はい、ということで勘違いするのは相手の勝手。
なんかピンときそうでちょっとピンとこないというか、
どんなお話なのかなってすごい気になりますけど、
これはどんなお話でしょうか。
そうですね、前回も言いましたけど、
個人セッションとかそういうので細かい方がご相談に来られたりとか、
いうのがあるんですけど、
自分で自分の能力というか才能とか、
それに制限してるというかな。
私はこんなもんです。
俺の力はこんなもんって。
自分で勝手にその、
例えばこの子100の能力あるなと思ったら、
60ぐらいで自分がもう目一杯だと。
もうその人は60が100やと思って。
思ってる、そうそう。
それってめっちゃもったいないなと思って、
そういう人たちの、
あんたは実はあと40ぐらい余力あるでと、
いう話をする時に結構この話を持ち出しますね。
ほうほうほう、勘違いするのはと。
そうそう。
というのは前回も言いましたけど、
19から家出しちゃって、
21ぐらいかな、大阪へ帰ってきて。
僕の場合高卒なんで、
久々に帰ってきたと。
同級生とかにも、
おー久しぶりとか言って会いに行ったわけですよ。
その時に、
彼らは18やからもう3年、
3年ちょっとかな、
勤めてはるんで、
そこそこの肩書きというか、
20代前半の若者なんで、
大したことないですけど、
主任とか副主任とか、
そんな名刺を、
今俺こんなんやってんねみたいな感じで。
で、川田は何してんのと。
俺何を出すもんがないから、
世論で披露できた貝とか。
こんな貝知ってるとか。
貝知と貝殻の交換。
そうそう。
で、そのお友達のね、
高校の時の同級生なんですけど、
中西くんでのがいてましてね。
家遊びに行ったわけですよ。
僕はもうずーっと世論でね、
かき氷屋やったりとかお好み屋やってるんで、
時代が止まってるわけですよ。
ちょっと浦島太郎状態。
そうそう。
で、彼らコンピューターの会社に行ったというのは、
ちょっと小耳に挟んだったんで、
で、家に行ったら彼の机の上に、
ぶったい本が置いたんですよ、仕事用。
でね、コンピューター用の
ハードについてとかソフトについて書いてあるんですよ。
半世紀前のコンピューターの話。
で、全く知識ないもんで、
コンピューターって電子計算機のことちゃうの?
あーもう、はいはいはい、そうですよね。
で、ハードとソフト、硬いと柔らかい。
これなんなん?
そんな時代ギャップというか、
俺やばいなと。
いや、これ皆さんね、半世紀前の話ですからね。
昨日突入の話じゃないですかね。
だよね。まだWindows95が出てない時代ですからね。
95どころじゃないですから。
そうそう。
ハードかソフトか。
で、結局ね、自分自身もさっきの話戻しますけど、
俺時代遅れないなと。
その時に、あ、俺人生で遅れたなと思ったんですよ。
取り残されてるわと。
感じちゃうかも似た環境だったら。
ただね、その後22になってからかな、
大阪のある会社に勤めまして、バイトで入ったんです。
バイト大好きなんで。
お好み焼き、かき氷。
そこはね、訪問販売の会社でやったんですけど、
僕はそこのドライバーとして入ったんですね。
なるほど。
で、ワンボックスカーに営業の人6人ぐらいかな。
6人?
ちゃんと乗せて、
で、例えば今日は大阪のどことこ地区行くぞと言ったら、
その方たちを乗せて、一人一人下ろしていくわけですね。
あんたは1丁目でと。
なるほどなるほど。
あんたは4丁目の席。
次あんたは隣町屋でっていうのを下ろしていって、
その方々が営業すると。
で、1日だって夕方。
夕方になるとまたその人たちが、
5時になったらここで待ってるよっていうのをお迎えに行くと。
で、その途中で営業マンが注文を取ったら、
その電票とかを課金に僕が走っていくと。
そこも兼務か。
そうです。
そういう仕事をしてまして、
夕方になったらみんな5人か6人回収するじゃないですか。
みなさんが、いやー今日の現場厳しかったとか、
いやーなかなか売れへんなと。
訪問販売なんでね、難しいんやなと。
中には稼いでる方もおったんですけど、
多くの人が難しいなー厳しいなーとかって言ってるんですよ。
ドア開けてくれないとかね。
訪問販売、当時とはゆえね。
ちょうどドアチャイムからインターホーンが復旧した頃かな、ちょうど。
それってごめんなさい、僕が全然分かってないけど、
ドアチャイムっていわゆる昔の、
ボタンだけでガチャって出るしかないやつがドアチャイム。
ちょっとお金持ってるお家はインターホーン。
電話的にできるようなやつ。
っていう時代だったんですね。
開けてくれへんわと。
そうなんや、営業って厳しいんやなって思いながら。
やっぱりみなさん5人6人下ろした後ちょっと暇な時間が出るんですね。
でしょうね。
そういう時ね、みんながあんな難しい言うてる営業ってどんなんかなっていうね。
好奇心がムクムクと湧いてきて。
そこのパンフレットとか、車の中に置いてるんですね。
これ俺ちょっと回ってみたいなって。
遊びじゃないんぞって。
そう、みんなが言うてる難しい営業ってどんなんだろうって。
まあまあ、何の責任もないし、自分はドライバーなんで。
いや、やからこそですからね。
今日は3丁目誰も行ってないよと。
3丁目いっぺん行ってやってみようと思って。
やってみたんですけどね。
コマちゃんってもちろん訪問販売の経験とかないよね。
いや、訪問販売ないですね。
あれね、見ると聞くとは大違い。
多分ね、ピンポンって押すのは何の意味と思います?
なぜピンポン押すと思います?
出てほしいから、喋りたいから。
ですよね。ところがね、ピンポン押すときに
出てこんとってくれって思うんですよ。
ドキドキする。
まだ未経験の僕からしたら、いやいや出てきてもらうなそらって思いますけど。
だからその右の心でね、出てきてもらって営業するんだ。
売り出すんだ。
左の心で、出てこんとってくれと。
出てきたらなんか喋らなあかんし、ドキドキするやん。
それが営業や。
これはね、訪問販売やった人全員同じ答えですよ。
なるんですよ。
出てきてほしくないとは思ったことありますねと。
そうそう、みんなそうだよねって言いますね。
でもね、やってみたいっていう好奇心の。
かき氷もお好み焼きもやりたがる変なやつですから。
ピンポンって鳴らすと。
はい、何でしょうって出てくるんですよね。
昼間ですからそこの奥さんが出てくるから。
その時に思ったのが、何でしょう。
え、僕は何でしょう?って。
こっちも聞きたがるわって。
例えばパンフレットね、商品のパンフレット持ってて、
これで来ましたっていきなり言うのおかしいじゃないですか。
確かに。
不審がるじゃないですか。
まあまあまあちょっとクッションいるな。
クッションって、え、何喋ったらいいの?って真っ白なんですよ。
何でしょう、ふわーって。
そうそう、何でしょうねみたいな。
そうか旗から見てると簡単そうに見える仕事とか。
ただボタン押してピンポン鳴らして出てきたら、
商品説明したらいい仕事みたいに見えとったのが、
こんなにも心の中で葛藤が起きたりとか、どうしようとか。
どの順番で喋ろうとか。
よく結婚式のスピーチなんかで、
年下おっちゃんが、私こういう晴れの舞台でスピーチをすることが、
えー頭がいっぱいってあるじゃないですか。
読みますね。
あれなんですよね。
それなんですね。
いざ立ってみて、いけると思ったら。
とんでもない。
実際こんな性格なんで、何件か回ってるうちに、
出てきた人に、こんな商品見せて回ってますって言ったときに、
3件ぐらいは、いりません。結構です。いりません。
安心するんですね。
よかった。
よかったーって。
4件目ぐらいかな。
こんなんで回ってて、へー上がってって言われて。
やばいやばいやばい。
上がるの?みたいな。
でも説明したんですよ。
赤ちゃんの用品みたいなやつだったんですけど、
回ってますって言ったときに、面白そうだねって言って、
いくらすんのって。
これこんな値段ですって言って。
へー、じゃあもらうわと。
制約。
制約。まさかの。
営業の人が1日回って、1件というのがどうか。
そこそこ値段するような製品。
訪問販売なんで。
やったんですけど、あれ売れちまったと。
おかしいぞ売れちまったと思って、
そこからまた何件か回ったら、また売れたんですよ。
初日で。
え、これ何?みたいな感じで。
そのとき思ったのが、向こうの人が、
僕のことを営業マンだと。
別にドライバーが片手間でやってるとかいうのはこっちの思いでやって、
向こうの人はちゃんとした営業マンが来たんだなって思ってくれて、
聞いてくれた。
で、下手くそなりに説明したら、
いいやん、2件も買ってくれたと。
向こうのピンポンした先の奥様からすると、
ドライバーかどうかなんてどうでもいい。
その向き合ってるから、営業さんとして見て、
いい感じやから買ったと。
その頃からね、今日のテーマである、
勘違いするのは向こうの勝手というのがね、
そうやな。確かに。
先ほど嘘つくのはあかんけどっておっしゃったところはすごいポイントというか、
これを聞いてくださっている若い世代の人たちとか特にそうやと思うんですけど、
間違いたくない世代というか。
そうなんですよ。
で、それと少しひも付くかなと思いつつ。
おっしゃる通りなんですよ。
嘘というわけではなくてってことですよね。
だからね、まだまだちょっと路線ずれるんですけど、
セッションに来られた子とかに聞くのは、
自分生まれてから風邪ひいたことあるかと聞くんですよ。
コマちゃんどうですか?風邪ひいたことあります?
あります。
ありますよね。100%ありますよね。
ありますあります。
そうなんやと。で、なんで風邪ひいたん?
風邪ひいたらどうなった?いったら、熱出ました、咳出ました。
それで今でも苦しんでんの?いったら、いやいやそれも昔やから苦しません。
2,3日で治りました。
その時に体の中で何が起きてると思って聞くわけ。
つまり、風邪のウイルスが入ったと、咳出たと、鼻出たと。
自分の免疫がそこ一生懸命対応してくれてる。
だから咳出たり熱出たりして、菌をやっつけようとしたわけじゃないですか。
あんたはそれ風邪ひいた時できてんのに、
自分の人生でなんで正解ばっかり追い求めるの?と聞くんですよ。
なるほど。だから風邪っていうのは、ネガティブなものが自分にやってきたものに対して、
それに慣れていこうというか、抵抗していこう。
より良くなっていこうってなっているのに。
だから一回ひいた風邪とか、インフルエンザのA型とかB型。
免疫できるってあるじゃないですか。
次来た時、ほとんどかかれへんとか、かかっても少なく済むとか。
それと一緒やでと。人生も。
風邪と一緒やでと。
そう。だから今のマークシート方式みたいなんで、先生が正解だけ教えてくれると。
そうなると考える力がなくなるというか、正解を追い求めるんですよね。
最初のセッションで来た子も、僕人生辛いですと。
どうしたらいいですかと。
どうしたらいいですかっていう質問自体が、お前も考えることを放棄してんのかと。
相手、自分以外に人生委ねちゃってますよね。
会社辞めたいですとか、フリーランスになりたいですけど、どうしたらいいですか。
これはいいんやけど、突然どうしたらいいですかなんていうのは考えようやと。
やっぱりそれ風邪引いてないんだよね。
一回失敗してないととか。
そうそう。前も言いましたように、死ぬような思いの失敗はせんほうがええねんけど、
ジャブ程度の失敗っていうのはやっぱりたくさんしたほうが免疫できるから、やりなさいよと。
今さっきから言うと、勘違いするのは相手の勝手っていうのは、自分自身もそうやでと。
あんた自身が自分自身を勝手に小さい人間って勘違いしてあかんよと。
可能性が山ほどあんねんから。
それに気づいてないのは正解を求めるからやでっていう。
なるほどね。
なんかね、ほんまに新しいこと、それはことを経営とかそういう大それたことだけに限らず、
会社員においても大事な考え方ですね。
そう。だって失敗しない人、いわゆる風邪を引かない人、一生。