1. 西日本新聞 こども記者Podcast
  2. 07|なぜ太宰府天満宮の奥にあ..
2025-02-18 11:59

07|なぜ太宰府天満宮の奥にあるの?/こども記者質問箱 教えて!九博の学芸員さん①【後編】

西日本新聞のこども記者やその卒業生が身近な話題から専門家へのインタビューまでさまざまなトピックで番組をお届けします。こども記者とは、毎年8月から1年間の任期で取材・執筆活動をする公募の小学4年生から中学3年生です。

2025年で20周年を迎える九州国立博物館を見学したこども記者卒業生が、学芸員のみなさんに質問をするシリーズ「こども記者質問箱 教えて!九博の学芸員さん」。今回はなぜ太宰府天満宮の奥にあるの? 学芸員さんって普段何してるの? 写真を撮ってはいけない展示品があるのはなぜ? など、博物館にまつわる素朴な疑問を投げかけます。

◆出演:小泉惠英(九州国立博物館副館長)/浦川莉子(第10期こども記者)/梁莉琉(第14期こども記者)/中野慧(MC/こどもタイムズ編集部)/音声編集:中富一史(販売部)/映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)

◆収録日:2025年2月2日

◆こどもタイムズ(記事一覧)
https://www.nishinippon.co.jp/category/kyushu/kodomo/

◆西日本新聞こども記者WEB
https://kodomokisha-nnp.com/https://kodomokisha-nnp.com

#西日本新聞 #西日本新聞me #西日本新聞ポッドキャスト #西ポキャ #九州国立博物館 #九博 #こども記者

00:00
西日本新聞Podcast
西日本新聞子ども記者Podcast
この番組は、西日本新聞の子ども記者や、その卒業生が中心になっておしゃべりをするPodcastです。
子ども記者とは、毎年8月から1年間の任期で活動する工房の小学4年生から中学3年生の子どもたち、現在は15期74人が元気に活動中です。
子ども記者は年間を通して各地に取材に出向き、記事を書いて長官の子どもタイムズ面にその成果を掲載しています。活動は今年で15年になり、卒業生は計837人になります。
こんにちは、西日本新聞子どもタイムズ編集部の中野恵です。
さて、今回も子ども記者質問箱 教えて九博の学芸員さんと題したシリーズをお届けします。
スタジオには九州国立博物館の小泉義秀副館長と子ども記者卒業生の2人に来ていただいています。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
浦川さん、次の質問どうぞ。
展示の順番や解説、あとはライトの照明などにも何か工夫はありますか。
はい、展示ですね。この順番とか、あとその展示の空間で皆さんがどういうふうにパッと見て感じていただくかということが、自然にすってそこに入っていって、私たちが考えている通りにお客さんに見ていただけるように並べるっていうのが理想なんですけど、そういうことは常に意識をしています。
それから照明のこともですね、作品が一番きれいに見えるように照明を当てたいんですけれども、ただ作品によっては闇雲に明るくしてしまいますとよくないことがあるので、それを守るために明るさを制限したり、照度計を持って照度を測ったりということをしています。
作品によって明るさの制限があるっていうふうにありましたが、実際どのような影響があるんですか。
色のついているものがすごくきれいな色をしていて、それが出来上がった時には鮮やかな色なんだけれども、5年とか10年とか30年とか50年とかだんだん色が褪せていく。
今私たちが見ているものっていうのは鮮やかなものっていうよりは、褪せた色のものを見ているケースっていうのが多いと思うんですけれども、色が褪せない素材もあるんですが、褪せてしまうものももちろんありますので、
それはあんまり明るくしてしまうと色が退色する、褪せるスピードがどんどん速くなってしまうので、そのスピードをできるだけ遅らせるために明るさを暗くします。
一番いいのは真っ暗ね。ゼロルックスの真っ暗が一番いいんですけど、そうすると展示室でゼロルックスだと見えないですよね。
なので、例えば50ルックスとか薄暗いんですけれども、そういう暗い中でものを見ていただく。
それは保存のことを考えながら、皆さんにも見て楽しんだり勉強したりしていただきたいので、私たちは保存と活用っていう矛盾することを同時にやらなきゃいけないんですけれども、保存と活用のために制限のあるものについては、
03:15
ちょっと暗くて見えないんだけどってお客様からも時々アンケートで書かれちゃうんですけど、すいません、それはできないんですっていうことで、ご理解をいただいていると。
なるほど。ありがとうございます。
じゃあ浦川さん、次の質問もお願いします。
写真を撮っていい展示物がほとんどでしたが、中には撮ってはいけない作品もありました。カメラで撮影してはいけない作品があるのはなぜですか?
またシャーペンやボールペンを館内で使ってはいけないっていうルールがあると思いますが、それはどうしてですか?
例えばですね、お寺とか神社から作品を借りて、お寺だと仏像を借りますけれども、仏像を借りたときに、お寺にあるときはそれは信仰の対象なんですよね。
皆さん手を合わせて拝みますよね。で、そういうお寺でお参りに行ったときに写真撮らないでくださいっていう風にお堂の中に書いてあるところよくあると思うんですけれども、
それはやっぱりお寺で大事にしているものを勝手に写真を撮ってその写真を加工してしまったりとかいうことで本来の姿から変わってしまうというようなことも可能性としては考えられる。
で、そういうことが起こらないように写真の撮影をしてほしくない方のものについては博物館で展示をするときにも写真撮らないでくださいっていうお願いをしていることがあります。
やっぱりその持ち主の方がどう考えるかっていうことが一番大事になりますね。
で、それからそのシャープペンとかボールペンっていうのは私は筆圧ってわかりますね。字を書く。私は筆圧が高くてシャープで書くとパキパキ折っちゃうんですね。
だから今も鉛筆持ってるんですがあまりシャープ使わないんですけれどもシャープの芯がパキパキ折れて飛んでっちゃう。で、文化財の方に飛んでっちゃう可能性ありますよね。
あまり良くないですよね。で、あと今のボールペンはインクが漏れてピュって飛んだりとかっていうのはあんまりないんですけど、ただボールペン自体を落としてそれが例えば文化財に触ってインクのついてる方がピュってついてしまって黒とか赤の色が文化財についてしまうとそれ今度は取らなきゃいけない。
で、そういうリスクを持っているインクだったりシャープだったりそういうものを使っているものっていうのは展示室の中ではなるべく使わないようにしてそのリスクを下げていくっていう作品を安全に守るっていうのが一番の目的ですね。
ありがとうございます。じゃあ最後の質問ですね。お願いします。
外国からの観光客も増えていると思うんですが、外国の方にも展示がよく理解できるように気をつけていることは何ですか。
今私たちの博物館では日本語だけじゃなくて日本語それから英語それから中国語韓国語4言語を使って展示の説明をしています。
基本的にはほぼ同じ内容の説明をしてるんですが、それぞれの国で文化的な背景が違うわけですよね。
06:02
仏教のことがよくわかってらっしゃる方にはその仏教のことを丁寧に説明しなくてもはいはいってすぐわかるんですけど、そうじゃない方は何言ってるのかわかんないなって専門的な言葉がわかんないなっていうときにはそういうところにも少し配慮をしながら内容をちょっとずつ変えて説明します。
で丁寧に説明すればするほどわかりやすいんですけど丁寧に説明すればするほど文章がどんどん長くなってしまって4つの言語があると展示のケースとか場所の中が作品を置くよりもそのテキストが4倍あるわけなので全部並べちゃうと作品を置く場所なくなっちゃうんですよね。
だからどういう情報をどれだけ出すかっていうのは実はすごくよく考えて適切にバランスを取りながらっていうところが実は結構今博物館では苦労して考えているところです。
そうなんですね。私もちょうどこの前博物館を訪れた際に英語での説明を読んでみたんですが文の長さは長くないのに意味は的確に理解できてやっぱりそこにも工夫が凝らされてるんだなって思いました。
ありがとうございます。浦川さん、りょうさんここまで旧博のこと、学芸員さんのお仕事について聞いてきましたけどもいかがでしたか。浦川さんからどうぞ。
私たちはお客さんとして普段博物館に訪れて展示品を見るっていうことしかしていなかったけれど、その裏で学芸員さんは長い間準備を重ねたりお金の管理をしたり所蔵者さんの意思を尊重して作品を第一に考えているということが強く伝わりました。
あと作品を大切に扱ってそれを未来まで残していこうっていう意思を強く感じました。
りょうさんいかがでしょう。
その浦川さんがおっしゃったように私たちもお客さん側なんで博物館の学芸員さんみたいな人たちのよく事情は知らないんですけれども、今日の話を聞いて明るさなやつあったじゃないですか。それで博物館ってだからあんなに暗いんかって思って、それに理解が深まったのもありますし、まあそんな感じでした。
次行くとき違った目線で楽しめそうですね。
ありがとうございます。
博物館なかなか行かないよっていう人も少なくないかなと、特に若い人とか子どもとか多いかなと思うんですけども、博物館を訪れるとどんな良いことがあってどんな楽しみ方がお勧めでしょうか。
あと今は特別展ハニワもやっていますよね。小泉さんお願いできますか。
博物館はどうしても勉強するところっていうふうに学校の遠足でいても遊びに来てるんじゃなくて勉強しに来てるんですねみたいなことで、小さい頃にそういうイメージをすり込まれてしまいましてですね。
なんかつまらないところみたいな風になっちゃいガチなところがあるかなと思うんですけれども、そうするとやっぱりどうしてもつまらないんですが、そこはちょっと考え方を切り替えていただいて。
今推し勝つって推しを見つけていろいろやりますよね。自分の好きなものは何でもいいんですけども、推し勝つをするそのターゲットの一つとして博物館の文化財を選んでいただいて、それを見に行ったりとか、
09:13
ハニア店でもそうなんですけど、今いろんなグッズが出ているので、そういうグッズを買い揃えたりとかいうことで楽しんでいただくっていう方法があるかなと思います。
博物館のものは真面目に勉強する素材だと思ってるんですけど、よく見ると、例えば綺麗だったり、面白かったり、もっと言うと変なものがいっぱいあるんですね。
私、仏像専門ですけれども、よく見ると目が3つあったりとか、手が4本生えてたりとか、普通に考えたら手が4本生えてたらおかしいですよね。
そういう変なものも実はたくさんあるので、そういうものを自分で推しを見つけて楽しんでいただくっていうのが一つの楽しみ方かなというふうに思って、そういうふうにしていただけると私たちも嬉しいです。
それから一人でじっくりと推しを探して鑑賞するのもいいんですけれども、家族とかお友達とかで来て作品を見ながらあれこれ話をするっていう方が楽しくないですかね。
で、博物館はなんか静かにって言って、なんか静かにしてください看板を持ってですね近寄ってきたりとか、そういうケースもあって、どうしてもそういう場所だっていうふうに思われがちなんですけれども、
じっと黙って見てるよりも可愛いとかでかいとかすごいとかなんかそういう何これとかですね、そういうふうにその場で感想を共感したりとかお互いにそれを聞いたりしながら見る方が絶対楽しいと思うんですね。
で、それぞれの人たちが正しい周りの人たちにもちょっと気を使っていただきながら最大限に喋りもしながら楽しんでもらえるようにこれから私たちも考えていきたいというふうに思っています。
はい。で、それから羽庭展ですよね。羽庭展は日本の古墳時代のお墓に置かれていたものなんですけれど、これこの展覧会見るとですね、古代の権力者ですねの力の大きさとか暮らしぶりとか死後の世界とかがわかりますよっていうふうに真面目に宣伝をするとそうなるんですけれども、
実際ですね、会場で見ていただくとその人物だったり動物の羽庭っていうのがかわいい、とにかくかわいいです。で、ユニークなものもいっぱいあって、で、写真も撮れますので結構皆さん若い方も、お年を召した方もですね、結構写真撮っておられるので、
そのさっきの推しの話ですけども、自分の推し羽庭をですね、ぜひこの機会に見つけていただけると、もっと楽しいんじゃないかなというふうに思います。
はい。とにかくかわいいということでね、ますます生きたくなりますね。はい、それではここまで小泉副官庁子供記者卒業生の浦川さん、りょうさんありがとうございました。
ありがとうございました。
11:59

コメント

スクロール