2021-08-25 12:59

第84回 怒りのメカニズムと、怒らなくても良い感情のコントロールについて

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長年怒るという感情表現をあらわにする環境にいたがゆえに、つい子供にも直ぐに怒ってしまうというリスナーさんのお悩みに回答する形で怒りのメカニズムや、怒るという感情にどのように考えていけば良いのか、そして怒りとうまく折り合いをつけて怒らなくなるにはどうするのかという事についてお話して頂きました。
番組へのご意見・ご感想・ご質問はこちらのフォームにてお待ちしております。 
http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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なんで怒ってしまうのかという、怒りのメカニズムを理解したことが大事だと思います。
怒りというのは、相手が間違っているから、それを正すために生まれるのではなくて、
自分自身がどうしたらいいかわからなくて、焦っていたり困っていたりするから怒るんですよ。
もしくは、自分自身の価値観に合わない他の人がいる、そのことが許せないから怒るんですね。
結局のところ、自分ではどうにもならないから怒っているんですよ。
皆さまこんにちは。PitPaの富山です。
今回はですね、怒りのメカニズムについて、
ついつい子供を相手に怒ってしまう、怒鳴ってしまう、
思わず感情が表に出てしまうという、そんな悩みを持たれている、
特にお母さんですかね、が多いようです。
今回もですね、リスナーさんからご相談が来ておりまして、
まずはこちら、ご紹介したいと思います。
ニックネーム、たんきままさん。
年中の息子さんと、3歳の息子さんがもらえるようです。
いつも子育ての話、興味深く聞かせていただいています。
怒る、怒鳴る、ということについてご相談です。
私自身、学生時代は大会系のスポーツをやっていたり、
仕事も、今ではブラックと言われるような働き方の
不動産営業職をしていたせいもあるのか、言葉も強く、
時には思い通りにならない時に怒鳴ってしまう、
机を叩いてしまう、というようなこともしばしばです。
夫は、私とは正反対でおっとりしており、
めったなことで怒鳴ったり、物に当たったりはしません。
小川先生も、立地的な印象で怒鳴ったり、
物に当たったりすることはないように思うのですが、
どこかの会で、人間起こることもありますよ、と
おっしゃっていたので、少し安心もいたしました。
ただ、単に怒鳴っても、一時的な気の発散であって、
実際の効果はそれほどないなと思ってまして、
この子供に対して怒鳴ってしまうこと、
物を叩いて怒りを表現してしまうようなこと、
このようなことは、できれば控える方が良いのでしょうか。
これが正解というのはないと思いますし、
ケースにもよるかと思いますが、
この辺り、小川先生のアドバイスをいただけますと嬉しいです。
ということで、たんきままさん、ありがとうございます。
怒鳴る、怒るということに対してですね、
このたんきままさんも、一時的な気の発散というふうに書かれていますように、
おそらく好き好んで怒鳴っているわけではないのかなという印象を受けました。
小川先生の方も、昔は怒鳴っていた、怒っていた時期もあったようなんですが、
そこからどのように考え方を変えていったのか、
怒鳴ったり怒らなくても済むような方法があるのか、
そして怒りのメカニズム、これについてもお話を聞いてきました。
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自分と考えが全く合わない、その考えを許せないときは、
自分だったら絶対に取らないことを相手がしていて、
でも自分じゃないからその相手を変えようがないから、
その状況に起こっているわけなので、
許せない相手に対する怒りも大きく見たら、
自分ではどうにもならないことから生まれているということなんですね、怒りは。
じゃあ、このどうにもならない、特に若子に関して言うと、
どうにかある程度慣れてしまうということを聞かせてしまえることが環境としてあるからこそ、
怒りが出る場面というのは、よりシンプルに、
親としての自分自身の焦り、不安、恨悪、一言で言うと自分に自信がない、
結果、怒りになっているわけです。
じゃあ、その怒りを我慢するという行為をしたところでどうかというと絶対無理で、
なぜなら根っこにある不安、怖さが消えていないので、
それを感じながら怒りを抑えるとしたら、それは絶対に怒りがより濃縮して爆発するに決まっているので、
対応する、親として向き合っていくのは、一体自分が若子に対して何を恐れているのか、
子どもが怖いということじゃなくて、この子の親をやっていくことへの怖さ、不安、
自分への不信感ですね、そこをよくよく考えて、
考えるところを見つけるようにしていって、自分自身を成長させていく中で、
いかがあるという方向に出す必要がなくなっていくように育っていくこと、
というのが大事ですね。
ご相談者は、大会系のスポーツ、そしてまた今で言うとブラックといわれる働き方の不動産営業、
どういうことかと、この環境が示しているのは多様な考えを認めない環境で育ってきているということです。
何か強い方向性が決められた、従ってやるのが当たり前、やらない奴は間違い。
正義と悪と簡単に単純化しやすい環境であり、やれたら価値、やれなかったらそいつは悪い、
というものの見方が横行する社会の中でやってきている。
では先ほどから言った通り、自分の価値観からずれたものは攻撃していい、
ということが刷り込まれた中で来ているので、幅が狭いわけですね。
狭い中でやっているからものすごいパフォーマンスが出たりする。
だから一概に悪いとは言いませんが、価値観が自分とそれ以外の受け入れの幅が育ちにくい場所にいれば、
自分が理解できないものに触れたとき、自分は揺らぎますからね。
だから怒鳴ったり机を叩いたりという行動に繋がりやすい。
僕自身も我が子に対して強い怒りを表現したりすること。
昔ありました。今はほとんどないです。
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それは僕が成長したから。
親として向き合って考えて勉強して、子供というものや何より自分自身というものを考えるようになってきたから、
怒る必要がなくなってきたのであって、
10代、20代の僕はものすごい短期で怒りまくっていましたから。
で、ものに当たるということを当時はしていました。
でもそれは自分が非常に幼かったからですね、人間として。
で、学んでいけば少なくともものに当たる壊すなんてことはしなくなる。
でもそれが壊れたらもったいないとかダサいんではなくて、
何かにぶつけなくても向き合ったりする相手がいたりとか、
自分自身を見つめる習慣を持つことによって、
そこまで爆発的な怒りに表現する必要がなくなっていけば、
ものを壊す必要はないわけですね。
ここのご主人はおっとりした、これは性格ではなくて、
ご主人自身が様々なことを考えて引き出しを持っているから、
怒りに走る前に対応することができているから、
のんびりしていられるんじゃないでしょうかね。
で、そうしてくるとですね、
この自らを知り、そして自分への不安感を解消して、
ある程度の安心を得ていくには、
応援してもらう必要もあるし、褒めてもらうことも大事。
だから日々の中で自分が頑張るということを、
ご主人からもお疲れ様という声、頑張っているよねという声をもらう。
不安になったときにこのままにして、
大丈夫なの、どうしたらいいかなと、
自分の不安をきちんと打ち明けて、
で、これが1ヶ月続くと問題だから、
僕からあの子にしゃべるよと、
でも今1回、2回のことはそんなに焦らなくていいと思うよ、
というふうな言葉をもらうことで、
じゃあ見てていいんだ、安心したと思うことで、
怒りの根っこ、その種を解消していく。
夫婦の会話、夫婦に受け入れてもらう。
そうすることによって、ご自身を整えていくのがいいと思います。
ご夫婦での会話、特に聞いてもらうということを大事にして、
で、その上であなたはどう思うと、
ご主人の考えも聞くようにして、
物の見え方というのを広げていけばいいんじゃないでしょうか。
未成熟という言葉は、別に非難している言葉でも全くなくて、
知らなくても、知識としてなかった、
もしくはその引き出しを広げる環境になかった部分で成熟していないだけだから、
取り組んでいけばみんな成熟できますからね、
というふうに考えていただくのがいいと思います。
短期である自分は根っこに不安を抱えているということに気づいてですね、
そこからそこを目を背けずに、
怖いものは怖い、自信がないものは自信がない、
というところから始めていかれたら、
気がついたらあまり怒っていないな、最近ということになっていくと思います。
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まず怒りのメカニズムというのはですね、
どうしたらよいかわからず、困ったり焦ったりするところから来る、
ものと、もう一つ自分自身の価値観に合わない人に対して許せないという感情から来る、
というところがあるようです。
この二つ共通するところとしては、
簡単に言うと自分に自信がなくて、
自分では解決することができないということから走っているようで、
この自分ではどうしようもないという不安や恐怖が消えないまま、
怒りというのをコントロールしようとしても、
なかなかそれはうまくいかないと。
どちらかというと、この不安や恐怖の部分を客観的に捉えて、
それを克服するように自分自身を成長させるということで、
怒りを抑えられるというお話でした。
この体育会系ですとか、ブラック企業というんですかね、
怒鳴ったり怒ったりする文化、
多様性を認めない環境というところで、
何かの目標に一つに向かってやっていくというマネジメントの中では、
有効な場合もあるらしいのですが、
子と子育てに関しては、この昨今の時代ですね、
それはなかなかうまく社会に馴染めない可能性が出てきています。
この相談者の短期ママさんが考えているように、
好き好んで怒っているというわけではないので、
怒りを我慢するという行動ではなく、
まずはこの不安や恐れの部分を理解し、
それをパートナーであったり、周りの人に打ち明けるなどしながら客観視していく、
まずはそういったところから意識するのが良いかなと思います。
ただこの短期ママさんのように起こることが状態化というんですかね、
周りが起こるというところが染み付いている文化ですと、
なかなか長い時間ですね、
そういう中にいるとついつい怒ってしまうということもやっぱりあるかなと思います。
ただ、怒ってしまっても自分を責めるのではなく、
怒ってしまった後に少し振り返って考えてみるというところから始めてみるのが良いのかなと。
お子様もですね、小学生に入る前かと思いますので、
これからの長い子育て生活の中で徐々に意識をすることで、
ゆっくりとその怒りを爆発させなくても良い方向に持っていけるのではないかなというふうには思います。
自分の家とかですね、周りのご近所のご年配の方とか見てですね、
確かにご年配の方でも怒りをあらわにする方っていうのはいるっちゃいるんですけれども、
大抵の人は年を取るにつれて寛容になっていくのかなと思います。
単純にその起こる気力がなくなってしまったという見方もあるかもしれませんが、
おそらくその人生の様々な経験を通して、
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怒りというものに対して客観視できるようになっていったのではないかなと、
この話を聞きながら思いました。
ご年配の方とか、自分のご両親ですとか、この辺りの人生の先輩方にですね、
例えば子育ての時などの経験の話を聞くっていうのも一つ参考になるのかもしれませんね。
さて、今回ご紹介しましたように、この子育て受験ラジオではリスナー様からのテーマのリクエストや、
また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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