2026-01-23 19:06

ICC

「Eye-Tracking Informatics」で記録された自分のアイトラッキングの軌跡

体重の移動が可視化される「gravicells」

 

#美術館

サマリー

東京のICC(インターコミュニケーションセンター)で三上聖子のインタラクティブアートの展示が行われています。いくつかの作品は体験的で、特に『欲望の高度』や『アイトラッキングインフォマティクス』が印象的です。ICCでは、インタラクティブアートの保守や展示の難しさについて議論されており、特にデジタル作品の扱いに関する苦労が共有されています。また、オペラシティアートギャラリーの展示についても触れられ、アーティストの作品に対する評価の違いが語られています。

ICCの訪問
こんにちは、ninjinkunです。 昨日、東京は初代、新宿の西にあるオペラシティの中に入っている
ICC、インターコミュニケーションセンターというNTTがやっているインタラクティブアートの美術館に行ってきました。
ここは前から行ってみたかったんですけど、ちょっと初代って、なんとなく心理距離が遠い、慶応新線という地下の路線に乗らなくちゃいけないんで、昔、就職活動でこの路線に乗ろうとして、新宿駅で迷いまくったトラウマがあります。
それはともかく、このICCは、いろんなデジタル技術を使ったインタラクティブアートに主眼を置いているところで、前から名前は聞いていて、友達からお勧めもされていて、今回、これもグルッドミュージアンパスに入っているということで、
実は、昨日のグルッドミュージアンパスは、私がこの前買ったやつの最終期限だったので、ギリギリで滑り込みに行ってきました。
今はですね、やっている企画展が、近くの大霊廟を目指して、三上聖子のインタラクティブインスタレーションという企画をやってまして、
三上聖子さんという方の、この方は10年くらい前いなくなっているんですけど、やってきた大開講展みたいな感じになっていますね。
私は恥ずかしながらこの人のことをお存じでなかったんですけど、かなり80年代から活躍されているこのインタラクティブアートの方らしくて、最後は玉火の先生をしたのかな?
という感じのメディア・アーティストの人らしいんですけど、この人の展示がかなり体感的な展示が多いので、それを再現してやっているという。
どうもこのICCとは関係性が深いようで、この人の作品がICCの常設展示だった時代もあるみたいです。
どういう作品があるかというと、主に4つ展示されてまして、欲望の高度という作品とグラビセルズ重力と抵抗という作品、存在被膜分断された身体、そしてアイトラッピングインフォマティクスという作品があります。
このうちまず、欲望の高度とグラビセルズは予約なしで行けるんですけど、存在被膜分断された身体とアイトラッピングインフォマティクスは完全予約制になってまして、
事前にウェブページから予約しておかないと、10分か15分に1人ぐらいしか体感できないような作品になっているので予約制もやむなしなんですけど、結構休日は予約を取るのがもしかして難しいかもしれないですね。
私が予約した時は平日でも予約が1週間前に開始なんですけど、結構翌日になるとなくなっているぐらいな感じでした。
わざわざ行く日を決めて予約して行ってきたんですけど、面白かったですね。
やっぱり体感的なインスタレーションって面白いし。
個別に軽く紹介していくと、欲望の高度というのは、天井からフェイストラッキングをするカメラとプロジェクターが合わさったロボットアームがずらっと吊り下がっていて、エリアに入ると一斉にそれがこっちを向いて、
自分の顔がプロジェクターで床下に投影される、これ声で言っても何だかわからないですね。
ここは写真撮影負荷だったんで、この中は展示のパネルとか撮れるんですけど、何だかわからないと思うんですけど、そういう一斉にロボットアームがこっちを向くってリョッとするんですけど、
それがさらに、もう一つ別のディスプレイには、複眼ビジョンみたいなことを言ってましたけど、
6角形のいろんなセルに分割されたディスプレイというか、窓がプロジェクターとして蜂の巣みたいにバッと敷き詰められてプロジェクションされているところに時々撮影された自分の顔が写ったり、
あるいは、いろんな公共の場所で撮られた映像、これは公共の場所のWebcamの映像らしいんですけど、が時々挿入されたりして、それがどうもエージェントによってランダムにサンプリングされて、映ったり映らなかったりするという作品ですね。
何がテーマなのかは、欲望のコードという名前からしか読み解けなかったんですけど、だんだん自分が撮影されていると、どうやって映った方がいいのかというのを考え出すようになるという、最初はうわっと思って、
お、映ってるとか映ってないとか言ってるんですけど、だんだんどうやったら俺は映してくれるかなというふうに、自分が逆に作品の中に入ったことによって、そこから作品にどう働きかけるかというふうにマインドが変わっていくというところが面白いのかなと思って、
欲望というのがどういう意味なのかはわからなかったですけど、自分としてはこの撮って欲しい欲みたいなことが少し入っているかなとは思いましたね。
そうですね、結構このロボットアームがずっと稼働しているので、これをメンテナンスするのも結構大変だろうなという、油圧式の仕組みで動いているように見えましたけど、
かなり大きな部屋の中で展示されている、真っ暗な部屋の中の作品でしたね。
で、グラビセルはね、これはちょっとよくわからなかったな、床下に体重のセンサーがあって、それに床の上に乗ると、プロジェクションされている映像が、
自分が重力波を出すような、重力波っていう概念が導入されているんですけど、本物の重力波じゃないと思うんですけど、波みたいなのが出るようになるんで、
上でぴょんぴょん跳ねると、ビヨンビヨンと波が横に伝わっていくという作品ですね。
これは、なるほどっていう感じのやつだったんですけど、
予約制の存在被膜分断された身体は、これはなかなか面白かった気がする。
無音教室、全く反響がないようにいろんな工夫がされた部屋っていうのが作れるんですけど、ここに入ると結構音が響かないんで変な感覚になると。
ここに心臓の音を流すことで、自分がその心臓の音を直接聴いているような感覚になるという、こういう作品になっていて、これはなかなか面白かったです。
どうも、本当はその人の心臓の音を直接録って、それを流すという作品だったらしいんですけど、結構それが失敗するらしくて、
今のバージョンは、製作者の三上さんの心音が流れるというものになっているらしいですね。
なんかね、寝椅子みたいなのに座らされて、そこで周りにサラウンドのスピーカーがあって、そこからその無音教室に心音が響き渡るっていう、確かにね、なかなか他でない感覚でしたね。
はい。だから、なんていうのかな。
自分の身体の音って実は聞こえているようで聞こえてないっていう、自分の身体と近くってのが実は遠いってことを突きつけられるような、そういう作品だったと思います。
で、アイトラッキングインフォマティクスは、これはね、アイトラッカー、自分の視線の動きを捉えるデバイスをつけて、それに連動して動く、乗り物に乗っているような感覚なんですよね。
展示の技術的背景
で、視線を動かすとそっちの方向に画面の中で線がビョーって走ってるんですけど、その線が動いていって、それが自分の視線を3D空間上に記録していて、それが動いた方向に軌跡が残って、自分のアイトラッキングの軌跡が残ると。
で、時々前に撮った人の視線の軌跡が出てきて、それと交差したりしなかったりするっていう、そういう作品ですね。
で、このアイトラッキングだけではなくて、振動にフィードバックと音が入っていて、右とか左に方向転換するとジュジュジュっていう振動がやってきて、結構車に乗っているような感覚になります。
なので、かなりゲームみたいな感じですね。ビデオゲーム的な側面があると。
で、このアイトラッキングは自分も昔、大学生の時に研究で少し使ったことがあるので、興味がある分野なんですけど、ここで使われたデバイスは結構小型のやつで、今はApple Vision Proとかが中に入ってますけど、
そういっても、アイトラッキングで色んなものを制御するって実は結構難しいんで、視線っていうのは入力のためにあまり作られてないんだなっていうのを再認識するというか、
人が何かものを見るときは、見ている方向に注目して見ているというふうに思われがちですけど、それはある一面で真実なんだけど、それを入力に使おうとすると実は視線っていうのはチラチラしたりとかするし、
一箇所に留まっていないことも多いし、なかなかそれだけだと入力にめちゃくちゃ使いづらいんですけど、このデバイスはうまく乗り物に乗っている感覚を見せることで、そこを集中を誘導しているっていうのがよくできているなと思ったんですけど、
ここからさらに別の仕事に役立ちそうなものに使えるかっていうと、結構難しいよなという、そういうデバイスのことを考えてしまいましたね。体験としては面白かったです。
もう一つ、これあたりが展示の紹介なんですけど、この作品群は全部結構古いもので、特に心臓の音が聞こえるやつとかはもう十数年前のものらしくて、20年前かな?
2000年代初頭とか90年代後半とかの作品があって、それをどう復元したかっていう、そういう資料が展示されている部屋があって、これはめちゃめちゃ面白かったです。正直これが一番面白かったかもしれない。
心臓の音のやつは、まずマシンがWindows NT 3.5で動いてて、当然そのマシンも昔の高性能ワークステーションなんですけど、もう起動しなくなってたと。
インタラクティブアートの保守
なので、まずハードディスクをリカバリ業者に出して、頑張って復旧できたデータからオートデスクのソフトウェア、一応読み込めたから、そこから何とか復旧していってみたいな、そういう苦難の苦悩が書かれてて、
いや、Windows 3.5かみたいな、Windows 2000ですらないぞみたいなね、そういうエンジニアとしては目が遠くなるような、そしてインタラクティブアートのメンテナンスっていうのは確かにめちゃくちゃ課題なんだなっていうことが分かって、
その古い絵画の修復とはまた違うデジタル作品のその保守とか、映像的な展示っていうのは実際これめっちゃ難しいなっていう。で、おそらくこの作った三上さんも資料で残してなかったっぽいんですよね。だから何とかみんながリバースエンジニアリングしたりとか、一緒に手伝って作った人から話を聞いたりして、
で、もうアーティストの作品なんで完全にその全部再現できない場合にどこまでがアーティストの意図でここは捨てていいのかとか、でも実は三上さんは継続的にアップデートをどんどんしてたから、ここを更新していくのは別にアーティストの意図に反してないんじゃないかみたいな、そういうディスカッションをしながら復旧していったらしくて、
いやーちょっと大変だなっていう、まさにここは運用保守っていう自分の仕事とも関わる完全に同じ部分だったんで、そういうドキュメントを残してないのもそうだし、アップデートの仕組みを残してないのもそうだし、でもそれはその時のアーティストはエンジニアじゃないと思うんで、でもこの人は一応コンピューターサイエンスを専攻してるんですよ。
というね、でもそういうね残された作品とそれに関わっていく人たち、大変だなというのが見えて、これが正直一番自分が感情にできて面白いところでした。
って感じかな。まあなんで全体としてはめちゃめちゃ楽しいんだという感じだと思いますね。
あとね、なんかこれは常設展示っぽいんだけど、これは三上さんのじゃなくて、グレゴリー・バーサミアンという人のジャグラーという作品があってね、これは作品に囲まれた部屋にあって、これは面白かったですね。
めちゃめちゃ回転するデカいオブジェが実はパラパラ漫画みたいになっていて、これは見てみないとわかんないと思うんで、ぜひ実際体験されることをお勧めします。
って感じで、なんだかんだめちゃめちゃ楽しんだので、このICCすごい楽しいですね。定期的にまた企画展やってるっぽいんで、行ってこようかなと思います。
いやーしかしな、メディアートって自分も昔憧れた時代があったんですけど、どうやってそういうメディアートをできる人になれるかもわかんなかったし、そういう学科いくつかあったんですけど、同時に。
でもその後どういう就職をしたらいいかもわかんないし、憧れはあるけど、ちょっとおせれ多い世界っていうか、というふうに思ってたんで。
なんかね、この人は大学の先生になってるから多分それでご飯が食べれたんでしょうけど、普通にメディアートやってる人じゃどうなったんだろうなというのをなんとなく思いを馳せてしまいました。
今ね、成功例だとチームラボとかライゾマティックスとかね、そういう人たちは有名ですけど、そこから普通にデザイナーとかエンジンあったりするのかな、などなどいろいろ考えましたという展示です。
で、もう結構喋ってますけど、この日はもう一つ、このオペラシティにはアートギャラリーがついてて、オペラシティアートギャラリーそのままですね。
これもですね、グルッとメージャーモニュパスに入ってたんで、一緒に見てこようと思って行ってたんですけど、正直ね、あんまりピンとこない内容でした。
私が行った時はアルフレッド・ジャー、あなたと私、そして世界の全ての人たちというね、チリ出身のアメリカで活動する現代アーティストだったんですけど、そうですね、最初の方に展示された作品はあんまりピンとこず、
でもそのチリの空下タワーが起こって政権が変わった時の作品は、なるほどと思ったかな。その後はピンとこなかったんですけど、最後に広島で賞を取った時に広島をテーマにして作った作品は、これは結構圧巻だったんで、それはすごく面白かったですね。
それぐらいかな、そんなに語るところはない気がする。これ1600円ですけど、ミージャーモニュパスで、無料じゃなかったら多分高いなと思ってたと思うな。
あとね、ここは常設展もあって、テラダコレクションっていうのがあって、このオペラシティを作った人の一人である、もともとこの辺りの事主だったっていう、だからそのプロジェクトに参画した人だと思うんですけど、この人が集めたコレクションを展示している部分があって、ここは結構面白かったですね。
日本の抽象画が多く集められているっていう、ちょっとあんまりないような感じで、私が好きなタイプの作品も、というか全然名前は知らないけど好きだなって思える作品もいくつかあったんで、これはちょっと時々行ってみてもいいかなと思いました。
はい、こんなところですね。という感じでオペラシティまで行って、そういうICCとアートギャラリー、ここは同じビルの中にあるんで、はしごは簡単だし、アートギャラリーは夜7時までやってるんで、本当に昼から行っても両方見れるというボリュームだと思います。
はい、ちょうど多分そのミュージアムパスだとね、2つ合わせて2500円超えるから、これだけでミュージアムパスの元が取れるという組み合わせかなと思いますね。
はい、というわけで一旦ね、私のミュージアムパス旅行もこれで一段落かどうか、もう1回買ってもいいと思いつつ、そろそろ、うーん、というね、思いつつ、とりあえず展示を見てきました。
それではありがとうございました。
19:06

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