00:09
はい、始まりました。
ポッドキャスト吉野映画酒場第13回ですね。
今回はですね、今日が12月25日なんですけども、
映画ファンの方って、年末に映画ランキング、その年の映画ランキングみたいなのを考えられる方多いかと思うんですけど、
それをやってみようかなと思ってます。
ただ、まだ実はそのランキングみたいなものを決めてなくて、
この収録の中で、僕の中での2020年の映画ランキングみたいなものを決めていけたらなと思ってます。
今年観た映画、映画館で観た映画と、
あと、その旧作、映画館のリバイバルであるとか、
本当に家で観た映画みたいなもののランキングで、
今年公開、2020年公開映画と旧作、リバイバル旧作ランキングみたいなのをそれぞれ出したいなと思ってます。
で、2020年の新作の方のランキングは、
2020年公開っていう、完全に定義してしまうというよりは、
去年の公開のもので、ちょっとその2番館上映みたいな形で、少し遅れて公開した映画。
ただ、実質的にほぼ新作みたいな映画も、2020年公開映画の扱いで、の枠組みで扱いにしたいなとは思ってます。
今年観た映画なんですけど、本数で言うと、新作に該当する映画が84本ですね。
ただこれ、例えば字幕版、吹き替え版であるとか、前後編であるとか、通常版、ディレクターズカット版みたいなのが入っているので、
その1本の映画みたいな枠組みで言うと、ちょうど80本ぐらいですかね、を新作として観た感じです。
で、旧作括りで観た映画が37本か。
なので、そのさっき言った字幕版、吹き替え版、前後編、通常版、ディレクターズカット版みたいなのを、
全部区別した状態で新作、旧作を混ぜると、117本かな。
映画を観ている感じですね。
で、違うわ。121本だ。
121本、結構観ているな。
ただ、同じ映画を何回か観ているケースもあるので、回数で言うともうちょっと観ているって感じですかね。
じゃあもう順番に1個1個ランキングをつけていきたいと思います。
03:04
これは本当に観た映画、1つを取り上げては順位を動かしていくっていう風な感じでいきたいなと思っています。
で、取り上げていく順番なんですけど、ある程度は観た時系列順ではあるんですけど、
ただちょっと後から思い出してリストに後から追加したみたいな映画もあるので、
それに関してはちょっと時系列に沿ってない形で後から出てくるみたいなものも出てくるかと思います。
じゃあ順番にいきましょうかね。
では新作映画の括りの中で、まず1本目。
パラサイト・ハンチカの家族。
これが今年1本目みたいでしたね。
本当に今年の最大の話題作の1つだったかなとは思うんですけど、
本当にすげえよくできている映画というか、
そのテーマ性とエンタメ性のバランスみたいなのが本当にさすがといいますか、
ポンジュノ監督さすがって感じで、
なんかアカデミー賞を取ったのも必然かなって感じでしたね。
じゃあ早速暫定1位に入れときましょうか。
茶番感。
次、ロングウェイノース、世界のてっぺんだっけ副題が。
の、吹き替え版と字幕版ですね。
これ塚口さんさん劇場で見たやつ。
これ公開去年ですね。
だからさっき言ってた去年公開映画だけど、
半分新作みたいな扱いで公開されてた映画に関しては、
2020年括りにさせてもらうという形で、
ここに入れさせてもらってます。
これに関しては、めっちゃよかったですね。
本当にウルフウォーカーの回で話したんですけど、
本当にその人物と背景に区別がないというか、
アニメーションで描く世界を丸ごとに命を与えるみたいな、
信念がこもっているアニメーションで、
圧倒的に好きだったって感じでしたね。
この中で言うと、比較的字幕の方が好きだったって感じですかね。
字幕の方が本当にヨーロッパのアートアニメ寄りな雰囲気に見えるんですけど、
吹き替え版の方が昔の東映冒険アニメみたいな雰囲気に見えて、
ちょっと趣が変わるんですよね。
僕はどっちも素晴らしかったと思うんですけど、
あえて言うなら、その字幕版の方のヨーロッパアニメーション的な雰囲気の方に
分配を上げたいかなという感じではありましたね。
なので、ここではパラサイトの上に入れさせてもらおうかなと。
ちょっと吹き替え字幕の区別はもう無しにしておきましょうかね。
ロングウェイノースとして1位にさせてもらいます。
次がFord vs Ferrari。
これは2回見た映画で、2回目がちょうど東京旅行。
まだコロナ禍があまりそこまで大騒ぎになってないタイミングで東京旅行した時に、
生まれて初めて立川シネマシティに行った時に、
極音上映で見たのが2回目でしたね。
本当に男同士の友情みたいなものの描き方がすごいバランスがいいなと思って、
06:03
あんまり男同士の臭みみたいなのがないバランスだったのがすごくいいなと思って。
あとは結構インターネット上で見かけた意見だと、
実質Ford vs Fordじゃんみたいなお声も何度か見かけたんですけど、
僕はやっぱりこのタイトルだからこそだなと思うんですね。
やっぱり主人公の2人っていうのは、
Ford内での身内争いみたいなのをやりたいなどではなくて、
あの世界一速くてかっこいい車を走らせているフェラーリに勝ちたいという思いで、
車を作って、車に乗ってた2人なので、
この映画の本質を内輪もめのレベルにしてあげたくはないなというふうに僕は思ったんですよね。
そこでやっぱりこのタイトルであってほしかったなと。
あくまで主人公の2人はフェラーリと戦ってたんだっていう感じで捉えたかったので、
このタイトルでこそかなと思いましたね。
フォードVSフォードちゃんって言ってた方も半分ジョークで言ってたとは思うんですけど、
これはですね、本当にちょっと好物の感じというか、
久しぶりに男と男の友情いいよねって久しぶりに思えた作品だったんで素晴らしかったですね。
ちょっとここでは2位にあげさせてもらいたいなと。
次がジョジョラビットですね。
正直僕そこまで好きじゃなかったというか、
たぶん事前の期待値の設定が少し間違ってた作品ではあって、
要はヒトラーが少年のイマジナリーフレンドとして出てくるっていう話でしたよね。
そこで僕が初めに想定してたのが、
イマジナリーフレンドとしてのヒトラーが、
少年の心の内側にあるダークサイド、
そういうダークサイド、差別心であるとか、
背外であるとか分断であるとか攻撃性みたいなものの、
ダークサイドの現れみたいなものとして、
内なるヒトラーっていうのを捉えてたんですけど、
実際にはその内なるヒトラー、心の内側にあるダークサイドというよりも、
わりと外側から押し付けられてた規範みたいなものの象徴だったんですよね。
だから少年の外部の存在なんですよ、実は。
そこの多分期待してたものというか予想してたものの食い違いがあって、
多分そこまで乗れなかったっていうのがあって、
僕は事前に内なるヒトラーっていう設定がすごい期待値が高かったんですよ。
みんなの中にそういうダークサイドがあるっていう話として想定してしまってて、
ちょっと多分ズレたんですよね、期待するものが。
ちょっとそこがあったのかなと。
でも見ててずっとそのボタンの掛け違いが続いたまま最後まで見ちゃったって感じだったので、
これはちょっと僕側の想定の形の問題だったかもしれないですね。
今までの中では一番下に入れちゃいたいかなって感じにはなりますね、この中だと。
次、音楽。素晴らしかったですよね。
音楽をやることで何者かになろうであるとかっていうのがないっていうのが本当に良かったなと思って、
09:04
本当に初期衝動だけをアニメーションの中に落とし込んだって形。
だから主人公たちがね、ろくに練習とかしないんですよね。
音楽とかも別にすごい好きってわけでもないし、
ただ音をかき鳴らして割と気持ちいいかもみたいなことだけをやるっていうのがね、
そのバランスが良かったのと。
ちゃんと作中で音楽で何者かになりたいバンドっていうのが対比として出てくるわけなんですけど、
そうすることで音楽と自意識みたいな関係と対立関係、対立関係じゃないけど、
比較される、対比される、ただ純粋に初期衝動としての音楽っていうものを描いてるっていうのがすごい良かったなと。
それにロトスコープでのアニメーションっていうのがすごい合ってるんですよね。
このアニメーションに作り上げることそのものが、
初期衝動に乗っ取ってやられてる感じがあるなっていうのがすごい伝わるなと思って。
良かったですよね。
これも東京で見ました。
パラサイトよりは上に入れたいかな。
今のところ3位ですね。
次、キャッツ。
これね、本当にね、皆さん覚えてます?
今年公開ですよ、キャッツ。
よりによって僕あれなんですよ。
池袋のグランドシネマサンシャインのレーザーイマックスで見たんですよ。
お腹でかい。
大阪のエキスポシティとタメハルサイズのすさまじいサイズのアイマックスシアターで見たんですよ。
よりによって。
ちょっとずれてたらもっといい作品があっただろうに。
よりによってキャッツでアイマックス見ちゃって。
こんなの白筆で見れてられるかって言って、
見る前にウイスキーあってから行ったら寝ちゃって、
ほとんど覚えてないんですけど、正直全然面白くはなかったんですよ。
キャッツっていうミュージカルの作品自体が悪いとは全然思わなくて、
この映像の中で繰り広げられてることが、
実際に舞台上で人が演じてたらさぞかし素晴らしかったんだろうなって思うんですけど、
過去に撮影されたものとして、リアルタイムじゃないものとして見たら結構つまんないなって思うんですよね。
これは歌って踊るタイプのミュージカル映画全般に適応できることなのかなと思うんですけど、
目の前で人が歌って体を動かしているからこそできる感動と、
そうじゃないものって微妙に境界線があるなと思うんですよ。
キャッツは絶対に目の前でやってないとあんまりなものだなと思って、
人間が猫のフリして目の前で体を使って声を出して演じているっていうものじゃないとあんまり乗れないなと思って、
そうなんですよね。
映画の中ではそれがリアルじゃないですか。
実際の猫を演じている人間じゃなくて猫としてで出てくるし、
12:01
歌も踊りもすでに終わっているものっていうふうに一度見えてしまったら結構どうでもよくなるんですよね。
だからかなり早い段階で寝ちゃって、
本当に最後なんか気球が飛んでいくシーンで起きて、
2500円くらい無駄にしたわって感じだったんですよね。
僕が酒をあって眠たくなった以前の映画ってものに対する捉え方の違いがあったかなっていう。
今までの中ではぶっちぎりの再開ですね。
リチャード・ジュエル。
良かった。
ですね。
特に取り沙汰するところではないって思っちゃう部分もあるんですけど、
ちょっといかにも怪しいタイプの不遇な人生を送ってそうな独身男性が犯罪しそうだよねっていう、
ある種の偏見に対するカウンター的な要素として面白みがあったかなっていう映画ではありましたけど、
それに対してただ女性記者は枕営業で情報を集めているみたいな別の偏見が入ってくるっていうね、
ちょっと飲み込みづらい映画ではあったりしたかなと。
ただ本当にサム・ロックウェルの、弁護士だったっけ?
ちょっと微妙に忘れちゃってるんですけど、
サム・ロックウェル良かったですよね。
ジョジョ・ラビットでもサム・ロックウェル出てましたけど、
僕はこのリチャード・ジュエルの方に出てたサム・ロックウェルの方がはるかに好きって感じですね。
次、ラスト・レター。
これも東京、
あれ、なんて町だっけ?
ガメラのポスターめっちゃ貼ってある駅にあるイオンシネマで見たんですよね。
何だったかな。
ラスト・レターに関しては、まず岩井俊治監督作、僕初めて見たっていうとこだったんですけど、
受け入れられなかったですね。
白いワンピース着たティーンエイジの女の子に、
おじさんが幻想を預けるみたいなのが結構きつくって、
しかもその、2人ですかね。
自分が好きだった、かつて好きだった女の子の娘に、
その女の子の学生時代を重ねて、
しかもそれが白いワンピース着ててっていう、ちょっとね、
ちょっと僕はかなりえぐみを感じてしまいましたね、これには。
しかもそれでね、それを演じてるのが広瀬すずと森七っていう、
そのティーンエイジ少女のアイコンみたいな2人なわけですよ。
1個前の世代の広瀬すずと現役世代の森七っていう、
少女性みたいなののアイコンになってる2人を、
白ワンピースの幻想の中に来てる女の子扱いしちゃうっていう。
しかも現在進行形のその彼女たちの内面には興味ないわけですよ。
かつて好きだった女の子の幻想を重ねて見てるわけだから、
これはちょっと残酷というより、グロテスクに見えましたね。
これ無理だわと思って、ちょっと無理でしたね。
なんかクオリティ的にはキャッツの方が合わなかったけど、
15:03
そういう感覚的な部分ではラストレターの方が合わないって感じでしたね。
総合的にキャッツの方がちょっと真ん中って感じかな。
次にナイブズアウト。
ナイブズアウトよかったですね。
アヤン・ジョンソンやれるじゃんっていう。
エピソード8の挽回してくれたなって感じで。
やればできる好感があったなと。
ちょっとアメリカの現代の社会背景とかの匂わせつつ、
あくまでミステリーエンタメしてたって感じで。
アメリカ内部での保守側もリベラル側もちょっとうさんくさいみたいなのを、
うまいこと落とし込んでたかなっていう感じはありましたね。
割と今年のトレンドだったのかもしれないですけど、
保守もリベラルもどっちも日に来るみたいな映画が何本かあったかなと思って。
たぶん後から出てくる映画で、
ザ・ハンドとかもそれに該当するものかと思うんですけど、
ちょっとトレンド性があった題材かもしれないですね。
ナイブズアウトよかったな。
パラサイトの下ぐらいに入れとこう。
1917。
これは好きな人いたら申し訳ないんですけど、合わなかったですわ。
いわゆるワンカット風の撮影で話が続けて、
ずっと話が動き続けて、戦場を体験できるっていうものでしたけど、
実際に2時間程度の映画でしたけど、
作中の時間経過は2時間じゃないわけですよ。
映画は非常に受け入れが高かったというか、
実際よりもはるかに早く時間が流れていくのに、
起きてることは連続してるからすごい違和感があったんですよね、僕。
映画って別に連続したものとして撮らなくても、
編集とかで間が切れてても、そこには連続した時間って見えるわけじゃないですか。
そこに編集の妙であるとか、映画そのもののマジックがあると思うんですけど、
全部が繋がったことで、逆に全部嘘だって見えちゃったんですよ、僕には。
だから体験するものにはなってるけど、
話としては成立してなかったんじゃないかなって僕は思って、
これはUSJの戦争体験アトラクションとかだったら全然いいんですよ。
でも物語を見に来てたので、
そこは多分僕は映画に物語性みたいなものを求めすぎるというか、
これもちょっと語弊なり方ですよね。
1917に物語性がないわけではないので、
体験性みたいなのが先行しすぎると、
ちょっと僕は多分距離を感じてしまうのかなとは思いましたね。
ちょっとこれはリチャードジュエルの下ぐらいにしておこうかな。
ミッドサマー、これはディレイスクターズカット版を合わせると3回見に行ったのかな。
通常版2回とディレイスクターズカット版1回見に行ったって感じで、
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作品というか話としてはミッドサマー通常版の方が良くて、
主人公の恋人にあたるクリスちゃんというキャラクターが結構嫌なやつなわけなんですよね。
こいつが最終的にだんだんひどい目に遭っていくっていう話にはなるんですけど、
ディレイスクターズカット版の方が完全に悪いやつとしてなってて、
通常版だと割と噛み合わないやつ程度のバランスになってて、
僕は通常版のバランスの方が好きなんですよ。
陰が多い方じゃない方が面白いなって思うんですよね、ホラーって。
別にそこまで悪くないかもしれない。死ぬほどではないかもしれないやつが死んじゃう方が怖いじゃないですか。
死んで当然のやつが死ぬのはそんなに怖くないわけですよ。
ディレイスクターズカット版は死んだ方が良いやつ感が強まっているので、
ちょっとそこはもったいないというか、多分解釈が違うかなって思いましたね。
ただ、ディレイスクターズカット版が素晴らしかったのは、
モザイクがないことなんですよ。
ミッドサマーは、自分が知らないルールで動いているコミュニティに行って、
ひどい目に遭うって話なので、
もともと自分がいるルールとは違うルールで動いている映像を見ないと驚きがないわけなんですよ。
そこでモザイクがかかったら、
なんだよこれ、やっぱり見てはいけないものなんじゃないかって思っちゃうわけですよね。
普段やってはいけないことが、やっていいってなっている世界に行っている話なのに、
見ちゃいけないものなんですって見せられちゃうわけですよ、モザイクがかかってたら。
それ、違うだろってなるいますよね。
そこでやっぱりね、ディレイスクターズカット版はモザイクがかかってない。
この一点で圧倒的に素晴らしかったですね。
だから、話としては通常版。
モザイクなしという意味ではディレイスクターズカット版が良かったって感じでしたね。
ミッドサマー、結構上に入れたいんだよな。
パラサイトよりパラサイト、微妙だな。
パラサイトを上にしよう。
次、劇場版白箱。
アニメ作りのアニメですね。
これ、僕はテレビシリーズより前に劇場版の方を見て、
劇場版の方はテレビシリーズより後の時代の話で、
テレビシリーズでわきあいあいとやってた人たちが、
ちょっとバラバラになっちゃってて、
それでももう一度アニメを作るみたいな話にはなってたんですけど、
良かったですね。面白かったです。
ちょうど同時期に、
映像研には手を出すながNHKでやってて、
そことの比較みたいなのでも見てたりはしたんですよね。
白箱の方は、あくまでコミュニティの話というか、
アニメ作りを志した人たちと一緒にいたから、
アニメを今も作っているみたいな話だったかなと思って、
アニメ作りを仕事にしている人たちの話なので、
アニメというものを介して自分自身の役割を社会の中に作るみたいな話だったかと思うんですけど、
映像研には手を出すなは、自分の社会に対する役割とかはそんなにないわけですよ。
21:05
本当に純粋にアニメーションを作るという初期衝動みたいな感じだったので、
白箱の方はやっぱり出会いがなかったらアニメを作っていなかった人たちというか、
コミュニティとか社会とか役割とか、
本当に仕事というものの中でアニメを作るという話でしたけど、
映像研には手を出すなは、ただ純粋に作るということを目指してしまったみたいな、
ある種の狂気みたいなのを見ている部分で、白箱との比較が面白かったですね。
その分、やっぱり白箱はそこまで狂気の話ではないんですよね。
業界としてはとんでもないけれども、
そこまで狂気じみ、もう狂気じみた情熱はなくしてしまっても、
まだ戦えるみたいな話だったかなと、白箱は。
これはじゃあ、リチャード・ジェールの下ぐらいに入れようかな。
初恋。初恋ね。
ちょっと僕が求めているバランスじゃなくなった感はあって、
バイオレントな話は好きなんですけど、
ちょっとぶっ飛びすぎてもはやコミカルみたいな狂気までいくのは、
ちょっと僕の好みではあんまりなかったっていうのがありましたね。
そこまで嫌いじゃないんだけどな。
でも久保田正孝さんのボクサー姿素晴らしかったですよね。
腹筋とかバギバギじゃないですか。
クソかっこいいなと思って、
久保田正孝さんの体は舐めるように見てましたね。
かっけえって思いながら。
大森直を吹き飛ばすシーンのパンチの姿とか本当にかっこよくて、
大森直が体半回転するんですよね。
かっこいいっていう。よかったです。
白箱の下ぐらいかな。
次、ジュディ・虹の彼方に。
これはすごいよかったな。
リチャード・ナイブツアーの下ぐらいかな。
ジュディ・ガーランド。
実はオズと魔法使い見たことなかったんで、
本当に話だけしか聞いてなかったですけど、
ハリウッド残酷物語ですよね。
ハリウッド黄金期1930年代の映画作りの時代で、
大人たちに作詞されたジュディ・ガーランドが
ボロボロになった状態でもまだ歌詞を続けているっていう中で、
それでも本姿を映像に焼き付けるみたいな
志みたいなのがすごいよかったかなと思いましたね。
結構あれに似てるなと思って、
ワンサン・アポノタイム・ハリウッドにも似てるなと思って、
あれはシャロン・テイトの名誉回復的なあれでしたけど、
ジュディ・ガーランドにも対する名誉回復というか、
僕の世代だとオズの魔法使いに出てて、
その後ボロボロになっちゃった人みたいなイメージがなかったわけなんですけど、
それに対して生きた血肉を与えるみたいな感じがあって、
こういう映画っていいよなっていう風に思いました。
24:02
ハリウッドのダークサイドを描くみたいなのも
ミューティウムの流れとかでちょっと増えてたりするのかな。
いい映画でしたね。
次、娘や戦場で生まれた。
これはね、とんでもない作品でしたよ、本当に。
シリアの実戦戦場で生きた人たちのドキュメンタリーで、
ちょっと映画の力というか、
映画っていうキャパシティを超えてる作品なので、
あんまりこのランキングとかの領域を超えてる感じはあるんですよね。
とんでもない作品でしたね。
本当に映像の中で人が死にますし、
本当に両手を握って死なないでくれって祈りながら見てたわけなんですよ。
すごい感動。
感動っていう言葉で消費してしまうのも野暮なんじゃないかなっていうくらいパワーのある作品だし、
見る価値のある映画だなあとは。
映画、映画って言っていいのかな。
映像ですね、ドキュメンタリーというか。
なんか何かが、この世界の何かが焼き付けられてるなあとは。
えっと、37 seconds。
生まれてくる時にその37秒間、酸素が途切れちゃって
障害が残ってしまった女性の話っていうところで、
微妙に飲み込めないバランスのところがあって、
ちょっと好きになりきれなかったっていうところがありましたかね。
双子の妹が出てくるわけなんですけど、
その存在を割とシュッと受け入れてしまうのは結構よくあって、
要は、その双子ってことはあり得てるかもしれないもう一人の自分なわけなんですよ。
そこで、私、なんで私だけみたいなのがあんまなかったんですよね。
その、生まれてくるちょっとした順番の違いだけで違ってしまって、
なんで私はこんな悩んだそうなんだみたいな、往々みたいなものがなくて、
なんかすごい、そこが割と肝なんじゃないかなって思ったんですよね。
単に別れた姉妹とか兄弟だったら別にそれでいいと思うんですよ。
双子って半分自分じゃないですか。
そこで、その運命の分かれ道みたいなのって、
すごい受け入れるの大変だと思うんですよ。
その大変さを乗り越えた成長っていうものはすごい理解できるんですけど、
そんなシュッと受け入れられるような小さなことではないんじゃないかなと思って、
ちょっとね、障害に関するテーマとか見方すごい難しいなと思って、
主人公が障害を持っているから悩まなければならないみたいなことを、
もしかしたら今僕は言ってるかもしれなくて、
それは決して正しいことではないと思うから、
僕が作ってしまっている型みたいなものに収めようとしすぎているだけかもしれないんですけど、
今の僕にはうまく飲み込めなかったですね。
グザビエドランの初鑑賞作品ですね。
ゲームオブスロンズのキッド・ハリントンが出てたから嬉しかったっていう感じでしたね。
27:00
なんかすげえ音楽使い良かったですよね。
それだけでも良かったなと思えるぐらい。
作品的には後で出てくるんですけど、
マティアス&マキシムの方が出来は良かったんじゃないかなと思いました。
そんなに上じゃないですね。初恋の下ぐらいかな。
次、彼らは生きていた。
これはね、大大大大大傑作というかね、すごいですよ。
第一次世界大戦時の記録フィルムを集めてカラーにして、
そこに映っていた人たちの生命みたいなものを再現させている。
とてつもないですね。
ちょうど1917見た直後ぐらいだったんですけど、
僕が見たい戦争のリアリズムってこっちだわと思って、
ちょっと1917、申し訳ないけどめっちゃ比較しちゃって、
こっちがぶっちぎりだったって感じでしたね。
本当にすげえなって。こんなこと出来るんだなと思って。
これぞ映画の力って感じですよね。すごい。
次、EXIT。
毒ガスから逃げる韓国映画。
これはちょっと極端なこと言いますけど、
人生で見た映画で一番面白かったですね。
こんなにワクワクして、起きていることはエグいのにギャグで上手いこと調和できてて、
スリルでずっとハラハラするし、笑えるし、
本当に完璧、完成度とかないんですよね。
ひたすら楽しい、こういう映画をずっと待ってたって感じです。
ついに会えたって感じがしました。
家でもっかい見たいとは思わないんですよ。
本当に映画館で見て、映画館でドキドキハラハラして、
最高に楽しかったっていう、人生で最高の映画体験の一つだったかなと思います。
それなりにいい歳になったけど、まだこんな映画体験って記録更新されるんだって思って、
最高でしたね、本当に。
次、エクストリームジョブ。
面白かったです、本当に。
面白かったんですけど、ちょっとこれもまた期待設定のミスなんですけど、
今日は警察の中でダメ扱いされてて、
その中でフライドチキンやりながら犯罪をかけるみたいな、
なんか知らないけど犯罪をだんだん追い詰めちゃうみたいな話で、
僕は本当にダメな奴らがダメのまま偶然うまいこと言っちゃうみたいな話だと思っててしまっていたので、
クライマックスからの展開は食べ方を間違えちゃったって感じですよね。
麦茶と思って口に入れたら、
口に入れたら麺つゆで吹き出しちゃったみたいな。
下のモードを合わせなかったって感じで、
めっちゃ面白かったのになんかすごい勿体ないことしたなって感じの映画でした。
それでもめっちゃ面白かったんでね、結構上にはしちゃおうかな。
30:00
今年ね、韓国映画エンタメ強かったですよね。
ナイチンゲル。これはね、上に入れたいけどどこらへんかな。
ニュージーランドの復讐劇。
イギリス人商工に夫と子供を殺された女性の復讐劇with原住民の人みたいな。
テーマ性もエグさもそうだし、いわゆるレイプリベンジモノって呼ばれるようなジャンルに一見見えるけどそこに落ち着かないというか、
リベンジというより復讐というより食材の話って言ったらいいのかな。
だから単純にこの怒りを衝動的にぶつけたらいいわけじゃないよねみたいな話になっていくところは結構重みのある映画でしたね。
本当にムナクソ悪い映画でしたけどね。
見ててイライラというか胃の中がムカムカするような不愉快な拍子がいっぱいあってクソガーって思いながら見てましたけど、すごい映画でしたね。
楽しいとか面白いとかは言えないかな。腹にドスンとくるって感じで。
ジム・ジャームッシュのゾンビ映画、これは僕ダメでしたわ。
ゾンビ映画ってそういうことじゃなくねって思っちゃって。
日常がだんだん壊れていくのが好きなのに、みんなが割と…なんて言ったらいいのかな。
間の抜けた笑いみたいなのの描き方勘違いしてねみたいに思っちゃって。
こんなオフビートな笑いみたいなものを半端にやるんだったらもっとアート的なことをやってたらいいんじゃないって思っちゃったんですよね僕は。
おふざけしてて楽しいんでしょへへへっていう感じのものをお見せされたって感じできついなって思いましたね。
割と今年でも最下位クラス…僕は好きな人申し訳ないですけど。
ゾンビ映画ってその、だんだん日常が壊れていくのがいいのに、なんかダラダラ、ダラダラとその、あいつゾンビじゃねえみたいなのをみんなが共有しながら、え、そういうこと?って思って。
ゾンビっていうものを物語内の人たちが認識しているかどうか問題って結構デカいと思うんですよね。
例えばショーン・オブ・ザ・デッドとかだとゾンビっていう単語を使わないようにするみたいな、それ言っちゃおしまいよみたいなのがうまいこと落とし込まれてたんですけど、
多分ウォーキング・デッド以降だと思うんですけど、完全にゾンビがポップカルチャー側の存在になったと思うんですよね、やっぱウォーキング・デッドで。
それでなんか茶化師だけで終始していいみたいな存在になったと思うんですけど、実際に出てきたら絶対そうならないじゃないですか。
だって簡単な話で言ったら、例えば本当に殺人鬼みたいな存在がいたとして、ホラー以外に出てくるようなスラッシャー殺人犬みたいなのが、
映画の中では消費できるけど、現実に出てきたらそんな怖いじゃないですか。ゾンビだってそうだと思うんですよ。
なんかそこは茶化師で人間の違うくね?と思って。茶化師でもゾンビの怖さ自体はちゃんと書いて欲しかったんですよね、僕は。
33:01
それがショーン・オブ・ザ・デッドとかそういうバランスだったからすごい好きだったんですけどね。
ロシア語並戦記。字幕版は割と早めに見て、後々吹き替え版の方も見るんですけど、良かったですよ、ロシア語並戦記に関しては。
前のポッドキャストの回で、マイノリティの書き方がちょっと気になるみたいなことは言ったんですけど、実際かなりそこが強く引っかかっている方は結構いるっちゃいるんですよね。
ただまあ僕はエンタメの範囲かなって僕は思ったって感じですね。
まあ単純に僕も無限さんに惚れてるので、何でもそうですけど惚れたら負けなんですよね。
惚れた弱みってやつですよね。
ストーリー・オブ・マイ・ライフ。ストーリー・オブ・マイ・ライフ。
いい話だったっすね。
あとなんか作中のファッションとかすげえいいなって思いながら見てはいたんですけど、なんだろうな、何がそこまで、そこまでじゃなかったんですよ。
すんげえ細かいこと言うと、ローティーンの女の子というかローティーン役の役者さんがハイティーンとか20代になっているとかって結構僕その時点で無理だわってなることが結構ありますね。
本作でも10代前半の女の子たちをみんな20代になっている人たちが演じてるわけじゃないですか。
結構僕結構無理でしたね、そこ。
好きな人多いからあんまり細かい重箱の隅つくみたいなこと言っちゃうのは申し訳ないんですけどね。
重箱の隅つくまんなんで申し訳ないです本当に。
穴。穴は良かったです。穴は良かった。
女スパイ者なんですけど、あんまり重くないんですよね。
女スパイ者でしかもロシアの女スパイなわけですよ。
結構エグい話になるとなるんですけど、スパイ者って割と入り組んだ話になるというか、何が真実で何が嘘か分からないみたいな入り組んだ話になることも結構あると思うんですけど、
穴の良いところはね、何かが起こったらそれの種明かしをその後にすぐ被せるんですよ。
それがずっと続くんですよね。
時系列は結構複雑に飛び込むんですけど、その時系列がすごい複雑に飛んでるように見えて、
実際には何か複雑なことが起きた種明かしをその後すぐその上から被せるので混乱しないんですよね。
それがずっと続くんですよ。
なんかカードゲームやってるみたいだなと思って、
こういう謎のカードが出た種明かし、謎のカードが出た種明かしってずっと山にカードを置いていくような感じでテンポよくいくんで、
すごく気持ちよく見れたというか、ただ実際には結構陰謀が作装してるような感じの話なのに、
整理されたように見えるっていうのがすごい気持ちいいなと思って、結構今年みたいな中でもかなり好きなものなんですよね、穴。
あとね、アメリカ側とロシア側の陰謀が相互に渦巻いて、その真ん中中心で穴が双方を利用して立ちうるまいっていう話なんですけど、
36:10
お互いを信用しない、お互いを疑うことで成立する、逆に成立する信頼関係みたいなのがあって、
疑ってるから信用してるよねみたいなね、ちょっと言い方難しいんですけど、そういうのがあってすごい好きだったんですよね。これを結構上に行きますよ、好きなの。
次、えっと、水曜日が消えた。えっと、ちょっと記憶曖昧になってるけど、もったいない映画だなあったなあと思って、
もっとミステリー風にしたらよかったのに、割とちょっと大雑把めの答え合わせだったかなと思って、ちょっと難しいんですけど言い方が。
あとね、水曜日が消えたってことは、残りの曜日みんな見えた方が面白いと思ったんですけど、僕だってこの映画何が見たいって中村智恵七変化でしょ。
最後しか見れないんだもん、その七変化を。え、一つの曜日しか見れないの?ってなって、え、なんか萌えを見に来たのにってなったんですよ、僕は正直。
ちょっとその、もっとミステリー的に扱えた題材の結論が大雑把めになったかなっていうのと、その、要は七変化を映画的に活かせればよかったのにそこが見れなかったっていうのはちょっと残念だったかなっていうのがありましたね。
うん、あんまり高くないですね。
次、えっと、T-34のレジェンド・オブ・ウォー、ダイナミック完全版。えっと、長いけどよかったですよね。
あの、元の版よりキャラクター同士のエモい関係性みたいなのの掘り下げが増えてるんですよね。
で、えっと、これともう一つ、もっともっと長いディレクターズ・カット版だっけ?3時間くらいあるやつもあって、それは見てないんですけど、あの、このダイナミック完全版くらいのバランスもしかしてちょうどいいのかなと思って、
敵のイエガー大佐とイブシュキンとの因縁みたいなものの掘り下げ、因縁というかそのイエガー大佐のイブシュキンに対する執着心の掘り下げみたいなのがされてるんですけど、やっぱそこがね、戦車戦にエモいドラマを足してていい感じなんですよね。
ちょっと上目に行きたい感じですね、これは。
ハチドリ、ハチドリ、最高、ハチドリ最高。
本当にもう、なんかこんなに一人の人間を掘り下げることで普遍的なテーマにたどり着くことができるんだなと思って、うん、すごい、すごいイエガーでしたね。
ジュクトの先生、大学生の先生とのウニとの、主人公ウニとの関係性みたいなのもすごい良かったですね。
女性の友情、年の差のある女性の友情みたいなもののバランスというか、憧れと友愛とのバランスみたいなのがすごい良くて、ハチドリ、だいぶいいですね。
39:01
透明人間、透明人間、良かった、これは面白かった。
透明人間っていわゆる男の欲望の具現化のモンスターだと思うんですよね。
要は覗きたいっていう欲望かと思うんですけど、それを要は覗かれる側からしたら嫌だよねっていう部分として、
透明人間を扱ったっていう視点の逆転みたいなのがすごくうまく活かされてて、
あと性暴力っていうものがあったときに、それを訴えても信じてもらえない女性の立場みたいなのをメタファーにもなって、すごいうまいんですよね。
だから透明人間っていうものがもともと持ってた男性側からの性暴力性みたいなものをうまく反転させて、
その性暴力の被害者側の視点であり、それを社会側に受け入れてくれない孤独感みたいなのをうまくジャンル以外に落とし込んでて、しかも面白いっていうね。
撮り方がうまいんですよ。ちょっとなんかカメラに変な空間が残るようにカメラが置かれてて、
いるじゃんって、そこにいるでしょってなるのが素晴らしかったんですよ。
なんか透明人間って大体こんな上手に扱えるんだなと思ってね、素晴らしかったですね。かなり上に行きたいですね、これは。
まあその透明人間っていうものを女性視点で、性暴力を受ける女性視点に切り替えるみたいなので、
ちょっとそのポリティカルコレクトネス的にポリコレだみたいな言い方ができてしまいそうではあるんですけど、
そうは思ってなくて、むしろその価値観が変わることで、むしろ新しいものが出てきてるなって思うんですよね。
どんどん面白いものが出てきてるなって僕は思ってて、なんかそれをうまいこと生かしてた映画でしたね。素晴らしかったな。
ウェーブス。コメント困る映画。なんかインスタグラム風のレインボーなポスタービジュアルとかからは想像できないくらい重い家族の話でしたね。
中盤の展開は本当にちょっと今までで一番映画館、映画を見てて一番この展開見たくねえっていう展開だったなって。
ヘレディタリーの妹死ぬところぐらい嫌だったなっていう。結構僕人と映画話してる時に何かの大きな悲劇が自分のせいになるのが怖いっていう話をたまにするんですよ。
で、それの極値でしたね。自分のせいでとんでもないことが起きると、でもそっから逃げられないっていう追い詰められるって。
いや本当に罪の意識とか罪悪感とか責任みたいなのに追い詰められて縛り付けられるみたいなのが人生で一番怖いことなんじゃないかなって思う時がたまにあります。
悪人伝。悪人伝よかったね。よかったっすね。最高に面白かったっすね。
マドンツク本当素晴らしいなと思って。マドンツクに限らず役者さん全員よかったっすよね。
本当に無茶苦茶な犯罪者とか暴力警官とかヤグザみたいなのを重くしすぎずにエンタメのバランスにしてるっていう。
42:06
悲惨な話をエンタメの良いバランスにうまく軟着力させるみたいなのがエグジットにもあった部分かもしれないですけど、悪人伝もめちゃめちゃ面白かったですね。めちゃめちゃ面白かった。
リトルジョー。リトルジョーね、ちょっと期待ほどではなかったなっていうのがあった映画でしたね。
割とよくあるSFホラーにも見えるし、そもそも何もなかったんじゃない。リトルジョーっていう花には何の効果もなかったんじゃないかなっていう風に見えるバランスとかはすごい良かったかなとは。
ちょっと地味だったかなというか盛り上げに欠けるところがあったかなっていうのは正直思いました。
アルプススタンドの端の方。これに関しては僕、ポッドキャストの第1回で話してるんですけど、好きなんだけどちょっと気になるところがあるっていう感じではありましたね。
これ舞台で見たら一番面白い話だと思うんですよ。舞台で見たら本当にめちゃめちゃ好きだったかなと思うんですけど、
映画内でのリアリティのバランスが舞台上のそれに近いのかなって思うところがちょこちょこあって、
この距離感でその話現実だとしてないよねみたいなことを言ってたりであるとか、人間同士の距離感とかそういうことを言うとか、
演劇ってその抽象性が高いものなので距離とかって割と曖昧でもよかったり、本当に心の距離が舞台上での距離とかとして表現されていいかと思うんですけど、
映画って割と現実を切り取ったものとして見えると思うんで、演劇とかのセリフの使い方であるとか距離感とか、
そもそも舞台設定みたいなものに結構違和感が出てくるなって思うんですよね。そこはね、気になったところではありましたね。
今年見た映画で割とそういう演劇的なバランス感覚で作られているものが、映画になると好きになるみたいなのを思った映画は他にもあったんですよ。
次に挙げるのぼる小寺さんなんかもそうなんですけど、ちょっとその距離感でやるとまずくねみたいなことをやってるとかっていうのが気になったんですよね。
あと、泥捨ての果てで僕ら、これも演劇的な話というか、これもね、茶化した感じが入ってくるバランスがね、演劇的な茶化しだったり、コント的な茶化しだったりするのがね、
映画の茶化しのバランスじゃないなって思ったんですよね。そこが見えちゃうと一気に冷めちゃうところがあって、
アイディアは面白いのに、アイディアを煮詰めきってないっていうか、そのアイディアに集中させてくれないように見えたんですよね、僕には。
アルプススタンドの足のほぼのぼる小寺さん、泥捨ての果てで僕らは、距離感とかセリフとかのリアリティバランスが僕が求めている映画のそれではなかったかなと思いましたね。
45:11
海底47m、古代前の死の迷宮、面白かったですね。ほんとね、サメ映画に求めているものがめちゃめちゃいっぱい詰まってるっていう感じ。
最後の最後までね、サービス精神すごい映画ですからね、これほんとに。面白かったな、これは。
ミッドサマーより上にやっちゃいます。
すごい好きだったのが、サメが恐ろしいモンスターとしてずっと描かれてる話がほんとに、単なる暴力装置として使われてるサメの物語を、
単なるパニックジャンルとして描いてきた最後に、年間にこれくらいの数のサメが人間によって殺されてますみたいな、急に現実に戻すスーパーが入ってきて、
なんて誠実なんだっていう、サメを単なるジャンルのツールとしてに落とし込めない誠実さのあるサメの人権に考慮したエンディングだと思って、
すごいなぜか感動したっていうね。
でもね、そういうとこ微妙に好きというか、あくまでこれはエンタメですよって言ってくれたような気がして、僕はすごい好きでしたね。
君が世界の始まり、これは割と好きだったですね。
ちょっと閉じた地方での若者たちの悩みと苦しみの精神みたいなバランスで、ドラえもんのび太の新恐竜、これはめちゃめちゃ苦手だったですね。
山原玄貴さんの脚本は基本的に僕そんな好きじゃないっていうのはあるんですよ。
前ののび太の宝島も、見たのはだいぶ前だから気になったところをある程度言語化してたのを忘れてっていうのもあるんですけど、
むちゃくちゃするなっていうのは思って。
あののび太の新恐竜、結構アイデア的には面白いところがあるんですよ。
昔ドラえもんの映画でいうとのび太の竜の騎士とかに近い、あくまで恐竜の絶滅の原因が敵であって、
キャラクターとしての敵が出てこないっていう、ちょっとアイデアの面白さがあったんですけど、
そこに引っかかりがあったんですよね。
パブリック図書館の奇跡、面白かったですね。
社会的なテーマの入れ方も好きだったし、それなりに絵にしたいと。
ニューヨーク公共図書館、エクスリブリス。
これドキュメンタリーですね、ニューヨーク公共図書館の。
これはね、すごいドキュメンタリーだったですよ。
本当に知性に対する期待値がパンパンに詰まってて、
本当にちょっと反知性的な時代って言っちゃったらあれなんですけど、
そういうものに対するこの世界の理性であるとか知性であるとか、
何かを底支えしている人たちのドラマみたいなものがね、
ドラマではないんですけどね、
粛々と仕事をしていることがこの世界を支えているっていうのが詰まっているわけですよ。
48:02
ここはね、パブリック図書館の奇跡にも連なるところはある、
非常に大切なメッセージが込められたドキュメンタリーで素晴らしかったです。
機種、韓国の囲碁、囲碁映画ですね。
めちゃめちゃバカな映画で、めちゃめちゃ面白かったですね。
格闘の腕力と囲碁の気力が対等に扱われている世界なんですよね。
囲碁で勝つのと相手を暴力で殴り倒すのとが等価であると、あの世界では。
だから本当にね、こういう世界観大好きなんですよね。
暴力と気力、囲碁の力と暴力が対等であると、
その世界のルールの根幹に囲碁が食い込んでいるんですよね。
そのバランスですよ。
プロ騎士の扱いとかで気になるところはあったんですけど、
全体としてはめちゃめちゃさが好きな映画ではありましたね。
ディック・ロングはなぜ死んだのか。
嫌いじゃない?
嫌いじゃない。
うーん、なんて言ったらいいのかな。
うまく大人になれなかった男たちの悲哀の話というか、
男同士でバカやってるの楽しいよねってやってたら、
その間にか周り全員に置いていかれたみたいなね、
大人になる難しさみたいなのがちょっと詰まってる映画かなと思ったりとか、
味わいが深かったですね。
他の方の意見で自分たちの厄介な秘密というものを共有できなくて、
それがバレることでだんだん社会からはみ出していっちゃってるので、
セクシャルマイノリティというか、セクシャルマイノリティの比喩みたいな言い方をしている方もいて、
それも理解できる、それもわかるなと思って、
いろんな見方できる映画なのかなと意外と。
意外とですけどね。
悪くない映画だったと思います。
思い思われ振り振られ。素晴らしいですね。
あの、少女漫画を実写にするってこういうことだなって思って、
さっき言ってた演劇的なバランスで作られてるものが、
映画にうまく溶け込んでないみたいなのとは違って、
これはその漫画で作られてたバランスをうまく、
その少女漫画で作られてたバランスをうまく実写映画というものに落とし込んでったなと思って、
あのね、これはすごいことだと僕は思います。
これができるってとんでもないことなんじゃないかなと。
これはめっちゃ上ですね。
2分の1の魔法。
これ字幕の方かな。
字幕の方でしたね。
トム・ホランドとクリス・プラットが声を当ててるっていうこの当て書き感。
お父さんを亡くしてる家庭の兄貴をクリス・プラットがやるって結構、
これガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの当て書きなんじゃないかなって僕は思って、
すごい良かったですね。
ちょっとね、そのお兄さんが、
お兄さんの社会化が認められてなかったお兄さんが知っていることが、
実はこの世界の秘密を解き明かすカギ団だなっていう、
その根本のプロットのご都合感がちょっとうまく飲み込めなかったとこはあって、
51:05
お兄さんにこの世界が都合良すぎるだろうってちょっと思ったとこはあったりはしたんですけど、
ただあの、ラストですよね。
ラストはすごいというか、
あのバランスにできるピクサーの即力なのかなと思ったりはしましたね。
なかなかできないんじゃないかな。
主人公が当事者にならないっていう、なかなかですよね。
ちょっとね、地味な映画だったよね。
2分の1の魔法って言って、
肌の青い妖精みたいな奴らが主人公っていうその引きがないなっていうのは正直ありましたね。
ようこそ映画音響の世界へ。
もう素晴らしい。素晴らしい。
映画に命が吹き込まれる瞬間を目の当たりにしたっていう感じで、
感動につく感動ですよね。
音っていうものがどんだけ複雑な工程で作られているかっていうね、
その各パートが分解されて説明されるわけなんですけど、
一番ヤバいと思ったのはミキシングの作業。
ミキシングでよかった。
そのいろんな音を代償をつけて、
その実際に映像の中にあった空間的なマッチをした音にするっていう、
バカなんじゃないかなと。
こんなこと人間がやることなのかって思うくらい。
でもね、やっぱすごいんですよね。
そういうある種の狂気にも似た情熱を抱えた人が何かを成し遂げるんだなっていう。
えっと、きっとまた会える。
インド映画ですね。
ちょっとね古臭い映画というか、
なんかダメな男子学生寮の奴らが集って、
嫌なエリートたちをやっつけて、
俺たち最高って言って、
そんなバカな最高な俺たちみたいな話。
ちょっとね、そこがあんまり好きになれなかったというか、
ちょっと抹茶のホームソーシャル感強えなと思って、
なんか今そのテイストあんまり望まれてないものが
ドンと出たんじゃないかなって思っちゃって、
そのバランスってすごい今難しくなってると思うんですよ。
なんか男同士無邪気に楽しくやるのが尊いことなんだっていうのが、
味噌汁混じりに、女性権を混じりに語られちゃうこと増えたんじゃないかなって
最近思うことがあって、
無邪気な俺たちっていうのが実は結構邪気混じりに
使われる言葉になっちゃってることあるんじゃないかなと思って、
そういううまく飲みこなめないものになったりすることはあるんですよね。
フォードVSフェラリーとかは男同士のバランスが
うまくくどくならないように味付けされてて、
そこがバランスよかったりしたんですけど、
きっとマターエルはそこが僕には合わない味付けになってたってところがありましたね。
青くて痛くて脆い。
すごい、すごい、これはすごい。
仮にも若者世代の人気者を
よくこんな気持ち悪い役に当てたなという驚きもあるし、
青春は痛いものであるっていうね。
ただその痛さの先に何かあるかもねっていうね。
54:02
絶望、失望の果てにあるちょっとだけ微かな希望みたいなバランスが
好きなバランスでしたね。
ブックスマート。
ブックスマート最高。
ブックスマート最高。
さっき言ったその、
マッチョなホームソーシャルに対する疑念みたいなのがね、
この映画には全くないんですよ。
だからその、
俺たち男同士だから純粋でいいよねみたいなんじゃなくて、
まず新婚女同士で、
しかもモテない同士っていう、
そこにダメ男グループみたいなのの反転だったりするわけですよね。
モテない女の子同士のグループで、
そっからさらにセクシャリティとかジェンダーも全然ごちゃ混ぜになっていくので、
結果的に全員平等で、
俺たち全員最高だよねにたどり着くのがね、
本当に本当に本当に素晴らしかったです。
こういう倫理観にのっとっている映画は見たかったんだなって、
自分が気づけたっていう喜びとかあって、
EXITを除けばトップですね。
今年公開映画の中ではトップです。
マロナの幻想的な物語。
アニメーションは凄まじかったです。
特にそのマロナっていう犬が、
実際にはいろんな名付け親からのいろんな名前を得ながら、
いろんな飼い主のところを渡り歩くんですけど、
その中で一番初めの飼われる大道芸人のところのアニメーションが
凄いんですよね。こんなことできるんだなと思って。
ただね、話は結構そこまで僕は好きではなかったかなっていうところはあったかな。
話自体はね、割と言えなき小物というか、
本当に行った先で必要とされては必要とされなくなって、
繰り返しながらわずかな希望にすがりながら、
それも裏切られてっていうのがずっと続く話なんですよね。
結構残酷な話で、
今見た映画だとね、
キラーレ・マツコの一生とか思い出したんですよ。
あれもなんか、愛されたいと求めても受けられないまま、
報われない人生を送っていくマツコっていう女性がいて、
ただまぁその、客観的には不幸だったかもしれないけど、
本人の主観としてはどうだったんだろうみたいなのがあって、
犬の目線から見たら、もしかしたらその愛を求めた人生も良かったものかもしれないみたいな
見方を僕はしたんですけど、
ちょっとあまりに不幸の度が過ぎたのかなっていう。
つらかったですね、ちょっと。
ミッドナイティーズ。
好きだけど嫌いっていう、
さっきも言ってた男同士のマッチョなホモソーシャルの
えぐい部分がガッツリ描かれてるわけなんですけど、
そこを逃げずに描いてるからこの映画はいいんですよね。
きっとまた会えるは多分その、
マッチョなホモソーシャルの危険さみたいなのを
ちゃんと描いてないのが多分気になっちゃったんだな。
ミッドナイティーズはね、だいぶ描いてるんでね、そこ。
テネット。
テネット、テネット難しいぞ。
テネットね、あの、見た時、
テネットは2回見てますね。
57:02
で、見た時は本当に
今年ベスト級だって思って大騒ぎしてたんですけど、
えっとね、好きな人申し訳ないんですけどね、
ちょっと言葉の使い方、あえてちょっと毒の強い言い方しちゃうんですけど、
噛んでたらすぐ味がなくなるガムみたいな感じだったんですよ。
ごめんなさいね、この言い方。
えっとね、本当に見た直後、
結構ずっとテネットの謎解きというか、考えてたんですけど、
その謎解きのための謎解きでしかなくて、
あそこって何なんだろうって考えてたら、
結局、そこに答えは用意されてないし、
物語の本質ではないので、
謎解きもいっかってなった瞬間、
映画全体の味が薄くなっちゃったんですよね。
えっと、自分の中に今あんまり残ってない映画なんですよ。
残念ながら。
それでもだいぶすげぇ上なんですけどね。
もう初め今年ですけど、
お騒ぎしてた時ほどではやっぱりないって感じはありますね。
ブルータルジャスティス。
ブルータルジャスティス最高。
ブルータルジャスティス最高。
もうね、ボルクの描き方がもう最高です。
僕が求めてるものはしきっと、
多分、時代性もたっぷりかなと思います。
最高ですね。
ガチョウコノヨル。
ガチョウコノヨルってね、
ノワール感本当に素晴らしかったですよね。
ラストの結論も、
女的は女じゃないよみたいな。
ノワール的に出てくるような女性って結構、
悪女的な女性であるとか、
無自覚に男を追い込んでしまうファム・ハタール的な女性とかも、
基本的に女から嫌われるタイプの女性って多いかと思うんですよね。
そういう中で、
女的は女みたいな構造になりがちなジャンルなのかなって、
ちょっと思うところがあるんですけど、
そこで、
ラストで、
女的は女じゃないよみたいなのがあったところが、
僕は結構好きでしたね。
マティア・サンド・マキシム。
グザビエトランの中では、
ジョン・F・ドノマンよりは良かったんですけど、
多分そこまで相性が良くないかな。
グザビエトラン監督は。
日本しか見てないんで、
ちょっと断言はできないですけど、
フィーリング的な部分で、
微妙になんか、
波長が違うような気はしました。
82年生まれキム・ジオン。
82年生まれキム・ジオン。
以前の回のポッドキャストでも喋りましたけど、
えぐい話でしたよね、本当に。
映画としては凄い、
出来が良いと僕は思わなかったんだよな。
その、
儀学化されたダンソン・ジョヒみたいな
世界観よりは、
なんかハチドリの擦り切れるようなリアリズムの方が、
僕には刺さったかなって思いましたね。
バイオレット・エバー・ガーデン。
劇場版かな。
ポッドキャストでも話しましたけど、
1:00:00
自分の中の姿勢感の築きみたいなのが
促された映画として良かったですね。
ある画家の数奇な運命。
これは良かったですよ。
霊戦下の東ドイツで
画家を目指している男性と
結婚相手のお父さんが
その画家の男の人のおばを
かつてナチス・ドイツの側で
ガス室送りにした人なんですよね。
その権威ある意思で
障害のある人とかをガス室送りにしてたっていう
その因縁が絡み合うって話なんですけど、
その画家本人はあくまで個人的なものを煮詰めて煮詰めて
芸術に昇華させていくんですけど、
最終的にそれが歴史であるとか
政治であるとか社会であるものを
射抜くメッセージを持つっていう
なんかその芸術を介して
個人と社会を何か貫くような
槍になるんですよね、その芸術が。
そこがすごい素晴らしいなと思って
なんかこういうものを今語る
語る必要があることだったんじゃないかなって
思うところがあったりはしましたね。
これは結構上ですね。
上に行きたいな。
えーと、鬼滅縁は無限列車編。
僕はまぁそこまでだなぁ。
ちょっとやっぱね、味付けくどいっすよね。
漫画だから食べれた料理が
アニメになるとちょっと味付け濃いなって感じちゃう
っていうところがあって。
これもさっき言ってたやつなんですよ。
劇では成立してたバランスが
映画になるとちょっと違和感があるとかと一緒で
漫画で成立してたバランスが
アニメ映画になると
僕には違和感に感じられるっていう部分が
結構あった感じでしたね。
スパイの妻。スパイの妻面白かったな。
スパイの妻面白かったな。
スパイの妻ね、あのー
スパイの妻ね、うん。
そのクラシックな映画の質感があるって言ったりのかな。
戦時中の映画のイメージに近いと捉えてたりしてたのかな。
ちょっとごめんなさい。
本当に印象論でしかないんですけど。
脚本に浜口隆介さんが入られてたんですけど
その満州で
ひどい人体実験が行われてて
それのフィルムの映像を見て
高橋一生のスマにあたるIUが演じてる女性が
連合国側にアメリカに戦争を参加させるために
その事実を伝えに行くという
スパイとしてなるという話なわけですけど
結局彼女がやったことって
アメリカを参戦させて
結果的に日本人の同胞をたくさん殺すことになるわけですよね。
そこで結局
スパイも何が真実で何が嘘か分かりにくい
複雑な話になるっていうのはあると思うんですけど
スパイ映画の要素として
1:03:02
映画でその分からなさっていうのは複雑さというよりも
本当に人間の心の内側なんですよね。
何考えてるか分かんないと。
言ってることも本当か分かんないし
映像に映ってたことも本当か分かんないと。
その巨大な空虚な心の内側の中で
問いが分かりやすいものにならないまま
分かりにくい塊のままぶつけられるんですよね。
こういうパワーのある映画を見るといいなって。
黒澤清氏監督は僕全然見てないので
純粋にスパイの妻って映画だけで
そういう風に見たって感じでしたね。
あ、違うわ。散歩数侵略者見てるわ。
あれも好きでしたね。東出雅博さんの使い方すごいですよね。
スパイの妻でもそうでしたけど
散歩数侵略者の東出雅博さん
の使い方も逆に分かってるっていう。
めっちゃ好きだったんですよね。
東出雅博さんって本当に心のない人間を
演じさせた天下一品というか
演技なのかどうか分かんないですけど
本人が持っている雰囲気の天分かもしれないですけど
天が与えた本人の雰囲気によるものかもしれないですけど
心のない人間がスパイの妻でもそうだし
規制獣とか霧島部活やメルティアでもそうですけど
演技しなくてもすごい収まりがいいんですよ。
でも散歩数侵略者は逆に
侵略者側かと思ったらそうじゃないっていう
カウンターで
お前侵略者側だろっていう風にしか見えないっていう
強烈なカウンターパンチをあえて意地悪にやってくるっていう
使い方分かりすぎだろっていう
良かったですね。ウルフウォーカーはね
以前のポッドキャストでも話したけど
めっちゃ好きですよ本当に。
細かいことはその前のポッドキャストが
めちゃめちゃウルフウォーカーに関して話したので
ここではあんまり語らないです。
好きでしたね。ウルフウォーカーも
吹き替えと字幕どっちも見たんですよね。
海外の方が声がちょっと大人びてるというか
日本の吹き替えが幼くなりがちっていうのがあるのかな。
雰囲気は全然違ったものになりますよね。
字幕版の英語の音声の方が
ロビンもメイブンも可愛かったりはするんだよな。
幼くなりすぎないところがいいのかなって思ったりはしますね。
ザ・ハント。ザ・ハントね
ちょうど世相を描く感じで
アメリカの政治的左派と右派の
対立みたいなのを映画に落とし込んでて
どっちだよね感をちょっと上手く
上手くというかどっちもどっち感を入れ込んで
正直政治性を帯びたジャンル映画というよりは
基本的には僕バカ映画なのかなっていう風には見てて
茶化しがきつすぎて
政治性も真っ当なものには見えなかったんですよね。僕には。
政治性というよりは最終的に残る主人公の
意思力みたいなものの
強さっていうものは魅力だなと思いました。
1:06:01
ただ結構茶化しがきつすぎて
どっちもどっちかを入れ込んでる話なんですけど
ただ結構茶化しがきつすぎて
話が割とどうでもよくなってしまって
途中寝ちゃったんですよね。割としたっすね。
異端の鳥すごかったですね。
すごい映画だったな。3時間?2時間半?
それぐらいだっけ?
自分の中に語れる材料があんまりないな。
ハリボテ
富山テレビの市議会の不正を暴きまくった
ドキュメンタリー。これはめちゃめちゃ面白いっすよ。
死ぬほど笑えるし
サム系が覚えますよね。悪いことだと思ってなかった
みたいな人たちがどんどん出てきて
議員辞職していくわけなんですけど
そんなもんなのかなって。みんな別に
悪いことだと思ってないし、みんなやってるからやってるっていう
もしかしたらそういうものなのかなって思うんですよ。
それが状態化してる世界の恐ろしさというか
そこにはどうしても断絶があるんですよね。
どう考えても悪いことだって言っても
その声とか雰囲気っていうのはやっぱり届かないんですよね。
それがね、容赦ないく
カメラに映ってしまってるというか
これがドキュメンタリーっていうのがまたすごいですよね。
富山市のあくまで地方の話ですけど
このドキュメンタリーは日本中だし世界中で
行われてることなわけですよ。深刻さはまあ
受得なものから軽いものまでいろいろあると思うんですけど
まあ100万円のお金が動くレベルのことから
人の命が動いてしまうようなことまで
多分そういう無自覚な何かで生まれたりはすると思うんですよね。
そういうえげつなさがある話だったかなとは。
本町映画館に行って
神戸で見たわけなんですけど
よかったですね。これは本当に何ゆきで見た映画でしたけど
見てよかった映画でしたね。
元博監督の
うるせえ奴らビューティフルドリマパロ
みたいな作品で
映画作りに関する映画なんですけどね
これはひどかったかなとは
これこそ本当に茶化しのための茶化しというか
話としては映画作りの
泥臭い部分をやる中で
情熱みたいなのが語られてるっぽいけど
やってることは単に
うるせえ奴らビューティフルドリマをなぞって面白いよね
ってやってるレベルのことに見えるというか
実際に出てきてる映画研究会の奴らも
そんな感じなんですよね。
映画を撮りたいというより
俺の知ってる映画をなぞったら楽しいよねってことばっかりやってる奴らだから
この映画全体もそれにしか見えないんですよね。
ビューティフルドリマなぞったら楽しいよねって
こっちに押し付けてきてるという感じというか
初め見ててこれ面白いのかって思ってて
面白くなかったんですよね。
1:09:00
ダメな映画だと思います。
朝が来る。朝が来る。
朝が来るはいよかったですよ。朝が来るはいよかったですよ。
朝が来るね。養子にしたこの
実の母親が現れるっていうので
初め子供ができない夫婦の
養子を取るまでの話が描かれてそこから
その子を産んだ実の母親が
どうして妊娠して産んで
その子を産んでその子を手元から離して
その後どういう人生を送ってきたっていうのが
前半後半で分かれて描かれるんですけど
これねえげつないんですよ。えげつないけど
めちゃめちゃ刺さるというか
人生のままならなさみたいなものが
ちょっとドキュメンタリー風なんですよね。
ドキュメンタリー風なのがまた刺さるんですよね。
劇的に作られてないというか
単に現実にそういうことがあるんだよっていう風に
見えるバランスな感じかなって思って。
僕この絵が一箇所泣いたんですよ。
泣いたのがどこかっていうと
養子を取ってからとか
養子に行く子を産んだ母親の
過去の話とか。
ドラマとしてはその辺りが濃い部分なんですけど
僕が刺さったのが
どうも子供ができないって分かった夫婦が
旅行に行った先でつけてたテレビで
養子縁組を圧戦してる
グループのテレビ番組の特集を見て
そこでだんだん
夫が養子を取りたいって話をしていくまでの
会話の流れというか
お互い子供は作らないって
覚悟を決めた後で新しい
アイデアというか希望みたいなのが見えてきた時に
こっちどうかなみたいなのをいきなり
その状態から養子を取ろうみたいな話に
できないわけだから会話をそっちに寄せていこうと
するんですよね。お互い距離を
測りながら養子の話にするところに
着立させていこうっていう
お互いに心が通じ合ってても
お互いを思ってるからこそ
単刀直入の話はできないんですよ。そこをね
じわじわと話の本題に寄せていく
会話っていうのは僕は泣けたんですよ。
すごかったですね。朝が来るのが
めっちゃいいです。めっちゃいい。めちゃくちゃいい。
魔女見習いを探して
おじゃま女奴隷のスピンオフというか
おじゃま女奴隷の世界の話じゃなくて
おじゃま女奴隷をかつて見てた女の子たちが
大人になってぶつかった壁に対してどう生きるか
みたいなのをおじゃま女奴隷に対して向き合っていく
みたいな話で。この切り口素晴らしいなと思ったんですよね。
単なる続編ものとかじゃない
かつてそれに触れてた子どもたちが
大人になって今どう取られるかっていう
1:12:02
単に20周年記念作品とかをやるにはない
意義みたいなのがあるなと思って
実際話もよかったですしね。
おじゃま女奴隷、割と周りに
おじゃま女奴隷を好きな人がいて、いい作品でっていうのは
知ってたんですけど、実際に話を見たことは
たぶん一回もないんですけどね。ただ
結局これはおじゃま女奴隷に関する話ではなくて
かつて何かすごく好きなもの
好きな物語、好きなフィクションがあった人が
それを大人になって
単にそれに無邪気に端抜きできる
年齢ではなくなった今、それでも
その作品と向き合うってことはどういうことなのかっていう
話になってるので、たぶん好きな物語があった人だったら
誰でも刺さる話にはなってるんですよ。
そこはぜひ、割と誰にでもおすすめできる
話かなって僕は思ってますね。
マンクね、すごいいい作品だったんですよ。
市民権をもとに市民権の
脚本を書いたマンキュウイッツだっけ
の話なんですけど、素晴らしい作品と思い立つと
僕これをね、語る力がなかったんですよね。
これを飲み込む素養もなかったし
面白かったんですけどね。
まず市民権の背景であるとか
オーソンウェルズの背景であるとか
市民権のモデルになった
不合の名前忘れちゃった。
あと時代背景であるとかね、その辺りを踏まえないと
結構咀嚼しきれない映画で
ちょっと自分自身の能力が足りなかったっていう
映画でしたね。ただ、映画自体のポテンシャルは
すごかったですね。
1940年代頃の映画による政治的な誘導みたいな
ものが描かれて、これを2020年に
大統領選に重ねているわけですよね。
現代のフェイクニュースが問題になっている
現代の中でそれを思いっきりかぶせて
昔からあったよと。その上で映画なんて
メディアなんて、フィクションなんて
そういうものとして利用されてきたものなんだから
分かっとけよみたいなものをぶつけてきている話ではありますよね。
それはおそらくただこの映画自体がある程度
脚色されているものだろうから
映画含めて気付けるみたいな話になっているかなという
めちゃめちゃ思い意義のある映画だなと思いつつ
自分自身が評価する
ポテンシャルが足りなかったという感じはありましたね。
ミシングリンク。
これは面白いしいい映画でした。
ウルフウォーカーの時も話したんですけど
イギリスの帝国主義というか
プロテスタントがいろんな他国を侵略していく
家庭みたいなものと
ウルフウォーカーが重ねられているという話を
ウルフウォーカー界でしたんですけど
これも結構かぶっていて
主人公がユーマを探していくわけなんですけど
1:15:00
マネッシーとかビッグフッドとか
それは何かというとイギリスが
いろんな他国を侵略していった中で
探検という名目の中でやってきた侵略であるとか
という中で見つけていったものなわけですよ。
例えばインディージョーンズとかがそうなわけですよね。
他の国の宝物を見つけに行くというのは
結局あれはイギリスが他国を侵略したから
ああいうものが生まれているわけですよね。
だからそこに対する反省みたいなものが入っていて
結構ウルフウォーカーとかぶっているんですよね。
めちゃめちゃ面白いですし
どこまでストップモーションアニメでやっているのか
わかんないくらいすごすぎて
面白すぎるんですよね正直。
面白すぎますよ本当に。語彙力足りねぇ。
アンダードック全編後編
これは評価難しいなぁ。
すごいよくできているというよりは好きって感じなんですよね。
アンダードックに関しては前後編でまとめた形での
ランクに入れさせてもらいます。
ササキインマイマイン
アンダードックとササキインマイマインは
僕の偏愛が入っちゃってて
それでいっか偏愛で。
いろんなことを思い出す映画でしたよね。
高校時代とか。
12回のポッドキャストで喋っているので
あんまり深くは。
魔女がいっぱい
あんまり楽しめなかったんですよね。
ドギツすぎるというか
アンハサウェイの魔女役がグロテスクで
悪趣味なものを見る映画としては
アリなのかなと思ったんですけど
子供が見る映画としては
話もそこまで面白くないし
世界中の子供たちが魔女を狩れって言ってるのも
正直ファシズムのタイトルみたいで怖いなと思って
いい話にはどうも見えなかった。
罪の声は面白かった。
こういう日本映画見たかったって感じでしたよね。
重厚なミステリーになってて
実際に現実にあって
栗子森永事件に被せているっていう
こういう映画を日本で作られているっていうのは喜びの一言ですね。
これは結構上にしたいな。
バクラウ地図から消された村
暴力映画として
頭抜けたところがありましたね。
暴力のドライさというか
ゴロッとザラザラの悪い形のまま
お出し出される暴力みたいなのがね
ブルータルジャスティスにも連なるところがあって
面白かったですね。
ジャンル的な、そんな暴力を見せてくれるんですかっていう
驚きの面白さもありつつ
質感みたいな部分での面白さもあるいい映画でしたね。
ウェル女の肖像
いい映画だと思うんだけど寝ちゃうんだよな。
1:18:01
音楽が全然使われていない映画で
女性2人がお互いの視線で語る映画で
話もどってことないんですよね。
島に行って見合い用の肖像が書いていったら
相手が気に食わなくて
もう一回書かせてって言ったら仲良くなって
とこを共にして、でもちょっと喧嘩して最後別れてみたいなね。
起きてること全部どってことないんですよ。
すごくいいなと思ったのが、別にこれ
男女の話でも成立するんですよね。
もともと見合い用の肖像が書くぐらいだから
結婚相手はすでに決まってるわけなんで
別に女性同士だからタブーになってるとかじゃなくて
普通に不倫になっちゃうのでダメなんですよ。
だから男と女でもダメな話だけど
それを女でやってるっていう、そこがいいなと思って
ただ話の本筋は男と女でも
女同士でもどっちでもいいようになってるけど
その周辺情報として
女性の社会的に不利な立場にいることに対する
言及みたいなのがあるんですよね。
屋敷の次女が忠説を知ってたりであるとか
女性ばっかり集まって夜
儀式的な歌を歌ってるであるとか
多分男性のいるところではやれないところからで
解放されてそこで楽しくやってるっていうのとか
節々に男性から抑圧されてる女性たちっていうのが
描かれてるんですよね。
それは別に、ただそれに対して
あまりうるさくは語れないし
あくまで本筋は2人の恋愛なんですよ。
だから上品なんですよね、そこの語り分けみたいなのが。
本筋はあくまで2人の人間の恋愛。
その2人の恋愛、人間の恋愛っていうのは
男女でも成り立つもんだし
それも今まで男女でも普通に描かれてきたということを
しれっと女性でやってるっていう
その当たり前さみたいなところがいいなっていう。
ただ社会的背景としては女性に対する抑圧みたいなのもちゃんと描いているっていうのが
そのバランス良かったですね。
ラストですね。本当にもういろんなショートはラストが良すぎるんですよ。
途中寝ちゃうんですけど
ラストだけは本当にガン上がり
本当は映画で一番上がりましたね、ラストは。
だいぶウィキティーなネタけど。
静かなんでね、静かだし起きてることはどうってことない映画だからね
寝ちゃうっていう残酷な現実が
それでも結構上に入れました。
ハッピーオールドイヤー
ハッピーオールドイヤーは結構すごい映画だったですね。
その断捨離とかミニマリズム
最小限のものを持ちにっていう
生き方を選ぶ女性の話ですけど
そのために捨てたものが人生のいろんなものを傷つけているっていうので
結局その幸せになっていくのが
よく分からない話なんですよね。
何かを選んで何かを捨てることの残酷さっていうのが描かれているんですけど
僕はこれに対して肯定も否定もしたい話かなと思ってて
結局前に進むためには何かを捨てないといけないっていうのは
当然だなと思って
1:21:01
人付き合いに伴う
どうしても生じてしまう残酷さに対する話
って感じでしたかね。
割と断捨離OKみたいな
偏った映画ではないんですよね。
割と両論兵器というか
どちらの側にも立たない話かなと思って
割と普遍的なことを言っている映画かなと思いました。
ザ・プロム
好きな人いたら申し訳ないんですけど
新子たちが
レズビアンの女性と2人で
プロムに出たいっていうので
フロードウェイで活躍している
ちょっと干され気味なんですけど
役者たちがいって売名のために彼女らを助けてるって話なんですけど
ちょっと好きになれなかったのが
役者たちがナチュラルにアメリカの田舎の人たちを見下してるんですよね
同性愛を差別する奴らなんて
カナラビの悪い奴らだろうみたいなことを言って
茶化す歌があるんですけど
カナラビが悪いってどういうことかっていうと
アメリカである程度共有があって経済的に豊かな家は
基本的に一律共生するから
共有がなくて貧乏な奴らってことですよ。
そういう奴らが同性愛者を差別してるんだって
それ自体がもはや差別でしょ。偏見なし差別でしょ。
それを新子たちのちのち
バイメコイやろうとしたことを
咎められてちょっと反省して
やり直すんですけど
それってバイメコイで傷つけたのは
同性愛でプロムに行こうとした子たちに対してなので
自分もともと見下してた
アメリカの同性愛とかに反対してる
保守層みたいな人たちに対する偏見
同性派並び悪い貧乏人なんだろうみたいな
偏見に対する反省はないので
それが差別じゃんって僕は思ったんですよね。言葉悪いですけど
分断を生んでるのはおめーらじゃねーのって
トランプを大統領にしたのは
おめーらじゃねーのって思いながらちょっと見てました。
まあね、多分ちょっと僕の見方が極端かもしれないですけど
リベラルのフリしてた
差別主義者だよねって思っちゃって
ブックスマートのそのあたりの
抜けの良さに比べると正直
排他的な話と思いましたね。
同性愛に理解しない奴らは
共鳴のない貧乏人だから
私たちが進む次の世代へは
あなた達来なくていいよみたいな
肺がいがみられるというか
今アメリカで起きてる分断そのものだよって
思いながら見ててどうなのかなって思って見てましたね。
ワンダーウーマン1984
いや面白かったですよ。
今まで80何本新作映画あげましたけど
結局ハリウッドアクション対策って呼ばれるものが
テネットとワンダーウーマン1984しかない
1:24:02
わけなんですけど
その対策に見合う面白さはあったって感じはしましたね。
敵が自己啓発で
大衆を煽動するビジネスマン
願いを叶えられる魔法の石みたいな力で
暗躍するんじゃなくて
自分自身が人の願いを叶える石になって
人に願いを叶えさせて自分が
それに乗っかって成功していく
っていうキャラクターなんですよね。
これって資本主義そのものですよね。
人が求めることに応えることで
自分がより恩恵を得ることができるっていう
人に何か与えられる人間が結果的に一番富むことになる
っていう資本主義そのものなわけですよ。
本当に80年代の
史上主義の加速みたいなのに
自己啓発的なビランが出てくるっていうのが
現代に連なるアメリカの病創みたいなものを
テキストとして描いてるっていうのが面白いなと思って
敵の見た目がトランプに重ねられてますから
そのあたりあえてやってるんだなとか
っていうのが面白いですよね。
最後、新作の見た目。
これはほぼ見てない映画なので
お尻探偵、子供と見に行ったんですよ。
ほとんど寝てた。
何やってたか覚えてないっていう。
これは見たって言っちゃダメなやつですね。
完全に枠外に外しとけます。
これで全部準備が決まりました。
今回の新作映画の私、ヨッシーの中での
2020年映画ランキング。
順番にいってきますね。
次回予告。
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1:27:10
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きまし た