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この番組は、約30年、中学受験を中心とした受験教育や、子育てについて指導をされてきた小川大輔先生に、
中学生と小学生の子供を持つ私、株式会社PitPa富山が、最新の受験情報や小川流の子育て術について聞く、
お子様を持つ親御様のための音声情報番組になります。
皆さま、こんにちは。PitPaの富山です。
今回は、プログラミング学習について、リスナーの方からご質問をいただきました。
早速ご紹介させていただきます。
ニックネーム、きもっちさん。
ポッドキャストで、こちらの番組を見つけ、受験には全く縁がないのですが、
子育ての部分に惹かれて、いつも、なるほど、と思いながら聞かせていただいている、二児の父親です。
私自身が仕事でウェブやアプリのエンジニアをやっていることもあり、
小学生の子供にも、簡単な初心者プログラミング学習をさせていたりもします。
プログラミング学習は、論理的な考え方をしたり、多少英語の勉強にもなったり、
かっこ笑い、早すぎることはないと思いやらせていて、
本人もゲーム感覚で夢中になって作って楽しそうですが、
肝心の勉強面は、お世辞にも賢い点数が取れているという状況ではありません。
最近では、習い事でもしばしば聞かれるようになりましたが、
夢中になっているのであれば、どんどんやらせればよいとか、
こんな子供には向いているなど、プログラミング学習についてのお話が聞けると嬉しいです。
ということで、確かにプログラミング学習の習い事って最近増えてきたなというふうに思うんですけれども、
ゲームとかも作れますしね、子供によってはすごい夢中になって作ることもあるんじゃないですかね。
あとですね、プログラミング大会みたいなものも最近目にするようになりましたので、
最近的には色々広がっているのかなと思います。
この辺りのプログラミング学習について小川先生の方で思っていることや、
学習においての注意点などを聞いてきました。
それではお聞きください。
まず、この木の地さんはすごくポイントをついてらっしゃるなと思うんですよ。
プログラミングって本当に論理的に物事を組み立てていく必要があるので、
因果関係を意識した論理思考っていうのに繋がりやすいし、
だいたいコードが英語ですからね。
そうですね。
英単語を覚えるのにもちょうどいいし。
ただですね、日本におけるプログラミング教育ってすごく狭い捉えられ方をしてしまっていて、
ちょっと本来的なものではないんですね。
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っていうのはプログラムというのは、
まず現状ある社会の問題をどうか解決していきたいとかですね、
より日常生活の中で便利にできないかとか、目的が先にあって、
その望む結果っていうのをイメージして、
それをイメージしたものを実現するのにどんなコードを書いていけばいいのかを考えて、
その後実際に入力したときに思うような動き、
例えばロボットプログラミングであればロボットが思うように動いてくれるかっていうのを点検検証して、
思い通りにいかなければどこだろうっていう間違ってる点というか、
指示としてプログラムが間違っているところを特定して修正して、
大人の世界で言うPDCAをやるわけですけども、
この一連の取り組み全体がプログラミングなんですね。
だからそもそもパソコンに向かう前から学習は始まっているべきなんですけど、
習い事のプログラミング教室っていうのはもう前立てが決まってて、
プログラムだけやらして動いたに終わってしまっているところも結構多くて、
それって作業系プログラムを育てているだけになるんですよ。
だから子どもたちの未来、AI時代における存在価値を生み出すという点で言うと、
ただの作業員を育てたらまずいので、
クリエイティブであること、
何か社会をどこを変えたいと思うかという、
そういう問題意識を持つというところは大事にしていく必要があるということなんですね。
この木下さんのお子さんはこのプログラムをするのをすごい熱中しているということは、
自分で考えてあれこれ試すことはきっと好きなんですよ。
だからどんどんやらせてあげたらいい。
それは間違いなく想像力であったり、
集中を持続させる力であったり、達成感であったりを養ってくれるから。
じゃあなんで学校の勉強が苦手なんでしょうと言うと、
自分がイメージしたものを実現させていく頭の使い方と、
定まったことを習って覚えて使うって頭の使い方は違うからなんですね。
なので勉強の仕方を教えてあげなきゃいけない。
まず今回のテーマが何で、その中で覚えるべきことはこれで。
なぜ覚えるかというと、例えば算数の公式だったら、
その公式を覚えておくことによって、より早く回答を出していけることができる。
遠回りしなくて済むからだよとか、なぜ社会で地名を覚えるんですかって地名を覚えることによって、
どこの話をしていて、どことどこの関係を今見ようとしているのかっていう地図の上での発見ができるし、
その地名に特徴をつなげていくことで、
そこの気候であるとか、気候が影響する生活の様式であるとか、文化とかに話がつながっていく。
そうして知識を持つことによって分かる世界が増えるから、
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他の人への共感が生まれて、自分で考えるってことができるようになるんだよとか、
そういった習って一旦それを自分が取り入れて、それを使ってみるっていう。
このサイクルに対して、このお子さんがプログラムをやっているときの、
自分であれこれ考えるモードが入ると、知識が入ってこないわけですよね。
なるほど。
だからそこの使い分けっていう教え方をすると、大体解決するんじゃないかなというふうに思います。
プログラミング向き分岐っていうと、どの子もやればいいと思うんですけど、
ただパソコンを使ってやることのみをプログラミングと思う必要は全くないですね。
なぜなら算数の問題を解くのってプログラミングと頭の使い方一緒だし、
条件を整理していって、よりシンプルな解法を求めていく。
数学のエレガントな解法を追求するのは、無駄のないコードを作ろうとする頭と一緒だし、
という点で問題意識を持って改善していく目標を設定して、
それの実現の手段を考える一連のプロセスをプログラムと捉えると、
どの科目だってプログラムにつながってるよという観点を親御さんが持っていくと、
もっと柔軟に付き合えていいのかなというふうに思いますね。
なるほどですね。
単純にコードを書くっていうプログラミングのところっていうのが重視されがちなものもあると思うので、
そこではなくて、本来的なプログラムをするっていうことの目的っていうのをちゃんと意識させた上でやっていくっていうのが、
本当は一番いいのではないかなっていうところですね。
そうですね。その意味では親御さんたちがプログラミングについて述べられた本やり方じゃなくて、
その価値などを専門家の方が解説しているものを一回読んでみると、
いろいろ視野が広がっていいんじゃないですかね。
なるほどですね。
はい。
この夢中になってやってるっていうのはすごい集中力って言いますか。
いろいろ素晴らしいですよね。
っていうふうに思いますね。
はい。分かりました。ありがとうございます。
はい。
今日は小学生のプログラミング学習ということについてお話いただきました。
いかがだったでしょうか。
基本的には今回ご質問いただいた木のっちさんの言う通り、
論理的な思考は身につくということで、
良い習い事ということではあったのですが、
いくつか注意点もありました。
教室によっては題材が用意されていて、
その通りにやるというスタイルの教室もあるのですが、
それだけですと与えられたものだけをこなす作業員になってしまうという懸念があるそうなので、
なぜそのプログラムを書くのか。
プログラミングというクリエイティブな面を分からせてあげるということが必要であるということでした。
確かにこの作業というもの自体は、
これからの時代にどんどんAIがあっていくという流れになるかなと思うのですが、
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人としては問題意識を持って、
何のためにプログラムを書くのかということに
子どもの意識を持っていくということが重要になりそうですね。
問題意識を持つ目的意識やテーマを考えて行動するというのは、
学習面においても大きな差を生むというのは確かですので、
こういった習慣というのは常に意識できればなと思います。
プログラミング学習、確かにかなり流行っているような感じもしますけれども、
今回のエピソードを聞いてやらせてみようと思うのはいいかなと思うんですけれども、
あくまでも子ども次第で夢中になりそうなのかということを確認しながら、
やらせてみせるのがいいのかなというふうに個人的には思います。
ちなみに我が家はプログラミング学習、ゲームという言葉には異常に反応したのですけれども、
教室という言葉に拒絶反応を起こして結局いけていないのですけれども、
ちょっと言い方を間違えたなと今少し反省しております。
さて、子育て受験ラジオではリスナー様からのご意見ご要望、
また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。