映画の印象
後味が地獄だったね。
まあ、こうなるんじゃないかなと思ってたんだけど。
まあ、思ったよね。っていうか、もうモーガン・フリーマンにさ、内緒のお話で妊娠を相談したところで、
もう絶対に奥さん、子供の命と他人の命をはかりにかけるとか、そういう展開が来るんだろうなと。
それを最後の滞在にするみたいな話なんだろうなと思ったら、もうちょっとストレートに来たね。
そうか、なんかね、私、残りの二人が、多分一人は奥さんなんだけど、もう一人がお腹の中の赤ちゃんなのかなって思ってたんですよ。
ああ、なるほどね。
ただ、残るは嫉妬と、なんかもう一つ忘れたんだっけ、怒りだったよね。
うん、ラースだね。
うん。で、嫉妬はさ、多分さ、こんな奥さんいていいわねって言って、それを嫉妬にするんだろうなぐらいまで予想がついたんだけど。
でも、それ言ったら奥さん自身に罪はないわけで、実際にジョーン・ルーが、自分がその、ミルズの生活を裏やんだからっていうことで、怨美の罪にしたでしょ?
怨美の罪で自分が殺されたっていうのを成り立たせて、それと怒りを同時に成立させたってこと?
そう。相手を自分の得ずに巻き込むことが、自分の美しい犯罪の最終形だと。
なるほど。
それをやっちゃうと、相手を勝たせたことになるからやめろって言われたけど、まあ、撃つよね。
まあ、撃てるチャンスがあるんだったら撃つかもね。
まあ、頭は撃たないかもしれないけども、手足とか痛めつけるぐらいは普通にしそうな気がするんですが。
まあ、なんか、その辺、これって30年前ぐらいの映画なんだっけ?
うん、これ30周年記念で4期映画。
あ、30なんだ。
うん、なので。
まあ、当時としては、なんか、おおって感じなんだと思う。
30年後の今、初めて見たら、ちょっとなんかひねりのないオチだなとは思った。
まあ、だから、こういう系映画の禁じ等としてあるわけで、フォロワーがいっぱいいるからってことだろうね、たぶんね。
キャラクターの重要性
劇場型犯罪ってやつ?
劇場型犯罪。
バットマンのリドラーみたいな、あんな感じやろ?
そうそう。
草分け的存在?
なんじゃないの?
ぽいよね。
この、デビッド・フィンチャー監督?
まあ、他にもあれでしょ?あの、ファイトクラブとか?
あと、ゴーンガールとか、僕ら見たやつだと撮ってるけど。
ゲームもそう?
ゲームもそうだね。
なんというか、まあ本当に嫌な気分にさせてくる映画をおとりになりますよね。
でもなんかさ、映画の作りっていうか、お話の作りはさ、すごいなんかパズルみたいにきれいに作るなってのと、
あと、演出がおしゃれだよね。
もうね、そのオープニングとエンディングのクレジットがかっこよすぎて、どうしようかと思った。
そう、なんかそれがすごい新鮮だったんだよね。
オープニングもかっこいいし、あとエンドロールがさ、下に向かってビーって、逆じゃん?なんか流れる方向が。
あと、ジョンドゥがやったみたいな、丁寧にツギハギツギハギ。
紙を切って貼って、切って貼って、丁寧に書いて、みたいな風のエンドロールとかさ。
字がかっこいいし、あと不安にさせる音がかっこいい。
これで30年前だからね、センスがずば抜けてるよね。
すごいね、色味は元と同じなのかどうなのかわかんないけど、なんか綺麗だったしさ、雰囲気はあるし、なんかすごいいい映画だったなって思った。
そうね、最悪の無駄くそ映画ではあるんだけれども。
あれがサマセットさんかわいそうだなって思って、あと数日でね、あんなに丁寧でさ、なんだけど。
いやでも、サマセットさんもそうだけれども、ミルズですよ、ブラッドのピットさんがね。
彼、結構大きな山にあたれて、ちょっと喜んでるような内面があったと思うんだよね。
今までは大したことやらせてもらえなかったけど。
そうそう、言ってたでしょ。
で、最初にモーガン・フリーマンに、なんでこの町に来たんだって聞かれて、たぶんあなたと一緒だみたいなことを言うんだけれども、
だから、刑事として手柄を上げてやろうという気持ちで、奥さん連れてきたら、この山を担当さえしなければターゲットになることはなかったわけじゃないですか。
しかもミルズさんがうっかりそんなね、俺の名前はミルズで、スペルは何々だよとかさ、そんなこと言わなくても、このジョンドゥのことだから、簡単に突き止められはしたと思うんだけど。
同僚が記者に喋ってくれるんだって言ってたからね。
それはそうなんだけれども、奥さんがこの町が嫌いとか、来たくなかったっていうようなことも匂わせてたし、悪いのはジョンドゥではあるけれども、原因となったのは全て自分の行動であって、
しかもそれに対してちょっとウキウキしていた自分がいたであろうから、だからこそ最後のもうね、最悪な気分っていうのがもうこっちにまでね、乗り移ってくるよね。
だからミルズの気分を、気持ちを考えると、もうこの後自分だけ生き残って、もう後悔とか怒りとか、もうそんなのが、
ぐっちゃぐちゃになっているっていうのが最後のさ、抜け殻になったあの顔だよね。
物語の構造
なるほどね。そこまでね、感情移入してね、考えなかったけど、言われてみればね、確かにね、嫌だよねってなるね。
逆にさ、その前半の7つの大罪になぞられた殺人、まあそこらへんもどうなるんだろうっていう、まあウキウキって言っちゃダメだけれども、
まあスリリングでさ、ドキドキはするんだけれども、まあ普通に、何だろう、結果だけ見てるというか、なぞられて殺された人を発見しているだけなので、
特に謎解き的な要素はなかったよね。
我らに謎解くようなあれはなくて、ただただスリリングで、この先どうなっていくんだろうみたいな。
そう、だから最後の2つの大罪が一体何なんだって、犯人が出てきて、話をしながらというか、あの車の中での会話のシーンもめちゃめちゃ長かったじゃん。
そう、だからこの映画見てて思ったのは、本当にあそこでどういうオチをつけるんだろうっていうドキドキ、もうあそこだけに集約されている俺の感想は、
実はその前半の5つの殺人とか、途中でチェイスのシーンとか、割とどうでもよかった。
そこで最初、サマセットとミルズが何事なかった関係が、1週間足らずの間にどんどん相棒として成り立っていってしまって、
奥さんトレイシーさんから夕食招かれて、すっかり仲良くなりました。
個人的な音にすら話せないような悩みまで打ち明けてもらっちゃったりなんかして、
で、もうすっかりさ、2人のこと大好きになっちゃったじゃん。ブラインドハウスだってグホホってね、あそこでさ、もうすっかり打ち解けたじゃん、この人たち。
結構さ、ミルズって若手な跳ね返り刑事でさ、ロートルなあんたは引っ込んでろみたいなことを最初には言うけれども、なんだかんだ素直に言うことを聞くし、
で、モーガンフリーマンの方も、自分はもう引退だからとか言いつつも調べてさ、メモを言ってたりとかさ、
最後にはもうちょっとお前と相棒でいさせてくれって言ってさ、最後の結末を見ようとしたら、あんな場面に、あんな地獄に遭遇することになってしまったっていうね。
サマセットさんもかわいそうだよね、この後。
サマセットさんもかわいそう。だけども、あの人はそれなりに人生たっかんしているというかさ、この世は素晴らしい、戦う価値があるだけ。
の後半だけはうなずけるわーって言ってたよね。
なんだそのかっこいいセリフはって思ったけども。
目ゼリフがね、多い感じよね。かっこいいんだよね。
最後の最後に、たぶん刑事人生の中で最悪のに当たっちゃったんだろうけども、それでもあの人にはそれなりの経験があるから、乗り越えられると思うんだけども、若造のミルズさんはあれで終わっちゃうよ。
そこがさ、このお話が終わった後に、たぶんさ、ミルズのサポートっていうか、支えるためにサマセットさんがさ、残りの人生かけて頑張ってくれると思うんだけどさ、
どうなの、あの同僚の人が後は任せろって言って頼むって言ってたじゃん、サマセットさん。
言ってたっけ。
言ってた。
事件のっていうことかな、事件の後処理は頼むなのかな。
後は任せろは、もうミルズのことは守るから、いいようにするから、安心しろっていう意味での後は任せろだとは思うんだよ。
何しろね、全米が注目してる中で犯人を打ち殺しちゃったわけですから、批判もものすごいはず。
いやー、でもさ、2人とも相当なトラウマというか、もう心のさ、これ以上ない傷だよね。
いそ殺してくれって感じのなんか、あれになっちゃったじゃん。
だってそれを観客に見せるために撮ってる映画なんですから。
まあそうなんですけどね、だからそれ聞いちゃうとね、この後ね、どうするんだろうって、その後の2人が気になるなっていう。
まあね。
ほんでさ、7つの大罪っていうとさ、鋼の錬金術師のキャラのさ、ビジュアルでノーリーにこうバッて映るですよ、私。
俺読んでないからな。
グラトニー、あ、あいつだった。
エンビ、あいつだった。
そうで、あの5つの大罪の終わった後、残り2つ、なんだっけ、1つは嫉妬、覚えてる。
あ、もう1つなんだっけ、あ、なんだっけって、車の中でさ、会話をしてる時に一生懸命必死でこう思い出そうと考えるよね。
だからこの後こういう展開が待ってるんだろうなーみたいなことを必死で考え続けてた。
俺は4つ目あたりでプライドが出てこなかった。
プライドね。
あとラースとエンビだよなって思ってたんだけど、傲慢でしたっけ。
鋼の錬金術師だと相当か。
結局そういうなぞらえて殺すのはいいんだけれども、ターゲットにされた人たちね、確かにそういう部分はあったのかもしれないけれども、
殺されるに足る人たちだっていう描写もないから、結局単なるジョンドゥの思い上がりでしかないんだよね、自分が選ばれし者だっていう。
そういうとこも含めてですね、その前半の5つの殺人に関しては、ただの前振りだなっていう感じはした。
そこらへんバックグラウンドとか、殺される理由とかがね、そのジョンドゥの思い込みというか、
もう全部彼が車の中で一気に喋っちゃうじゃん。あいつはあんなで、あいつはあんなでみたいな。
だから、なんというか刑事物の楽しみ方ではないような気がする。
いや、刑事物ではあるんだけど。
ミステリー解く感じではないよね。ただただハラハラしながら、行方を見守っているタイプの。
どうなるんだろう、どうなるんだろうって。急にドカーンってなるからワーってなったりとかさ。
そうね、いきなり銃撃されたシーンとかね。
あそこからドタバタッと急にアクションが始まるから、前半は割と普通のアクションパートというか、探偵パートだったじゃん。
でも、あの追っかけっこしいもん、まだ歩っこしかったなと思って。
窓を覗いたらなんか遠くにいるぞ、飛び出して追いかけてって、窓を覗いたら遠くにいるぞっていう。で、撃ってくる。うわ、危ねえ。
窓を狙うよね。
まあ、普通にジョンドゥさん見つかってたというか、ジョンドゥの部屋に行くきっかけって何だったっけ?
図書館の履歴を調べたから。FBIの内通社の人にお金渡して、調べてもらった図書館の貸出履歴を。
そうだそうだ、そうでした。
当時としては、FBIがそんな一般の人の貸出記録とかを横流ししてるとか、そういうこと自体がショッキングだったとか、そういう話なんですかね。
映画『セブン』の暗さと明るさ
あとさ、ジョンドゥさんさ、結構お金持って暇を持て余してるみたいなタイプだったと思うんだけど、お金あるんだったら自分で買えばいいじゃんね、図書館で借りないで。
あ、でもそれが警察のうちだったんか。
それはわからんけど、めっちゃ賢くて、警察を手玉に取るっていうタイプの犯罪者にはあんまり見えなかったね。
なに?それはビジュアルの話?
いやいや、やってることが。
うーん。
いやだって普通に家まで来られてるじゃん。で、銃撃して追っかけっこしちゃうぐらいだから。
まさかここまで自分の安さを割れるほどのできる人たちが2人も担当についてくれたんだふーんってことで、
でもそこからさ、ちょっと考えてた計画と、残りの2つは変えようと思うよって言って声明が届いてたじゃん。
だから、ミルズさんのことをターゲットして、そこから、あーなるほどこんなかわいいお嫁さんがいて、なるほどねーってなって、そこからちゃちゃっと考えたのかな?
考えたのかもね。
その以外の人はさ、例えばさ、スロースさんとかさ、けっこう1年がかりとかでさ、薬つけて、大切に大切に酔わらせてたじゃん。
グラトニーさんとかさ、記念品にこのトマト缶をとっておこうとかさ、きれいに飾りつけちゃったりなんかして。
だから、やることは手間暇かかってて、発想的には異常者のやることではあるんだけれども、なんかものすごい天才がやっている劇場型犯罪って感じではなかったなって僕の印象。
なんか真面目だよね。
真面目だ。
真面目っていうか、いろんなもの読んで、なんかいっぱいこう書くのが苦じゃない人なんだなーって。
やってるうちになんか、だんだん自分が賢く思えちゃって、やってみようかなみたいになっちゃったのかな。
あいつら許せんばいっつってなっちゃったのかな。リア充許せないっつって。
ね。
そんな感じじゃない?
はじめから自分をエンビィーにする計画だったのかね。
そこはわかんないけど、ラストのその怒りとさ、エンビィーがどういう風な感じにさ、想定してたのかってのがわかんないから、
それ以外はさ、色欲とかはさ、個人的になんだろうね、お世話になろうと思ったら、なんかつれなくされたから、むかついてやったとかなのかな。
わかんないけど。
顔をさ、あの勝負がなんちゃらっつってたけど、顔をなんか、なに?
いや、違うよ。
あ、違うの?
それは、顔なんかはプライド。
プライドか。
色欲は、
あ、ちんちんナイフの人か。
うん。
こんなのも作ってるんですよ、うちのお店はって、川谷さんが。
なんかボンデージとかのさ、ああいうのを作ってるとこだったね。
あれで殺人に加担させられちゃった人めちゃめちゃ怯えまくってたけどね。
あの演技よかったね。
よかったね。
それはそうなるよっていう、あれはいやですよ。
やだね。
いろんな人にひょうもんのトラウマを植え付けて。
そうだね。
いや、びっくりしたのは、スロース山が生きてたとこだね。
あそこがね、ビクンってなったね、さすがに。
確かにね。
生きてたーってなって。
あとさ、グラトニーのところでさ、
なんでスパゲッティに顔を突っ込んでて生きてるなんて思うんです?とかなんか言ってて。
その辺はね、ちょっとまどろっこしいなとは思ったよ。
あとさ、とにかく暗いんだよね。なぜか電気がつかないとかさ。
で、最後のシーンがめちゃめちゃ明るいんだよね。
あー、なるほど。
ずーっと暗い映像でやってるのにさ、
あの嫌なシーンだけさんさんと出る日の下でやるっていうのも大変に嫌な印象だなと思った。
あの高圧線に囲まれたところ、真ん中一本道を車が走ってるっていうところがね、
映画のデザインとリアル感
絵がね、なんかすごい印象的だなって思った。
うん、開けてかっこいいねって。
絵作りかっこいいよね。
かっこよさで言うと、道具もね、俺好きでさ、
あの図書室のところのさ、緑のさ、スタンドライトとかさ、
あと、もともとサマセットさんのこいつだって、ゲンミルさんのこいつの机の上のデスクライトもかっこよかったし、
うん、電気スタンドに目が行ってしまう俺よ。
あと部屋の、なんかダーツのさ、的が映ってて、
左の方にダーツの的がある引きのなんかところで、
なんかもう絵としてなんかすごい完成されてるなーって思ってたら、
その後なんか飛び出しナイフをこう。
あれ投げるシーンは何だったんでしょうね。
何だったんだろうね。
結構いろんなところで飛び出しナイフ活用するんだよ。
キープアウトのテープビーって切ったりとかね、最後のお届け物をあげる時も使ってたしね。
だからなんか、あのナイフを長いこと使い続けて、なんか設定があるんでしょうなーって感じではあったんだけど。
愛用の飛び出しナイフ。あんまりケージらしからないアイテムだよね。
あのー、サマセットさん枕元にさ、いつも使う道具がさ、きちっと並べてあって、不眠症っぽかったじゃん。
あ、メトロノームね。
あれ規則ただしようと聞いてると入眠しやすいとかそういうあれなんかね。
でも途中でイラついてぶん投げてましたね。
最初にその入眠のところでカッチカッチって言ってるうちに、だんだん眠りに落ちるのかなーと思いきや、なんか騒音になっていくんだよね。
だからなんかすごいトラウマに苦しめられてる人なのかなーって思った。
最後ね、ぶち投げてたよね。
で、その後ダーツの練習をします。
ダブルブル、ダブルブル。
あの辺はね、何を表現したかったのかいまいち分かんなかったけど。
いざとなったら俺がやってやるからなみたいなあれなんですかね。
分かんないけどね。
眠れない夜はあれで集中をしていますみたいな。
なんかもう四六時中この町犯罪が起こって借り出されるからもう嫌やーみたいなこと言ってたよね。
もう今度こそ引退してやるみたいな、言ってたのにこのざまですよ。
名作なのは間違いないけども、さっきも言った通りね、
これがスタンダードになっているせいで、どっかで見たような感は下げられなかったね。
まあね、それからひとひねり、ふたひねり、ひねりひねりしてるものばっかり見てるから、
大元の大元を見ると、ふーんってなっちゃうのかもしれない。
すごくおいしいかけそばみたいな感じ?
かけそばにトッピング乗せたり、たれ変えたりとかしたものがある中、
あ、もともとってこういうのなんだ、スードンふーんみたいな感じかな。
なんでかけそばからスードンに変えたのかは知らんが。
プレーンな。
本来はこういうお料理なんですよみたいなのを見て、ほーってなったかな。
昔の映画って見るとさ、なんだひねりがないなって感じるじゃん。
そういう感じはいなめないけど、
こうなるんだろうなって思ったおちではあったよね。
ただ、映画としてすごい、なんかすてきな映画を見たなって感じで、いいものを見た感じはする。
そうね、最悪の気分になってよかったですっていうね。
本当にプレーンな映画だけど、くいーって見ちゃうんだから、やっぱすごいんだろうね。
はらはらドキドキしながら見てたよ。
うん、でも絶対物食いながら見たくない。