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2024-12-31 23:48

091正岡子規「墓」

091正岡子規「墓」

墓参りの経験がほとんどありません。父も母同様に直葬を希望しています。時代と共に変化していくんでしょうね。今回も寝落ちしてくれたら幸いです。


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00:05
寝落ちの本ポッドキャスト、こんばんは、Naotaroです。
このポッドキャストは、あなたの寝落ちのお手伝いをする番組です。
タイトルを聞いたことがあったり、実際に読んだこともあるような本、
それから興味深そうな本などを淡々と読んでいきます。
エッセイには、面白すぎないツッコミを入れることもあるかもしれません。
作品はすべて青空文庫から選んでおります。
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さて、今日は、正岡子規の墓というテキストを読もうと思います。
正岡子規さん、日本の俳人、家人、国語学研究家、俳句、短歌、小説、評論、随筆など、
他方面にわたり創作活動を行い、日本の近代文学に多大な影響を及ぼした、
明治を代表する文学者の一人。
僕、今年知ったんですけど、書き食えば金が鳴るなり法隆寺はこの正岡子規の暮らしですね。
勉強不足だったな。この年まで知らなかった。
みんな知ってたのかな。
はい、ということで初めて読みますね。正岡子規の文章は、
夏目漱石と親友関係で、夏目漱石が正岡子規について、正岡子規の死後に、
彼はこうだったね、みたいな話をしたのは、読んだことがあるんですけど、
正岡子規が書いた文章は初めて読ませていただくと思います。
タイトルは墓とあって、ちょっと暗いのかもしれませんが、
まあ年明けにこれを読むよりは、今年いっぱい滑り込みで読み切っちゃった方がいいだろうという判断でございます。
はい、それでは参ります。
墓。こう生きていたからとて面白いこともないから、
ちょっと死んでこられるなら1年間ぐらい地獄漫遊と出かけて、
一周期の祭りの最中へひょこと帰ってきて、
地獄土産の演説などは、はなはだ洒落てるわけだが、
しかし死にっきりの引導を渡されっきりでは、あまりありがたくないね。
けれどありがたくないのなんのと贅沢を言ってみたところで、
諸行無常、老生不成というので、
鬼が火の車ひいて迎えに来りゃ、今夜にも是非とも死ななければならないよ。
明日の晩、実は柳橋で御馳走になる約束があるのだが、
一日だけ火延べしてはくれないかと願ってみたとて、
03:03
鬼のことだからまさか承知しまいな。
もっとも地獄の沙汰も金次第というから、
踏んどしの隠しへおひねりをひとつ投げ込めば、
鬼の角も折れないことはあるまいが、
あいにく今は実践の銀貨もないや。
ないとしてみりゃ、受かとはしてはいられない。
是非死ぬとなりゃ、ゆいごんもしたいし、
自生のひとつも残さなけりゃ、外分が悪いし。
やあ、なんだか次の間に大勢寄って騒いでいるな。
病気帰得なんていう電報をかけるとか何とか言ってるんだろう。
なに、耳のそばで誰やら話しかけるようだ。
何か言うことないか?
言うことないでもない。借金のことどうかお頼み申すよ。
それきりか?
僕は饅頭が好きだから、死んだらなるべくたくさん持って備えてもらいたい。
それは承知したが、時制はないか?
それさ、時制の歌一首読もうと思ったが、
間に合わないから十七時に変えてみたが、やはりまだ五時できないのだが。
午後時できなければ十二時でもいいじゃないか。言ってみたまえ。
そんなら言ってみようか。
辺を引いて尻をすぼめずというのだ。
何か下言文字つけてくれ。
笑ってちゃいけないよ。
それじゃねえ、ハギの花とおいてはどうだ。
それはどういうわけだ?
どういうわけもないけれど他に起きようはなしさ。
今ハギが盛りだからハギの花さ。
そんなわけのわからんのは困るよ。
じゃ君、ヘヒリムシというのはどうだ。
ヘヒリムシは秋の木になってるから。
辺を引いて尻をすぼめずヘヒリムシか?
そいつはあまりつまらないじゃないか。
つまらないったって困ったなあ。
それじゃこれではどうだ。
辺を引いてすぼめぬ穴のすすきかなさ。
少し良ければそれで我慢しておいて、
安楽に往生するさ。迷わず行ってくれたまえ。
迷ったら帰ってくれよ。
いやに静かになった。
誰やらクシクシ泣いてるようだ。
真っ黄の匂いがしやがら。
この匂いは生きてるうちからあまり好きでもなかったが、
死んでのちもやはり良くないよ。
なんだか胸に詰まるようで。
胸に詰まるといえば体が窮屈だね。
06:01
こりゃしきみの葉で俺の体を詰めたに違いない。
棺を詰めるのは花にしてくれと言っておくのを忘れたから今さら仕方がない。
おや動き出したぞ。墓地へ行くのだな。
人の足音や車のきしる音で察するに
階層車は約100人。新聞流で言えば無料300人はあるだろう。
まず俺の葬式として不足も言えない。
ああようよう死に心地になった。
さっき棺を掻き出されたまでは覚えていたが、
その後はみちみち棺で揺られたのと、
寺で金太鼓で囃されたので全く逆状してしまって、
悔しいから木連枝小路などというのはかすかに聞こえたが、
その後は人事不正だった。
少し今ガタという音で初めて気がついたが、
いよいよこりゃ三尺地の下に埋められたと見えるて。
静かだって寂しいってまるで車馬という石爆だの昇進だのとは違ってるよ。
地獄の空気は確かに死んでるに違いない。
や、音がする。
ゴーというのは汽車のようだが、
これが十万億度を横断したという汽車かもしれない。
それなら時々地獄極楽を見物に行って気晴らしするもおつだが、
しかし方角がわからないて。
めったに闇の中を歩いて血の池なんかに落ちようものなら百年目だ。
こんなことなら遠慮に詳しく聞いてくるのだった。
おや、フクロウが鳴く。
なんでも君のいい鳥とは思わなかったが、
どおりで地獄で鳴いてる鳥じゃもの。
今日は戸村割れのくたびれて眠くなってきた。
もう朝になったかしら。
少し薄明るくなったようだ。
誰かはや来ているよ。
はあ、植木屋が金目を植えに来たと見える。
しかし、昨夜まであった花はどうしたろう。
生花も雑花も何にも一つもないよ。
何やら盛物もあったがそれも見えない。
きっと古事記が取ったか。
この近辺の子が持っていたのだろう。
これだから日本は困るというのだ。
社会の高徳というものが少しも行われておらん。
西洋の話を聞くと公園の真ん中に草花が作ってある。
それには柿も囲いも何にもない。
多くの人はその傍らで散歩をしている。
それでもその花一つ取るものは仮にもない。
どんな子供でも決して取るなんということはないそうだ。
09:00
それが日本ではどうだ。
白壁があったら落書きするものと決まっている。
道端や公園の花は織り取るものに決まっている。
もし巡査がいなければ公園の花に咲く木は耐えてしまうだろう。
ことに死人の墓にまで来て花や盛物を盗む。
盗んでも彼らは不得義とも思いやせぬ。
むしろ正当のように思っている。
いかに無教育の下等社会だって。
しかし貧民の身になって考えてみると、
この窃盗罪のうちに多少の生理が包まれていないこともない。
墓場のカラスの蝶を肥やすほどのものがあるなら、
墓場の近辺の貧民を賑わしてやるがいいじゃないか。
貧民いかに正直なりとも、
己が植える植え布の境に至って、
墓場のカラスに忠義立てするにも及ぶまい。
花はとにかく備え物を盗るのは決して無理ではない。
西洋の公園でも花だから誰も盗らずに置くが、
もしパンを落としておいたらどうであろう。
きっと瞬く間に無くなってしまうに違いない。
してみれば西洋の高徳というものも有形的であって精神的ではない。
や、大勢来やがった。
誰かと思えばやはり昨日の連中だ。
ああ、親切なものだ。
みんなくたびれているだろうけれど、
それにもかまわず墓の見聞に来てくれたんだ。
実にありがたい。
諸君。
諸君には見えないだろうが、
僕は草場の陰から諸君の抗議を写しているよ。
去る者は日々に疎しといって、
なかなか死者に対する礼は尽くされないものだ。
僕もせいぜいに経験がある。
死んだ友達の墓へ一度参ったきりで、
その後参ろう参ろうと思っていながら、
とうとうできないでしまった。
僕は地下から諸君の万歳を祈っている。
今日は誰も来ないと思ったら、
いや、素敵な奴が来た。
乱蛇の香りただならぬという代物。
おや、小妻か。
小妻が来ようとは思わなかった。
なるほど、車場にいるときにつまびきのさんさがりか何かで、
心意気のひとつも聞かしたこともある。
聞かされたこともある。
忘れもしないが、自分の誕生日の夜だった。
もう秋の末で、
薄寒い頃に合わせに襦袢で震えているのに、
どうしたかいくら口をかけてもお前は来てくれず、
夜はしみじみと更ける寒さは増す。
一人食い飲みやけ酒という気味で、
もう帰ろうと思っていると、
お前がちょうどやって来たから、
12:00
狸寝入りでそこに転がっていると、
お前がいろいろにして俺を揺り起こしたけれど、
俺は強情に起きないでいた。
すると後にはお前の方で腹立って出て行こうとするから、
今度はこっちから呼び止めたが、帰ってこない。
とうとうおかみの仲裁でやっとお前が出て来てくれたとき、
俺が謝ったら、
お前が気の毒がって、
あなた本当に謝るのですか。
それでは私がすみません。
私の方から謝ります。
というので、
じっと手を握られたときは少しぽっとしたよ。
地獄では呪気が禁じてあるから深くは言わないが、
あのときは本当にもう命もいらないとまで思ったね。
したがお前の心を探ってみると、
一旦は軽はずみに許したが、
男の言う言は一度くらいでは当てにならぬと少し引き締めたように見えたので、
こちらも意地になり、
女のひでりはせぬと言ったような顔して、
疎遠になるとなく疎遠になっていたのだが、
今考えりゃ俺が悪かった。
お前が線香を立ててくれるとは実に思いがけなかった。
おや、また女が来た。
小妻の連れかと思ったら、白目宮井にすれちがった。
ややや、みーちゃんじゃないか。
今日はまあどうしたんだろう。
みーちゃんに会っては実に会わす顔がない。
みーちゃんも言いたいことがあるだろう。
こちらも話したいことは山々あるが、
もう話しすることのできない身の上となってしまった。
よし、話ができたところが、今さら言ってもみんな愚痴に落ちてしまう。
言わば言うだけ涙の種だから何にも言わん。
ただここからお詫びをするまでだ。
みーちゃんの一生を謝ったのは僕だ。
まだ肩上げがあって桃割れがよく似合うと人が言ったくらいの無垢、
清浄玉のごときみーちゃんを邪道に引き入れた悪魔は僕だ。
悪魔。悪魔には違いないが、しかしその時自分を悪魔とも思わないし、
またみーちゃんを魔道に引き入れるとも思わなかった。
この間の消息を知っているものは神様と我々二人ばかりだ。
人間世界にありうちの癒やしい考えは少しもなかったのだから
罪はないようなものであるが、そこにはいろいろな事情があって、
一枚の肖像画から一遍の小説になるほどの葛藤が起こったのである。
その秘密はまだ話されない。
おそらくはいつまでたっても話されることはあるまい。
火葬の秘密がいくつとなくこの墓地の中に葬られているであろうと思うと、
それを聞きたくもあるし、自分の話もしたいが、
話して後にもし聞かれると義理が悪いから、やはり秘密にしておくもよかろう。
15:06
とにかく今日は円幅の多い日だった。
日の立つのは早いもので、もう自分が死んでから一周期も過ぎた。
友達が拒禁してこしらえてくれた石刀も立派にできた。
四角な大石の上に大理石の丸いのとはあっちと洒落すぎたが、なかなか骨は折れている。
彼らが死者に対して熱いのは実に感ずべきものだ。
が、先日ここで落ち合った二人の話で見ると、石刀は立てたが移行はできないということだ。
本屋へ話したが、引き受けるというものはなし。
友達から拒禁すると言っても、今石刀がやっとできたばかりで、また金を出してくれとも言えず、
来年の年金でもなったらまた工夫もつくであろうということであった。
なんだか心細い話ではあるが、しかし移行を一年早く出したからって、別に名誉というわけでもないから、来年でもできさえすりゃ結構だ。
しかし先日も鬼が笑っていたから気にならないでもないが、どうせ死んでから自由は聞かないさ。ただ諦めているばかりだ。
時に近頃、隣のほうがだいぶ騒がしいが、何でも家族か何かがやってきたようだ。
家族と言えば、たいそうなようだが、引道一つ渡されりゃ家族様も平民様もありゃしない。
妻子珍宝大王位。臨命終時不随者、というのでお釈迦様は済ましたものだけれど、なかなかそうは覚悟してもいないから、
本府の御代様やお姫様はさぞ亡き同士でおられるであろう。
かわいそうに家族様だけは長生きさせてあげてもよいのだが、死神は賄賂も何も取らないから仕方がない。
家族様なんぞは平成苦労を知らない代わりに死に際なんて来たらうろたえたことであろう。
かわいそうだが取り返しもつかないさ。
正三位君二等などと大きな墓標を立てたって、土の下三尺下りや何の利き目もあるものでない。
地獄では我々が子さんだから、頭避けて来るなら地獄の案内教えてやらないものでもないが、
生意気に広い墓地を占領して、死んで後までも家族風を吹かすのは気に食わないよ。
原来墓地には制限を置かねばならぬというのが我輩の持論だが、
今日のように人口が繁殖して来る際に墓地のごとき不生産的事象が増えるというのは厄介極まる話だ。
何も墓地を広くしないからって死者に対する礼を書くというわけはない。
18:00
家族が一人死ぬると、長屋の十軒も立つほどの地面を塞げて鼻肌けしからん。
と言って一人議論したって始まらないや。
どれ一寝入りしようか。
ああ寂しい寂しい。
この頃は霧が来ようが裏盆が来ようが、誰一人来るものもない。
もっともここへ来てから足掛け五年だからな。
意向はどうしたかしらん。
大方できないのは決まってる。
誰も墓回りにも来ない者が意向のことなど世話してくれる者はない。
お隣の家族様ももうだいぶ地獄に慣れてみみずのしょうべんの味も覚えられたであろう。
寂しいのは少しも苦にならないけれど、
人が来ないので世情の様子がさっぱりわからないには困る。
友達は何としているかしら。
小妻は勤めているようならもういい加減婆さんになったろう。
みーちゃんは婚礼したかどうかしら。
宿改正はどれだけはがどったか。
市街鉄道は架空蓄電式になったか、それとも空気圧削式になったかしら。
中央鉄道は連絡したかしら。
品問題はどうなったろう。
販発はもう破れたかしら。
元老もだいぶ死んでしまったろう。
自分が死ぬ時は星の前世時代であったが、今は誰の時代かしら。
おお、寒い寒い。なんだか嫌に寒くなってきた。
どこやらからシャバの寒い風を吹きつけてくる。
先日の雨にここの地盤が崩れたと見えて、コオロギの声が近く聞こえるのだが、誰も修理に来るものなどありゃしない。
おや、誰か来やがった。
夜になってから潮吟じながらやってくるのは諸星に違いないが。
おや、俺の墓の前に立って月明かりに字を読んでいやがるな。
キザの墓だなんて独り言言ってやがら。
おや、恐ろしい音をさわせやがった。
石頭の石を突きころがしたな。
しっけい旋盤な。
こんな奴がいるから幽霊に出たくなるんだ。
ちょっと幽霊に出てあいつを脅かしてやろうか。
しかし、近頃は欲の深い奴が多いから、幽霊がいるなら一つ踏んじばって浅草公園第六区に出してやろうなんてんで。
幽霊捕縛に歩いているかもしれないから、ぶっかり出られないが。
しっけいな。
いよいよと潮吟じながら行ってしまいやがった。
この頃ここへ来る奴に欲の奴はいないよ。
昨日も珍しく色の青い眼鏡かけた諸星が来て、何かしきりに石頭を眺めていたと思ったら、
今度ある雑誌に墓という題が出たので、その材料を探しに来たのであった。
21:05
なんでも今の奴はただは来ないよ。
たまにただ来た奴があると石頭を転がしたりしやがる。
始末に行けない。
おお、寒いぞ寒いぞ。
寒いったってもう泡粒の出る皮もなしさ。
身の毛がよだつという身の毛もないのだが、いわゆる骨にしみるという奴だね。
馬鹿に寒い。
おやおや、馬鹿に寒いと思ったら、
あばら骨に月が差していら。
四季。
僕が死んだら道端か腹の真ん中に葬って、
土饅頭を築いてノイバラを植えてもらいたい。
石を立てるのはいやだが、やむなくば、
たくあん石のようなゴロゴロした白い石を、
三つか四つ転がしておくばかりにしてもらおう。
もしそれもできなければ、
円形か四角か六角かにきっぱり切った石を立ててもらいたい。
彼、自然石という薄っぺらな石に、
地のたくさん掘ってあるのはだいだい嫌いだ。
石を立てても、
ひぶんだの、
悲鳴だのというのは全く御免句をむりたい。
くや、歌を掘ることは、
しちりけっぱいやだ。
もし名前でも掘るなら、
なるべく地数を少なくして、
ことごとく天地にしてもらいたい。
かいしょいや。
かなわなおさら。
もととぎす、第2巻12号。
明治32年9月10日。
1985年発行。
いわなみ書店、いわなみ文庫。
飯待つ間。
より独領読み終わりです。
なんかベランメイク帳でしたね。
そこの本と書いて、
底本では、表題の下に落語性と記載されていますと注釈されていますので、
落語帳に書いたんでしょうな。
それでベランメイ型だったのかもしれません。
でもまあ、四季が自分が死んだらこうしてくんねえみたいなのを、
江戸弁で、
落語の長人風に書いてましたね。
うーん。
はい。
というこれが、
2024最終便。
100本行くかなと思ったら行かなかったですね。
ちゃんと数えてなかったんですけど。
ということで、
2025年も引き続きアップしていく予定でございますので、
どうぞお付き合いいただければ幸いです。
といったところで、
今日のところはこの辺で。
また次回お会いしましょう。
おやすみなさい。
良い一年を。
23:48

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