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2025-10-27 17:04

55|タクシー運転手、今やZ世代 「1人で気楽」収入も高く福岡でも人気職種に

西日本新聞の記者が、取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれやをお話しする「西日本新聞me Podcast」。中高年が多い印象があるタクシー運転手に、若者の姿が目立つように? 高収入と柔軟性のある働き方が、ワークライフバランスを重視するZ世代の人気を集めているといいます。人手不足が深刻化したコロナ禍から需要が回復する中、変わりつつある業界の実態を報道センターの森亮輔記者が探りました。

◆収録日:2025年9月25日

◆出演:森亮輔(報道センター)、横山智徳(MC/メディア戦略局)/音声編集:中富一史(販売部)/映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)

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#西日本新聞 #西日本新聞me #西日本新聞mePodcast #西日本新聞ポッドキャスト

サマリー

福岡ではタクシー運転手の若者が増えており、特に22歳の男性運転手の経済的成功や職場の気楽さが強調されています。また、配車アプリの普及によって収入が向上し、働き方が変化していることにも触れられています。タクシー運転手は現在、Z世代に人気の職種として注目されており、福岡ではその魅力を発信し、人手不足を解消するために新卒採用に力を入れています。

タクシー業界の変化
西日本新聞Podcast、西日本新聞me Podcast。この番組では、西日本新聞の記者が、取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれをお話ししています。
こんにちは。福岡のニュースアプリ、西日本新聞meの横山智則です。
今日は、報道センターの森さんに来てもらっています。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。報道センターの森亮介です。
よろしくお願いします。こんにちは。
森さん、あの、あなたのPodcastは多分、もう何回か出て。
2、3回。
2、3回出てもらってるんですけども、番組がちょっと違ってまして、meのPodcastを始めましてなもんですから、自己紹介からかなと思いましたら。
はい、ありがとうございます。あの、僕はもともと別の会社で記者やってまして。
そうなんですか。
2013年、12年前に、今の西日本新聞に転職してきた。
そこから福岡市政の担当とか、大分行った後、福岡にまた戻ってきて、事件とか裁判所とか担当して。
その後は遊軍という、何でもいいやみたいな。
はいはいはい。
もう人権に関わる報道部に取材に携わってました。
なるほど。
で、今日は、あの、紙面見てへーっと僕も思いました。
はい。
タクシー業界の変化について。
はい。
今日はお話を聞きたいなと思って。
はい、ありがとうございます。
タクシードライバーさんを取材されたというふうに聞いたんですけど、どんな方だったんですか?
ありがとうございます。
もともとは上司がですね、最近タクシー乗ってて若い運転手さん多くない?っていう。
確かにそうかもしれませんね。取材してみようかみたいなところが始まりで。
なんかお年寄りばかりのイメージがちょっとこう、どうかしたらおじいちゃんちょっと大丈夫みたいな方も結構運転してたような気がしますけど。
若い運転手の実態
若い人増えてますかね?
増えてるみたいなんですよね。事前にちょっとネット調べたら増えてるようだっていう話を聞いて、
じゃあ福岡、北九州にある大手の第一交通産業グループ会社の方に実際に取材に行きまして、
あそこで若い22歳の男性に取材をさせていただきました。
この男性、昨年春に入社されたばっかりで2年目ですね。
最初は総合職として入ったみたいなんですよね。運転手じゃなくて。
でもその総合職としてのいろんな職場を経験する中で、運転手は楽しいということで。
第一交通産業さんって、いわゆるタクシー妥協してる会社じゃないからいろいろ回ったってことなんですね。
そうですね。会社業務とかタクシー業務にまつわるところとかもやったりして。
運転手は楽しいということで、今年の6月にも自分はタクシー1本にさせてくださいということで運転手になったという男性でした。
話を聞くともうめっちゃ楽しいですと。
そうなんですね。
いきいきとお話しされてですね。楽しいです。何が楽しいんですかね。
お客さんに直接感謝されるし、あと給料も高いし。
基本的に職場は車の運転なんで、お客さん乗せてらっしゃいますけども、基本的に一人職場なんでそういう気楽さもあると。
はいはいはい。
あとシフト勤務なんで、自分で休みも決めやすいし、休日も取りやすいということで、プライベートも充実してますということで、すごい楽しいですと繰り返されてました。
へえ。立ち入ったことを聞くようですがなんですが、稼げますのはいくらぐらい稼げるものなんですか。
聞いたんですよね。実際いくらぐらいですかと。月収30数万円。
22歳でですもんね。
求人サイトと新しい働き方
もちろん部合の部分もあるんで、ビチッと毎月これらって言われたら30数万円という幅なんですけども、それでもだいたい30数万円です。
へえ。2年目で。
2年目でね。22歳でですね。
専門学校卒業。国の統計とか見ると、高卒、大卒、大学院卒、2年目の年収とか平均も見れるんですけど、それ優位に上回るような感じで。
そうですよね。僕もだいぶおじさんなんで、僕の20歳の頃と比べてもとは言わないけども、上がってるんでしょうけども、それでも20歳で30万円しっかり稼げればですね。
しかもプライベートも充実していると。
休みが取りやすい。
取りやすいと。仕事も楽しいと。
仕事も楽しいと。一人で気楽もちょっと羨ましかったりしますよね。
ああですね。
僕もそうですけど、森さんもほら、やっぱり人と会ってなんぼの商売じゃないですか。その記者さんももちろん。
まあね、それが好きでやってるつもりではあっていても、一人が気楽と言われたらちょっと羨ましくなったり。
ああ、羨ましいですね。基本的に今、人見知りではあるんですね。僕も。
人見知りで留まる仕事かどうか、新聞記者はわかりませんけど、ただ上がるんじゃないですよね、本当に。
非常に共感しましたね。
それこそ東田さんみたいな方というのは、言ったら珍しい方ではないんですよっていうのは数字でも出てるような感じなんでしょ。
そうですね。この取材させていただいた安西東田さんとおっしゃるんですけども、ここだけの現象ではなくて、
実際国の統計とか見てると20代、30代の割合というのはじわりとですけど、増えていると。
もちろん今、大手産中心で広がりっていうのは課題としてあるんですけども、
それも例えば5年前との比較で見ますと、20代の割合は5年前は1.1%非常に少ない。
そうですね。そんなイメージでしょ。見たことないみたいなイメージだと思いますね。
で、24年、昨年ですね、2.8%。2.8%って聞いたらまだ少ないかもなって印象を持たれるかもしれないですけど、1.1%に比べれば倍増といったんです。
30代の割合もですね、3.8%が4.2%と。じわじわと。
じわじわとですね。これ20代が2.8でなってて、30代は4.2になってるんだから、合わせれば7%ぐらいにはなってるってこと。
ですよね。
だから2、30代が7%になってる。確かにじゃあ10回乗ったら1回は見るのか見ないのかぐらいにはなってるから、チラチラ見るようになったねっていう印象と合いますよね。
しかもこれ全部の、全体の平均なんで、もっとスポット的というか、見ればもっと割合が伸びてるところもあるんじゃないかなと。
なるほど。そういうことなんですね。それこそ話は続いて、タクシーの専門の求人サイトっていうのがあるんですよ。
あの方からも話を聞かれたようなんですけど、タクシー専門の求人サイトなんですね。
そうですね。運転手さん。
メインの求人サイトってのがあるんですね。
そうですね。名前もピーちゃんタクシーと。
ピーちゃんタクシー。
ピーちゃんタクシー。母親らしい名前。
母親らしい名前の。編集部の方に話を聞いて、どんなお話を聞いたんですか。
なんでこんなに若者増えてるんですかね。
そうですよね。
っていう話を聞きました。そしたら担当者の方がまず一番におっしゃったのは、まず稼げることが大きいですね。
東さんも言ってたけど。
なんで稼げるんですかと聞いたら、最近聞いてる皆さんも利用された経験あると思いますけど、配車アプリが普及しましたよね。
昔だったらそれこそ長年の営業の勘で、ここら辺に行けばお客さんいるだろうと。
いわゆる流し営業的な空車のまま走らせる。
営業のコツとか長年の経験勘が必要だったんですけど、それが配車アプリによって、
そういう経験や勘がなくても、予約が入ってそこに行けばいいので、お客さんが捕まえやすくなったと。
なるほど。
ということらしいですね、まず一つが。
はいはいはい。
そういえば、稼げるタクシーの運転手像っていうのは一つ僕にもあって、
ベテランのおいちゃんが、要は穴場をよく知ってたりとか、
っていう、どこでお客さんを見つけやすい話。
それと、ある種近道とか裏道とかもよく知ってるから、早く目的地についてとかいう話もあって、
そういう一流ベテランになると稼げるけども、
まだ未熟のうちはそんなに稼げる商売じゃないよみたいなイメージってちょっとありましたよね。
ありましたね、そういうイメージでしたね。
でも、PEちゃんタクシーの担当者の方がおっしゃってたのは、東京でサボらず普通に真面目に働けば、
20代でも年収500から600万円普通になるんじゃないですかねと。
ほう。
言ってましたね。
へー。
で、中には1000万円以上、あれとは言ってましたけど、1000万プレイヤーもいらっしゃると。
すごい夢がありますね。
夢があるなと思いました。
へー。
いや、決してずっと1日運転して楽な仕事とは言いませんけども、
それでも一方で東さんが言うように、休みが取りやすいとか、一人で気楽ですよっていう部分も合わさっていながら、
平均で500万600万稼げて。
そうですね。
夢は1000万の世界がそこにあって。
休みが取りやすいっていうのがやっぱり非常に大きいんだろうなと。
シフト制なんで、日中に運転される方、夜勤みたいな感じで夜間に運転される方。
もう一つ、1日働いて1日休んでみたいな確実勤務っていうみたいなんですけど、
その確実勤務の場合だとU99とかで組み合わせば、もう毎月のように3連休を取りやすいと。
だからピーちゃんたちの編集部の方も、これ旅行好きの方だったらたまらないと思いますよって言ってましたね。
そうですよね。
次々に、次々にというか3連休が取りやすいんで。
3連休取りやすいし。
もっと言えば、ちょっとこの時期は集中的に働くけど、その稼いだお金でしばらく旅行に行こうみたいな。
可能かもね。
その3連休とか言わずにでしょって言ってみたら。
U9とかを使えば。
そうですよね。
なのでですね、中にはミュージシャンとか俳優とか、夢を追いながら作品運転手をやって、
そういう夢を活動を応援するよっていう会社もいるそうなんですよね。
で、さらに先ほどの北九州の東田さんのケースもそうですけど、基本的に一人の職場なんで、
煩わしい人間関係とかなく、気楽さもそういうところも若者に受けてるんじゃなかろうかという。
せからしい上司もおらんよと。
意地悪な同僚もおらんよと。
そうですね。
そうね。
なるほど。
Z世代のタクシー運転手の魅力
そういうのは総合してあんまり一括りにするのも良くないと思うんですけども、
最近のいわゆるZ世代ってワークライフバランスを重視されるって言われる中で、
その価値観と働く価値観とマッチしている部分があるんでしょうねっていう分析でした。
なんか納得感ありますし、ちょっと考えたら、今回はタクシーの運転手さんにクローズアップですけども、
今まで若い人そんなに人気だったっけっていうような仕事も、ちょっとした技術ですよね。
歯医者アプリが生まれたおかげで、いろんな流れがブーストしてるみたいな話ですもんね。
タクシー業界の方に聞きますと、歯医者アプリはありますけど、魅力自体はずっと変わらない。
それが再発見されてるんじゃないですかと。
そうか。
何か特別なことをしたわけじゃないですか。
そうですね。
今までみんな見落としてただけなんじゃないですか。
そうですね。それ以外のことは今日何も変わってないはずですからね。
それこそいろんな変わるきっかけっていうのは、コロナもそれにあったっていうことですか。
そうおっしゃってる関係者の方も多くてですね。
要するにコロナか、町から人が消えたと。海外から来られる旅行客の方も消えた。
やっぱりタクシーにとっては稼げない状況ですよね。
その中でどんどん人手不足が加速しちゃってたわけですよね。
あの時期もタクシーの運転手さんを辞められたって言っても、コロナが終わったけど年齢も年齢だし戻ってこないっていう人たちが結構いて、コロナ系今もそうですけどタクシー不足ですもんね。
そうですね。だからもともと高齢化っていうゴタブイ・モレスタクシー業界の課題があって、それがコロナ禍で加速して人手不足があるという深刻な人手不足の中で、
コロナ禍が終わってインバウンドも戻ってきて、タクシー事業も回復してきたというところで人をいっぱい採用しなきゃいけないと各社は。
今までだったらほとんどが中途採用だったみたいなんですよね。
それこそ皆さんがイメージとして持ってらっしゃる中高年の運転手さんって中途採用で来られたから、それだけじゃもう到底間に合わないから新卒にも手を伸ばそうということで、
SNSで情報発信したりとか、タクシーの運転手、運転の魅力を若者向けに発信したりとかですね。
いわゆる人事部側、会社側もある種ここに来て本気で若者を取ろうとしているわけですね。
そうですね。面白いのは記事には盛り込めなかったんですけど、中には行政とタグを組んで若者向けの情報を発信しているという取り組みもあって、福岡県がまさにそうなんですけど。
福岡県で?
福岡県が確かタクシー運転手の魅力発信サイトみたいな特設サイトをちょっと前に立ち上げまして、それを見るとなんかこうヒップホップ調の音楽やらせて楽しいぜ、掲げるぜみたいなPRの仕方をしてるんですよね。
それはタクシーの運行会社ではなく福岡県として取り組んでるわけですね。
公共交通機関、広ければ公共交通機関。タクシーとか合わせてタクシーの運転手にもスポットを当てて、ヒップホップ調で掲げるぜ、プライベートも充実だぜみたいなことをやってるんですよ。
そうか、確かにその街で暮らせればその公共交通機関っていう時にちょっとピンとこないところひょっとしてあるかもしれませんけど、やっぱちょっと田舎に行くとやっぱりタクシーも公共交通機関ですよね。
そうですよね。
そうか、そうですよね。
まあその人手不足の話に戻りますけど、まだ最近皆さんもお聞きあるかと思いますけど、タクシー捕まりにくいですよね。
ですよね。
ということはまだ人手不足が続いてるわけで、一方、需要はどんどん伸びている。
P.E.ちゃんタクシー編集部の方は、運転手になるなら今がチャンスですよと。需要に対して供給が足りてないので、今参入すれば稼げますよと強調されていました。
それこそこの記事を書いた後のコラムの森さん、このタクシーの話書いてますけど、2人で本気で羨ましいねって話になったんでしょう。
P.E.ちゃんタクシーの担当者の方はっきりと、自分は転職するならやっぱりタクシー運転手ですって考えてます。引きずられましたね。
公共交通機関としてのタクシーの重要性
いや、分かります。P.E.ちゃんタクシーのいわゆるサイトの編集部の方も近いところにいるんでしょうけども、仕事の分野としては全然違く仕事をきっとされてるわけですから、運転手さんではもちろんないわけで。
今扱ってるタクシー専門の求人サイトを運営してると、もうそっちが羨ましくなっちゃうって話になっちゃう。
なるほどね。分かりました。ありがとうございました。
いやいやでも夢があるしいいですよね。今まで若い人集めるのに苦労した業界だと思うんで、そういった意味ではいい流れだと思いますし。
福岡県がそうであるように、やっぱり九州ではタクシーは公共交通機関だと思うしですね。
そういうことでございましたが、ありがとうございました。そんなところですかね。何かありますか。
その後ですか。やっぱり改めて考えます。先ほどの交通過疎、交通空白っていう話もありますけど、最近やっぱ免許返納とかの話題も多くて、
やっぱり皆さん交通取材に悩まれているかと思うと、そういう意味でもタクシーでどんどん公共性が高まっていると思うので、そういう意味でもすごくやりがいのある素敵な仕事だなというのは修繕を通して思いましたね。
そうですよね。ありがとうございました。お時間ここまででございます。
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