1. NOIZ NOIZ NOIZ FM
  2. 後藤護のこの洋書がヤバい!vo..
2025-03-19 1:30:56

後藤護のこの洋書がヤバい!vol.2 特集:GOTH

後藤護『ゴシック・カルチャー入門』
https://www.ele-king.net/books/007236/

Nikolas Schreck "The Satanic Screen"
https://headpress.com/product/the-satanic-screen/

Janetta Rebold Benton "Holy Terrors"
https://books.google.co.jp/books/about/Holy_Terrors.html

Mick Mercer "The Hex Files: The Goth Bible"
https://books.google.co.jp/books/about/Hex_Files.html

John Robb "The art of darkness"
https://manchesteruniversitypress.co.uk/9781526173201/

Cathi Unsworth "Season of the Witch"
https://books.google.co.jp/books/about/Season_of_the_Witch_The_Book_of_Goth.html

"Goth: Undead Subculture"
https://read.dukeupress.edu/books/book/1194/GothUndead-Subculture

Jonathan Rigby "English Gothic"
https://books.google.co.jp/books/about/English_Gothic.html

Alain Silver, James Ursini "The Vampire Film"
https://books.google.co.jp/books/about/The_Vampire_Film.html

Martyn Conterio "Black Sunday (Devil's Advocates)"
https://www.liverpooluniversitypress.co.uk/doi/book/10.3828/9781906733834

Richard Davenport-Hines "Gothic"
https://books.google.co.jp/books/about/Gothic.html

Valerie Steele "Fetish"
https://global.oup.com/academic/product/fetish-fashion-sex-and-power-9780195090444

Valerie Steele "The Black Dress"
https://books.google.co.jp/books/about/The_Black_Dress.html

Katie Godman "The Gothic Fashion the History"
https://www.unicornpublishing.org/page/detail/gothic-fashion-the-history/

Gavin Baddeley "Goth"
https://books.google.co.jp/books/about/Goth.html

Catherine Spooner "Post-Millennial Gothic"
https://www.bloomsbury.com/uk/postmillennial-gothic-9781441101211/

Lorna Piatti-Farnell "Consuming Gothic"
https://books.google.co.jp/books/about/Consuming_Gothic.html

Robin R Means Coleman "Horror Noire"
https://www.routledge.com/Horror-Noire-A-History-of-Black-American-Horror-from-the-1890s-to-Present/MeansColeman/p/book/9780367704407

Christopher Partridge "Mortality and Music"
https://www.bloomsbury.com/us/mortality-and-music-9781350026896/

"Fragments of a Faith Forgotten: The Art of Harry Smith"
https://carpenter.center/exhibitions/fragments-of-a-faith-forgotten-the-art-of-harry-smith
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サマリー

このエピソードでは、後藤護氏と大久保淳氏がゴス文化と関連書籍について語り合っています。『ザ・スタミック・スクリーン』や『エクテハイルス』などの書籍を通じて、悪魔やゴシックカルチャーの魅力が深く掘り下げられています。ゴス文化とその関連書籍についての考察が展開され、ナンシー・キルパトリックの「ゴスバイブル」やジョン・ロブの「Out of Darkness」が紹介され、ゴスのユーモアや歴史的背景が検討されています。ゴシック映画の特徴やその歴史について詳述されており、特に吸血鬼映画とその背後にある社会的なメタファーが分析され、ユーロゴシックやアメリカンゴシックなどの具体的なジャンルも紹介されています。ポッドキャストでは、ゴシック文化とその影響を受けた文学や映画が探求され、リチャード・ダヴェンポート・ハインズの著書やデビット・リンチの作品を通じて、ゴスの美学や歴史が語られています。ゴシックファッションの歴史や文化的背景についても詳しく語られ、ゴス文化がどのように形成され、進化してきたのかに焦点が当てられています。関連書籍や著者についても紹介されています。このエピソードでは、ゴシック文化の研究が話題となり、特に日本におけるゴス文化の乖離や身体性について考察されています。映画や書籍を通じて、ゴシックと食、さらにはホラー文化に関連する内容が深掘りされています。後藤護氏のポッドキャストでは、グランジとラウンジの文化的流れや音楽の変遷が語られ、次回のテーマとしてバロックが提案されています。

ゴス特集の始まり
特集*カルチャープログラム NOIZ NOIZ NOIZ FMパソナリティの暗黒編集者大久保淳です。本日は先月第1回を配信しまして、大好評だったこの洋書がヤバいの第2回ということで、今回も暗黒ワクワク学者小学2年生の後藤守さんをお迎えしてお送りしたいと思います。
本日はよろしくお願いします。
この下に出るわけですよ、また。ありがとうございます。
ここでしか通用しないペンネームとか肩書きなんで、他は全部暗黒起草化になってるんで。
ああ、そうなんだ。
大久保さんと映画秘宝だけ使ってますね。
怒らなそうな人の前でだけ使うっていう。
大久保さんはやっぱりカート・コバーンの色違いなんですかね、今日は。
ああ、このセーター。
カート・コバーンと並んだら漫才師ですよ。
赤と黒だから向こう。
はいはいはい。
まあ確かに。
鏡の国にはアリスに出てきたみたいな。
双子みたいになっちゃいますね。
カート・コバーンは特に意識してなかったですが、はい。
超グランジ感すごいですよ。
なるほど。
で、一方、後藤さんは氷柄で。前回も氷柄でしたよね、確か。
前回は、いや全然氷柄じゃないですね。
そうでしたっけ。
今日はデビルマンですね。
おお、なるほど。はいはいはい。
永井豪先生リスペクトっていうか、デビルマンも一種海外だとゴスカルチャーとして授業されてるところがあるんで。
そこらへんの意味合いも含めてですよね、これね。
なるほど。
デビルマンと言えば、昔グレンダンジュグがやっていたコミック出版社があるんですけど、ベロティクっていう。
そこからベロティク、ベロティク、V-E-R-O-T-I-Cだったかな。
それ知らないね。
90年代末とか2000年代頭とかそのくらいの頃にグレンダンジュグがやってたところなんですけど、
そこからデビルマンの短編のコミックのいわゆるリーフってやつが何冊か出てて、うちにあるんですけど。
たぶんそれ用に書き下ろしてるんじゃないかな。
それあれかな。この番組で漫画特集とかもやりたかったんで、そのときに大久保さんに見せてもらいましょう。
大久保さんもたまに紹介するみたいなね、ちょいコーナー。
そうですね。
悪魔の話をしたのはね、ちなみに今日はゴス本特集ですね。
デビルマンと映画の影響
そうですね。前回のハリー・スミスに続きまして、今回はゴス特集、ゴシック特集ということで。
どっちかっていうとこっちが僕の本職に近いんですけどね。
そうですよね。
一応ゴシック専門家っていう嘘をつき続けてて。
最近届いた本からちょっと紹介しましょう。
これですね、いきなり。
ザ・スタミック・スクリーン。
悪魔のいる映画史みたいなことですかね。
そうですね。僕、悪魔のいる漫画社なんて本を書きましたけど、
悪魔のいる映画史が海外にあってですね、これ2024年、去年出たんですけど。
表紙いいっすよね。
そうですね。
これ。
ニコラス・シュレックさんって人が書いたんですけど、
悪魔教会のアントン・ラベーってハゲがいますけど、
アントン・ラベーのブラックマスっていう、
呪術の文言を唱えてる音源がApple Musicで聞けますんで、
みなさんぜひ聴いていただきたいんですけど。
悪魔教会西海岸のアントン・ラベーの娘さんにジーナ・シュレックって人がいて、
その人もミュージシャンなんですけど、
テイラー・スウィフトに顔がクリソツの人ですね。
そうなんだ。
だからイギリスの公式のメディアが陰謀論を唱え始めて、乗ったんですよ。
テイラー・スウィフトは悪魔主義者だみたいな。
それくらい顔に似てるんですけど。
その旦那さんですね、これ著者がね。
なるほど。じゃあアントン・ラベーの娘向こうってことになるんですかね。
そうですそうです。
うわ、こんなヤバいの見つけちゃったんですけどっていうので、
悪魔だから赤羽さんに教えないとと思って、
僕LINE送ったんですよ。
そしたら2秒ぐらいで記録がついたんですよ。
でも全然返信がこなかったんですよ。
なんでかなって思って、次の朝メッセージ届いてて見たら、
これの旧版と一緒に並んでる、旧版を並べた写真が届いて、
常識です、みたいな感じのメッセージが届いて、
深く深く反省したっていう、
ドヤ顔ですごい容姿を見つけたんだっていうふうな、
ニコラス・シュレックっていう面白い人がいるって言ったら、
そんなものは退治の段階で悪魔なら知ってなきゃいけないみたいなことを案に。
たぶんヨシキさんも腹に据えかねるものがあって、
一晩寝かせてからお父さんと。
そんなことは僕に教えるものじゃありませんよっていう。
とはいえですよ。
YouTubeで話すくらいでちょうどいいだろうと。
たぶんですけど、これ持ってる人、日本に何人いるんですよね。
10人くらいじゃないですかね。
なるほど。まあそうかもしれないですね。
たまたまそのうちの一人がヨシキさんだったっていう。
たまたま一番知ってる人に連絡してしまったと。
本職が悪魔の人に。
こんな感じでですね、いろんな古今東西、悪魔映画が紹介されるわけですね。
釈迦に説法っていう言葉をサタニストに使うのが適切なのかどうかちょっとわかんないんですけど。
まさにね、同じ言葉を送りましたね。
釈迦に説法と考えることは一緒かって思いましたけど。
あれなんですよ、出版社がヘッドプレスとかっていうところで。
これ、ネクロマンティックって絵があるじゃないですか。
カルト的なスプラッターフォア映画なんですけど。
それをVHSとかで出してたところが、出版社を始めたんですよね。
それがここで。
だからいわゆるそういう、広瀬にこふくんが掘りまくっている映画とかを、
VHSで出してた会社が出版社になったみたいなところなんですよね。
これね、日本円だと5600円ぐらいしましたけど。
英語としてはすげえ簡単な英語なんで。
これね、英語の勉強をしたいけど、
つまんねえ学術書なんてやだよみたいな人にとってはいいかもしれないね。
入門としては。
って感じですね。
悪魔と映画の話で楽しく英語を学ぼうみたいな。
ほんとにほんとに。
やっぱりね、英語能力というよりかは、
これを読まなければ俺は死ねないって本を見つけたら、
もうあなたは幼少派になりますよって感じです。
なるほどね、たしかに。
たとえ難しい本でも、自分がこれを知りたいんだってテーマの本を見つけたら、
絶対読むんですよね、頑張ったら。
それを見つけたら勝ちです、ほんとに。
高山博史も言ってたね、そんなこと。
これが一冊目でですね。
悪魔だから、悪魔続きでいきますかね。
ゴスカルチャーと書籍の深掘り
そうですね。
実は30分間ぐらい放送、録音が遅れたのは、
僕が本を探してたからなんですけど。
結局見つからなかったんですけど、その本は。
その代わりに見つけた本がこれです。
ガーゴイルの本です。
ホーリーテラーズ、聖なる恐怖。
ほぼガーゴイル写真集です。
俺ね、その前にゴシックカルチャーニューモンのカルト宣伝しときましょうか。
ああ、そうですね。
僕ね、ゴシックカルチャーニューモンっていう本はこれですね。
売り扱い注意。
あとクレヨンしんちゃんのシールも貼りました。
暗黒学学学者なんで。
この本を書いてですね。
この本にガーゴイルに入れたかったと思ったんですよ。
僕のゴシック感っていうのは、高原英二さんとかああいう人たちが作ってきたすごいストイックなゴシックがあるとしたら、
僕はトリックスターっぽいゴスですよね。
そうですね。
だからまさに渋沢系のゴシックっていうのはカテトラールなんですよね、イメージとしては。
大画欄の美しさなんですけど、建築的な美しさなんですけど、
ゴシック大聖堂の横にはこのふざけたやつがついてたわけですよ、絶対。
あっかんべーってやってる。
これが中世順のHだったわけですけど、
ガーゴイルってなんとなく漠然とのイメージは持ってましたけど、実際に見るとえぐいっすよ、結構これ。
なるほどね。
こういうのが無限に出てくるんですよ、これ。
すごいよ、これまじで。
ガーゴイルの写真を見てるだけで血とかさ、
ペヨンって出してるガーゴイル。
口を出してるとは限らないみたいなんで。
あとこれ、普通に炭鉱夫のおっさんみたいなガーゴイルみたいな。
そうですね、野球帽みたいなの被ってね。
普通のおっさんじゃねえかみたいなガーゴイルもあるし。
すごいっすよこれ、トート。
カバーですよこれ、カバー。
カバーだ、ほんとだ。
この大陸とかで発見したやつやろみたいな。
だからこれね、反対のページにいるのがキメラですね、これキメラ。
おー、なるほど。
とかとか、要するにガーゴイルの世界って超重ギガなんすよ。
超重ギガガーゴイルなんすよね。
これ犬らしいです。
犬なんだ。まあ言われてみればって感じですけどね。
結構遊んでますよね、ガーゴイル職人たち。
大聖堂を作ってた人とガーゴイルを作ってる人とかは一緒なのかどうかとかですね。
ごめんなさい、僕この本、画像が面白すぎて本文を読む気にならないんですよ。
なるほど。
うわっ!って疲れたときとかつらいときとかガーゴイル見て、
見てくださいこれ。
このページ、反対のページもケツみたいなので爆笑する感じですね、毎回。
これ、著者はジャネッタ・リボルド・ベントンさんという女性の研究者のことですね。
なるほど。
なんかゴスっぽいですよね。
そうですね、なんとなくね。
だからガーゴイル論で一生避けたら、ゴシックカルチャーというものは、
なおさらイタズラっぽい印象というか、方向性がより定まったかなという気がしたので。
確かに。
もう一冊ゴシック本を僕に書いてくださいっていう人がいたら、ちゃんと読みますよ、これ。
だから僕に頼む人がいればね。
みなさんウィンウィンですんで。
知りたい情報が知られるかもしれないんで。
あとこれですね。
エクテハイルス。
ゴスバイブル。
全体を写すにはここら辺の距離じゃないですかね。
結構ね、大判の本なんですよ、これ。
この表紙に写ってるのは誰なんでしょうね。
誰ですかね、これは。
ピーター・バラカンさんのお兄さんとかじゃないですかね。
知らないですけど。
昨日会った友達とピーター・バラカンの話になったから、ただ年差に出ただけですね。
これね、ゴスの百科事典みたいな本なんですよ。
これ、著者はミック・マーサーっていうゴス本だと結構有名な人で、これに書いてるんですけど。
たとえばこんな感じで、ちっこい記事が6行ぐらいドバーって書いてあるんですけど、
ゴスに関わるキーワードみたいな感じの。
ただこれ、ワードがめちゃくちゃマニアックですね。
一つもわかんねえみたいなレベルの。
要するに、どっかの中西部にあるゴスの田舎の店とか。
96年に出た本なんで、衝撃的なのがファックスの番号が書いてあるってことですね。
ファックスゴスかよ、みたいな。
ゴスがファックスを食ってる時点でウケるんですけど、みたいな。
顔白塗りでファックスとか言えばやばいでしょ、みたいな。
こういう感じで、図版もかなりいいね。
フェティッシュっぽい、よくわかんない海外で出てる雑誌とかも紹介する。
だからまとまった情報をゴスに関して求めてる人はちょっと扱いづらい本だけど、
切れっ端の情報でとびっきり変なのが欲しいみたいな人にとっては、
これ、いまだにかなり使える本ですね。
なるほどね。
たとえばなんかあるかな。
あ、これいいね。
ジタヌ・デモーヌっていう、これすごい有名な人ですね。
あれじゃない?あなたのバンド、ローズ・ウィリアムズがいた。
うーんと、クリスチャンデス。
クリスチャンデス。クリスチャンデス関連の人ですよね、この人ね。
すごいよね、拳銃くわえてフェティッシュファッションでケツつき足してるってさ。
やっぱりこれがゴスエロスっていうか、
たぶんこれあれだよね。あの影響を受けてますね、この図版は。
エイリアンのHRディガ。ディガっぽい印象ですね、これね。
なるほど、確かにね。そんな感じがありますね。
そんな感じでね、この本も非常に面白いですね。
こういう感じでね、あと、やっぱり綺麗なゴス姉ちゃんがいっぱい見れる本。
そういう意味ではやっぱり、つけ目なヒヒジジにも勧められる。
つけ目なゴス姉ちゃんって言ってる時点でもうダメですね、この放送は。
すいませんでした。
でも本当にね、全然知らないゴスのたんびな人たちがパーっていっぱい並ぶ壮観な本なんですよ。
ゴス文化の紹介
横のこのキャプションを見ると、「えー何これ?」っていうさ。
ほら見てくださいよ。これなんだよくわかんないゴス系の同人誌とか何なのか。
同人誌なんとかフライヤーなんだかわかんないですけど。
そう、だから僕たちがゴスについてなんとなく知ってるんだっていう錯覚を叩き潰してくれるっていうか。
全然知らないんですけどみたいな人とか、
全然知らないんですけどっていうお店とか、
全然知らないんですけどっていうファックス番号とかが書いてある。
なるほど。もう当たり前のような顔で載っているっていう。
見てください、これ最後のページ。
RIPですよ。
死ぬのかよみたいなやつ。
ゴスジャグですよね、これが。
ちなみにゴスバイブルっていう名著を書いたナンシー・キルパトリックって人は、
ゴスにユーモアがないと思うなよっていう名言を残します。
結構岸田にこじらせたネタを言うんですよ、ゴスは。
絶望先生みたいな人たちなんですよ。
絶望したって言って首吊って、助けてあげて、
なんか引っ張るじゃないですか、最初ね、絶望先生。
うーって本当に死にそうになって、絶望先生が
死んだらどうだと思ってるんですかって怒るんだよね、逆にね。
こういう感じですよね、ゴスのユーモア。
絶望先生的なんですよ。
ちょっとゴス関連の本がとにかく多くてですね。
これいきますかね。
これがたぶん今回の目玉のひとつですね。
Out of Darkness. History of Ghosts.
これ本当に去年ぐらいに出たゴスの本で、めっちゃ分厚いんですよ。
500ページ超えてるんですよ。
ジョン・ロブっていうバンドのベース、なんかのバンドのベースでやってたかな。
なんかのバンドの人が本を出すみたいなのをどっかで見ましたね。
すごい漠然としたことしか言ってないですけど。
俺もね、なんかのバンドのベーシストとしか覚えてないんだよね。
なんかへーって思った覚えがありますね。何のバンドだっけな。
この本はね、めちゃくちゃ話題になってます、海外では。
イギリス人ですね、この人は。
あ、今見て気づいたんですけど、推薦文書いてんのジョニー・マーですね。
おー。
なんで?
ジョニー・マーなんだ、へー。
ジョニー・マー一番上だけど、普通なんていうか、ゴスの人に頼むんじゃない?っていうふうに思うんですけど。
ジョン・ロブの新刊
ただね、俺が思うに、スミスって結構ゴスなフィーリングがあるんですよね。
つまり、ザ・スミスのバンドの、例えばクイーン・イズ・デッドのジャケットとか、あれゴスだって言われても、そんな外してないですよ。
あー、まあジャケットのイメージは確かにそういうとこありますね。
ファーストアルバムなんかもね、プリティ・ガールズ・メイク・グレイブズとかね、なんか墓掘ってる歌とかね、ちょっとゴスいんだよね、実はスミスって。
なるほど。
だからそんなにこれの人生は間違ってないかも。
だから、僕実はゴシック・カルチャー・ニューモンを書いた後に、やっぱりゴシックの研究をしてる人いっぱいいるんですよ。
つまりゴシック・ロマンスですよね。
あー、なるほど。
1世紀までに生まれたオトラント定規管に始まる小説の以降の原創文学としてのゴシックとかを調べてる立派な研究者とかはいるんだけど、
あと中世のゴシック建築の専門家とかはいっぱいいるんですよ。
で、本もつくだりにして売るほど出てるわけですよね。
だからゴスでまとめた人ってほとんどいない。
なるほど、たしかに。
ほぼいない。
はっきり言って、僕の本と、コッタニ・マリさんとか本当に数冊ぐらいじゃないですか、ゴスカルチャーについてまとめた本って。
そうですね、たしかに。
僕の本とかもゴシックについても書いちゃってるんで、純然たるゴスの本ではないんですよ。
たしかに。
だからゴスシーンについてまとめたいよなと思ったときにこれが出ちゃったんですよね。
なるほど。結構な分量で。
これね、翻訳したら700ページはいくでしょうね。
そうでしょうね。
原書で何ページくらいあるか。
原書で、注釈まで含めると535ページくらい。
それはたしかに700ページいきそうですね。
たしかね、ごめんなさい、僕の手元にはないんだけど、これ去年だよな。一応確認しとく。
ジョン・ロブのこの本は、ごめんなさい、2023年だこれ。
ゴスの映画と歴史
これ本をチェックしたときに、同時にQ&ドラマーが書きましたよね、ゴスの歴史の本。
ゴス・アーヒストリーっていう、ロレット・プロファクトだっけかね。
あの人もゴスの本をちょうどその年に書いたんですよ。
うわっ、2冊も出んの?みたいに。俺びっくりしたんですけど、もう1冊あんですよ。
これ。
おー、シーズン・オブ・ザ・ウィッチ。
これってあれじゃないですか?翻訳出たやつじゃなくて。
残念です。
違うシーズン・オブ・ザ・ウィッチですね。
シーズン・オブ・ザ・ウィッチでも、これは、
キャッシー・アン・スワースっていうね、写真検索したら、
髪の毛がパープルみたいな色の、ピンクフラミンゴみたいな見た目の女の人で。
マジで?とか思って。
これは、さっき見せたジョン・ロブの本なんかは、
わりと典型的なサブカルチャーの歴史をまとめました本なんですよね。
非常に通し的にわかりやすい感じだけど、
この人結構文学趣味があるというか、
時系列も結構行ったり来たりしてる感じで、タイトルもわかりづらいですね。
例えばなんだろうね。ロケット・フロム・ザ・クリプト第4章。
暗号カラーロケットとか意味不明ですよね。
カーボーイとインディアン第7章とかね。
第8章では、今読みながら気づきましたけど、
ランターズ・ギガーズ・レベラーズっていうのが第8章にあるんですけど、
これね、イギリスの中世くらいの貧民っていうのかな、
ものすごい貧しい貧しい非差別民みたいな人たちがいたんですけど、
その人たちの反乱というか革命があったんですよね、昔。
そのレベラーズとかランターズとか、そこらへんの革命、貧民の革命運動みたいなのを
ファンクロックと結びつけたりなんだりした、
グリール・マーカスのリップスティック・トレーセーズって名著があるんですけど、
だいたい革命が起きるときっていうのは、貧民から偽予言者みたいなやつが
神がかりの言語をしゃべって始めるみたいな伝統があるんだみたいなことを言って、
この章があるからこの本グリール・マーカスが推薦コメントを書いてるのかって今気づきました。
今読んで気づいた。
紹介する本の小タイトルすら見てなかったって今判明しましたよ。
紹介する本は、今読んでいろいろ発見しているっていう。
そう。なるほどって思ったわけですよ。
第9章、スルー・ザ・ルッキング・グラス。
これは不思議の鏡の国のアリスとかですね。
そういう感じで、この本はもうちょっと上級者向けの本ですね。
なるほど。
今僕が言ったような言葉をパッと言って、パッと連想が効いてくるタイプのエアバルシ人間がよく、
君たちには無理だ。
残念ながら君たちには無理だっていうことで。
僕にゴスボンの、これだけ言っておきたいんですよ。
この動画を見てる心のきれいな人、
つまりユリイカの編集長の逆みたいな人たちがいたら教えていただきたいんですけど、
全然編集しなくていいですよ。
僕、ゴスロックの連載をやりたいんですよね。
あるいはこれらの本を訳してもいいかもしれないけど、
そういうことに興味を持ってる人がいたら、ぜひ声をかけてください。
僕は知らない程度に頑張りますんで、本当に。
てな感じで、ゴスロックの研究所はここのところ量産されてるんですよね。
ちょっと前のやつもあります。
ゴス・アンデッド・サブカルチャー。
これはね、かなり分厚い論考集ですね。
そのアンソロジー的な。
この本が画期的だったのは、
やっぱり大々的にゴスって銘打った本が結構出た、
わりと最初ぐらいのタイミングだったんですよね。
ちょっと待ってくださいね。
2007年に出てますね。
ここまでゴスにピンポイントに絞ってやった本もなくて、
しかもデビッド・ボーイとかルーツ化をちゃんとやってるんですよね。
僕ね、この本にキセカやそび、デビッド・ボーイとゴスのルーツって論考が入ってるけど、
これはね、僕、悪魔のいる漫画誌でいつもと巻き言を書きましたけど、
そこでほぼほぼ要約してますね、内容。
なるほど。
つまりゴスっていうのは、序益ビジョンがシンボライズされがちなんですよ。
つまり、心の奥に降りてって、
人間のダークな部分を歌うんだから、
当然その人は23歳ぐらいに死ぬのがスジだっていうことになってくるんですけど、
それがゴスの美学でしょって思われてたんだけど、いやいやそうじゃないんだ、実は。
キュアとかスジ版とか、着飾って遊んでるわけなんですよね。
あの人たちはだから別に純粋に邪悪なものが好きだとか、
ダークなものが好きだって部分もあるんだけど、
どっちかっていうと表層で遊んでるんですよね。
なるほど。
例えばスジ&ザバンシリーズがナチスのスワスキがつけてたとか、
あれも全部キャンプとかキッチン内でやってるわけですよね。
まあそうですね。
そこらへんがようやくちゃんと論じられるようになった初のタイミングぐらいじゃないですかね。
なるほど。
その元祖がデビッド・ボーイだっていう論語ですよね。
ボーイもだから、今まではやっぱり階級とかアイデンティティーが固定されてたわけですよね。
特にイギリスって階級社会だから、そこで生きていかなきゃいけなかったんですけど、
デビッド・ボーイはそれが破壊したわけですよね。
なるほど。
着飾ってしまえばいいじゃないかと。
君は白人のイギリスの労働者階級じゃなくて、
世界の宇宙から来た火星人だとも言えるだろうと。
いうようなことをデビッド・ボーイは言ったから偉大だったわけですよね。
なるほど。
やっぱりそこの夢の部分、子供みたいなところをゴスは引き継いでるんだっていう、
これが暗黒ワクワク学ですよ。
なるほど。
これが暗黒ワクワク学の力なんですね。
ゴスっていうのがね、やっぱり労働者階級が着飾るみたいな、そういうニュアンスのあるカルチャーですもんね。
そうなんですよね。そこはやっぱり倒作してるんですよね。
パンクロックの責め方じゃないんですよね。階級闘争じゃなくて。
これ言論カフェでも話しましたけどね。
ブライアン・フェリーとかグラム・ロックの人たちもそうでしたよね。
あの人たちも労働者階級だけど、アートスクールに行って、
たたずまいの美しさとかそういうのを学んで、
労働者階級が貴族を抵取るっていうような反逆の形式をとってったわけですよ。
それで言うとでもイギリスだとその前にテッドとかもあったし、
やっぱりイギリスのサブカルチャーっていうのはそういうのがあるんでしょうね。
鬱憂もありますしね。やっぱりあるでしょうね。
あれはちょっと謎ですね。
やっぱり何て言うか、貴族的なものに労働者階級が憧れていく。
反抗もしてるんだけど、憧れもしているっていう、ちょっとブルジョンがある。
階級がかっちりあるからこそっていうところはたぶんあるんでしょうね。
そうですね。ただもうちょっと前に遡ると、
ダンギーの時代、19世紀とかダンギーが流行ってましたけど、
俺ちょっと言い間違えちゃったんだけど、
ダンギーの人たちも実は階級めちゃくちゃ低い人ばっかりだったんですよ。
やっぱり成り上がり根性だったんですよ。
成り上がっていく人たちが、貴族と同じようなマナーを身につけてって、
そこに這い切り込んでいくっていう。で、荒らしていくっていうような感じ。
日本のイメージでいうと菊地成留さんがほんとピッタシなんだよ。
菊地は長所の定食屋に生まれた人が、フランスハイカルチュアを身につけてって、
あそこまで行くっていう。
ゴスもあれに近いことをやるわけですよね。
最も低いところに生まれた人が最も高いダンギーになっていくっていう、当作でですね。
どうしよっかな、次は。
そうだな、ちょっと映画の話にスライドしてみますかね。
なるほど、はい。
映画もあるんですね。
イングリッシュゴシック。
これね、ジョナサン・リグビーさんって人が書いた本で、
この人やばくて、めっちゃでかい本なんですよ。
イギリスのハマーホラーぐらい、20世紀のイギリスの映画全部まとめたホラー。
これだけで立派な仕事なのに、
ゴシック映画の特徴と影響
アメリカンゴシックとユーロゴシックって3本、3分冊ってか、3つ語なんですよ。
なるほど。
やばいでしょ、この本。しかもめちゃくちゃすさまじい量の映画紹介してて。
一発展ですよ。いきなりこういうのバーンって出てきますからね。
はいはいはい。
オールロックの手。
もう、もう何にできないよーって感じですよね。
もう何にできなくて辛いよーって感じの、
おやさんもう興奮で今、スマホ叩いちゃいましたけどね、バーンって。
実はロベルト・ビーネっていうドイツ表現主義の監督が映画化してますね。
ここに写ってるのは60年代の映画ですけど、
ピアニストが事故を起こして切断されちゃうんですよ。
切合手術をして、犯罪者の手をくっつけるんですよ。
そしたらその手が暴走していくっていう。
これ結構ね、有名なフロイトが不気味なものって論文を書いて、
分離した手ですよね。
自分の意思とは別に動いていく手っていうモチーフが、
ヨーロッパの海峡には大量にあるんですよね。
フロイトが不気味なものとかにまとめてるんですけど、
そのケースと考えなきゃいいですね、これもね。
なるほど。
確かに日本だとマッドサイエンティストの夢って本があって、
そのアレがこのあたりをまとめてますね。
マッドサイエンティストの人も大体手が失って自主になってたりするんですよね。
吸血鬼映画の歴史
ロトバング博士とか、メトロポリスの。
ちょうど手元に、コスミック出版のDVDボックスがあったんですけど、
これに教練っていう放題で入ってるやつですね。
え、今俺が言った絵は?
1935年のモーリス・ルナール監督。
たぶん違いますよ、それ。ただわかんない。
原作モーリス・ルナールだ。カール・フロイン監督で。
そうそう、オルロックの手が原作。
これは何回も変装されて映画化され続けてるってことと考えてる。
そうなんでしょうね、おそらく。
だから、何できないよとか言ってしまった僕の朝日絵ですよね、本当に。
俺、滝本誠さんに、レフン映画の特集したときに雑誌でインタビューしたんですよ。
レフンのオンリー・ゴッドで手を切断する描写が出てくるんですよ。
ライアン・ゴズリングが手切られる握り拳、バーって切られちゃうんですけど、
何の意味なんですかねって聞いたら、
おなりができなくなる恐怖だって言ってましたよ、滝本さんが。
最大の恐怖と言ってもいいって言ってましたね。
ほら、やっぱりこのフィースト・ファーリーもいますよ。
なるほど、はい。
この歯並びを見てください、皆さん。
この歯。
やっぱりゴシックはね、ゴシック歯並びですよね。
ゴシック歯並び。
やっぱりこれぐらいにならないと皆さんゴシックは名乗れませんよ。
なるほど。
はい、もうこれですよ。
結構下の方ガタガタっていうね。
やっぱランクイーバーっていうのは吸血鬼のイメージですからね。
うーん、なるほど。
なんでやっぱり、
なんていうんですかね、YouTubeに出てる皆さんってのはやっぱりね、
ペン状のタイルみたいに綺麗じゃないですか、出力ってね。
でもやっぱり本当の多様性はこっちですから。
本当の多様性を示してくれる。
もう見せたいだけっていう感じなんですけど。
ゴシックと歯っていうテーマで描きたいな。
ちょうど昨日ね、レインフィールドっていう映画を見てたんですけど。
ニコラスケージって言ってるやつでしょ。
そう、ニコラスケージがドラキュラやってるやつ。
あれも相当歯がガタガタでしたよね。
歯がガタガタで髪の毛薄いっていうね。
髪の毛パサパサみたいな。
ニコッケーを見てるだけで一本映画持つなと思いながら見てたんですよ。
青でね。
こういうわけわかんない写真とかいっぱい出てくるわけですね。
もうなんかもう、あれですね。なんだっけな。
仮面ライダーの悪の大幹部でそういう人がいましたね、昔。
そう。やっぱあれなんですよね。
例えばゴシック系の方も読む面白さって、
やっぱり謎の美女がいっぱい見れるっていう喜びがある。
はい、なるほど。
この美女を見た後に反対のページを見たら、
網が絡まって動けないおっさんが映っているっていう。これとかね。
やっぱりルックとして綺麗ですよね。
なるほど、そうですね。
だからなんていうか、僕もここに載ってる映画を逐一見れるわけじゃないんですけど、
こんなふうにして楽しめるんですよね。
こういうふうに図版だけでできたページとかもあって。
やっぱり要書を買う習慣がない人に一つ言いたいのは、
最初は合集っぽいやつ買うといいですよ。
なるほどね。確かにそれはありますね。
つまり、書の図っていうのは必ずしも活字の順番で読んでいく必要はなくて、
例えばその本の中に出てくる図版だけ読んでいく。
それで内容が理解がきたら、もうそれでオールオッケーなんですよ、実は。
あー、なるほど。
むしろそれが一番上手い書き方なんですよね。
てか、紙芝居だからそれは。
なるほど。
そうそう。だから皆さん誤解してって。
マクルー・ハンがグーテンベルクの輪郭絵を描いた理由ってそこでしょ?
活字をガーッと読まされてるわけですよ、僕たちは。
なるほど。
順番を。これを破壊しろって言ったわけですよね、マクルー・ハンは。
図像っていうのは一瞬で理解させる力なんで、
本来的にこういうふうに、バーッて見開きでまとめて、
これで一瞬でわかったら一番いいわけですよ。
そうそうそう、これですよね。
僕がだから4冊目の博覧狂気の怪物誌でやりたいのは、こっちの世界規制なんですよね。
パロックって僕はこれを呼ぶわけですけど、
面白い本で、これだけ最後に見せましょう。
片目サングラスお母さんが出てくるこの絵画が気になるってことですね。
なるほど、うん。気になりますね、確かに。
やっぱあれですね、ゴダールの勝手に仕上がれで、
まずベルモンドが片目だけサングラスをはめてますね。
あー、ありましたね。
で、「俺たちに明日はない」のラストシーンがそのオマージュですよね。
あー。
死ぬ前にウォーレンを打つ、片目だけなんですよ、サングラス。
それでしたっけ、なるほど。
あれはもともとゴダールが撮る予定だったんですよね、あの絵画って。
明日はないって。
それもあってのオマージュかなんかで。
ここらへんまではわりと知ってる人いるんだけど、
その後にさらにね、ジョシュウサソリのカジメイコが出てる。
あれでカジメイコがペンで警察長官の目をガーッと突き刺すシーンがあって、
刺された後に片目だけサングラスになるやつが出てくる。
これはマイナーですけど、片目サングラスの歴史があるわけですね。
なるほど、サングラス誌の一部としてあるわけですね。
はい、こういうふうにおたけびあげてるおっさんの画像もありますんで、
おたけびあげてるおっさんが見たい人はぜひね、イングリッシュゴシックを。
って感じで。
いやー、もういっぱいありますね。
もう一冊、通販でよくできてる本で、これですね。
これはね、吸血鬼の映画をまとめた、まさにザ・ヴァンパイアフィルムというタイトル。
副題がノスフェラトゥ・トゥルーブラッド。
ノスフェラトゥからトゥルーブラッドまで。
なるほど。
そういうことで、ノスフェラトゥって今年の5月に映画公開されますよね。
やりますね、ロバート・エーガースの。
そうそうそう。
最初のやつは言うまでもなく、ムルナウっていうドイツ表現者の有名な監督の映画ですけど、
それもあってこの本いいんじゃないかと思ったんですけど、
これはね、本当に吸血鬼映画の歴史をまとめてるんですけど、
さっきバルファラ見てたな、すげえのがあって。
ブラッド&ドーナツって映画があるらしい。
ブラッド&ドーナツ?
へー、なんか本当に血まみれのドーナツの図案というか。
血とバラとかじゃないですよ、血とドーナツみたいな。
やばいですよね、タンビ系ドーナツみたいな。
確か検索したらYouTubeに全編アップされてたっぽいんで、
興味ある人はブラッド&ドーナツで、90年代の映画なんでチェックしてみてください。
ほら、マーティンもありますよ。
これはゴシックカルチャーニューモンで書いてますね、ビッツワーグゴシックって感じで。
工業都市なんですよね、この映画の舞台ってね。
結構このインダストリアルな環境の変化っていうのをモロに体現するジャンルとして、
バンパイアフィルムって実はありますよねっていう。
そもそも吸血鬼が出てきたのは産業革命のタイミングですからね。
フォークホラーの元祖
ドラキュラが隠れてたのは有名な話ですけど、
要するに資本家っていうものは出てきて、労働者階級からお金を吸い上げる。
それが金が血のメタファーになってるわけですよね。
資本家が労働者階級を吸い上げていくっていう構図になっていくんで、
インダストリアルなものが極まると、バンパイアメタファーがいっぱい出てくる。
だから左翼のマーク・フィッシャーは、バンパイア城からの脱出とかっていう有名なものを書いてるわけで。
それが崩れていって、ポストインダストリアル時代になるとゾンビになるっていうのは有名な理論ですよね。
もう有名すぎて誰も興味を持たなくなってきたんだけど、
僕が一冊目を書いてるぐらいにこれはまだそれなりの鮮度があったんですけどね。
これね、始まる前にパラパラ読んでて、
1年もくれねえ、こんなyoutubeになんで出さなきゃいけないんだよ、俺がとね。
イライラしてたわけですよ。このカートコーパンはとこう思いながら。
その時点でカートコーパンかわかると思うんですけど。
思ってたわけですけど。
でも、この回をバンパイア大久保さんから削除されない限り気づけなかったことがあってですね。
マリオバーバーについて一生さがれてたんですよ。
俺今バロックにこだわってたんですけど、
マリオバーバーとバロックの美学みたいな商題だったんですよ。
うわ、すげえの見つけちゃった。ありがとうございます、大久保さんと頑張って。
これ取り上げてる映画がね、この写真を見ただけでわかったあなたは結構イタリアホラー好きかな。
つぬられた墓標ですね。
つぬられた墓標っていう映画の有名なワンシーンで。
次のページのこれもつぬられた墓標ですけど、めちゃくちゃ綺麗ですよね。
モノクロの映像美が有名なんですけど。
これね、すごい。見開きまるまる全部、全コマが、つぬられた墓標ですね。
贅沢な作りで。
それぐらいつぬられた墓標っていうのは有名な映画で、
もうすごい、拷問する直前ですよね。
特にこの映画の決定的な、
重々に熱した結果名を美女に装着する。
このシーンがめちゃくちゃ有名なんですよね。
もうね、サドマゾのトクホクみたいな。
すごいよね。見るたびにゾクゾクしますね。
今の時代でもゾクゾクしますね。
やばい。
なんでこれを見せたかっていうとですね、
思い出したんですよ。
これマリオバーバのつぬられた墓標で一冊持ってるんですよ。
ほー。
つぬられた墓標の研究書ですね。
それで一冊なんてあるんですね。
タイトルがブラックサンデーですね。
著者がマルティン・コンテリオって人ですね。
イタリア人なのかな。
これ総書なんですよね。
Devil's Advocatesっていう総書。
意味としては、悪魔来賛者とか悪魔の支持者とかそんな感じですね。
たとえばジョン・カーペンターのブッダXとか、キャリーとかハロウィンとか、
その手のホラー映画を、すごい薄い本なんですけど、
100ページ弱ぐらいでまとめたような学術書ですね。
ホラー映画に特化した。
音楽で言う33と3分の1シリーズみたいなノリですかね。
かなり近いですね。
それでエグい映画しかやらないっていう。
なるほど。
要するにシネフィルっぽい人はあんまりやらない系の、
エグめの映画だけやるみたいな感じですかね。
ノコギリのソウとか書いてますもん、これ。
すげえ。
ウィッチファインダージェネラルって知ってます?
ウィッチファインダージェネラルっていうのはね、
今流行りのフォークホラーってありますよね。
なんだっけ、あの監督、ミッドサマーのアリアスター。
あの世界線ですけど、あれの元祖って言われる映画ですね。
フォークホラーの元祖ぐらいに位置づけられる、
ウィッチファインダージェネラルもこの総称に入ってますね。
本と生態系の関係
うわーマジか、付箋貼っとこ、気になるな。
こういうことがよく起こりますよね。
本をいっぱい持ってる人のあるあるを今体現してるわけですよ。
絵を整理してる間に勝手に繋がってくるわけですよ、こうやって。
だから、ああそうかみたいなことで、
結構僕の本の作られるやつってこんな感じですよ。
真面目に頭から尻まで読んでいく本もいっぱいありますけど、
その曖昧まで部屋の整理とかしてるときに結構降りてくるっていう瞬間があるんですよね。
まさにこれ放送前に喋ってたことだったと思いますが、
永田臨美さんの言ってたビオトープっていうやつですね。
そうですね。本っていうのは生態系みたいになってるんですよね。
だからたまーに様子見たり。
かき混ぜてやったりするとね。
そう、それ維持しなきゃいけないんで、ビオトープとして。
大体やっぱりあそこらへんにはあれが生息していてとか、
大体この季節になるとちょっと湿気がとか。
物理的にもね。物理的にもビオトープになってきているっていう。
そう。梅雨の季節になってきたからあそこらへんの棚やばいなとか言って、
ちょっと空気を入れ替えたりしてるときに手に取って、
ついでにパラッと見たりして、
あっ、この本ってこういうこと書いてあるんだみたいなことが往々にしてありますんで。
まあちょっとこれね。そして次ですけど、
ゴシックの歴史の探求
これはね、もう潔いですよ。タイトル。ゴシック。
だから複大がすごくて。
黒字に黒でたくさん文字があるなっていうのはわかるんですけど。
400 YEARS OF EXCESS HORROR, EVIL AND RUIN。
訳すとですね、400年にわたる過剰、恐怖、悪、愛境、みたいなことですよね。
ポイントはやっぱり400年ってスケール感を持ってる本だっていうことと、
やっぱりエクセスって言葉を入れてくれたことかな。
実はさっきマリオバーバーの章がバンパイア本の中に入ってるって僕大騒ぎしてましたけど、
マリオバーバーとバロックっていうのが嬉しいなと。
っていうのも、バロックっていうテーマで洋装を漁ってると、
だいたいエクセスって単語がくっついてるんですよ。
バロックってのは要するに貝殻をベタベタベタって部屋中に貼るとか、
やりすぎ過剰ってことなんですよ、見合いとしては。
うかわ直弘さんの存在そのものですよ。
うかわさんの言葉とか、うかわさんのビジュアルの作り方とか、
うかわさんが全部RTしていく姿勢とか、あれ全部バロックなんで。
バロックが何か知りたい人は、うかわさんだと思ってください。
だからゴシックもエクセスなんですよ。
バロックと美学を結構共有してるんで、
ただのタンビカルチャーだと思って、ワビサビっぽいイメージで入ってくると、
結構崩されますよっていうことで。
それをこのタイトルは言っていて。
著者がリチャード・ダヴェンポート・ハインズっていう人なんですけど、
この人をWikipediaとかで調べたら、経済学の本とか書いてた気がします。
だから、やみおちにならないかと思って。
本当にグローバルなんちゃらかんちゃらみたいなタイトルのすげーつまらそうな本を書いてる人が、
暗黒の四百年史を出すが書き始めて。
なるほど。同姓同名とかじゃないですよね。
いや違う、同じ人。
これ、ゴスの要書とかをチェックしてると、大規模な参考文献に入ってるんですよ。
おー、じゃあもう結構。
古典。
なるほど。
ゴシックからゴスまでっていう歴史を全部知りたい人にとっては、
最初に当たらなきゃいけないぐらいのものだと思う。
映画とゴスの影響
四百年という時点でそうですね、確かに。
この本は、ゴスに対応してる第11章のショータイトルとか、
Mild Mood Swingsとかなってますけど、
QRのアルバムのタイトルですよね。
このショーの中で取り上げられてるのが、デビット・リンチとかですからね。
ちょっと特殊なんですよね。
デビット・リンチなんだけれど、ブルーベルベットを取り上げてるんだよね。
ロストハイウェイなんだけど。
ゴスって言われると、確かにそっちかなって感じはしますね。
この本が1996年とかに出てる、8年とかはそんなもんなんで、
あんま似合ってないのかなって感じはしますけど。
ブルーベルベットも結構ゴスの文脈で出てきて、
全文を読むとサバービアン・ゴシックって言いますね。
ああ、なるほど。
郊外っていう幸せなアメリカのきらきれいな50年代のイメージなんだけど、
実はドス・グロインですよっていうような削撃法。
デビット・リンチのあの映画がわかりやすいけど、
あれをサバービアン・ゴシックとかに提出するんですよ。
それは確かにブルーベルベットですね。
俺、なんで送りられたかっていうと、サバービアン・ゴシックって本があるんで、
それを漁ってたんですよ。
ただ、陸上引く場ですら見つけられなかったんで、残念みたいな感じです。
あとその同じ著者が書いたルーラル・ゴシックって本も探してたんですけど、
大阪・ゴシックですね。
同じ著者が書いてるんですね。
そう、自分でウィキペディア作ってるんですよ、項目。
規約的にダメなんじゃないですか?
ダメなんだけど、完全にクリってますよね。女の人の著者なんですけどね。
この本はすごいゴヤに特化してますね。
理性の眠りが怪物をはらむっていうテーゼですよね。
あれはまさにゴスーテーゼですよね。
理性の眠りが怪物をはらむ。
ゴヤとか、意外とゴヤってゴシック系の本を紐解くとほぼ確実に出てきますね。
意外と日本のゴシックの議論だとゴヤってあまり出てこないけど、
我が子を喰らうサトゥルンスにせよ何にせよ、ほとんどゴシックですよね、イメージャリーとして。
確かにそうですね。
まさに言いますね。
確かに日本だとあんまり出てこない気がしますね。
だから割合、日本のゴシックって暗黒の領域がわりと狭ーく提示されちゃってるんだよね。
吸血鬼月少とか、そういう感じに定まってるんだけど、
海外のゴシックの理解って闇っぽいもの全般なんですよね。
はいはい、あーなるほど。
じゃなきゃサバーピアゴシックとかは出てこないわけで。
そういう大切さですね。
スペインだからちょっと除外されちゃうみたいなとこもあるんですかね。
スペインこそゴシックの聖地ですけどね、魔女狩りとかやられてたり、異端尋問とか。
はいはいはい。
異端尋問の聖地ですからね。
確かに。
異端尋問とか拷問をされてないのに、勝手に自分たちでしてる人たちの本ですね。
なるほど、フェティッシュ。
要するに自分で自分の体を痛めつけちゃいますよっていうのも、ゴシックの一つの美学でして。
ちょっと待ってくださいね、これね面白い図版がいっぱいあるんですよね。
ちなみに著者は、バレディ・スティールさんという人ですね。
これスペイン人なんですけど、この人はめちゃくちゃ有名なファッション批評家で、
海外の美術展とかをかなりコーディネートしてる人で、
さっき言ったファッション業界だったら超大物の人なんですけど、
その人のフェティッシュ、ファッション、セックス、パワーって本なんですけど、
この人実はね、ゴス、ダークグラマー、ゴシック、ダークグラマーっていうドンピシャの本があるんですよ、実は。
ゴシックをテーマにしたファッション本を一冊出したんだけど、
高すぎて手にやられないんですよ。
これゴシックカルチャーにも書き始めた段階から、6年ぐらいずっと古書科学をうかがってるんですけど、
6年かけても高いままみたいな。手に入れられないみたいな感じでして。
新しい本ではあるんですか?
いや古い。90年代の後半ぐらいだと思いますね。
だからちょっとこっちで我慢みたいな感じなんですよ。
ハイヒールとかね、なるほど。
大久保さんとかもこれでご飯を5杯ぐらい食うわけですよね。
すごいですよね。
すごい。
靴の章ですね、これね。
あーなるほど。靴で一章あるんだ。
あった靴だけで一章作っている。
ちなみに僕、あそこにシューズっていうバカでかいガチュウがありますけどね。
靴だけ集めた。
それもバレリー・スキーの本ですね。
こういうことですよね。
これもゴシックの美学に入ってくるってことですよね。
SMっぽいイメージっていうの。
マドンナなんかの写真もありますね、ここにはね。
へー、あーなるほどね。
こういうガチュウを眺めてると、
そうかそうか、ゴシックって狭い範囲で捉えてたけどいろいろ入れられるじゃんって気づいてくるわけですよね。
なるほど。
これもその範中感みたいな感じになってくわけですね。
そうそう。だから僕はどっちかっていうと、ゴシックをいろいろと拡大させててるほうなんで、
拡張させていくほうっていうかね。
今日はそれをいろいろと。
ちんちんが写ってるんで、ちんちんだけ指で隠しますけど。
え、これ隠しづらいなこれ。
トム・オブ・フィンランドですね。
トム・オブ・フィンランドっていう、フィンランドの有名なゲイのね。
ハードゲイの人たちの絵を描いてた人たちですよね。
画家さんですよね。映画にもありますけどこの人。
警察官同士が、ペニスをくっつけ合ってる有名な絵があって。
あれはセックスペイストールズの衣装になりましたよね。プリントしたものが。
シドバレットじゃねえや。シドビシャスが着てるのが有名な写真が残ってます。
マルコムとビビアンが、すっげえパンクじゃんっつって、この絵を使って。
これじゃないですけど、トム・オブ・フィンランドの絵を使ったんですよね。
俺、先月発売した映画秘宝で、フィンランドのイサユシラって監督について広瀬にこふと喋ったんですよ。
対談に載ってるんですけど、フィンランドとは何かみたいな。
フィンランドの映画シーンとかについて話してたんですよ。
フィンランドの映画でパンクシンドロームって映画があって、
知的障害者の人たちだけで作ったパンクバンドのドキュメンタリー映画があって、
日本にもフリークアウトっていう、知的障害の亡さんの人たちだけで作ったパンクバンドの映画があるんです。
ギャラティーズですね。
あれのフィンランド版みたいな映画があって、フィンランドのパンクとはなんだみたいな考えたんですよ、俺。
トム・オブ・フィンランドはいるじゃんとか思って。
イサユシラって監督のホームカミングって、今YouTubeで見れるようになってますけど、
その映画見てたら、ミセル・フーコーに主人公そっくりなんですよ、顔が。
で、フーコーって言ったら、やっぱり聖フーコーデンっていう本で、
西海岸でフィストパックしてたことは有名じゃないですか。
2丁目で相当遊んでたっていうのが有名ですけどね。
え、日本の?
そうそうそう。
それは知らなかった。
僕は松岡誠吾さんが、フーコーのビナンスチームに誘拐されかけたって話は知ってて、
誠吾、君は当然遊んでくんだよなーみたいなことを言われて逃げたっていうことを、松岡誠吾さんは言ってらっしゃいましたね。
ちなみに、ニコニコ動画で、
松岡誠吾さんが、レイザー・ラモン誠吾ですって言って、
全然革ジャン着て始めるゲイカルチャーについて喋る動画が残ってるんで、
そこで、フーコーの一派に誘拐されかけたって話を起こしてますんで。
やっぱりフィストパックってパンクだと思うんですよ、僕。
LGBTQ的な意味合いもありますけど、
例えば、イギアランチもフィストパックされてる映画が出てますよね。
フンガーノってやつですね。
そういう意味で、フィストパックってすごいパンクな行為で、
それをやってたミシェル・フーコーに顔がそっくりな人が出てるっていう時点で、
この人、顔がパンクだと思ったんですよ。
わかんないですけどね、実際は。
ただ、平岡正明が、顔が似てるものはセソーが似てるって言ってたんで、
たぶんそうでしょうってことで、
この写真を見ただけで、僕はワクワクが止まらないみたいな。
小学2年生…あ!次のページにありましたよ。
これですね、先生が書いた。
これがセックスピストルズが使った有名な写真です。
あ、絵です。
こういう本もありますよっていうね。
これは表紙だけ見せますけど、これもバレリー・スティールがまとめたブラックドレス。
この本は僕、ゴシック・カルチャー・ニューモンの参考文献に出てますね。
本当に黒服を集めた本ですね。
こういう感じで、ゴスのファッション方面について勉強したいっていう人がいたら、
ゴシックファッションの魅力
バレリー・スティールめちゃくちゃいいですね、ニューモンに。
図版で教えてくれる感じ?
それはいいですね、確かに。
こういう感じで、横に気の利いた一言を並べる感じ?
ああ、はい、なるほど。写真の横にね。
写真とキャプションで見せていくっていう。
意外とやっぱりね、洋書のほうがうまいね、こういう作り。
編集センスですね。
そうそう、この編集センスがあんまり日本の本でない。
うだうだだったりする。
確かに。
こういうのがよく分かりやすいですね、こういうふうにパーって。
これで本当にイメージが膨らんでいきますんで、
なるほどーっていう感じですね。
これはもうちょっとみなさんに見せますね。
そうそう、この本の中にマレーナ・ディート・リッヒーが入ってたんで、
なるほど、ディート・リッヒーもこの辺の文化圏に入ってくるのかっていうので、
カルチャー・ニューモにも入れたんですよ。
確かに分かりますね。
確かにこの人も第三帝国のセックスシンボルだったわけだから、
なるほどねーって感じで。
で、なんでコスがナチが好きなのかとかね、
いろいろつながってくるわけですよね。
なるほどなるほど。
いやいや、素晴らしい画集なんで、これ要チェックですね。
本当にこういうふうに1920年代の絵からね、イラストレーションが引っ張ってくる、
とてもいい作りの本ですんで。
銀なんでね。
銀でめくるとバッティードみたいな、
結構あの、センス的にどうなんだみたいな本なんですけど、
これはですね、残念ながら読んでない本ですね。
映画とゴスカルチャー
全く読んでない本ですね。
ゴシックファッション。
これも去年ぐらいに出た本ですよ。
これなんで俺この本買ったかっていうと、
流行通信って本が復刊しましたよね。
あーありましたね。
甘いだけ。
俺寄稿してるんですよ。
流行通信に。
ゴシックファッションについてまとめてるんですよ、俺。
ジェナ・オルテガとビリー・アリッシュを対比させるっていう。
で、やばいと思って、
ゴシックファッションについて書いてくれって言われたら困ったと思って買ったんですよ、これ。
書き終わった後に届いたんですよ。
パッケージだよって。
もう用はなかったと。
でもやっぱあれですよね。
このパーって開くとやっぱりこれが出てくる。
なるほどね、フランケン・シュタインの花嫁。
これやっぱりどっちかっていうとね、
フランケンじゃなくて花嫁の方が重要なんですよね。
そうですよね。
花嫁のこのヘアスタイルが各ゴスをシンボライズしたんですよ。
これが要するに、あの映画ですよ。
ロッキー・ホラーショーに受け継がれたわけですよね、髪型が。
そうそう。
ゴスと言ったらこれというね。
この写真とかもすっげえ有名ですけど。
まあなんかこうね、ニガハーゲンとかそういうところにも繋がってる感じがありますよね。
めちゃくちゃ繋がってますね。
だからゴスカルチャーって、ヘアスタイルがすっげえ特殊なカルチャーだよね。
はいはい、確かに。
変な髪型の。
こういうオーブルバックスタイルもあるしね、ドラキュラの。
狙い殺しスタイルっていうか。
デイブ・バニアン先生に受け継がれるやつですね。
天文用語で言うとロマンチゴスって言うんですけどね。
ロマンティックなビクトリアンのイメージを残してるっていう、ロマンチゴスとか言うんですけど。
いやもうね、あとあれだね、今パラパラって見てて、
不思議な国のアリスカルチャーも入ってくるんだよね、ゴスって。
なるほど。
だからゴスロリのイメージの元祖でもありますし、アリスカルチャーっていうのが。
あと同時にバイオハザードシリーズ、ミラジョゴビッチが出てるやつ。
あれ元ネタ全部アリスですよね。
ほぼほぼ原作アリスなんですよ。
あ、そうなんですね。
見返してみてください。不思議の国のアリスネタなんですよ。
へー、それはちょっとイメージなかったけどちょっと見直してみます。
マトリックス一緒なんですよ、だから。
あーなるほどね。
あれもアリスですからね。
あれはそうですね。
あそこら辺の時代のアリス、グルイって何?とかも思うんですが。
高山先生はその辺の話はしてないんですか?
俺は思うんですけど、高山さんとか荒又さんとか松岡さんとか、
ああいう白学者の系列の人ってみんな映画嫌いですよね。
あーそうっす。
シネフィルってほど映画は見ないはせんよね。
なるほどなるほど。
俺すごいそこら辺はわかるんだよね、気持ちとしては。
映画って情報論とか知識論のレベルで考えると非常に効率悪いんで。
つまり純粋にその知識を体系立てて入れてくってことになると、
無駄な時間が多いんですよ、映画って。
つまり人間の情動に尽きらなきゃいけないとか、
こいつとこいつが結びつくとか結びつかないとかどうでもいいとか、
思う人たちにとってはどうでもいいわけですよ。
純粋に知識を欲してるみたいなタイプからすると。
2時間使わなきゃいけないみたいな。
それを考えると白学者の系風っていうのが、
なんでそこまで映画にこだわってないのかっていうのが、
俺らは見えてくると思いますね。
現代ゴシックの影響
だから高山さんなんかあんま見てないですもんね、映画。
でもあれですよね。
種村さんなんかは結構映画で本を書いたりもしてますよね。
種村さんは白学者っていうか、なんていうのかな、スタイルは。
そこがマニエリスムの肝にもなってくるんですけど、
それはちょっとマニエリスム要素特殊な時に話します。
そうですね。
なぜ種村勢広が映画評論家としてスタートしたのか問題ですね。
確かにね、なんか説明が今パッとつきそうでつかなかったですね。
大久保さんはそういう余計な一言を言うわけですね。
僕が綺麗にまとめようとしたのに、例外があるじゃないかと。
種村勢広は、「あなたはどう説明するんだ?」って言ってですね。
本当にやっぱり、「王様は裸だ」っていう昭和世界の人って。
本当に僕もね、今晩枕を涙で濡らすでしょうね、本当に。
口色を味わったっつって。
一応じゃあ綺麗な姉ちゃんを見せますね。
そろそろ終わりですね。
そうですね。
もう一冊あります。
これはですね、ギャビン・バットリーさんって人が書いたゴスって本ですけど、
この本はちょっと実は見せたくなかった。
なぜかというと、ゴシクラル・ジャニー・ウーモンの音楽の賞とファッションの賞は、
ほぼほぼこの本に寄与してるからですね。
だからこの本を翻訳された日には、これは結構やばいっていうぐらいのものなんですね。
最初のページこんな感じですけど。
本当にこれね、ゴスサブカルチャーについて本当に図版も見事で、流れも見事にまとめた本で。
ほらもう見てくださいよこれ。図版も見事でしょ。
いいですね。
こんな感じで1ページにつき図版2枚ぐらいパーっと並べてって、見せてくっていうスタイルで。
僕の書き込みからしてもこれ相当読み込んだことがわかると思う。
4点の数とかを見れば。
エミリー・ザ・ストレンジとかもこれ入ってますよね。
おーはい。
豊田ヒカル先生が大好きな。
だから僕の音楽の賞に対して、音楽を論じている態度として問題があるみたいな書き込みがあったんですけど、
これは僕のせいじゃなくて、この著者のせいですね。
僕はこの人を6、7割ぐらい翻訳してるはずなんで、
問題があるとしたらこの人に問題があるんで、俺のせいにするなってことですよね。
知ったことじゃねえよって。
よくわかんないですけど。
まあ大丈夫ですよ。僕は全部出典買い入れますんで。
だから引用としてはすごい使ったってことですね。
すごいですね。ゴスのチアリーダーとか出てくるんですよ、ゴヤゴヤ。
ほーほんとだ。へー。
僕ここらへんから、ゴスって面白いなーってようやく思い始めたって感じですね。
なるほど。
なんでもありじゃんみたいな。
ここにもレーザーヘッドとか入ってますよね。
あーなるほどね。
まあそういう感じですね。
なんかすごい、付箋が貼ってあったんですけど、
二人で編集しても読めなくなってる。
アンディ・セックス・ギャング…
アンディ・セックス・ギャング・ヴィジゴス・ゴトーって書いてある。
あー。
さすが自分の名前が最後に書いてある。ヴィジゴス・ゴトーって。
たぶんなんかギャグを言いたかったんでしょうね、これは。
あー、なんかゴスとゴトーでなんか書きたかったんですかね。
たぶんゴスを守るを思いつく前の模索期間だったんですよ、ヴィジゴス・ゴトー。
これやばいな、ヴィジゴス・ゴトー。
頑張ってますよ、もう一回皆さんに見せますね、このヴィジゴス・ゴトー、やばいですよね。
31歳、5年前の僕の苦心してる様子ですよね、ヴィジゴス・ゴトー。
やばいわ。自分で笑ってしまいましたけど。
この本は、一応著者について、ギャビン・バットリーさんっていうのは、アレースター・クロリーの本とかも書いてますね。
この人自身が魔術の心得とかがある人で。
あとね、狼男映画誌みたいなのを最近書きましたね。
この人、めちゃくちゃ著者としての能力高いですよ。
面白そうですね、なるほど。
で、無駄に難しく書かないんで、なんていうのかな。
僕の本のファッションの章と音楽の章が面白いって言ってくれる人って一手すぎましたよね。
たぶんギャビン・バットリー的な書き方が好きな人たちだと思うんで。
この人の本って翻訳ないと思うんだけど、英語の勉強にもすごい使えるんでいいと思いますよ。
みなさんにおすすめします、この本。
超おすすめの本ですね。
手な感じで机の上にある本は全書化したのかなと思ったけど、もう2冊ぐらいだけいいですか。
全然大丈夫です。
今どれくらい話しました?時間的に。
1時間半は経ってないって感じですかね。
1時間20分くらいかな。
そんな話してんの、俺。
じゃあまあ。
まあでもあと2冊くらいで、1時間半くらいで終わってちょうどいいくらいな感じな気がします。
そうですね。ちょうど床に転がってた本だけ紹介しましょう。
この本ですね。ポストミレニアルゴシックって本があります。
キャスティン・スプーナーという人が書いた本なんですけど、
キャスティン・スプーナーさんは本訳がありますね。
ただこの本ではなくて、
コンテンポラリー・ゴシックって本を訳してます。
推薦者から出てますけど、本訳とは僕の先生の風間賢治先生ですね。
僕の学部時代の先生ですよね。
リーヴン・キングの本訳とが有名なね。
リーヴン・キングの大調、ちょっと前にも出されてましたよね。
あの先生が訳した本の著者なんですけど、
これね、要するに2000年代以降のゴスシーンについてまとめた本なんですけど、
ハッピーゴスのシーンについてまとめた本ですね。
つまりなんでアメリカのゴシックってのはダークな雰囲気からいきなり、
キム・バートンっぽいものに変わっていったのかっていうことについての研究書で。
なるほどなるほど。
僕この本に関して、だから楠本真紀さんを論じた
悪魔のいる漫画家の章でこの本のレジュメっぽいことは書いてるんですけど、
要するに楠本さんのキスとかキュアとかキム・バートンみたいな世界線は、
コロンバイン高校縦乱車事件の関係ですよね。
あれの犯人たちがインダストリアル系のロックにいて全身クローズ組みだったから、
ヒカゴロシはゴスだって急断されて、
マリリン・マンソンとかがすごい矢表に立ったのは、
たぶんみなさんある程度年配を見ながら出ると思うんですけど。
フレンチコートマフィアですね。
そうですね。
あれの影響ですよね。
あれの影響でゴスが戦えちゃったんで、反動で可愛くなってったんですよね。
ああ、なるほど。
そう、明るいゴスが出始めた。
サイバーゴスとかもそういう感じですよね。
そう、だから俺もしかしたらホワイトストライプスとかもその影響権かもね。
ああ、なるほど。
あの高校の実験が起きたぐらいのあたりから、赤白黒のイメージで出てきたでしょ。
うん、確かにその頃だった気がします。
可愛いメグホワイトがいてみたいな感じで出てきて。
この本ね、すごい面白い指摘をして。
ゴシック文化の乖離
この本が、つまりゴシックの研究者っていうのは学者自分で、
ゴスの研究者っていうのはサブカルチャーの現場にいる人たちで、
かなり乖離してますよねってことを最初に言った本じゃないかな。
両者が統合されてないままずっと進んでませんかって言って。
確かにそれはそうだよね。
日本のゴシックの幻想文学系の人たちが、
じゃあゴスのバットケーブンについて語ってるかって言ったら全然語ってないっていうか。
確かに。
身体性がまず違うでしょ。
そうですね。
クラバーと学者の身体性ってのは真逆と言ってもいいんで、
そこの間をつなぐ人はいなかったみたいなので、
僕はどっちかっていうと学者さんなんだけど、
残念ながら黒眼鏡とかかけて喋ってたもんで、
ゴシックと食の関連
お前やれるだろうって奥尾さんからね、無茶苦茶と言われて、
うかわさんみたいなリア充みたいな人と知り合いが増えてきたんで、
無理やり自分に拷問を課すかのように、
クラバーに頑張って習おうとしてたんですよね。
おお、そうなんですね。
顔出そう顔出そうと。
いろんなところにと。
そうしないとオリジナリティ出ねえな俺とか思い始めたんで。
頑張っていくっていうね。小学生、頑張って喰らっていくみたいな感じで。
社会科見学を。
そうですそうです。いろいろ危ないこともやりましょうみたいなもんで。
あとこんな本もありますね。コンシューミングゴシックっていうね。
食べ物とゴシックっていう本ですね。
パルグレイブ・マクミランっていうね、結構ニッチな研究書を出す版元がありまして、
すごいよこれ。ゴシックと食ってどういう議論なのかと思ったら、
ゲロ吐いてる女とかですね。
ゲロを吐いてる女の研究とかですね。
ムカデ人間とかですね。
ゴシックなのかなっていう感じがしますけど。
この映画知らないんだけど、スシガールって映画知ってます?
いや。
女体盛りみたいな写真が。
スシガール、2012年って書いてあるんですけど。
要するにこういう、人肉食とかですね、女体盛りであるとかですね、
ムカデ人間であるとか、スカトロとかですね、ゲロとかですね。
そういうもの、ゴシックにとっての食とはそういうことなんでしょうね。
なるほど。
パルグレーブ…。
この上のほうにパルグレーブゴシックってついてますけど、
パルグレーブって出版社のホームページに行ってもらって、
ゴシックってカタカタって打つと変なゴシック本がいっぱい出てきますんで、
タイルドゴシックとか、アニマルゴシックとか、
こういうマニア向けな本がいっぱい出てくるんで、
だいたい1冊1万円です。
勇気がある人は買ってください。
ホラーにおける文化の影響
みたいなもんでですね。
もうちょっとですね。あと2冊です。
ホラーのアール。
この本は、ミーンズ・コールマンさんって人が書いた本ですけど、
映画になりましたね。
その本が。
この本、すごいですね。研究所が映画になるって珍しいことですけど、
アメリカの黒人のホラーの歴史ですよね。
たぶん2時間から3時間ぐらいある長いホラー映画史のドキュメンタリーでですね、
すごい面白い映画でしたね。
たとえばザ・クラフトって映画がありますけど、
90年代に出た4人の女子高生の話ですけど、魔女の。
ああ、はいはい。なんかありましたね。
あの中に1人だけ黒人の女の子いましたよね。
その人にインタビュー行くとかね。
へー。
話聞くと、私は黒人の女子高生役っていうのは何を意味するかっていうと、
白人の女の子の主人公に、「はい、元気?」って言うだけっていう。
それを私は何百回も言ってきたっていうね。
そういうプロセスですよね。
なるほど。
アフロゴスに関しては他にも研究書があるんですけど、
それはまたブラックカルチャーの様子を紹介すると。
なるほど。いいですね。
まとめて紹介しますんで。
これが最後です。
クリストファー・パートリッジって人が書いたモータリー&ミュージック。
詩と音楽みたいなことですけど、
クリストファー・パートリッジっていうのは宗教学者なんですよね。
アメリカの宗教学者なんだけど、
ポピュラーミュージックだけに特化した宗教学者なんですよ。
ちょっとそこにあるから見せてもいいけど見せないですけど、
クリストファー・パートリッジのオルフェウスの立て事っていう要書があって、
Liar of Orpheusって本があって、これ高山博史が絶賛した本ですね。
高山さんが絶賛するレベルの学識の学者なんですよ。
なるほど。
めちゃくちゃすごい、この人の知識量が。
中澤慎一さんみたいな人が取り扱ってるテーマに興味がある人だったら。
しかも出てくるのがジージアリーとかですからね。
あとジェネピーとか。
トランスグレッションですから、ポピュラーミュージックを宗教学で語るときのキーワードって大体トランスグレッションなんですよ。
越境するとか超越するとか、線を踏み越えちゃうってことですよね。
帝都族の境界線を破壊してしまうみたいなことなんで、かなり牙者を扱うわけですよ。
ジェネピーは大量に出てくるわ、ジージアリーは大量に出てくるわ。
この本なんかも、じゃあジョリゲビジョンとかそういうのだろうなと思って読むわけですよ。
そしたらですね、いきなりチャック・デイ・イワクトが書いてあるわけですよ。
パブリック・エネミーカーとか。
この人、聴いてる音楽の幅がえぐく広いっていう。
なるほど。
この人おすすめですね。
結構この端微的なジャケットから想像できない名前とかもちょろちょろ出てくるんで、面白いと思いますよっていうので。
今パッと見たらジョニー・キャッシュもいましたね。
おー、なるほど。
ジョニー・キャッシュはゴスカルチャーに深く関わってますね。
そうですよね。
ゴスカルチャーにもお読みいただいた人はわかると思います。
ちなみに、第1回の、遅くじゃないですけど、この間の放送後に届いた本がそういえば何かあったみたいなのを見かけたんですけど。
最後に見せますか。今目の前にあるんで。
ぜひぜひ。
あのブロック。
見てください。準備してないからビニールに入ってますね。
つけ対策やばいみたいな感じですけど。
みなさんね、見てください。30リットルゴミ袋がちょうどいいんですよ。
オーバーは。
なるほど。そういうね、ティップスも得られる放送として。
これですね。
フラグメンツ・オブ・ア・フェイス・フォーガットン。
The Art of Harry Smith.
このタイトルのフラグメンツ・オブ・ア・フェイス・フォーガットンってね、
確かにウィリアム・ブレイクだかなんだか、誰かの死の隠蔽だったと思いますね。
有名な言葉みたいですね、すごい。
これはね、
ハリー・スミスの、今まともにYouTubeとかでも見れなくなってるマハゴニーっていう映画があるんですよ。
ハリー・スミスの最大の長編だと思いますけど、
これに対して、ハリー・スミスが語る変じゃがのラニシンさんがでっかい文庫を書いてるんですよね。
こういうふうに映画からのフィルムのコマがね。
これパティ・スミスじゃないかな、もしかしたら。わかんない。
ちょっとわかんないですけども。
ちょっとわかんないけど、ハリー・スミスとパティ・スミス仲良かったんでね。
わかんない。俺マハゴニー見てないから、これがマハゴニーのコマなのかどうかもよくわかんないんですけど。
一応わかる人向けに見せておきますね。わかる人いますよね。
すごいな。
ちゃんとあやといもありますね。
噂だとね、これキモシ・リアリーの秘書やってた人らしいんですよね、このあやといの人。
やっぱりキモシ・リアリーの界隈とも、ハリー・スミスとのつながりがあったってことですね。
この人はたぶん間違いなくキモシ・リアリーの秘書の方だと思います。
なぜその人にやらせるのかというのはわかんない。
意味不明ですね。
なるほど。
そういう感じで、グリーグ・マーカスなんかもこれ書いてますね。
そうかそうか、図録だけどちょっと論考的なのも載ってるわけなんですね。
そうですそうです。かなり図版の数が多いですね。
ちゃんとこれね、紙飛行機ページもありますね。
始まる前に菊地成吉さんのいきなり夜電波の最終回、久々に聞きたくなったから聞いてたんですよ。
最終回ということで、手紙がたくさん届いておりますって菊地さんが言ってたんですよ。
どれぐらいあるかっていうと、一つ一つ折りたたんで紙飛行機にしてTBSから投げ飛ばしたくなるぐらいあるんですよって言ってて。
言うなれば、その紙飛行機全部拾ってない人がハリー・スミスですよね。
そうですね。
菊地さんが最終回で投げてた手紙を拾っては飾ってた人。
だから菊地成吉のBサイドみたいなもんですよね、ハリー・スミスってのは。
すごいっすよね。
わー、よくわかんないカセットテープとかありますよ。何が録音されてんだよこれ。
テープ自体は普通の市販のテープですもんね。
やばいっすよね。
宗教と文化の研究のマテリアルみたいなのが書いてありますけどね。
これ説明文によると、マーハッタンとかのローバーイーストサイドあたりにいた盲目の人の物音とかを録音してたみたいです。
ハリー・スミスが。
人の音とか勝手に録音してたんですよね、この人。
アレン・ジーンズバーグが床屋で髪切ってもらってる散髪の音とかを録音してますからね。
何の意味があるのかよくわかんないんですけど。
そういう人なんですね。
いやー、ハリー・スミスに関しては、博覧狂気の怪物誌でここら辺もカバリングしますんで。
なるほど、楽しみにしたいと思います。
ちなみに、ハリー・スミスといえば、僕この間Webのエレキングにですね、エビット・ヨハンセンの追悼文っていうのを書いたんですけど。
あそこで調べてて、ここでハリー・スミスに繋がるかと思ったのが、エビット・ヨハンセン&ハリー・スミスっていうバンドをやっていたっていう。
そうそう、あの日はハリー・スミスプロジェクトみたいなの参加してるよね、アンソロジーの復興企画90年代の。
そうそう、でやっぱりその、なんかね、ちょうどその当時のインタビューっていうのがあったんですけど、
ちょっとハリー・スミスのオカルト的な面の話はインタビュアーがしなかったのか、全く話には出てこなかったんですけど、
ただなんか子供の頃、家にあってよく聞いたと言うんですよね、ハリー・スミスのアンソロジー。
あーなるほどね、そうかそうか。
かつその後やっぱり、あの人は生まれもニューヨークっていうかスタテントなので、60年代のフォーク・リバイバルとかも普通に見に行ってたみたいなことを言っててですね。
だからあれですよね、90年代ってファンクとフォークがくっつくんですよね。
それは結構重要な議題になっていて、デビッド・ヨハンセンなんかまさにニューヨーク・ドールズの人だからね。
そうですね。
プリミティブなものってことですよね。
プリミティブなものを引っ張り出す。
だから、例えばスティーブ・アルビニーとか、まさにファンクアティチュードそのものですけど、
あの人が参考にしてた、サウンド的に参考にしてたのって、アラン・ロマックスのフィルト・レコーディングなんですよね。
ああいうフォークとかブルースとかの野外録音っぽい荒々しい感じっていうのが、
90年代のオルタナキブロックの霊感源になったんですよね。
だから、ベックとか、あそこら辺もローファイっていうんじゃなくて、
戦前録音の雰囲気とか、ああいうのを狙ってるんですよね。
そこの象徴としてハリー・スミスっているんで。
そこら辺の研究書も出ましたね。
パンク・エスノロジーって本。今言ったことをまとめた本ですよ。
サブライム・フリーケンシーズだ。大久保さんとは多分好きだと思いますけど、
あれパンク・エスノグラフィーっていう本の議題になったレベルなんですけど、
要するにそこら辺からフォークの掘り返しが始まってるわけですよね。90年代の半ばぐらい。
インターネットが出てきたぐらいから。
ある種、みんなアラン・ロマックス化してったっていうか、ハリー・スミス化してったっていうか、
音楽の文化的流れ
多分それはウィアードな元を求めていく文化とか、
うかあさん的に言うとグランジからラウンジへとか、いろんな流れがある。
オンド・ミュージックの流れとか、いろんなのがあると思うんだけど、
多分だけど、アラン・ロマックスの方がいいぜって言わせたら俺の歌手だね。
なるほど。
多分。
はい、じゃあそういう感じで、今日のところはそんなところで終わろうかと思いますけど、
次回はどうしましょうか。
次回はどうしましょうね。ちょっと決められないですけど、バロックにしまってみますかね。
いいですね。
バロック研究所。つまり、僕の言ってる暗黒ワクワク学者、小学2年生っていうことの意味を
皆さんに突きつけて、大人の皆さんをもうたじろがせたいなって。
はい、そんな感じで今日は終わろうと思います。
はい、それでは最後にチャンネル登録、いいねなどしていただければという感じで、
また次回お楽しみにということで、今日はどうもありがとうございました。
01:30:56

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