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  2. 49|50年前にタイムトラベル!..
2025-11-13 14:00

49|50年前にタイムトラベル!佐賀駅の今昔 徹底比較

ご乗車ありがとうございます。この番組では西日本新聞の“乗り鉄”記者が鉄道旅の魅力について広く深くマニアックに語っていきます。

今回はタイムトラベル(⁉)です。乗り鉄記者の祖父(故人)が50年ほど前に撮影したカラーフィルムの中から、旧佐賀駅の駅舎が写っているコマを見つけました。開業したばかりの現駅舎の写真もありました。そこで今回は、当時と今の風景を比較しながらご紹介します。

◆旅人=中原岳(筑豊総局記者)、車掌=宮下雅太郎(MC/お客さまセンター) /音声編集:中富一史(販売部)/映像編集:井上知哉(ビジネスマーケティング部)

◆収録日:2025年7月18日

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サマリー

このエピソードでは、佐賀県の佐賀駅について、50年前の写真と現在の駅を比較し、駅の移転や歴史を掘り下げています。中原さんの祖父が撮影した貴重な写真を通じて、駅周辺の風景や時代の変遷が語られています。佐賀駅の50年前と今の違いについて詳しく比較されており、街の変化や重要な建物の移転も紹介されています。特に、当時の佐賀市役所や西日本新聞佐賀総局の様子が振り返られ、歴史的なつながりについても触れられています。

佐賀駅のタイムトラベル
西日本新聞Podcast
西日本新聞 鉄ガクの旅
ご乗車ありがとうございます。
この番組では、西日本新聞のノリ鉄記者が、鉄道旅の魅力について、広く深くマニアックに語っていきます。
ご案内します車掌は宮下正太郎、旅人は中原岳さんです。
中原さん、今回もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回のお話のテーマは何でしょうか?
今回はですね、普通の旅じゃありません。
タイムトラベルをしてみようと思います。
実はですね、私は佐賀出身なんですけども、祖父も祖祖父もみんな佐賀ゆかりの人なんですけど、
祖父がですね、2016年に亡くなりまして、その遺品の中からですね、たくさん写真のネガというか、カラー写真のネガが出てきたんですけども、
それをですね、遺品片付けてる時に、光に透かして一個一個見てたんですけど、
その中にですね、昔の佐賀駅らしき写真が写ったコマがいくつかあって、
これもしかしてと思って、家電量販店にですね、そのネガを持ち込んだんですね。
家電量販店の中にはそのネガをですね、電子化してスマートフォンに画像として入れてくれるサービスやってるところもあって、
そこで頼んでやってみたらやっぱそうだったんですよ。
ただ今の佐賀駅と祖父が取った時代の佐賀駅って場所が変わってるんですよ。
なので今回は、今と昔を定点比較しながら、約50年前のですね、佐賀駅を振り返ってみようと思います。
佐賀駅というのはですね、ご承知の通り佐賀県の県庁所在地を代表する駅なんですけども、開業時代は結構古くてですね、
1891年の8月に九州鉄道、今のJR九州さんなんですけども、九州鉄道の鳥栖駅と佐賀駅が開通した時に開業したということで、
九州で初めて鉄道が開通したのが1889年なので、その2年後には佐賀まで鉄道ができてたというところになります。
それ以来の歴史があるんですけども、そのうち明治時代に、後に長く使われる駅舎ができて、
その祖父が撮影した写真にはですね、明治時代に建てられた駅が写ってました。
それがですね、こちらです。
YouTubeをですね、ご覧いただいてる方にはですね、お示しできてるんですけれども、
昔の佐賀駅はですね、平屋というかですね、屋根がですね、台形のような屋根をつけた古い木造の駅舎だったんですね。
この佐賀駅はですね、当時の今から50年以上前、明治時代から昭和の前半までのですね、
佐賀駅は今の駅から南に約200メートルほどのところにあったので、駅自体がちょっと移転してるんですよね。
その移転前の駅はこのような形で、木造のですね、台形のような屋根を乗っけて、
入り口のですね、ファサードのところには佐賀駅っていうような白い看板が掛かってるんですけども、
ただ当時のこの佐賀駅前の広場が面白いなと思うんですよね。
車たくさん停まってるんですけど、このなんていうか適当な止め方というかですね、
この奥の方に停まってる車はどうやって道路に出るんだろうかと思うぐらい感じなんですけどね。
これはいつ頃の写真かっていうのはわかっているんですか?
おそらくですね、これあの写真撮影時期がわからないんですけど、
ただ別のカットを見るとちょうど佐賀駅が移転して新しくなった頃のコマが別コマに映ってたんで、
その佐賀駅がですね、1976年に約200メートル移転して、今の場所に高架化されて移転してるので、
おそらく1976年頃、今から約50年前の写真と思われます。
古い駅舎の特徴
その頃のですね、佐賀の街をこんな感じでカラーで撮ってた祖父は何者だったのかと思うんですけども。
この写真そのものもカラーなんですか?
もともとカラーだったんですよね。
おそらく色褪せてしまって少し発色が悪くなってるんですけど、ただタクシーのですね、オレンジの色とか、
軽自動車のような車の緑色とかはわかりますよね。
祖父はもともと学校の先生だったんですけども、ただ写真撮影は好きだったんですよ、カメラを持ってですね。
だからたくさんのネガが残ってて、たぶん別に家族の出迎えとかで行ったわけじゃなさそうで、
たぶん好奇心で、多分佐賀駅が変わるからという、そういう動機でですね、たぶん撮りに行ったんだろうなと思います。
家は争えないということですね。
私もそういう記録マニアなところがあるので、一緒なんだなっていうのは思いましたけども。
でですね、この佐賀駅がですね、昔の佐賀駅の写真がいろんなカットがあるんですけども、
今2枚目の写真は少し1枚目から左側に視点を移したものなんですけども、
この写真もよく見るとですね、駅の左側が少し吹き抜けのようになってるんですけども、
その奥の方でですね、黄色い重機のようなものが見えたりするので、
たぶんもう駅の構内を一部壊すような作業が始まってた頃なんじゃないかなというふうに思います。
車もやっぱり雑然と並んでるんですけども、結構ですね、国鉄の労働組合への横断幕が掛かってたりとか、
矢野台サーカスっていうサーカスの看板があったりとか、やっぱり時代を感じさせるなというふうに思いますね。
この場所が今どうなってるのかというとですね、重機が映ってるようなところがあるんですけれども、
この重機が映っているこの吹き抜けがですね、実はこの直後、この撮影から間もない頃だと思うんですけども、
屋根ごと破壊されてるんですよね。破壊されて道路輪のようになってて、タクシーが通ってるんですよ。
なのでですね、本当古い佐賀駅がですね、新しい佐賀駅に移る瞬間の頃を撮影したものなんだろうなというふうに思います。
さらにですね、移転した後の佐賀駅が古い方の駅舎を壊した後の先の奥の方に少し見えててですね。
ここが今もですね、道路になっていて、その写真は最近撮ったんですけども、ご覧のようにですね、今もほぼ同じ位置に現在の駅舎が映っているというところになります。
現在はですね、古い佐賀駅があったところは現在の朝日生命のビルのあたりだったようなんですね。
なのでこうやって定点比較すると、今は全然もう昔の駅は跡形もないなというふうに思います。
現在の佐賀駅の姿
この写真は中原さんが先ほどの写真と同じ画角というか、同じ場所から撮ったみたいなイメージ。
そうですね、同じ場所を探して撮ったというものですね。
一方でですね、また別のカットは、今度は古い方の佐賀駅をですね、東側、佐賀市役所側に視点を移した写真もそこは撮っててですね。
その写真にはですね、右奥の方に佐賀市役所が映ってて、この佐賀市役所は今も使われてるんですよね。
でですね、この佐賀市役所の最上階の上に出っ張りのようなペントハウスなんでしょうかね、あるんですけども。
これもですね、今の写真、つい最近撮った写真と比較すると、確かに今も同じ位置にですね、佐賀市役所の建物が一部見えてるんですけど。
ただその後ですね、この佐賀駅の周りにもたくさんビルが建ってしまった関係で、今佐賀市役所はほとんど隠れて見えてないんですけども、
一部その屋根の上の出っ張りの部分だけはわかって、角度的にも多分合ってると思うんですけども。
なのでやはりこの交差点が当時の佐賀駅前の広場だったんだなという、駅前交番西っていうところですかね。
この交差点が昔の佐賀駅前の広場だったんだなっていうのがわかるというところになります。
そういうふうにですね、さらにいろんな写真他にも撮っててですね。
この古い方の佐賀駅が使われなくなって、その駅の一部をですね、ぶち抜く形で道路ができてるんですけども、
その道路から佐賀駅のホーム側を見ている、ホームがある方をですね、見ている写真を撮ってるんですけども、
まだ道が全然整備されてなくて、砂利の上を人とか車が歩いているような写真が写ってたんですけども、
これもですね、おそらくこの場所だろうというところを特定しまして、
これがですね、今のルートインっていう、佐賀駅前にルートインっていうホテルがありますけども、
そこから南側を見た写真だったようなですね。
この今の写真、現在の写真の左奥の方にですね、先ほど言った朝日生命のビルが映ってるんですけども、
そこに当時駅舎が、古い方の佐賀駅の駅舎があったというふうに思われます。
さらに祖父はですね、現在も使われている新しい方の佐賀駅が開業したばっかりの頃のですね、写真も撮ってまして、
確かにこの佐賀駅の、新しい方の佐賀駅の入り口にはですね、新駅開業2月18日ですかね、
長生きて書かれてるので、本当に新駅開業の頃に撮りに行ったんだろうなというふうに思います。
だから本当は多分祖父はそれほど深く考えずに撮ったんだろうと思うんですけど、結果的にはこんな形でですね、時代の記録になってるなっていう。
話を聞いてるのはNHKの有名人の方がブラブラするような散歩の番組のような。
そうですね、有名人の方がですね、福岡ゆかりの方が出てらっしゃるですね。
ここのですね、新駅がなったばっかりの頃のこの写真は割と特定がしやすくて、
佐賀駅の変化と周辺の様子
こちらもですね、今のルートインっていうホテルのすぐそばの前で、この道路の歩道の端っこの斜めに切れた切れ込みとかもまさに50年前と今でほぼ一緒なんですよね。
ただ佐賀駅の作りもですね、大きくは変わってないんですけども、ただ駅前にですね、大きい屋根ができたりとか、
駅の周りにもですねマンションができたり、ビルができたりとかして、駅の周りは変わってしまってるんですけども、
ただ佐賀駅自体はですね、それほど構造は変わってなさそうには見えますよね。
という形でですね、約50年前の新しい佐賀駅、今の佐賀駅と古い方の佐賀駅を見比べていただいたんですけども、
実はその頃の写真にはですね、他にもですね、当時の佐賀の街を記録したような写真があってですね、
例えば今YouTubeをご覧の方にお示ししている写真はですね、これは今の佐賀県庁前ですね。
佐賀県庁前の写真で、県庁を背に北側を向いている写真なんですけども、
照明の建物にですね、51年こぞって進もう佐賀国体というですね、看板がかかってるんですね。
この51年って昭和51年、だから1976年のことですね。
つい何年か前に、去年でしたかね、佐賀で国スポが開かれましたけども、
国スポはもともと国体と呼ばれていて、佐賀はそれを国体から数えても2回目だったんですけども、
1回目の国体が開かれた頃が正に昭和51年、1976年。
この昭和51年のこぞって進もう佐賀国体っていう看板が、横断幕がかかってるですね、
看板がかかってる建物ですけど、これ実は昔の佐賀市役所らしくて、
だから先ほど佐賀市役所の写真、新しい佐賀駅の近くの古い方の写真にもチラッと、
今の佐賀市役所が写ってましたけども、多分佐賀市役所もちょうど移転するぐらいのタイミングだったんだろうな。
だから約50年前の佐賀も結構な変化を迎えてたんだろうなっていうのはわかるんですよね。
歴史的建物とその影響
それでですね、この場所も今と比較した写真がありまして、
今もですね、道路の配置はあまり変わってないなと思うんですよ。
季節も合わせた桜の写真なんですけども、
ただ旧佐賀市役所の跡地は今広場になってて、建物跡形もないんですけれども、
ただですね、約50年前の佐賀県庁前の写真に実は西日本新聞に関係するものが写ってたんです。
よーく見て見つけたんですけども、実はですね、この写真の左奥に電波塔のようなものが建ってますよね。
その少し右側の方に塔のようなものがもう1個あって、
その赤と白の電波塔ほど高くはないんですけれども、
そこにですね、白いものが5つほど縦に並んでますよね。
これをですね、よーく見ると西日本新聞で書かれてるんですよ。
実はここは今も西日本新聞佐賀総局がある位置で、
今は佐賀総局がマンションとマンション併設で建て替わったんですけども、
約50年前の西日本新聞の佐賀総局、多分当時は佐賀市局って言ってたんじゃないかなと思うんですけども、
当時はおそらく屋根の上にこんな塔が建ってたんでしょうね。
電波塔なんでしょうね。
昔は無線とかは取材、本社とのやりとりで使ってたとか聞いたことありますからね。
ただ単に目立ちたがりなやつじゃないわけですね。
でも多分県庁から見えやすくしてる。
その手前に別の建物が建ってるんで、もしかすると目立とうというか、
アピールのためにこれほど高いものを持ってたかもしれないですね。
という形でですね、約50年前に撮った祖父の写真からですね、
思わぬものがいくつも出てきたなというのがあったんですけど。
なので、もしかするとですね、この番組を見たりお聞きになったりしてる方の中にはですね、
意外と自分の家に眠っている古い写真とかからこういったものが見つかるかもしれないので、
もしお時間があればですね、見ていただければいいんじゃないかなというふうに思います。
こういった形で今後もこういった歴史にも触れていけたらなというふうに思ってますので、
今後もご乗車お待ちしております。
どうも、西日本新聞MEです。
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