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今回は、つい子供に対して、カッとなって怒ってしまうということに対する対処法についてお話を聞いてきました。
まあ、誰しも人間ですので、怒ってしまうということも仕方ないことかなと思うんですけれども、
この新型コロナのためにですね、外出自粛のストレスが溜まったり、あるいは家で顔を合わせる時間というのも長くなっているという状況もあってですね、
つい些細なことでも怒ってしまうというお母様方も多いとのことです。
このあたりの心の向き合い方などについてお話ししてもらっています。
また、今回もですね、リモートによる遠隔収録になりますため、多少音質が悪い部分があるかもしれません。ご了承ください。
小川先生、今日もよろしくお願いいたします。
はい、お願いします。
今回はですね、つい些細なことで怒ってしまうときにどうするかというお題を作りまして、
昨今ですね、SNSなどでもですね、つい子供に対して、
些細なことで叱るではなくて怒ってしまうということに悩んでいるお母さんが非常に多いかなと。
そういったときにどういう気持ちを整理してですね、平穏な心で過ごせるかというところのお話がもし何かあればお聞きしたいなと思います。
とても大事なテーマですね。
実際4月に僕が監修したコミックエッセイで、
子供を叱りつけてしまう親は失格ですかという本が出てるんですけども、
その本もまさにですね、この4月5月とよく売れてるわけですよ。
叱ってしまうということに苦しんでいる親御さん、特にお母さんですね。
非常に多いんですけど、その要因の一つが、叱りすぎてしまったり怒ってしまう自分自身がダメな親だ、みたいな思ってるんですね。
感情的に子供に当たり散らしてしまってる自分のことが許せないとか、なんでちゃんとできないんだろうという方向に行って、
自分自身の問題だから自分が変わらなきゃっていう思い込みから抱え込んでしまう。
で、自分を責めるというサイクルにどうも落ち込むんですよ。
かつずっと家族が家にいたりすると、なおさらそのイライラする瞬間が数が増えるので、
余計に自分を責めるというサイクルになってるんですけどね。
そういう悩みを持って叱ってしまう、怒ってしまう自分に悩んでいることに知ってほしいのは、
怒りがどこから生まれているのかを知る必要がありますよ。
我慢するのでは解決しないわけですね。
なぜこの怒りの感情が自分から出てくるんだろうっていうその理由を掴み取っていくってことがとても大事で、
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まず一つものすごく大きい要因としてはですね、もうすでに疲れてるっていうのがある。
親がですかね。
気持ちに余裕がない、体力に余裕がない、限界が来てる。
それは子育てのいろんなことで神経が休まらないことかもしれないし、
家族のお互いの値切れ合いが足りないから、何か自分が削り取られていくような感じになっていて、
堪えられなくなっていたり、
自分という存在が一体誰にとって大事なのかよくわからない。
みんなのために自分がしんどいもんしてるだけで、誰も大事にしてくれないという気持ちが募っていたり。
いろんな理由があるんですけど、とにかく自分の心の中のビーカーがいっぱいいっぱいになってる。
なるほど。
いっぱいいっぱいになってて、もうしんどいつらい悲しい寂しいが、
溜まってるところにちょこっと子供が口応えしてきたっていう、
ちょっとした小石が入れるだけでビーカーがいっぱいいっぱいだから溢れるわけですね。
激怒する。
後で考えたら、ちょっとした子供じみた口応えと自分が叱りつけている強さと全然バランスが悪いんだけど、
でも溢れる、ギリギリまでビーカー、心の我慢というか、堪えられるビーカーがいっぱいいっぱいになっている状態を考えると、
溢れ出したものがガーってなっちゃう。仕方がないんですね。
それってどうやったら解消できるんですかって。
溜まってるビーカーの中を減らすしかないわけですよ。
これは助けを求める。ちょっと話聞いてほしいとか。
ちょっと自分の時間が欲しい。2時間だけお出かけさせてとか。
疲れてるからベッドに2時間横にならせて。別に寝なくていいんですけど。
みたいなものを読むとか。
自分自身を大事にする時間を持つってことですね。
そうすることでこの怒りというのが随分と変わってきます。
自分自身のSOSなんだなと。この激しい怒りは。
そういう理解を持つこと。これがまず大事ですね。
あとはその子どものちょっとしたところがどうしても目について
強く言ってしまうということが何度かある場合、
なぜ自分はそれが気になるんだろうということを
これも振り返ってみるといいですね。
もしかしたらこれは例えば旦那さんであるとか
他の家族から何か言われたくないっていう防衛本能から
先回りしてやってるかもしれないし、
自分自身の親、おじいちゃん覚えたんですね。子どもからすれば。
が自分自身に随分強く言ってきた、昔育てられ方があって
それがどこか染み付いているのかもしれないし、
自分自身が持っているコンプレックスの裏返しで
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この子には同じコンプレックスを持たせたくないという
強い思いが焦りに変わっているかもしれませんね。
なるほど。
子どもに強く何かを求めてしまう、
ちゃんとさせたいと思ったりするとき、
なぜ自分はそうするのかなと自分に対して尋ねてあげる。
なぜ私はあそこで強く言っちゃうんだろうなと
自分自身に尋ねることで答えが見つかるということもあると思います。
一つは余裕がない可能性があるので、
多少自分のプライベートな時間といいますか、
みたいなものを作って改めて
自分の起こった原因を考えてみるということが
一つあるかなというところですかね。
そうですね。自分を大事にするということですね。
その上で自分と向き合うです。
うまくいかないアプローチというのは、
自分が起こったりしなくて済むように子どもを変えたい
というアプローチを選ぶ方は苦労します。
子どもを変えよう、変えよう。子どもに何かさせよう。
子どもが思うように動くようにさせよう。
これは泥沼に入るので、
自分自身に向き合うという方が先だということは知っておくといいですね。
なるほどですね。
あとはその夫婦感とかでもこの辺はある程度大きくなっていって
そうなんですよ。ただいざとなって話を切り出すのが
切り出しにくい話題でもあるので、
あれしてこれしてとお互いの押し付けが落ちやすいので
なるほどですね。
そういう意味でもさっき紹介した子どもをしっかりつける親は失格ですか
という僕のコミックエッセイとか、出した意図というのは
一つは死んでいるママさん、ママたちが自分を責めなくていいように
正しい知識とか自分を整える機会を渡したいというのが
第一の目的なんですけど、もう一つは
そういうコミックエッセイを家族で見ることによって
お互いの理解、できればお父さんたちが
もうちょっとこの怒りをためるお母さんたちのメカニズムを理解してですね
頼む前に助けてくれるようになってほしいなと
なるほどですね。
そういう本があれば共有しやすいし
これわかるわって言いながら相手に見せることで気づいてもらう
そういう第三者的なものを使って
夫婦の会話をされるといいんじゃないかと思いますね。
なるほどですね。
分かりました。
小川先生、今日もありがとうございます。
ありがとうございます。
はい、いかがでしたでしょうか。
子供に対する怒りの原因が実は子供にあるというよりは
怒る側の自身の気持ちがいっぱいいっぱいになっている
心のSOS、軽傷だという側面から見てみる必要があるかもしれませんね。
大きく怒ってしまった時、一歩引いて自分を大事にして
何に腹を立ててしまったのか、本当に怒りを爆発させるべきだったのか
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心に余裕がある時でも怒ってしまっていたのかなど
少し時間を作るということが必要とのことでした。
あとはですね、基本的に子供の方を変えるというアプローチは
なかなか難しい。
支配すると言うと言い過ぎかもしれませんが
子供を自分の思うように動かすということは
あるいは泥沼にはまっていくかもしれません。
私自身もそうなんですけれども
この番組をお聞きのお父さん方、こういった子供と顔を合わす時間がですね
必然的に長いお母さんのことを少し気遣ってあげるというのは
このような時期、非常に大切なことなんじゃないかなと思いました。
あるいはですね、夫婦間でこの怒り、怒りについてなどですね
話し合う時間をとってみてもいいかもしれません。
今日も最後まで聞いていただきありがとうございました。