西日本新聞ポッドキャスト
皆さんこんにちは、西日本新聞ゆるり政治考。この番組では、日々長田町で取材をしている西日本新聞東京報道部の記者が、政治を少しでも身近に感じられるようなニュース解説、そして裏話をゆるっとしていきます。収録日は今日7月1日。
今日も暑いですね、本当に。前回に続き、司会の私、デスクの久保田香織と一緒にお届けするのは、官邸キャップの大坪拓哉さんです。
こんにちは、よろしくお願いします。
こんにちはーっつってなかったね。
はい、今日も台本なしぶっつけ本番でお届けします。よろしくお願いします。
今日のテーマも前回に引き続き、どうなる参院選下ということでお送りいたします。
いよいよ参院選、参議院議員選挙が講じされました。今は17日間の選挙期間中ということですが、お住まいの地域とかでも各候補者や政党が様々な訴えをして選挙活動をしていると思います。
前回、大坪さんに諸数4、10日で迎える参議院選なので、いつもと違いますよということをまずお話しいただきました。
今回はもう少し具体的に、この参議院議員選挙の結果で注目される数字を少し掘り下げながらですね、今後の結果次第ですが、政治がどうなるかというのを見ていきたいと思います。
まずは与党、自民党、公明党からすると、どれぐらいの議席を目標にしているかというところ、全体の話から知ってもらいましょうか。
定数が今どれぐらいで、というところから少し教えていただけますか。
今回定数はですね、参院の定数としては今248あります。今回改選となるのが125議席ですね。3年ごとに改選されるんですけど。
125議席を争うということですね。
で、自民党、公明党両方で50議席を目標としています。
50議席、何か低くねって思った人がいらっしゃる方はかなりの誠実ですね。というのはどういう理由なのでしょうか。
この50議席というのはですね、50を取れば、今回選挙がない、まだ任期が残っている、3年残っている方たちの議席を合わせて248の過半数を取れるということですね。
非改選、つまりは足し算、私の苦手な算数ですけど、非改選、選挙をしない与党の人たちが持っている議席が75あるということですね。
なので、プラス50を取れば、さっき言った定数の半分の125、上回ることができちゃうよ、ということを算数できました。
今の自民党与党からすると、現有議席という言い方をしますが、今持っている議席からいくら減らすと50届かないんでしたっけ。
だから、66持っているから17減らすとダメってことですね。
そうですね。16議席まで減らしてもOKよということになります。
減らすの前提みたいな話をしてますが、それはちょっとまた後ほど解説してもらいましょう。
なるほど。50議席が一つ目安ということですね。
分かりました。低そうって思ったのは、やっぱり前回も番組でお伝えしました。
自民党に東京都議会議員選挙でも厳しい結果になったし、これまでも何回も言ってます通り、あんまり内閣支持率が高くないとか、石破さん思ったほど人気ないとか、やっぱりそういうところで50議席っていうのをラインに設定してるんですかね。
そうですね。おっしゃる通り。
まず、50議席っていうのがどんなものかというと、3年前と少し比較すると、
岸田さんの時ですかね。岸田文夫さんが総理だった時。
そうですね。この時はですね、実は自民党単独で63議席を取ってるんですね。
すげーと思いましたね。今の50を聞くと。50だってしかもさっきの話だと与党で50取ればいいってことでしたよね。
そうです。
今の目標でした。なのに自民党単独で岸田さんの時は63も取ってたと。
それに比べるとかなり低いよねっていうのがやっぱり当然与党内でもありますし、もっと高い目標設定すべきなんじゃないのっていう人も中にはいます。
けれど、さっき岸田ですくんがおっしゃったように、いわゆる参議院選、前哨戦、統議選では惨敗したと。
結局内閣支持率も一時上がったけども、またほぼ元に戻っちゃってると。
米高下っていうことを前回お伝えしましたけど、それもちょっと今になって微妙って感じですね。
そういった中で特に勝敗を握る32ある、1人しか受からない選挙区である1人区。
1人区、32選挙区ありますね。
他は比例区ですね。よく一名度の高い方が出たりしますけど、そこでももしかしたら議席が伸び悩むんじゃないかっていう見方も出ています。
当然自民党内では、東京都議会議員選挙でも独自に調査したみたいに、こういう国政選挙でも党独自でも調査をしますが、
それもなかなか自民党が思ったようには、っていう感じですかね。
そうですね。私たちが感じている肌感覚よりは、自民党の調査は少し良いんですが。
良いとされる。
実際、自民党や政権の関係者に聞くと、やっぱりちょっと甘いんじゃないかというふうな。
自民党の見立て自身が。なるほど。
これマニアックな領域に入りますけど、世論調査のやり方あるあるが結構ありますよね。
今、固定電話にご家庭とか企業さんとか事務所とか、固定電話にかけるだけのタイプと、固定電話ともう皆さんほぼ持ってらっしゃる、いわゆる携帯電話、スマートフォンにかける。
両方やる者もあれば、党もあれば、固定電話だけっていうところもあって。
結構それでも固定電話しかないところって、やっぱり高齢者層の数字が強く出ちゃうんじゃないかとか、そういうので世論調査の、いわゆる数字のブレみたいなのがありますよね。
そうですね。おっしゃる通り、自民党の調査がどうやっているかっていうのは、完全な厳密なところは私たちも把握できてない部分もあるんですが、
いろいろな方に聞くと、固定電話にかなり頼っている部分があるという風に、そういう風に言われる方が多いです。
なので、今の携帯電話を持っている層の、いわゆる動向っていうのが反映されにくいというか、できてないんじゃないかということで、結果的にちょっとずれているというようなことが結構長田町では言われているので、
もし世論調査、なんで例えばマスコミごとにこんな違うの?とか思う方は、そういうやり方の違いだったり、もともとの数の取り方の違いとか、そういうのもあるんだよっていうのをちょっと知っていただければと思います。
なるほど。じゃあ今の空気感としては、自民党、公明党でこの50という3年前から比べたら相当低めの目標設定ですら、ちょっと厳しいと。
そうですね。簡単なハードルではないなというところですね。で、あと一方でですね、なかなか読み切れないところがあって、いわゆる野党がかなり乱立している部分もあって、政権支持率が低い。
まあ都議選で負けた。だからもうダメだというふうに簡単に言えないところもまたあって、これはもうかなり記者泣かせの状況なんですけど、そこをこう、例えば最近いろいろ新興野党、新しい。
まあそれはまた話があると思うんですけど、そういった新たに勢いがついている野党がどういうふうな票を取るかとか、一本化の効果がどれぐらいあるのかとか。
野党の一本化ですね。
そういったところをかなり、いわゆる加味して考慮しないといけない要素が野党にもたくさんあるので。
なかなかその自民党だけ見ててもわかりにくい。
で、都議選の結果がこうだから参院選ってイコールにいかないのが、都議会議員、都議会の特色でもあるんですけども、小池知事が特別、小池祐子知事が特別顧問を務める地域政党のトミーファーストの会という会が強くて、
基本はこのトミーファーストの会、もともと小池さんって自民党の方ですから、いわゆる保守だと。
だから保守の受け皿としてトミーファーストの会が今回第一党ですよね、になったわけですけれども、国政政党ではないので参議院議員選挙にはもちろんトミーファーストの会はないと。
いわゆる票というかシンプルに言うと、そこが参議院選挙ではどこが受け皿になるかという意味で、先ほど大坪さんが言ってくれたような乱立する野党が受け皿になるのか、果たして消極的な意味もあるけれども自民党に回帰するのかとか、そこらへんもちょっとすんなりいかないので、ここが大きいですよね。
そうですね、今おっしゃった通り小池由里子都知事の影響力というのは基本的には多分東京都内ではあると思うんですが、今回例えば小池さんは自民公明党を支援するということをおっしゃったりですね。
一応小池さんのトミーファーストと自民公明、この3つで都議会与党というすごくわかりづらい構図でもあるので、選挙では戦う相手なんだけれども、議会に戻ったときは会派としては一定協力するということですもんね。
そういった、ある意味ちょっとイレギュラーな状態が、東京都という非常に大きな象徴的な場所でありまして、そこがどうなるか。東京都は非例選挙にも大きな影響を、人口としては非常に人口が多いので、非例の結果にも影響を与えてくると。そこをどう読むかとか、いろいろ難しいものはあります。
じゃあ一旦もう一回参院選の話に戻してもらって、先ほど与党で50議席というやや低い目標だよということだったんですけど、戦う野党側、前回番組では内閣府新任案、立憲民主党が出さずに祝々とというか、国会は終わりましたというお話ししましたけれども、
一応立憲民主党はこの参議院選挙、野田さんがよく言うのはホップステップ、政権を取りに行くためのステップの選挙だと位置づけて、次の衆院選でホップステップジャンプで政権を取るんだよってことを再三言ってるわけですけれども、その立憲民主党側、野党側からすればどういうところを目標に置いてるんでしょうか。
そうですね。野党第一党の野田さんのおっしゃることを踏まえると、野田さんはですね、報道各社へのインタビューで、まずは野党で改選過半数を獲得する。改選、つまり125のうちの半分以上をまず野党で取る。これも最低限の目標だとおっしゃってます。
その上でですね、参院全体で野党過半数割れまで追い込めるよう頑張りたいとおっしゃってます。
参院全体でというのは非改選、今回選挙ない人たちまで合わせて、低層148のうちの過半数を奪いたいということですね。
だからさっき、野党の話をしましたけど、野党を補充を取れないようにする。
するということですね。それが最低限。
こうすることによって、今後の今おっしゃった政権交代、政権を取る足掛かりにするということですね。