西日本新聞の記者たちが、取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれやをお話しする「西日本新聞me Podcast」。
西日本鉄道(福岡市)が、福岡市・天神の再開発に伴って惜しまれながら閉店した飲食店の味を復刻するプロジェクトを進めているそうです。長年、多くの人が愛した「レガシー(遺産)メニュー」と位置付け、同社が天神で建設中の大型再開発ビル「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」に開く食堂で提供予定。取材をする報道センター経済セクションの松本紗菜子さんに話を聞きます。
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◆出演:松本紗菜子(報道センター)、福間 慎一(報道センター)、横山智徳(MC/メディア戦略局)/音声編集:中富一史(販売部)/映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)
◆収録日
・2024年11月28日
◆西日本新聞Podcast情報
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サマリー
福岡市の天神エリアで、懐かしい味を復刻するプロジェクトが進んでいます。福ビルでは、かつての喫茶店で提供されていた名物ジュースの再現が決まり、多くの人々が思い出を寄せています。この復刻計画では、懐かしい名物ジュースや天ぷらの味が再現されており、地元の人々は思い出の味を振り返りながら、新たな街づくりの方向性を模索しています。
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西日本新聞Podcast
西日本新聞me Podcast
この番組は、西日本新聞が取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれやをお話しするPodcastです。
こんにちは、福岡のニュースアプリ、西日本新聞meの横山です。
福岡ビルでのプロジェクト
今日は、もともと福岡ビル天神コア、天神ビブレだった場所に、この春完成する1福岡ビルディングで、
僕ら地元のおじさんにちょっと嬉しい企画が始まったと聞いて、スタジオにある報道センターの松本さんと福間さんに来ていただきました。
松本さん、福間さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。報道センター経済セクション記者の松本真子です。
よろしくお願いします。
ちょっと松本さん紹介しますね。
1997年に福岡市生まれ、福岡市育ち、大学までずっと福岡だった時です。
2020年入社、熊本総局で3年間勤務した後、23年4月からは本社経済部に所属されています。
24年8月からは運輸関連の担当をしています。
学生時代から天神には庭のように親しみ、ほぼ毎日行っていたということなんですが、学生の頃よく行ってた店ってどんなとこですか?
私は当時の天神コアにありましたグルメ風月のビーフバタ焼きがすごく大好きで。
そうです。おじさんたちもよく行ってましたけど、あそことその向かいの正福と、大体どっちも行列ができる店で。
そうですよね。すごく美味しくて。
ですよね。でもアクセサリーはちょっと高い?
少し高いので、アルバイトを頑張った時とか、試験が終わった時とか、大学のご褒美的な位置づけでよく行ってました。
今もソラリアステイフに場所があります?
今も行ってます。
続いて福間慎一さんです。よろしくお願いします。
報道センターの遊軍セクション、あそぐに軍隊。遊軍セクションですね。あんまり聞き慣れないですね。
新聞社はよく、ちょっとよくないんですけど、わりと軍隊的な表現ですね。遊軍であったりですね。そういった言葉が残ってたりして。
いろいろ取材テーマ、たとえば記者クラブとかに属さずに取材をする。起きたテーマごとに取材をしていくようなメンバーで作っているチームですね。
1977年生まれ、僕の一級下です。福岡市生まれ。小中学校は福岡県勝谷郡。高校は福岡市市内。大学で上京して内なる福岡愛理気づいて地元で就職。2001年入社されました。
福岡都市圏の南部の築地市局から文化部、長崎総局、編集センター。
そしてヤフー出向、ヤフーニュースのヤフー出向を経て現職はニュースアプリ西日本新聞民の編成もしていただいています。
福岡の好きな町は天神、歌神、西神、銘の浜、舞松梅、そして別府ということなんですが、なんで別府なんですか。
すみません、なかなかご紹介いただいてありがとうございます。別府はですね、私が小学校の1年の2学期まで取り替え、取替え駅ですね。
昔の築地市政の取替え駅、あの辺りも別府も取替えも同じ取替え駅ゾーンではあるんですけど、取替え5丁目に住んでたんですけど、ばあちゃん家が別府の4丁目のですね。
僕も別府の4丁目に同じ頃住んでました。
そこのなんとか層みたいなところに住んでて、よくばあちゃん家に行ってたというのもあって。
この間、別府公民館で古い写真を展示するイベントがありまして、そのお手伝いとかもして、久しぶりに別府を歩くようなことがあってですね、別府はいいと。
いいですよね。
もうとりあえず理屈抜きで別府はいいということで、別府が好きだということです。
ありがとうございます。
503代劇場だもんですから、横山。
本題ですと、早速ですと、まずは取材のきっかけからお聞きしたいんですけども、松本さん。
運輸担当になってから、西日本鉄道さんも担当になるんですけれども、鉄道バス事業だけではなくて、再開発にもすごく関わっていらっしゃる会社さんで、話を聞いていく中で、ワンビルの開発はもちろんですけれども、
もともとそこにあったお店、懐かしの味を是非復刻しようということで、プロジェクトが動いているという話をたまたま耳にしまして、ちょっとこれは面白いなということで、私も思い出があるのでですね。
復刻の難しさ
さっきの今月じゃないですよね。
そうですね。ぜひ取材をしたいなということで、取材に着手しました。
そういうことなんです。あそこの福ビルっていうのは、もともと西鉄さんの本社が入ってて、今度ワンビルも西鉄さんの本社にも帰って来られる。
そんなこんなで復刻の味を作っているというか、開発しているというか。
再現。なので当時の西日本鉄道さんの今の幹部の方とか、福ビル当時を知る方たちはぜひやってほしいということで、非常に熱量の高いプロジェクトだそうで。
プロジェクトは順調なんですか。
結構難しい部分があるみたいで、一応先日記事にしたミックスジュースに関しては第一弾として実現が決まっているんですけれども、思い出の味ミックスジュースだけではなくて本当にたくさん社内アンケートで集まったそうで。
中華料理店だったりとか、天ぷら屋さんだったりとか、あの時に食べたんだとか、会議の後に食べたあの味が忘れられないとか、細かいエピソードとともに集まってきたそうで。
でもそれもなかなかミックスジュースもだったんですが、材料が廃盤になっていたりだとか。
当時の材料が見つからない。
見つからないとかいう問題だったりとか、あとはオーナーさんにまだたどり着けないもの。
さすがにどこにもいらっしゃるのがわからない。
当時のお客さんとか条例さんとかを伝ってたどり着いた方はいらっしゃるんですけど、またそこからでも当時レシピを使わずに感覚で作ってたので、覚えてないですみたいな話が出てきたりとか、なかなか壁のハードルの多いプロジェクトのようです。
そうなんですね。ミックスジュースってビルのどこのお店だったんですか?
福ビルの地下にあったんですけれども、一応最近だとお好み焼き屋さんの福屋さんが入っていた場所にあった喫茶店、喫茶門というお店のミックスジュースなんですけれども。
そこのミックスジュースということ。そこはオーナーさんにたどり着いて、当時の味、そこもレシピはなかったそうなんですけれども、味を試しながらこの味かなというところで実現に至ったそうです。
そこのミックスジュースはここにも書いてますけど、定例の記者会見の時にも出されてたってことなんで、我々の先輩たちは毎回飲んでたって。
私は門のミックスジュースはわからないです。
もうちょい上の世代かもしれません。
今一緒に仕事しているデスクも飲んでいたことがあるということで、グラスがどんなグラスだったみたいなものもしっかり覚えてるみたいで。
すごく分厚いグラスだったという話だったりとか、ちょっと甘かったとか鮮明に覚えてらっしゃる方も多いみたいです。
思い出の味のアンケート
そうなんですね。ちなみに今回西日本新聞でも、天津エリアの思い出の味ということでアンケートを取ったんですよね。
今回の西鉄さんの企画にちょっと乗っかると言うとあれですけど、多分多くの人が味の思い出を持ってるんじゃないだろうと思ってアンケートを取ってみたところですね。
やっぱり200件ぐらい声が寄せられまして。
200件。
すごいんですよ。
そこに書いてくださった思い出、味、そしてそれにまつわる思い出とそれぞれ書いてもらったんですけど、思い出がですね、これがもうとうとうとうしててですね。
いくつか紹介してもらいたい。
まずですね、この挙げられた店に特徴がありまして、やっぱり人気店は昔も今も人気店であるということでコラムでも書いたんですけども、閉店したとしても皆さんの心の中では閉店してないということがはっきり裏付けられたということで。
例えばですね、アントンさん、プリンス、新店長の喫茶店。
プリンスもうないんですかね。
今は昭和通り像に移転されてその後今はない。
そうなんですね。
あとはキャロット、これはコアの上にありましたね。
ありましたね。
あとはツンドラさん。
ツンドラですね。
あとアントンさん、ツンドラさん、あとはやっぱ平和郎さん。
平和郎さんもないんですね。
そうです。そしてあとはチンメンですね、天太郎さん。
とか本当にもうありとあらゆるお店。
しかもお店の中でももう何か思い出せないんだけど美味しかったってだけ書いてくださってる方もいるぐらいのものでした。
中にはやっぱり福ビル、今回のワンビルですけどその中の関係で福ビル地下1階にあったトガクレそば、おそば屋さんですね。
おそば屋さんについてはですね、これはそうちゃんママさん、福津市の会社員の方がお寄せいただきました。
トガクレそばは幼い頃から天神に家族で出かけた際に就職でよく行っていました。
今は亡き祖父母と共行っていました。
お店に入るとまず入り口に座っているおばちゃんにメニューを言って紙の食券をもぎってもらっていたことを記憶しています。
幼い頃の私はザルそばが大好きでいつもそればかり注文していました。
という人が200人ぐらいいろんなお店について語ってくださってると、
天神の思い出の味
もうなんでこれは改めてまたしっかり記事でも紹介するものにしようというふうに思っています。
ちなみに福間さんにとっての思い出の味といえば。
これは多分みんな、それこそもうビートルズの曲何が好きだと同じ状態でも選べないとということになるかもしれないんですけど、
私はですね、それこそ今天神ビジネスセンターのところにありました。
奥まったところにですね、天ぷらことぶきさんというのがあったんです。
我が社の社員はよく行っていたかもしれません。
資格対象というのは社食になるようなんですよね。
2階は畳の部屋だったりですね。
いうところでここの何が良かったかというと、卵の天ぷらがあったんですね。
卵を生卵をそのまま天ぷらにするみたいなので、上がった形がファイアボールみたいになっているわけですよ。
白身が引くような感じ。
あれが美味しくてですね。
しかも値段もやっぱり700円台くらいだったので食べれたと思います。
もう一度食べたいといえば、ことぶきさんの卵の天ぷらが食べたいと思います。
わからないでしょう。
わからないですね。惜しいです。
もう一つあって、純駒堂。今はまだビルは建ってないですから。
今は開発中です。
そこにある神聖飯店。そうなんですが、たぶんその隣にあった焼き鳥屋さん長田っていうのがありますよね。
そこまで汁カレーを出してるんですよ。
そうなんですね。
焼き鳥屋のカレー、長田のカレー食いに行こうって言ってて、シャバシャバって言ってもわかりますけど。
スープカレーみたいな。
スープカレーみたいなおしゃれなおしゃれじゃないんですけど。
めんどい。
美味しくてですね。そこが僕の思い出の味かなと思いました。
そういうことですし、みんなやっぱりそれぞれありますけども。
松本さんはさっき聞きましたね。
そうですね。思い出の味。今もまだあるんですけど、ミセス・エリザベスマフィンっていうのがイムズに入ってたんですね。
今は地下街の方に入ってるんですけれども、イムズにあった頃は母と天神に出かけた時に絶対に寄るお店というか。
マフィン。
マフィンです。
地下から入るところにですね。地下街と繋がってるところから入ったところにあってですね。
21年の閉館の日はとんでもない行列ができてます。
やっぱみんな味はすごいんだなって。
子供ながらに天神の味というのは最初はそれですね。
マフィンなんですね。カレーとか天ぷらじゃないですね。
まだ子供だったので。
そうですね。
というのは思い出です。
こういう話になるとちょっと長くなって1時間でも2時間でもかかっちゃうんですけども、そういった意味ではですね。
それこそあえて次の天神という言い方をしますけども、次の天神がどんな風になったらいいっていうふうにお二人思われます?
そうですね。私は取材をする中でも印象的だった言葉がガラス張りのビルで高さ制限もなくなって高いビルがどんどん出来上がっていくとやっぱり東京感というか。
どこかで見たような感覚になってしまうんですが、東京化していくだけではなくてしっかりその天神の良さというものを残した街づくりがしたいという声をよく聞くんですけれども、やっぱりそれは本当にそうだなと思っていて。
福岡ならではのここの土地だからこそできる都市開発というのがやっぱり大事になってくるのかなと思うので、天神らしさというのを残した街であってほしいなと私は思います。
福間さんは?
やっぱ特には我々天神で働いている日々感じてますけど、とにかく街の風景が変わりまくる。これはもう次に進んでいく。
当然何十年も前は同じように建物が大きく変わった時代があったんですけど、やっぱりその一個前の時代で今回の味もそうでしたけど、やっぱり昔の天神だと天神の文化とか、さっき松本さんがおっしゃったような天神らしさと一つは余白というか余裕みたいな、よくわからない空間があったりみたいな。
そういうのが天神のらしさの一つかもしれませんし、そういったのがこう引き継がれていって、なんで今回のこの西徹さんのこのプロジェクト。
さっきの方も最後にですね、ぜひその叶うなら都学で蕎麦が復活してほしいとまで書いてらっしゃったんですが、なんでやっぱ前の良さを引き継ぎながらやっぱり新しくなっていくっていう街でこれから回ってほしいなというのは切に思いますね。
新たな街づくりの模索
ありがとうございます。もう少しちょっとお話を聞きたいところなんですけども、ちょうど4時間になったようなのでここら辺にしておきたいと思います。
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