映画紹介の始まり
特殊カルチャープログラム、NOIZ NOIZ NOIZ FM。今回は、音楽家の新井麻里子さんと、それから映画評論家で、インディーDVDレーベルオーナーのニコヤマさんこと、広瀬にこふさんをお迎えしまして、CINEMA3x3をお送りしたいと思います。
ということで、2人とも今日もよろしくお願いします。
ということで、毎月課題作1本を決めて、それについてお話しするというのと、それから各自、それぞれが先月1ヶ月で見た、今回6月見た映画の中で面白かったものについて紹介する。
それから、あとはその課題作と合わせて見たい映画を紹介するという、この3コーナーでお送りしていくんですけども、今回もまずは6月に見て面白かった映画紹介というところから始めたいと思います。
じゃあ今回も私からいこうかと思いますが、広瀬にこふさんの真似ではないんですが、爆速で2本いこうと思うんですけど、1本が面白かった映画として、カセットテープダイアリーズ。
ちょっと前の映画ですけども、そもそもなんでこれを見たかといいますと、ブルース・スプリングスティーンに興味がわきまして、最近トラックとバチバチやったりしてるとかを見ていてですね、
もともとそんなによく知らなかったというか、アルバムでいうとBorn to Runくらいは持ってましたが、そんなにガッツリ聞き込んでるわけでもなく、そんなに詳しいわけでもないっていう感じだったんですけど、
ちょうどApple TVプラスにちょっと前に出した、Letter to Youっていうアルバムのレコーディングのドキュメンタリーっていうのがあったんですよ。
で、それがすごい良かったんですよね。Born in the USA以来久々のEストリートバンド集結みたいな感じで、ニュージャージの山の方なのかな、わからないですけど、小屋みたいなところで集まってレコーディングセッションをしていく様子なんですけど、
それで1曲ずつ、この曲はこういうバックグラウンドがあってみたいなのを解説してから、気心の知れた仲間たちとセッションしていくみたいな感じで。
もう本当に皆さん年も取ってるんですけど、良い年の取り方をしているっていうのもあり、ちょっと亡くなっている方とかもいて、Born to Runのジャケにも映ってるサックスの黒人のクラレンス・クレモンズさんっていうのは、これはもうちょっと亡くなっちゃってるんですけど、
その代打として、クラレンス・クレモンズの甥っ子のジェイクっていう、この人もやっぱりサックス奏者になってるんですけど、この人が参加してて、これがまたすごい良いサックスを吹いてたりとかして。
良いなと思いつつ、ただちょっと唯一の欠点が、そのApple TV Plusで見てると、歌っているところの歌詞が字幕出ないんですよ。
でね、ちょうどあのほら、名も無きものの時に、歌詞が出てるとやっぱり良いよなと思ったっていうのもありまして、ちょうどやっぱりそのスプリングスティンの歌詞を堪能するならこれだみたいな感じで言われていたのが、カセットテープダイアリーズだったと。
ここに至るまでが長かったですけど。カセットテープダイアリーズっていうのはイギリス映画なんですけど、87年のイギリスのちょっと郊外の小さな町を舞台にしてまして、主人公がパキスタン系の高校生なんですね。
パキスタン移民2世になるのかな。お父さんがイギリスに渡ってきて、そこで結構すごい保守的なお父さんなんですよ。
息子にはとにかく学校で勉強を頑張って、堅い仕事につけるみたいな、非常にお父さんの言うことがこの家では絶対いいみたいな家庭なんですけど、
息子本人は小さい頃から日記をつけていて、あと詩を書いたりとかしてて、隣に住んでいる白人のバンドマンみたいな子のために歌詞を書いてあげたりとかしてるんですけど、
隣のバンドマンはこれからは新世代みたいなことを言って、いわゆるニューウェーブっぽいバンドをやってるらしいんですけどね。
お前の書く歌詞はサッチャーがどうのみたいなやつばっかりでつまらんみたいなことを言われてるんですけど、とはいえ、ちょうど87年で、まだまだ長年サッチャー政権が続いてるみたいな時期で、
そのナショナルフロントも台頭してきて、パキスタン系っていうだけで結構スキンヘッツに絡まれたりみたいなところもあったりする中で、
学校で同じアジア系の同級生から、突然これを聞けみたいなことを言って、スプリングスティーンのテープを渡されるんですよ。それを聞いてみて、すごくボスのメッセージに打たれて、
夢を叶えたければ代償を払わなければならない、まず一歩踏み出せみたいな、そういうところにすごく勇気づけられてですね。かつ、作文の先生みたいな人がすごい熱心な人ですごい後押ししてくれたり、
すごい左翼で活動家な女の子と付き合い始めて、その辺ともすごい励まされたりみたいなこともあって、
自分は作家になりたいんだっていう夢に向けて一歩踏み出していくっていう、そういうものなんですけど、本当に随所でストーリーと沿った形でスプリングスティーンがかかって、ちゃんと歌詞も字幕も出ててですね。
本当にすごい良い青春映画っていうか、かつやっぱり当時の80年代末のイギリスの様子みたいなのも伝わってくる感じで、ちょうど87年っていうと野中桃さんが一番ダサい年って言ってた年だったと思うんですけど。
なるほど。
だから放送部、学校の放送部でスプリングスティーンをかけてくれって言ったら、そんななんか親の聞いてた音楽かけねえよって言われて、
うちらが書けるのは、ブロスとかデビー・ギブソンとかティファニーだって言ってて、その辺の感じはちょうど僕が中学生の頃だったので、ああそういう感じすごいわかるとか思って、みたいなのもあったりしてですね。
そういうのを楽しみっていう。
なるほど。
本当に。
かつ、この原作者、原作が多分自伝的小説みたいなやつで、実際にあった話を元にしているみたいなんですね。
著者の方はその後本当に何十回もブルースプリングスティーンを見に行って、エンドロールでは著者とスプリングスティーンのツーショット写真とかも。
俺、俺、俺だよってみたいな。
みたいな感じで。
大好きなんだ。
もうとても心温まるいい映画だった。
ブルースプリングスティーンもいいなと思ったので。
こだされちゃった。
映画における音楽の影響
もうちょっといろいろ聞こうかなと思いました。
今年って、トピックとしてスプリングスティーンって何かありましたっけ?
あれなんですよ。本当にトランプとバチバチバトルしててですね。
配信でライブアルバムを出したんですけど、それにも思いっきりトランプ批判のMCががっつり入ってて。
トランプの側からも、あんな奴は才能がないみたいなことを大人げない言い合いになってる感じなんですけど。
あれですよね。トランプ前のヒラリーとやってたときですね。バチバチやってた大統領選のとき。
あのときに、ボーイズUSA。
そう、使ってた。使ってて。
使いまくって、それで毎回ボス切れてて。
そうですよね。
あれがすごい印象的だったので、やっぱりそのトランプの才能がないとか言うっていうのはどういうこと?みたいな。
本当ですね。
トランプらしい。
そうですね。前後も前後のないというか。
そうなんですよ。
そもそも、ボーイズUSAもあれはベトナム機関兵のトラウマについての歌だったりもするので、
その辺の話も、そもそもあれなんですよね。
レーガンが大統領選で思いっきりボーイズUSAを使ってて、そのときも確かボスは切れてたと思うんですけど、
その辺の話もちゃんとこの映画の中で出てきますね。
でもやっぱそのボーイズUSAってそのボーンツービーワイルドとかそのボーンツー何とかっていうのが異性が良い、異性の良さみたいなことしか理解してないというか、
そのやっぱ母国語の人でもアメリカ人でもその全くメッセージ性というものが伝わってないで、そんなバカみたいな使われ方するっていうのが何ともこう切ないですよね。
やっぱりこのトランプだったりとかが、ツイハイっていうのもよくわかりますよ。やっぱツイッター民は3行目が読めないっていうね。
本当にそれは真駆った意見だな。
なんかそういう、日本人はボブ・ディランの歌詞がわかるはずがないんだみたいなこととか、最初の頃とか言ってましたけど、
本当同じところに住んでても同じ言葉を話してて、リアタイで割とヒットしたとかそういうのとかでも、全くやっぱり伝わらない奴には伝わらないし、伝わる奴には伝わるという。
しかもスプリングスティーンってやっぱりなんだろうな、すごい史上ポエジーはあるんですけど、別にそんなにボブ・ディランみたいに難解なものではないので、それでもやっぱり聞いてないんだな。
そうですよね。
本当に。
わからないんだなっていう。
あとなんかその映画好きとしては、今年のスプリングスティーントピックとして、テレンスマリックの地獄のトーク語、バトランズっていうタイトルでリバイバル上映してたんですけど、あれがスタークウェザーっていう、実際に本当に身近な女の子を連れて殺人案件をしてた。
実際の事件を元にした映画なんですよね。
で、あれのスタークウェザーが起こした事件っていうのを元に、ブルース・スプリングスティーンがネブラスカを使うというわけで、実は映画の部分でも、あれはやっぱりバトランズっていう作品、スプリングスティーンのネブラスカっていうものは連観してるので、スクリーンにおいてもやっぱりブルース・スプリングスティーンの残響というか、ブルース・スプリングスティーンへの影響かなむしろ。
で、あとすいません、なんかね、わちゃわちゃ言っちゃって申し訳ないですけど、そんな大久保さんに私、おすすめの1本がございます。
はい、あのね、今話を聞きながらゴソゴソとベッドの下を漁ってDVDが入ってるんですよ。
はい、こちらでございます。
サンダーロード。
サンダーロード。
こちらですね、もちろん今の文脈で出したということは、涙のサンダーロード。スプリングスティーンの涙のサンダーロードがモチーフというか、一個重要な役割を果たす映画なんです。
これ主演監督は一緒の人で、ジム・カミングスっていう人なんですけど、もともとはこれ短編で、それがサンダンスで大賞を取って、それの長編化を自分でやった映画なんですね。
さわりだけ言うと、主人公警官なんですよ。本当に不器用な人間。これ不器用っていうのは、すごいオブラート言い包んだ。ちょっと何かの何かを抱えてるのでは。
この人が自分の迷惑かけてたけど大好きだったお母さんが死んじゃって、葬式。そこでお母さんが好きだった涙のサンダーロードを話します。しかもさらに自分で振付して踊ります。
もう安っぽいカセットプレイヤーで、これさっきまでCD再生できてたのに。再生できないので、今から自分で空で歌いながら踊り回すみたいな。やったらもう三列車どん引きっていう。そこから彼、この男はどういう人間なんだっていう。
本当に素晴らしい映画ですので。
えー、全然知らなかった。なるほど。
これもおすすめでございますと言ったところで。すみません、割って入った。
いえいえいえ。ちなみにあと、スプリングスティーンと映画といえばね、今度スプリングスティーンの電気映画も。
やるっぽいみたいな。
そちらもせっかくなので楽しみにしたいなと。
そうですね。
あともう一本ちょっとやっぱりね、これは話しておかなければというのがありまして。
メガロポリスの魅力
これは面白かった映画ではないんですけど、メガロポリスを見てまいりまして。
出た。
これね、かといってつまらなかったかって言うと決してそうではないというか。
それこそね、毎回つまんないけど好きみたいな話をこの番組では毎回してると思うんですけど。
本当に好きか嫌いかで言ったら僕は全然好きっていう感じの映画でですね。
これ一つにはあのね、やっぱりね、アイマックスで見るのはコツかなと思ったんですけど。
何も情報なく見てる方のために説明しますと、フランシス・フォード・コッポラ監督が、
高層40年で自分のワイン事業のブドウ畑を売り払って自主制作したという対策なんですけれども。
内容的には、ニューローマという架空の未来都市が舞台でですね。
ニューローマって言ってるけど、どう見てもニューヨークなんですね。
自由の女神とかあったりするので。そこを舞台に、古代ローマの人にちなんだ登場人物たち、カエサル、キケロとかそういった人たちが登場しまして。
現代のアメリカの富裕層の大敗みたいなものを古代ローマ貴族になぞらえ封死しようというのだなっていう。
人自体はむしろすごいわかりやすいんですけど、一方でお話がよくわからないというか、なんでそうなるんだかよくわかんないなっていう。
この人は何を考えてるのか、この人そもそも何なの?みたいなのが、いまいちというか、今3つくらいわかんないっていう感じなんですけど。
まあでも、だからといってつまんないっていうものではないというか、僕はそもそも訳のわからない映画っていうのは基本的に好きなので、
そういう意味では別にわかんないからつまんないみたいなことはないと思いますし。
あとやっぱりね、絵力がものすごいというか、これはさっきも言ったようにアイマックスで見たからっていうのもあると思うんですけど、
やっぱりもう全編映像がものすごいので、本当に2時間半くらいだから、
今日日の映画としてはそんなに長い方でもないとは思うんですけど、退屈は全くしなかったですね、個人的には。
さすがコッポラ、ここにあり。
コッポラの故郷の夢の頃からある企画だということなんですけど、思えばコッポラの故郷の夢もそんな映画だったなって気がするというかですね。
やっぱりその絵力の強さっていうことにおいては、ゴッドファーザーや地獄の目白とまでは言わないですが、ドラキュラくらいにはできてると思うので。
そういう意味では、これも上映規模もすごい小さいので、今からアイマックスで見れるかどうか微妙だとは思うんですけど、
見るんだったらアイマックスがいいんじゃないかなと思います。
そんな感じですよね。
聞いた話によると、この映画基本的に今ネットを見てても褒めてる人ほとんど見たことないんですけど、
笑顔。
アイマックスで見た人たちはそこまで悪く言ってないっていう話も聞くので、傾向としてね。
あと、見たこともありまして、この映画はけなしていいんだなモードにネット民の人たちが入ってるなみたいな雰囲気も感じたので、やっぱりそういうのは嫌だなと。
そうですね、そうですね。
個人的にこれは擁護していきたいなと思ったという次第です。
ミスター・ノボカインの深み
なるほど。ありがとうございました。
早く見たい。
どちらかっていうと見たい。本当ですね。
予告編で少々見た時に、それは普通のアイマックスとかじゃなくて、普通の映画館のただの予告で見た時に、
AI合成画像みたいな、ああいうものっぽすぎて、ガルペ神父の顔の強い最後の決闘裁判とかに出てる。
アダムドライバー。
アダムドライバーが俺みたいなこと?みたいな。
かっこいい俺みたいな感じがちょっとするなと思って。
アダムドライバーの位置づけがわからなさの一つでもあるんですけど。
そうなんだ。面白そうですね、でもそれ。
本当にちょっとイーロンマスクみたいな人なんですよ。
すごい発明を、すごい新素材みたいなのを発明して、それを使って新たな都市を作るんだみたいなことを言ってる人なんですけど。
だからこの人をいいと思っているのか、思っていないのかよくわからないっていうか。
でもそっちの方が面白そうですね。
アダムドライバーがかっこいい映画みたいな感じをすごい画像で撮ってるみたいな感じなんかなと思って。
そういうのではないですね。
なるほど、なるほど、すごい。だったらなんか面白そうって思ってきました、だんだん。
海外でファーストティーザーが出た時に、訳わかんなさすぎて、これはやべえぞと。
これはもう最大の傑作か最大の打作かどっちかだって、やっぱり言われてたわけですけど。
コトコッポラにおいては、やっぱり傑作と打作のもうその対立構造じゃないですよね。
もうそのレイヤーじゃないわけですよ。
絶対そっちでしょって思い続けてるので、早くこのゲームいきたい。
なるほど、なるほど。
なんか見たくなってきました、ポトロポリスも。
いいなあ。
というような感じでちょっと2本ご紹介しましたけれども。
はい、じゃあ次はじゃああれかな。
ひろしにこふさん行きましょうかね。
僕はサンダーロードとかで割って入っちゃったんで。
いいえ、いいえ。
じゃあ2本。
約束2本。
約束1本目。
ミスター・ノボカイン。
ミスター・ノボカイン。
これは非常に素晴らしい、全員見るべしみたいな映画ですよ。
もう原点法100点。
加点法だったら105点みたいな映画です。
素晴らしかったです。
ミスター・ノボカイン。
どんな映画かって言ったら、痛みを感じない男なんです、主人公。
これはね、今からお話しするのは予告編とかで出されている情報を元にお話しすると、
主人公は痛みを感じません。
そういう普通の社会生活している人です。
彼の好きな人が銀行強盗の人質になっちゃいまして、そのままさらばれちゃいました。
自分も別にスーパーヒーローじゃない、ひ弱な人間なんです。
だけど彼女を助けに行きます。武器は痛みを感じない体だけみたいなね。
そういうコンセプシャルなアクション映画なんですけど、そう思って見に行ったわけです。
そしたら、痛みを感じないっていうのは、本当にこれはある遺伝性の疾患なんですよ。
もっと言ったら、これ実は感覚そのものが欠如している。
過世を描かない。
無患無痛症っていう遺伝疾患で、
だからその描き込みっていうのが明確になされてるんですよね。
つまり、ぶつけたりとか骨折しても気づかないから、
重大な病に至るとか、あるいは出血してても気づかないから、
例えばそのまま排血症とか破傷風とかそういうリスクもある。
ご飯とかを食べてても、
例えば固形物を食べると、
口の中を切ったりとかあるいは刺さったりとかしても気づかないから、
いろんなリスクがあるわけですよ。
だから主人公はそういう人間として描かれるので、
まず固形物を食べられませんとか、
あらゆるリスクを回避するために、
自分の日常にある、例えば机の角だったりとか、
そういうところにテニスボールを埋め込んでる。
そういう本当に徹底的に制限がある中で生きてる人間。
つまり同時にあらゆるリスクを回避するから、
表向き社交的だけど、
徹底的に人との関わりを本質的に立っている人間なんですっていう。
そこがやっぱり前提条件として描かれるから、
じゃあそんな人間がやっぱり本当に好きになっちゃった人がいて、
彼女のためにそれまでの30数年間、
徹底的にリスク返事して生きてきました。
それを投げ出していくっていうところのちゃんとドラマですね。
そこの描き込みっていうのが、
押し付けがましくなくても必要十分に描かれてて、
僕は本当に好感を持ったわけです。
だから押し付けがましくない熱いドラマとしても非常に機能してて。
なるほど。
これは結構自分の中で、
まさかここまで心揺さぶられるとはっていうダークホース。
本当にコンセプチュアルなものだと思ってたら、
すごいちゃんとドラマになった。
ということですね。
ミスター・ノボカインは見るべし。
はい。
ただですね、やっぱり大規模公開、
パラマウントの映画だから大規模公開をしつつも、
R15だし、
結構コンセプチュアルなジャンルムービーだから、
時間帯があまり良くなくてめっちゃ早い。
なるほど。
ちょっとなかなか見に行きづらい時間で残念なんですけど、
でもあれは本当に、
映画館で見て、
グッとくる映画なので、
ぜひぜひ。
はい。
チェックします。
そうなんです。
まだやってるうちに、
皆さん見てくださいまし。
ウルフ・オブ・リベンジの構成
もう1本がですね、これもちょっとダークホース。
こちらですね、ウルフ・オブ・リベンジ。
復讐の狼っていうですね。
これもティピカルなアクション映画だと思っています。
その主演はですね、
パッケージから。
はい、まさに。
主演の人はスコット・アドキンスっていうですね、
アクションスターの人なんですけど、
これもなんか、
マッチョが暴れるやつ見てみたいな気持ちで。
そうしたらですね、
いきなりロンドンの下町のパブに、
凶暴な男がいきなり殴り込んできて、
ゴロつきしかいないようなパブに。
いきなり自分の身の上を語り始めるっていう。
あれ、構成がちょっと独特だなと。
つまりなんか、
鼻からボッコンボッコンいく映画だと思ったら、
語りから始まるみたいな。
ちょっとそういうなんか、
ハードボイルドノワールみたいな、
ノリから始まる。
でもそういう映画って勢いがそがれるから、
あんまり好きじゃ正直ない。
やっぱガーッとライドさせて欲しいんですけど、
あっち行ってこっち行って時系列がなるもので、
あんまり好きじゃないんですけど。
やっぱりその、
あっち行ってこっち行ってのところの、
だから物語全体の断片ですよね。
そこのところのバイオレンスの密度っていうのが、
極めて高いですし、
あと語り口のところから、
徐々にその全体が明かされていくっていう部分の見せ方も、
極めてシンプルながら、
配分が上手い。
本当にたるまないところで、
キュッて戻したりするので、
これはクリストファー・ノーランとかが見習うべき時系列話です。
というわけで、
ルフォブリベンジ。
しかも最後の方のやっぱりまとめ方だったりとかも含めて、
これ極めて達者な映画だなと思います。
なるほど。
監督はジシー・ビー・ジョンソンっていう人で、
昨日ちょっと人間食べ食べ帰るっていう人と飲んでたんですけど、
知ってる。
アカウントだけ知ってる。
ジシー・ビー・ジョンソン映画の魅力
やっぱりアスコ映画とかも網羅してるので、
ジシー・ビー・ジョンソンの映画とかもかなり見てて、
僕はこのジシー・ビー・ジョンソンの映画って、
これまでにエリック・ロバーツ、
ジュリア・ロバーツの鬼さんですね。
アメリカン・エネミーズっていう映画だったりとか見てて、
なんかまあまあ悪くはないぐらいに思ってたけど、
素晴らしいじゃないですか、これとか言ったら。
これがやっぱ最高傑作。
ということですね。
じゃあちょっといいとこ行っちゃったなと思いつつも、
でもこの映画はですね、
結構ぬるっとスルーされがちな映画な気もするのですが、
極めて映画的強度が非常に高い、
素晴らしい主役の一本だと思いました。
はい、というわけでですね。
絶対自分じゃあ絶対に見ないタイプの映画なのかな。
ですよね。
見た目を。
なかなかアクションとか普段見ないので、
ポーンと見ちゃったんですけど、
これはと思って。
でもそういうの大事ですよね。
たまに見つけたら嬉しくなっちゃう。
舐めてたら、舐めてたらっていうかあんま知らんところに
こんなのがあっていうのいいもんですよね。
そうなんですよね。
これとかもやっぱプルークっていう芸王の子会社ですよね、
出してるんです。
なので完全にその日本のレンタル市場向けに、
言い方悪いですけど、
じっぱひとからげに入ってきたものですよね。
そうですね、そうですね。
本当に今はもう出してくれてありがとうの気持ちです。
なんかね、そうそう。
そういうとこからの拾い物って嬉しいですよね。
めちゃくちゃそうなんですよ。
だからちょっと今回ご紹介したミスターノボカインと
このウルフオリバーというのは、
もう自分の中で割とゆるーく見に行っちゃったら
食らったみたいな感じですね。
作品ですね。
はい。
ちょっと6月の自分の中の良かったものっていうのは。
なるほど、はい。
すごい。
そんな感じでございます。
『セルロイドクローゼット』の紹介
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
はい。
じゃあ続いては兄さんお願いします。
はい。
私6月もまたちょっと忙しくて、
あんまりこういろいろ見れなかったっちゃ見れなかったんですけど、
そしていろいろ紹介したいのは本当、
今お二人の話を聞きながらもものすごく迷ってるんですけど、
セルロイドクローゼットにしようかなと思ったんですけど、
なんかちょっとやめといて、
やめといて。
でもこれもすごい面白かったです。
同性愛描写についての歴史とかを語ってる映画で、
そのプライドマンスに合わせて、
95年の映画なのかな、96年ですね、96年の映画で、
それがもう一回上映されてるってやつだったんですけど、
すごい面白かったです。
100本ぐらいクイア映画、120本か、
クイア映画をすごい紹介しながら、
これ実はああでした、こうでしたみたいな、
こういう暗優がありましたみたいな、
そういうのをばーって紹介するやつで、
今見ると結構とはいえ差別的なと言ってる人とか、
やっぱりいたりはするんですけど、
でもこれだけガーって集まるとすごい爽快だなっていうか、
ゲイとかはよく目立つっていうかですけど、
レズっていう女性の同性愛描写っていうのも、
ここまで古くから頑張ってた人たちがいたんだなと思ったりして、
すごい面白かったです。
面白かった、あとあの何だっけ、
ジェームス・ディーンがゲイだったっていう、
実はみたいな、
それが今度なんか映画になるみたいな、
最後のパートナーの人が、
もう描いちゃえってなって、
実はゲイとまではどうなったんですかね、
どっちもいけるみたいな、
割と男性が好きだったよりなんじゃないかっていう、
それもなんかこの時はまだそこまで明かされてなかったはずですけど、
結構ジェームス・ディーンの話も出てきたりして、
すごい面白かったです。
ちょっと前に最後のパートナーの人が電気を出して、
それを元にして映画が作られるらしいですけど、
役も決まった、この人がジェームス・ディーンやります、
みたいなのも最近発表されてて、
多分その辺の描写が盛り込まれてくるのではないかというふうに、
言われておるらしいと、
楽しみじゃなぁと思ってるんですけど、
絶対になかなか紹介、
こういう感じで紹介する人もいないだろうということで、
『怪盗グルーのミニオン超変身』の感動
私が紹介したいのは、
今爆速日本の1本目になってしまいましたけど、
私はこれを去年の公開だったんですけど、
劇場で見に行くことができなくて、
それでサブスクに来たから見ようと思ったんですけど、
日本の普及会しかなくて、
それで全くやる気がなくなって、
しばらく経ってやっぱり見るぞと思って、
DVDをレンタルしてみました。
怪盗グルーのミニオン超変身。
私怪盗グルーシリーズがすごく好きで、
1作目から割と劇場で見てて、
これだけ劇場で見れなかったんですよ。
多分レコーディングとかしてる時期だったんで、
見れなかったのと、
どんどん最近、
吹き替え版がほとんど上映されなくなってきちゃってて、
このミニオンが。
グルーがツルベなんですよ。
グルーがやってるのが。
ツルベにしか聞こえないので、
ちょっとしんどすぎて吹き替え版見れないんですよ。
だから余裕がある時じゃないと見れないんですけど、
それで見ました。
すごい面白かったっていうのもそうなんですけど、
今回のお題映画が音楽映画じゃないですか。
この怪盗グルーシリーズも実は音楽映画として見ており、
80年代の音楽が程よくかかるんですよ。
しかもみんな踊ったりとか、
ちゃんと歌に意味があるっていうか、
歌に意味もあるし、歌詞も出るんですよ、ちゃんと。
そういう意味で音楽映画として見て、
絶対最後に私泣いちゃうんですよ。
感動というか、ジーンと。
何か心のどこかに迫るみたいで、
最後にミニオン語で歌う、
Say you wanna revolutionって、
ビートレスのあれとかを、
ミニオンって南語なんで、
喋ってるのがいろんな国の言葉のぐちゃぐちゃバージョンなんですよ。
赤ちゃん言葉みたいな感じなんで、
それが適当に歌ってるんですよ。
Say you wanna revolutionとかを、
あれだけで、これ3の話なんですけど、
劇場で見た瞬間にど泣きしちゃって、なぜか。
今回最後にかかる曲は、
Tears for Fearsの
Everybody wants to rule the worldがかかるんですよ。
私この曲って普通に、
いい曲だなって、
昔の一発屋の曲って思ってたんですけど、
でも歌詞が出てくるんで、
え、こういうこと歌ってたんだっていうのが、
ちょっとびっくりして、
で、帰って背景調べて、
こんなんをここに今の現在、今、
子供向けアニメとされているもので、
囚人たちが歌うんですよ、この曲を。
歴代それまでブルーが戦ってきた、
刑務所にぶち込んだ人たちが、
と一緒に歌うんですよ、この曲を。
で、その歌詞の意味っていうのが、
Everybody wants to rule the worldなんで、
誰もが世界を支配しようとしているっていうので、
繰り返すみたいな曲なんですけど、
その囚人たちだけが歌ってるんじゃなくて、
その最後、これオチなんであれなんですけど、
刑務所のシーンが終わったら、
平和を取り戻したグルー一家が、
この最後のフレーズ、
All for freedom and the pleasure,
Nothing lasts forever,
Everybody wants to rule the world,
すべて自由の喜びのため、
永遠のものなど何もない、
誰もが世界を支配しようとしているって、
家族で歌って終わるみたいな。
そこでも爆泣きしてしまって、
なんか心に迫るなって思ったんですけど、
歌詞の意味を調べたら、
東西は冷戦の時代に作られた曲なんですね。
Tears for Fearsっていうこの人たち自体も、
結構ご苦労をなさった2人ユニットらしくて、
結構意識高い曲を作られていたんだなと思って、
ニコニコ歌ってるんですけどみんな。
でも歌詞の意味がやっぱり怖いんで、
これ多分含みが何かあるんじゃないかなって、
すごい思ったんですよね。
という意味で字幕も出ますし、
音楽映画としてぜひミニオンは知られてほしいなというふうに。
アニメーションで真剣なシーンではないっていうか、
真剣なシーンで歌うっていうことは起こらないので、
作品の性質上というか。
だからこそなんかすごい泣いてしまうんです、いつも。
なんか知らないけど。
というわけで街頭グルーのミニオン超変身が見てよかったです。
あれ、シリーズって今何作出てるんでしょう?
今これで5作目なのかな?
出てるんだ、やっぱ。
そうです、もう10年以上やってるシリーズなので、
結構長いし、CGの編劇とかを見ると、
やっぱ1のやつってこんなしょぼかったんだって思うし。
そうなんですよ、どんどんみんな可愛くなってって。
そうなんです。
いろんな意味でこれは私はすごい好きなんですよ。
前の超余談なんですけど、
バンド時代にリリースしてもらってたレーベルの社長が、
すごい陰謀論にハマったんですよ。
陰謀論にハマったし、N党を支持するし、
そのあたりで見限って喧嘩してやめたんですけど、
その人が私がミニオンが好きだって言ってたら、
イルミナティだっていうふうに言い出して、
そんなものは見るな、あれはイルミナティだみたいなことを。
確かに会社も、これみんなよく勘違いして、
ディズニーのピクサーとか思ってる人いるんですけど、
フランスの会社でイルミナシオンって言うんですよ。
それもあるし、グルーのマークがそのマークだみたいな。
目玉が1個しかないやつ。
あれは絶対にイルミナティのあれで、
最近流行ってるから気をつけろ、洗脳されるみたいな。
プロビデンスのメイト。
そうです、あれだみたいな感じのことを言ったら、
バカじゃないかなと思って、
ミニオンズの世界観
でもそんなバカだなって思ってたら、
そういうふうになっていったんで、
ほんと陰謀論怖いなと思って、
もう完全に縁切っちゃったんで、
あれなんですけど、
それは嫌な思いで、
でも、
みたいな感じでした。
ぜひ、よかったら見てみてください。
ミニオンズも、音楽映画の側面からも。
僕、1本も見たことなくて、
ブルーレイとかを買ったら、
警告文みたいなやつ出てくる。
ビデオプログラムのブラの放送記者先生に。
あれでミニオンちゃんたちが、
ペンペペペペンって。
あれでしか知らないんですよ。
あれだけで泣いちゃうんですよ。
好きすぎて、なんか可愛くて泣いちゃうんです。
あれって何なんですか?ミニオンたちは。
ミニオンたちは、実はこれミニオン3で、
ミニオンズってこれで跳ねたんですけど、
3で、何だの結局ミニオンってっていう話が。
1、2は分かってなかったんですよね。
分かってないです。
グルーっていう主人公のグルーって、
おじさんが結構いろいろな開発とか、
マットサイエンティストみたいな人でもあるから、
作ったのかなグルーが。
思いきや、実は遥か昔からいた生物で、
恐竜を滅ぼしたのもミニオンのせいだし、
ナポレオンが死んだのもミニオンのせいだし。
陰謀論じゃないですか。
可愛いんです。
ミニオンはその時の史上最悪のやつを、
ボスって見染めて、わーってついてきちゃう子たちなんですよ。
なるほど。
だから怪獣が強い時代は怪獣の味方をするし、
それこそドラキュラとかも出てくるんですけど、
ドラキュラが、ハッピーバースデーボスって言って、
わーってアサヒを浴びさせちゃって、
死んじゃうみたいな。
また今回のボスもダメだった、死んじゃったって言って、
世界最悪の一番悪いやつに使いたいよって言いながら、
うろうろしてたら、
このグルー少年と会うっていうのがスリーの話なんです。
なるほど。
そうなんです。
悪役なんですよ、みんな。
みんな悪い子たちなんですよ。
だからディスピカボミーって自分を軽蔑しろ、
俺を軽蔑しろやだっていうのが正式なタイトルなんですよ。
だから悪党の話なんです。
そうなんですよ。
メニューもいたずらばっかりする、
すごいもう、
嫌なやつらなんです。
かわいいだけの。
かわいいんですよ。
それがみんなで踊ったりするの。
たまらんので、そうなんですよ。
見てる人あんまいないんですよね。
寂しいな。
何かスリーでもいいから、
どこから見てもそんなに、
初戦は子供向けの、
初戦はっていうのもあれですけど、
ミニオンがすごい人気出ちゃったから、
ミニオンのターンも作んなきゃいけないし、
もともとの一応家族ものみたいな、
ホームコメディみたいな感じの部分も入れなきゃいけないし、
そのバランスがたぶんめっちゃ難しいんだと思うんですけど、今。
なんですけど、頑張って作ってるっていう感じで、
前作前々作ぐらいは正直ちょっとだるいなって感じではあったんですけど、
6作目なのかなこれ。
今回はすごい良かったですね。
なるほど。
興味が湧いてきました。見ます。
良かった。
言われなければ一生やっぱり、
ブルーレイを再生した時に出てくるやつらっていう認知で。
そうですよね。
だから本当3作目の大跳ねしたっていうのが、
なんか割とびっくりしましたね。
みんな気持ち悪いって言ってたのに、
なんだよ。
毛とか生えてるんだよ、頭に。
そうですよね。
この毛が気持ち悪いってめっちゃ言われたりとかしてたんですけど、
みんなすごい市民権を得て嬉しいですね。
最初からチェックしてた人間としては。
お子さんとしては。
気持ち悪いって感じは分かるんですよね。
ちょっと危険チックじゃないですか。
そうなんです。
全員目が1個だったらいいんですよ。
そういうものが口に入るから。
全部違うんです。
2個の子もいれば1個の子もいれば、
長い子、丸い子、
それが全部違うんで、
それがもう痛い痛い痛いっていっぱいいるんで、
気持ち悪いは気持ち悪いんですけど。
フルムーンの映画とかに出てきそうな。
フルムーンの映画。
昔のB級ホラーとかに出てきそうな。
そういうものが多分リスペクトっていうのがあるのかもしれないですね。
よくできてると私は思うんですけど。
なるほど。
可愛いので是非。
夏に向けて見てみてください。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
といったところで、
めっちゃお腹空いた。
今回から1コーナーずつ動画を分けてお送りしようと思いますので、
今回の第1部はここで終了しまして、
この後、今月の課題作についてお話ししていきたいと思います。
新作への期待
ではここで一旦次の動画をお待ちください。