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始まりました、映画の話したすぎるラジオ第147回になります。
この番組は、大阪の南森町にあるイベント型のヘバー週刊マーガリンで、映画トークバーイベント、映画の話したすぎるBARを開催している店長メンバーによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
マリオンです。
大石です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お願いします。
今回、前田さんお休みで3人で撮っていきたいと思うんですけれども、
まずですね、今回の収録が横浜のイベントの直後の収録ということで、皆さんどうでした?
いや〜、楽しかったですけど、結構やっぱしゃぶりまくったんで、ちょっと翌日の疲労感すごかったっすね。
怒涛でしたね。
8時間ですからね、ずっと映画の話してたって感じでしたからね。
ちょっとね、しゃべってないとすぐ寝そうだったので、収録終わった後、公開収録終わった後ちょっと開くじゃないですか、バーの時間。
あの時が一番なんとも言えん時間だなって思いました。ぶっ倒れそうでしたね。
アベンジャーズのポストクレジットみたいになってましたよね。
あー、わかります。
確かに確かに。ほんとそうでしたね。
むしろバー始まってからの方が体力回復したぐらいでした。
確かに。でもなんか、あれだけ人に来ていただくというか、まず人前で公開収録自体初めてですよね。
初めてですね。
こんな人の前で話すんだって最初は緊張感もあったんですけど、なんかだんだんだんだん自分たちのいつものリズムになってってっていう感じで、
いつも通りの感じをお伝えできたのかなとは思ってるんですけど。
そうですね、割と後半の方はいつもの感じになったんじゃないかなと思います。
さすがに序盤はね緊張してましたよ。
しましたね。
確かに。
序盤は特にね、面白いんかなってなる瞬間があって、結構まあとか大丈夫だったかなってなってる時はあったんですけど、
そこはだんだんね、知り上がりになったんじゃないかなっていう風に、ちょっと自我自賛はしてるんですけども。
あとですね、映画の足さすぎるバーの関東での開催に関しては、今後は定期的にやっていきたいなと思ってます。
イメージとしては半年に1回ぐらいですかね。
もう無され以上のペースは難しい気はしているので、
でも、ある程度時期もめど立てているので、
もう少し詳細がお伝えできるタイミングになったら改めて発表したいと思うんですけども、
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半年に1回やるっていうつもりにしておいてもらえたらなと思っております。
お願いします。
はい、ではまあ近況の話していこうかと思うんですけども、マリオンさんいかがされてました?
そうですね。そっか、僕一週前休んじゃってたので。
そうですね。
なので、その時に見てた映画の話でもしようかなと思うんですけど、
ちょっと先週はね、関東で公開収録とかやってたんで、何も映画を見てないので、その週は。
最近はあれを見ました。
マエストのその音楽と愛とを見たりとか、あとは文化とチョコレート工場の始まり。
で、それを見るために夢のチョコレート工場までちゃんと見てから来ました。
あー、そっちの方を。
そっちの方は見てなかったんで、そっちの方を見たりとか、
あともちろん鬼太郎誕生ゲゲゲの謎も見てますので、って感じでしたかね。
特になんですけど、マエストロがめちゃくちゃ良かったですね。
正直ベストに入れようかめっちゃ迷ってました。
ほうほうほうほう。
有名な記者であるレナード・バーンスタインと妻のフェリシアの物語なんですけど、
多分ね、ナポレンがやろうとしてたことってこれだと思うなとはちょっと思ったんですけど。
すごく偉大な方と残る人の本当の人間的な部分に迫るっていう話。
もちろん見ていてバーンスタインの反省というか偉大さみたいなのがわかるシーン、式のシーンとかもちろんあるんですけど、
やっぱりメインとなるのは二人の話なんですよね。
そこを通して彼がどういう人だったか、そして妻という人、フェリシアという人はどういう人だったかっていうのこそに人間らしさというか、
ドラマが生まれてるっていうのがすごくうまいなというか。
しかも2時間ぐらいしかないだからすごくタイトにまとめつつ、しかもきちんと古き良き、どこか懐かしさが残るような映画にもなっていて、
これ見事な、もうブラッドリー・クーパーさすがだなというふうに思うような映画でして。
何よりもブラッドリー・クーパーはもちろんすごいんですけど、フェリシアを演じたキャリー・マリガンが本当にすごかったですね。
もうちょっとね、途中ちょっとおいおいと泣いてしまうぐらいすごい。
僕全然知らなかったので、引き者は有名なの知ってましたけど、そんなめっちゃ反省とか知らなかったので、
あ、そうだったんだって思うこともすごくありましたし。
本当になんかもう、この夫婦の関係ってのも結構特殊なので、いわゆるよくある夫婦の愛とかっていう話でもないような感じなんですよね。
とか見てるともうだんだんターを思い出してくるんですけど、
リディア・ターという人はもう、まんま女版のバーンスタインをやろうとしてたっていう感じの振舞いをしていて、
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で、バーンスタイン自身も妻と夫婦生活をして、子供が3人いて、
で、その傍ら、彼同性愛者でもあったので、若い男性と特会引っかえみたいなことも平気でやっててみたいな人で、
決して褒められたような人ではないんですけど、
けど彼らにしか紡げない愛というのがあってっていうのがどんどん描かれていくっていうのに、
ちょっと僕はもう泣いてしまうというか、
本当なんかその描く人の距離感っていうんですかね。
ターだったらものすごく遠い位置から同じような人を見ていたけど、
マエストラとものすごい近い位置で見て、おいおいと泣いてしまうっていう、
なんかその視点の違いでこんなにもさがはっきりと分かれるんだなっていうのもすごく興味深かったですし、
ちょっとその2人のちょっとこう、2人だけにしか分からないその愛の話っていうのに、
ちょっと僕は結構泣いてしまいましたね。
ターにバーンスタインを重ねてるのって、ターの作中でもなんか言及があったような気がしたんですけど、
僕の気のせいでしたっけ?
いや、ありますあります。
ターがその実家に帰ってみるビデオがバーンスタインなんですよね。
あー。
そうです。
そうでしたっけ。そっかそっか。
そうです。
モロ、ターってそこ狙ってたんですね、やっぱり。
そうですね。
いろんな有名な指揮者モチーフがいろいろ入ってるんですけど、
バーンスタイン分も多分に入ってるっていうキャラ造形ですよね。
ターにおいてはターのやってることって基本的に肯定されないですけど作中で、
みんなから否定されて否定されてぐちゃぐちゃになっていきますけど、
当然肯定される側面もあったというか、
それで肯定された人が世に名を残してるとも言えるわけやと思うので、
その歴史に名を残してる名指揮者と言われてる人たちの、
正しくなさの中で生きた感じっていうのを見てみるのは面白そうやなと思って、
正しくない愛好きじゃないですか。
そうなんですよね。
ね、風立ちぬとか。
そう、風立ちぬもだし、あと僕あれを思い出してて、
博士と彼女のセオリーって覚えてます?
フォーキング博士の話。
あれもめちゃくちゃ思い出しました。
ああいうの好きなんですよね。
僕博士と彼女のセオリーは結構見た当時は、ん?って感じだったんですけど、
なんかあれ本当なんか日を経てば経つほどにすごく良くなってくるというか、
僕は自分的な中でですけど、
なんか本当にそういう2人にしか分からない愛があったんだっていうのに、
どうしても僕は感動してしまうんだなっていうのはすごくあって、
ちょっとこれは本当にベスト入れようかめちゃくちゃ迷うぐらい素晴らしいなというふうに思いました。
なるほど。
そうですね、文化とチョコレート工場の始まりはもう見てるだけで幸せですね。
以上っていう映画です。
なるほど。
あと夢のチョコレート工場もちゃんと見たんですけど、見といて良かったなというか、
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ミュージカルのテイストとか完全にこっち寄りというか、
完全にティム・バートン版とかはもうほぼないよっていう感じの話なんですけど、
ウンパルンパのデザインもそっち準拠って感じだし、
夢のチョコレート工場で使ってた曲のメロディも今回使われてたりとかもするので、
こっちはちゃんと見といて良かったなっていうふうには思いましたね。
なるほど。
キタロウ誕生芸芸の謎はめちゃ面白かったですね。
これはなんかでも結構評判になってみて、評判になってるの知ってから見たので、
なんかすっごいなんかめっちゃ分析的な感じで見てしまう自分がめちゃくちゃ嫌でしたけど。
何も知らんでも見たかったなこれっていうぐらい。
本当に上手いなと思いました本当に。
本当にバディものの要素もふんだんに入れつつ、
ちょっとインシュー村的なものというか、
そういうちょっとミステリー調のものも入れつつ、
きちんとなんか戦争のとか戦後の昭和のあの感じというか、
その社会テーマ的な部分もしっかり入れ込んで、
めちゃくちゃエンターテイメントとしてこれ完璧やんってぐらいの、
上手いザグミというか組み合わせ方してるなというふうに思って、
もうすごい面白いなって。
こんないい絵がまさか北郎から生まれるとは思ってなかったなみたいなふうに、
ちょっと思ってしまうことがよかったので。
よかったと隣のお姉さんめっちゃ泣いてましたね。
何回も見たら見てるからね。
よかったね、確かにこれは泣けるわみたいな。
って思いながらね、
本当だからなんで自分はこんな分析的な感じで見てるんだ、
本当にしゃらくせえというふうに自分でも思いましたけど。
でも本当に面白かったです。
もうね、おかわり流行ってますからね。
激変ゲームの謎は。
すごい、ほんと平日見ましたけどめちゃくちゃ夜入ってましたからね。
そうなんすよ、入ってましたよ。
こういう感じでした。
では大井さんいかがでした?
僕もイベントがあったのであんまり映画見れてないんですけど、
まず1作品ちょっと試写で見させてもらったものがあって、
ソウソウのカーネーションっていうトルコの映画なんですけど、
1月12日公開、年明け公開の映画を見させてもらったんですけど、
本当にセリフがとにかくない映画だったんですよ。
映像で基本的には語るというか。
舞台はトルコ東部でおじいちゃんと孫娘、
2人で亡くなったおばあちゃんの官王家をずっと運び続けてるんですね。
基本的に彼らはどうやらトルコの元から住んでる人じゃない多分難民っぽくて、
基本的にはトルコ語をそんなに流暢に喋れないんですよ。
その2人が主人公で基本的には筆地俳句をしながら、
おばあちゃんの有言である故郷に埋めてくれっていうのを追考するために、
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2人でトルコから自分たちの故郷に帰っていく。
ただ故郷は全然戦争中なんですけどね。
っていうような映画でした。
この映画において結構姿勢感が結構独特だなって思っていて、
監督もインタビューで答えてるんですけど、
トルコ的なあるいはイスラム的な姿勢感で描いたって言ってるんですけど、
割と仏教的輪廻転生感というか、みたいなところが結構あって、
特にこの映画における死っていうのはもう明確に解放なんですよ。
まさに前回山口さんとちょっと北朗の会でお話ししたものっていうのを、
ものすごく詰め込んでいる映画だなというふうに見てて思って、
ただその内面の辛さとか息づらさみたいなものっていうところを、
ある種その死っていうところで解放してるというような映画にも思えるというか。
なのでちょっとすごい独特なバランス感の映画だなと思って、
もし機会があればぜひぜひということで、
そうその関連賞を見てまいりましたというのが劇場ではこれだけですかね。
あと話題にもなってたんですけど、
ジブリのドキュメンタリー、プロフェッショナルでやってたあれを見まして、
要は君たちはどう生きるかっていうのを現場ではどういうふうに作られてたのかっていう、
宮崎駿を主人公としたドキュメンタリーだったんですけど、
すごく鈴木敏夫の宮崎駿感が非常に溢れてる映画なので、
これを正解とするのはそれはそれで鈴木敏夫の手のひらで驚かされてる感があるんで、
青崎に驚かされてるなって感じがあるんですけど、
とはいえやっぱり結構なるほどなって思うところもあって、
王子に対する言及として宮崎さん本人から高畑勲だって言うんですよ。
で、ある種の高畑勲が制作期間中に確か亡くなっちゃうんですよね、2018年とかだったかな。
期間中に亡くなってしまって映画の企画が結構そこで止まったと、絵コンテが止まってしまったと。
そこから途中から突然唐突に王子が出てくるらしいんですよ。
で、宮崎駿曰くそれが高畑勲だと。
で、その高畑勲の死っていうものを宮崎駿が何とか飲み込むための作品として、
君たちはどう生きるかを作ったっていうようなストーリーテリングに番組の中ではなってたんですね。
で、ある一面では多分正しいところはあるだろうなと思いつつ、
なんかある種アフターさんみたいなことやってたんだなって思って。
死んでしまった友人というところに物語を通じて会いに行くというか。
自分でその虚構を作り上げて、そこに亡くなった人の魂を置いて、そこに話しに行くための映画だとすると結構、
なんていうかな、ものすごいエモーショナルに撮れる。
もちろんこれは一つの解釈。
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多分宮崎駿というより鈴木敏夫の解釈だと僕は思うんですが、
でも結構それはそれでありな描き方だななんていう、
捉え方だなっていうふうにも思いました。
なるほどね。あれめちゃめちゃ話題になってますよね、あのドキュメンタリー。
結構僕、ジブリのドキュメンタリーは毎度毎度映画本編より好きなんですけど、
今回も出来は良かったですね。僕の好きな狂ってるジブリが見れたっていうので。
いやまあ面白そうだなと思いつつ、
鵜呑みできんよなっていうのは、
鈴木敏夫さんが何ていうか油断できない人間なのはみんなわかってると思うんですけどもちろん、
宮崎駿監督自身も相当信用ならぬ人間だと思うんですよ。
そもそもエンターテイナーじゃないですか。
みんなが求める宮崎駿を当然演じていると思うんですよ。
だって宮崎駿は彼の作品だから。
で、宮崎駿が面白ければ面白いほど、宮崎駿の作品も面白くなるから。
当然彼はそれをやってるはずなので、
なんかそこを本当に彼の心に紐づいてるって思うのは結構危険だなっていう。
まあもちろんそれを僕ら面白がりますけどね。解釈するし面白がるけど、
じゃあこれが答えですって本人に言われても信じねえぞっていうのは思ってはいますけどね。
まあ簡単に引退撤回するタイプの人ですからね。
答えは出してくれましたが、
まあこっちはこっちで、答えはこっちで用意しますんでみたいな感じだと思うので。
いやでもさっきそのアフターさんぽいなっていう話出てましたけど、
今日ちょうどたまたまツイートで似てるよねっていうツイート見たんですよね。
そうなんですね。
というかなんかその、まあそれはちょっと大文字の話ではなかったですけど、
自分の両親と抽象的な場所で出会って理解しようとする話って。
あーまあ確かにね。
っていうので、なんかその時はセリーヌシアマの秘密の森のその向こうと、
あとまだやってないけど異人たちとかっていうやつ。
あれとちょっと重ねてアフターさんと並べて、
そういうなんか似たような話あるよねみたいな風に並べてる人がいて、
なんか確かにそうかもなって思っていただけに、
ここでちょっとアフターさんと君たちがどう生きるかの話が出たのでちょっと面白いなと思いました。
なんかやっぱりもしそう解釈するならそうだなってすごい僕も思ってしまって。
まあでもそれってすごい物語の一個の型だと思うんですよ。
まあそうそうですね、そういう一個のジャンルですよね。
例えばその日本の能とかって基本的にはそうじゃないですか。
悲願に行って人に会うというか使者に会うことで何かの思いを遂げたりとか成長したりとかする物語って割とよくある方ではあると思うので、
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そこになんていうか多分アフターさんっぽさっていうのがあるのは、
現実の監督というか作り手の思いが乗っかっていると解釈できる。
もちろんそうじゃない作品もあるし、そうじゃないから何が悪いってわけではないんですけど、
そういう作りのメタ構造も含めた物語って意味ですごい共通しているのかななんてのはちょっと思いました。
なるほどね。
そのテーマだったら僕一回見ていただきたい作品があるんですけど、
ファイナルガール三劇のシナリオっていうスラッシャー映画なんですけど、
これ女の子が主人公なんですよ。
ファイナルガールっていうぐらいだからそうじゃないですか。
なんですけど、母親がかつて売れない俳優だったんですよ。
で、売れない時代に唯一出たぐらいの映画がスラッシャー映画で最初に殺される女の子。
いかにも最初に殺されるブロンドの頭良くなさそうな感じの女の子なんですよ。
若い時の母親が。
で、その映画の中に主人公が入っちゃってっていう話。
で、その最初に殺される女の子の役割である自分の母親。
でもそれは本当の母親じゃないんですよ。
なぜなら役だから。
映画の中だから。
母親そのものでもないんですけど、
その最初に殺される女の子をファイナルガールにしようとする話なんですよ。
めちゃくちゃ面白そうなんですけど。
いいでしょ。僕このテーマやったら、僕この映画のアイデアが一番好きなんですよね。
確かに。
だから殺されるためだけに存在している存在を生きさせようとするっていう。
で、それを映画がやってるんですよ。
なるほど。確かに入れ子構造になってますね。
しかもゴリッゴリのスラッシャー映画っていうジャンルでそれをやってるっていうのが僕好きでたまんないんですよね。
確かに。あんまり食い合わせがよくなさそうな組み合わせなのに。
でもジャンルの中でやるからこそなんですよね。
そもそもそういう出演歴としても尊重されるようなものではないわけですよね。
でもそれでも自分の母親が出てた作品なんだっていう、そこにいるのは当人じゃないにしても母親なんだっていうのを主人公が追い求めていくっていう話で、
結構素敵やと思うんですよ、その発想って。
そうですね。
是非一回見てみてください。
見てみたら、そんなタイトした映画じゃないなってなるかもしれないですよ。
スラッシャー映画としてそこまで出来がいいわけじゃないから。
話聞いてるとめちゃくちゃ面白い試みじゃんみたいな。
そう思います。
それ以外の部分だるだるやったりするんで。
でもこのコンセプトだけでいいですよね。
ちょっと見てみます。
今週はこんな感じです。
僕はですね、横浜から帰ってきてからウィッシュとマダギワのトットちゃんを見ました。
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話題の2作ですね。
まずウィッシュなんですけども、めちゃくちゃ地味やなって僕は思ったんですけど。
みんなの願いを集めてよからぬことに使ってる王様から願いを取り戻すぞって話なんですけど。
見ててね、願いってそういうもんやっけみたいに思っちゃうとこがあって。
あくまでディズニーの話やる用の願いっていう概念でしかないっていう風に感じて。
あんまり僕はピンとこなかったっていう。
深読みしたら政治的なメタファーの話にも見えるんですけどね。
ただまあ、大変地味やなって思ってて。
あとまあ、とにかくディズニーメタをやりまくってるんですよ作中で。
願いっていうものをみんなで同行するって時点でもうディズニーっぽいじゃないですか。
星人願いをのちょっとアレンジした劇版が中で流れたりして。
めちゃめちゃ入れ子構造なんですよね。ディズニーっていうものそのものに対する。
で、ウィッシュそのものよりも冒頭にある短編のワンサーポンスタジオっていう映画がこっちがむちゃくちゃよくって。
やってることはディズニーキャラオールスターファンサービスムービーなんですけど。
ただ何というか1個1個の気が効いてる。
このキャラがこういうことしそうみたいな気が効いてる感じがあって。
僕そんなにディズニー詳しくないけど楽しかったんで。
多分詳しい人むちゃくちゃ楽しいんじゃないかなと思うんですよ。
僕が好きだったのは穴行きのエルサがちゃんとやってほしいことをしてたっていうのがめちゃめちゃ嬉しかったです。
具体的に言うと反水路がなされるわけなんですけどね。
そのあたりウィッシュ自体よりもワンサーポンスタジオが良かったなっていう感じはありました。
窓際のトットちゃんなんですけどもちょっとこれ抜けた傑作かなと思います。
昭和15年から20年ぐらいにかけての話なんですけど窓際のトットちゃんって読まれてます?
いや読んだことないですね。
とりあえずトットちゃんが黒柳哲子であることしか知らないです。
僕も知らなくて読んでなくて今回だったんですけど。
昭和15年から昭和20年の本当に終戦の年にかけてのトットちゃんって呼ばれてる女の子の小学校時代の。
小学校じゃないのか当時は。
1年生から6年生ぐらいにかけての話なんですけど。
とにかく描写が細かいっていうか丁寧です。
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思い出すのはやっぱりこの世界の片隅に思い出す人は多いんじゃないかなとは思うんですけれども。
何とかその時代の解像度の高さにちゃんと魂が宿ってるって感じはするんですよね。
前半はトットちゃんの天真爛漫さに周りが振り回されつつ、ちゃんとそのトットちゃんを尊重する学校があってそこで成長していくっていう話なんですけど。
背景にじわじわと戦争の影が伸びてきているんですよね。
それはあまりトットちゃんの目には見えないんです。
わからない。それが戦争の影であるということが。
ただなんかふとした時にめちゃくちゃ大人に怒られるみたいな。
その怒られ方が何なのかわからないみたいな。
そういう描写がちょこちょこと積み重ねられていく。
その世界の正体を主人公が認識できないままだんだん時間が進んでいくんですけど。
後半クライマックスであるきっかけから世界の正体が全て暴かれていくっていう展開があるんですよ。
それはトットちゃんがある大きな喪失を経て走り出すところから走っていく中で様々な時代の闇が映し出されるんですよね。
それは今まで彼女が気づいてこなかったこと。見えてなかったことなんですけども。
あ、そうだったんだ。世界ってこうだったんだっていうのを見てしまうんですよね。
その走っている間にどんどんどんどん。
もう今までの空白を埋めるかのようにどんどんそこに闇が詰め込まれていくんですよ。
あそこの演出ね、めちゃくちゃすごいです本当に。
すごいです本当にこれは。
前半は本当に天真爛漫でめちゃめちゃ空想して絵本の世界に入るような話で、後半で世界のクソさがぶつけられるような話なんですけど。
僕が一番思い出した映画はチビマルコちゃん私の好きな歌を思い出したんですけど。
あれも前半イマジネーションが炸裂しまくってる映画なんですよね。
買い物ブギーとか、あと大滝市だったっけな。
ちょっと記憶曖昧なんですけど。
流れちゃいましたね。
そのあたりの空想が生み出す世界の鮮やかさみたいなものを楽しんだ後で、
世界って灰色なんだなっていうのにだんだんなっていくっていう、
あの構造の残酷さっていうのが、僕はチビマルコちゃん私の好きな歌を連想したんですけど、
チビマルコちゃん私の好きな歌も、実は戦争の話でもあるんですよね。
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あれ実は。
そうか、コウマの歌だっていう話だね。
ちょっと距離は遠いですけどね。
直接的に、窓際のトットちゃんはその戦争の中の話っていうところで、
やっぱり15の人々にも戦争があったっていう、
15の人々も戦争の中にあったって描くってすごい大事なことだと思うんですよ。
で、僕それが描けてない映画めちゃくちゃ嫌いなんで、
特に太平洋戦争に関してそれを描かないなんてふざけんなと思うんですよ。
だからやっぱり今この映画があったことは本当に良かったなと思ってます。
見ておいていいですよ、本当に。
いいと思います。
ていうかね、横浜のイベントより後になったから入ってないけど、
4位です。
なるほど。
っていう感じでした。
こういうのってね、ベスト決めた後にね、
入れとけよかったみたいな映画来るんだよな、本当に12月って。
やっぱり。
本当に。
ほんまやんの早すぎんねんって話なんですよね。
本当に。
まあまあそんな感じでした。
っていうところですね。
ちなみに今回の配信が通常回の年内ラストなんですよね。
今気づいたけど。
そうなんですね。
次の収録来年に回しちゃうんで、配信は。
なので今回がラストでしたわ。
今気づいた。
じゃあこの後に横浜の収録会が流れるってことですね。
そうなんですね。
配信の順番はそうなると思います。
なので良いお年をなんです。
そうなんだ。
そっか。ある意味ネタバレですよね。
マエストラはベスト10に僕は入れてないしって話になるんですね。
確かにな。
そうですね。
僕の編集のペースによってはずれるかもしれないですけど。
じゃあそんな感じでテーマトークいきましょうかね。