サマリー
映画「ひゃくえむ」は、陸上競技の100メートルを舞台にしたアニメーションで、独自のロトスコープ技術が注目されています。ストーリーは、友人からライバルに変わる少年たちの成長を描いており、圧巻のワンカットシーンが印象的です。
映画の概要と監督
こんにちは、ninjinkunです。
今日は、これは2週間くらいに見てた映画なんですけど、
ひゃくえむというアニメーションを見てきた話をします。
見てきた後に、あまりにも良かったのでパンフを買ったんですけど、
パンフを東京に置いてきてしまったので、そのまま話さず大阪に行ってしまったという経緯で、
ちょっと時間が経っているんですけど、
まあでもね、最初に言った通り、すごく自分はこれは刺さった作品で、
まずね、タイトルのひゃくえむというのが示すのは、100メートルそうですね。
なんで陸上競技の100メートルを舞台にしているというので、
なかなか渋いチョイスではあるんですけど、
これをですね、原作は今、地球の運動についてがアニメ化もして大ヒットした
魚太さんが書いたデビュー作だったかな、原作があって、
それを今回、岩井沢賢治監督という結構ですね、
インディー出身の監督が初めて多分少量作品として作ったという感じの作品になっていて、
これはね、自分はストーリーと作り方の両方で結構刺さった作品でして、
そうですね、作り方の方が自分は見てて面白かったかな。
結構いろんな書き方のハイブリッドになってまして、
この少年2人が主人公なんですけど、
片方の少年、何だっけ名前は…トガシか。
トガシは非常に幼少期から足が速くて、
とても100メートル速さで速ければ全てうまくいくっていう、
生きるっていうね、すごい強いキャラとして登場すると。
もう一人がコミヤか。
彼がそのトガシに触発されて走り始めて、
その2人がやがてライバルになっていくというストーリーではあるんですけど、
この幼少期のパートは基本的に普通のアニメに近い感じで書かれていて、
青年期からですね、高校生パートかな、
ロトスコープという手法が使われていて、
これは前に喋ったバケネコアンズちゃんとかでも使われている、
実際に演技した俳優の動きを撮影して、
その上からアニメーションでトレースしてアニメを起こすっていう手法になっていて、
なのでですね、結構実写とアニメのハイブリッドみたいな動きになるんですよね。
それでその高校生編からこのロトスコープが使われる。
さらに走っているシーンはCGモデルを使っていると。
最初は全部、そっちの走っているところもロトスコープでやってみようとしたらしいんですけど、
あまり上手くいかなくて、結局CGを使ったという感じらしいですね。
このロトスコープは結構面白い効果になっていて、
人が喋っているシーンとかは結構生々しい動きが、
細かく人が揺れるとか、頭が揺れるとか、
そういうのってアニメだとあまり描かないですけど、
そういうのが非常に出てくるし、
圧巻なのは、途中で試合前の入り詰めている空気のシーンで、
アニメだけど一発撮り、ワンカットのシーンがあるんですよね。
つまりロトスコープでワンカットシーンを撮って、
カメラがぐるっとみんなを回っていくようなシーンを作っているから、
それをトレースしたアニメもワンカットになるというので、
アニメでワンカットというのはなかなか見たことがなかったので、
ドキドキ目を抜かれましたね。
これは全体のカナメになるシーンでもあるので、
これはすごく面白いし、ストーリーにも合っていて、
めっちゃいい使い方だなと思いましたね。
ドンパンフによると、監督もこのシーンができたから、
ロトスコープでいけるという確信を持ったみたいなことを言っていました。
そういう作り方の面白さ。
作り方とストーリーがちゃんと合っているというのが、
自分は良かったですね。
技術とストーリーの融合
言ったら、スポコンって言ったらスポコンなんですけど、
もっと繊細な話をしていたし、
その100m走という、本当に一瞬で勝負がついてしまうような、
その世界に踏み入れてしまった人たちの引きこもごもみたいなところが書かれていて、
それもすごいグッときたし、
後半になるとかなりいろんなキャラが出るんですよね。
最初に陸上の神様みたいに思われた人たちもだんだんライバルになっていくし、
その中でもカイドウっていうオッサンがいて、
この人は多分30代なんですけど、
ずっとライバルの人の2番手に天んじてるっていう人で、
ザイツか、ザイツがライバルでカイドウがそれを追う立場なんですけど、
カイドウっていうオッサンが20代後半くらいの設定かな、
どう見てもヒゲも生えてるオッサンなんですけど、
この人がね、「俺は現実を逃避する!」って言ってね、
その結果すごいシーンが生まれるんですけど、
常に2番手であるっていうのがどれだけ苦しいか、
この人はどうやってそこに、その中でも陸上を連れてきたのかっていうのがね、
すごいひょうひょうとしたキャラなんですけど、
この人ならではの生き方みたいなのがすごくうまく表現されてて、
めっちゃいいキャラだなと思いました。
この人はね、声は津田健次郎さんという非常にいい声で有名な方がやってますんで、
すごくいいキャラになってますね。
主人公たちは声優さんが、
普通に実写の俳優さんたちが松坂透理さんと染谷翔太さんだから、
この人たちは実写の人たちで、
残りのキャラをアニメの声優の人たちが埋めるっていう結構たまにある作りですね。
これもすごいよく動いてる、機能してると思いましたし。
全体的にすごいクオリティ高かったし、よかったな。
最近やってるアニメの中で自分は一番いいかなと思いましたね。
一応チェーンソーマー見に行ったんですけど、
すごいけどそうだなという感じだったんで、
僕的にはこっちの方を断然推したいかなって感じですね。
ちょっと工場収益的には結構差がついてる感じではあるっぽいけど、
もともと人気があるIPとの勝負ってのはしょうがないですけど、
僕的にはチェーンソーマーも悪くないんですけど、
こっちも全然いいんで、
もうちょっとロングラインしてほしいなって思いますね。
この岩井沢健司監督は、もともとアニメーターじゃなくて実写の方から来て、
ロトスコープを使い始めて、
そこで前作が音楽っていう作品で、
私ね、これで見れてないんですよ。
ちょうど公開された時が、映画見始めるちょっと前だったんじゃないかな。
で、評判なのはしてたんですけど、
これはロトスコープでバンドのシーンを、
タイトルは音楽だからそうなんだけど、
バンドやる少年たちを描いている作品のはずで、
すごい評判に良かったんでね。
サブスクとかにも来てるんですけど、
ちょっとまだ見えてなくて、
今この機会にブラッシュアップ版というね、
絵を足したバージョンが新宿武蔵野館でやってますんで、
この機会に見たいなと思いつつ、
なかなかタイミングを見計らっている感じですね。
そっちも楽しみにしたいと思いますし、
音楽で認められたからこの話が、
この監督に少量でアニメをやらせてみようという話が来たと思うんで、
でも結果的にすごく良いマリアージュというか、
組み合わせになったんじゃないかなと思いますね。
というわけで、最近の一番、
劇場で見た中では一番良かった絵が100Mだと思います。
では、ありがとうございました。
09:34
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