★オーストラリア・移民ルール大幅厳格化へ
オーストラリア政府は今月、深刻化する住宅不足とインフレを抑制するため、純移民数の大幅な削減を目的とした新たな規制強化策を発表しました 。
今回の見直しの大きな柱となっているのが、留学生に対する規制です。大学院の研究職など一部の高度な専門層を除き、一般的な学部生や専門学校生の家族同伴ビザの発給が原則として制限されることになりました 。
さらに、これまで多くの滞在者が利用してきた、国内での「ビザホッピング」、つまり観光ビザなどで入国した後に国内から学生ビザへ申請・変更するルートが完全に遮断されます。これにより、一時滞在ビザを乗り継いで滞在を長期化させる抜け道は事実上、封鎖されることになります。
背景にあるのは、シドニーやメルボルンをはじめとする主要都市での記録的な住宅不足と、空室率1%未満という深刻な賃貸クライシスです。来年に迫る連邦選挙を見据え、有権者の不満を和らげたい政府の強い姿勢が伺えます。
一方で、教育業界や経済界からは「住宅不足の責任を留学生に押し付けている」「国を支える教育産業や、人手不足が続く飲食・サービス業への打撃が大きすぎる」といった強い反発の声も上がっています。
オーストラリアへの留学や滞在を計画している方はもちろん、現地のビジネス環境にも大きな影響を与えそうな今回の移民ルール改定。今後の動向にも注視が必要です。
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★ワンネイションの過激移民政策と全豪学生デモ
深刻化する住宅難やインフレを背景に、極右政党「ワンネイション」を率いるポーリン・ハンソン党首が掲げた過激な移民抑制政策が、国内で激しい波紋を広げています。
ワンネイション党は、学生ビザの発給数を年間11万5000件へと6割以上削減することや、3年間で一時滞在者を75万人削減する公約を打ち出しました。さらに、中退者の即時国外退去や難民申請ルートの厳罰化など、極めて強硬な姿勢を示しています。
これに対し、全国の大学生や高校生たちが猛反発。授業をボイコットするストライキを決行し、シドニーやメルボルンなどの主要都市で大規模な抗議デモを展開しました。
「留学生は教室の大切な仲間であり、キャンパスコミュニティそのものだ」「住宅危機の責任をスケープゴートにして多文化社会を破壊するな」と声を上げ、ハンソン氏の政策に断固として「ノー」を突きつけています。
住宅価格の高騰に苦しむ国民の不満を背景にした排外主義的な言説と、多様性と教育の未来を守ろうとする若者たちの衝突。
来たる連邦選挙に向けて、オーストラリアが誇ってきた多文化社会のあり方が、今まさに大きな岐路に立たされています。
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★シドニー空港・ストライキと混雑による大幅遅延
現在、シドニー空港では保安検査場やチェックインカウンターを中心に大規模な混雑が発生し、利用客に長時間の待ち時間や遅延が広がっています。
この混乱の直接の引き金となっているのが、空港スタッフによる労働争議、いわゆるストライキです。空港の保安検査業務を担うサーティス社のスタッフおよそ400名が、待遇改善や賃上げ、雇用の安定を求めて9月24日に時限ストライキを決行しました。
さらにカンタス航空の地上スタッフも24時間のストライキに入り、手荷物の取り扱いや地域路線に遅れが生じました。
加えて、9月28日の夜にも追加の保安検査ストが予定されており、警戒が続いています。
さらに拍車をかけたのが、その直前に発生したオーストラリア国境警備隊の自動化ゲート、スマートゲートの全国的なシステム障害です。出入国審査が手動対応に切り替わったことで、国際線ターミナルに数千人規模の長蛇の列が発生しました。
折しも現在は、春のスクールホリデーの旅行ラッシュの真っ只中。シドニー空港では期間中におよそ270万人の利用が見込まれており、まさに最悪のタイミングで複数の要因が重なり合った形です。
空港側は、国内線であれば出発の2時間前、国際線であれば3時間半から4時間前にはターミナルに到着するよう強く呼びかけています。
これから飛行機を利用される方は、オンラインチェックインを活用し、時間に十分な余裕を持って空港へ向かうようご注意ください
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サマリー
オーストラリア政府が、住宅不足やインフレを背景に移民ルールを厳格化し、留学生の家族同伴ビザや国内での学生ビザ切り替えを制限する動きを紹介します。教育・経済界は、留学生を住宅危機のスケープゴートにしているとして反発し、労働力不足への影響も指摘されています。極右政党ワンネーションの移民削減公約に対しては、全国の学生がストライキや抗議デモを行い、多文化社会のあり方が争点となっています。後半では、ストライキ、スマートゲート障害、スクールホリデーが重なったシドニー空港の大混雑と大幅遅延を取り上げます。