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2025-05-26 20:09

映画「サブスタンス」

あまりにもダメージ受けたので、劇場を出るやいなや立ち食い寿司に駆け込んでビールを飲みました。

#映画

サマリー

映画「サブスタンス」は、自己の若さを取り戻すための異体系のSF設定を描いています。主人公のエリザベスは、若い自分と年老いた自分を交互に操りながら、自身の人生を取り戻そうと奮闘します。その過程での痛みや葛藤がリアルに描写されています。また、この作品は女性のルッキズムや年齢に対する社会的圧力をテーマとしており、視聴者に深い感情的影響を与えます。特に、エリザベスの美しさへの執着とそれに伴う痛みが描かれ、観客に様々な角度からの考察を促します。

異体系映画の特徴
こんにちは、ninjinkunです。
昨日、「サブスタンス」というね、映画を見てきたんですけど、
もうね、これに非常にやられてしまって、
いろんな意味でやられてるんですけど、まずね、これあの、
あ、ネタバレ完全に避けたい人は、
見た後で聞いて欲しいんですけど、
まず、めちゃめちゃ、あの、異体系の映画です。
なので、例えば、手術のシーンとか、
えっと、人の肌がね、傷つけられるシーンとか、そういうシーンが意図的に入っている映画って、まあまああるんですけど、
そういうのが苦手な人は、それの、えー、
5、6倍ぐらい、えー、やばいシーンが、えー、いっぱい来るので、
あまりそういう人は、えー、おすすめできない感じですね。
エリザベスの二重生活
まあ、あの、異体系、いける人もいるのは知ってるんですけど、
苦手な人って、まあ、結構多いんじゃないかなと思うんですよね。
何か悔いを私も、異体系はそんなに得意ではない。
面白いですよね。自分が、実際に傷つけられてるわけじゃないのに、
映像の中の、その傷に、も、自分が反応してしまうっていう、シンクロするっていうのは。
で、まあ、最初にね、注射とかのシーンから始まるんで、それも結構必要に移されてて、
注射だってね、ちゃんと取れば痛そうに見えますよね。
普通は、普通だというか、よくある映画だと、えーと、
多少痛そうなシーン、ちょっとだけ入れて、あとは後半カットするとかね、そういうのあるんですけど、
この映画は割と、がっつり、痛いシーンをバンバン入れてきます。
で、話としては、えーと、
まあちょっと、えーと、昔大上映だった主人公エリザベスが、
自分がやっていたエアロウィクスの番組を、
えー、まあ、主に年齢と人気の限りを理由に拘板させられて、
そこから、えーとですね、まあそれで、
粉害しているところにあるきっかけで、
サブスタンスという方法がありますというのを告げられてですね、
おそろおそろその渡された番号に電話をしてみると、
なんか謎の部屋への、えーと、行く方法が手に入って、
そこに行くと、えー、注射器とかが入ったキットがもらえますと。
で、このキットで、自分にまずアクティベーターというね、
緑色の液を注射すると、
なんと、自分が二人に増える。
増えた自分は、えーと、非常に若くて美しい自分。
で、もう一人の、えーと、もともと年をとっていた方の自分は、
その間は眠っていると。
で、この二人が一週間ごとに入れ替わって生活することで、
あなたは若い自分も、年老いた自分も両方楽しめますよという感じの、
なかなかヤバ技術、サブスタンスが手に入ると。
で、これね、SF設定ですけど、
非常に身体的に生々しく描かれるようになっており、
あなたが二人に増えますって言って、
なんかパッてね、手を叩いたら二人に増えるんじゃなくて、
細胞がボーって増殖して、ボコボコボコッと背中が盛り上がって、
そこから孵化するように、若い自分が背中を突き破って出てくるっていう。
これがね、なのでグロッシーなんですよね。
残された、背中から人が出てきた後の背中がパックリ開いた、
年老いた自分っていうのが床に転がっているっていうのをまず発見するんですけど、
その自分の背中を針でチクチク縫うっていうね、
それもキットに含まれてるんですけど、
このシーンもね、またね、
さすがにね、パックリ開いてる背中ってのは現実味がないんで、
少し時をとってみれますけど、
まあでもね、やっぱりね、人間の肌に針と糸を通してるには違いないので、
やっぱ見ててきついですね。
これがもう前半20分ぐらいで起こるんで、
私もね、ある程度、痛い話とか、
そういう体にね、いろんなことをする話だってのはネットの噂で聞いてたので、
多少の覚悟を持っていったんですけどね、
この時点でね、
ああ、帰りたい、やってしまったっていうね、
非常に、
後悔というとちょっと違うんですけど、
その時点ではかなりね、きつい状態になってて、
でもね、手汗が止まらないみたいな、
何度目を細めてみたりとか、
少し顔を向いたりとかしつつ見たんですけど、
まあでも、あとまだね、2時間近く時間残ってるんで、
しょうがないからまあ、見るしかないと。
私、こんなんサブスクで絶対見たら、
途中で切ってね、二度と続きは見れないんで、
これはね、柔らかに来たもののね、定めということで、
残りも頑張って見ようと思ってみました。
そこからもですね、非常に手汗がどんどん増えるようなシーンの連続で、
最初のね、その分裂を乗り越えると、
ここからはね、その若い自分を楽しむシーンっていうのが始まるんで、
ここは少し楽しいシーンだなっていう感じなんですけど、
輝いたバージョンのエリザベスはスーと名乗って、
元々自分がですね、クビになったエロフィクス番組の後継者探しのオーディションに応募し、
そこで見事ね、そのプロデューサーのハートを射止めてですね、
ぜひ君にやってほしいと言われて、で、その準備に入ると。
なので、非常に昔、自分がかつて失った栄光を取り戻して、
とてもご機嫌であるし、鏡でね、自分の顔も体を見るたび惚れ惚れすると。
ここね、まさにね、映像の中でも最初のそのエリザベスも本当に綺麗な人なんですけど、
そことね、意図的にコントラストを捨てて、
この数の体とか肌とかはね、もう輝かんばかりの肌にすごい映されていたり、
やっぱりね、体の例えば少したるんでる部分とかが、そのエリザベスの方はちょっとだけ強調されていたりして、
パッと見ても、最初に単体で見るとわからないんですけど、
この二人が同じように鏡の前に立つことによって、そこが非常に強調されて演出されるっていう風になっていて、
そこも一つ、この映画の中で、まずね、その華麗っていうのは基本的には絶対来るものだし、
それはね、目に入ってしまうんですよね、ということが書かれていて、
本当に若いスーは自分の性を謳歌するんですけど、
ここで問題があって、この二人は一週間で入れ替わらなくちゃいけないんですけど、
なんでかっていうと、スーの方はですね、この年老いた自分の方からエキスをですね、
注射器で吸い上げて、これを7日間毎日自分に注射しないと体を維持できないっていうね、こういう制約があるんですよね。
で、7日間でスイッチしなくちゃいけないのは、このエキスがね、7日間で枯れてしまうんですよね。
で、それをもう一回チャージするためには、昔の年老いた自分に戻らなくちゃいけないと。
こういうね、制約があることがわかってきて、最初は7日ごとに入れ替わって楽しんでいるんですけど、
次第にこのスーの方が、私もっといい役とかチャンスをね、掴みたいし、
それにはもっと長い時間活動できる必要があるということで、
試しに、自分ちょっとね、7日間より超えてやってみると。
で、当然最初は体が怪しくなるんですけど、自分からね、その年老いた自分の方からもうちょっと吸ってみると、
一応ちょっと出てくるということで、これを注射するとまた自分はいけるんで、
こういう風にちょこちょこ年老いた自分から域地を超えてエキスを吸うようになるんですよね。
物語のクライマックス
でもこれをやると何が起こるかというと、年老いた方には当然ペナルティがあり、さらに老化が進むという恐ろしいペナルティがあると。
しかもそれは戻せませんと。
なので、年老いた自分に戻ったときに、何よこれっていう風になるっていう。
もう一つポイントが、最初の時点では2人の記憶が共有されてたんですけど、分かれた時点では。
どうも見てると、もうその後、分裂した後は記憶が共有されてなくて、2人がスイッチするんですけど、
SF的な設定だとここで魂も一緒にスイッチされて記憶が戻りそうなもんなんですけど、
この2人がね、ただ2人の腕を血液の管みたいに繋いで、血がお互いに交換されることでスイッチされるっていう設定なんで、
どうも脳みそとかはそれぞれの人体に留まってるっぽくてですね、スイッチしてみたら初めて相手が何やってたか分かったみたいな。
なんで、自分でバランスを取れないんですよね。2人の自分がお互いを気遣うしかなくて、
1人の人格から分かれたはずだけど、すでに2人の人格に分かれてるっていう。
ただ、サブスタンスを提供した企業が、覚えておきなさい、あなたは常に1つなのですってことを強調してくるんですけど、
実際はその1つの体を共有しているに等しいことが起こってるんで、自分からチューチューすると報いを受けると。
こういう面白いトレードオフが仕組まれてるんで、ここで若い自分が年老いた自分を削除というかね、
むさぼり出すっていうのが非常にこのグロテスクなところとして描かれております。
いちいちエキスを取るシーンとか、こういうのもちゃんと痛そうに、非常に身体感を持って描かれてるんで、
もう注射器入れるのやめてっていうのでも何度も手汗がまた出てくるっていう感じなんですけど、
という話で、すごかったな。
ラストはね、これはまたすごい方向にいって、ここで終わりかなと思ってたら全然終わらなくて、
ここで終わんないんだって。
さらに、こんな方向にみたいな感じのラストなんで、あれもすごかったですね。
なんかそのレビューとか見ると、最後のやつは打続なんじゃないかっていう話も書いてる人もいて、
ルッキズムと女性の圧力
わかんなくはないんですけど、私としては最後のある意味変身があるんですけど、
それは必然とも撮れるんじゃないかな。
そうじゃないと、そこで初めてエリザベスが解放されるっていう風に読めるので、
私としては必然なシーンかなと思いますけどね。
しかし最後のあれすごかったな。
大スプラッタシーン。
いやー、ちょっとね、これは最近とかここ数年見た中でもぶっちりで、
ダメージをくらった映画ですね。
トラウマになったと言ってもいいかもしれない。
まあ当然ね、背景には女性の容姿に対するルッキズムですよね。
あとその年齢。
いくつになっても綺麗であることを求められるし、
やはり若い人の方が特にメディアの世界では使われるし、
メディアじゃなくてもね、やっぱり男性の間に囲まれると若い女性の方がチヤフヤされるとかね、
そういう傾向はまだ残っていると思いますんで、
そういうルッキズムに落ち着けられてきた女性たちの話が、
非常にカリカリされて提示されているという風に見ることはもちろんできるし、
当然それが意図されているんですけど、
自分が見てて、何が言いたいかわかるんだけど、
当事者として自分がこの映画を見てめちゃくちゃ入り込みましたっていう風には自分はなってなくて、
やっぱりそれは女性が感じているルッキズムと男性が感じているルッキズムには相当差があるんだろうなっていうのは、
それぐらいの想像しかできないんですけど、
なので自分は残念ながら当事者としては語る言葉を持っていないんですけど、
周りにいる女性たちと話している中で、
そういうことはめちゃくちゃあるよねっていうことは伝聞としては知っているから、
想像の中でそれを考えてみるっていう見方になりましたかね。
で、面白いのがこの映画にね、よくあの著名人からとか批評家からのコメントみたいなのがあるんですけど、
この中でね、私も大好きなラジオのアフターシックスジャンクションに出ている湯垣美里さんが譲っているコメントが、
裸も血も勢いもあまりの景気の良さに爆笑しながらなぜだか涙も止まらなくて、
若さや美しさへの執着を、その狂気を誰が他人ごとにできるだろう。
押し捨てられた評価軸にボロボロに傷つけられた心の共鳴が止まらない。いいぞ、もっとやれ。
っていうね、非常に力強いコメントを寄せていて、
自分としてはね、これこそまさに当事者として見た人のコメントだよなっていう。
湯垣さんはTBSのアナウンサー出身なので、まさにそのルッチズムの価値をくぐり抜けてきて、
何度もそれに対するいろんな嫌なことがあったということをラジオでも言っているんですけど、
自分にはここまでの入り込み方ができなかったですね。でもこれめちゃいいコメントだと思います。
これにね、ちょっとコントラストとして、特に男性の批評家の人たちのコメントは、
やっぱルッチズムっていう言葉に回帰してたりとか、他の監督のオマージュがとか、
そういうふうにね、もうちょっと構造的に見たコメントがついていて、
それはそれですごい悪いわけじゃないんですけど、この湯垣さんのコメントと比較すると、
当事者性のあまりの違いさにゾッとするというか、
自分も明らかに男性批評家側なんですよね。
なのでこれは非常に、これをどう見るかっていうのは結構自分に突き捨てられる課題だなって思いましたね。
正直もう一回見たい気持ちはゼロなんですけど、
それでもね、やっぱね、この徹底的に自分の美衆への向き合い方が身体的なものとして描かれるし、
それに対するソリューションが自分が分裂して若い自分を生み出すっていう、
しかもめちゃめちゃ痛い過程を経てみたいな。
だから多分、いろんな例えば整形手術とか、いろんな薬を使うとか、そういうことのメタファーでもあったりするんでしょうけど、
映画の評価と影響
そういうね、徹底的に身体のことを視聴者にもね、多分身体的にもっと分からせようと思って表現を取ってると思うんで、
そういう意味では本当に人を探るってことにかけてはめちゃくちゃ成功してる映画だと思うし、
自分はね多分これどういうことだったのかっていうのは、
もうね、こんなん忘れられないですよ。忘れようとしても忘れられないから。
今はね、まだこのヤバい映画見たっていう動揺の方が混ざってますけど、
多分ね、もうちょっと時間が経つと、あれって自分の周りの人に置き換えるとこういうことなのかとか、
自分の中にある男性性に置き換えるとこういうことなのかとか、
そういうことが考えられるようになるんじゃないかなと思っていて、
そういう意味ではね、とても心に残る映画になったと思います。
いやーでもこれは、見た人のレビューとか見るとめっちゃ面白いですよ。
本当に、いやもうありえないって人も結構いるし、
途中で世紀を経ちましたって人もいるし、それもわかるっていう。
でもね、これは、こういう映画があるっていうのはやっぱ自分は素晴らしいことだなと思いますんで。
繰り返しますけど、別に誰にでもオススメの映画では全くなくて、
むしろほとんどの人にはオススメられないし、
あとね特にデートとかで行ってはダメだと思いますね。
お互いに痛いの大丈夫だったら行ったら、
むしろ男性と女性で見に行くと面白い意見が交わせるような気はするんですけど、
自分はちょっと妻痛いの苦手なんで来てくれなさそうでしたが、
そういうね、なかなかかなりの強烈な作品が来ましたんで、
サブスタンス、もしこういうテーマに興味があり、
そしてある程度痛いものを見る覚悟があれば、
これはとても都合良い体験になると思います。
はい、それでは映画サブスタンスについてお話ししました。
ありがとうございました。
20:09

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