西日本新聞Podcast
西日本新聞 鉄ガクの旅
ご乗車ありがとうございます。
この番組では、西日本新聞の乗り鉄記者が、鉄道旅の魅力について、広く深くマニアックに語っていきます。
ご案内します。車掌は私、宮下正太郎。旅人は中原岳さんです。中原さん、今回もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いいたします。
前回は、青春18きっぷで福岡から東京まで行って、富士山を見て、東京観光もして、今度は山梨の大月まで帰ってきたというところでしたが、今回は早くも帰り道ですね。
はい、そうなんです。東京を訪ねたのは、私の東京の親族に会って、一緒に観光してご飯を食べるという目的だったので、目的を果たしたということで、東京はたった1日もいずに帰り道になりました。
ただ、東京はですね、どうしても都内は宿泊代がすごく高くて、だけど青春18きっぷを使えばその日に使える、当然乗り放題なのでですね、多少時間かけて移動すれば、つまり東京の外に出れば少し宿泊代が安くなったので、今回はですね、帰り道ということもあって、山梨県東部の大月の駅近くのホテルに泊まりました。
はい、今回はですね、大月を出て、さらに中央本線を通って西へ向かうお話をしていきたいと思います。
はい、まず旅を再開したのは山梨県東部の大月駅ですね。ここからですね、交付行きの普通電車に乗りました。この普通電車はですね、時間通り来まして、山梨県をどんどん西の方へ行きました。
山梨県で有名な武将といえば武田家ですよね。実際ですね、途中の駅にはですね、武田家終焉の里という看板が出たところもあって、戦国代名とかがつけなかったらやっぱりすごくですね、興味津々なんじゃないかなと思うんですけども、今回時間がなかったので。
専門階段ですね。
専門階段。左とか、むしろ好きな方なんですけども、今回ちょっと予定をこなすことを優先して、またいずれですね、いつか行ってみたいなと思うんですけども。
そしてですね、この電車は山梨を抜けて行って、しばらく行くと交付本地が開けて見えるところができまして、交付本地越しにはですね、南アルプスの山々も綺麗に見えるところもあって、山勝ちなところなんですけども、所々こんな感じでですね、すごく開けて綺麗に見えるところもあって、
中央本線もなかなか車窓がいいなと思いましたね。
一方で山梨というと、静岡との間に富士山があるので、山梨側からも富士山、綺麗に見えるかなと思ったんですけども、意外とですね、富士山が綺麗に見えるところ少なくてですね、
しかも前日はですね、静岡の三島を出て御殿場線を通って東京行ったときはですね、すごく雲ひとつない快晴だったんですけども、この日は残念ながら少し雲も多くてですね、あまり静岡で前日見たほどの富士山ほどは綺麗じゃなかったんですけども、
ちょっとだけなんですけど、山の間から顔が出ているような感じでした。
そして甲府の方に着きまして、甲府駅で今度はですね、松本行きの長野県の松本まで行く普通電車に乗り換えました。
甲府を出てしばらく行くと前方の方にはですね、おそらくこれは方角的に八ヶ岳連邦だと思うんですけども、真っ白な雪をかぶった八ヶ岳の山々が見えたりとかですね。
途中の駅、日野原駅があったんですけども、ここではですね、特急電車を2本ほど追い越しがあったんで、それで追い越し待ちでですね、15分ほど止まったんですけども、この日野原駅では実際に電車を降りて、駅からですね、この電車と一緒にこの八ヶ岳連邦の写真を撮ったりとか、
あとこの日野原駅って結構駅舎も渋くてですね、昔ながらの古い木造駅舎が残っててですね、いいなあっていう感じだったんですけども。
ただ特急が2本行ってしまうと発車してしまうのでですね、また電車で。
漁場に浸ってですね、山の感じとか白く関節しているところなんかも、九州ではなかなか見ないような美しい景色だなあと思って見てました。
やっぱりテンション上がりますね。
この日野原駅のような古い木造駅舎も今だんだんなくなってきているので、ある意味景色も含めて貴重なところだなあというふうに思いました。
先ほどの電車は松本まで行く電車だったんですけど、途中の岡屋っていうところで乗り換えました。
というのもですね、この中央本線はこの岡屋から塩尻っていうところの間までは、古い方の旧線と新しい方の新線っていうのが分かれてて、
私はこの新しい方の新線には過去何回か乗ったことあったんですけども、そういえば古い方の旧線にはまだ乗ったことなかったなってことをふと思い出して、
これは乗り鉄としては未成範の路線があるのはけしからんということでですね、岡屋で降りてですね、この電車乗り換えて旧線の方に乗ることにしました。
途中の辰野というところでまた電車を乗り換えて、この塩尻っていうところへ向かう旧線経由の二両編成の電車に乗り換えました。
やはりすごくですね、もともとは中央本線のメインルートだったんですけども、今メインルートはその新線の方に移ってしまったので、
この旧線というのは本当に2時間に1本ぐらいしかないようなローカル線なんです。
なのでこの電車に乗るためにもやっぱり大月路駅をですね、7時台に出ないと間に合わなかったんで、
もう頑張って早起きしてですね、ある意味ここに乗るためだけに早起きしたというような感じです。
車内も結構ローカル線ということもあって、閑散としてましてゆったり座れたんですけども、車窓は結構のどかでですね、いい路線でした。
そして塩尻駅についてまだ乗り換えになったんですけど、塩尻というのは結構ワインが有名ということで、駅舎の上にもワインの看板がドンと載ったりとかしててですね、また特徴的だったんですけど。
この塩尻の駅って結構駅そばも有名でですね、駅そばを楽しみにしてたんですけど、この日ですね、たまたま定休日にあたってですね。
それで駅そば、そばってやっぱり冬場です。
暖かいんで冬場ですしサッと食べられるので結構旅で重宝するんですけど、それで調べてみるとですね、松本、長野県の松本まで行くとそこにも駅そばがあることがわかったんで、
ここから松本って塩尻から松本まではそんな20分ちょっとしかかからないところなので、松本駅の電車でもう1回乗って松本まで行きました。
この松本駅のホームにですね、この駅そばがあってですね。
おそばをですね、実際に頼んだらすぐ出てきまして、結構麺もいっぱい入っててですね、肉そばっていうものを頼んだんですけども、
長野県のあずみのさんって書いてありましたけど、葉わさびが入って、いいアクセントくるような感じで。
深州そばですね。
そうですね。
つゆの感じもちょっと九州で見るよりも黒い。
やっぱりそこはやっぱり違うので、やっぱり一口にそばとかうどんとかいってもやっぱり地域によって全然スープが違うなっていうのを改めて感じました。
ここからですね、松本駅からまたですね、この松本駅があるのはですね、中央本線からちょっと外れて篠ノ井線っていうところになるんですけども、
このビアコービールという現地の自ビールもですね、飲むことができて、しばらく楽しいミニ同窓会的なことをしまして、再びですね、車中の人になったというところですね。
また新快速電車の姫路方面、兵庫県の姫路方面のあぼし行きというですね、電車に乗り換えまして、一気に京都、大阪を通過して兵庫県に入りました。
この日は本当はですね、姫路駅近くの宿を当初は撮ってました。この旅を始める数日前までは撮ってたんですけども、
姫路駅近くの宿で一晩明かして翌朝、朝早い電車でまた山陽本線を西に向かって九州へ帰ろうと思っていたんですが、
私ちょっともともと朝が弱いほうで、寝坊しちゃうと後々のスケジュールに影響するなと。
遅くも入ってましたね。
そうなんですよ。それでどうしても朝早く起きて、九州にはまだ夜の早いうちに帰りたいなと思ってたんで、
そこでですね、策をめぐらせまして、実は神戸から四国の高松まで、距離としてはそんな離れてないんですけども、夜行のフェリーがあるんですよ。
その夜行のフェリーに乗ると神戸のですね、三宮駅の近くの神戸港から夜と言いますか日付変わった午前1時に出て、
朝の5時過ぎに四国の高松に着く夜行フェリーが実はあって、ジャンボフェリーって言うんですけどね、
それ乗ると朝5時に着いた時点で強制的に起こされるなと。
そうすれば朝早くからまた旅を再開して、九州には割と早い時間、夜の早い時間に着けるんじゃないかということを思って、
普通のホテルはですね、まだ無料期間だったんでキャンセルして、この船のですね、個室がまだ1個空いてたんで、ビシッと押さえてですね。
それで18キップは使う?
もちろんです。このフェリーは使えないです。
ダメじゃないですか。
ただですね、この姫路でとっていたホテル代とこのフェリーの個室を使った時の運賃が実はほぼ同じ6000円くらいだったんです。
だったらもういいやと思ってですね。これはつまり宿代わりにこのフェリーを使ったというところですね。
ということで兵庫県に入って、この神戸市内の三宮駅で降りまして、鉄道の旅としてはここで一旦終わって、
神戸港までですね、歩いて20分ほど歩いて神戸港まで行ったらもうフェリーが着いてました。
そして12時半くらいでしたかね。日付変わって12時半くらいから乗船が始まって個室に入りました。
個室といってもですね、すごく簡素なものでもうベッドとちょっと荷物置くくらいのスペースがないような小さい部屋だったんですけど、
ただ神戸港はですね、午前1時に出て4時間後にはもう四国の託末に着いちゃうので、もう十分くらいの設備でした。
しかもこのフェリーにはですね、今夜行のフェリーということもあって、結構トラックのドライバーの方もいっぱい乗ってらっしゃるので、
大浴場もついてるんですね。だったらもうそれで6000円で宿代わりにして、しかも翌朝叩き起こしてくれるのである。
叩き起こす、もちろん自分で起きましたよ。起きましたけど、強制的に起きることになるので、そういった意味ではすごくいい宿だなというふうに思って乗りました。
フェリーを宿代わりにするなんて、なかなか一般人には考えつかない発想だなと。
ただ聞くところによるとですね、結構のり鉄ではこの処方をやってる人結構いるっていうのは後で聞きましたけどね。
そしてですね、神戸港を午前1時に出まして、そうするとやっぱり振り返るとですね、神戸の夜景が綺麗に見えてですね。
まさに2025年というのは阪神淡路大震災、兵庫県南部地震からもう30年というところで、やっぱり30年前の震災の頃はかなり大きい被害を受けた地域であったんですけども、
今こんな形で復興してるというところですね。しばらく行くと、淡路島と本土を結ぶ赤石海峡大橋の下もくぐってですね。
この時はですね、赤石海峡大橋で結構ライトアップされてることもあるんですけども、この日は深夜ということもあってですね、消えてたんですが、
神戸の夜景が背景にあるような形で、神戸とか赤石とかその地域のですね、夜景が見えるような形でこの赤石海峡大橋も見えたというところですね。
赤石海峡大橋の下をくぐったところを見届けて眠りにつきました。
ということでこの日のですね、12月30日の旅はこれで終わりということになります。
改めて旅のルートをですね、おさらいしますと、この12月30日は山梨県東部の大月を出まして、山梨県、長野県、愛知県、あと岐阜県ですね、
そういったところを経由し、滋賀県の草津でご飯を食べ、晩ご飯を食べて、兵庫県の三宮で電車を降り、神戸から高松へ向かう夜行のフェリーに乗ったところで、今回の回は一旦終わろうかなと思っております。