1. 聴くNIKKEIリスキリング
  2. 【異分野トーク】スピードスケ..
2024-09-18 31:31

【異分野トーク】スピードスケーター高木菜那のプロフェッショナリズム[#010]

【異分野トーク】

アスリートやアーティストなど、異分野で活躍する方をお招きし、ビジネスパーソンにとっての学びのヒントを探っていきます。


<今回の内容>

● スピードスケーター高木菜那のプロフェッショナリズム


<出演>

桜井陽(NIKKEIリスキリング編集長)

曽田雄志(元Jリーガー/コミュニティエディター)

高木菜那(元スピードスケート選手・平昌五輪金メダリスト)


<メッセージフォーム>

各種メッセージは以下のフォームよりお送りください。

⁠⁠https://esf.nikkei.co.jp/kikunr_message/⁠⁠


See Privacy Policy at https://art19.com/privacy and California Privacy Notice at https://art19.com/privacy#do-not-sell-my-info.

00:00
聴くNIKKEIリスキリング
こんにちは、NIKKEIリスキリング編集長の桜井洋です。
この番組は、変わりたい組織と成長したいビジネスパーソンをガイドする
NIKKEIリスキリングに掲載した記事を深掘りしたり、ビジネスパーソンの学びに役立つ話をお届けしたりするポッドキャストです。
編集チームのメンバーやゲストの方と、ちょっと横道にもそれながら、ビジネスに役立つ楽しいリスキリング情報を提供いたします。
今回ゲスト会です。超豪華ゲスト会なんですけれども、
テーマは金メダリストからプロフェッショナリズムを学ぶというこのNIKKEIリスキリング的なテーマなんですけれども、
ゲストをご紹介させてください。
元スピードスケート日本代表でオリンピック金メダリストの高木菜那さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
そして元JリーガーでNIKKEIリスキリングコミュニティエディターの曽田裕司さんです。
コミュニティエディターの曽田裕司です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日はコミュニティエディターっていろいろ、NIKKEIリスキリングではなかなかお会いできないような方と設定を持つために、
いろいろとやっていただいているんですけども、アスリートとして今日はトップアスリートを連れていただいて。
そうですね、豪華ですね。来ていただいてありがとうございます。
ありがとうございます。
高木菜那さん、NIKKEIリスキリングという番組なんですけど、リスキリングって聞いたこととか考えたことってありますか?
リスキリング?ないです。
ないですね。でもスキルっていうと、本当に練習をして自身の技術を磨いてというところなんで、
もうスキルの世界にずっと生きていらっしゃったかなとも思うので、そのあたり、プロフェッショナリズムってこういうことなんだよと。
ビジネスパーソンにとってスキルを磨くってこういうことなんだよっていうのを、
ちょっとぜひお話を、曽田さんの翻訳も交えながら話していただきたいなと思っております。
生先生ですね、今日は。
そんなちゃんとした話できるかわからないんですけど。
大丈夫です。
いろいろ、引退されてからちょうど。
2年半ぐらいですね。
2年半ぐらい。その他、いろんなお仕事とかもされて、バスに乗ったりとか。
バスに乗ったりとか、ラジオやったりとか、食べ物食べたりとかしてます。
スケート出てこなかった。
普通の生活みたいな。
普通の生活、日常生活みたいな感じだったんですけど、その引退される前までの世界って、
あれあれ、普通のビジネスパーソンからすると、つまり金メダルを目指して世界一を目指すということじゃないですか。
ビジネスパーソンとして世界一を目指すって、なかなかなくって、世界一を目指すってどういうことなのっていうのを、
聞いている皆さんに想像していただけるような感じにまずしたいなと思って。
そうですよね、ビルゲイツに勝つみたいなような雰囲気のことですからね。
03:02
まさにビルゲイツに勝つ、スティーブ・ジョブズを超えるとか。
超えたんですよね。
超えてないです。
超えてる。
孫正義を超えたとか。
超えてないです。
そういうことだと思うんですよ。
でもその意気ですよね。
その意気だと思うので。
なんかスポーツって、オリンピックがあったりとか、戦う場っていうものがあるので、
世界一っていうものが見えやすいなっていうのはすごい感じていて、
サッカーで言うとワールドカップだったり、私のスピードスケートだとオリンピックで一番を取ることがやっぱり、
みんな目指しているところっていうところがあるので、そこで一位を取るっていうところが、
その人たちが目指すところではあるんですけど、
社会に出たときに、じゃあどこが世界一なのか、どこを目指すのかっていうところって、
スポーツみたいにシンプルではないのかなっていうふうには感じています。
そっか。
曽田さんはJリーガーとしてやっていらっしゃって、
そのときはどうでしょう、その世界一、日本一とか。
僕は全然世界一っていう資座までは上げることができず、
まず国内のJリーグでいかに活躍して日本代表に入れるかみたいなところまでは考えてはいましたけど、
なので全然また違いますよね、高さが。
高さがめちゃくちゃ高い。
サッカーはやっぱり競技人口も多いし、競合というかライバルが本当にたくさんいるので、
さらに難関ではもちろんあると思うんですけど、
今ではでも世界を目指す選手はたくさんいますし、実際世界で活躍する選手も増えているので、
また時代とともに変わっているなと思いますけど、
やっぱりその世界一を目指すっていうこと自体がやっぱり普通なかなか考えられないですよね。
世界一の瞬間ですけども、ぴょんちゃん、オリンピックで金メダル、
あの時世界一になったわけですけど、
あの世界一の感覚ってどういうものなんですか、世界一の感覚。
感覚か。
感覚。
世界一っていうよりかは、そこを目指してきたので、
そのオリンピックでの金メダルっていうところ、
世界一ってするとオリンピックだったりとか、
世界の違う大会で勝つことも世界一だったりとかするので、
私たちが一番目指してたところはそのオリンピックでの金メダルっていうところだったんですよね。
なのでオリンピックでその目指していた金を取れたっていうことがまずは嬉しかった。
なのでなんか世界一か、でも世界記録出すとやっぱり世界一だなっていうのは感じますね。
そっか、だからランクみたいなのがなんとなくあって、
オリンピックの金メダルが例えば一番みんなが目指してて価値があるとすると、
06:00
僕たちからしてもオリンピックの金メダルってすごいですけど、でも世界選手権もあるし、
でも例えばオリンピックの金メダル取った時の記録がベストじゃなくても金取れたらそれが一番なんですよね。
はい、一番です。
でもその以外の大会で世界記録を出せた方が本当はすごそうですけど、またね、違いますよね。
世界記録を持ってるのもすごいんですけど、やっぱりスピードスケートで言うとオリンピックの金の方がすごい。
なんかスケートってそのタイムが出るんですけど、リンクによって出やすいところだったりとか出にくいところだったりとかっていうのが変わってくるんです。
リンクの質っていうものもあったりとかするので、そのオリンピックする場所が一番早いリンクとは限らないんですよね。
そっかそっか。
なのでそこで世界記録っていうのはあんまり出ることはないんですけど、
じゃあそのいろんな国の選手が戦う上でここで勝てたらすごいよねっていうのがやっぱりオリンピックっていうか、
全員がオリンピックの金を取りたいと思って4年間戦いに来るので、そこの私たちだったら3分だったりとか2分だったり5分だったり、
その1本で決まる、その一瞬で金が取れるのか取れないのかっていうところはやっぱりそこで取ってくる人がすごいよねっていうのはあります。
4年に1回の中の3分とか5分の戦いってことですよね。
ビジネスに置き換えて考えましょうとかそこからプロフェッショナリズムを学びましょうってなかなか、
どうここからあれかな、僕たち学べるのかなってちょっと今思った。
やっぱりだから才能とか技術があったりとかその他の努力でいろんなものを身につけるっていうことはもちろん、
でもその4年に1回の大会にピークを合わせていかなきゃいけないし、
力ある選手でもその大会で力が出し切れないで終わる選手もいるし、
それを含めて実力なのかもしれないですけど、ある意味運みたいなこともなくはないじゃないですか。
例えば怪我をしてしまってもそうかもしれないし。
大平 でも私は実力だと思います。
それを含めて。
大平 それを含めてそこで勝ってきた人がやっぱりレジェントと呼ばれるし、
他の試合で全部負けてたとしてもオリンピックで例えば3大会連続金だったらもうその人がレジェントっていうかすごいスーパースターになるんですよね。
他の世界大会で全部他の人が取ってたとしてもやっぱりオリンピックの金っていうものはそれだけの価値がある。
スピードスケートの中だとっていうのはすごい感じるので、そこにピークを合わせる。
その前に怪我をしてしまうだったりとかいろんなものがあるとは思うんですけど、
でもそれって全員がおこり得ることじゃないですか。
そこで結果を残すことができる人っていうのがやっぱり本当の実力を持っている人だなっていうのを感じます。
09:01
本当に絶対に負けられないことってビジネスの世界でも実はたくさんあって、絶対に負けられないコンペティションとか絶対に負けられない商談とか、
僕はずっと長く記者をやっていたんで絶対にここで外せない記事とかいろいろあるんですよね。
そういったところにピークを持っていく、そこで勝負をするっていう時のプロフェッショナルとしての心構えとか、
あとはそこに至るまでの環境づくりとか、そういったところはすごくビジネスパーソンとして学べるんじゃないかなって今聞いて思いました。
そのあたりちょっとぜひお聞かせいただきたいなと思って。
食事だったりメンタルだったり一人でできることに対しては自分ですごい環境を整えてきました。
チームとして私はこの練習場所がいいとかっていうものがあったとしてもコーチが一番のトップなので、
俺はこっちだって言ったらみんなそっちに行かなければいけないとかっていうものはあるんですよね。
そのあたりはヨハンデビットっていうコーチがピーキングを整えるのがすごい上手なコーチだったので、そこはもうそのコーチに任せると。
そうなんですね。
私はそういうふうにして。
で、私の中でのピーキングを合わせる部分に対しては任せられるところは任せる。
食事だったら管理栄養士にお願いする。
メンタルが弱いなって思ってたらメンタルコーチを探して教えてもらう。
だったりとかは全て自分で人を探してお願いしてやってましたね。
ものすごいそれ自立してないとできない。
だから変な話、すごい成熟した大人じゃないとそれってできなくないですか?
金が取りたくて、そのためにどうしたらいいのかって考えて、私が金を取るために今足りないことっていうものを一つ一つ出していったときに、
やっぱりナショナルチームになったときに私は妹と同じチームだったり、他の強い選手と同じチームになるっていうことは、
いいこともあるんですけど、練習メニューが一緒なので、そこから抜けるっていうことは自分が何か変えないと抜けられないなって思ってたんですよね。
メニュー自体は一緒なんで、全員強くはなると思うんですけど、
でも私たちはチームパシュートでは仲間だけど、個人種目では敵なので、
その人たちに勝たないとオリンピックには出れないってなったときに、メニューを変えることはできないけど、
他の部分での変えられるものって、自分自身で行動すれば変えられることたくさんあるよねって思ってたので、
管理用紙をつけたりとかっていうふうにしていきました。
これビジネスやってる人もまるまる参考になりますね。
本当にいい上司につくってことはまず大事なんですけど、チームの中では一緒って言えば一緒なんですよね。
一人一人細かく育てるってわけでもないので、その中で自分が抜きに出ようとしたらば、
12:04
それは自分で考えて動かないと結果出ないので。
これサッカーとかって今のお話ってどんな感じなんですか?
僕も今聞いてて、まず選手とスケートの競技が、選手と監督っていうか今ではコーチの方の主従関係っていうか、
どのぐらいの強さなのかなって思ったりちょっとしてたんですけど。
サッカーよりはすごい低いと思います。
サッカーだったりとかって日本代表の監督がいたら、メンバーは監督が決めるじゃないですか。
だから色っていうものが出るじゃないですか、監督の色っていうものが。
個人種目ってそんなに色っていうものは出ないので、監督はいてその信頼度っていうのはすごい大事なんですけど、
それ含め自分がどれだけ努力ができるかっていうところが結果につながるのかなっていうのはあると思います。
でもやっぱり自分でできることを見つけて、自分がとにかく金メダル取るためとか世界一になるための探求をするわけじゃないですか。
でもそれってなんか世界一の探求って本当にどんな探求なんだろうってすごくやっぱりね。
金メダル取ったら、これぐらいやったら金メダルに届いたんだみたいな実感というわけじゃないですか。
でも金メダル取る前、金メダルまでどのくらい距離があるかとか、自分のどんな努力でそれが埋められるのかみたいなことって結構想像してやるしかないのかもしれないですけど。
正直あの時金取れるって思ってなかった。
取りたかったけど。
取りたかったけど、取れるかどうかは正直わからなかったところはあったんですけど、チームパシュートに関しては
ソチオリンピックからピョンチャオリンピックまでの4年にかけて世界で表彰台にコンスタントに乗れるようにはなっていたので、金との差っていうのは見えてきてはいたっていうところがあったので追いかけやすかったっていう部分はあって。
その中でチームパシュートも滑れるのは3人だけなので。
それもやっぱり争いにはなるんですよね。
そこで私は絶対的なポジションでいるっていうか、外されないポジションでいるためにどうしていったらいいかっていうのも考えてましたし、食事とかもナショナルチームだと私が絶対最初で、そこからみんな真似していったっていうか。
妹もそうですけど、私が管理用紙をしっかり自分自身でマンツーマンでつけてやり始めてから、僕もつけてみようかなとか、私もやってみようかなっていう風に進んでいったので、
私が先駆者だなって勝手に。
私が先駆者?
私が先駆者だなとか思いながら。
その管理映像以外にも私が先駆者って他にもあるんですか?
でもなんかいろんな人に、トレーニングも室伏さんに教えてもらってたりとかもしたんですけど、そういうのも自分に何が足りないのか、自分がもう世界で戦うために必要なものって今は何なんだろうって考えたときに、
15:01
例えばヨガが必要だとか、体の使い方を知りたいなと思ったら、すべて自分でいろんな人にアポちょっと片っ端から、どういうのが、こういうのがいいのかなっていうのをトレーナーさんに聞いてみたりとかして、紹介してもらっていくっていうのを自分自身でやってたんですよね。
それをしてから結構そういうことをする選手が増えました。
リスキリングですね。
リスキリングですか。
まさにリスキリングずっとやってたんですね。
やってたみたいですね。
やってたんですね。
だからやっぱり自分の、今の自分の力を自分なりに把握して、なんか目指してるところとの距離を、最初は漠然とかもしれないですけど、どうやったら埋められるんだろうみたいな、埋めるためのカードを探したり作ったりしていくって結構ビジネスマンはどうなんですかね。
日々業務に追われてることも多いと思うんで、自分の成長のことをリスキリングしようみたいな考えを持つ方だけでもすごい貴重だと思うんですけど、でも自分が今できてないことをプラス身につけるようなチャレンジをたくさんしなきゃいけないから、そこのハードルは通常ビジネスマンの方だと時間的にも大変だって思う方が多いんですよね。
そうですね、やっぱ大変だと思うからリスキリングという概念があって、例えばプロジェクトマネージメントをしたい人がいると、プロジェクトマネージメントできるようになるにはスケジュール管理もして、それぞれのメンバーの個性もきちんと分かって、そして目指したいところをきちんと分かった上でコミュニケーションしてとか、結構スキルに落とし込むといろいろなスキルがあるんですよ。コミュニケーションスキル、管理能力とかいろいろあって。
自分にはないので、じゃあ身につけよう、勉強しよう、機会を見つけようというので、結構動くようにはなってきてるかなと思っているので、同じだと思いました、そこに関しては。
その探求心とか成長欲とか、結局結果が出ないかもしれないじゃないですか。だけど信じて未来を信じてチャレンジし続けるそのマインドとか、その辺は本当に大事ですよね。
たしかにスポーツ選手、特に私たちはタイム競技なので、人とぶつかり合わないスポーツなんですよね。だからこそ自分自身をどれだけ鍛えていったりとか、やりたいことを表現していくか、そこをどれだけ詰められるかっていうところにかかってて、そうなるとなんかすごいシンプルというか、タイムスポーツってずっと同じ動きを淡々とするものが多いじゃないですか。
なので簡単そうに見えるんですけど、シンプルだからこそ難しいことってすごいあって。
何て言ったら、ずっと例えば5周とか10周とか回るじゃないですか。
ずっと回ります。
で、見てると同じように回っているように見えるけど、全部違うんですよね、きっとね、コーナーも全て。微妙に違うってことですか。
18:00
感覚が人それぞれ全員違うから、どのスポーツもそうだと思うんですけど、正解は一つじゃなくて、その人の自分自身の正解をどれだけ見つけていけるかっていうところが、世界のトップになれることなのかなって。だからずっと研究し続けるっていうことをする。
ほんと科学者みたいな感じになってくるんですよ、たぶん。自分のスケーティングがどうかっていうこと。
例えばこれが柔道とかレスリングになってくると、卓球しているものは同じだったとしても、相手が違う技をしてくれば動きって変わるじゃないですか。
私たちはずっと同じ動きをしているので、それをどれだけ磨けるかとか、それをどれだけ自分のものにできるかっていう探究心をずっと研究していくみたいな感じのことなんですよ。
体格とかによってその人の出足が全然違うと思うんですけど、やっぱり陸上もそうですけど、いかに地面から反発を効率的にもらって前に推進できるかみたいな、
結構本当に科学的な要素が結構増えてくる種目でもあると思うんですよね。効率の摩擦の問題もあるでしょうし、本当に細かい繊細なことの積み重ねですからね。
例えばですけど、サッカーボールでサッカー選手が30、40メートル先とか50メートル先のペットボトル1本に当てますと、それを1000回全部当てに行くみたいなことを私たちがしているみたいな感じ。
それが無意識でできるみたいなことをずっとやってる。とかそれがちょっと動きが変わったり疲れてきたりとかしても絶対にできるっていうことをずっとやってるみたいな感じですかね。
それが1000回やって当たりました。じゃあ次、今までの関係なくてこの1本だけでワールドカップの選手になれるかなれないかとか、そういうのが決まりますみたいな緊張感の中で私たちはオリンピックに立つみたいな感じですかね。
たんきゅうしんって途中で薄まっちゃったりとかしちゃったりもするけど、それは薄まらないでいけたから。
薄まらなかったです。たんきゅうしんはずっと。
薄まらなかった。
薄まらなかったですね。もっと早くなれるならもっと早くなりたいし、金を取ったとしても、まだまだ私は個人種目ではそんなにすごい上にはいなかったので、ピョンチャオリンピックの時。
早くなるために、世界のトップになるためにどうしたらいいのかっていうことは楽しかったですね。
楽しかった?
はい。
やっぱり小さな変化に喜ぶことができる感性って大事ですよね。
やっぱり本当に小さな小さな変化の欠片が積み重なって大きな成果になるって本当に地道な作業だと思うので、楽しいだけじゃないじゃないですか。
楽しいだけではないですね。
21:01
結局成果が出ない期間も多分長いと思うし、このチャレンジが合ってるのか間違ってるのかってことをする結果が出ないから、そこのやっぱり忍耐力は凄まじいものが多分あるんだろうなと思いますね。
きっとそこが一番アスリートの怖いところかなって思ってて、今努力していることが少しずつ結果に残っていたとしても、この道進んでたらオリンピックで金を取れるのかって誰も教えてくれないんですよ。
誰も分からないんですよ。コーチとかも今のままでいいぞって言ってくれるかもしれないけど、本当に今のままでいいのか、この道はもしかしたら行き止まりなのかもしれない。
それってオリンピックが終わってみないと分からないんですよね、誰も。
だからそこを怖いけど、自分がやってきたことを信じて、分からない道を歩み続けられるかっていうところは、アスリートにとって耐えなければいけないところでもあるし、一番私は怖かったなって思います。
その怖さはずっと怖かったんですか?
やっぱり結果が出ないときが一番怖いですね。それが結果につながってどんどん早くなっていったら、やってきたこと生きてるなって思って楽しくなっていくと思うんですけど、タイムとして結果に残らないっていう間は、本当にこの道信じていいのかなとか、何信じたらいいんだろうとかっていう怖さっていうのはすごいあって。
でも止まることを選ぶことはなかったので、信じてやっていったタイミングでやっと結果に残ってきたので、やってきてよかったなっていうふうにすごい思いましたね。
この道って、なんか人が与えられた道じゃないじゃないですか。人が与えてくれた道じゃないから、そしてかつめっちゃ今爽やかに笑顔でお話ししていましたけど、すごいことをおっしゃってて。道か。
でもこれが、例えばぴょんちゃんのときはガヌシャラに金メダルだけ目指して戦いに行ってたんですよね。で、ぺきんのときがこれだったんですよ。すごい怖くて。一回金を取ってるし、ぺきんで金を取れるかどうかっていうところに対して、今やってることでいいのか。
そして個人種目で私が一番大切にしていた1500mはもう2枠、日本人の選手が内定してしまっていたので、あと1枠の戦いのために私は自己ベストを出さないと多分勝てないっていうところにいて、いろんな不安だったりっていうのがあって、私ほとんど寝れてなかったんですけど。
でもそこで自己ベスト出して1500mの枠は取れたけど、じゃあぴょんちゃんオリンピックとぺきんオリンピックを比べたら、私はぴょんちゃんからぺきんまでの4年間の方が努力してたんですよね。本当に命かけて戦ってたと思うんですよ。
24:03
でも結果だけ見たら、ぺきんは銀だったし、ぴょんちゃんは金だったし、ぺきん終わった後に見たら、私が歩んできた道っていうものは金には届いてなかったんだなっていうふうに思ってて、って感じたときに、じゃあ私が歩んできた道って失敗だったのかなっていうのも思ったんですよ。金じゃなかったから。
でもぴょんちゃんの前とぺきんの前振り返って、私はこの4年間歩んできた道は自分自身にとっては絶対正解だったって。銀だったとしても後悔ないぐらいやってきたって誇りを持って言えるので、それは私にとっては不正解ではなかったのかなっていうふうに。
自分自身が幸せに生きていくためには結果が全てじゃないんだなっていうふうにはすごい感じた4年間だったなっていうふうには思います。
結果が全てじゃない、つまり幸せだと思ったから不正解じゃないっていうふうに思ったっていう。
ぺきんが終わった後は一つも幸せじゃなかったですし、ぺきん自体思い出すと今でも幸せではないんですけど、そのやってきた過程、頑張ってきた努力、レース前泣きながらそれこそ本当にこの道でいいのかっていうものを泣きながら歩きながらもう一回考え直すとかよくやってたんですけど、
そのくらい苦しい時間ではあったけれどもぴょんちゃんの時の4年間よりは本気だった4年間だったなっていうのもすごい感じれたし、自分自身が本当に強くて早い選手になれたなって思えたのもその4年間だったので、
そう考えると銀だったけど自分の目標は叶えられなかったけど、私はこの4年間が意味のあるものなんだなっていうふうにはすごい感じてます。
僕聞きたいですけどいいですか。自分探しみたいなことずっとされて、今すごく面白いなと思ったのが、ぺきんの4年の方が本気だったみたいなことも話されたじゃないですか。
でもその前金メダル取ってるわけでぴょんちゃんで、普通の感覚で言うと絶対本気なわけじゃないですか。
本気でしたよ。
でも自分の中でそのさらにスイッチが入る感じとか、あと努力の積み重ねでも努力の質っていうのもあるじゃないですか。
それがなんか質が高くなったとか、なんかそういう実感を得たのって何かいつぐらいとかそのきっかけみたいなとかなんかあったんですか。
どうだろうな。ぴょんちゃんまでの4年間もスケートに対してしっかり向き合ってきたつもりだし、努力をしていたので、一概にどっちがどっちっていうことではなくて、
ぴょんちゃんの時も辛いことはたくさんあって、怪我してたりとか思い通りにいかない時もたくさんあったので、
27:01
そういうのはあったんですけど、ぴょんちゃんは怪我もしてて個人種目がうまくいっていなかったっていうのもあったので、
もうチンパシュートとマススタートに賭けてたんですよ。そこだけで取れれば私はいいっていうところと、
あとは絶対に金が欲しかったので、言い続けてました。金だって。どのインタビューでも私は絶対に金を取りますっていう公言をすることを意識的にやってたんですけど、
ぴょんちゃんからぺきんは金っていうものもすごい私の中にはあったんですけど、それ以上に一人のアスリートとして妹っていう存在がいたので、妹は私が得意としている1500mの世界記録保持者なんですよ。
やっぱそこの景色ってどんな景色なんだろうっていうのが私の中ですごい興味があったところ。
あの世界の表彰台にずっと乗り続けてる妹が見てる景色ってどんな景色なんだろうって私も個人種目でそこまで行きたいっていうところがすごいあったので、
自分の限界を超えて速さっていうところの追求に賭けたっていう4年間だったんですよね。
なんで限界を超えるためにはどうしたらいいかっていう向き合いを多分その前の4年間よりもやってきてたなっていうふうには思うし、
そのぴょんちゃんまでの4年間があったから向き合うっていうことを知っていったっていうのもあると思います。
管理用紙をつけたりとか、自分自身が速くなるためにどうしていかなければいけないのかっていうことをその4年間で学んだからこそ、
後半の4年間で怪我もせずやりたいことをやりきれた4年間だったのかなっていうふうには思います。
ありがとうございます。じゃあ前半はこのやりきれたっていうところで。
いやーでもすごいですよね。本当に自分をとことん見つめ直したり探求し続けてチャレンジをし続けるっていうこの、
やっぱりそれぐらい世界の頂点というか金メダルを目指すっていうのは本当にそれぐらいのことなんだっていうね。
金メダルを目指すっていうのもそうだと思うんですけど、ただただ負けず嫌いだったなっていうところ。
シンプルに。
シンプルに人に負けたくないっていうところが本当にあったんだろうな。
それが近くに妹がいたっていうのもそうですし、自分自身を認められるようになりたいっていうところが強かった。
妹がいて、私は私自身のことを速いとかすごいとかっていうのをぴょんちゃんで金2つ取っても思えなかったので、
それを自分自身を認められるような選手になりたいっていう思いが強かったので、最後まで諦めずにきっと戦っていけたんだなっていうふうにも思うし、
なんかアスリート時代はモチベーションが下がることもなければ、挑戦しないっていう選択肢がなかったなって。
30:05
そこに怖さってなんでできるんだろうとかも、今考えれば思うくらい失敗だったりとかっていうのを怖いって感じる人たちはたくさんいるんですけど、
やらないと正解なんて見つけられないじゃんっていう気持ちが私はずっとあって、それも今の自分が最高値ではなくて、最高値っていうのは1日1日更新できると私はずっと思ってたので、
だからこそ止まらなかったんだなっていうふうに思います。
自分自身を認められたっていうところから、後半お伺いしていきたいなというふうに思います。
いや、かなりグーッていう感じの前半でしたね。
やっぱり前回の団体種目のサッカーのプニシさんとはまた違う個人種目ならではのエネルギーを感じましたね。
凝縮されたエネルギーをすごい感じて、サッカーのプニシさんとはまた別の感じ。
はい、では前半はここまでで、次回また後半をお届けしようと思います。
はい、では今日のお相手、ウニキューレスキリング編集長の桜井洋と高木奈さんと佐藤優さんにお話を伺いました。では後半もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
31:31

コメント

スクロール