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  2. #99 サティア・ナデラが変えた..
2022-02-03 47:50

#99 サティア・ナデラが変えたMicrosoftの戦略と未来

こんにちは!今回は、マイクロソフトの強さ、パート2ついてお届けしました! 

◎今週のトピック
政府との関係性 / WindowsとOffice、2社に分解? / 買収戦略 / 次のコミュニティはどこだ? / なぜ小さい会社を買収するのか? / 起業させない / ゲーム事業の今後 / ゲームパスとXbox / デバイスセントリックからプレイヤーセントリックの時代に / サティアさんの方針 / NVC(非暴力コミュニケーション) / ほかのプラットフォームとも仲良く / プラットフォームの定義 / プラットフォームの儲け VS プラットフォーム上のクリエイターの儲け / ビル・ゲイツ「Facebookプラットフォームはプラットフォームじゃない」 / クリエイターのための会社 / メタバース / あそこ買収するのでは? / FedExとマイクロソフト / エンタープライズから攻めるメタバース / 広告事業に頼ってない強さ 

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00:07
皆さんこんにちは、草の幹です。 宮武徹郎です。
Off Topicは、アメリカを中心に最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報をゆるく深掘りしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、マイクロソフトはなぜ強いのか?パート2について話していきたいと思います。
今回はパート2ということで、前回に引き続きマイクロソフトをテーマに話していこうかなと思うんですけれども、
前回のおさらいというか、前回は結構面白かったですね。
Notion VS Loop。
そうですね。やっぱりマイクロソフトのバンドルの強さっていうのが一個あるかなと思いつつ、
同時にそのNotionの勝ち筋っていうのが、次世代のアプリとして戦うことかなと思うので、
徐々にオフィス365と共存で他のアプリも使う会社も増えているので、
そういう意味でもNotionとかZoomとかもそうですけど、まだ伸びるチャンスはあるのかなとは思いながら、
マイクロソフトはすごい強いですよねっていう話ですね。
やっぱり強いっていうのがしみじみ分かったんですけど、
今回はもうちょっとマイクロソフトの中身、人の話がメインになりますでしょうか。
そうですね。CEOのSatya Nadellaさんのビジョンとか、彼の戦略っていうところについて話していけたらなと思うんですけど、
今回マイクロソフトについて調べていた時に、
マイクロソフトのS1上場した時の資料をちょっと見てたんですけど、
マイクロソフトって実は結構VC調達してなくて、
なので上場時に創業メンバー、創業者2人ですけど、ビル・ゲイツさんとポール・アレンさんですけど、
その2人で会社の7割ぐらいまだ持ってたんです。
7割?
そうなんですよ。ビル・ゲイツが45%持ってて、ポール・アレンさんが25%持ってて、すごいなと思って。
すごい。
っていうちょっとした余談ですけど、やっぱりマイクロソフトの強みっていうのはいろんなところで出てるんですけど、
直近ですとマイクロソフトの直近の市販機のレポートが、決算が出てましたけど、やっぱすごいなっていうところですね。
直近市販機で51ビリオンの売り上げ。
03:01
×4すると年間200ビリオンぐらいの売り上げのレートになってると、利益も20ビリオン弱出してるので、すごいスピードで成長していて、
その中でもオフィス365とかAzureとかの部門が22.1ビリオンの売り上げっていう話もあったり、
オフィス365の値段も上げるかもしれないっていう噂が出てるんですけど、
その値段を数ドルだけ上げることによって、売り上げが5ビリオンぐらい増えるみたいな話もあったりとか、
あとはマイクロソフトの広告売り上げが意外とすごい大きかったっていうところで、
LinkedInとかも含めて10ビリオンの広告売り上げがあるんですけど、それを比較するとTwitterって4.2ビリオンなんですよ。
で、スナチャって3.7ビリオンなので、それより大きいですというところで、
今日はこのマイクロソフトの戦略っていうところで、細かく言うと政府との関係性とMA戦略とゲーム戦略、ゲーム事業の戦略ですね。
あとそれがどうサティアさんのビジョンとマイクロソフトの次の展開につながるのかについて話していけたらなと思います。
次の戦略気になりますね。
そうですね。ちょっと最後の方になっちゃうんですけど。
それまでの話が全部そこにリードするんで。
つながってくる。
まずちょっと。
なのでまず最初にアメリカ政府との関係性の話が、やっぱりマイクロソフトのすごい強みになっていて、
最近考えるとフェイスブックがギフィの買収がすごいブロックされたりとか、カスタマーっていう会社も買収しようとしてるんですけど、
そこも今ようやくイギリスがOKしたんですけど、まだドイツがOKしてないとか、やっぱりいろんな政府から目をつけられていて。
もちろんアクティビジョンブリザード、今回マイクロソフトが買収してますけど、もちろん多分フェイスブックとかグーグルとかアップル、アマゾンも検討したかったと思うんですけど、
もしかしたら検討もしたかもしれないんですけど、やっぱりその上でおそらくFTC、アメリカ政府のところで通せないというところを多分考えて結局やらなくて。
マイクロソフトできたのはすごいですね。
そうですね。そこもやっぱりある程度いいチャンスが、承認されるチャンスがあるからこそ多分やったと思うんですけど。
で、それができた一部の理由って、もちろんいろんな、最近政府との一緒に事業やったりとか、
06:01
ホロレンズとかやったりとか、いろんなところでやったりしてるところもあったり。
あとはマイクロソフトの、これは後々話すんですけど、この協力的なビジョンっていうのをやってるっていうところと、
あとは一部エンタープライズ事業がメインっていうところが大きいのかなと思うんですよね。
特にフェイスブック、グーグル、アマゾン、アップルと比べると。だからかメディアでもカバレッジが少なくて。
で、実はメディアのカバレッジも一部、もう一つの理由があると思うんですけど、それは後々話すんですけど。
あとはやっぱり政治家目線で見ても、やっぱり政治家って自分たち代表する、いろんな市民を代表する人たちなので、
その市民がよりクレームを出してる企業に対して対応した方がより人気になるじゃないですか。
なので、マイクロソフトオフィスに対してのクレームよりも、多分フェイスブック、グーグル、アマゾンのクレームの方が後に多いと思うんですよね。
なんかでも面白いですね。そこで標的にされるかされないかが決まってくるっていう。
意外とそういうのが大事なんですよね。
一般消費者の人の方が取り上げられやすいし、自分たちの問題でもあるから、やっぱそっちになっちゃうっていう。
そうですよね。特に自分たちの子供の問題になるとか。そうすると、余計自らそこの解決したいと思いますし。
あと政治家の人生としても、次にまた選ばれるか選挙でっていうのも大事になってくるので、
それをやるためにはエンタープライズ事業を対抗するよりも、
グーグル、アマゾン、アップルとかフェイスブックとかに対抗した方が、より人気支持を得られるっていうのは1個あるかなと思うんですけど。
だからこそ、フェイスブック、グーグル、アマゾン、アップルはこの独占禁止法についてすごい目をつけられていて。
ただ、実はマイクロソフトもそういう時期が過去にあって、
それを一度経験してるからこそ、マイクロソフトがここの政府との関係性をすごい気にしてるし。
だから、そこのまず最初に失敗した時の事例を見るのが大事かなと思うんですけど、
それが1990年代から2000年、2001年ぐらいまでだったんですけど、
マイクロソフトが独占禁止法の疑いで、いろいろ訴訟とかを受けてたタイミングで、
1994年に最初に戦いが始まったんですけど、1回解決されて、
また1998年にアメリカ政府がマイクロソフトを訴訟したんですよね。
09:01
その時は、Windows 95ってオペレーティングOSを提供してたんですけど、
そこにインターネットエクスプローラーを無料でバンドルしてて、それがダメなんじゃないかと。
その訴訟によって、過去のAppleたや、エピックゲームズの訴訟みたいに、
いろんな内部のコミュニケーションとか、内部のメールのやり取りが公開されたんですよね。
そこで結構やばいことが交わされてたりとか、マイクロソフト社内で。
特にインターネットエクスプローラーの敵がネットスケープだったので、
ネットスケープの空気の供給を止めるとか。
空気の供給?
いわゆる、実際にそうではなくて、息を止めるみたいな。
なるほど。
すみません、直訳しちゃった。
あと、ネットスケープが販売してるものを全部無料で我々出すとか。
結局それは独占禁止法に適応するんじゃないかっていう話で、
実は2000年に裁判長が独占禁止法に適応するって判断して、
マイクロソフトを2つの会社に分けろって命令したんですよね。
1つがWindowsの会社で、1つがその他のマイクロソフトオフィス含む他の会社で。
当時はマイクロソフト社内では、何でそういう理由になったのか誰も理解できてなくて。
なぜかと言うと、Windowsとオフィスのチームって結構別々で動いていて、
結構違う顧客でしたし、
オフィスだといろんな他のMac対応とかもしないといけないので、Windowsだけじゃなかったっていうのもあって。
そこで噂されてたのが、オフィスのチームがWindowsのソースコードとか、
秘密なAPIにアクセスできたみたいな噂があったんですけど、
それは今のところエビデンスが出てないので、多分嘘で。
当時いろんなニュースレポートとか見ると、
疑問として出てたのが、
今の独占禁止法の話と似ていて、マイクロソフトが大きすぎるんじゃないかとか、
Windowsが独占してるんじゃないかとか、PCをユーティリティとして見るべきなんじゃないかとか、
マイクロソフトの定額でスケールしてるビジネスモデルが正しいのかとか、
12:00
OSとアプリを一緒に売っていいのかとか。
当時からそういう議論はあったんですね。
議論はあった。
最終的にどうなったかというと、2001年にその判決が覆されたんですよ。
結局、マイクロソフトとアメリカ政府がお互い別で交渉しあって、
結局、2つに分けなくてもいいようになったんですけど。
ただ、やっぱりそれが数年を及んで、
独占禁止法の訴訟とか、そういうネガティブなメディアのレポートとか出てたわけなので、
だからこそ会社のナラティブが変わったんですよね。
ビル・ゲイツが天才的なファウンダーから他社を潰すやばい奴みたいなイメージになって、
やっぱりマイクロソフトがすごい敵対されたタイミングで。
そうすると、マイクロソフトにいたエンジニアとかのどう思ったかって考えると、
例えば家族と集まった時に、これだけニュースでマイクロソフトが敵だ、敵だみたいな話をしているのに、
なんでお前マイクロソフトで働いてるんだってなっちゃうじゃないですか。
急に悪者にされちゃいましたね。
そうなんですよ。
そこと、あとはやっぱりより政府から目をつけられたので、
マイクロソフトは、これは前も話しましたけど、やっぱり結構弁護士を採用して、
それによってやっぱりイノベーションのペースが落ちた。
ところで、この弁護士に全部何もかも通さないといけないっていうところと、
このイメージダウンっていうところで、イノベーション通しづらいですし、承認しないといけないので。
プラス、イメージダウンによって人が辞めてしまう。
当時、FacebookとかGoogleとかAmazon、Appleが急成長中のタイミングだったので、みんなそっちに行っちゃう。
なるほど。
まさに似たようなことって今起きていて、やっぱりいろんな人が今、大手テック企業から退職して、
例えばクリプトに行ったりとか、いろんな他のところに行ってるわけなので、
いわゆる似たような状況が今起きているっていうところなんですけど、
結局、マイクロソフトの2代目の社長になったスティーブバルマーさんも、
結局長続きしなかったのは、もちろん一部はスティーブバルマーさんの判断とかそういうのもあると思うんですけど、
一部はやっぱり当時すごいアメリカの政府からまだ目をつけられてたっていうのもあるので、
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だからこそその時期のマイクロソフトはかなり苦しんだのかなと思っていて。
さてやさんが入って、そこの関係性構築にすごい励んだっていうところ。
できるだけネガティブなメディアレポートが出ないようにしたりとか。
結局TikTokの買収にもマイクロソフトが選ばれたっていうのはそこの関係性がいいっていうところの証明でもあると思いますし、
やっぱり他の会社に目をつけられているのをうまく活用しているっていうのもあると思うので。
あとそのメディアカバレッジが少ない一部の理由はやっぱりメディア業界として、
これは一部メディア業界の良くないところだと思うんですけど、
FacebookとかGoogleに対して特に批判する声って出てると思うんですけど、
それって一部そのFacebookとGoogleってメディア業界をディスラプトしてるからでもあって。
なるほど、SNSで。
そのニュースの拡散を一般の人ができちゃうっていうところで、メディアの信頼もなくなりますし、
だからそういうのも一部もしかしたらあるかもしれないっていうところで、逆にメディアがマイクロソフトに対して批判するものってなくて、
多分そもそも使ってるプロダクトはマイクロソフトワードぐらいだと思うので。
そうなるとやっぱり一記者からすると自分自身で課題を感じるものっていうと、
FacebookとかGoogleの方が大きいんじゃないかと感じてしまう可能性はあります。
でも会社としても結局自分のビジネスモデルを覆そうとしてるGoogleとFacebookに対して対抗するのも一会社の戦略でもあると思うので。
そこら辺のメディアの本来の仕事である真実を届けるとかとはちょっと反することではあると思うんですけど、
やっぱり生き残るためでも割と自然なことなのかなっていうのも思いましたね。
なんでこの関係性がいいからこそマイクロソフトができることで言うと、
実は去年2021年にマイクロソフトって56社買収してるんですよね。
めちゃくちゃ買収してますね。
そうなんですよ。過去10年間見ると最高車数。
ちなみにGoogleとAmazonも数で言うと過去10年間見ても一番多かった年なんですけど、
Googleが22社、Amazonが29社だったので、マイクロソフトめちゃくちゃ買収してますと。
今までスナチャの買収戦略とかTwitterの買収戦略とかAppleの買収戦略バイツに話したりとか、
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マイクロソフトの買収戦略も一部だけ話したことあると思うんですけど、
マイクロソフトの買収戦略って実はすごいシフトしていて、
最初にアメリカ政府から目をつけられる前ですと、実は買収ってあんまりやってなくて、
それがたぶんマイクロソフトの一個のミスで、
目をつけられる前にいろんなものを買収していいプロダクト、バンドルを作るっていうのがたぶん本来である戦略であるべきだったと思うんですけど、
それを見たGoogleがYouTubeとかダブルクリックを買収してて、それを見たFacebookがInstagramとWhatsAppを買収してて、
特にこの大手テック企業はそうなんですけど、やっぱり今後デカくなる会社ですと、キャッシュは無限に持てるんですよね、ほぼ。
実際にマイクロソフトも130ビリオンぐらいのキャッシュ持ってるので、
なんでそこをただただ積み重ねるだけではなくて、いろんな会社を買収しに行かないと、それが逆にコアビジネスの一個になると思うので、
だからこそサティアさんもそれに気づいて、サティアさんが2014年に入ってきてからかなり買収フェースが上がっていて、
何を買収してるかというと、大きな買収とかを見ると、コミュニティネットワークされたアセットを買収していて、
サティアさんが入った2014年では、サティアさん自身も言ってるんですけど、SNSがマイクロソフトの一番の弱みだったと。
当時はフェイスブック、インスタグラム、ツイッターがすごいスピードで伸びていて、マイクロソフトは当時、ネットワークとコミュニティを抱えてなかったと。
だからこそ、リンクトインを26.2ビリオンで買収したり、マインクラフトを2.5ビリオンで買収したりとか。
マイクロソフトは今コピーを販売したので、2019年の数字なので、3年前の数字ですけど、
それだけで1.5ビリオンぐらいの売り上げを達成しているので、マインクラフトはほぼペイしているんじゃないかなと思うんですけど、
それ以外にGitHubを8ビリオン。そこは開発者のコミュニティですけど。
あとは去年とか、ニュアンスっていう会社を買収したんですけど、ニュアンスってヘルスケア領域のところもそうですし、あとは音声認識も実はかなり強くて、
もともとSiriってAppleのアシスタントがいるじゃないですか。それってもととニュアンスが裏の技術で。もちろんそこら辺もあるんですけど、結局ここはヘルスケアとかそっち系の話なんですけど、
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それ以外にマイクロソフトが買収しようとしたところで言うと、TikTok、Pinterest、Discord。やっぱりコミュニティを目当てにしているっていうところと、
結局買収すると全部Azureに移行できるんで、マイクロソフト、Azureに。なので、AWSとの戦い、GCPとの戦いの中でもそういうのが意味あるっていう。
で、やっぱりサティアさんとしても次のコミュニティはどこだっていうのをすごい聞いてるらしくて。だからこそGitHubとか開発者が次のコミュニティだみたいな。今多分クリエイターが次のコミュニティだとか、そういう話だからこそこういう会社を買収してると思うんですけど、
全体的にマイクロソフトってすごいこの買収戦略で上手くて、もちろん大企業のその買収も上手いんですけど、やっぱりその小規模の会社の買収もすごい上手くて。で、この戦略はもうどの大手テクニック企業を抱えているものなんですけど、なぜ小さい会社を買収するか。
なぜならほとんどの小さい会社のテクノロジーとかって、アップルとかマイクロソフトとかAmazonとかFacebookとかも頑張れば同じものを作れるわけじゃないですか。エンジニアの数考えるとすごい抱えてるので。
でもじゃあなぜわざわざ2、3億かけて一社の会社を買収するのかというと、もう人材なんですよね。その人材っていうのは2つの意味があって、1つはその人材を自分の会社に入れることによって、そこで新しいイノベーションを起こすっていうところもあるんですけど、正直そこにどれだけ期待するか正直わからなくて。
小さい会社ですと。どちらかというと他社に渡さない?もしくは起業させない?っていうのが結構重要な戦略だと思っていて。
で、実はそのFTCって連邦委員会でした。連邦取引委員会。連邦取引委員会がGoogle、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftの2010年から2019年の買収歴をまとめたレポートがあるんですよ。
で、そこではその5社が1億円、1ミリオン以上の取引のみなんですけど、の過去10年ですと616社買収していて、1社あたり年間で12社ぐらい買収してるんですけど、そのうち4割が10ミリオン以下。
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で、50ミリオン以下が78%。ほとんどのスタートアップが5歳以下だったというところで、結局この人材目的で買収しているのかなっていうところ。
で、マイクロソフトからすると他社に行ったり起業したりするよりも、数億を払ってその人を閉じ込ませる。悪い言い方だと。
悪い言い方ですね。
でも、実はシリコンバレーっていうドラマあるじゃないですか、そこで実はそういうシーンが本当にあって、フーリーって会社があるんですけど、そのフーリーが買収した企業家が何もやってない姿。
ただいるだけ。
で、ストックオプションがストックオプション待ちっていう状況にあって。
これをアクティビジョンブリザードのところを考えると、おそらくもちろんいいアセットとかコンテンツとか持ってるっていうのもあるんですけど、やっぱりいい経営者がいるわけなので、特に今後そのメタバース領域とか、ゲームってすごい重要になってくるわけなので。
そこの人たちのロックアップをしたっていうのは一個、マイクロソフトの守りの考え方でもあるのかなって思いました。
面白いですね。
ちょっとこういう買収、その買収のやり方が果たしていいのかっていうのは本当にあるんですけど、今そこら辺も独占禁止法案とかで変わるかもしれないですけど、今のところそういうのが結構自由にできちゃうので、大手企業の一戦戦い方かなと思うんですけど、
その中でマイクロソフトが今回アクティビジョンブリザードを買収したことによって、やっぱりゲーム事業がめちゃくちゃ大きくなったと思うんですけど、じゃあそこがどう影響するのかっていうところを話しますと、
まずマイクロソフトのゲーム事業でアクティビジョンブリザード抜きで2021年で16ビリオンぐらいの売り上げ。
なんでめちゃくちゃ大きいですと。
大きいですね。
アクティビジョンブリザードを含めると、おそらく2021年のマイクロソフトは25ビリオンぐらいの売り上げになるので、マイクロソフトの全体の10パー以上の売り上げになりますと。
なんでどんどん重要なセグメントになってきてるんですけど、元々Xbox持ってて、今だとマインクラフトとか、実はいろんなゲームスタジオを抱えてて、やっぱり彼らの戦力がXboxのハードウェアなところからどうクラウドに寄せられるか。
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それがゲームパスっていう話で、これもバイツでいろいろ話したので、簡単に言うとゲームパスはマイクロソフトがXboxというハードウェアの事業から脱退じゃないですけど、そこに頼らなくていいようにしてクロスプラットフォームのゲームの移行をするっていうところだと思うんですけど、
最終的にはXboxのコンソールを持ってなくても、Xboxのエコシステムに参加できると。スマホからでもXboxのゲームを全部遊べるようになると。結局これっていろんなデバイスのエントリーポイントを作るっていうことなので、Xboxのエコシステムに。
プレイステーションとかニンテンドーと比較すると、プレイステーションですと、プレイステーション5とかプレイステーション4とか、プレイステーション専用のデバイスを持ってないと、いくらプレイステーションのサブスクがあってもそこにアクセスできないので。
ニンテンドーも同じでスイッチを持ってないとできないので。でもXboxだと場合によってはどのプラットフォームでもXboxに参加できるとなると。それ一個大きいことだと思いますし、だからこそクロスプラットフォームであるからこそいろんなゲームスタジオの買収とかができて、それによってゲームパスの価値を高めると。
しかも最近ですと、ゲームパスにファニメーションってアニメの配信サービスがあるんですけど、それを2ヶ月無料で見れるとか。いわゆるAmazonプライム戦略ですよね。
みたいなことをやり始めていますし。だからこそマイクロソフトもいろんなゲームスタジオを買収してるんですけど、2018年から2020年の間のマイクロソフトって33社買収してるんですけど、そのうちの4分の1以上がゲームスタジオなんですよね。
なんか、任天堂を買収しようとしてたみたいなニュースもありましたよね、前。
うーん。なんで、たぶん彼らとしてもそういうことをたぶん今後やりたいんですけど、任天堂はたぶんOKしないですよね。
これがしかも後々マイクロソフトの大きなビジョンに全部つながると思うんですけど、ここでやっぱり重要なのって、ゲームがメタバースへの入り口になるっていうところでもあって、マイクロソフトだからこそいろんなゲーム事業に投資してたりするんですけど、
だからこそ、たぶんメタとかフェイスブックとかは今年ゲームスタジオ買収しようとすると思うんですよね、大きめな。ちょっと承認されるかわかんないですけど、承認されないですけど。
30:03
じゃあ無理じゃないですか。
そうなんですよ。
でも、メタバースとかそれを置いたとしても、ゲームの市場規模がどんどん大きくなってるので、今毎日YouTubeでゲーム関連の動画見てるユーザー数って2.5億人いて、6割のアメリカ人が毎日ゲーム遊んでるというレベルなので、
やっぱりマイクロソフトとしては、このデバイスセントリックな時代からプレイヤーセントリックになってクロスプラットフォーム化するっていうのが重要で、このクロスプラットフォーム化っていうのがSATIAさんのマイクロソフトのビジョンにすごいつながることなんですよね。
で、やっぱりこのSATIAさんっていろんなところでマイクロソフトとAzureをすごい伸ばしたとか、たぶんいろんなこと言われているんですけど、たぶんマイクロソフトに一番貢献したことは、マイクロソフトのビジョンを変えたことで、もともとの哲学っていうかフィロソフィーから180度変えたんですよね。
どう変えたんですか。
例えば、スティーフバルマーさんがその前のCEOだったんですけど、彼ってもうオープンソースの開発をすごい嫌がってたりとか、Linuxをすごい嫌がったりとかしてたんですけど、SATIAさんはそれをサポートしたとか。
あとやっぱり会社としてマイクロソフトって当時すごいWindowsフォーカスだったんですよね。で、それも変えていて、で、SATIAさんのマイクロソフトCEOとしての一番最初のスピーチ、登壇。
で、Windowsを一切、Windowsって言葉を一切言わなかったんですよ。で、逆にマイクロソフトオフィスをiOSに対応するっていうのを発表したんですよね。
なんで、これもいわゆるシフトで、もともと自社のプロダクトだけから、よりクロスプラットフォームかっていうのを話してたりとか、あとはそもそもWindowsっていう言葉をいろんなプロダクトから取り除き始めていて。
確かに。
で、当時AzureってWindows Azureだったんですよ。それをマイクロソフトAzureに変えていて、Windowsセントリックな会社からより分散化された協力的なビジョンを作ったのが、SATIAさんのすごいところで。
すごいですね。
なんで、マイクロソフトを1個の会社としてオペレーティングしOSになること。連携を通してのOSになること。っていうところを目指したのが、このSATIAさんのビジョンで。
へー。
で、もともとマイクロソフトってすごい対抗心が強い会社で。
33:03
知らなかったです。
まあ結構戦ってたりとか。まあそれこそネットスケープとの戦いもそうですけど。
うーん。
ミルゲーツさんも結構熱い時は熱くなるんで。
SATIAさんが社長になった時に、最初にやったことが彼の役員陣を読んで、経営メンバーのトップを読んで、ある本を読んでくださいと。
はい。
で、その本がNonviolent Communicationsっていう本なんですけど。
あー。
日本語だとNVCかな。
はい。なんか非暴力ありますよね。有名な本ですよね。
たぶんそうですよね。有名な本ですよね。
なので、コミュニケーションのやり方、そのコラボレーションを怒りとかそういうのではなくて、お互いベネフィットするような形でやりましょうと。
で、そこのやっぱり考え方を持ち込もうとしたのがSATIAさんで。
へー。
だからこそ、去年、去年末でしたっけ?
Microsoft TeamsをメタのFacebookワークプレイスと連携するっていう話とかも。
あとWindowsでAndroidアプリを動かせるとか、AmazonのAndroidアプリストアと連携したりとか。
やっぱり他のプラットフォームとも仲良くするっていうアプローチってすごい重要になっていて。
で、これはすごいAppleと対照的じゃないですか。
Appleだとやっぱりこのクローズドのエコシステムを提供しているのと比べて、
Microsoftって他のみんなと一緒に協力的にAppleを潰そうっていう。
優しく見えて実は怖いっていう。
あー、確かに。でもなんかそのOfficeとか見てると閉鎖的ではないですけど、そんなにコラボレーションしてるイメージはなかったんですけど。
意外と聞いてみると。
でもそうですよね。Microsoft Officeってもうどのデバイスでも使えるわけなので。
確かに確かに。
やっぱりやるのってすごい難しいですし。
でもやっぱりこのコミュニティと相互運用性とか、こういうクローズプラットフォーム化とかっていうのが、
やっぱりMicrosoftが本当のプラットフォームになるビジョンにすごいつながってるなと思っていて。
このプラットフォームっていう言葉って、僕もそうですけど、やっぱりいろんな人が使い方が若干間違ってると思っていて。
サティアさんがどうプラットフォームを定義するかというと、やっぱりそのプラットフォームの上で人とか会社とか組織とかが何かを作れないといけない。
いいところで、Windowsが多分そのプラットフォームのすごい良い事例だと思うんですけど。
なぜWindowsがすごい良い事例かというと、やっぱりこのプラットフォームの定義って、
36:03
プラットフォームがどれだけ儲かるか、バーサスそのプラットフォームの上で何かを開発する人たちが儲かるかのところを見るべきで。
例えばなんですけど、マイクロソフトがフェイスブックに2007年に投資したんですけど、その時にすごい有名な話があって、
フェイスブックは当時、フェイスブックプラットフォームっていうものを作ってたんですよ。
自社でフェイスブックプラットフォームっていうのを読んでて、それをすごいプロモーションしてたんですけど、
それをビル・ゲイツが見て、これはプラットフォームじゃないですっていうのを言って。
プラットフォームって何かっていうと、やっぱり使う人たちの経済価値が上がること。
それがプラットフォームを作った経済価値よりも上回ること。
なるほど。
だからこそ、Windowsってちゃんとしたプラットフォームで、Windowsってほとんど売り上げ取ってなくて、
Windowsの上で作られたアプリとかそういうのを考えると。
クリエイターのための会社ってそういうこと?
まさにそうです。
最近、クリエイターのための会社ですっていうのをよくマイクロソフト言ってますけど、
そうなの?って思ってましたけど、あれ?本当にクリエイタードリブンだったって結構初期から。
そうなんですよ。
だから結局、Windowsもプラットフォームだったので、マイクロソフトとかAzureとかもそういうのを目指してたりして、
Appleのアプリストアも一部そうかもしれないですし。
ただ、WindowsとAppleのアプリストアですと問題なのは、プラットフォームを作った人たちがすごいコントロールを得られた。
アプリストとかにエコノミックス3割取るっていうところはかなり大きかったっていうところで、
これってFacebookとかGoogleとすごい違くて。
FacebookとGoogleってプラットフォームではなくて、情報のアグリゲーターなんですよね。
なるほど。
情報をアグリゲーションするからこそ、そこの関係性をコントロールできると。
そのユーザーとのコントロール。
なので、そこのプラットフォームはそれとはちょっと違うっていうところなんですけど、
だからさてやさんもプラットフォームの上でプラットフォーム以上のものが生まれることができなければプラットフォームではないって言ってたんですけど、
プラットフォームの上でプラットフォーム以上のものが生まれることができなければプラットフォームではないって言い切ってて。
さてやさんも一事例として挙げてるのが、Windowsが例えばですけど、
昔そのWindows経由で全部コマースを通さなければいけないことになってればおそらくAmazonって生まれてなかったとか。
39:05
たしかに。
だからこそ今マイクロソフトの戦略を見ると、Windowsで複数のゲームストア、Windowsのゲームストアってあるんですけど、それ以外のゲームストアとかも対応したりとか、
Xboxをハードウェアからゲームパス、いわゆるクロスプラットフォーム化に寄せてるっていうこととか、
なぜディスコードを買収しようとしたのかっていうところだったり、
そこらへんが全部明確になるっていうところで、いわゆるWindowsがよりオープンなプラットフォームになったっていうところでもあって、
これがマイクロソフトのビジョンだと思ってまして、これがマイクロソフトの次の展開につながるんですよね。
で、次の展開とは何かっていうと、すごいざっくりした言葉で言うと、メタバースデー。
メタバースにつながる。
やっぱりマイクロソフトってホールディングズカンパニーのように見えるんですよね。いろんなプロダクトを持ってるので。
でも実は、これこそ草野さんもBytesの一番最後の回でも話してましたけど、いろんな関係性のオーバーラップみたいな。
去年の最後の回。
去年末で言ってたと思うんですけど、それがまさにマイクロソフトでプロダクトごとで行い始めていて。
で、それが全部総合するとこのメタバースというところになるんですけど、そもそもZ世代っていうのはビデオゲームで育った世代なので。
だからこそ、ゲームが重要になってくるんですけど、XboxのトップのPhil Schillerさんが話してたのが、今後チームズをゲームとつなげるとか。
マインクラフトもゲームかけるソーシャルでもありますし、いろんなデバイスでも使えますし。
さらにチームズっていうのはクラウド上で運営してるわけなので、そこもいろんなデバイスで使えますし、オフィスにもなりますし。
なので、どのマイクロソフトの部門も今一つのメタバースというビジョンの上で統合し始めていて。
そもそも仕事ですとOffice 365とかLinkedInというソフトウェアがありますよね。
AIもすごい重要視してますし、クラウドインフラもAzureとかを含めていろいろしっかりしていて。
ゲームですとマインクラフト、Xboxを持っていて、最近だとActivision Blizzardですね。
AI周りでもすごい投資をしていて、AIが多分全ての部門に関わってくることだと思うんですけど、
2012年以降1000以上の特許申請してるんですけど、AI関連だけで。
42:07
もちろんセキュリティも強いですし、だからこそ政府のサポートを得られているし。
もちろんHoloLensとかも抱えていて、場合によって次にマイクロソフトが何を買収するかというと、HTCを買収するんじゃないかなと思ってて。
HTCって台湾でしたっけ?HTC VIVEってVRメガネ。
ハードウェア。
そうです。結局HoloLensってARなので、VRのハードウェアがマイクロソフト持ってなくて。
確かに。
HTCだと2000億円以下なんですよ今。だいぶ落ちていて。
そこを買収できるんじゃないかって思うのと、ヘルスケア領域ですとニュアンスの買収もありますし。
ここの各部門の重要なところって、多分すべて、もしくはほぼすべてがクロスプラットフォーム化できるものなんですよ。
オフィス365っていろんなデバイスで使えますし、ゲームも明らかにその方向性に向かっているし、最近のすごいオープンソースのプロジェクトでもめちゃくちゃ貢献してるんですよね。
GitHub上でめちゃくちゃアクティブな組織って、多分一番アクティブな会社ってマイクロソフトで。
最近だとロジスティックスもやり始めていて。
へー。
最近数週間前かな、FedExと提携することを発表してて。
ありましたね。
そこで話してた実際の文章を見ると、クロスプラットフォームロジスティックスアザサービスっていう名前で言ってるんですよ。
へー。
いわゆるAmazonの対抗なんですけど。
マイクロソフトってやっぱりすごいスケールでなおかついろんなプロダクトを抱えてる会社だけではなくて、次のコラボレーションとかオープンソースが必要な世界にも対応してるものっていうところだと思っていて。
特にメタバースとかゲームとかエンタメが最初のユースケースになるかもしれないですけど、一般普及するにはもしかしたらエンタープライズが必要で。
あー。
なぜかというと、例えばですけど、スマホ、タッチクリーンのスマホだとこれって考えなかったことなんですけど、なぜかというとみんなブラックベリーとか持ってたので、パソコンを思い出すと、パソコンってどこで最初使いました?
パソコン、学校とか。
45:02
そうですね、草野さんは学校ですよね。学校か仕事場なんですよ、ほとんどの人が最初パソコン触れたときって。
自ら買わなかったんですよ。会社でどれだけいいものかっていうのを知った上で、自ら購入したんですよね。
そういう意味だと、マイクロソフトってもちろんゲームエンタメ領域も強いし、エンタープライズもすごい強いので。
一番このメタバースの切り口となる会社になり得るんじゃないかっていうところでもありますし、他の大手テック企業と比べてもすごいアドバンテージなポジションにいて、そもそもめちゃくちゃキャッシュを持っていて。
で、広告事業に頼ってない。
それ大事ですね。
結局10ビリオンの売上出てますけど、GoogleとかFacebookって100ビリオンぐらいの規模感なので、全然規模が近くて。
でもGoogleで広告が潰れたら終わりじゃないですか。
Facebookも同じで。
そこに頼らなくていい。
複数のプロダクトで複数のメタバースのエントリーポイントがある。
で、なおかつ協力的なビジョンをプロダクトレベルだけじゃなくて会社としても持っている。
で、やっぱり最後にアメリカ政府から目をつけられてない。
無敵ですね。
それを全部やっぱり、もちろんいろんなビリゲイツとかスティーブバルマーさんとかいろんな経営人がもちろん貢献したものですけど、そこに向かわせてるのが今サティアさんで。
だからこそ個人的に次の10年間考えると、一番リスクがない大手テック企業どこかというと、もしかしたらマイクロソフトかもしれないなと思ってて。
面白いですね。
全然メタバースとか。
そうですよね。僕もまさかこの調査っていうか調べてた時に、マイクロソフトが一番メタバースの切り口になる会社かもって思わなかったですね。
なんかリスクがあんまりないっていうのが強みですね、本当に。
守りがめちゃくちゃ強いというか。
そうなんですよね。
そんな形で、今回も聞いていただきありがとうございました。
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それではまた次回お会いしましょう。さよなら。
さよなら。
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