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2025-08-02 24:45

21|「夏の政治決戦」参院選座談会㊦ 石破首相の「退陣論」どうなる!?

日本の国政の中心地・永田町で日々取材をする西日本新聞東京支社報道部の記者たちが、政治を身近に感じてもらえるように、ゆるりとニュース解説や裏話をする番組です。

参院選後のドタバタ「政局」を解説します。石破首相の退陣論の裏には、自民党の麻生太郎最高顧問など重鎮たちのうごめきが存在。昨年秋の総裁選にみられた駆け引きが今なおあり…。

◆出演:久保田かおり(MC/東京支社報道部デスク)、大坪拓也(東京支社報道部記者・前官邸キャップ)/音声編集:中富一史(販売部)

◆収録日:2025年7月24日

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サマリー

参院選の結果を受け、石破首相の続投の意向やその背景について議論されています。また、日米関税交渉の進展により石破首相の退陣説が浮上する中、自民党内で様々な意見が交わされています。このエピソードでは、岸田首相のリーダーシップと自民党内での動向が議論されており、政治情勢の不透明さや派閥の影響についても言及されています。リスナーに向けて情報を分かりやすく届ける努力が強調されています。

00:01
西日本新聞ポッドキャスト
皆さんこんにちは。西日本新聞ゆるり政治考。この番組では、日々長田町で取材をしている西日本新聞東京報道部の記者が、政治を少しでも身近に感じられるようなニュース解説、そして裏話をゆるっとしていきます。
16日は今日7月の24日です。前回に引き続いて、今日も司会の私、デスクの久保隆織と一緒にお届けするのは、官邸キャップの大坪拓哉さんです。
こんにちは。よろしくお願いします。
大坪さん、大丈夫ですか?疲れてませんか?
はい、大丈夫です。
参院選の疲れがね、もうひしひしと溜まっている中ですけれども、今日も元気に台本なしぶつけ本番でいきたいと思います。
引き続き、参院選を振り返る座談会後半ということで、お届けしたいと思います。
前回、結果とその分析を少しお伝えしました。
石破首相の続投宣言
今回は、事故、大敗、目標に掲げた過半数も維持できなかったのに、石場さん辞めないってよっていうところから始めたいと思います。
まずは、10日、20日に夜、石場さんがテレビ各局のインタビューに応じて、我々ももちろんそれを見守って取材をしたんですけれども、
そこで、まず石場さんは続投するというようなことを言いましたね。
そうですね。当日ですね、もういつ石場賞辞任へということが来るのか構えていたんですけど、やはりそれがなくてですね、石場さんはこういう言葉をずっと繰り返したんですね。
比較第一党の議席をいただいたことへの責任は決して忘れてはならない。
この比較第一党ということを何回も言いながら、私は職を継続するということを何度も宣言しました。
そうですね。与党として責任を果たすために続投するのかって言われたことに対しては、そういうことだと明言して、あれ?っていう感じでしたね。
比較第一党ってあなたそんなことを選挙中言ってましたっけ?っていう。
そうですね。
そもそも比較第一党っていうのは、その選挙でどこの党が一番多く議席を取ったかっていうことで言うと、という意味で、それは確かに自民党が一番多いんだけども、
あなた目標に掲げてたのはあくまでも自民・公明両党で過半数を維持する、全体の参院の過半数を維持する50議席を取るっていうことを言ってたのに、
いきなりこの比較第一党論を持ち出して、びっくりドンキーでした。
ちょっとなかなか、私たちもこれは何か、議席が確定するまで言えないのかなとか、そういったことをいろいろ決まって考えたんですけど、
確かにテレビの取材を受けているさんなんかは、まだ議席が全部確定しないと、特に比例代表の議席って翌朝にならないと確定しないので、
それが最後50に届くかっていうところをおそらく見たかったから、ある意味時間稼ぎでこういうふうに言ってるのかなという気がしたんですけども、
じゃあ翌日、議席が確定した後は、石破さんの言いぶりが変わったのかというと、どうでしょう。
翌日は自民党本部で記者会見しましたね。
翌日の午後に会見をしたんですが、そこでもですね、政治を停滞させないとはっきり断言をして、続党することを宣言しました。
続党してもですね、衆院だけではなくて参議院もですね、間数に割れてしまって、
届かないということで。
衆参が少数与党になって、やはり野党との交渉がずっと大変になると。
そうですね、法案も何も与党だけじゃ通らないわけですからね、国会で。
そこの中で、いずれにしろ国会運営は非常に厳しいということを前提に、ここから先は茨の道だと。
そういった大変な中でも、私が野党との交渉も担いながら続けるということを言いました。
続党理由というのは、やってもいいって言ったらちょっと変ですけど、やめない理由が国民からすると、
民間企業でも目標の業績とかこういうことを掲げてできなかったんですが、社長あんたどうにかせんとっていう話になりますが、
納得できる理由をもうちょっと深掘りすると、何があったんでしょう?
納得できるかどうかは別ですがね。すみません。
そこで一番最初に挙げたのが、皆さんご存じの通りトランプさんとずっとやってきた日米関税交渉。
これがまだ決着をついていないと。
そうですね。8月1日が関税が乗せされる期限に新たに設定されていましたよね。
だから7月21日の会見時点ではまだ交渉中だということですね。
まだその時はおっしゃった通り交渉中であると。
それをずっと担ってきた政権としては、こういった厳しい状況で政治空白を生むわけにはいかないということで、
自分がこの問題に決着をさせないとやめれないという種のことをはっきりおっしゃった。
そうですね。あとはその参院選でも想定になった物価高いの対応とか厳しい安全保障環境とかそういう政策課題があるんだから、
やっぱり続けると。同時にその責任には感じてないわけじゃないよということで、
国民の厳しい審判をいただいた通報の極みだ。不格をお詫び申し上げるということで、
参院選の結果がダメだったということについては、一応言及はしているということですね。
なるほど。それと比較大一等だからって胸を張って椅子割られてもっていう気が、民意は脳を突きつけているわけで、
石破さんに関しては選挙負け続けてますもんね。
そうですね。さっきも少し触れましたけど、去年の衆院選でも過半数を割ったと。
割って少数党に衆院がまずなって。
そして東京都議選ですね。
6月にあった東京都議選でも自民が残敗しました。
そして今回の参院選。大きな選挙ではこの3つ、3連敗してます。
そうですね。スリーアウトチェンジって感じですよね。
それでもさっきの理由で続党、党名続党宣言をして、それが昨日ですね。
もうまたびっくり予想の斜め上どころか、全く想定できなかったんですが、
日米関税交渉の合意
その焦点、石破さんが、椅子割る理由とした日米関税交渉が、なんと急転直下、合意すると。
そうですね。昨日の日本時間で朝早くですね。
トランプさんがいつもの通りツイートにSNSをアップして、私も行天しました。
もうみんなで、我々LINEグループでいろいろ情報共有をして日々取材をしてるんですが、
しかも、もともと25%を貸すよと予告されてたわけですが、それが大坪さん引き下がったんですね。
25%から15%。
これは特に一番日本への影響が大きいとされていた自動車への関税。
これがやはり25%から15%かなり大きく減ったということで、ずっとこの交渉を見てきた政府関係者だったり、産業界からもある程度評価をする声は出ています。
市場も好感してね、かなり反応しましたよね。
となると、あれ石場さん、日米の関税交渉の最中だから自分はやるんだと端的に言えば、政治空白を生んじゃダメ、ダメダメっていうことを言ったわけで、
じゃあ関税合意しちゃったら、もうあんた良くない?みたいに大坪さん、極論になりませんかね。
そうですね。大義を失ったというか。
逆にね、合意しちゃって、それは成果なんですけれども、もちろん一定されて評価する声があるんだけれども、
居座る理由がちょっとなくなってしまうと、石場さんにとっては。
それで昼ぐらいでしたが、各社、新聞各社が石場首相退陣へと速報合戦みたいに。
これは各社というか一部ではあるんですけど、毎日新聞と、
一番最初でしたかね。
退陣という文字を使ったのは、それでネットで速報を打ったのが、毎日新聞が一番早かったね。
その後、西ぐらいでしたね。同様のニュアンスで、
我々も、もうやっぱりというか、合意しちゃったからには、これを花道として退くのかな?
退かざるを得ないのかな?とも思ってたんですが、
実は石場さんの側近や、後ろ盾になっている重鎮からは、全く別の声も聞こえてきましたよね。
彼は辞めるつもりはないですね。
総理は粘るということを周りにも言っていると。
相反するいろんな情報が作披露したんですね。
いわゆるマスコミ政局的な色合いも帯びたんですけど、
ずっとその総理に近い人は、もう行けるとこまで行くんだと。
少数与党で衆院選後やってきた。
平心抵抗が石場さんの売りみたいなところもあって、
それができるのが、じゃあ他に自民党内誰がいるんだというような言い方もしているとされるし、
ここからもし退陣したら、総裁選になったりして、
余計混乱するんじゃないかということもこれありで、
退陣論と続投論がないまぜになって、
この数日進んでいるわけですけども、
自民党内の動向
昨日退陣の速報が出た後、注目の自民党内では競技もありましたね。
これも異例の競技でしたがどういうものでしょうか。
そうですね。この速報が飛び交う中、
昨日午後で自民党本部で石場さんは、
麻生太郎元首相、今最高顧問ですね。
それぞれ首相経験者なんですが、
麻生太郎最高顧問、菅義偉副総裁、岸田文雄選首相ですね。
この3人と約1時間半近くにわたって、
そうですね。1時間20分ぐらいですかね。
あと今石場さんを支えている森山幹事長も同席して会談をしました。
思ったより我々がもう少し早く終わるのかと思って、
1時間半近くということで、
これは相当揉めてるんじゃないかと思ったんですが、
石場さんが出てきて言ったのは、やっぱりやめない、ぶれない。
そうですね。報道についてもですね、
私はそういった内容については話をしていないということで、
完全に打ち消しました。
そしてさらにお総理経験者のですね、会談の中で、
身体について話は出たかというと、一切出てないというふうに言いましたね。
強気に石場さんがどんどんなっているような気もするという。
ただ今日になって、今日24日ですが、やっぱりこの会談の中で、
麻生さんは石場さんに引導を突きつけたんじゃないかというような報道もあったりして、
本当はこの首相兼経者との異例の会談でどこまで話になったのかというのは、
本当のところはまだわかりませんね。
もう情報戦になってて、麻生さんはどちらかと言えば東海表備から石場さんに厳しい態度をずっと匂わせてるというか出しているので、
やや石場卸の方という感じですね。
一方、菅さんと岸田さんはどちらかというと、石場さんを守る方って今のところ言えるんですかね。
そうですね。そこはちょっと難しいところで、菅さんはやはり副総裁として石場さんを支えている立場なので、
基本的には守る方。
党役員ですからね。
なかなか明確に言えない立場なんですけど。
岸田さんはどちらかというと、もともとはなんとなく見守る形だったんですけど、やはりこれだけ反発が地方からも出ているのを見て、
ややさすがにもうちょっとどこかで、ある程度そういった区切りをつけることを言わないとまずいんじゃないかという趣旨のことを発信し始めているので、
とはいえ、じゃあずっと距離があった麻生さんと一緒に、
同じぐらいの、
よよ殺しっていうところまでいくかと。
そこがまたよくわからないところですね。
やはりこれは去年の総裁選にも話が戻っちゃうんですが、
岸田さんは最後ね、石場さん側についたとシンプルに言うと、
麻生さんは2位になった高市さなえさんについた。
そうです。
くっきりここ分かれたわけですよね、重金の間で。
そういう意味では、
金と牛の主導権争いと。
そうですね、それも間違いなくありますし、
これはいろいろ今世間に言われているようにですね、仮に総裁選になったら、高市さんというのは間違いなく注目候補の一人になる。
その時に麻生さんが今回も押すかどうかはもちろん別ですが、
去年は押している。
それを経緯を踏まえると、麻生さんは高市さんを押す可能性はもちろんあります。
一方で岸田さんは、やはり高市さんとはかなり政治心情が違いますね。
そうですね。
岸田首相のリーダーシップ
岸田さんが率いていた高知会という派閥自体が、自民党の中ではどちらかというとリベラルな思想で知られていて、岸田さん自身ももちろん。
そうですね、どちらかというと、特に外務大臣を経験したこともあって、
ある程度アジア外交であってですね、特に韓国との関係を改善させたということもあって、
なかなか高派と言われる高知さんの流れになるというのも、ちょっとやはり躊躇するところはあるのかなと。
これは私が主題をした中での意見も入っています。
番で長く高知会を見てくれていましたけど、せっかく今、中国も韓国も改善基調で比較的うまくいっているというところもあるのに、
というのは岸田さんの中にあるでしょうね。
そうですね。
なるほど。
じゃあ、住人たちの動きも注目される中、首相大臣をめぐっては署名活動なんかも今、少し広がりつつあって、
この流れが本当に市場さんが追い込まれ大臣みたいなところまで行くかは、ポイントになるのが28日午後に予定されている両院議員懇談会という場で、
市場さんが今のその考え、続投の理由などを改めて国会議員に対して説明するという場ですね。
そうですね。
この両院議員懇談会というのは、何か総理を辞めさせるとか、そういう強制力があるようなものではなくて、
皆さんが集まって、総理がなぜ自分が今、続投をすると考えているのかというのを説明したり、
今の厳しい自民党の状況をどうしていきたいかとか、そういった話をして、
総裁としての考えを聞いて、そこで一定意見交換をするということでしょうね。
そこでおそらくかなり激しい付き上げが間違いなくあると思います。
今まで自民党というのは、そういういろんな不満を言ってもらって、よく言うガス抜きですね。
そこで意見を言って、ちょっと不満を和らげて、その後に結束して頑張ろうみたいな、こういう自民党の文化があったんですけど。
そうですね。そういうところに本当に今回行けるのかと。
今回はかなり切迫した雰囲気になるんじゃないかと。
国会議員も自分だけの意見じゃなくて、先ほど少し申し上げました地方の組織、都道府県連が今いろいろ大臣要求とか求めていて、
その地方の声も背負っているので、自分がどう思うというので、地方組織も納得しないとなれば、
次の衆院選とかで戦いにつらいというか、そこにももちろん影響してくるので、
その地方の怒りもどれぐらい増幅するのかというのも今後ポイントになってきますね。
なるほど。本当に先が読めない。本当にこの去年の夏からずっと先が読めないまま、もちろん先を読む努力をするんですけれども、
その想定の上を行く展開が続いてて、ものすごく我々も鍛えられていると言いますか、
それが一つは自民党内で言うと派閥がなくなったからそうなんだっていうような人もいますけど、
じゃあ派閥があったから良かったのかっていうそういう短絡的な話ではないし、
まあ本当政治がカオス化しているということで、できるだけ分かりやすくこの状況を伝えることができないかと、
引き続きもがいていければと思います。
政治情勢の不透明さ
じゃあ最後に、おそらく配信をしている頃には大坪さんは福岡に転勤もされると、8月から。
そうですね。いろいろお世話になりました。
寂しいです。このこんにちはがもう聞けないと思うと。
また電話で出演してもらうなどして、福岡政界も注目なんで、
ゆるり政治校の中で永田町だけじゃなく、ひょっとしたら福岡のこともお伝えできるかもしれない。
最後に一言ご挨拶してもらっていいですか。
そうですね。4年間政治取材をしてきましたけど、
私が来て総理が今のところ3人総理を見てきました。
これが4人目になるのか。
菅さん、岸田さん、石場さん。
4人目になるのかそこは分からないんですけど、
なかなか5年分の、10年分ぐらいの激動の政治を見れたというのは、
記者名利に尽きるなと思います。
これからなかなか先が見えないっていうのはある意味、
既定路線とはまた違う面白さがあるんで、
それをまた今度は私は福岡に戻りますが、福岡でも県政の担当になりますけど、
福岡県の政治の担当ですが、また違う角度から、
政治がどう変わっていくのかっていうのをまた伝えていきたいと思います。
あとは残りのメンバーが面白いお菓子切ってくれると思うので。
そうですね。今日はあまり緩くなかったですけども、
政治の本当のところっていうか中身のところ、奥深くって、
リスナーの皆さんからするとやっぱり分かりにくいとか、
おじさんたち何やってるのとか、やっぱりいろんな疑問があるかなと思います。
我々もそう思っているところもたくさんあって、
この人たちは本当に一体国のために考えているのかと、
自分のためのことしか考えていないんじゃないかと思うことも多いので、
そこら辺の思いも乗せながら、皆さんが貴重な一票を託した先がどうなったか、
どういう仕事ぶりなのかというのを、紙面もそうですけれども、
こういったポッドキャストという新しい形で、
少しでも分かりやすく届けられたらなと思っています。
大坪さん本当にキャップもお疲れ様でしたし、
ポッドキャストも最後まで出ていただいて、あざました本当に。
はい、ありがとうございました。
ありがとうございました。
それではエンディングです。
ここまでお付き合い下さいまして、本当にありがとうございました。
我々東京報道部と一緒に長田町の政治をウォッチしたいという方は、
ぜひとも西日本新聞、またはスマホアプリ西日本新聞MEのご購読をお願いします。
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それでは次回の配信まで、皆様どうかお健やかにお過ごしください。
お暑いのでお気を付け下さいませ。
次はひょっとしたら新メンバーが出るかもしれませんので、それもお楽しみに。
ありがとうございました。
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