元上司とのPLC談義
おかさん、ハイ。このチャンネルでは、宮古のほとり滋賀県に住む60代になったおかさんが定年を前に会社を辞めて歩き始めたセカンドキャリアの日々や、仕事、生活、人生について、ゆるーくお話をしています。
改めまして、みなさん、こんにちは、おかさんです。
今日は、キャリアとPLCの話に絡めて、キャリアっぽい話をしてみようかなと思います。
先週末、文化の日の三連休がありました。
みなさん、どういうふうに過ごされましたか。
私は、三連休の中日に、朝10時から飲んでいました。
朝10時に、大阪の天馬という、非常に濃い、朝から飲めるところがいっぱいある町に行って、
全職、おむろん時代の元上司、元上司、元上司、3人の元上司と飲んでいきました。
結局、5時間、朝10時から飲み始めて、昼の3時まで、5時間も飲んでいたんですね。
元上司の方々なんで、みんな私たちPLCをずっとやってきた方。
3人とも、PLCのトップとか事業部長とか、言い張られていたクラスの方々なんで、
私はずっとペーペーだと、今でも飲んでもらえて、非常に声をかけてもらえてありがたいなと思うんですけれども、
そこでも半分ぐらいは、5時間のPLCの話をしていたんですよね。
過去の昔話、思い出話というよりも、PLCこれからどうなるんだっていう話を主にしながら、
過去を振り返る温庫地震のような感じで、PLCの話を。
なかなか楽しかったし、そこで刺激を受けて、もう1回PLCのことを考えてみようかなと思ったりもするぐらい刺激がありました。
そこで1つ思ったことは、私も34年間、ヨンブロンという会社にずっとPLCをやってきた。
開発をやって、営業支援をやって、PLCの商品企画を14年やった。
ずっといろんな立場でPLCに関わってきました。
他の上司も同年代なんで、同じぐらいの長さに関わってきた。
かつ今も、それぞれPLCメーカー離れたものの、FA、工場自動化、ファクトリーオートメーションには、
みんな関わっておられる方々なので、今の立場を踏まえて、今後のPLCがどうなるかみたいな話をしてきたんですけれども、
それぞれ30何年間も1つの分野でやってきたので、
話の解像度が非常に高いし、
いまだに私もその上司たちとはずっと長い付き合いだった。
それにもかかわらず初めて聞いた話みたいなのがいくつかあったんですよね。
なるほど、そうなのかと。
例えばそれぞれある上司はヨーロッパの駐在が長かったり、
またある上司がヨーロッパ、アジア、アメリカと、それぞれ海外の経験を長く持たれていた方で、
海外でのPLCの顧客、お客さん視点での海外での違いとか、
またそれはなぜそういう違いが起きているのかみたいな話とか、
改めて聞くと、大体私も商品企画をやっていたので、
そういうのはざっくりわかっているつもりだったけれど、
そういう背景もあるのかという新たな気づきがいくつもあったりしました。
あとはヨーロッパとアメリカを比較するとか、あと日本ですよね。
日本とヨーロッパ、日本とアメリカの違い。
当然顧客文化も違うだろうし、
それぞれヨーロッパで中心で売れているPLCメーカーと、
アメリカで日本の中心ってそれぞれメーカーが違うんですよね、大きく。
シェアがトップの会社って違うと。
ヨーロッパはシーメンス、アメリカはロックウェルオートメーション、
日本だと三菱電機、オムロン、キゲンスという感じになる。
結果としてそういうふうに大きく市場が三分されていることもあって、
じゃあ何であるメーカーの商品にはこんな機能になっているのかなんていうのは、
その顧客文化とか市場の文化に紐づいていたりするというのを、
それぞれの上司と話をして改めて認識した。
PLCの変化と未来
あとは30何年間で変わらなかったことと変わったことってやっぱりあるんだなっていうのは当たり前。
私もこの間、モノイストというウェブメディアで、
PLCの現在・過去・未来っていう3回の連載を書かせてもらって、
過去を振り返りながら現在を整理して、
そして130人の方でアンケートを踏まえて将来を展望するみたいな記事を書いたときにも考えたことではあるんですけど、
変わってきていることと変わってきていないことがある。
例えば、あらゆることを思い出したんですけど、私がオムロンに入った頃、1990年なんですけどね、
その当時も、PLCって無くなるのか無くならないのかって議論がありましたね。
社内でも、こういった業界史とかでも。
例えば、当時からソフトPLCがあったんですよね。
ソフトPLCっていうのは、普通電子機器専用のハードウェアで、PLC特有のプログラム言語、ラダー言語っていうのが走る、
それはセットになっている製品なんですけど、
それがソフトとハードが分かれていて、ソフトだけでいろんなハードウェアで動きますよみたいな、
ソフトPLCっていうのは当時出始めた頃で、
ソフトPLCがこれから普及すると専用のハードPLCが無くなっちゃうのかとか、
当時からもPLCっていうのはラダー言語っていうのが特徴で普及していたんですけども、
コンピューター言語、C言語とか、コンピューター言語が普及してラダー言語は無くなるのかっていう議論もありましたね。
そういうのも思い出しました。
結果としてどうかというと、ラダー言語は無くなっていないですね。
少なくとも日本では根強いし、海外でもITの言語とかコンピューターみたいな言語が広がってはいるものの、
やはりPLCのラダー言語は非常に根強いと。
未だに30何年経ったのにもかかわらずと。
じゃあそれ何でだろうと、みたいな話ってやっぱり改めて考えてみたりするわけなんですね。
一方で大きく変わったこともあると。
一つの分かりやすい例がインスタネットですよね。
インスタネット、今言うとWi-Fiとかになるでしょうけど、
パソコンとかでは当たり前の通信ネットワークですよね、インスタネット。
ケーブル一本で簡単にデータにありたりできますと。
っていうのは私が入ったときにはなかったですよね。
少なくともPLCでは。
専用のPLC専用ネットワークっていうのがあって、リモートIoとか、
PLC間通信なんてのがありました。
数年してインスタネットが話題になり始めたけど、
インスタネットなんてFA、工場では使えないと。
工場の環境が厳しいから、
こういったオフィスとか地元で使われるようなネットワークはダメだと。
ノイズに環境に耐えられないとか、
あとはリアルタイム性って言うんですけど、
工場の機械とかロボットを制御するには高速でなければならないと。
だけどインスタネットって、
能力としては高速なんだけど、
多くのデータをやり取りし始めると突然遅くスピードが下がるっていう問題があると。
そういう特徴があるネットワークは、
さすがに工場の機械を制御する目的では使えないって、
かなり強く言われてたんですけど、
30年何年経ってどうでしょうか。
今インスタネットが当たり前になりましたよね。
PLC業界の変化
ほとんどのPLCメーカー、インスタネットが標準でついていて、
工場の通信、ロボットを制御したりするのも、
インスタネットで全部やってますよね。
インスタネットが当たり前になったと。
大きく変わったことですよね。
というように、30何年経っても全然変わらないこともあるし、
30年も経ったらさすがに変わることもあると。
この工場、自動買い増え、PLCの世界って、
なかなか変わりにくい業界商品だって言われてるんですけど、
変わっていることもあると。
考えると、これからどうなんだろうということですよね。
例えば、PLCってなくなるのかとか、
ラダー言語、ラダープログラムなんていうのなくなるのか。
30年前からソフトPLCって言われていて、なかなか普及していない。
私の前職の会社でもやってた時期があるんですよね。
だけど途中で辞めてしまったりしてたりすると。
つまり、いろんな会社がやろうとしたけど、なかなかうまくいかない。
どうすればもうダメなのか。
いやいや、過去はダメだったけど、これからの時代、
別の理由でできるようになるのか。
さっきのインサーネットが全然ダメだと言われてたのに、
当たり前に使われるようになった。
みたいに、PLCのプログラム、ラダープログラムでも、
同じような変化が起きるかもしれない。
例えば、AI技術が発達して、当たり前にSAIとかが作られるようになったと。
もしかするとSAIとかAIと組み合わせると、大きく何かが変わるかもしれない。
あとは当時なかったことで言うと、クラウドサービスとかってなかったですね。
データを工場の外と繋ぐなんて信じられないみたいな。
今はもう少なくとも、事務環境とかオフィス環境ではクラウドと繋がるって当たり前になりましたよね。
ファイルを置くのもクラウドストレージ、クラウドの置いたりとか、
ExcelとかWordとかPowerPointとかっていうオフィスソフトも、
大企業だとクラウドベースになってますよね。
そういったクラウドっていう大きなコンピューターのでかい箱みたいなものが、
どこかにあったその一部をネットワークで繋いで使えるんであれば、
工場の中のPLCでも何か新しいことができるかもしれないと考えられたりするんじゃないかなと。
なので、なかなか変わらない業界でもこの30年という長いスパンで見てみると、
やっぱり変わらなかったこともあるけれども意外と変わったこともあると。
変わらなかったことはもしかすると今の技術の変化、進化で変わるかもしれないという可能性が十分あり得るんじゃないかなという、
上司の方との5時間のおよぶ昼飲み、朝飲みかを通じて考えたりしました。
知見の活用と学び
でもこういった議論ができてそういうふうに思いが馳せられるっていうのも、
やっぱり私が30何年間ずっとPLCをやってきたから、今PLC離れましたけど、
ここまでやってきたものを、モノエースの記事を書いたときに思ったんですけれども、
改めて上司の人たちとPLCの話をしていて、スパッと切り離してしまうのももったいない。
かといってもう1年以上経ちますもんね、前の会社辞めてからね。
PLCから離れちゃっているので最新情報が入ってこない。
相当意識しないと入ってこないし、自分で今手元にPLCがないから触ることもできないと。
というのは、このまま何も意識しないとずっと情報も入ってこなくて、
頭を使うことも減って枯れていくのかもしれないなと。
今PLCに関わっていないから枯れていっても構わないんですけど、
せっかく30何年間をやってきて、5時間飲み会で喋っていても楽しいぐらいに経験してきたというのを
枯らしてしまうのも惜しいかなと思い始めています。
今月はPLCの関係の日本最大の展示会、アイアイフェスというのがあるので、
そこに出展者としても行くけれども、しっかり見学して最新情報を得てこようかなとか、
勉強会とかにも顔を出して、PLCの情報とかに触れながら、
あとは枯れているとはいえ30何年間ずっと関わってきた知見とかがあるので、
誰かそういった知見を持っていることで、誰かの刺激になったり役になったりヒントになったりするようなきっかけになればいいかなと思ったりもしています。
今日はこの間の文化の絵の三連休の中身に、前職の元上司たちと5時間も飲みながら、
PLCの話をしたということを振り返ってみました。
いかがでしたでしょうか。
今日も最後まで聞いていただいて本当にありがとうございました。
それではまた次回のおかさん配慮お会いしましょう。
さようなら。