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この番組は、約30年、中学受験を中心とした受験教育や、子育てについて指導をされてきた小川大輔先生に、
中学生と小学生の子供を持つ私、株式会社PitPa富山が、最新の受験情報や小川流の子育て術について聞く、
お子様を持つ親御様のための音声情報番組になります。
皆様こんにちは、PitPaの富山です。
今回で、この子育て受験ラジオ50回目を迎えることができました。ありがとうございます。
最近、リスナー様もどんどん増えてきている状況でして、
ご質問などのお便りも、本当に最近増えてきておりまして、非常にありがたいなと思っております。
こういったリスナー様からの反応がですね、小川先生も私もですね、非常に励みになっておりますので、
皆様引き続きよろしくお願いいたします。
さて、今回もですね、こういったリスナー様からのご質問が来ております。
まずはこちらを読み上げさせていただきたいと思います。
ニックネームえみさん。小川先生富山さん。いつも番組の更新楽しみにしています。
全く無関係だったエピソードでも、子育てをしていく中で、ある日突然エピソード内容と同じ悩みにぶつかることがあり、
そういえばあの時小川先生がいいこと言ってたと思い返して、このエピソードを聞き返すことがよくあります。
まさに辞書のようなポッドキャスト番組です。ありがとうございます。
ところで、現在中学受験の準備を始めている3年生の子どもがおりまして、ご質問させてください。
社会の副材として地図帳が渡されたのですが、この地図帳をどのように活用するのかが全く理解できておらず、アドバイスいただけますでしょうか。
地図帳に書かれている情報が多すぎて、見るだけでクラクラしてしまっているのですが、地理を学習する上で非常に重要な教材という話はあるものの、
肝心の使い方を具体的に示してくれている情報が少なく、番組で取り上げていただけると嬉しいです。
これからも聞かせていただきますので、よろしくお願いいたします。
ということで、確かに地図帳、勉強する中では大事な教材だなという話は結構あるかなと思うんですけれども、
この地図帳の上手な使い方とか利用方法を解説したものって、確かにあまり見かけないかなというふうに思います。
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このあたりですね、やっぱり小川先生、中学受験を含めた長年指導されていらっしゃいますので、いろいろ知見があるかなと思います。
このあたり小川先生に聞いてきました。
地図帳というのは教科書と何が違うかというと、教科書というのは読んでいけば何を習って何を覚えるんですよという指示が書いてあるわけですよね。
受け身で参加できるのが教科書。
地図帳って自分から情報を取りに行かないとどこを見ていいかわからない。
能動的な媒体なんですよね。
なのでポイントはね、地図帳をどう見たらいいかじゃなくて、地図帳で何を見たいですかっていうその興味を持つこと、関心を持つことが先に立ってますよってことなんです。
例えばですね、電車に乗ってます。
で、この電車の終点というのが亜行ってところらしい。
それはその時は単に行き先表示の名前だけでしかないですよね。
でもそこでGoogleマップで亜行って何かなって検索してみたらこういう場所なんだということで一応調べられる。
地図帳でもここに乗ってた乗ってたって開いてみたら、Googleマップと地図帳の大きな違いは地図帳の場合はそこの東高線とかもはっきり示されていたりとか、そのエリアの農作物が示されていたりとか地域情報ありますよね。
ありますね。
でもそこに亜行って、たまたま出てきた地名だから言ってるだけなんですけども、亜行っていう興味が発生しないとそこに行かないじゃないですか。
で、その時に首都圏のあらゆる地名を見ましょうって地図帳開いたら全然面白くないですよ。
そうですね、確かに。
そう、だから開く前が大事なんですよ、地図帳が。
でね、そういう意味で言うととてもいい地図帳との付き合い方を表現してるのがタモリさんがやってるブラタモリさんの番組ですね。
なるほど、はいはいはい。
あの番組タモリさん博学だなっていう見方もできますが、大事なことは町中のちょっとしたことに気づく。
あれ、なんでここの石垣の形違うんだろうとか、なんとなくこのなだらかな坂って地形ですよね。
そこに気づくと、このなだらかさっていうのはもしかしてずいぶん昔このエリアは噴火があったりしたんでしょうかね。
はい。
っていう話に発展したりしてる。
何かに興味を持つってことがポイントなんですね。
だから親御さんとしても地図帳とどう付き合えばいいですかと。
お子さんと日常生活の中でちょっと興味を持った、ちょっとなんだろうって言うときに、
じゃあ地図帳開いて調べてみようかっていう一言をそこで入れていってあげる。
なるほど。
で、大事なことはその開いた、じゃあついでにその周辺に載ってることも見て覚えなさいってしないことですね。
ああ、無理やりに。
そうそう、教科書じゃないので。
関心を持ったことを調べてみて、自然と入ってくる周辺情報を楽しむのが地図帳だ。
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まず入り口はね。
だんだんとそれが地理的な知識が増えてくると、今度地形による違いとか地域による違いっていうのを見比べる目が4年とか5年になると育ってくる。
そうしたときに鎌倉学府ってなんでここに開いたかって。
なるほど、周りが山で切り立っていて、でも湾があって、実は非常に守りやすいエリアなんだねとか。
東京湾であったりとか愛知であったりとか、その湾の形、また近畿の大阪湾のそういった地形を見たときに、
発展しやすいエリアの形っていうのは共通点があるなっていうのが分かるようになってきたり。
だんだんと見えるものが増えてくるので、最初はまず関心を持つ、で関心を地図帳につなげるだけでいいと思いますね。
なるほどですね。確かにエミさんがおっしゃるように、情報量は非常に多いので、
関心がないといきなり開いただけだと、もう何をしていいのか確かに分かんなくなりますので。
そうそう、何をしていいか分かんないっていうのは、つまり何を見たかったか決まってないってそっちなんですね。
なので地図帳を閉じておしゃべりするほうが先ですね。
電車好きの子が地理が得意なんだから当然なんですよね。
なるほど。
駅名調べたいっていう理由があるし、路線図調べたいっていう理由があるし。
興味の部分が先に出てるから、頭に入りやすいっていうのもありますよね。
箱根の電車なんかでスイッチバック方式っていうのが使われて、そういう電車に触れるとどうなんだろうって地図帳開いたら、
確かにここの坂の勾配きつそうだなとか、こんな山の中行くんだったら、そりゃ工夫がいるよね。
っていう知りたいことと地形というものがつながってくるから面白いですね。
なるほどですね。確かにそうすることによって記憶の部分残りやすくなってきますもんね。
そうそうそう。意味記憶、ストーリー記憶ですからね。
分かりました。
今回はリスナーのエミさんからのご質問で、地図帳の使い方について小川先生に話を聞いてきました。いかがだったでしょうか。
小川先生の話では地図帳をどう見たらいいかということではなく、地図帳で何を見たいか。
何かに興味を持って見に行くという観点が地図帳を使うというところで一番大事だというお話をしておりました。
何かに興味を持って、その時に親御さんの方で地図帳で見てみようかという一言を入れながら地図帳を開く。
地図帳でそのページを見に行くということが大切だということで、この話を聞いてですね。
インターネットで検索をするという行動にすごい似てるなというふうに思ったんですね。
Googleの検索窓、特に調べることがなくてパッと開いてるだけだと、確かに何にも使う用途がないなと、ぼーっと検索窓を見てるだけということになるんですけれども。
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検索するときって確かに何かを調べたい、何かの情報を知りたいといったところに、まず興味があって検索して色々調べながら見て、内容を知識にしていくという流れなのかなと思うんですけれども。
地図帳を使うときもその流れに非常に似てるなというふうに思いました。
そういった流れの中で地理に関してまるっと情報をきれいにまとめているのが地図帳ということになるのかもしれませんね。
さて、子育て受験ラジオではリスナー様からのご意見ご要望、また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。