2020-04-15 15:26

第17回 新型コロナの影響で思わぬ長期休暇。家庭学習どうすればよい?

spotify apple_podcasts
新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、多くの学校は現在2ヶ月以上の休みをとるという状況になっていますが、この異例の事態、家庭での過ごし方、特に学習面でどのように過ごせばよいのかについて伺いました。
番組へのご意見・ご感想・ご質問はこちらのフォームにてお待ちしております。 
http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

See Privacy Policy at https://art19.com/privacy and California Privacy Notice at https://art19.com/privacy#do-not-sell-my-info.

00:02
皆さま、こんにちは。PitPaの富山です。
本日、2020年4月10日に収録しているんですけれども、
ここ東京では、緊急事態宣言が発令され、学校も一斉にお休みになり、
各ご家庭では、この新しい事態にですね、本当に大変な状況かと思いますが、
我々もですね、一刻も早くこの状態が回復して、
いつもの生活に戻れることを願っております。
そういった中ですね、今回は密集・密閉・密接の三密にならないように、
オンラインで小川先生とつないで収録をいたしました。
通信の関係でですね、多少いつもよりお聞き苦しい点もあるかと思いますが、
そのあたりご了承いただければなと思います。
さて、この新型コロナの影響でリスナー様からもですね、
いろいろといつもより多くお便りをいただいておりまして、
まずこちらご紹介いたしたいと思います。
ニックネーム、たえぞうさん。
小川先生、ご本を拝読したり、セミナーにも参加させていただきました。
いつもとてもためになり、ありがとうございます。
一つ質問があります。
春より新2年生の長女がいます。
新学期開始が後倒しになってしまったことにより、
家庭で行うべき学習をご教示いただけないでしょうか。
1年生の復習はこの1ヶ月、いろいろと復習したせいか、少々飽きてきているようです。
新学年の先取りをするには何をどのようにすればよいかわからず、
途方に暮れております。
とのことで、今回は勉強面の話にはなりますが、
この状況下、奥さんたちもですね、かなり時間を持て余している状況かなとも思います。
具体的に何をすればいいのか、このあたり小川先生にアドバイスをお聞きしてきました。
はい、今のご相談、結構たくさん大事なことが含まれているので、
まずは今日全体的なところについてお話した上で、
また次の回などで勉強のメニューなども、
話を何回かに分けてさせていただくのがいいかなと思います。
まずですね、この新型コロナウイルス感染症のために、
子どもたちは即日2月の最後の方で学校どうなるんだろうというところから、
3月、2週間我慢すれば、と思って我慢して、
学校再開できるかと思ったら、やはりまた休校となって、
今度ゴルデンウィークまでもう学校に行けそうにないと、
2週間のつもりが1ヶ月になり2ヶ月になると、
03:00
ずるずると家の中でずっと過ごす時間が増えてしまっているために、
全国的にですね、勉強もそうですけども、日々の生活のリズムそのものが狂ってしまって、
どうしたものかと頭を抱えている親御さんが本当に多いわけですよね。
子どもたち自身も夏休みが2倍急にやってきたようなものですから、
無邪気に本当に楽しんでいる子もいるらしいんですけど、
ゲームやり放題とかですね。
かなりの子はやはり友達とも会えないし、なんか気持ちが乗らないと。
朝から晩まで時間はあるように思うんだけど、
意外に1日何もせず終わってしまった。
なんだかなということで悩んじゃっている。
そういった声も本当にたくさん聞くんですね。
ここでまず一つアドバイスをしておきたいのが、
ここまで思うような生活ができなかったとしても、
それを取り返そうと思うことはしなくていい。
そういう意識でいいんですね。
これは生活の習慣もそうだし、勉強もそうなんですけど、
過去うまくいかなかったところを取り返そう、取り戻そうと考えると
必ず無理が来るんですね。
仕事もそうじゃないですか。やるはずだったけどサボっちゃったと。
よし、今週倍働くぞ。絶対無理ですよね。
確かにそうですね。一番やってはいけないようなパターンな気がしますね。
そうですよね。
なので何がポイントかというと、
今日から切り替えて、自分なりに望ましい過ごし方をしていけばいいよね。
今日から明日に向けてだけ考えるというのが、
一つ重要なポイントになります。
じゃあそれをどうリズムを作っていけばいいかなんですけど、
もう一つポイントは、子どもたちは平素、
学校に行く時間があったからこそ、
帰ってきたからの家の生活が成り立っていた。
学校で友達といろいろ喋る。
周りからいろんな話を聞いて、常に刺激をもらっているわけですよ。
これは活発なお子さん、おとなしいお子さん問わずです。
刺激をもらうからこそ、心が動いて、
やってみたいことも見つかったりして、
頭が働くし、
授業も、いつもは6時間授業を受けているんだから、
家でも6時間勉強できるでしょう、
って勘違いする人が結構いるんですけども、
集団で参加する授業というのは、
先生もいて、周りの子どもたちの発言も聞きながら、
自分が参加するから、
50分間一人で目の前のことにずっと取り組む時間とは全然違うんですよね、
疲労度が。
確かに。
自分一人に集中されているっていうのではなくて、
周りがいるからこそ過ごせる時間の長さっていうような感じもしますね。
本当に根を詰めて勉強している時間でいうと、
06:00
授業が6時間あったとしても、
結構細切れの時間で、
全部足して1時間とか2時間ぐらい、
しかも5分から10分の集中が程よい感じで、
集中するところと、
ふっと気を抜いてリラックスするところを行き来しながら、
過ごせているのでできるわけですよね。
学校の時間ってのはそうやって成り立っているわけですよ。
学校の授業時間をまるまる自宅の学習時間に当てるという考え自体が、
ちょっと無理があるので、
勘違いしないでほしいってことですかね。
そうそう、それ絶対無理なんですよ。
でも、ついついみんな時間だけ見て、
やれると思ってしまうんですね。
でも朝1時間から1時間半、
お昼間1時間から1時間半、
夕方以降、やれるんだったらまたやればいい。
計画的に過ごせる子だったら、
5時間、6時間頑張れたりもするでしょうけども、
朝から夕方まで、
最低でも8時間から10時間持ち時間があるんだから、
6時間、7時間ぐらい普通やるでしょう。
っていうのは違うよと。
ということは親御さんをまず理解してあげてほしいんです。
し、遊んでばかりで大丈夫かなって不安になっているご家庭も、
5、6時間ダラダラして、
3時間ぐらい勉強してたら上出来。
そのくらいの時間間隔でいいんですね。
それぐらいでいいです。
その3時間が集中している勉強時間になれるように、
うまくリズムを見てあげたいですよね。
後で遊べるから今頑張るぞって子もいれば、
ちょっと30分ほど好きなことやって、
気分が整ってから勉強する方が入りやすい子もいます。
この辺りは親御さんが一番詳しいと思うんで、
我が子にあったようなリズムの作り方も見てあげて、
この休校期間の過ごし方っていうのを選んでほしいなと思うんですね。
その子その子にあった集中できる時間の作り方を、
親の方で考えてあげる必要があるっていう感じですかね。
なんていうか、アメとムチを使い分けると言いますか。
そうですね。
ムチは使わなくて済むようにしてほしいんですけど。
確かにそうですね。
叱らなくても勉強できるようにしてほしいんですが、
それは何かというと、
本人に時間を選ばせることが絶対大事で、
いつからならやれそうっていうことは本人に聞いてあげて、
やろっかなって言わせてあげて、
できたことを褒めるっていう関わり方を、
心がけていただくのがいいと思います。
あと、特に小学校、高学年のお子さんなんかですね、
これまで苦手だったところをやり直すチャンスだみたいにして、
すごい理想的な目標を立ててしまうお家がどうやらあるんですね。
この機会にとばかりに。
あまりに全部をやり直そうって決めちゃうと、
人間って目の前にすごくやることが積み上がっていると、
やる気って落ちるんですよね。
確かにそうかもしれませんね。
09:02
プリント2、3万円の計算練習やったらやろうと思うけど、
200ページの問題集温かされて、
これ来週までねって言われたらやらないんですよ。
そりゃそうですね。
でも200ページの問題集もちぎってあげて、
2、3万円ずつちょいちょい渡してると、
意外に1日20万円ぐらいできたりするんですよね。
なんかその苦問式とかそういう感じでやっていますよね。
なんというかそのハードルが低くなると言いますか。
そうそうそうそう。
それほどかからず終わりそうと思うからやれる。
親御さんの方では、
全体としてはこれだけできるといいなというのは、
単元リストみたいなの作ったとしても、
今日本人に頑張ってほしいこと、
明日やったらどうっていうことは、
その中の少しずつを選んで、
都度都度やらせてあげるというか、
選ばせてあげるような仕方で、
常に2つか3つぐらいしか目に入らないような、
そんな小さい量で渡すっていうことをされると、
子どもとしても頑張りやすいんじゃないかなと。
なるほどなるほど。
子だしにってことですよね。
そうですそうです。
お子さんが小さい場合でも、
学年が上でもね、
共通する傾向なので、
先ほどのご相談の前提として、
ここまでのお話をまずはお伝えしておいて、
次の学年の先取り学習どうしたらいいとか、
何使ったらいいとか、
という話をまた今度させてもらえたらと思います。
親御さんも今在宅ワークが多いと思いますけど、
4,6日をお子さんと一緒に取り込んでたら、
気持ちが持たないので、
それぞれバラバラに時間を過ごす、
自分のことに集中できるっていう時間帯と、
この時間は一緒に考えようねっていう、
メリハリはつけた方がいいと思うので、
1日の中の共同で取り組む時間帯と、
個別で自分のことを自分でやるための、
パーソナルな時間と、
タイムテーブルを決めていくといいですね。
ママの時間はあり、
パパの時間はあり、
僕の時間はありみたいな。
ずっと顔を合わせているっていうのも、
こもった感じになってしまったりもありますからね。
3人の時間割り、4人の時間割りが、
ご飯の時はみんな一緒になっている、
ちょっと一緒に遊ぶ時間が決まっている、
一緒にテレビ見るとかね、
そうやって筋合わせていくと、
ちょっと喧嘩は減るかな、
ストレスは減るかなと思います。
みんな頑張りましょうね。
この新型コロナによる特殊な状況の下、
子どもたちが時間を持て余している中、
休みの期間中、
どういったことをすればよいのかというご話で、
一つ小川先生が気をつけてほしいというところで言うと、
時間間隔のところですね。
学校に行っている時間、
それをそのまま全部勉強に充てるっていうのは、
そもそもちょっと無理があると。
どうしてもですね、
12:00
学校に行ってお友達と一緒にやる集団でやる勉強と、
1人だけ個人でやる勉強っていうのは、
やっぱり同じ時間かけていても、
相当疲労度が違うというところで、
具体的に言えば、
1日3時間ぐらいやれば上出来ではないかなというふうに
お話ししておりました。
またこの時間の間隔以外もですね、
子どもたちもその外部からの刺激がない状況で、
やっぱりうまくやる気、モチベーションみたいなのが
上がってない状況かと思います。
こういったところにですね、
今日はこれをやりましょうと、
ちょっとノルマ的にいっぱい課題を出す
ご家庭もあるかなと思うんですが、
できれば子どもたちの様子を見てですね、
子出しにしてあげたほうが、
特にその低学年の子どもさんとかであれば、
子出しにして、
ちょっと苦悶式みたいな形ですかね。
できたら次を出すっていうようなやり方工夫も
必要ではないかなというふうにお話ししておりました。
あるいはですね、
休憩時間といったところもですね、
上手に取り入れながらですね、
子どもがうまく調子に乗ってやれるような状況というのを
いくつかパターン見ながらですね、
試してみるのがよさそうかもしれません。
また最後にですね、
この休校期間中、
普段はずっと一緒にいるわけではない
親と子どもっていうのがですね、
同じ家の中でずっと一緒にいなければならないという、
夏休みとか、
そういう長期休暇ともまた違ったこの状況の中、
やっぱり一緒にいるということは、
知らず知らずのうちにストレスがかかっている可能性があるというところで、
意識的にですね、
親の時間、親の自分の時間、
子どもの自分の時間といったパーソナルな時間というんですかね、
自分の時間というのを意識的に取ることによって、
そういったストレスも軽減されるのではないかなというふうにも
おっしゃっておりました。
やっぱりですね、ずっと顔を合わせていると、
お互いがお互いのところを気になるところ、
注意したくなるところっていうのも出てくるかなと思いますので、
少しそういった感じのギクシャクした感じになってきたらですね、
こういったところ、自分の時間を多めに取るとか、
ちょっと距離を置く時間っていうのを作るっていうのは、
実践してみるのはいいのかなというふうに思います。
今回はですね、そういった時間がある中での、
まず心構えていますか、意識すべきところをお話しいただきましたが、
次回はですね、具体的にどんな勉強をすればよいのか、
いった点をお話ししていただきました。
また、大変申し訳ございませんが、予定しておりました
学校別入試傾向分析については、
しばらくお休みにさせていただければと思います。
ご了承ください。
さて、今回ご紹介しましたように、
15:00
この子育て受験ラジオはリスナー様からのテーマのリクエストや、
また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
15:26

コメント

スクロール