西日本新聞ポッドキャスト、星野松本のしゃべりぃよ。この番組は、西日本新聞社の記者たちが、仕事や私生活のあれこれを、ザックバランにしゃべるポッドキャストです。
こんにちは。番組の進行を務めます、西日本新聞社写真部の星野岳人。経済担当の松本真子です。よろしくお願いします。
前回から引き続き、西日本新聞社本社の田川大介社長をお呼びしてますけども、前回はすごく楽しく脇がやいと喋れたかなと思うんですけど、いかがでしたか?
いやー楽しかったですね。初めてお会いしましたけども楽しかったですよ。前回と全く同じスーツ、同じネクタイで登場することにしました。
そういうことですかね。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ということで、今日もいろいろお話を伺っていただきたいなと思うんですけれども、社長の就任が決まったのが去年の6月ということで。
そうですね。6月の株主総会ね。
前の社長の柴田会長、現会長からはどんな感じで伝えられたんでしょうか?
実は数ヶ月前ですね。数ヶ月前に社長室においでいただきたいという気えしきばったチームのメッセージが来て、上がっていったんです。
最初、今度の飲み会どこでする?みたいな話で。
どこでしますかね?とか話し組んで話してて、10分かな15分かな?突如態度が変わって、自分はちょっと本気で引いて次に譲ろうと思うと。
いろいろそこから、まさか自分と思ってないんで、そうですかそれはまたまたみたいな話をしてたら、お前すらみたいに言われて、えぇーって感じでしたよ。
じゃあ全然想定してなかったんですね。
想定してない。なぜ想定してないかというと、これまでの社長ってのは代々編集出身だけれども営業の幹部をしたり、あるいは直活財務担当をしたり、総務の局長をしたり、そういういわゆる編集以外の幹部をやってなるのが当たり前だったんですよ。
自分は要するに編集しかしたことがないし、あとはいわゆる前回言ったように数字が全くできないですよね。算数がわからない。
いろんな財務とかも難しいので、思っても見なかったですね。
そうなんですね。本当にびっくり。
びっくり。びっくりだけどちょっと逃げられる雰囲気じゃなくなって。
うじゅうじゅしてたらちょっと、私はもうできませんよみたいな話になってたら、突然怖い香りがあって、お前今すぐ腹決めろみたいに言われる。
はぁーって感じで。
はいとは言えないから、はぁーって言ったのを覚えてます。ため息のように。
それは結構一旦相談しますみたいな時間も。
それは多分自分ではそれはできないと思ったですね。
もう受けられないというときは解消さないといけないと思ったんで、社長に言われた順次というのはですね。
だからそこはもう、あったー、どうしたのかなと思ったんですよ。本当に。
本当に思ったんですね。
その場で応えたというか。
ただそれからしばらくの間何も今の会長は言わなくなったんで、あれあの話はもうどうなったのかなとか。
しばらく考えていいのかなと思っていたのに、忘れた頃また具体的に。
あ、もう順次どう考えとるかとか言われて。
そうなんですね。
やっぱ本当にやったかなと思いますね。
そういう言葉なんですね。
その突然の就任から1年経ちましたけれども、結構大変なこともあるんですよね。
そう、就任から1年のその直前に、いわゆる社内で明らかになるのが2ヶ月前だったんですよ。
4月の取締役会で人事が承認されて、社内側に公表されると。
その前に社内で、今度社長変わっちゃろうか、変わっちゃろうかみたいな噂になってて。
自慢の企業からもそういう反応があったりとかした。
私が最初に軸当たりされたのが、経済の下村ゆかり記者です。
私の先輩ですね。
11階でトイレに行ってた、長い廊下を。
トイレに行っていたら下村ゆかりが突然、おい大ちゃん先生って言って。
もう言われたかって。
もう言われたか。
なんかねって思ったら、言われとらんなら上行って聞いてこいって社長先生って言われて。
人事は本人に軸当たりが基本やからなって。
言うわけがいかないからですね。
知らんよって。
ポーカーフェイスで。
取材される側の気持ちがわかりましたよ。
怖いですね。
ただこの勢いでいろんな地元の指導企業も待ってるんだなって。
怖って思って。
まさか身内からですね。
我が社が誇る経済ですね。
怖いでしょ、指導が。
そんなことないです。大丈夫です。優しくご指導いただいてます。
そして1年経ったと。
まもなく経つのかな。
前回の話もあったけど。
若手とか中堅が今結構いろんなところで活躍という意味で仕事をしてるっていう感じで。
社長になってこの1年で考え方が変わったりとか。
今その意見をどう吸い取ろうかなみたいな。
その辺の話も聞きたいなと思うんですけど。
しみじみと関心したというか思ったのは、うちのビジネスの人たち、営業職の人たちの真剣さと優秀さ。
これはすごいなと思った。
いろんなところで、やっぱりずっと記者職でいたので、営業の人たちが頑張ってるっていうのは知ってたけれども、
具体的な後継、その働きぶりを間近に今見ることができるので。
クライアントにこれだけ食い込んで丁寧な対応をして仕事を一つ一つ取ってきてるんだなと。
これは大したもんだなと思いますよ。
だからよく社内でも言いますけどね。
しっかりとしたビジネスがあってこそ自由な言論、報道が成り立ってるんだということを編集局、記者はもっとわからないといけないなと思いますね。
我々も記者をやってると、なかなか営業の方とか販売の方とかに関わる機会がなかったんですけど、
このポッドキャストを始めて部署を超えたようなつながりができたのがすごく嬉しいなと。
大事なことですよね。
だから私も就任の挨拶でも言ったけれども、職場の垣根、これをなくしたいなと。
新聞社ってあれでしょ、縦割り行政は批判するくせに自分たちは縦割りですよね。
編集だ、営業だ。
営業でもね、販売と広告と文化が違ったりとか事業がまた。
だからそういうのを一体になるとこんなに強い組織はないなと。
それぞれがみんなその領域のプロなんで。
その力が融合されれば、もっと新しい報道、新しいビジネス、地域に喜ばれる仕事ができるなと。
今思ってるところ。
ちょっと個人的な聞きたいことなんですけど、新聞っていうと今割とこれからが勝負というか、
なかなか読者をどう増やしていくかってことだと思うんですけど、
会社としての生き残りというか引き続き続けていくという中で、新しい一手というか、
例えば不動産だったりとかいろいろな分野があると思うんですけど、その辺は何か関係があるんでしょうか。
まずジャーナリズムというところでいけば、しっかりといわゆる憲法が保障する知る権利、表現の自由、これをしっかり堅持しないといけないと。
これは紙であろうとデジタルであろうと変わらないことですよね。
だから今の中高年層はまだ紙の新聞に親しんでいただいてますけども、若い人はデジタルのほうがやっぱり親しみを感じていただいてる。
そういった方にどれだけ西日本新聞ME、それからニシスポウェーブオット、こういったものを読んでいただくかということが大事かなと思ってますね。
あとは紙の新聞を取ってくださっている方も、これ西日本新聞MEは全ての機能が無料で使えますから、
ぜひ西日本新聞MEを使い倒してほしいと。だから紙でじっくり読む。いろんな速報は西日本新聞MEで知ると。
だからそういったハイブリッドな私たちの報道姿勢を知ってほしいなというのがまず報道に関してですね。
あと今星野記者が言った経営について言えば、紙の部数これは確かに減っていってます。
だからそのメディア事業、これが厳しくなっていく中で、他にどういう新しい収益の事業を作っていくか、そこに力を入れるか。
これはメディア事業を守るためにどこで稼ぐかというところ、そこはブレちゃいけないと思ってますね。
だから不動産も結構今投資をしてます。不動産それからまちづくり。そういったこともただ稼げばいい、儲ければいいではなくて、
地域に喜ばれる皆さんに役立つ不動産事業を通して、それで報道をしっかりと支えていくということかなと思ってますね。
不動産も結構今優秀な社員がいますよね。
新聞社という会社ではありますけれども、報道以外のところでも福岡に貢献していく。
そうですね。総合メディア企業と言いますし、西日本新聞MEができたときに、西日本新聞MEってどんな媒体?福岡のライフラインって答えてくれた人がいて、
福岡で生きていくためには欠かせないもの。これは情報ニュースはそうだし、あとはいろんな買い物にしたってそうだし、事業、美術展、展覧会、それから音楽会、そういったものも西日本新聞がいろいろ提供してますよね。
そうした生活の真ん中、生活のいつも近くに西日本新聞がいたいなと思ってます。
そうですね。我々もそのように頑張っていかないといけないですね。
この前、新入社員の方、新入社員に入社されて、今各部署にも入社されて、次の就職活動ですね、就活生の説明会だったりとかも始まってるみたいなんですけれども、実際に最終面接も社長がされると思うんですが、
実際、新しく社員になってくださる方、この会社に入ってくれる方、どういったところを見ているのかというのをお伺いしたいんですけれども。
まずは九州福岡のために働きたいな、九州福岡の人のために役に立ちたいなっていう強い思いを持ってる人、これが非常に魅力的だし、そういう人を取りたいなと思ってます。
出来上がった学力、それから知識が完璧というよりも伸びしろ、これからどれだけ伸びていくかなというところの方に関心がありますね。
あとは会話をしていて面白いかどうか、逆に型にはまった受け答え、それからマニュアルを持ってきたような、そういう反応をされる方はちょっと大丈夫かな、ちょっと用心して聞いてみようかなと思ったりしますね。
もうあくまで本当に対話というか、そこのキャッチボールでその人物像を見ていくというような。
あとは一緒に働きたいかどうか、この人一緒に働きたいなと思う人いるんですよ、大学生で受け取られる方で、そういう人はぜひ取りたいなと思いますね。
だから就職試験というのは私たちが選ぶというよりも、受ける方から私たちが選ばれるという気持ちで臨んでます。
西日本新聞行きたいなと受けた人が思ってほしいなと思うので、できるだけフランクに新聞社の善用をわかっていただけるような面談を心がけてますね。
部署問わずですね、編集も営業も。
営業も編集もそうですよ。
今度も、今度まだ言っちゃいかんのかな。
時期がこれからですからね。
これからですね。
私の就活時期を思い出しても、
広島に大学生がいたので、西日本新聞を公読するということがなかったんですけど、
そういうので弾かれることなく話していきながらいただいて、入れさせてもらったので、
そういう意味ではそういうちっちゃなことというか、
読んでるか読んでないかとかじゃなくて、ちゃんと人物を見てるんだろうなというのは感じましたね。
だからお互いに来てほしいな、入りたいなという相思相愛で決まるのがいいですね。