サマリー
映画「TATAMI」は、イラン人女性柔道家レイラ・ホセイニが国際大会で戦う様子を描いています。彼女は政治的圧力に立ち向かいながら金メダルを目指しますが、その背後には家族に対する脅威も潜んでいます。作品はイランとイスラエルの関連性や複雑な国際情勢を描写し、人権やスポーツの自由についても考察しています。また、モノクロの映像美や多様なキャストの背景が作品に深みを与えています。
物語の発端
こんにちは、ninjinkunです。
今日は、またこの前見てきた映画について話そうと思うんですが、
TATAMIという映画を見てきました。
これはですね、日本語をTATAMIから取っているんですけど、
柔道の映画でして、舞台は全く日本ではなく、
主人公はイラン人の女性です。
イランというのは、結構柔道が盛んな国らしいんですけど、
このイランの柔道家の女性が、国際大会、世界選手権に出場して、
その中でですね、この選手、主人公のレイラ・ホセイニがですね、
めちゃめちゃ強くて、どんどんですね、勝ち上がっていって、すごく調子がいいと。
で、勝ち上がっていくんですけど、その中でもしこれ勝ち上がっていくと、
決勝戦でイスラエル代表と当たるかもしれないという疑念が出てきて、
まだね、わかってないんですけどね。
そうなるとですね、イランはイスラエルをですね、国として認めていないので、
この同じその土俵で対等の立場で勝負をすることは許されないと。
そういう、なんでしょうね、政府の方針があるらしくて、
認めてないから対等の勝負はできないということなんでしょうかね。はい。
で、このレイラにですね、すごい圧力がかかって、
お前危険しろと、怪我したことにして危険しなさいということをですね、
最初はイランの柔道連盟から監督のマリアム・ガンバリという人に連絡が行って、
最初はこのガンバリ監督もですね、監督ね、
日本語かと思ったら普通に名前としてガンバリだったんで、
何か意味がかかってるかわかんないですけど、
特にそこには伝授されてなかったんですけど、
ガンバリ監督にですね、最初は圧力がかかって、
最初は監督も跳ねのけようとするんですけど、
今日めっちゃ調子良くて、今後行けば金メダルだって夢じゃないのに、
なんで止めるんだっていうね、はい。
そういう圧が、最初は跳ねのけようとするんですけど、
次第にですね、監督も家族をですね、人質というか、
圧力と葛藤
向こうのイランの治安当局から家族の方まで手が及んで、
例えば家族が電話に出て、お前早く危険させろとか言ってくるみたいな、
実際そこで家族に何らか危害が及ぶかはわからないんですけど、
とにかく脅されるわけですよね。
監督も渋々ちょっと降りてくれないかと言うんですけど、
当然ね、主人公レイラはですね、
実際戦っているレイラはめちゃめちゃ調子良いんで、
今日はでも私の日だから、これはもう私は金メダル取りに行くわと、
言って絶対補いねっていう、そういう強い意思を見せてですね、
それで国際大会の場なので、なかなか荒ごとはできないんですけど、
みんなあの手こもってですね、レイラを下ろそうとして、
いろいろ非道な手を使ってくるので、レイラもだんだん消耗していきというね、
果たして彼女はどういう選択をするのかというところが結構焦点になりますね。
なのでかなりスポーツに政治がめっちゃ介入してくるっていうところがメインの話にはなってるんですけど、
一方で柔道の試合もですね、結構面白く見せていて、
これ主人公の役の人がゼロから普通に練習して、実際に自分で演技して柔道の試合を見せているらしいんですけど、
かなり寄った絵で見せてて、オリンピックとかで映す柔道は多分もうちょっと引きで、
実際そんなに寄れないと思うんですよね。
いやあれかな、ズームレンズで寄ることはできると思うんですけど、
多分それを実際のリアルタイムのどう動くかわかんない試合だと有効に見せれないんじゃないかな、想像ですけどね。
そこにですね、これはカメラがかなり寄っていて、時々一人称に近い視点。
だからボクシング系の映画とかでありがちな、たまに主人公目線とか相手目線になることはありますけど、
で手が前に出てるみたいなね、FPSの視点ですよね。
ああいう視点もちょっと織り混ぜつつ、結構寄った視点で柔道を見せていて、
なんでめちゃめちゃまず迫力がガガガッと手を襟にかけて、それを這い抜けたりする、そういう迫力もちゃんと出ているし、
実際に例えば何が決まるとかね、結構この人めちゃめちゃ一本を決めていくんですごいんですけど、
何が決まる瞬間ね、あっという間の感じとかね、何がどうなって、いつの間にか撫で飛ばされてたみたいなね、
そういう感じがですね、非常に鮮やかにというかですね、自分が体験したかのように体験できるようになってるんで、
これは柔道の見せ方映画としてもなかなか迫力があって面白いなっていう、そういう作りになってるんで、
2つの側面で楽しめるかなと思います。
当然イラン当局からかかる圧力というのはめちゃめちゃ理不尽だし、家族が普通に危険に晒される。
このレイラ補正儀の夫がなかなかね、夫はめちゃめちゃいい奴として描かれてますね。
めちゃめちゃ理解がある。
そもそもイスラム政権の国でイランというのは、どうも夫の許可がないと国外に出ることもできないという感じらしいんで、
最初試合に出るときに当局から夫の道具は本当に得ていますねっていう、念押しの電話をかかってくるシーンとかがあって、
夫はお前何言ってんだみたいな、そういうのは全然気にしてないというか、めちゃめちゃ妻を応援してる夫なんですけど、
それなりに有福な絵ではあるっぽい。
夫も王族なのかな?
まあこの程度のとこって王族に筋の人がいっぱいいたりしますけど、
その辺の細かい政治体制は私もあまり分かってないんですが、
とにかく夫は味方であると、だから君は何としても試合を続けろって言って、
最悪に備えて準備はしておくっていうので、息子を連れて家を出る準備をしつつ、妻の試合も応援するっていう。
家ではみんなめちゃめちゃ親戚とかが集まって応援してるんですけど、
その一方でその夫はそういう暗い現実にも突きつけられて、
最初は妻が勝つ度にもうめちゃめちゃエキサイトして電話してきたり、
受けた電話では興奮して出てるんですけど、だんだんこれはってなってきて、
夫も覚悟を決めていくようなシーンがありますね。
ここまでイランで妻に理解、妻というか女性に理解がある夫はそんな多いのかっていうのは、
実際の事件とテーマ
多少疑問はありますが、この人いないと話進まないんで、
ちゃんとこの人は味方として書かれておりますと。
はい。
そうですね。あとはその監督の頑張り監督も、
この人ももともと女子のめちゃめちゃ柔道の強い選手だったんですけど、
ソウルの大会で怪我で、決勝間近で危険するということがあって、
それからはその後進の育成にあたって今は校長をしていると。
そういう人なんですけど、この人はこの人で抱えているものがめちゃくちゃあるんで、
そこで一つ予約になるのが、この人のソウルでの交番っていうのは、
これは本当に怪我なのかっていうのがまた一つポイントになってくるっていう。
なので、そういう二次元構造になっているわけですよね。
監督にかかる圧力、そして選手にかかる圧力っていう。
そういう感じで、なかなかスポーツの場に非常に政治が持ち込まれるということがあって、
これはとんでもないなと思ったら、実際にあった事件をモチーフにしているフィクションらしいです。
実際にあった事件は、2019年に起こった。
しかも日本武道館で行われた世界選手権で、これは男性の選手に起こったらしく、
イランの柔道家の選手が同じようにイスラエル代表の選手と当たりそうになり、
ここで政府から圧力をかけられたけど強行出場して、
最終的にはこの人は国際柔道連盟の保護のもとイランを離脱したっていうので、
つまり難民になったってことですよね。
国を捨てたということで、その後難民選手団っていうのがあって、そこに所属して、
その後モンゴルの選手として出て、モンゴルの選手としてその後の、
確か東京じゃないかな、オリンピックじゃないっけ、違うか、世界選手権かな。
えっとね、銀メダルを取ってるんですよね。東京じゃなかったかな。
とにかくそういう実際の元になった選手がいて、今はお母さんの母国であるアゼルバイジャンの国籍になってるっていう。
もともと当たるはずだった選手、イスラエルの選手とは、
2022年の大会でちゃんと念願の対戦を果たしたというふうに書いてあるんで、
本当に実際に起こったことがモチーフになっている。
性別は変わって、より現代化されているというか、
映画のテーマと背景
いろんな人を取り込みやすくなっていると思いますけど、
ということがあったというね。
イスラエルも何度も同じ話になっちゃいますけど、
今やはりガザの問題とか、この前見たドキュメンタリーなんだっけな、
ノワザランとかの話もあったんで、
イスラエルというのももちろん、今とてもヤバいことをしているわけですけど、
イランはそれに一番敵対している国らしく、
どちらかというとアラブ諸国、イスラム国の中では武力も持ってますんで、
実際に報復行動を行ったりして、
イランがパレスタの非常に味方であると、
イランやったぜというふうに、目を向けられている背景もらしく、
そこまでなるとなかなか複雑ですよね。
この映画の中ではイラン政府というのは、とんでもない人権侵害、スポーツの自由を踏みにじることを平気でしてくるというふうに描かれるけど、
一方でパレスタに連帯している国でもあるというね。
なかなかどっちかを、別に国も政府も何かしら一枚で批判されるってことは別になくてもいいわけですけど、
なかなか誰を批判していいか分からない気持ちになるっていう、
昨今の情勢を考えて、もやもやしながら劇場を後にしましたね。
映像美とキャストの多様性
これは共同監督がイランの人とイスラエルの人が共同で作っていて、それもなかなか面白い組み方ですね。
ただイラン出身の俳優さんたちがいっぱい出ているんですけど、
この人たち全員イランを出国した人たちも国には戻ってない人たちなんで、どうもイランの中ではもうこれは作れないし、
本国では上映禁止になったらしいですね。
なんでこういう政府に違反的な作品は作れないということなんでしょうね。
この共同監督の一人がガイナッティブさんはイスラエル人で、ザーラアミールさんというのがイラン出身の人。
このザーラアミールさんは、この中では監督役、監督役ってややこしいな。
この中の出てくる柔道の監督、マルヤム・ガンバリ役も務めているんで、女優をしながら共同監督もしているというなかなか多彩な人ですね。
なんで実際のイラン人としての振る舞いとか、そういう演技の付け方はこの監督の演出がめちゃめちゃバシバシ効いて、非常にリアリティが出たということらしいですね。
あとこの人はですね、私が去年見た「聖地には雲が巣を張る」っていうですね、これもイランのアリ・アッバシ監督っていう人の、
これも確かイランから舞台だったと思うんですけど、で、主人公のジャーナリスト役を、非常に勇気があるジャーナリスト役を演じているっていうのでね、
なので、私も顔は見たことがあったんですけど、あの人がしかもなんか今回共同監督兼女優として出てるみたいなので、すごいなっていうので、
なかなか自分が前見た作品とのつながりも感じて面白かったですね。
なので多分そのイスラム国の中の女性っていう、そういうモチーフを結構追い続けている、
そういう、もともと女優さんで今監督にもどんどんやっていこうという感じの人かなと思います。
はい、こんなとこかな。
今日はね、今からちょっと出かける用事があるんで、
じゃあ今日はイランを舞台にした映画、タタミについてお話ししました。
ちなみに日本もちょっとだけ出てきますけど、日本の選手は出ないんですけど、
日本のシーン、多分日本で撮影しないと思うんですけど、日本もちょっとだけ出てきますし、
柔道は日本初のスポーツなんで、
そういう、柔道そんなに真剣に見たことないんですけど、
技の名前とか全部日本語になっているんで、
ちょこちょこなんてそういう日本語話者としては楽しめるところもあるなというので、
つながりを感じるところではあります。
あとね、画角がね、スタンダード画角なんですよね。
昔のテレビの4対3で、これがね、そのタタミの四角さにバチッとはまってて、
柔道場を、会場を上からね、ジャストの上から撮ったシーンがあって、
この四角のためにこのサイズかっていうのでね、おおって思いました。
あとそうだ、白黒映画です、これね。
なかなか珍しいモノクロ映画ですけど、
このモノクロ感がですね、柔道儀が白と青に分かれているんで、
ちょうどね、その白が浮かび上がるような効果があって、
非常にこれは多分そのためにやったのかな、わかんないけど、
美しいモノクロで撮られていて、
でもそこに柔道儀が入るというのは非常に決まっている絵になっているんで、
これは非常に効果的かなと思いましたね。
はい。
あと謎のイランの言葉で流れるヒップホップがね、
最初からガンガン流れていて、
彼女を応援する曲としてね、ヘッドホンで主人公が聴いているんですけど、
これは、中に出ている俳優のその人がですね、歌っているらしい。
なのでそのラッパーの人が、中で自身でも役を得て出ているっていう、
なかなか面白いですね。
はい。
じゃあこんなところです。
ありがとうございました。
17:55
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