフカっぽいし、国境の西、僕が一番嫌いな本。
スピーカー 3
村上ホルキーが一番キモすぎて嫌い。国境の南太陽の西っていう、もう僕が許せない小説があるんですけど、
スピーカー 1
高校生の時に読んでね。もうキモすぎて。キモいっていうかどうでもいいすぎて。なんでこんなの?
何これ?みたいな。まあ今読んだら変わるかもしれないけど。相当ですね。すごい嫌いな本があるんだけど、まあそれとか、海辺のカフカっぽいって印象が一番あったかな。
スピーカー 3
なんかとにかくめちゃくちゃ村上ホルキーっぽいなって思ったの。村上ホルキーなんだけど。
ただ信じるんだよぐらい読みやすいし、パートがね、交互に、やっぱ視点が交互にずれていくんだけど、
スピーカー 3
なんかね、その絡み方とかも、やっぱ1984とかの時よりもなんかもう半端なく読みやすいっていうか、引き込まれるっていうか、
スピーカー 1
なんかめちゃくちゃ文章上手くなったんだなって。成長してる。村上ホルキーみたいにしてさ、そんなこと思うの変なんだけどさ。
スピーカー 3
めちゃくちゃ文章上手いやんみたいな。なんかそこが、これはね本当にすごいな。でインタビュー読んだら、やっぱりなんか40年前は自分にはもうちょっと上手く書けなかったなみたいな。
セカオの終わりもそうだし、なんか無理して書いちゃったというか、なんか上手く書けなかったところが今なら書けると思って書き始めましたみたいな。
そうだよね。だってめちゃくちゃ読みやすいもんと思って。読みやすいっていうのはわかりやすいとはちょっと違うんだけど、
なんかとにかくすごい構造がすごいというか、なんか読んでて、こんなに技術の結晶というか、そこを本当に僕はだいぶくらいましたね。
総決算的な感じの雰囲気があった。なんかそう思いました。だからまあ第2部第3部はまだ読んでないけど、
多分読みやすいんだろうなと。読み始めたら止まらないかもなと思ってますね。
気になりますわ、そっちも。 逆に僕はそっちを読み返したい。
スピーカー 2
ネジ巻きドリクロニクルをもう一回読みたい。 ああ、お勧めしてらっしゃいますね。
僕も一番お勧めですね。村上春樹の中では。 あれはどういう感じの?
スピーカー 3
あれは、まあ覚えてないんですけど、井戸の中に入って自分と向き合う話です。
なるほど。 井戸の中に閉じこもるシーンがあるんだよ。
あるの? あるのね。 あと戦争の結構5波拍子みたいなのが、結構黒い拍子も出てくるんだけど、僕はもう人生初の月夜はネジ巻きドリクロニクルが面白かったから。
スピーカー 1
ああ、もう。 浪人が決定して何もすることがない降参の3月に読み始めたら、もう止まらなくなって、めっちゃ長いんだけど。
スピーカー 3
そうだよね、上下間だよね、文庫本が。 3部作。 上中下。上中下っていうか1部2部3部。
スピーカー 1
1984は6冊あるんだけど。 ちょっと多すぎる。
単行本で言うとね、文庫本で言うとね。 まあでもちょっとネジ巻きドリクロニクルは本当にすごい面白かったですね。あれがだから
スピーカー 3
もう小説面白ってなったきっかけ。 きっかけではないんだけど、本当にすごい読書体験だったな。
スピーカー 2
ちなみに小説、そう今思ったけど、小説って読む? 小説は
最近はあんま読んでなかったな。 でも
あのここ最近読んだやつが、その雷麦畑。 捕まえて、キャッチャー・イン・ザ・ライよね。
これ読んだけど、ただ普段はあんまり読んでないかもしれない。 その小6くらいの時にめちゃくちゃ読んだんだけど。
何最初に読んだの?いわゆる小説らしい小説っていうかさ。 えーっとね、ショートショートでいいのであれば
星真一のようこそ地球さん。 母親にめっちゃお勧めされて
それでそれ読んだらめちゃくちゃ面白かったから、結構小説読むようになったんだけど。 その次の次だから買った本がカフカの変身だったんだよ。
意味わかんなくて。 ただページ数は少ないから、一応読み切ることはできたね。
意味わかんないなって思って寝かしてて、中3の頃あたりにもう一回読み返して面白いっていうことがあったみたいな。
スピーカー 3
それね、グレゴール・ザムザがハエになっちゃった。起きたらハエになってた。 だんだんハエであることが居心地よくなってきちゃうんだよね。
スピーカー 2
そこがやっぱすごいとこですよね。 あれは面白いですね。
スピーカー 3
道徳的じゃないじゃん。ある意味その青少年に酔わせていいのかぐらいのハエになっちゃってさ、それがだんだんこれでいいかみたいになっていっちゃうっていうさ。
その家族のさ、変わっていく感じも心の。 あれが名著である理由ってさ、やっぱそういう公衆道徳っていうかなんかちょっと
良くないっていうか、そういうところにあるよねやっぱり。 そうだね。
短編で言ったら村上はやっぱり短編の方が楽しいですよ。 本当ですか? そう。
スピーカー 2
村上春樹の短編集で一番面白いのは、「歴史新党の幽霊」っていう。 今リサフランクに貸してますけど。
スピーカー 1
借りてますけど、ただまだ読み終わってない。 さっき読み終わったんだからね。
こっちの方で結構時間を抑えてしまった。 全然全然いいですけど。
スピーカー 3
歴史新党の幽霊の沈黙っていう短編は教科書にも、国語の教科書とかにもまあなんか割と道徳的な話なんだけど
7番目の男ってやつが結構僕は好きだったり。 あれあの短編集は結構名作だと思いますね。
どれも面白い。
スピーカー 3
あとその スズメのトジマリの
スピーカー 1
ミミズの元ネタが入っているなんとかっていう短編集があるんだけど。 カエルくん、違う違うカエルくん東京スクなんだけどそれが入っている短編集が
スピーカー 2
えっとあれだよ。 神の子供たちは皆踊るっていう。
スピーカー 3
ちょっと正確なタイトルかわかんないけどそんな感じのタイトルですね。 あれは結構
まあ名作と言われてるし。 やっぱり短編の方が好きって人多いんじゃないかな。
断然多いと思う。 性的な描写が結構多いじゃん長編。そうですね。
やたら多かったな。 僕初めて村上に読んだのが中学生の時なんだけど
びっくりした。びっくりした。 えっって思った。
スピーカー 2
これ、これ、これありなの?みたいな。 そうかね。その衝撃を
昨日僕は受けました。
スピーカー 3
2ページに渡ってなんかペニスがどうったらみたいな話を 永遠にしてるっていう。
スピーカー 2
国境の南太陽の西はもうそれがもう酷いんですよ。 なるほど。そこに傾倒しすぎてる。
スピーカー 1
傾倒しすぎてるっていうか、もう話の筋もなんかもうどうでもいいし。 なんかもういいです。
スピーカー 3
ちゃんと最後まで読んだけど、もういいですって感じ。 うんざりしちゃう。好きな人いたらごめんなさい。
あなたのことも含めて嫌いです。 おーいいよ。
ちょっと読み返さないとね。読み返して判断します。 そのあなたのことは。そうしてください。
やたら多いよね。そこがまあ嫌われる原因でもあるし。 でもノルウェーの森がさ、もう1億冊発行されてるとかさ。
確かそんくらい発行されててもおかしくないと思うんだけど。
スピーカー 2
マジで? ノルウェーの森に関しては、その僕の母親が村上春樹はつまんないからやめとけって
めちゃくちゃ言ってきてたから、そのせいで今まで一切読んでこなかったという経緯があるんだけど。
たくさんいると思う。うちの母親もノルウェーの森読んで、なんかどうでもいいわって思った。
ノルウェーの森をめちゃめちゃ酷評する。 まあでもわかるよね。そういう人もいるよ。
スピーカー 1
たぶんその発言の裏には、やっぱりその性描写があるから、まだ中学生の君にはみたいな、なんかそういうのもあったのかもしれない。
スピーカー 3
確かにその含みはあるかも。 だってそういうなんかエロいのがあるからやめなさいとかさ、言ったらさ、逆に気になっちゃう。
けどあれつまんないからやめなさいみたいな。 村上春樹自身もね、まあ中学生はまあいいんじゃないかなみたいなことを言ってたんだけど、
スピーカー 2
ちょっと過激なとこあるからみたいな。 だからまあ親たちがノルウェーの森面白かったって子供に言うことはないでしょうね。
スピーカー 3
確かにそうだね。しかも小6だしね、その時まだ。 そうね、小6で読んだってしょうがないよね。
読んでる人もいるだろうけど、普通に何書いてあるかわかんないんじゃない? 確かに。
理解できないところは結構多そうだね。 あ、一個さ、一つのテーマにしてもいいぐらいかなって思ったんだけど、
スピーカー 1
それはちょっとデカすぎるかな。 えっと、ぼっきって単語いつ知った?
スピーカー 3
ぼっきって単語、いつ知った? いつだろう? 僕は明確に覚えてるんだけど。
スピーカー 2
単語として。 単語は、小4じゃないかな。
スピーカー 2
マジ? 負けたわ。 本当?
スピーカー 3
僕中1。 中1?結構遅いですよ。 あれかもね、インターネットの問題じゃない?
確かに。ちょうど3年離れてるわ。 でも僕インターネットで知ったんじゃないんだよね。
スピーカー 2
インターネットで知った? 知ったのは、でもなんだかんだで、保険タイプで調べたの。
スピーカー 1
3DSのインターネットブラウザー。 それは教科書に載ってて、この単語なんだろう?
スピーカー 3
そうそう、衝撃だったり。 あれのことかってなるわけだよね。
一致した感じ。 現象としては知ってるじゃん? そうだね。
別に性的な刺激だけで起こる現象じゃないから。
スピーカー 1
僕はね、誰かに話してみてもらったんだけど、妹と弟がいるんですよ。
僕は特に興味が持たなかったんだけど、妹と弟はコロコロコミックとか、チャオとか、漫画雑誌を
公読してたんだよね。 で、僕はすごい小学校、それこそ3年生4年生ぐらいの時に妹がチャオを買ってて、
スピーカー 3
チャオを暇だから読んでたわけ。 そしたら、今ね、君の名はみたいに男の子と女の子が中身入れ替わっちゃうみたいな
設定の少女漫画があって、そこで男の子の中に入っちゃった女の子、男の子になっちゃった
言い変わっちゃったんですけど、男の子が勃起するんですよ。 海に行って。
スピーカー 1
え、何これ? 女の子がそんなこと起きるって知らないから、え、何これ? ってなってる描写があったのね。
これすごくない? チャオに載ってたの、多分チャオだと思う。
てかチャオ以外の少女漫画、僕読んでないから載ってたやつに。 あって、僕なんかは
スピーカー 3
なんか、その時勃起って単語知らないから、なんかそういう現象はあるよねって思って、女の子は確かに知らないのかって思った覚えがあるのね。
で、そこから数年経って、中1の時に宿泊体験学習みたいなのがあるじゃん。
あれで、中1でさ、そういうワイダンするわけよ。
スピーカー 1
僕は全然、今でも下ネタとか結構苦手なんですけど、なのにこんなに勃起って単語がずっと、下ネタじゃないからね。
スピーカー 3
一人ね、めっちゃなんかそういう卑猥な単語を大声で言いまくる奴がいて、
スピーカー 1
たぶん部屋で枕投げかなんかしてると思うんだけど、その時に、お前勃起って知ってるかって聞かれて。
スピーカー 3
その時に、僕は知らなかったんだけど、なんか分かっちゃったんだよね。
スピーカー 1
あれのことかって。
嘘についてるんですかね。
スピーカー 3
なんかその勃起っていう単語の響きと。
スピーカー 1
あまりに一緒に。
そいつがずっとさ、もうそんなことばっか言ってるから、たぶんこれあれのことだなと思って。
スピーカー 2
そこで、なんか知ったっていうか、分かった。