1. 働くメンタルをとり戻す精神分析的ポッドキャスト
  2. 人生をコントロールして不幸に..
2024-07-05 41:23

人生をコントロールして不幸になるケース【1013】

クライエントはカウンセラーを罠に嵌めようとすることがある。

サマリー

第1013回の精神分析チャンネルでは、だらくな人に贈られる内容をお届けしています。今回のエピソードでは、贅沢な悩みや心理療法の概念について話されています。 サブリミナルな雰囲気を持つ精神分析の患者Bさんの例を通じて、成功しているにもかかわらず時間的な不安を感じていることや、エネルギーの節約に執着することが語られます。 B氏は時間やお金を惜しみ、自分の人生をコントロールしています。精神分析セッションで彼の強欲な姿が明らかになり、さらにお母さんの死や新しい彼女との関係も描かれています。 ドイン・タケオさんの話は非常に独特で、自分自身が引きこもりであるため、自分を疑問視することで幸せになれるという彼の万能感を表現しています。彼は脅迫的な一面を持ち、自信を保つためにあらゆる手を使っていることが示されています。

梅雨明け宣言がない暑い日
おはようございます。だらく人に贈る精神分析チャンネル、第1013回。
9月5日、金曜日、朝9時ちょうどです。
暑いですね。先ほど、というかちょっと前にかな、なんか熱中症を警戒しろみたいな放送が遠くから聞こえてきたんですけど、実に暑いなと。
まだ梅雨明け宣言出たのか出てないのかは知りませんけれどもね、とても梅雨とは思えない。
この地域、私の住んでいるところは30度にはなるんですけど、そんなに大幅には超えないんですよね。
海が半分以上、半分ってなんだかよくわかんないんだけど、抜けていきやすいからなんだと思うんですけど、
今日は昨日からだな、すごいことになってきました。
それでも過ごせるのが、この地域を少し助かるなと思うんですけどね。
こんなことを想定して引っ越してきたわけではないんですが。
はい、えーとですね。
私、このタイトルをグッドモーニングボイスから変えてから、また1、目に見えて再生回数が減って、
いやー、変えるんじゃなかったかなと思っている次第で元に戻しそうなんですけど、そうなんですけれども、
一方でですね、この番組を告知として使っている効果は、
はっきり目に見えてっていうのもおかしいんだけど、それは目に見えてないんですけど、なくはないんですよね。
結局僕、これ3ヶ月チャレンジを告知したくてやってるようなところあるじゃないですか。
というかそれは明らかにあるんですが、
そういう意味ではノートよりも明らかに聞いている人と参加いただく人の関係は深いなって思わざるを得ないんですね。
これはだからね、どうしたものなんだろうみたいなのはずっとありますよね。
例えばノートに書くっていうのは、ちょっとこれからノートを書こうかなと思ってもいるんですね。
というのは、タスクジットクラウド2がいよいよ本格始動するんで、
これはなんて言うんだろうな、この番組で伝えてもね、伝わりにくいことだなって思うんですね。
図も示せませんしね。
YouTubeとかなんでしょうけど、どうしても動画を撮るのが、
簡単に言うと苦手意識があるんでしょうね。苦手意識って何なんだろうなって思うんですけどね。
動画も出して意味があれば出そうかなと思うんですが、
再生回数がまたノートの僕の表示回数よりも少なめのYouTubeって、
そんなことがあるかっていうような気もするぐらい少なめになっちゃうんで、
それも出し方の問題もあるんだと思うんですけどね。
そういったわけで今いろいろ考えておりますが、
ノートもですね、今も喋ってるようなことを書きたいんですよ。
別に、タスクシュートクラウド2は書きますが、
そんなにそんなに毎日毎日新しいことをどんどん書くことがあるかっていうと、
2はすごいんですけど、別に2になったからって、
タスクシュートが違う世界になったみたいな、ある意味違う世界になってますけど、
それも5回ぐらい肘かけば、巻かないでしまうと言いますかね、
なんて言うんだろうな。
全く知らない方に向けて書くならば、そういう記事じゃないんですけどね、
その辺ちょっと考えますが、難しいというのではないんだけど、
うまいことできるかなっていうのはちょっと思いますね。
どんなツールでもそうだと思うんですけどね。
Evernote全くの初心者に伝えるとなると、
分かってる人に記事出すよりはるかにある意味手間がかかるわけですよね。
その言葉を使っても正しいイメージにならない。
例えばAIによくやらせる変なのがあるじゃないですか。
つい最近Xで見たんですけど、
AIが書くヤマト運輸っていう、戦艦ヤマトが荷物積んでるみたいに、
つまりタスクシュートって知らない人にお話しすると、
そういうイメージになっちゃう可能性があるとよく思うんですよね。
はい、まあまあいいや。
そんなこと言っててもしょうがないので、
引き続き募集中なんですけれども、
働く人のための、こういうのばっかりですけどね、
個別相談室というのを今やっております。
Googleのほうからですね、
Googleカレンダーを私が開示しているわけです。
よくあるお店の予約枠みたいなやつで、
ここ空いてるからどうぞみたいな感じで、
これを1週間分開けると。
ちょっとこう一般告知をどうするかっていう、
だからここからノートってことになってくるのかな。
あんまりこれをXに代々的にっていうのは、
別に気にしすぎなんでしょうけどね、
同じだろって言われば同じなんですが、
Xに出そうとノートに出そうとですね。
でもノートにまず出していこうと。
最初は100日チャレンジの方に限定ぐらいな感じで
お出ししてたんですけれども、
Google Meetのほうにですね、
予約を入れられるといった形なんですよ。
90分9000円というプライシングでやっておりますので、
こちらもやっぱりこれの告知として、
タイトルもよく似てますし、
いいんじゃないかなと思ってご紹介しました。
ただこれ、そうだこれをあれだ、
Podcastの欄に貼っておけばいい。
僕はこういうことをちょっと怠ってるから、
なんだかよく分かんない感じになってますね。
これはやっておこう、忘れなければ。
ビジネス書と精神分析の共通点
今日はですね、
ビッグセドラックさんという方の本を最近読み始めまして、
これがですね、あれなんですよ。
なんて言ったっけ、あまり良くないんだけど。
ナウシカで読める読める言って感動している人。
悪いですね。
あれのかしんぎに、
英語を最初に読めた時もああいう感じだったんですよ。
読める読める感がね、
悪役になった感じになっちゃうんですけど。
このセドラックさんの、
明らかに昔、
私が精神分析というものが読めなかった時にも、
これ読んでも即分からなくなって、
やめてただろうなというのが、
非常によく読めるのが、
変な人みたいになっちゃうんですけどね。
タイトルがですね、
ウィッグ・セドラックさんの、
心理療法家の情緒的成熟という、
ビジネスショー界隈に来ている人間からすると、
これで売るんだろうかな、
売るんだろうな、みたいな感じで、
少し感じる次第なんですけど。
複題がすごくてですね、
逆転移に含まれる、
この複題がなければ買ってなかったですね。
逆転移に含まれた、
超自我、自我理想、盲点を考える。
そそらないタイトルですな。
英語で一応言っておきますと、
これはまだいい感じですね。
あんまりそそらない気がしますけどね。
えっと、木枯らし耕介さん。
あと、まあいいや、複数役。
まあでも不思議はないんですけどね。
地爪龍太郎さんって方は、
何か時々何かしら、
多分有名な方だと思うんですけど、
こういうところを全部きっちりと追っておかないという、
性格の人間なもんで、
何かこう、さっと見て、
何かどっかで見たことあるような気がするぐらいなことを、
失礼に言ってしまっちゃってる可能性があるんですけど、
草原社から出てる本って、
まあまあいいや、いくらこのタイトルを、
表紙を読んでいてもしょうがないんで、
この本がめちゃくちゃ面白いんですよ。
えっと、なんて言うんだろうな、
やっぱりそうなんだなっていうのが、
いよいよ分かってきたんですけど、
分析家の性格ってのが、
同じ枠組みの中から性格ってのが、
猛烈に滲み出てくるんですね。
まずそれが面白い。
で、同じこと言ってんだけど、
全く割と違って聞こえる、
ここが精神分析の大変読みにくいところだったなと、
最近分かるようになったんですけどね。
構造構造なぜ言ってんだろうっていうのが、
昔からよく言うじゃないですか、
60分対面法、週に1回という構造を設定したとか、
なぜここに構造とかっていう言葉が出てくんだと、
設定でいいじゃんってね、
設定だって硬いかなって感じがするんだけど、
でもこの構造って言葉がね、
迫ってくるような気がしてきますね。
ビッグセルラックスみたいな方が、
構造設定したみたいなことを書くと、
すげえ構造設定感があるわけですよ。
何言ってるのかよく分かんないですけどね。
あるんですね、そういうものって。
文化ですよね、これはね、一つの。
この中でですね、非常にこれだわっていうか、
私が言わんとしていることは、
つまりこういうところにあるんだっていうのを、
今日はお伝えしたくてお話しするんですけれども、
要はですね、何て言ったらいいのかな。
遠畑海斗さんと山崎孝明さんが、
贅沢な悩みって言葉、
僕これはですね、直に山崎さんのお口から
伺ったことがあるんですね。
贅沢な悩みって言葉ね。
心理療法にかかるって言葉、
高いですよね、まず第一に。
そして貧困問題とかに比べると、
命に直結しないじゃないですか。
例えば厳しい感じでコロナで廃炎になりました
みたいな話とは全然違いますよね。
でもその悩みは深い。
という悩みってのは、
贅沢なのかもしれないけど、
厳しい悩みですよね。
私その贅沢な悩みっていう言葉を聞いた時に、
どうしてもうつパンとかを連想しちゃうんですよ。
あれは贅沢と言えるかと。
でも即生きていくのができない
というような貧困だとか
そういうことにはなってないけどねとは思うんですよね。
あと鳥畑春夫さんだったと思うんだけど、
実名かわかりませんよ。
東京無職日記っていうのがあるんですよ。
あれは貧困みたいな、
貧困みたいな、
そういう社会問題的なところもありますが、
ほぼほぼメンタルの話に注視してるんですね。
あれは贅沢かと思っちゃうんですよね。
あれは僕は贅沢だとは思わないんですよね。
全然贅沢な感じもしませんしね。
でも働けるわけじゃないですか。
だから働けもしない人もいるんだみたいな話になってくると、
困っちゃうんですけどね。
働きたくても働けないみたいな。
だけど、
働く気はあるが、
例えば自分が気が弱すぎると信じていて働けないみたいなのは、
働きたくても働けないより贅沢かなとは思いますよね。
働きたくても働けないより贅沢かなとは思いますよね。
働きたくても働けないより贅沢かなとは思いますよね。
その辺のことを僕は精神分析で
盛んに考えてる気が自分にするんですよ。
お金があるからといって悩みがないわけじゃないんですよ。
お金があれば悩みがないって言ったら
お金は万能だって話になっちゃうじゃないですか。
患者Bさんの精神分析の背景
万能空想に一気に接近するわけですよ。
そうすると僕よく思うんですけどね。
宝くじが当たって不幸になった人の話とか、
当たったばかりに不幸になった人の話みたいな話もあれば、
今で言えばなんだろう。
デイトレードとか。
100億円儲けちゃいました。
100億円儲けちゃってやることがありません。
これは贅沢な悩みに聞こえますけどね。
そういう話がセドラックさんの方に
いきなり登場するんですね。
まさにこういうことで僕らは
結構待ってるんだよなっていうのはですね、
いきなり出てきていて、
本当に精神分析というものはですね、
もう心理良好って書いてありますけど、
逆転移っていきなりもうタイトルにある以上、
精神分析だと思うんですよ。
超自我とか言ってるわけですからね。
超自我理想っていうこの2つの言葉をポンと置いておいて、
しかも違う言葉として使ってるのか。
類似の言葉として使ってるんだけど、
分からないじゃないですか。
こういう本を平気でですね、
売ってるという。
この辺がすごく精神分析的だと僕らは今思うわけですね。
最初に英子って出てくるわけですが、
28歳で
引退したと。
つまり大成功を収めてるわけですよ。
アメリカとかイギリスかわからないですけど、
欧米では普通にいますよね。
人生の成功なわけです。
金銭に対する万能感、成功といったものに対する万能感は、
日本人より強いと思いますね。
28歳で引退できるんだから、
めでたしめでたしなわけですけど、
やっぱりね、さすがに精神分析なんですよ。
ところで、この方のお父様はちょうど、
英子と同じ年に亡くなった。
うわーって感じですよね。
そうなのね、みたいな。
お父さんの人生をなぞっているようなことが書いてあるわけですよ。
うわっとで、うわっと。
亡くなった親父が亡くなった年に、
自分は仕事を引退する。
なんてことはない話ですよ。
なんてことはないんだけれども、
これを偶然の一致とは見なさないところが分析的ですね。
繰り返し申し上げている通り、
無意識がそういう操作をしているのではないのかという話ですよね。
つまり、暗躍みたいなものを検討していくわけですよね。
精神分析ってのは。
私の知らないところで、
私、サブ私みたいなやつが
お前の人生を操ってねえかっていう、
異様によってはそういうことです。
これがですね、私はすごく、
今ではライフカーとわざわざ言う必要はないと思うんですけど、
ビジネス書の中にも、
こういうのを盛んに進めているわけじゃないですか。
ある意味では。
人生早く勝利して早く上がろうぜって言う。
でもそれを書いているあなたの無意識は何をしていますか?
という問いはあんまり問われませんよね。
でも私はもう、
ビジネス書のコーナーに行くたびに、
誰が暗躍しているんだろう、これっていうのを
自然そういう目線になっちゃっているわけですよ。
このタイトルをつけた人の
サブリミナルは何を言ったんだろうっていう、
そういう感じの話ですね。
興味本位とかそういうことではないんですよ。
ちょっとしたやっぱり、
厳しさみたいなものがそこにあるよな、
って感じがしてしまうわけです。
だって、
お父様がお亡くなりになった年に
引退を決意した。
かなり早い引退ですからね。
そして、なかなかその先もすごい古ってるわけですよ。
この方はかなり年の若い女性と
いい関係になっていたがって、
時間的な不安とエネルギーの節約
この28歳でお前若いだろっていう、
かなり年の若いってXだよって思っちゃうんですけどね。
でもその女性に
振られたと。
なんてことはない話ですよ。
28歳の人が、例えば19歳のティーンエイジャーの女の子に振られました。
別にいいじゃん。付き合ってるだけでいいじゃんって思うんだけど、
しかしですね、お父様が亡くなった年に
引退を決意される。
なんかすでに老後を連想させますよ。
そして若い女性に振られると。
28歳で老後の老、なんていうのかな。
みたいなやつを意識させられるっていうのは、
非常に先行きを不安にさせられますよね。
でもそういう状況証拠だから、
よく僕状況証拠って言い方をしちゃうんですけど、
心理療法にはこの状況証拠的な雰囲気ってものが
いじみ出てくるわけですよ。
なんか全てが同じベクトルを向き始めてませんかっていう、
そういうある種の不安ですよね。
余計な不安と言えばその通りなんだけど、
この人の場合は余計な不安では済まないわけですよ。
もちろん臨床例として上がってくるんだから、
当然なんですけどね。
で、お馴染みのやつが出てくるわけですね。
この人は、Aさんは子供の頃から便秘に悩んでいる。
はめるやつねと。
はめると言えばお金なわけですね。
Aさん28歳で引退できるぐらいだから。
お金はさぞ貯めたんでしょう。
アメリカとかだとすればですね。
もうこれはすごいじゃないですか。
よほど貯めないと引退する気にならないですよ。
お金がある意味万能の国ですからね。
よっぽど貯め込むんだろうなと。
ところで便秘に悩んでたと。
これはもう古典的な精神分析ですよね。
お金もうんこも自分から出したくはない。
自分の外に出してしまいたくはないわけですよ。
そうするかって言われるかもしれないんですけど、
するんですよね、この世界って。
面白い書き方をセドラックさんさすがに。
このまま書くと古典精神分析でまた
スケイいかがわしいやつだって思われるだけだと思うんですけれども。
そうではないように書く。
つまりこのAさんの臨床例というやつは
AさんじゃなくてBさんだったか。それはどうでもいいんですけれども。
エネルギーを注がないという表現の仕方。
Bさんだったね。ちょっと今確認したんですけど。
エネルギーを注がないんですね。
エネルギーを注がないということは
つまり臨食ということになりますよね。
トイレに行ってエネルギー注ぎたくないわけですよ。
体のことであれ、精神エネルギーとか言うじゃないですか。
どういうものかよくわかんないですけどね。
昔MPとか僕もいい気になって喋ってましたが、
感情のエネルギーとか。
セアドラックさんはここをすごく言葉選んでますね。
エネルギーを費やすこと。
ひどく慎重であった。
時間を節約するために。
なんか出てくるわけですよ。
時間を節約するために非常に多くの
引退と老後への不安
複雑なルーティーンや儀式があった。
面白いですよね。
畳にはそう見えるってことですよね。
ルーティーンとか儀式が非常に手が込んでる。
まあいいや。
こういう飯はいりませんよね。
非常に手が込んだことをやって時間を節約している。
そのために必然的にほとんどの予定には遅れている。
これがまた面白いですよね。
そんなに成功している人なのにほとんどの予定には遅れていて、
時間がどんどん失われていくと言って、
白外妄想を訴えてきている。
白外妄想を言うんですよ。
ここにね。
時間が足りないんだよっていうのは白外妄想だって言うんですよね。
セドラックさんもね。
ぜひ、そんなことを妄想する僕が馬鹿ですが、
トラケンに来てセドラックさんに
喋ってほしいなって思ってしまいますね。
時間がなくなるっていう感覚は、
セドラック氏に言わせると、もはや白外妄想ですよ。
それは、赤バーガーに行くとお化けに襲われるというのと
何にも変わらないということですよ。
あるいは、ちょっと違うんだけど、
ATMから見張られていて、
悪い光線が出てくると。
そんなことを言っている人はいないよって思われるかもしれませんけど、
それと時間がどんどん失われるっていうのは、
同じことを言っている。
時間がどんどん失われるっていうのは、
同じことなんですよ。
この白外妄想があるがゆえに、
ここが大事ですよ。
絶対、心理療法なんかには関わりたくないと
Bさんは思っていますね。
そりゃあそうですよね。だって、心理療法っていうのは、
ある意味、どういう進展をするのかわからない。
どういう結末が出るのかもわからない。
中に1回は絶対行きましょう。
キャンセルしてもキャンセル料はお戻ししません。
これに金払わないですよ、Bさんみたいな人は。
絶対に。なんじゃそれって感じじゃないですか。
俗語で言えば、
金を土分に捨てているようなもの。
時間と金を土分に捨てているようなものですよ。
自分がトイレに行って、
エネルギーを費やすのすらエネルギーがもったいないって思う人が、
踏ん張るのが時間もったいないとか、
エネルギーもったいないとか言うんですよ。
その人がわざわざ車飛ばして、
何十分だか知りませんけれども、
1万円払って何の進展があったのかよくわからないような分析を
受けるはずがないですよ。
受けたいかけらほども思わないでしょ、そんなものに。
それこそ時間の無駄じゃないですか。
お金も無駄だしね。
エネルギーを費やすことにひどく慎重であったと
書いているわけですよね。
ひどく慎重なんですよ。
ひどく慎重というのは、要するにほとんど嫌悪していると言ってもいいわけですね。
しかし、
ついにセッションに来たわけですよね。
28歳で引退し、
それだけお金も貯めたわけですよね。
それだけケチケチ精神で頑張っていたから貯めたわけですよ。
お父さんが亡くなった年に
自分も引退したと。
つまり、行き詰まったということですよね。
この戦略が。
もうこれ以上、多分、
物惜しみしたり、エネルギーを惜しんでも
どこにも行き着けないところに来てしまったわけですよ。
どういうわけか、老後に来ちゃったわけですね、28歳にして。
だけれども、
セッションにも遅れてくるわけですよ。
相変わらず、
複雑なルーティン、儀式などをやっているわけですよね。
恐らく猛烈にライフハック的なことをやっているので、
時間が足りないわけですよ。
B氏の強欲な姿
そういうことをやる時間がかかっているから。
当然、セッションの時間も知りませんか。
なんちゃらカレンダーにあって、
何度もリマインドセットしてあるんだけど、
そういう時間とかもかかっているから、
セッション自体に遅れてくるわけですね。
そうすると、このB氏のような人は、
セッションが50分で1万円なら、
45分だから9000円にして欲しいわけ。
だからB氏は分析にお金を払うのを嫌いと、
ちゃんとセドラックさんは書いている。
こういうことを書くところすら、
僕は読み込めてなかったから、
割れに来られなかったセッションは特にそうです。
そうですよね。息もしなかったセッションの金払いって、
こんなに不自然というか、
こんなにBさんに耐えがたいことはないわけですね。
ちなみにこのBさんは冒頭に身体化もありまして、
人生でその女の人に振られたのは、
つまりそういうことがあってはいけないわけですね、
Bさんみたいな人にしてみると。
全てが、何て言うんだろう、
人生にきちんとされてなければいけないわけだから、
そんなところで若い女性に十分成功して、
お金もある自分が振られるということがあった。
それは人生の汚点なわけです。
汚点が顔に出るんですね。
顔にシミがついたと。
それを化粧でごまかしているのを母親に馬鹿にされて、
この話すっごい臨床的ですけど、
こういう話もふいにパッと挿入、
挿入されるんですけど、わからないですよね。
わからないまま読むとわからないですよ。
私全然わからなかった。
ただ自分がそういう目にあってみてわかるようになったんですね。
身体化とはどういうものかという。
でもこれはすぐ消えたと。
だからこのセッション、効果があるわけですよ、精神分析。
ということが多少とも意識されているから、
Bさんはものすごい嫌々ながら来ているわけですよ。
時間をちょっと削られても、
その分の金は全然負けてくれない。
それどころか行かなくってもその分金を要求される。
お金持ちだから払うんでしょうけど、全然納得がいかない。
ものすごく節約して、儀式化して、
自分の人生をコントロールして、
特にエネルギーの投入については、
納得のいくものでなければ、
トイレにも行かないという人だから。
そしてそうして成功してきた人だから。
どう考えたってこれは、
自分のそのやり方を改めるわけにはいかないわけですね。
でも改めるために精神分析を受けているわけですから。
で、非常に面白い話が出てくるんですね。
自分の人生の汚点だということで顔にシミができ、
このシミを消すために化粧しているのを
馬鹿にしたのは自分の母親なんですけど、
その母親のために一生懸命エネルギーを注ぐようになるんですよ、このBさんは。
それはセドラックさんも大変良いことだと喜んで感動するわけですね。
この辺すごい考えさせられますよね。
ちゃんと転移状況が起きているわけですよね。
だから簡単に言ってしまうとセドラックさんは、
やっぱりこのセッション役に立つんじゃねと思っているわけです。
ここ大事なんですよ。
精神分析というのはどのように役に立つかは、
分析家自身にもカウンセラーにも療法家にも分かっていないという変な構造があるんですね。
だから役に立つのかどうかは曖昧なまま進展していく。
ましてこのBさんみたいな人はどうせめちゃくちゃうるさいから。
本当に良くなっているのか。
これは意味があるのか。
このままやってて意味があるのか。
時間無駄になっていないか。
平時訴えているに違いないわけですよ。
聞くたびに鬱陶しいじゃないですか。
でもそういうBさんがお母さんの世話を、
年老いたお母さんの世話を一生懸命すると、
こんなにケチケチ精神でお金も時間ももったいながらの人が
引退したとはいえお母さんの世話をする。
ああいいことだ。
心が豊かになってきたって思っているわけですよ。
これが操作ってものですよね。
つまりサブリミナルな無意識が
全体状況を操作してきているわけですね。
Bさんはそういう言い方はしないでしょうけど、
心を入れ替えていい人になっていって、
これで情緒的にも豊かになって良くなるだろうと。
精神分析家はそのように信じざるを得ない状況に
追い込まれているわけですよ。
Bさんがそれを、Bさんの無意識がね、
その状態をお膳立てしてきているわけですよ。
そういうある意味非常に意地の悪いものの見方も
しないわけにはいかないんです。
後々そういうことが判明する。
で、徐々に徐々にそうなっていって、
でもお母さんは年老いているから弱っていくと。
そして非常に面白いんですけれど、
テドラックさんも感心していて、
お母さんの状態心配ですねとか、
いろいろ言うわけじゃないですか。
知らんけど。
そしてあるセッションの日にですね、
ついにお母さんはお亡くなりになった。
しかも面白いことにですね、
どうも次のセッションにはBさん行けそうに
ありませんというのを、
新しくできた女の人、
この女の人と付き合い始めるわけですよ。
新しくできた女の人が、
そういう次回の断り書きみたいなのを入れてくる。
次回キャンセルしそうです。
どうもBさんは忙しくて、
自分ではそれを伝えられないから、
その新しい彼女みたいな人が伝えてくる。
ここまでで揃っているわけですよ。
なるほどね、
じゃあ次回キャンセルするのかなみたいに、
テドラックさんは思うでしょうね。
ここでその構造がね、
キャンセルしようが何をしようが、
それはあなたの都合なんだから、
こっちは知りませんよっていうのが、
精神分析の構造です。
果たしてそれで済むのかってことですよね。
ちょうど今、
母が亡くなりました。
というのがそのBさんのセッションの
スタートのタイミングと
ぴったり一致していたわけですよ。
そのお母さんは言いました。
でもお前この私のところに来てていいのかと。
このセッションではお金を請求されるんじゃないの?
キャンセルしてもね。
そんなこと言うのかなって思ったんですけどね。
そしたらいや大丈夫だよ、
こういう時ぐらいはお金請求する人じゃないからと。
ねえ先生そうですよねって言われちゃうわけだよ。
テドラックさんはね。
つまり金を払わないためには
ここまでする人なんですよBさんは。
キャンセルをしたら人間にはそういう事情があるんだと。
こんな状態で不格好力なんだから。
精神分析セッションの効果
この状態ではお金さすがに取れないでしょう。
で、テドラックさんが書いてるのは
ハメられたと思った。
ハメられたと言えばハメられた。
つまりこういう時はいいですよっていうのが
人間として当たり前だよねっていう状況に
完全に追い込まれているわけですね。
私は思うんですけどBさんが
1から100までお膳立てしたとはさすがにちょっと
ここまで計画したとは思えない。
無意識ってすごいなってやっぱ思いますね。
Bさんという人はこれだけ支配欲が強いわけですよ。
そうですよね、状況に対する支配欲。
俺は正しいと言いたいわけですよ。
人間はどんなに契約でガチガチに縛っている条件だとしても
ある種の状況ではお金が払えないということを
お前たち精神分析家は認めろと言ってるわけですよね。
テドラックさんは頑張る人なんで
ダメだと、金は払ってくださいと。
お母さんの葬式がこれからあるんだろうとなかろうと
それはこっちの事情じゃないのだから
キャンセルしたからと言って
その分は負けられませんと。
極悪人みたいだとテドラックさんは書いてるわけですよ、自分が。
でもこのものすごい強欲に見える精神分析家の姿こそが
Bさんの姿なんですよ。
ものすごく強欲なんですよ、Bさんという人は。
時間を惜しみ、お金を惜しみ
トイレに行く暇も手間もエネルギーも
自分が出すこれすらもったいないから
ギリギリまでは出さない。
ものすごい欲深い。
この姿が変異なんですね。
東映ドイツカでテドラックさんに移っていくと。
だからテドラックさんがここで
言わざるを得なくなる言葉は
お母さんが死んだとしても
キャンセルをするのはそっちの勝手だから
金出せと言うわけです。
この強欲な姿というのが言われるんですけど
あんたはものすごい強欲だとBさんは言うんだけど
それはBさんの強欲なんですね。
そういうのを明らかに劇的に示すために
この構造ってのがいるんですよ。
この構造がないと
どう考えても不可抗力で
これはキャンセルされて
当然ということになってしまうので
それではBさんの姿というのを
自覚するチャンスをミスミス失うことになる
お母さんの死と新しい彼女
こういうことがここに書いてあるわけですね。
当然というか
この経験はBさんにとっては最悪のものになるので
彼は夢にまで見ちゃうわけですよ。
墓に立っているとお母さんがゾンビみたいにして出てきて
Bさんは当然こういうきちんとした人だから
別なものとかそういうものが非常に恐ろしい
その何か驚々しい墓に引きずり込まれるという夢を見るわけです。
それがつまり強欲ってものの
Bさん流のそしてそれは攻撃的ですよね。
生きている人を墓に引きずり込むという
それが自分の姿だったという話なわけですね。
これどいつかですよね。
逆転移という言葉の方がこの場合は自然なんでしょうけれども
そういう設定でそういう事態を
あぶり出すというのかなやっぱりな
確実のものにさらすみたいなそういう感じですけどね。
もともとはなんてことない話じゃないですか。
ちょっと時間管理マニアみたいな人がいて
予定とかにうるさいと
そして細かいことをやたら儀式がしていて
ある意味ちゃんとしていると
なんだけどそれが故に微妙な遅刻感があると
そしてちょっとしたことで人といさかいやすいと
なぜならそれは細かいですからね。
細かな自分の損失というものが
非常に気になって気になって仕方がないと
気になるわけですよ。
ドイン・タケオさんの幸福と不幸
ドイン・タケオさん流に言うと脅迫的ということですね。
で、自分が行き詰まっていくというお話が
ものすごく象徴的という
ものすごく露骨にこうも露骨な人がいるんだというくらい
28歳で引退できることも大成功ですからね。
自分の脅迫的な面に万能感を抱くのは
つまりこのようにきちんと儀式化して複雑だろうとなんだろうと
自分が損をしないようにありとあらゆる手を打つことが
人生で一番大事なことで
そうする人間だけが幸福になれるという万能感を抱くのは
この人の場合当たり前ですよね。
ましてお父さんはかなり自分が幼いころに
おそらく亡くなっているわけですからね。
ちょっと年齢が合わないんじゃないかという気もしなくはないんですけど
だからこの非常に独特の感じがしましたけれども
この話が私が読んで
一読で理解できるようになったところが
ありがたいなと。
ありがたいなというのもおかしいんですけれども
精神分析といったものにはまり込んだ
甲斐があったかなという感じがするわけです。
僕らの身の回りに起きていることは
なんてことないことなんですよ。
数分遅刻をすると。
昨日その遅刻をする話しましたけど
数分遅刻をすると。
橋池夫さんとセットしたやつは朝ですよ。
渋谷ですよ。
だから彼が若かったとも、僕もそうだけどね。
若かったとも言えるけど
大層な自信じゃないですか。
渋谷に朝9時に来いと。
それだけの体験ができるよっていうことじゃないですか。
しかもその設定を全然動かさずに
何回かはさすがに動かしたんだけど
動かさずに何十回もやっていくわけですよ。
こういうセットをしたからでも見えてくることってのは確かにあって
数分の遅刻を繰り返す。
だって一月空いてるわけですからね。
一月空いてるわけだから
絶対に修正しようと思えば修正できそうなもんじゃないですか。
ここに絶対に修正させないとする意思が
習いているはずなんですよ。
何があろうと遅刻するぞってことです。
ある意味ではね。
Bさんはまさにそう。
何があろうとキャンセルしてやる。
というわけですよね。
そしてそのキャンセル料決して払わない。
引退後の人生の難しさ
何とかしてその状態を作り出してやるっていう
その猛烈な意思の強さが
どんゆくといっちゃどんゆく。
つまりそれだけ上句強というものを支配したい。
コントロールしてやりたい。
下に置きたいってことですよ。
自分がてっぺんに立ってないと自分は幸せにはなれない。
というその猛烈な意思で
彼は28歳で引退できる大成功を収めたわけだけど
それが彼を
墓場に引きずり込んでいるような人生に
してしまっているっていうこのお話。
一つ一つに目に見えることが
ほんとなんてことがないから
ここまでしないと見えてこないわけですよね。
なんかBさんって貴重面だけど数分遅れてくるよねみたいな
それは笑い話でしかないじゃないですか。
Bさん、あんなに若い子と綺麗な子と付き合ってたけど
ちょっと振られちゃったらしいよ。
まあいいじゃん別に。みたいなね。
良くないんですよ。
いいんだけどそんなことはどうでも。
そしたらなんかそれが気にやんで
顔に出来物できて
ちょっとそれを塗ってたら
お母さんに馬鹿にされたらしいって怒ってたよって
うーんって感じじゃないですか。
一個一個はですね。
だからそういう小さな小さな出来事で悩むってのは
贅沢な悩みなのかもしれないけれども
でもこの人がこの方が心理療法も受けずに
28歳で引退して
相変わらずのケチケチ精神で頑張っていたら
辛いでしょうねって感じが
この先一体70年くらいどうするんだろうって感じが
これが僕が冒頭で申し上げたですね
宝くじとかデイトレーダーとかで
大成功を収めている人の
その後ってのは
昔は不思議だったんですよ。
いや、いいじゃん。
何にも問題ないじゃないですかって思ってたんだけど
そうか大変かもなっていう風に
思うようになった次第です。
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