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  2. #101 なぜシリコンバレーが成..
2022-02-17 41:49

#101 なぜシリコンバレーが成功したのか?ベンチャーキャピタルの存在

◎今週のトピック
イノベーションと資本主義 / VCの存在 / なぜ「シリコンバレー」が成功したのか? / カウンターカルチャーとコーマシャリズム / 社会学とカルチャーの考え方 / Cooperation and Competition の造語「Coopetition(協調と競争)」の概念 / 人材のアンロック/ 「ヘルスケア事業に投資するなら業界人じゃない人!」/ エキスパートから生まれたメジャーなイノベーションは少ない? / 8人の反逆者とアーサー・ロック / アドベンチャー・キャピタル / 西海岸の初のVC案件 / なぜアンドリーセンはモザイクをやり続けなかったのか? / インターネットを広げたくない人たち / モザイクキラー / ネットスケープ上場

◎参照リンク
Andreessen Horowitz Founders Begin Slow Process of Stepping Back
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-12-09/a16z-founders-ben-horowitz-marc-andreessen-start-to-step-back-from-vc-firm

Understanding Power Law Curves to Better Your Chances of Raising Venture Capital
https://visible.vc/blog/understanding-the-power-law-curve-of-vc/

A dozen things I’ve learned from Bill Gurley about investing and business
https://www.geekwire.com/2013/dozen-learned-bill-gurley-investing-business/

William Shockley gets lost in Silicon Valley
https://cosmosmagazine.com/technology/william-shockley-gets-lost-in-silicon-valley/

The Traitorous Eight & the Start of Something
https://medium.com/@alan_46156/the-traitorous-eight-the-start-of-something-fd6a5f40a870

Silicon Valley’s founding fathers
https://www.ft.com/content/fda6ced0-8706-11dc-a3ff-0000779fd2ac

Arthur Rock: Silicon Valley’s Unmoved Mover
https://www.readthegeneralist.com/briefing/arthur-rock

The Man Who Makes the Future: Wired Icon Marc Andreessen
https://www.wired.com/2012/04/ff-andreessen/

NCSA Web browser ‘Mosaic’ was catalyst for Internet growth
https://news.illinois.edu/view/6367/212344

The Nintendo 64 Was the Culmination of 90s Virtual Reality
https://medium.com/@AguyinaRPG/the-nintendo-64-was-the-culmination-of-90s-virtual-reality-1271aca6f762

Later, Navigator: How Netscape Won and Then Lost the World Wide Web
https://www.popularmechanics.com/culture/web/a27033147/netscape-navigator-history/

How the Founders of Apple Got Rich
https://www.mac-history.net/top/2020-01-30/how-the-founders-of-apple-got-rich

Regis McKenna’s 1976 Notebook And The Invention Of Apple Computer, Inc.
https://www.fastcompany.com/3058227/regis-mckennas-1976-notebook-and-the-invention-of-apple-computer-inc

Steve Jobs was top choice for Google CEO
https://www.engadget.com/2011-04-09-steve-jobs-was-top-choice-for-google-ceo.html

Marc Andreessen on rival venture capitalist Bill Gurley: ‘I can’t stand him’
https://www.businessinsider.com/marc-andreessen-cant-stand-bill-gurley-2015-5

Tomorrow’s Advance Man
https://www.newyorker.com/magazine/2015/05/18/tomorrows-advance-man

The EBC in NYC
https://a16z.com/2017/05/10/the-ebc-in-nyc/

What’s So Special About Andreessen Horowitz?
https://medium.com/swlh/whats-so-special-about-andreessen-horowitz-85416438a414

Marc Andreessen on Charlie Rose
https://charlierose.com/videos/12907

Microsoft Buys Skype
https://a16z.com/2011/05/09/microsoft-buys-skype/

Initial Public Offerings: VC-backed IPO Statistics Through 2021
https://site.warrington.ufl.edu/ritter/files/IPOs-VC-backed.pdf

【Spotifyオリジナルで新番組がスタート!】
bytes by Off Topic
http://spoti.fi/bytesPodcast

\ インタビュー動画シリーズもはじめました /
https://www.youtube.com/c/offtopicjp

◎Twitter
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00:06
みなさんこんにちは、草のみぎです。 宮武哲郎です。
Off Topicは、アメリカを中心に最新テクニスやスタートアップ、ビジネス情報を緩く深掘りしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、シリコンバレーの始まりとVCの関係について話していきたいと思います。
はい、今日から101回目ということで。 ああ、そうですね。
で、先週ですね、先週やったYouTubeのライブも、みなさんコメントとか見に来ていただいてありがとうございました。
ありがとうございます。めちゃくちゃ良かったですよね。
良かったですね。なんかたくさんこんなにコメントをもらえて、本当にやってて良かったなっていうのは思いましたね。
3年間やって良かったと。
いやー、なんか応援してくださる方がこんなにいたんだなっていうのと、
今までオフ会みたいなのとかできてなかったので、
なんかちょっと会話というか、一緒になんか話したような感じがして、とても楽しかったです。
そうですね、なんか今後もそういう系のものもやりたいですよね。
コロナの影響でできないですけど、ずっとずっとやりたいって言ってましたけど。
ちょっとまたライブ配信もどこかで。
ということで、今回はVCとシリコンバレーの話。
いや、めちゃくちゃ面白そうですね。
そうですね、今回は、なんかもともとアンドリー・センの話をしようかなとずっと思ってたんですけど、
アンドリー・センの話をするのも、去年とかでしたっけ?やりましたよね。
アンドリー・センのCAAとの。
確かに、確かに。
多分そういうところで話したと思うんですけど。
今回アンドリー・センの話をしたかった理由が、去年ですかね。
去年の11月か12月にあるブルーンバーグの記事が出ていて、
多分草野さんも知ってるかもしれないですけど、そこでベン・ホルイッツさんとマーク・アンドリー・センさんが、
そろそろ引退するんじゃないかと。
そろそろ世代交代がアンドリー・センで行われるんじゃないかな、みたいな話が出ていて。
で、ブルーンバーグがそれを結論に至った理由が2つあって、
1つがベン・ホルイッツさんが最近リンクトインのプロフィールの居場所をカリフォルニアからラスベガスに帰っていて。
で、マークさんも最近ネバダ州、ラスベガスがあるところに家を買っていて。
そこに引っ越すんじゃないかっていう話と、
あとは、いろんな会社の社外取締役として入っているんですけど、そこが徐々に減っていると。
03:00
ベン・ホルイッツさんは2020年あたりだと16社、社外取締役としていたのが、今だと11社だけ。
で、マークさんも4年前だと11社で、今だと7社ぐらい。
減っているんですね。
減っているっていうところで、そこが今後アンドリー・センも変わるんじゃないかっていう話で。
逆にその記事としては、アンドリー・センもPR活動とか、いろんな会社に大型収支とかするっていうのもイノベーティブなことだっていう話はもちろんしてるんですけど、
個人的に本当かなみたいなところがあって。
で、もちろんアンドリー・センの2人もリアクションを出していて。
で、マークさんは自分の仕事のカレンダーとツーズリストを見て、そんなことが起きているのがびっくりしたみたいな。
まあ起きてませんよっていう話で。
カレンダーびっしーなのに。
それで引退するんだっていう。
で、逆にベンさんも300人規模の会社と11社の社会取りとして、毎週80時間ぐらい働いているのが、ブルーバークからすると軽い仕事なんだっていう。
まあどっちもディスってるっていうようなと思うんですけど。
だからこそ、昔からそうですけどアンドリー・センって記者と話さないっていうか。
あんまり話したがらないっていうのは、多分こういう理由があるのかなと思いまして。
ちょっとメディアとって、そうですよね。ちょっと乖離がありますよね。
そうですね。もちろんこのマークさんの今回その考え方とか、なんでそういうことをやってるのかとか、最近のアンドリー・センってどんどん人が多くなっているので。
そこの戦略、裏の戦略ってなんだろうっていうのをいろいろ考えていて。
それについてちょっと話そうかなと思ってたんですけど。
ただそれをやるときに、もちろんマークさん、アンドリー・セン・ホルイッツもそうですし、VC業界のことをいろいろ勉強していて。
そこで自分でもそこまでVCの歴史っていうのを理解してなかったなと思っていて。
特に100回目でオランダが資本主義を作ったっていう話をしたじゃないですか。
イギリスとかですと産業革命とかで多分すごい有名だと思うんですけど、いわゆる経済とイノベーションに対しての新しい革命を作ってるんですよね。
じゃあアメリカの一羽の貢献ってなんだろうって考えたときに、一つアイデアとして出たのがベンチャー・キャピタル。
06:06
っていうものなんじゃないかなっていうイノベーションと資本主義を一緒にしたもの。
今回もその2パートで話しようと思ってるんですけど、まずはそのなんでシリコンバレーが成功したのか。
いいところで、簡単に言うと3つ理由があると思っていて。
1つがカウンター・カルチャーとコマーシャリズムを一緒にしたこと。
2つ目が社会学とカルチャーの考え方で、英語で言うとcoopetition。
それは造語なんですけど、それってコオペレーションとカンペティションを一緒にした言葉で。
3つ目が協力と競争。
へー、面白い言葉ですね。
っていう言葉がVCとかシリコンバレーですごいヒットしてる言葉で。
3つが、やっぱVCがそこの考え方をどっちも取り入れるものだっていう話なんですけど、やっぱVCっていう新しい経済エコシステムによって、
人材のアンロックができたっていうのが多分大きなことだと思っていて。
今回はそこの話と、あとはそれを通してのアンドリーゼンの話をしたいなって思ってます。
なので、まず多分理解しないといけないのって、ベンチャーモデル。
特にVCの考え方っていうのが、このパワーローっていうものがあるんですけど。
そこですと、単純に言うと、VCがお金儲けするためにいろんな会社に投資するんですけど、ほとんどの会社がやっぱ失敗するんですよね。
で、なんでほとんどそのリターン、その利益が出るのが1社2社とか、すごい少ないんですけど、なんでよくVCってホームランビジネスとかって言われるんですけど、
例えばビルガーリーさんってベンチャーマークのすごい有名な投資家ですけど、彼が言うには、VCはホームラン事業でもないと。
もう満類ホームラン事業だと。もう本当に異次元の会社に投資しないといけない事業なんだという話なんですけど、だからこそVCってすごいありえないような世界に対して投資しないといけない。
だからこそ、今ですとWEB3でしたり、宇宙旅行とか、メタバースとかも、ここのパワーローのロジックに当てはまるんですけど、普通ですと、そういうところに投資するってお金の無駄っていうふうに見えるじゃないですか。
09:02
わからないですね、投資したときは。こんなのに投資するの?みたいなふうに見えちゃいます。
そうなんですよ。でもこれって多分、よくある間違いで、基本的にほとんどの人って投資を強気でできないんですよね。
もちろん当たり前のアイディアの方が投資しやすいですし、でもそっちの方が利益って出しにくいんですよね。
圧倒的なっていう意味ですか?
そうですね、アップサイドのことを考えると。例えばVCの投資モデルと、企業とか政府の投資モデルを見ると、政府とかもいろんなプログラムに投資してるわけじゃないですか。
どういうふうに投資してるかというと、過去のデータをベースにもちろんやってるんですね。
そこでうまく予測ができないと、そこに投資するのは無責任だと。
っていう話になりがちだと思うんですけど。やっぱり会社もそうですけど、ロングテールのイベントを無視するんですよね、基本的に。
なんとなくありえそうな世界に対して投資する。VCからすると、人類で革命が起きるには、ロングテールしか見ないといけないと。
それほど産業が変わるっていうところは、ロングテール見ないといけないので、だからこそそういうところに投資しないといけないと。
いやでも、簡単なようで、めちゃくちゃ難しいですよね。
すごい難しいですし、一見見ると無茶な話なんで。
無茶な話ですね、確かに。
そうなんですよ。なんでそれこそ、例えばビロンド・コスラさんってもう超有名な投資家ですけど、
今コスラベンチャーズのトップで、昔クライナーパーケンスにいた人なんですけど、
彼も例えば、彼がヘルスケア企業に投資するのであれば、ヘルスケア企業の経験を持っている仕様に投資したくないと言ってて。
へー。
やっぱり新しいアイディアを考える人っていうのが、経験者じゃないっていう。
うわー。
っていうのが彼の言い分で、例えばですけど、リテール産業、リテール業界のイノベーションってウォルマートから来なくて、アマゾンから来たとか。
あー、確かに確かに。
ジェフ・ベストさんってリテールに経験者じゃないんで。
で、メディアのイノベーションってフォーブスとかタイムから来てなくて、YouTubeとかフェイスブックから来ていて。
で、宇宙のイノベーションってロキードマーケティングでもなくて、スペースXから来てるので。
結局、エキスパートから来たメジャーのイノベーションって少ないっていう話で。
ドメジャーのイノベーションはないですね、確かに。
本当に業界を変えるっていうレベルでしたね。
12:02
だからこそそういうところに投資しないといけないと。
で、そこの投資のリスクを考える人たちがVCだという話なんですけど。
ここからちょっとシリコンバレーの話に行くんですけど。
そのシリコンバレーってどうやって始まったかっていうのが、僕も実は全然知ってなくて。
なんかちょこちょこ有名な話があるので、それは聞いたことあるんですけど。
それをちゃんと調べたことがなくて。
スタートが、いろんな人がここがスタートなんじゃないかって言いますけど。
よく言われてるのがスタートが、このウィリアム・ショックレイさんっていう方から始まったっていうところで。
彼は発明家で、トランジスター、半導体とかを作った人。
シリコン。
そうです。シリコンをカリフォルニアに持ってきた。だからシリコンバレーだっていう。
ウィリアム・ショックレイさんがカリフォルニアに行って、そこで自分の会社を、自分の会社っていうか、ある会社の配下で事業を立ち上げようとしてたんですけど。
そこで8人の研究者が彼の下で働くんですけど、その8人の研究者が、いわゆるウィリアム・ショックレイさんが、もともと入った理由は、ウィリアム・ショックレイさんってノーベル賞もらってたので、すごい有名な科学者だったんですけど。
ちょっと上司として、マネージャーとしては結構ひどかったと。
えー。
結構怒鳴ったりとか、結構ひどい扱いを受けてたと。
なんで、彼を裏切ってっていうのはよくないですけど、その8人が独立して、自分の会社を、フェアフィールドっていう会社を立ち上げて、そこからシリコンバレーが始まったみたいな。
わー、なんか神話みたいですね。
そうですね。まさにそんな感じ。
その8人も、英語で言うと treacherous eight っていうグループになってて、日本語だと調べたときに、8人の反逆者。
あー。
いわゆる、ペーパルマフィアみたいな感じで、いわゆるペーパルマフィアの親じゃないですけど、その元がたぶん、この8人の反逆者で、その8人も集まった写真があるので。
なんかまさに、たぶんそういうペーパル感と似てると思うんですけど。
なんで、この8人が、自分の会社、独立して自分の会社を立ち上げたのが、このシリコンバレーのカルチャーの始まりだと。
コープレートに対してのカウンターカルチャー。
そして、始まったっていうのがよく言われてる話なんですけど、実は裏でもっと複雑になっていて。
へー。
で、そもそも独立して始まったっていうのが可能にしたのが、当時、昔言われてたアドベンチャーキャピタル。
15:03
アドベンチャーキャピタル。
後にベンチャーキャピタルとなるもので。
アドベンチャーキャピタルって呼ばれてたんですか?
昔は、ちゃんとした名前がなかったので。
本当に冒険するための。
いいですね。アドベンチャーキャピタル。
そうなんですよ。
なので、これから具体的にどういう取り組みがあったのかちょっと話すんですけど、
VCっていうものが、シリコンバレーをキックスタートしたんじゃないかと。
っていう話が一個ありますと。
で、実際に8人の反逆者が、やめたいと。
ただ、一緒にやめたいと思ったときに、他の会社に行きたいと。
で、それを可能にするために、あるメンバーのお父さんに電話して、
彼がブローカーだったので、金融ブローカーだったので、
彼が次の会社を探してくれる、そのお願いをしに行ったんですよ、電話で。
なので、当時誰も独立っていう考えがなくて。
そもそも科学者に対して、お金を渡すなんてありえない話だったので。
本当に働きたくなかったんですね。
そうですね。そこまで行ったという話で。
で、タイミングもすごい悪くて。
当時不器用で、当時有名な投資家でベンジャミング・グラハムさんっていう方がいるんですけど、
彼と彼の部下だったウォーレン・バフェットが、当時いろんな会社に投資してたんですけど、
彼らの投資戦略が、自家総額が持ってるキャッシュより低い会社。
もし、その会社が破綻したとしても、自家総額分のキャッシュを持ってるので、
最悪、投資家側はマイナスにならないと。
そういう投資を知ってる人たちが多かったので、
そう考えると、ベンチャーキャピタリーみたいな、そんなリスク取る投資ってありえない話だったので。
危ないですよね。リスクしかない。
ほとんど失敗する可能性が高いんで。
なので、8人の反逆者のところに戻ると、そのうちの1人がユージン・クライナーさんっていう。
お、聞いたことない。
あのクライナーから来るんですけど、ユージン・クライナーさんが、自分の父のブローカーにある手紙を送って、
18:01
そこで、8人の反逆者の次の会社を探してくださいと。
というところで、たまたま送ったブローカーが、その会社を引退するタイミングで、自分で担当したくないと。
それを自分の後継として担当してくれって言ったのが、アーサー・ロックさんっていう方で。
このアーサー・ロックさんは、多分知ってる方も多いと思うんですけど、名前は。
よく、アップルとかの映画とかドキュメンタリーでよく出る名前だと思うんですけど、
彼がこの西海岸のVCを立ち上げた人としてよく言われてる方で、アップルとかの初期投資家でもあるんですけど、
アーサー・ロックさんは、この8人の反逆者に会うためにサンフランシスコに飛んで、
そこでアーサー・ロックさんが、独立したらどうですかっていうのを提案したんですよ。
科学者側から提案がなくて、VC側から提案がありましたと。
で、もちろん、そんなありえないみたいな話が最初出て、でももしやるとしたら資金っていくらぐらい必要なんですかっていうのを聞いたところ、
まあ、7千万8千万ぐらいかなっていうところで、じゃあ1億探しに行くよって、アーサー・ロックさんが言って。
で、アーサー・ロックさんが1億探しに行ったんですけど、そこで会社を立ち上げて。
で、やっぱり会社立ち上げた時に重要だったのが、もうその8人が会社の株を持つこと。
で、しかもアーサー・ロックさんはさらに今後もやっぱ従業員とか採用するときに、それ専用の株式のプールは必要だと。
なんでそこも用意しましょうと。
本当なんか、資本政策、スタートアップの資本政策の基本を作ってくれるVCみたいな。
そうなんですよ。まさにそうで。
で、そこが多分すごい、今だとそれって当たり前じゃないですか。
そういう、そんな世界って。でも当時ってありえない世界だったので、そもそも従業員に株渡すってありえない話だったんですよ。
そもそも、これ1950年代の話なんですけど、それを無償で従業員のロイヤリティーってもらえたので。
なんでわざわざストックオプションなんか渡すのっていう発想になってたんですよね。
で、そのアプローチを変えたのがやっぱりアーサー・ロックさんで。
へー。
で、結局各8人の創業メンバーは1人当たり5万円、500ドルで100株もらって。
で、当時の500ドルってまあまあな1、2週間分の給料なんで、結構家族からお金借りてとかそういうのもあったらしいんですけど。
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で、アーサー・ロックさんの会社は225株購入して、あとはその300株分が他の役員とか、他のマネージャークラスのために取っておいてあって。
なんで結果として各ファウンダーが7.5%ぐらいしか支援もらってないんですけど、まあ8人はいるんで。
8人の創業メンバーめっちゃ多いですよね。
めちゃくちゃ多いですよね。普通ありえないじゃないですか。
普通1人から4人ぐらいとか。
仲良かったのかな。
まあその8人じゃないとちょっとできないっていう話だったので。
すごいな、はい。
で、やっぱりただ、やっぱりアーサー・ロックさんも元々1億出す、その資金を探すっていうの言ってたんですけど、やっぱり当時すごい難しくて。
ようやくできたのが、ある企業から。
その企業がフェアチャイルドっていう企業なんですけど、そこが1.4ミリオン入れますと。
ただ最初ローンとして出して、で後々エクイティに変えられる。
で、プラスここがちょっとアーサー・ロックさんがもう、まあ彼も多分なかなか交渉できない立場だったので難しかったと思うんですけど、
フェアチャイルドが入れたオプションがあって、株の全株を3ミリオンで購入できるオプションをつけたんですよ。
会社を3億で買収できるオプションを入れたんですよね。
それは別に今取らなくても後々取れるっていう話で。
プラスそのフェアチャイルドが議決権を全部所有すると。
まあ、なんで結果これが一番最初の西海岸のVC案件なんで、当時はもう仕方ないっていう話だったんですけど。
で、まあ結果としてその8人の会社がうまくいってて、フェアチャイルドセミコンダクターという会社なんですけど、
2年目で売り上げが6.5ミリオン、2億ぐらいの利益を出してて、まあ当然ながらの話なんですけど、2年目の終わりぐらいでフェアチャイルド1.4億入れた会社ですよね。
が、オプションを行使すると言って、会社3億で買収したんですよね。
なんで、もちろん3億で買収してるわけなので、その8人の半額者は1人当たり3000万もらったので、まあ最初の500ドルの投資から見ると600倍になってるんで。
24:08
それでよかったんですけども、明らかにフェアチャイルドが有利ですよね。結局利益の1.5倍で買収してるわけなので、すごい良かったんですけど、
でもここがすごいやっぱり重要なポイントで、アサロックさんが、VCがこの人材をアンロックする。
で、ちゃんとした経済インセンティブ、株っていうインセンティブを、そういう科学者とか、特に応用科学に渡すと、それプラスコマーシャライゼーションっていう文化が一緒になって成功できるモデルを作った。
っていうのがやっぱりありましたし、そこからVCがちょっとずつ立ち上がるんですけど、アサロックさんはその他財務諸表ではなくて、人を見るっていうのも彼が当時話してたことで。
よくビジネスプランをいろんな企業家からもらうんですけど、そこでその事業計画を全部飛ばして、大体ビジネスプランの一番後ろにファウンダーの履歴書が書いてあるので、そこをひたすら放課してたという話だったり。
あとはフェアチャイルドセミコンダクターのCEOで、8人の反逆者の一人がロバート・ノイスさんっていう方なんですけど、彼は後々フェアチャイルドセミコンダクターを辞めて、会社を立ち上げるんですけども、もちろんその会社はアサロックさんもその他の8人の反逆者も投資するんですけど、その会社が後々インテルになったりとか。
うわっ。
まあそういう、いわゆるそこから全部始まってるんですけど、シリコンバレー。
すごいですね、やっぱり。
でもやっぱりこのエクイティカルチャーを作ったのが、アーサーロックさんなのかなって個人的に思ってて。もちろん、それで成功させたのがフェアチャイルドセミコンダクターの8人の総業メンバーなので。
そこに対してのあれではないんですけど、企業化ももちろんすごい重要だったピースですけど、同時にベンチャーキャピタルがそれを可能にさせたっていうのは理解しないといけなくて。
で、この実は話って意外とそのマーク・アンドレイセンさんの話と似ていて。
はい。
で、まあもちろんマーク・アンドレイセンさんですとモザイクって作ってるわけじゃないですか。
はい。
で、後々ネットスケープで作るんですけど、これもなぜそのモザイクをやり続けなかったかっていうのが実はここの話とつながっていて。
で、マークさんは元々イリノイ大学っていう大学に行った理由は、元々いいコンピューターサイエンスのプログラム、ある程度お金がかかんないCSプログラムと、
27:13
あと同時に学校行きながら仕事したかったんですよね。
うーん。
だからそこを選んで。
はい。
で、イリノイ大学って当時そのナショナルセンターフォースーパーコンピューティングアプリケーション、NCSAっていう研究部隊があって。
うーん。
で、そこでまあいろんな政府から資金を集めて。
で、そこでいろんなプロジェクトやるんですけど、そういう前米にそういうプログラムがあったんですけど。
はい。
で、そのプログラムが例えばTim Berners-Leeさんと一緒にプロジェクトをやって、HTTPとかワールドワイドウェブとか開発したりとか。
へー。
まあ当時そういうのがあって。
うわー。
で、マークさんもちろんその話を聞いて、あ、じゃあ僕もなんかそういうことやりたいと。
へー。
考えていて。で、マークさんの一個そのモザイク時代、モザイクを作る前の面白い発想があった。
その当時、そのやっぱりまあ周りにすごい頭いい人たちがいっぱいいたので。
うーん。
彼らがみんなインターネットを使い始めた時に気づいたのが、そのそういう人たちほどインターネットを広げたくないと。
うーん。広げたくない。
はい。簡単に使えるようにしたくないと。
ビジネス的な意味で。
あの、コミュニティを汚すから。
おー。
結局その頭いい人たちしかインターネットを使えないんじゃないかっていう発想になってて、当時は。
あー、なるほど。
で、マークさんはそれに対して違うと。
うーん。
誰でも使える方がいいぞと。
うーん。
そこでこのモザイクっていうプロジェクトが立ち上がるんですけど。
へー。
で、もちろんこのNCSAっていろんな政府から資金を受けるんですけど。
はい。
90回目でしたっけ、そのインターネットの始まりの話をした時に、
GOAさんの話したと思うんですけど、彼がその法律を通して、よりプライベートカンパニーがインターネットを使えるようにしたみたいな話をしたと思うんですけど。
同時に1991年に彼って、ある別の法案を通して、いわゆるNCSAとかに対して資金提供する、
そういうのも提案してたんですよね。
うーん。
いわゆる、アルゴアさんがモザイクのVCだったっていう。
へー。
まあ、政府経由ですけど。
30:01
はー。
で、当時、マークさんって、いわゆるほぼパートで働いてたので、
はい。
時給が7ドル以下で、
へー。
で、やってたんですよね。
豪華な。
まあ、すごいペイしましたよね。
ペイしましたね。
まあ、なんで、モザイクって1993年に立ち上がるんですけど、
1993年2月、ユーザー数12人。
うーん。
で、その3、4週間後に1000人。
おー。
2ヶ月後に1万人。
はー。すごいですね。
9ヶ月後に100万人。
わー。
当時、インターネットっていうものがそもそもなかったので、それ考えるとすごい成長だなと思うんですけど。
すごいですね。
うん。
ポテンシャルありますね、めちゃくちゃ。
すごいポテンシャルありますよね、やっぱり。
いろんな人が多分気づいたと思うんですけど、でも、マークさんって結局モザイクから離れるんですよね。
うーん。
で、このイルノイ大学を離れた理由っていうのが、このVCと人材のアンロックの話と関連するんですけど、
やっぱりモザイクの影響で、マークさんって、いわゆるインターネットセレブというか、テック業界のセレブになっていて、
NCSAがフルタイムでうちらのところで働かないかというオファーを出したんですけど、
ただ条件付きで、ブラウザー事業をやめろと。
おー。
で、これもやっぱりコーポレート的な動きで、結局NCSAとすると、この若手の人にあれを渡したくなかったんですよね。
このアイデアを考えたのがこの若い人だみたいな。やっぱりNCSAが考えたことだと。
うーん。
っていうふうにしたくて。
で、マークさんはそれ見て、じゃあやめますと言って。
で、シリコンバレーに行くんですけど、
当時マークさんも結構どうするかすごい迷ってて、
もうPC時代が始まってもうある程度過ぎてたので、もう遅いんじゃないかと。
その時に、あるシリコングラフィックスっていう会社の創業者のジム・クラークさんがモザイクを試して、
これすごいぞと言って、ある日マークさんに電話するんですけど、ちょっと会えないかとか。
で、2人がその後朝ごはんで一緒にミーティングするんですけど、
33:01
で、マークさん曰く20代で唯一朝7時に起きたっていう。
そうだよ。
らしいです。わかんないですよ。
7時以外で意外と起きれますよ。
マークさんが唯一20代の時に一緒に起きたのがその日だったって話なんですけど。
そこでジム・クラークさんがマークさんにブラウザーをコマーシャライズするべきだと。
で、当時シリコングラフィックスって任天堂と一緒に仕事してて。
任天堂64を作ってたんですよ。
64、はい。
任天堂64?
64、はい。
で、そのコンソールを作ってて。
で、ジム・クラークさんが考えてたのは、任天堂64経由でインターネットを世界中に届けようと。
当時よく言われてたのはテレビ経由とか。
パソコン経由って誰も持ってなかったので、当時って。
なんで、任天堂64経由でできるんじゃないかと。
それでインターネットを勝ち取るんだと。
でも結局コンソールが1年ぐらい延期するんですよね。
開発が。
で、もしスケジュール通りに動いてたら、ネットスケープで立ち上がってないんですよ、多分。
へー。
任天堂64経由でやってるんで。
あー。
上手くいったかなーって。
まあ、多分ですけど上手くいかないと思うんですけど。
まあまあそういう話があって、で結局マークさんはネットスケープを作りたいって言って。
当時モザイクコミュニケーションコーポレーションっていう名前で立ち上げたんですけど。
後々ネットスケープに社名変更して、そこでブラウザを作ってて。
当時の社内向けの行動を見ると、ブラウザの名前がモジラで。
で、モジラって何を意味してるかっていうと、モザイクキラーで。
うーん。
まあ後々モジラっていうブラウザも立ち上がるんですけど。
反骨精神を感じますね、本当に。
そうですね。
まあ明らかに潰しに行くぞっていう話だったんですけど。
敵対し。
やっぱりカウンターカルチャー的だなっていうのは思いますよね。
当時もちろんイリノイ大学もモザイクをリリースして、それで事業を立ち上げようとしてて。
それよりいいバージョンを作るために、マークさんがイリノイ大学に戻って、
もともとモザイクを一緒に作ってた7人とインタビューしに行くんですよ。
採用するために。
はい。
で、その7人ってもともとマークさんと同じように時給7ドルぐらいしかもらってなかったので。
36:05
うーん。
それに対して年間65件、まあ700万弱ですね。
700万弱の給料をプラス10万株渡しますと。
おおー。
で、まあもちろんですけど、受け入れましたと全員。
うーん、そうです。
なので7人引き抜いてマークさん入れると8人の反逆者が生まれましたと。
おおー。
で、まあもちろんジム・クラークさんも1回シリコングラフィック成功してるので。
はい。
彼とこのモザイクの作った人が一緒に会社立ち上げてるってなると、いろんなVCが集まり始めていて。
やばそうですよね。
優秀な人が集まってるぞっていうのが。
絶対そうなるじゃないですか。
で、当時NEAっていうVCがあったんですけど、このディック・クラミリッツさんっていう方が、もともとシリコングラフィックの株主でもあったんで。
彼がアソシエートにひたすらジム・クラークさんを一緒に動けと。
うーん。
もうストーカーになれと。
うーん。
いうぐらい、やっぱりVCからみんな入りたいっていう話だったんですけど、結局ジム・クラークさん自身がシリーズAを全部自分で、自分のお金出して。
3億、3億ぐらいだったんですけど。
すげー。
全部自分で出して。
で、その次のラウンドで、結局クライナー・パーケンズに行くんですけど。
うーん。
で、クライナー・パーケンズで、当時ジョン・ドアさんとビノド・コスラさんがいて、ミーティングして45分で決まりましたと。
うーん。
クライナーが5億出資して、株の25%をもらいましたと。
おー。
で、その12ヶ月後にIPをするんですよね。
おー、1年後に。
そうです。
まあ、それもすごいですよね。
スピード感がすごいですね。
いや、すごいですよね。
当時のスピード、当時ですね。
いや、当時のスピード考えたらほんとすごいですよね。今でもあり得ないですけど。
今でもあり得ない。
多分3、4年でIPをしてるわけなんで。
うーん。
で、当時IPを担当したのがモルガン・スタンレーで。
はい。
モルガン・スタンレーって、2人当時アナリストがいたんですけど。
1人がフランク・クワトロンさんっていう方で、彼がネットスケープ、シスコ、アマゾンのIPを担当してるんですけど。
はい。
もう1人わかります?
あの、女性の方ですよね。
そうです。マリー・ミーカーさんですね。
おー。
が、アナリストとして入ってたっていうところで。
で、初日で株価がすごい上がって、3000億3ビリオンの時価総額になるんですけど。
当時のマイクロソフトって10ビリオンだったんですよ。
おー。
39:01
なんで、1日目でもうマイクロソフトの3分の1まで上り詰めていて。
まあ、そこまでやっぱりすごかったっていう話なんですけど。
まあ、その6日後にWindows95がローンチするんですよね。
おー。
なんで、タイミング的にもすごい面白かったんですけど。
あの、当時実はマークさんってほぼシェア持ってなくて、ネットスケープの。
えー。
そこもネットスケープの上場仕様を確認しに行ったんですけど。
はい、確認しに行った。
上場直前3.7%しか持ってなくて。
へー。
で、上場後3.2%だったんですよね。
へー。やっぱVCが一番多く。
ジム、ジムクラークさんですね。
あー、ジムクラークさん。
で、ジムクラークさんもシリコングラフィックスの時に最終的に3%ぐらいしか持ってなかったんですよ。
あー、その学びを。
その学びを活かして、自ら投資すると。
自らシェア取りに行くという話だったと思うんですけど。
で、結局、ビル・ゲイツさんももちろんこのインターネットというトレンドを見て、
1995年にすごい有名な社内メモを書くんですけど、
そこで会社の戦略を完全にインターネットに寄せないといけないという話で。
で、そこで彼もインターネットブラウザーを作るんですけど、
実はインターネットエクスプローラーになる前にめちゃくちゃ猛スピードで出せたんですよね。
で、出せた理由っていうのが、
NCSAってモザイクを作った、マークさんが所属してたところが、
あるインターネットブラウザーのソフトウェアをスピンオフさせてて、
そこをライセンスしたんですよね、マイクロソフトでは。
で、さすがだなと思うんですけど、マイクロソフトはそれですぐにローンチさせて、
で、後々インターネットエクスプローラーを出すみたいな感じ。
で、結局ネットスケープはそこでブラウザー戦争に負けてAOLに行くっていう感じですね。
はい、ということで、今回は少し1エピソードが長くなってしまったので、
ここで一旦終わりにさせていただいて、前後半に分けてお送りしたいと思います。
続きは来週までお楽しみください。
ということで、今回も聞いていただきありがとうございました。
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それではまた次回お会いしましょう。さようなら。
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