00:00
武庫之荘ごきげんラジオ。まさかの僕だけ言うパターン。落語家の桂弥太郎です。お願いします。
DIY Booksの平田大です。よろしくお願いします。
これが今回が初めての基本パターン。あ、なってないです。さっきもあれだったのか。
最初になんとなくのテーマについて、どちらかが1分間喋って、それに対して残りの時間で対話していくというのがあれですよね。
じゃあ、私のiPhoneで1分間。
ありがとうございます。Siriにお願いしてください。
Siriがね、設定きてない。
最近Siriっているんですか?
あんまり聞かなくなりましたね。
僕の周りはね、いないです。
そうですよね。SiriもAlexaも最近あんまりいないですよね。
仕事しないですよね。
そうですよね。僕もあんまりOKググるしてないです。
そうですよね。じゃあ、ちょっと1分お待ちいただきますね。
はい、どうぞ。
じゃあ、スタートです。
映画、僕のお貴様というのを見てきまして、すごく面白かったので皆さんにお伝えしたいんですが、
雑とした話で言うと、池松壮介くんが主役なんですけど、
2人の子供と一緒にフィギュアスケート、アイスダンスっていうんですかね。
アイスダンスをする、その2人を育てるっていう話なんですけど、
すごい映像が綺麗なんですよ。
まず最初に驚かされるのが、キューブなんですよ。スクエアなんですよね。
画角が真四角、正方形。1対1なんです。
なかなか見ないじゃないですか。
最近ワイルドスクリーンが多いので、1対1で。
まずそこにドキッとして、せっかくスクリーンが広いのにもったいないなって。
もう1分終わってしまいますけど。
そういうことであったりとか、あとちょっとすごい細かいところで言うと、
冒頭のシーンで友達が出てくるんですけど、男の子の主人公の友達が出てくるんですけど、
その子がすごいいい感じの演技をしてくるので、それを見てほしい。
終わりました。全然いいところ伝えられてない。
そうなんです。池松壮介くんが最近すごい大活躍なんですけど、
今年は映画とかドラマで池松くん見てますか?
いや、最近はほとんど見てないんですよ。
もう映画が全然見えてないですね。
僕もたまたまこの10月になってちょっと時間があるので、いくつか見てるんですけど、
池松くん、僕の大きさまにも出てて、そこでも最高なんですけど、
さらにですね、ベイビーワルキューレっていう、ベイビーワルキューレ知ってます?
週末のワルキューレじゃなくて。
週末のワルキューレじゃなくて、2年くらい前からやってる女の子2人の殺し屋の話なんですけど、
この映画のシリーズ自体もめちゃくちゃ面白くて、
それの第3作が今公開中で、それに殺し屋として池松くん出てるんですけど、
その池松壮介もめちゃくちゃ面白い。
そしてこの夏にはですね、月久にもずっと出てて、
海の始まりっていうドラマやってたんですけど、
それでもですね、角くんっていう脇役で出てて、
03:01
図書館に働いてる人の役なんですけど、
池松壮介じゃないと成り立たないような地味な役なんですよ。
それは役者妙麗に尽きるってことですね。
地味なのにそこにもちゃんとドラマがあってみたいなところを、
最初第1話とか見ても、これは池松壮介はこんな派役のためだけに出てんねや、
贅沢な使い方やなと思ってたら、どんどん存在感を増していって、
途中で一回池松壮介主役の回みたいなのがあったりとかして、
そういう大活躍中の池松壮介が面白いというアレなんですが。
もうあれですね、正直池松壮介の…
映画として。
エージェントというか、エマンジェリストというか、推しなんですね。
そうですね、今推してますね。推してるかな。
たまたま見るものに出てるんだけど。
池松壮介が大人になって、影を潜めてた時期が数年あると思うんですけど、
そこがいきなりドーンみたいな感じで出てきてて、すごい面白いんですよね。
池松さんってもともと子役で…
子役からやってありましたよね。
有名なの一本ありますよね?
ラストサムライじゃない?
ラストサムライ出てて、
そこから青年ものというか学園ものとかも出てて、
大人になって映画とかいっぱい出てて。
僕は英語のタイトル覚えられないんですけど、
ちょうど10年前かもうちょっと最近かな。
でもヒリヒリする若者というか、
今もあると思うんですけど、影もあるし、
なんかこいつやらかしそうだぞみたいな感じを出すプレイヤーというかありますね。
予防霊具が急に似合うようになってて。
あれじゃないですか。
最果てさんのやつ。
そうかも。
夜空は最高密度の雨だ。
そうだそうだ。
ニフルな感じが軽いんですけど、そういう感じですよね。
そうなんですよ。
この僕の沖様がですね、とても綺麗なめちゃくちゃいい映画なので、
ぜひ皆さんに見てほしい。
エンディングがハンバートハンバートの曲が流れるんですけど、
エンディングまで最高なので、
ぜひともこれ皆さんにおすすめの。
気になったのは1対1はずっと1対1なんですか?
ずっと1対1なんです。
でも最初その違和感があるじゃないですか。
違和感があってこれ見慣れるかなと思うんですけど、
それこそ冒頭のシーンの友達と2人で男の子が喋ってるっていう、
そのシーンが終わる頃には全然没入状態に陥るので、
逆にこの世界が終わっちゃうのが悲しいぐらい。
06:03
正直横と横を合わせたら半分ぐらいですかね。
そうですね半分ぐらいだと思います。
だから情報量少ないと思うんですけど、
その綺麗な写真を、
インスタグラムとか正方形とかありますよね。
昔のポラロイド。
ポラロイドで全てを撮り続けてるみたいな感じで。
すごいですね。その画角の仕掛けだけでも笑い方がやっぱり。
すごいんです。この絵が名作やと思うのでぜひとも見てください。
見ます。どうにかして。
静かなんです。
静かで、そしてフィギュアスケートなので、
正直僕はフィギュアスケートとかあんまり見ないし、
アイスダンスってのもあんまりよく分かってなかったけど、
なのでそういうのを全然知らなくても楽しめるというか。
なんか男の子と女の子といてて、
昼間は男の子らがアイスホッケーをそのリンクでやってるんですよ。
スポーツクラブみたいな。
夜になると、夕方になると女の子たちがそこでフィギュアスケートするっていう。
池松くんがフィギュアスケートのコーチとして田舎に引っ越してくるんですけど。
昼間にアイスホッケーに馴染めなかった男の子が、
急に回転自分もしてみたいって言って、居残りで回転してって、
その靴じゃ絶対無理だからって言って靴貸してあげて、
そっから始まる物語なんですけど。
なんかすごくいいんですよね。
なるほど。でもあれですね、導入だけ聞いてると結構、
ハウリス巻とかあまりはいかないけど、
ヨーロッパの映画でも通用しそうなクロットですよね。
だいぶ静かな感じなので、
日本映画でこういうのがあるんやっていう。
90年代とかの空気だけヨーロッパみたいな映画っていっぱいあったと思うんですけど、
それにちゃんと内容がくっついてきてるっていうか、
静かなんですけどすごいリズムがいいですよね。
一瞬たりとも見飽きないっていう。
そうです、この子。男の子がいいんですよね。
めちゃくちゃいいんですよね。
その子がすごく無垢な男の子で、
フィギュアをやってる元々上手な女の子がいてて、
その女の子もすごくいいんですけど、
途中でそこで悲しいことが起きるっていう。
なので男女差ですよね。
競技におけるフィギュアは女の子のもの、
アイスホッキーは男の子のものみたいなところ。
その辺のところが描かれてて。
他の映画もそうなんですけど、
最近全然問題解決しないんですよね。
なるほど。
そのまんま終わる?
そうなんです。映画として何かの課題があって、
それを乗り越えてみんながハッピーになって終わるとかじゃなくて、
本当に一冬の物語、
09:01
アイスリンクが溶けるまでの話なんですけど、
そこを本当に、
そんなことで問題って解決するわけないじゃないですか、現実で言ったら。
その解決しないっていうことをそのまま映し出してるもので、
すごくそういうところも現代的やなと思ってみました。
これあれですよね。
いわゆる作劇で言うとカタルシスというか、
あとシドヒールドとかの脚本で言うと、
三幕構成とかがあって、
序盤導入があって、
葛藤があって、最後解決。
そうなったときに、
欠落が埋められるとか、
あるやつがやっつけられるとか、
わかりやすい解決がないとスカッとしたカタルシスが見られないじゃないですか。
ここの映画はどうなんですか?
この映画は、
すごい爽やかで、
さらにハンバード・ハンパードの歌がまとめてくれるみたいな。
曲自体僕のやつだなっていう。
そうなんですか。
このために作ったのかな?
インスパイアかどっちかわからないですけど。
元の子がでもあったんですかね。
聞いたことありますね。
本当ですか。
じゃあそこからのあれなのかもしれないですね。
あととにかく春が来るっていうことの曜日ですよ。
でも全然問題は解決。
何もしないんですよ。
現実はそうですからねっていうことですよね。
それ本当にある意味時代ですよね。
ハリウッド的に言ったら、
よくわからないビランが生えてきて顔をして疲れてなるけど、
それでも日常は続くわけで。
でもそれをエンターテイメントというか、
作品として仕上げるときに、
やっぱりそれってすごい繊細な技術が出てくるじゃないですか。
ちゃんと鑑賞に耐えるっていう。
それがやっぱりできているっていうのはすごいですよね。
そうですね。
昔のルールみたいなものに、
いまだにやっぱりこだわってる映画っていうのもいっぱいあると思うんですよね。
そこはもう別にいいみたいな感じでやってる人たちもいてて、
もういいわみたいな人たちの方がいい感じやなと。
いやでもおもろいと思います、その方が。
やっぱり僕もある時期、
フィクションが見えない時期があって、
ドキュメンタリーばっかり見てたんですけど、
最近結構フェイクドキュメンタリーでもなく、
例えばハッピーアワーとかの。
はいはい、浜口隆さん。
そんな名前が出てこない。
出てこないですよね。
よく僕も名前忘れない。
ワークショップというか、本読みめちゃくちゃちゃんとやるけど、
その場で起こるハプニングとか、
カメラが改善することで起きることも、
映画として封じ込めちゃうみたいな。
ある意味こだわるとかもあったかもしれないですけど、
そういうのが当たり前になってきてるのが、
僕はすごく面白いなって思いますね。
12:01
面白いですよね。
なんかお芝居して撮ってだけじゃないっていうところがね。
僕結構両方好きなんですけど、
コテコテに作り合う、例えばパラサイトとか、
階段のモチーフって階級そのものが走ってるとか、
最後階段に降りてるとか、
なんかああいうのをちゃんとモチーフぴしゃりと作るのも、
それは好きなんですけど、
そういうのを楽しんできた世代ですよね。
だから構造めっちゃおもろいな、
なんていう手腕だと思うんですけど、
一方でこういう、固いハマらない。
そうなんですよね。
それもそれでやっぱりすごい極地というかね。
そうなんですよ。
痛くないんですよね。
すごくリズムがいいんですよね。
濱口監督のやつとかもそうですけど、
音楽があんまりガンガンに入ってこなくても、
なんか全体としてちゃんとこう、
映像にリズムがあるからなのか、
やけに長くてもずっと見てられることってあるじゃないですか。
すごくそういうとてもいい映画だと思うんですよ。
ぜひとも見ていただきたいです。
ありがとうございます。
いつもこのなんとなくのやつ。
そうなんです。