テイカーの概念
みなさーん、おはようございまーす。
2026年1月に会社を設立する予定の中小企業診断士の、オサナイ先生こと、オサナイ和志です。
本日は、2025年の9月の18日、木曜日でございます。
今日のテーマでございますけども、今日はですね、
気がついたらあなたもテイカー⁉️ 善意の落とし穴というテーマでお送りします。
なんかちょっと怖いな、テーマでございますけども。
職場でね、良かれと思って取ったその行動が、
実は相手のやる気や時間をじわじわと奪うテイカーになっていたら、
みなさんショックですよね。
自分はね、与える側の人間、つまりギバーだというふうに思っているほど、
無自覚に陥ってしまう危険な落とし穴が実はあるんです。
今日はですね、そんな無自覚テイカーの基本的な3つの行動パターンと、
そうならないためのヒントをお届けしたいなと思っております。
みなさんのね、普段の行動を振り返る良いきっかけになるなというふうに思いまして、
今日は放送させていただきたいと思っております。
本題に入る前に少しお知らせをさせてください。
聖愛高校野球部に書籍を寄贈するプロジェクトですが、現在まで125冊が集まっております。
160冊を目指しておりますので、残り35冊となっています。
これまでご支援していただいた方のお名前を読み上げさせていただきます。
80冊ご支援いただきました、上村圭一さん。
11冊ご支援いただきました、小藤健太郎さん。
4冊ご支援いただきました、奥水明香さん、倉田浩平さん、三上由貴さん。
3冊ご支援いただきました、宮田光さん、谷畑政門さん、宮城翔さん、伊藤かな子さん、西田健二さん。
2冊ご支援いただきました、大中美香さん。
1冊ご支援いただきました、堀井誠さん、原美希さん、田中雄介さん、松島里夫さん、福田康原さん、山松久美さん、辻向仁さん、小沢幸恵さん、中原和晴さん、小下健一さん、本田慶安さんの皆様です。
皆様のおかげで125冊が集まっております。
ぜひ引き続き皆様からの温かい応援をお待ちしております。
こちらは鴨頭石人さんの夢と金が9割、こちらをあと35冊、皆さんからご支援いただくプロジェクトとなっております。
ぜひ概要欄のほうのリンクに、ベースショップのリンクを貼っておきますので、ぜひこちらから皆さんの温かいご支援のほうをお待ちしております。
ということで、今日の本題に入っていきたいと思いますけれども、
今日のテーマは気がついたらあなたもテイカー?全員の落とし穴というテーマでお送りしたいと思います。
皆さん、アダム・グラントさんの名著、ギブ&テイクをご存知でしょうか。
この音声配信でも何度か取り上げているので、わかっている方もいらっしゃるかと思いますけれども、
改めて簡単に説明させていただきますと、人は3つのタイプに分類されるというふうに、この本の中では言っているんですね。
1つ目はギバーですね。見返りを求めないで他者に与える人のことをギバーと言います。
それからテイカーですね。自分の利益を優先して与えるよりも多くを受け取ろうとする人のことをテイカーと言います。
そしてこのギバーとテイカーの間がマッチャーと言って、与えることと受け取ることのバランスを取ろうとする人という、この人は3つのタイプに分類されるということなんですけれども、
この中で組織の生産性を下げて周りのモチベーションを奪ってしまうというのがテイカーなんですね。
厄介なのは多くの人が自分はテイカーじゃないというふうに思っていることなんですよ。
ところが知らず知らずのうちにテイカー的な行動をとってしまっているケースが本当に多いんです。
今日は特に中小企業の現場で起こりがちな無自覚テイカーの3つの落とし穴について具体的な事例を交えてお話ししていきたいと思います。
無自覚な行動
まずは落とし穴その1、自分の正しさだけを通そうとする。これですねよくやりがちなんですよね。
一つ目は今言ったようなことなんですけれども、一方的に自分の要求だけを通そうとする行為なんですけれども、
これって本人に悪気がない場合が多いというのが特徴なんですよ。
特に経験豊富な社長さんであったりとかベテラン社員さんが落ちやすいかもしれません。
例えばなんですけれども、新しい業務の進め方について部下が提案してきたとします。
その提案に対して頭もなしにですね、このやり方は昔から決まっているからとかね、
君のやり方じゃ効率が悪いから僕の言うとおりにやってみたいなんですね。
相手の意見を聞かずに自分のやり方を押し付けてしまう。これをやられた部下はどう思うでしょうか。
どうせ言っても無駄だよねとかね、もう提案するのやめようっていう風に考えることをやめてしまいますよね。
これは部下の主体性であったりとか成長の機会を奪っている、つまり経過行為なわけですよ。
自分の成功体験が時として相手の可能性を奪う狂気に変わってしまう。
この視点を持つことが非常に大事だなと僕は思います。
それから落とし穴その2、良かれと思って情報を与えすぎるですね。
2つ目も意外とやってしまいがちなんですけども、過剰な情報共有なんですよ。
ほうれん草は大事だとかね、情報は全員に共有すべきだっていう真面目な人ほどこの罠にはまります。
例えばプロジェクトの進捗報告メールですね。
皆さんがね、例えば関係部署のメンバー全員をCCに入れて、一応念のための情報共有ですっていう風に一斉送信したりとかすることはありませんか。
そのメール本当にCCに入っている全員が知るべき情報でしょうか。
受け取った側からするとね、自分には直接関係ないなっていうふうに思いながらも、メールを開いて内容を確認する時間を使うわけなんですよね。
5つあたりは数十秒かもしれませんが、これが毎日何つも続くとどうでしょう。
集中力が途切れますし、本来やるべき業務の時間を確実に奪われてしまうわけですよね。
親切心から送った念のためのCCが相手にとって読むべきか判断するという思考のノイズになって、貴重な時間を奪うテーカー行為になっている可能性があるわけなんですよ。
ですから情報を共有する際はですね、この情報はこの人の仕事に本当に必要かというふうに一歩立ち止まって考える癖、これをつけたいということですよね。
電話確認の問題
それから最後3つ目ですけども、相手の時間を奪う時間泥棒ですね。
これが僕は最も悪質で最も無自覚に行われているテーカー行為じゃないかなと思うんです。
これ実際僕の前の職場であった話なんですけども、ある僕の部下がね、金融機関から提出されてきました保証審査をする申し込み書類というのがあるんですけども、それを精査していたときのことなんです。
当然作業を進めていると疑問点が出てくるわけですよ。
彼はその通り金融機関の担当者さんに電話で確認して、ここどうなんですかとか確認してたんですよ。
ここまでは普通のことなんです。ところが問題はその回数なわけですよ。
審査を進めるたびに小さな疑問が出て、そしてその度に何度も何度も電話をかけるんですよ。
5分後にかけてまた10分後にかけてという具合なわけですよ。
さすがに見かねて、彼を別室に呼んでこう伝えたんです。
君がもし電話を受ける金融機関担当者だったらどう思う?って。
僕だったらねって。頼むから疑問点は1回で一度にまとめてから電話してこいよっていうふうに僕は思うよって。
だから君がやっていることは言い方悪いかもしれないけど泥棒と同じなんだと。
相手の貴重な時間を何度も待っているんだからねって僕は言ったんですよ。
そしたら彼はハッとした顔をしたわけですよ。つまり彼に悪気は全くなかったんですよ。
むしろ真面目に仕事に取り組んでいるつもりだったわけですよね。
しかし自分の都合だけで相手の時間をずっと奪うわけですから、そういった行為っていうのは立派な僕はテイカー行為だとなと思います。
だから質問があるなら一度メモに全て書き出してまとめて確認するとかね。
相手の時間への配慮がやっぱりテイカーにならないための最低限のマナーなんじゃないかなというふうに僕は思います。
ということで今日お話ししましたテイカーそしてギバーという考え方についてもっと深く知りたいという方は是非ね冒頭でもお話ししました心理学者のアダム・グラントさんの書かれました
ギブアンドテイク与える人こそ成功する時代ですね。
こちらをお読みいただければなと思います。
この本は情けは人のためならずといった道徳論じゃなくてですね。
膨大なデータとそして科学的な知見に基づいてなぜギバーつまり与える人が最終的に最も大きな成功を手にするのかを解き明かしたビジネス書の名著です。
テイカーギバーマッチャーですねそれぞれに特徴であったりとか行動パターンが豊富な事例とねそれともに紹介されていますので今日お話した無自覚テイカーの罠に気づかせてくれると思います。
中小企業の経営者の方であればですねさらにギバーの文化をどう育むかそしてテイカーをどう見抜いて組織から排除していくかという視点でも非常に役立つ一冊でございますので人間関係とかね組織作り悩みがすべての方にとって大きな気づきを与えてくれる一冊でございます。
ぜひ手に取っていただければなと思います概要欄の方にリンク貼っておきますのでそちらからご購入くださいよろしくお願いします。
それでは今日のまとめでございますけれどもあなたが無自覚テイカーにならないために推移すべき3つの落とし穴についてお話ししました。
一つ目は自分の正しさだけを通そうとしないことですね。相手の意見ややり方を尊重して成長の機会を奪わないということでした。
それから2つ目は良かれと思って情報を与えすぎないことですね本当に必要な情報を本当に必要な相手にだけ届ける意識を持ちましょうということでした。
それから3つ目相手の時間を奪う時間泥棒にならないということですね。質問や相談は一度にまとめるなど相手の時間コストに意識しましょうということでございました。
アダム・グラントの知見
これらの行動の根底にあるのは相手の立場に立って想像する力なわけですよ。この意識を持つだけでも皆さんと皆さんの周りの働き方というのはきっと良い方向に変わっていくんじゃないかなと思います。
ということで今日もお聞きいただきましてありがとうございました。自分では良かれと思ってやってたことが相手の時間を奪っているかもしれない。
これ考えるとちょっと怖いですよね。でも意外と僕もやってたりしますから特にそのメールCCなんかはね僕も気をつけないなと思って改めて思いました。
皆さんも是非今日の放送をきっかけにご自身の行動を振り返ってみてはいかがでしょうか。
今日の放送への感想やこんなテーマで話してほしいといったリクエストがあれば是非スタンドFMへコメントを寄せてください。週末・土曜日・日曜日にコメントを読ませていただきます。
ということで今日は気がついたらあなたもテイカー?全員の落とし穴というテーマでお送りしました。
挑戦が人生だ。Don't worry. Be happy.
それではまた明日この時間にお会いしましょう。今日も元気に。いってらっしゃい。