1. 西日本新聞ゆるり政治考
  2. 16|「どうなる参院選!?㊤」..
2025-07-05 20:05

16|「どうなる参院選!?㊤」。真夏の政治決戦、一票投じるその前に…

日本の国政の中心地・永田町で日々取材をする西日本新聞東京支社報道部の記者たちが、政治を身近に感じてもらえるように、ゆるりとニュース解説や裏話をする番組です。

きょうのテーマは夏の政治決戦、参院選です。㊤はこれで選挙戦がより深くわかる?! 通常国会の最終盤と東京都議選の結果をおさらいします。

◆出演:久保田かおり(MC/東京支社報道部デスク)、大坪拓也(東京支社報道部記者・官邸キャップ)/音声編集:中富一史(販売部)

◆収録日:2025年7月1日

◆東京支社報道部
https://www.nishinippon.co.jp/theme/tokyohodobu/

◆西日本新聞me(無料ダウンロード)
https://nnp.link/3B8F9X1

◆西日本新聞(紙)購読申込はこちら
https://f.msgs.jp/webapp/form/16701_jsy_1/index.do

◆西日本新聞Podcast番組一覧
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1294904/

◆X公式アカウント:「#西ポキャ」をつけて投稿お願いします。
https://x.com/nishinippon_poc

◆メッセージ受付フォーム
https://x.gd/O5RFS

◆収録スタジオ「N-Studio TENJIN」(福岡市)
https://n-studiotenjin.jp/

#西日本新聞 #西日本新聞me #西日本新聞ポッドキャスト #西ポキャ #西日本新聞東京報道部 #政治 #石破茂 #首相官邸 #永田町

サマリー

参院選を控え、石橋茂政権と与党の苦境が議論されています。今回の選挙は政権選択において重要な意味を持ち、与党の過半数獲得が最大のテーマです。東京都議会議員選挙で自民党が大きな逆風にさらされ、議席数が過去最低となったことが参院選にどう影響するかが注目されています。この選挙結果を受けて、自民党内ではさらなる緊張感が高まっています。

00:00
西日本新聞ポッドキャスト
皆さんこんにちは。西日本新聞ゆるり政治考。この番組では、日々長田町で取材をしている、西日本新聞東京報道部の記者が、政治を少しでも身近に感じられるようなニュース解説、そして裏話をゆるっとしていきます。
収録日は今日、7月1日ですね。早いですね。もう半年経って、1年の半分が終わったという軽いショックを受けているんですが、今日、司会の私、デスクの久保隆織と一緒にお届けするのは、官邸キャップの大坪拓哉さんです。
大坪さん、こんにちは。よろしくお願いします。大坪です。
安定の挨拶が聞けてホッとしました。今日はちょっと2人で細々、よりゆるりとお届けします。今日も台本なし、ぶっつけ本番でお届けいたします。
参院選の影響
今日は、明後日ですね。3日に迫った参院選をテーマに、どうなる参院選上ということでお届けしたいと思います。早いですね、もう。
この間、通常国会が始まったと思ったら、あっという間に半年が経ちましたが、今回の参院選は、ゆるり政治講でもずっと言ってきた、石橋茂政権が衆議院、衆院ではずっと少数与党という異例の状況で、難しい国会運営や政権運営が大変だよということを、たびたびずっとお届けしてきましたけれども、
そういう状況の中で迎える参院選ということで、いつもとはちょっと雰囲気が異なります。これまでよく言われてきた参議院議員選挙というのは、時の政権の中間評価だよと、中間テストみたいなもんだよというような言われ方もしてきたんですが、やっぱりちょっと違いますよね大坪さん、その辺はどうでしょう。
そうですね、おっしゃる通り、そもそも少数与党でずっと政権運営をしてきて、やはりこの今の政権の構図というか、状況を是とするのか非とするのか、そこにある意味審判が下る大きな、実情の政権選択選挙というふうに近いですね。そう言ってもいいかなと思います。
だからこれまで政権選択選挙っていうのはあくまで衆議院と言われてきたのは、衆議院でいわゆる主犯氏名、総理大臣を選ぶ選挙をするからだということでもあり、やっぱり衆議院議員選挙の結果の各政党の構図で政権がどこが担うのかというのが決まってきたということで、衆議院選挙が政権選択だよって言ってきたんですけども、
今回衆議院議員選挙ではないんだけども、ある意味衆議院で少数しか与党が取れてない中で、もし参議院でも今過半数を与党が占めてるわけなので、各法案とかの出口になる参議院で政権の意向が反映しやすい状況です。
参議院の結果がもし与党にとって良くなかった場合には、この衆議院の枠組みとか今の石破政権に与える影響も全然違ってくるということなんですね。
そうですね。
参議院選挙というのは3年に1回必ず行われると、衆議院と違って決まっているわけですけども、定数の半分を入れ替えるということで、今回はイレギュラーですが124プラス1つの選挙で、125議席を争うということになるわけですね。
なので石破政権にとっては、今後どういう政権運営になるかということも参議院の結果次第で変わってくるよっていう緊張感がやっぱりありますね。
かなりの緊張感がありますね。おっしゃる通り。
ある政権幹部はですね、今回いわゆる改選した、非改選も合わせて過半数を取れないという結果になればですね、これはリアの流れは仕方ないと。
率直に。
政権を譲る、下りると。
そうですね。
そのぐらいかなり切迫した空気が与党内には流れているということですね。
わかりました。また後ほどその辺のどこが勝敗ラインになるかというのは見ていきたいんですけれども、
立憲民主党の戦略
その参院選を具体的にちょっとウォッチしていく上で、直前にあった事前の政治の動きを少しおさらいしてた方が流れがわかりやすいかなと思うので、ちょっとそこをお話ししたいなと思います。
通常国会が1月からこの6月22日まで行われまして、皆さんも視聴者の皆さんも、あれ立憲民主党さんが内閣府審議案を出すのどうなの?とか、
そしたら衆議院選挙も一緒にあるの?みたいなことをニュースとかで見聞きして気になってた方もいらっしゃるかなと思うんですが、
その結果立憲民主党が内閣府審議案を出すか注目されたんですけど、結局出さずに国会は閉会しましたね。
まずその立憲民主党はなぜ出さなかったのかと、参議院選挙もあって、戦ってもいいのでは?という声もあったと思うんですけど、
その辺、大坪さん背景を教えてください。
そうですね、まず建前と本音が2つあって、建前はトランプ関税であるとか、中東でイランとイスラエルの対立が激化したりとか、
そういった国際情勢が非常に厳しい中で、立憲民主党としても政治空白を生むような、そういった内閣府審議案は出せないと。
いわゆる経済的にもかなり厳しい状況にある中で、
ガタガタになるのにと皆さんは。
そこで、そこの国益を損じることにつながることはできないというのが、一応建前というか。
立憲民主党の野田代表とかが会見で述べていることですね。
政治空白というのが、ひょっとしたら一般の皆さんはてなと思われるかもしれませんが、
申し上げたように参議院選挙はあるのは決まっていますと。3年に1回。
衆議院議員というのは任期4年だから、本当は4年に1回で選挙、いい説もあるんですけども、
一応時野政権総理大臣が解散権を持っているということで、自由にと言ったらちょっと語弊はありますけれども、
好きなタイミングで衆議院を解散して、衆議院選挙ができる権限があるということですね。
そうすると、参議院選挙と衆議院選挙同時にもし行われるとなれば、当然政権自体は存続するんですけども、官邸中心に。
でもやっぱり多くの議員が国会を出て、選挙戦に臨むということで、ひょっとしたら政権運営だとか、
そういう意思決定が滞りかねないということで、政治空白とよく長田町では言いますよね。
そういった、今久保田ですがおっしゃったような、ある意味政治家の、政治の責任というのが果たせなくなるということが一つあります。
それは野党であっても、その本音の部分ですね。
本音の部分はですね、これ衆院解散をして仮にして、まずいわゆる選挙になった場合は、全衆院のかなり多い選挙区に全部擁立をきっちりできるかと。
まず第一関門を、そもそも準備もできていないし、なかなか難しいよねということがあります。
そうですね。立憲民主党の場合は、前回の昨年秋の衆議院選挙で、国民民主党の躍進が注目されていましたけど、立憲民主党もかなり躍進して、50議席ほどプラスしていて、
これがひょっとしたら今の党の力からすると、アッパー、ちょっと上限なんじゃないかというような見方もありますよね。
そうですね。そういった中で減らすリスクももちろんある中で、しかも準備がなかなかできていない中で、じゃあできるのかということと、
あと仮にですね、選挙でそれなりの議席を取ったとしても、立憲民主党単独ではですね、単独の過半数を持って、いわゆる自分のところから主張を出す。
立憲民主党で言えば野田さんなんですけど、野田代表なんですが、それは現実的には難しいわけですね。
昔の2009年の民主党が政権を取った時は、あれはもうめちゃくちゃ大勝ちしましたけども、そこまでの勝てるっていう、そもそも両立できるかという問題もあったし、
勝てるっていうのはなかなかかなりハードルが高いだろうと。
そうですね。そういった現実的な政権の青蛇心というか、そういったものを示せていないのに、
いわゆる政権拘束というやつですね。
それなのに、例えば維新であるとか国民民主党であるとか、そういった、
どこかと組まなきゃいけない。
組まないといけないのに、それができていない中で、じゃあ説得できるかと不死身案を提出しましょうと言ったら、なかなか難しいと。
そもそもそういった状況がありますし、維新とか国民民主党も、ちょっと現実的に無理だよねと、足並みがそもそも揃わない。
そうですね。野田さん自身も確か、内閣不死身案を出すのを見送った時の会見で、同調してもらえるか、
その不死身案を出したところで他党が分からないと率直に言ってましたもんね。
その辺野党間の足並みが立憲が思ったほど揃わなかった。
そうですね。
じゃあ、もうその出すかどうかというより事実上出せなかったというような、あれですかね、不所事情として。
おっしゃる通りその通りで、まあもう回帰末でかなり難しいんじゃないかというのは、正直相場感でしたね。
その時、ちょっとまた今数字は変わっているんですけれども、6月上旬から中旬ぐらいにかけて、少し内閣支持率が世論調査で、少し上向いたというのもありましたよね。
米の価格をめぐってですね、非常に米高騰が続く中で、小泉さんですね。小泉慎二郎さんが農省に就任され、
この間番組でも取り上げましたけど、どんな人シリーズで。その効果もあって。
そうですね。それもあって、少し支持率が4、5ポイントぐらいで上がって、これはいけるんじゃないかという、少し楽観ムードが与党内に漂いました。
だから野党からすると、立憲民主党などからすると、あれって言って、より戦いづらいかもと、今衆議院を解散されると思ったより苦戦するというのが少し見えたので、ちょっと引いちゃったというところもあったんですかね。
選挙の実施
なるほど。ということで、その注目された内閣府新任案は出されずに、国会会期末を迎えて、石破首相自身も内閣府新任案が出されない中、自分の解散権を行使して衆議院を解散するっていう、もちろんこともできるわけですけれども、
それで同日戦に持ち込むっていうことも、当初なくはなかったようですが、それも結果的にやっぱり見送って、それも野田さんと同じような言い方でしたね。やっぱり政治空白、おそらく周辺の取材によると、そういった政治空白を生まないためということで、結果として参議院議員選挙が単独で行われることになったというのが、ここまでの流れ。
そうですね。
抑えておきたいポイントの一つ。もう一つが、われわれ九州の新聞からすると、そこまで大きくこれまでガーンと取り上げたことはなかったかもしれませんけれども、東京都議会議員選挙ですね。首都東京ということなんで、われわれ九州からすると少し遠いんですが、人口も1000万人以上いて。
そうですね。
よく言われるのは参議院選挙を占うというふうに、過去の選挙実績から言われてきて、今回もどうなのということで、長田町で注目を集めていました。
この都議会議員選挙も、実は自民党が想定したよりもかなり悪かったということで、それが参議院選挙にどう影響するのかというのが今注目されていますけど、どんな結果だったか、大坪さん簡単にご紹介いいですか。
そうですね。この都議選で最も注目されたのが、自民党公明党がどれだけ議席を維持できるか。かなり逆風化で行われる選挙になりました。なぜならですね、皆さんも記憶に新しいと思うんですが、派閥の裏金事件というのが自民党でありましたね。
似たようなことが、都議会の自民党会派でもあって、事件が立憲されて、その中で自民党に対する不信ですね。そこはまずそもそも根底にある。ここから始まった選挙で、結果的に自民党は元々有していた議席が30あったのですが、21マイナス9ですね。
公明党が23あったのがマイナス4の19。自民党は過去最低の議席に落ち込みました。そして公明党もですね、これほど落とすというのはかなり異例のことで。
そうですね。これまで確か前哨してたんじゃなかったかなと。
そうですね。基本的に公明党という政党はですね、相当各選挙区のどれだけ票を取れるかというところで、かなり緻密に分析をして、基本的に受かる人しか出さないという、地方選のそれが戦略なんですけど。
特に都議選というのはめちゃくちゃ重視してきた歴史があって。
全国政党への飛躍の足掛かりにもなったという。国政並みになるというのが公明党の提前みたいなところがあった中で、かなり厳しいことでしたね。
自民党は追加公認というある意味裏技を使っても21議席だったということで、過去最低が2017年の23議席だから、追加公認しなかったらさらに下振れてたということで。
これは結構あれですよね。事前に先ほども大坪さんが解説してくれたように、ちょっと6月内閣支持率が上向いて、自民党支持も同じく少しこれまでよりかはいい兆しが出てきた中だったので、かなり政権幹部や自民党幹部は。
そうですね。
すごく大きかったですよね。取材してみると。
かなり大きくて、先ほどおっしゃったように小泉納水大臣の効果があるというふうな時に、笑顔でいた政権幹部を手押し戦の後に会うと非常に表情が暗かったのが印象的です。
自民党も独自に内部で調査をかけるわけですが、それではもうちょっといい数字だったとされていましたよね。
期待感が少しあっただけに、おっしゃるようにかなり当てが外れたというか。
東京都というところで、例えばさっきの小泉さんとの関係でいうと、非常に米問題でいうと米を非常に消費する場所なんですね。
消費地、生産地というよりかはですね。
そういったところで、美竹前もまずは都市部を、東京都市部を最初にかなり回り始めて、少しはいい影響があるんじゃないかというふうに皆さん見ていただけに、それが結局なかったということも。
響いてなかった。米効果が大消費地、東京ではそんなに受けていないということが結果から読み取れてしまって、そこも二重ショックということなんですね。
そうですね。
参院選への緊張感
なるほど。という中で、自民党にとってはちょっと6月初めぐらいでいい雰囲気だと思ってたのが、都議選でガーンとショックを受けて、今冒頭さっき言ったように、この参議院選挙への緊張感というか、かなり高まっているっていうのが今の最新の状況ですかね。
なるほど。分かりました。そうしましたら次回は、この参議院選挙具体的にどういう数字をがポイントに、結果ですね、結果ポイントになってきて、今後の正解がどうなるのかということを詳しくお話ししていきたいと思います。
西日本新聞では今様々な参議院選の企画を展開しています。よろしければMEでもご覧になって投票の参考にしていただければと思います。
それではエンディングです。お付き合い下さりありがとうございました。
我々東京報道部と一緒に長田町の政治をウォッチしたいという方は、ぜひとも西日本新聞またはスマホアプリ西日本新聞MEのご購読をお願いします。
お申し込みは概要欄からできます。次回の配信まで皆様どうかお健やかにお過ごしください。ありがとうございました。
西日本新聞
20:05

コメント

スクロール