えっぺきの菅答弁って言われたんですよね。
ネットでもガースみたいな感じで、
ガース、さすが記者をやり込めたみたいな感じで、
やり込められる側で、
クソと思いながら何とか聞き出そう、聞き出そうとしてたんですけど、
やっぱりその強い言葉とともに全く当たりませんって、
めちゃくちゃ否定するのも菅さんの特徴だし、
逆に現地を取らせないことをうまく組み合わせて、
記者側も聞いた感じになってしまうというか、
追求を何度聞いても同じ答えだから、
諦めさせようとしてるのかなというふうに感じました。
【佐藤】菅さんが現地を取らせない系の代表官だとしたら、
安倍さんが踏み倒す系の代表官。
【森】トランプ大統領か。
【佐藤】新たな先生、次元に入ったっていうような表現もね、
踏み倒す系の登場。
【森】安倍さんの募ってはいたが、推しはしていないというか、
新次元。
新次元な感じが、そんな白々しいこと言うんだっていう衝撃がすごくありました。
【佐藤】しかもやっぱり国会答弁で言っちゃうっていうところの重み、
全部当然議事録に残りますし、将来の歴史的な検証にも対象にもなる。
そこでそういう言い方で、あれとしては逃れたのかもしれないですけど、
すごく国民目線からするとって感じですよね。
【森】そうですね。多くの人にとってすごく突然だったんじゃないかなと。
【佐藤】踏み倒す系ってすごい面白い表現だなと、さすが言語哲学。
これ自分で降りてこられたんですか、本書いたときに。
【森】本は後で思いつくだけなんで。
【佐藤】これ踏み倒す、その責任をそもそも自分でなくしちゃうというか。
【森】なかったかもしれないですね。後で思いつく。
【佐藤】天才だと思いましたね、その瞬間。
【森】そんなキャッチーじゃないですね。
【佐藤】いやでも分かりやすかったと思います。
【森】確かに踏み倒してるな。
【佐藤】私たちがモヤモヤしてたのが、スコーンと、あ、そうそうみたいな感じで。
【森】普通に借金してる人が、借金したっけって言われるとびっくりしますよね。
普通の感覚ではありえない。
フランク大統領、ゼレンスキー大統領は独裁者だった。
【佐藤】あれですよね、ホワイトハウスでの首脳会談の時、全世界に流れて。
【森】2週間後ぐらいに、今でもゼレンスキー大統領は独裁者だと聞いて、
今はそんなこと言っただろうか。そんなことを私が言ったとは信じられない。
【佐藤】それも全部映像で残ってるのに。
それも借金して返してくださいって言われて、借りただろうか。
私がお金を借りたとは信じられない。
【森】しかも演技だったらすごいっていうぐらい真顔で、
こっちがそれこそ間違ってますかって思わせるような、我々の取材現場でありますね。
最近でも野党の方、誰とは言いませんけど、
オンで我々ICレコーダーとか撮るのでオンで言ってるのに、
いやそんなこと言ってないって数日後平気で言ったりして、
え?って言って、言ってますよって、みんなこれ残ってますよって言ったら
ん?みたいな感じで次の質問に行っちゃうんですよ。
【森】すごいですね。やっぱりそれが影響してきてるんだろうな。
トランプか?
【森】あるかもしれないですね。
時代の雰囲気的なのを作ってるかもしれないですね。
【森】なるほど。言葉を軽んじて、それで押し切ればいけるっていうか、
既成事実化できちゃうみたいな。
本当は政治家って言葉で国民を納得する。
こういう政策をやりたいから、みなさんと協力したいという立場だから。
全然それを大事にしてくれない。
全然大事にしてくれてないですよね。
何を信じたらいいのか我々はと。
今参議院議員選挙中ですけど、例えば公約も同じで、
しゃべり言葉か書き言葉かは別ですけど、
いろんなものに公約をやりますと言っても、
後で参議院選挙終わって、
えっ、こんなこと言ったっけって。
もし言われたら、何信じて、これやってくれるって言うから、
頑張って、この人いいかなと、この党いいかなと思ったのに、
いやー、やっぱ借金してないと思うんだよねって。
投票だけをやってくれたら、その後変わったみたいになったら、
ちょっと恐ろしすぎますよね。
何年か前に、病院の統合計画を公約にして掲げて、
当選した地方自治会の人なんですけど、
本でも書かれてます。
その後、当選した後、支撤回しないんですか?つって、
やったのは支撤回じゃなくて、
統合することに関する市民の皆さんの意見を聞き、
納得してもらうための市民民意で。
支撤回するんじゃないの?ってみんなが思って、