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2025-06-19 22:07

140中原中也「散歩生活」

140中原中也「散歩生活」

何気ない日常の1ページ。

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サマリー

中原中也の「散歩生活」では、彼の独自の視点から「散歩」の楽しみと孤独が描かれています。特に、周囲の風景や思索を通じて、人生の無意味さや喜びが織り交ぜられたエッセイ的な内容です。このエピソードでは、中原中也の「散歩生活」について語られ、散歩の楽しさや日常の出来事に対する思索が紹介されています。また、音楽や子供時代の思い出にも触れられ、趣味や感性によるつながりが強調されています。

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寝落ちの本ポッドキャスト。こんばんは、Naotaroです。このポッドキャストは、あなたの寝落ちのお手伝いをする番組です。
タイトルを聞いたことがあったり、実際に読んだこともあるような本、それから興味深そうな本などを淡々と読んでいきます。
エッセイには面白すぎないツッコミを入れることもあるかもしれません。 作品はすべて青空文庫から選んでおります。
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散歩生活の始まり
さて、今日は短いやつを読もうと思いまして、中原中也さんの散歩生活というテキストを読もうと思います。
詩人の方ですね。若くして亡くなった。 中原中也さん、日本の詩人・歌人・翻訳家。
代々海行医である名家の長男として生まれ、跡取りとして医者になることを期待されていたが、8歳の時、弟が風邪で病死したことで文学に目覚めた。
中也は30歳の若さで死亡したが、生涯で350編以上の詩を残した。
ということですが、そんな彼の詩じゃないやつね。 小説でもないともエッセイになるんですかね。
文字数は3500文字しかないので、10分もかからないで終わってしまいそうな短いお話ですが、
猫鳴いてるな。 そんな短いお話なのでゆったりめに読んでいきましょうかね。
はい、それでは参ります。
散歩生活 女房でももらって早くシャッキリしろよ、シャッキリ
と、 従兄弟みたいな奴が従兄弟みたいな奴に浅草のとあるカフェで行っていた。
そいつらは私のテーブルの直そばで、ナムビール一杯を30分もかけて飲んでいた。 私はお酒を飲んでいた。
いい気持ちだった。 話し相手が欲しくもある一方、
いないこそ良いのでもあった。 そこを出ると月が良かった。
電車や人や店屋の上を雲に入ったり出たりして、 涼しそうにお月さまは流れていた。
そよ風が吹いてくると私は胸いっぱい呼吸するのであった。 なるほどなぁ、シャッキリしろよ、シャッキリかぁ。
私も女房に別れてよりここに5年。 また欲しくなることもあるが、
しかし女房がいればこんなにのんきに暮らすことは難し辛うと思うと優柔不断になってしまう。 それから銀座でまた少し飲んで、
ドロンとした目つきをして夜店の前を歩いて行った。 四角い建物の上を月はやっぱり人間の仲間のように流れていた。
初夏なんだ。 みんな着物が軽くなったので心まで軽くなっている。
テカテカした靴屋の店や家家に住ました用品店やおもちゃ屋や男性日や、 なんでこの世が忘れりよか。
やぁ、と言って私はお辞儀をした。 日本が好きで
はるばるドイツからやってきてペン画を描いているフリードリッヒグライルというのがやってきたからだ。
いかがです。 にこにこしている。
米紙を切りもみにしている。 今日は綺麗な洋服を着ている。
ステッキを持っている。 たびたびどうも服製をお送りくだすってありがとう。
ルル アスターニールズン
彼はニールズンを好きで、数枚その似顔を描いている男である。 私の顔をじろじろ見ながら一緒に散歩したものかどうかと考えている。
彼も寂しそうである。 死ぬように笑っている。
アスターニールズン 私一人の住居のある西予木窪に来てみると、
まるで天灯がトラホームのように見える。 水菓子屋が鼻風でもひいたように見える。
入口の暗いカフェの中から歌が聞こえている。 それからもうすぐ畑道だ。
カエルが鳴いている。 ゴーツとなって電車がトラホームのように走っていく。
月は高くやっぱり流れている。 暗い玄関に入ると、油管がパシャリと落ちている。
それを拾い上げると、その下から葉書が出てきた。 その後、ごぶさた。
人生の思索
おとといかなりひどい異形連をやって以来、お酒はやめです。 試験の成績がわかりました。
予想通り2科目落題。うんぬん。 静かな夜である。
誰ももう通らない。 女と男が話しながらやってくる。
目上にくんくん言っている。 女事務員と腰弁くらいのところだ。
もちろん小田舎だ。 しゃっきりはしていねえ。
私の家が道の角にあるものだから、 私の家のそばでは歩調をゆるめて通っている。
何にも聞き取れない。 おそらく御当人たちにも聞こえあってはいない。
くんくん言っている。 夢見るだの、イマジネーションだの、風刺だの、アレゴリーだのと人は言うが。
だいたい私にはそんなことはわからない。 私の頭の中はもはや無一文だ。
昔は大数も幾何もやったのだが、 今は何にも覚えていない。
それでも結構生きながらえることは嬉しいのだが、 嬉しいだけじゃ済まないものなら、どうか一つ私に意義ある仕事を教えてくれる人はいないか。
そもそも私は側縁のように身、自らの重量に使っていることのほか、何らの興味を感じない。
世には人生を小野賀野心の餌食と心得て、 くたぶれずに五十年間生きる者もある。
あるいはまた小野賀信念によって無私な動機で五十年間仕事する人もある。 私はといえば、
人生を小野賀野心の対象物と心得てもなお、 くたびれないほど虎でもなく、
かといって小野賀信念などというものは、 格別形態を取るほど湧き出ても来ぬ。
何もしなければ怠け者というだけで、 ともかく何かしようとすれば、ほんのおちょっかい程度のことしかできぬ。
所詮はくたばれや一番似合っているのかもしれないけれど、 月が見えれば楽しいし、
雲くらいバクとしたので良けれや希望だって湧きもするんだ。 それを形態化そうなぞと思えばこそ、
額に皺も寄せるのだが、感じることと作ることとは真反対の働きだとは余裕だ。 おかげで私はスランプだ。
もっともスランプだからといって慌てもしない、泣きもしない。 消極的な収容なら積みすぎるくらい積んでいる。
つつましく生きているんだ。 格別過去や未来を思うことはしないで、
一を一倍しても一が出るような現在の中に、 つつましく生きているのだ。
酒という、あるものには不徳の助走者、 あるものには美徳の伴奏者たる混合液を一つの頼り、
つつましく生きているのだ。 発掘されたポンペ市外の、
生えも泣かない夏の昼。 宝石や柱に頭を打ちつけ、ベスビオの墳苑を尻目にかけて、
死んで砂漠に埋められようとも、 ずいぶん馬鹿にはならないことなのを、
それでもまあ日本は東京に、つつましく生きているのだ。 なんてヒステリーならいい加減良しとして、
今晩はこれで眠るとして精神を休めておいて、 また明日の散歩だ。
毎朝11時にご飯を運んでくる、 真っ赤な家の小僧に起こされて、
つまり11時に目を覚ます。 真っ赤な顔をした大きい小僧で、ジャケッツを着て、
ビロードのズボンを履いている。 毎朝そいつの顔を見ると、
いやでも目が覚めるくらいニヤニヤ笑っている。 歳は24だそうである。
先達は肺炎を患って1ヶ月あまり顔を見せなかった。 養殖を持ってきた日は得意である。
今日はまた地と変わったものを持って上がりました。 と言いながら風呂敷を解く。
それから新聞を読んでゆっくりして帰って行く。 私は旋盤の水を飲んでタバコを2、3本吸う。
それが30分はかかる。 それから水を汲んできて顔を洗う。
夜間に水を入れ替えたり、 急須を洗ったりその他いちいちは言わないけれど、
男一人でいるとなるとなかなか忙しいものである。 それらが済むとまた一服して、新聞は文芸欄と3面記事しか読みはしない。
他のところは読んでも私にはわからない。 だいぶ足りないのだろうと自分でも思っている。
今朝の文芸欄では政宗白鳥がほざいている。 勝本誠一郎という概念家をくすぐっている。
人間の心から私有欲を滅却させようとするのと同様の大難事である。 謎と書いている。
読んでいくと、なるほどと思うように書いている。 ところで私には何のことだかわからない。
私がある一人の女に惚れ、その女を私有したいことと、 人間の私有欲なんてものとが同時に論じられてたまるものか、
なんぞと読んじまってから。 その文章の趣旨なぞはまるでお構いなしに思っちまう。
およそ心も精神もなしに、あの計句とこの計句との本の語義的な頂点をこととしていて、 それで批評だの学問だのと心得ている奴が書くも多いということは、
そもそも自分の心が要求しはしなかった学問を、 本屋に行けば本があったからしたんでそうなったんだ。
やっぱり朝はお身をつけがどうしたっていりますなあ、だの。 センスという奴はよく置き忘れる代物ですなあ、
とか言ってりゃともかく生き生きしている奴らが、 現代だの犯罪心理なぞとほざき出すので、
通りすがりに結婚を申し込まれた諸女みたいなもんで、 私は慌ててしまうんだ。
大学の哲学科第一年生なんて、 これは深刻なんだぞという言葉を片時も話さないで、
カントだのヘーゲルなぞというのを読んでいる。 ヨーロッパがハムレットに疲弊しきって挙句、
ドンキホーテに行く。 スルテイと非いずる国の大道らが、
そうだ明るくなくちゃとほざく。 向うが室内に疲れきって郊外に出る。
するとこっちで、太陽の下で眠たけだった連中が、 ウワハハハハと言って喜ぶ。
その携帯たりや日が相似ている。 鉄管もクダであり、地下鉄道もクダである。
何? 今日は雨が降るので、いよいよ散歩に出ないんだ。
ぼつぼつハムレットにも飽きたから、 ドンキホーテと出かけよう。
散歩と日常の楽しみ
雨が降っても傘がある。 電車に乗れば屋根もある。
1993年発行 作品社 日本の明水筆 別館32
散歩より独りょう 読み終わりです。
散歩してますね。
なんか散歩している人と 目的があって移動している人の違いってわかるじゃないですか。
そもそも足取りのさ、速さが違うしさ。
昨日ちょうど新宿駅西口の飲み屋街の中抜けて帰ろうとしてたら、 あのヨドバシカメラがある方ですね。
右斜め前方から ニッコニコですごい綺麗なお姉さんがね。
そのTシャツの柄何ですか?って言いながら近づいてきてね。 僕は大きく猫のプリントがしてあるTシャツ着てたんですけど。
それをいじってきてね。でも僕、 ラジオを聴いてたかポッドキャストを聴いてたか、
とりあえず自分の目の前しか見てなかったんで、 あれなんか近づいてくると思って、
無理無理無理って無視したんですけど、おかしいんですよねあのお姉さん。 あの手持ちのバッグとかないんですよ。
で、すごく綺麗なお姉さんがタイトなお洋服で話しかけてくる。
何なんだって言うね。マッサージに誘っているのかな? まあとにかくお仕事中なのは間違いないんですよ。自分の荷物ないからね。
女性の方もね、スカウトだったりナンパだったり声をかけられることも少なくないと思いますけど、
男は男であるのよ、そういうの。 20年ぐらい前、
なんか駅の商店街の一角、画廊のようなものが突然、突如現れて、 そこで綺麗な
販売員のお姉さんが色恋まがいで客を引っ張り、 ついぞ実らないまま高いラッセンの絵を買わされた
おじさん童貞みたいな人たちがたくさんいた記憶がありますけどね。 ありましたよね、なんかそんな悪徳商法みたいな。
悪徳商法でもないのか。
最近見なくなりましたけど。 形を変え品を変え、今もね、残ってるんだとは思うんですけど。
あとはね、 僕週一でランニングするんですけど、ランニング用の
もういかにも スポーティーな服装で汗だくで走ってる僕にお願いしまーすってチラシ配ろうとしてくるタコね。
誰が受け取るか今。 違ぇだろってね。
もっと受け取りそうなやつに配れよって思いますよね、この。 マニュアル通りにありがてぇと思って。
一応多分あるんでしょ?男性に渡してくださいとか女性に渡してくださいとか。 何歳以上の方にみたいな。
ね。 当てはまってるか知らねーけどさ。
あーって感じですわな。 ちょっと話変わるんですけども、あのー
キティレゼ大百科に流れてた あれなんて曲だろうか。コロッケ作る歌。
ちょっと調べていきますね。 はい調べてきました。お料理更新曲というタイトルだそうですが
子供の頃ね、見てたんですけどアニメで。 僕のポッドキャストのコアソーは僕よりちょっと上のお兄さんお姉さん方なので、この頃は高校生大学生とか社会人とかやってると見てないかもしれないですけど、とにかく
コロッケ作りの歌を キティレゼのメンメンがオープニングで流してたんですよ。エンディングはね初めての中とかに有名なやつがありますけど
オープニングでそんな歌があって あまり僕歌上手なわけじゃないんでお耳汚し申し訳ないんですけど
いざ進めやキティ 目指すはジャガイモ
から始まる曲があるんですけど、これはね 子供の頃僕の弟がドラクエのテーマに着せ替えしたんですよ。歌を
ドラクエのテーマあるじゃないですかオープニングの
いざ進めやキッチン 目指すはジャガイモって着せ替えしてたんですよ
天才だと思って、うちの弟は
で 大人になってですね
ラジオ番組
東京ポッド許可曲で牧田スポーツさんが着せ替えしてたんですよ もっと別の題材ですが
僕知らなかったんですけどサザンカの宿っていう曲を ビーズのウルトラソウルに着せ替えする
サザンカの宿僕は知らなかったですが なんか象徴的なフレーズに
尽くしても尽くしてもああ人の妻 不倫の歌なのかなそういう歌詞があるみたいなんですがその象徴的なフレーズが
尽くしてもああ人の妻 ヘイ
にぴったりハマるんだって 天才だなと思って
そんなことをちょっと今お伝え急にお伝えしたくなって すいませんね寝落ちにはちょっと
ふさわしくないボリュームだったかもしれない あの
ギザギザハートの子守唄と漫画日本昔話がほぼ 一緒っていう
坊や良い子だねんねしなに実写な頃から悪書きでが完璧にはまるっていうのは中 昔トリビアでやってたんですけど
そのトリビエの放送よりずっと前にね なんかそんなことを子供の頃に当てられたのが
ふと思い出して あの時
振動はが身内に振動がいることを確信した瞬間だったんですね 天才だーっつってね
ちょっとそんなことを思い出しましたね そんな弟とは現在絶縁状態であります
お世話になるといろいろねうん よし
取り留めのない話になったので終わりにしよう たまには雑談会みたいのもやってみるかねぇ
どうかなぁ一人喋り 話し合えていた方がいいんだよなぁ
まあちょっと考えておくか はい
無事に寝落ちできた方も最後までお付き合いいただいた方も大変にお疲れ様でした といったところで今日のところはこの辺でまた次回お会いしましょう
音楽と記憶の交差
おやすみなさい
22:07

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