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スピーカー 2
こんにちは、のらじおのmuroです。
スピーカー 1
こんにちは、かえです。
スピーカー 2
えっと、ちょっと気になることがあって、
スピーカー 1
最近というか、時々というか、
スピーカー 2
優しいっていう言葉の使い方、
スピーカー 1
ちょっと慎重になった方がいいと思うんですよね。
優しい警察
スピーカー 2
優しい警察。
スピーカー 1
優しい警察。うん、優しい警察ですね。
スピーカー 2
はいはいはい。
スピーカー 1
あの、なんか忍耐に対して、誰かの忍耐とか、
自己犠牲みたいなものの評価として、
優しいっていうのをやめた方がいいと思うんですよね。
スピーカー 2
どういう?忍耐。忍耐ってどういう?
スピーカー 1
なんか我慢。
スピーカー 2
例えば、誰かの代わりに何かを受け負ったとか、
スピーカー 1
例えば、何か誰かがやらなくちゃいけない大変なこととか、
スピーカー 2
誰かがしなくちゃいけない我慢みたいなものを受け負った人に対して、
スピーカー 1
それを優しさ、優しいという高評価、褒めをするの、
スピーカー 2
ちょっと危ないかなと思うんですよね。
スピーカー 1
払われた自己犠牲みたいなものを優しいという表現で褒めたりするの、
スピーカー 2
追い詰めそうだなみたいな。
スピーカー 1
とか、誰かが払った優しさ、
誰かが払った自己犠牲とそれによって、
それから紛らわれた人みたいなのがいて、
その自己犠牲に対してあなたは優しいという評価をすることが、
それによって助かった人に向けられ、
案に向けられたりするみたいなことがある。
時々あるなと思って、
それあんまし良くないんじゃないかなみたいな。
優しさと自己犠牲
スピーカー 2
例えば荒ぶってる神様がいるとして、
その荒ぶってる神様に対して、
人見悟空になった人がいるとすると、
人見悟空になった人のことを、
人見悟空になるなんて優しいねって言って、
褒めているつもりになってるし、
その人見悟空になった人に優しいねっていうのは、
案に荒ぶってる神様に対する攻撃でもあるっていう話だよね。
スピーカー 1
荒ぶってる神様とか、
スピーカー 2
人見悟空にならずに済んだ人。
スピーカー 1
人見悟空に対する、
案に攻撃になるっていうか。
あとこれは、この例を出すとすごい、
私こういう感じだし、
フェミニズムのことを語っているのかと思われると思うけど、
そうじゃなくてこれは一例だとすると、
スピーカー 2
家庭の蓋に耐えている奥さんみたいな、
スピーカー 1
それを免れている旦那さんみたいな時に、
奥さん優しい人で良かったねみたいな場面って、
これはよくあるっていうか、想像しやすいから使うけど、
別に男女とか家族に限ったことじゃなくて、
そういうのちょっと良くないかなみたいなの、
スピーカー 2
時々最近思う。
スピーカー 1
それはなんか、その優しいと評価された人の自主性みたいなものを、
軽視とまでは言わないけど、
自主性みたいなものを無視してるなって思うんですよね。
その人の決断であったことを、
っていうのがある。
人見悟空に私がなるという決断があったとして、
それがもう決断であったか、
押し付けられたものであったかっていうのは、
スピーカー 2
当事者同士でないとわからないことなんだけど、
スピーカー 1
第三者がその払われた自己犠牲を、
美徳だみたいなことだと思うし優しさって、
スピーカー 2
みたいに言うのちょっと危険だなって思う感じ。
スピーカー 1
人見悟空はそれでおしまいだけど、
それが一旦優しさだというふうに認識したときに、
次また同じ場面が巡ってきたときに、
自分の優しさみたいなものに追い詰められるっていう可能性もあると思うし、
それと全然。
スピーカー 2
それをやらなかったら優しくないということになっちゃう。
スピーカー 1
そうそうそう。っていうのもあるし、それと全然別で、
私は自分で決断して、
人見悟空、いろんなことを想像的に考えて、
あなたの知らないいろんな要素をいろいろ吟味して考えて、
人見悟空として決断をしたのに、
簡単に優しいみたいに、
スピーカー 2
私の決断を全部無視して、
スピーカー 1
私のただ単なる性質でやったかのように言われるみたいなのを、
スピーカー 2
私だったら嫌だなみたいな感じ。
スピーカー 1
私が性格が優しいからやったんじゃない。
スピーカー 2
いろいろ事情があったんだよって思わないかなって思うっていう感じですね。
スピーカー 1
っていうのを、時々、
バーンと放たれた優しいっていう言葉に対して、
大丈夫かなって思う。
言ってる意味わかる?
スピーカー 2
わかります。
スピーカー 1
その時々何を言わんとしているかみたいなことがあるから、
スピーカー 2
一概には言えないけど、
何を言わんとしているかによるなとは思う。
かえちゃんが指摘するような局面もあろうなとは思う。
人間の主体性みたいなのを、
あんまりお文字で考えないんだなぁみたいなのは最近よく思う。
あんまりお文字ないというか、
人間の主体性の存在をあんまり信じていないみたいな感じかな。
なんか、まじない感覚だと思ってるみたいな。
そういうのってあるよねみたいな。
主体性ってあるよねぐらいの感覚でやってるから、
別に自分の主体性もお文字ないし、
相手の主体性もお文字ないし、誰の主体性もお文字ないっていう態度っていうのは、
スピーカー 1
結構あるなぁとは思ってる。
スピーカー 2
そうですね。
現象をどのように見るかみたいな時に、
なんていうか、感想としてはやっぱり、
出てきにくいかなと思うよね。
スピーカー 1
優しいかどうかみたいなのってさ。
スピーカー 2
例えば僕の物の見方では出てきにくい。
なぜなら、僕は基本的には人間というものは主体的なものであって、
利害とか戦略とかがあり、
自分の利害とか戦略に基づいて何かをやるから、
優しさみたいなのは、
現象の分析にあまり使わない概念だなとは思う。
この人はこの時にこういう認知があって、
それによってこうしようと思ってこのような決断をしたんだと。
それによってこっちの人はこういう風な決断をして、
自分としてこうなりましたっていうことはあると思うんだよ。
それって、
崖から石を落としてみるみたいなもんで、
原因と結果はあるけど、
別にこの石が優しかったからこの石はここで留まり、
この石は優しくなかったから、
上から落ちてきた石とぶつかった時に落っこちていきました、
みたいなことは別にないわけだよね。
その時々の物理法則によって、
何かが起きていくわけで、
その時に一人の人間の何らかの性質によって、
この現象全体をどうこうみたいなのって、
あんまり僕はしないからよくわからないっていう感じだよね。
人間の主体性を見ていると、そうはならないっていう感じになるんじゃないかな。
スピーカー 1
優しいっていう表現がないっていうことではないんですけど、
スピーカー 2
例えば、
スピーカー 1
誰かのことを負担がないっていう前提で、
こちらに負担がないっていう前提で、
人のことを自分より少し思いやる、
例えば、寒いかもしれないから毛布を、
私には十分にあるから、あなたにも分けましょうっていうこととか、
分け与えられるだけのものが自分にはあるから、
あなたがそれで幸せになればいいと思って、
あなたにもあげましょうっていうことは、それは優しさだと思うんですけど、
それが例えば、もう私、
もう今すぐ死にそうだけど、それはちょっと極端だけど、
それでもあなたにこれを全て差し上げましょうっていうのは、
スピーカー 2
決断ではあるけど、
それに対して優しいっていうのをちょっと、
スピーカー 1
簡単に優しいっていうのは危ないかなみたいな。
スピーカー 2
なんかちょっと違うかな。
スピーカー 1
分かんない、違うかどうか。
ちょっと違うな。それはちょっと違う。
本当は不本意だけれども、私も、
スピーカー 2
誰かがこの犠牲を負わねばならないので、
スピーカー 1
それを受け負いましたっていうようなことかな。
それに対して、
この行動の結果に対して優しいと表現をされていることがある。
スピーカー 2
それはちょっと危険かなっていう感じかな。
スピーカー 1
実行犠牲っていうのがちょっとポイントだと思うんですけど。
スピーカー 2
戦地に行ってる兵隊さんとか?
スピーカー 1
うん、そう。
スピーカー 2
戦地に行ってる兵隊さんに優しいねっていうのは違うよね。
違うよねって感じ。
スピーカー 1
優しいという言葉ではちょっと、
スピーカー 2
それはちょっと違うかなっていう感じ。
それで片付けちゃいけないっていうか、
スピーカー 1
それを褒めにしちゃはいけないっていう感じかな。
だけど時々見るので、そのような使われ方を。
スピーカー 2
まあ褒めてないんじゃない?そもそもそういう時って。
スピーカー 1
褒めてないんだったらちょっとなおさら、
スピーカー 2
あなたは愚かであるというメッセージが含まれているんじゃない?
スピーカー 1
分かる分かる。それを感じる。
はっきりと言って、はっきり言って。
そうそう。
それを感じますね。
言ってるつもりなくても、
そうやって言ってると一緒だぞ!みたいな感じ思う。
スピーカー 2
あなたは愚かであるっていうのを、優しいねっていうのは良くないっていう話。
スピーカー 1
そうそうですね。
そういうことですね。
多分ね、そういうつもりないと思うけど、
あなたは愚かだって言ってるつもりあんまりないと思うけど、
そう言ってるのと一緒じゃない?って思う。
それはあるね。そういうこと。
スピーカー 2
それが嫌だなって感じ。
スピーカー 1
言葉ぐらいで思いそうだけど、
言ったら良い言葉だし、優しい言葉だし、どっちかって言ったら。
だけどそういうのが染み込んでいくのが危険だなと思うから、
一個ずつ気をつけたいなと思いますね。
優しいのを愚かである用法みたいなのね。
そう、今発しようとしているその優しいという言葉は、もしかして愚かの言い換えでは?みたいなのを、
ちょっと気をつけてみようって感じ。
スピーカー 2
その意味ではなんか、みみっちさみたいなのがあるかもね。
みみっちさ?
スピーカー 1
そのリスクテイクが愚かであるかどうかみたいなのを、
スピーカー 2
どうやって判断したん?みたいなのがある。
スピーカー 1
うんうん、そうそう。
そうですね。
スピーカー 2
多くの場合、何て言うかな、多くの場合というか、
たとえ失敗したとしても当事者にはうるさくて、
なぜ何もリスクテイクしなかったにもかかわらず、
優しさの愚かである用法について
スピーカー 2
それを愚かだとあなたは思ったのか、みたいなところはあるかもしれないね。
それはあるかもしれない。
まあ好きに思えばいいんだけど。
うん、伝わる。
伝わるかもしれない。
スピーカー 1
まあ好きに思えばいいんだけど。
伝わる、伝わってほしい。
スピーカー 2
あんま伝わんないかもね、今回の話。
祈り、祈りみたいな回ですけど。
祈りの回。
祈りの回ですね。
しょうがないかなとは思う、僕は。
品性の問題だから。
スピーカー 1
人間の品性って別にどうこうならんから、
そういうことをすると品がないねって思われるだけだと思うんですよ。
スピーカー 2
だから、満天下に向かって品がない振る舞いをしてるねって言ったら、
それだけの話になるから。
しょうがないかなと。
で、それに何も気づかない人もいるし、
まあそういうことでソーシャルクラスみたいなのって多分別れていくんだけど、
まあそういうもんだからなとは思うけどね。
だから言葉に品が出るっていうのは、
なんとかですわって言うとかではなくて、
そこに何をどう含意するかみたいな、
どの言葉を使って何を言わんとするかみたいなところにあるっていう話だなと思ってて。
スピーカー 1
そうですね。
その一つ一つの言葉に、
自分から発する一つ一つの言葉に覚悟があるかっていうか、
吟味されたかみたいな、
それが必然と吟味されてそこに並んだかみたいなのがあるなと思いますね。
スピーカー 2
でもせんから。
え?
世の中の人はそんなこと。
自分のことを吟味したりせんので。
だから祈りだから。
スピーカー 1
愚かだなと思ったら、愚かだなと言えばいいのにねっていう話があると思う。
スピーカー 2
愚かだなと言うのはいいっていうか、愚かだなと言えばいいと思いますね。
さっきのさ、博多はピンクのパラダイスやからなみたいな話と一緒でさ、
お?どういう意味?ってなるじゃん。
そうなんだよ。
スピーカー 1
本当ですね。一緒ですね。確かに。
スピーカー 2
それに対して。
同じこと言ってんのか。
優しいですねって言われたら、お?どういう意味?っていう話になるじゃん。
なんかチンピラみたいですね。
お舐めとうの?みたいな話になる。
一緒のこと言ってんな。ずっと。
普通の人はね。
びっくりするのか、そんなこと言われたら。
まあびっくりするし、多くの人は多分、愚かだなっていうのを優しいねっていう言い方をしたら、
追撃してこない。反撃しないから。
なんかいま意地悪言われた。でも表面上いい言葉だから、ここで言い返してもみたいにならざるを得ないじゃん。
スピーカー 1
だから、片側から殴りたい放題だからそういう振る舞いをするんだと思うんだけど、
スピーカー 2
いまかえちゃんがやってるのは、許さないぞっていう態度だから。
こう殴りますけどこっちもみたいな。どういう了解なのかって。
スピーカー 1
やばい人ですね。
スピーカー 2
そうやって聞くと、なんか不良少女みたいですね。
まあそれが野良人間ってことなんじゃないですか。
そうかそうか。
そんなことで目くじら立てないんだったら就職できてましたよ、我々も。
そうですね。
そういうことに目くじら立ててるから就職できないんですよ。
スピーカー 1
そうか。どうでもいいことなんだ。世の中の大半には。
スピーカー 2
世の中の大半にはね、たぶんね、どうでもいいことだし。
なんていうかな、公における公正さみたいなものがみんなどうでもいいんだと思うんだよ。
言葉をそのように使うことによって、ミクロなところでは問題ないじゃん。
でも、優しいという言葉が持つ社会的意味みたいなのが既存されてるわけじゃない。
我々の持つ言語という共有罪のインフラみたいなものに対する攻撃なんだよね。
そこを骨抜きにしてるから、たぶんそこがイラつくんだと思うんだよ。
人々の気になるところの違い
スピーカー 2
公の心がないから。義強心がないから。
スピーカー 1
で、たぶんそれ気になんないんだよみんな。
スピーカー 2
だって、だって右はお金になるから右っぽいこと言った方がいいとか言ってみんなヘラヘラしてるわけじゃん。
スピーカー 1
私はもう許せん。
スピーカー 2
めちゃくちゃヤバい発言だと思うよ、あんなの。
スピーカー 1
ヤバいですよ。
スピーカー 2
イデオロギーというものも骨抜きにするし、資本主義というものも骨抜きにするし、
本当品性のかけらもないと思うんだけど、別にみんな気にしてないじゃん。
だから気になんないんだと思うんだよね。めちゃくちゃヤバいよ。
僕たちのこの日本社会っていう、僕たちが安心で暮らしていける社会基盤を破壊してるよ、あの発言は。
それに対する。
スピーカー 1
そうですよね。
スピーカー 2
国家反逆罪に等しいと思うよ、あの発言はさ。
でも気にしてないじゃん。
スピーカー 1
冗談で言うことじゃん。
スピーカー 2
ヤバいよ。だから気になんないんだと思うよ。
僕らがほら、人の遅刻気にしないのと一緒だよ。
あー、そっか。
気になんないじゃん、僕たち人の遅刻。別に30分が待たされても。そういうことってあるよねって思うじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
けどなんか、5分前に来なかったらガン切れする人とかいるじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
だからまあ気になるところが違うだけなんだと思う。
スピーカー 1
あ、そっか。そっかそっか。そう言われれば、そうかも。
スピーカー 2
うん。だから何なんだよって思うもんね。
うん。
時間どおりに来てんじゃねえかって、5分前に来なかったから何だよって思うけど。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
じゃあ5分前に来て用意しとった方が締まりはいいわけで。
うん。
みたいなことじゃないですかね。
そうか。
スピーカー 1
うん。
そうか。
スピーカー 2
しょうがないね。気になるところがみんな人それぞれだから。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
自分でどうにかするしかないんだと思うんだよな、やっぱな。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そうか。そういうことか。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
かなり私はじゃあですね、言葉にかなりこだわりがある。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
性質。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあまあそう、自覚は確かにあるな。
スピーカー 2
うん。みんなすごいふわふわ喋ってるじゃん。
スピーカー 1
うん。そう。
スピーカー 2
それってそういう意味なの?みたいな感じで喋ってんじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
そうなんじゃない?
スピーカー 1
そうか。まあだから見つけるたびに。
スピーカー 2
うん。
メンチ切ってても仕方ないって感じが。
メンチ切りたいんなら切って。
スピーカー 1
うん。じゃあ切りたいかな。
スピーカー 2
うん。切っていったらいいな。
私だけは切っていこうかなって感じかな、じゃあ。
ねえ、まあ向こうも考えがあってやってるんだったらね、反応してくるでしょうからね。
うんうん。あ、そうですね。
考えがあるのかないのかみたいな話なんじゃないですかね。
スピーカー 1
うん。そんなとこですかね。
スピーカー 2
そんなとこですかね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
それではまたお会いしましょう。ごきげんよう、むろでした。
スピーカー 1
ごきげんよう。