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2026-03-10 42:33

212紫式部「源氏物語-01桐壺」(朗読)

【作品】源氏物語

【作者】紫式部(970?-1014?)

【あらすじ】平安時代の宮廷を舞台に、絶世の美貌と才能を持つ光源氏(ひかるげんじ)の波乱万丈な恋と栄華、そしてその後の世代の物語を描く日本最古の長編小説(全54帖)です。母の面影を慕って禁断の恋を重ね、真実の愛を求めて葛藤した光源氏の生涯、最愛の紫上(むらさきのうえ)との出会いと別れ、そしてその後の宇治の物語(宇治十帖)までを描きます

【こんな方に】寝る前に聴きたい / 名作文学 / 睡眠用BGM / 朗読 / 青空文庫 / 聴き流し


#睡眠用朗読 #太宰治 #名作文学


光源氏爆誕

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サマリー

このエピソードでは、紫式部による日本最古の長編小説「源氏物語」の冒頭部分、「桐壺」が朗読されます。物語は、帝の寵愛を一身に受けながらも、他の妃たちからの嫉妬や陰謀に苦しむ桐壺更衣と、彼女の息子である光源氏の誕生から幼少期までを描きます。光源氏は類まれなる美貌と聡明さを持って生まれ、帝に深く愛されますが、母の悲劇的な死を目の当たりにし、その後の人生に大きな影響を与えます。物語は、光源氏の成長、周囲の人々の思惑、そして彼の将来を巡る宮廷の動きを詳細に描写していきます。特に、光源氏の誕生から成人、そして左大臣の娘との結婚に至るまでの過程が、当時の宮廷社会の複雑な人間関係と共に語られます。朗読者は、この難解な古典文学を読み上げるのに苦労したと述べつつも、光源氏の誕生という物語の重要な節目を丁寧に解説しています。

番組紹介と「源氏物語」の導入
寝落ちの本ポッドキャスト。こんばんは、Naotaroです。 このポッドキャストは、あなたの寝落ちのお手伝いをする番組です。
タイトルを聞いたことがあったり、実際に読んだこともあるような本、それから興味深そうな本などを淡々と読んでいきます。
作品はすべて青空文庫から選んでおります。 ご意見、ご感想、ご依頼は公式Xまでどうぞ。
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それからまだしてないよという方は、ぜひ番組のフォローをよろしくお願いします。
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さて、今日は紫式部の源氏物語です。
はい、すごい。 与佐野明子役となっています。
源氏物語はいくつもシリーズがあってですね、その中の01、キリツボというのを今日は読もうと思います。
与佐野明子さんはこういう活躍をされた方だったんですね。
翻訳して、ついでに一番先頭に自分の苦悶を付け加えちゃったりなんかして。
与佐野明子さんの文章は昔一つ読み上げたんですよ。
赤ちゃんを産んだ後、おとなしくしとけってみんな言われてるのに、私うずうずしちゃって文章なんか書いちゃったりして、みたいな文章を読み上げましたけど。
だいぶ前ですが、その一本だけですかね、与佐野明子さんの文を読んだのは。
今回は翻訳となっています。
源氏物語はいくつもシリーズがあるので、ニーズがあれば続けていこうかなと思いますが、とりあえずその第1本目を今回読もうと思います。
文字数は16000字となっていますので、40分ぐらいでしょうか。
お時間でお付き合いください。
それでは参ります。
桐壺更衣の境遇と光源氏の誕生
源氏物語
桐坪
紫の輝く花と日の光
思い合わざることわりもなし
明子
どの天皇様の御世であったか、女子とか皇位とか言われる皇宮が大勢いた中に、最上の貴族出身ではないが深い御愛情を得ている人があった。
最初から自分こそはという自信と、親兄弟の勢力に頼むところがあって、宮中に入った女子たちからは失敬な女として妬まれた。
その人と同等、もしくはそれより地位の低い皇位たちはまして嫉妬の炎を燃やさないわけもなかった。
夜の弟の隣どころから下がる朝、続いてその人ばかりが召される夜。
目に見、耳に聞いて口をしがらせた恨みのせいもあったか、体が弱くなって心細くなった皇位は多く十回下がっていがちということになると、いよいよ帝はこの人にばかり心を惹かれになるという御様子で、人が何と批評しようともそれに御遠慮などというものが御出来にならない。
御聴徳を伝える歴史の上にも暗い影の一ところ残るようなことにもなりかねない状態になった。
皇官たちも殿上役人たちも困って御覚醒になるのを期しながら当分は見ぬ顔をしていたいという態度を取るほどの御長相ぶりであった。
当の国でもこの種類の長期、陽火の序の出現によって乱が醸されたなどと影では言われる。
今やこの女性が一天下の災いだとされるに至った。
馬鹿への益がいつ再現されるかもしれん。
その人にとっては耐え難いような苦しい雰囲気の中でも、ただ深い御愛情だけを頼りにして暮らしていた。
父のダイナゴンはもう孤人であった。
母の未亡人が生まれの良い見識のある女で、我が娘を現代に勢力のある派手な家の娘たちに引きを取らせない良き保護者たり得た。
それでも大感の後援者を持たぬ後尉は何かの場合にいつも心細い思いをするようだった。
前生の縁が深かったが、またもないような美しい王子までがこの人からお生まれになった。
長期を母とした巫女を早くご覧になりたいお墓示しから、
世紀の日数が経つとすぐにこういう親子を宮中へお招きになった。
小王子はいかなる美なる者よりも美しいお顔をしておいでになった。
帝の第一王子は右大臣の娘の女子からお生まれになって、重い外責が背景になっていて、
疑いもない未来の皇太子として世の人は尊敬を捧げているが、第二の王子の美貌に並ぶことがおできにならぬため、
それは王家の長児として大事に遊ばされ、これはご自身の愛しとして非常に大事がっておいでになった。
孝威は初めから普通の朝廷の女官として奉仕するほどの軽い身分ではなかった。
ただ、お愛しになるあまりに、その人自身は最高の貴女と言ってよいほどの立派な女ではあったが、
始終お側へ大きいになろうとして、殿上で音楽その他の催し事を遊ばす際には、
誰よりもまずこの人を常の御殿へお呼びになり、
またある時はお引き止みになって孝威が夜の御殿から朝の退室ができず、そのまま昼も辞しているようなことになったりして、
やや軽いふうにも見られたが、王子の御生まれになって以後、目に立って重々しくお扱いになったから、
当宮にもどうかすればこの王女を御盾になるかもしれぬと第一の王子の御聖母の女子は疑いを持っていた。
この人は身方の最も若い時に受大した最初の女子であった。
この女子がする非難と恨み事だけは無関心にしておいでになれなかった。
この女子が住まないという気も十分に持っておいでになった。
御殿の深い愛を信じながらも、悪く言う者と何かの欠点を探し出そうとする者ばかりの窮中に、
病心な、そして無力な家を背景としている心細い孝威は、愛されれば愛されるほど苦しみが増えるふうであった。
住んでいる御殿は御所の中の東北の隅のような霧壺であった。
いくつかの女子や孝威たちの御殿の牢を通い道にして、
帝がしばしばそこへおいでになり、都能をする孝威が上がり下がりしていく霧壺であったから、
始終を眺めていねばならぬ御殿の住人たちの恨みが重んでいくのも道理と言わねばならない。
命される事が余り続く頃は、内橋とか通い廊下のある徳地とかに意地の悪い仕掛けがされて、
送り迎えをする女子たちの着物の裾が一度傷んでしまうような事があったりする。
またある時は、どうしてもそこを通らねばならぬ廊下の都に城が刺されてあったり、
そこが通れねばこちらを行くはずの御殿の人同士が言い合わせて、
霧壺の孝威の通り道をなくして恥かしめるような事などもしばしばあった。
数え切れぬほどの苦しみを受けて、孝威が心を迷いらせているのをご覧になると、
帝は一層哀れを多くおくわえあって、西漁殿に続いた高漁殿に住んでいた孝威を他へお移しになって、
霧壺の孝威へ休息室としてお与えになった。
移された人の恨みは、どの高級よりもまた深くなった。
第二の王子が三歳におなりになった時に、袴着の式が行われた。
前にあった第一の王子のその式に劣らぬような派手な準備の費用が宮廷から支出された。
それにつけても世間はいろいろに批評をしたが、成長されるこの王子の美貌と聡明さとの類がないものであったから、
誰も王子を悪く思うことはできなかった。
有識者はこの天才的な美しい小王子を見て、こんな人も人間世界に生まれてくるものかと皆驚いていた。
その年の夏のことである。
光源氏の成長と母の死
三安所
王子上の聖母になった孝威はこう呼ばれるのである。
わ、ちょっとした病気になって実家へ下がろうとしたが、
帝はお許しにならなかった。
どこか体が悪いということはこの人の常のことになっていたから、
帝はそれほど驚きにならずに、
もうしばらく御所で養生をしてみてからにするがよい。
と言っておいでになるうちに次第に悪くなって、
そうなってからほんの五六日のうちに病は重体になった。
母の未亡人は泣かなく老人も願って帰宅させることにした。
こんな場合にはまたどんな呪詛が行われるかもしれない。
王子にまで災いを及ぼしてはとの心遣いから王子だけを宮中に留めて、
目立たぬように見やすどころだけが退出するのであった。
この上止めることは不可能であると味方はおぼしめして、
行為が出かけてゆくところを見送ることのできぬ御存知の御身の物足りなさを
絶えがたく悲しんでおいでになった。
華やかな顔立ちの美人が非常に痩せてしまって、
心の中には味方とお別れしてゆく無限の悲しみがあったが、
口は何も出して言うことのできないのがこの人の性質である。
あるかないかに弱っているのをご覧になると、
味方は過去も未来も真っ暗になった気が遊ばすのであった。
なくなく、いろいろな頼もしい将来の約束を遊ばされても
後尉はお返事もできないのである。
目つきもよほどだるそうで、平成からなよなよとした人が
いっそ弱々しいふうになって寝ているのであったから、
これはどうなることであろうという不安が御身心を襲うた。
後尉が宮中から連車で出てよいご許可のせんじを
役人へお下しになったり遊ばれても、
また病室へお帰りになると今行くということを許しにならない。
死の旅にも同時に出るのが我々二人であると
あなたも約束したんだから、私を置いて家へ行ってしまうことはできないはずだ。
と、味方が御異議になると、そのお心持ちのよくわかる女も
非常に悲しそうにお顔を見て、
限りとてわかるる道の悲しきに、いかもほしきは命なりけり。
死がそれほど私に迫ってきておりませんのでしたら。
これだけのことを息も絶え絶えに言って、
なお味方に御異議したいことがありそうであるが、
全く気力はなくなってしまった。
死ぬのであったら、このまま自分のそばで死なせたい。
と、味方はおぼしめしたが、
今日から始めるはずの祈祷も皇僧たちが受けたまわっていて、
それもぜひ今夜から始めればなりませんというようなことも申し上げて、
方々から好意の退出を促すので、
わかりがたくおぼしめしながら御返しになった。
味方はお胸が悲しみでいっぱいになって、
お眠りになることが困難であった。
帰った好意の家へお出しになる、
尋ねの使いはすぐ帰ってくるはずであるが、
それすら返事を聞くことが待ち遠しいであろうとおせられた味方であるのに、
お使いは、
夜半すぎにお隠れになりました。
といって、子ダイナゴン家の人たちの泣き騒いでいるのを見ると、
力が落ちてそのまま御所へ帰ってきた。
好意の死をお聞きになった味方のお悲しみは非常で、
そのまま引きこもっておいでになった。
その中でも忘れかたみの王子はそばへ置いておきたくおぼしめしたが、
母の寄附中の王子がけがれのやかましい窮中においでになる例などはないので、
好意の実家へ退出されることになった。
王子はどんな大事があったともお知りにならず、
子女たちが泣き騒ぎ、
味方のお顔にも涙が流れてばかりいるだけの不思議に重いなるふうであった。
親子の別れというようなことは何でもない場合でも悲しいものであるから、
この時の味方のお心持ちほどお気の毒なものはなかった。
どんなに惜しい人でも意外は意外として扱われねばならぬ。
葬儀と宮廷の反応
葬儀が行われることになって、
母の未亡人は意外と同時に火葬の煙になりたいと泣きこがれていた。
そして曹操の女房の車に敷いて望んで一緒に乗って、
お滝の野にいかめしく設けられた式場へ着いた時の
未亡人の心はどんなに悲しかったであろう。
死んだ人を見ながら、
やはり生きている人のように思われてならない私の迷いを
冷ますために行く必要があります。
と賢そうに言っていたが、
車から落ちてしまいそうに泣くので、
こんなことになるのを恐れていたと女房たちは思った。
宮中からお使いが葬場へ来た。
後尉に三味を贈られたのである。
直師がその宣明を読んだ時ほど、
未亡人にとって悲しいことはなかった。
三味は女房に相当する異界である。
生きていた日に女房とも言わせなかったことが
三家堂には残り多くお墓示されて
三味を賜ったのである。
こんなことででも、
高級のある人々は反感を持った。
道場のある人は個人の美しさ、
性格のなだらかさなどで
憎むことのできなかった人であると、
今になって桐坪の行為の進化を思い出していた。
あまりにひどい御主張ぶりであったから、
その当時は嫉妬を感じたのであると
それらの人は以前のことを思っていた。
優しい道場深い女性であったのを
三家堂好きの女房たちは皆恋しがっていた。
泣くとぜ人は恋しかりける、
とはこうした場合のことであろうと見えた。
時は人の悲しみに関わりもなく過ぎて、
なのかなのかの仏事が次々に行われる。
そのために三家堂からは
お弔いの品々が下された。
愛人の死んだ後の日が経っていくにしたがって、
どうしようもない寂しさばかりを三家堂は大覚えになるのであって、
女房好意を隣に召されることも絶えてしまった。
ただ涙の中の御聴席であって、
拝見する人までが
悲しめっぽい心になるわけであった。
死んでからまでも人の気を悪くさせる御長相ぶりね。
などといって、
右大臣の娘、小喜伝の女房などは
今さえも嫉妬を捨てなかった。
三家堂は一の王子を御覧になっても
好意の忘れがたみの王子の恋しさばかりを覚えになって、
親しい女官や御自身の御目の徒などを
その家へお使わしになって
若宮の様子を報告させておいでになった。
野秋風に風が出て、
肌様の覚えられる日の夕方に、
平成よりも一層個人が大もあれになって、
遊芸の妙部という人を使いとしてお出しになった。
夕月夜の美しい地獄に妙部を出かけさせて、
そのまま深い物思いをしておいでになった。
以前にこうした月夜は音楽の遊びが行われて、
好意はその一人に加わって
優れた音楽者の素質を見せた。
またそんな夜に読む歌なども平凡ではなかった。
彼女の幻は三家堂の御目に立ち添って少しも消えない。
しかしながらどんなに濃い幻でも
瞬間の現実の価値はないのである。
妙部は甲ダイナゴン家に着いて
車が門から中へ引き入れられた刹那から
もう異様のない寂しさが味わわれた。
未亡人の家であるが、
一人娘のために住まいの外見などにも
みそぼらしさがないようにと
立派な体裁を保って暮らしていたのであるが、
甲を失った女主の無明の日が続くようになってからは、
しばらくのうちに庭の雑草が行儀悪く高くなった。
またこの頃の野暮の風で
帝の悲しみと光源氏の将来
一層庭内が荒れた気もするのであったが、
月光だけは伸びた草にも
触らず差し込んだその南向きの座敷に
妙部を招じて出てきた女主人は
すぐにも物が言えないほど
またも悲しみに胸をいっぱいにしていた。
娘を失せました母親が
よくも生きておいられたものというように
運命がただ恨め臭ございますのに。
こうしたお使いが
阿波羅屋へおいでくださるとは
また一層自分が恥ずかしくてなれません。
と言って
実際耐えられないだろうと思われるほど泣く。
こちらへ上がりますと
また一層お気の毒になりまして
魂も消えるようでございますと
先日苗篠助は陛下へ申し上げていらっしゃいましたが
私のような浅はかな人間も
本当に悲しさが身に染みます。
と言ってからしばらくして
妙部は御門の王政を伝えた。
当分夢ではないであろうかというように
ばかり思われましたが
ようやく落ち着くとともに
どうしようもない悲しみを感じるようになりました。
こんな時はどうすればよいのか。
せめて話し合う人があればいいのですが
それもありません。
目立たぬようにして時々御所へ来られてはどうですか。
若宮を長く見ずにいて気がかりでならないし
また若宮も悲しんでおられる人ばかりの中にいては
かわいそうですから
彼を早く宮中に入れることにして
あなたも一緒においでなさい。
こういうお言葉ですが
涙に見せかえっておいでになって
しかも人に弱さは見せまいと
ご遠慮なさらないでもない御様子がお気の毒で
ただおおよそだけを受け給わっただけで参りました。
と言ってまた
味方のおことづてのほかの御消息を渡した。
涙でこの頃は目も暗くなっておりますが
過分な堅じけな要請を巧妙にいたしまして
未亡人は御文を拝見するのであった。
時が経てば少しは寂しさも紛れるであろうかと
そんなことを頼みにして日を送っていても
日が経てば経つほど悲しみの深くなるのは困ったことである。
どうしているかとばかり思いやっている子供も
揃った両親に育てられる幸福を失ったものであるから
子を失ったあなたにせめてその子の代わりとして
面倒を見てやってくれることを頼む
など細々と書いて終わりになった。
宮城野の露吹き結ぶ風の音に
小萩が上を思いこそやれ
というお歌もあったが
未亡人は湧き出す涙がさまたげて
明らかには拝見することができなかった。
長生きをするからこうした悲しい目にもあうのだと
それが世間の人の前に私を決まり悪くさせることなのでございますから
まして御所へ時々あがることなどは
思いもやらぬことでございます。
もったいないお世話を伺っているのですが
私が伺いいたしますことは
今後も実現はできないことでございましょう。
若宮様はやはり御父子の情というものが本能にありますものとみえて
御所へ早くお入りになりたい御様子をお見せになりますから
私は御もともだとおかわいそうに思っておりますということなどは
表向きの相乗でなしに
何かのおついでに申し上げてくださいませ。
夫も早く亡くしますし
娘も死なせてしまいましたような
不幸づくめの私が御一緒におりますことは
若宮のために縁起のよろしくないことと恐れ言っております。
などと言った。
そのうち若宮ももうお休みになった。
また御目覚めになりますのをお待ちして
若宮に御目にかかりまして
詳しく御様子も陛下へ御報告したいのでございますが
使いの私の帰りますのをお待ちかねでいらっしゃいますでしょうから
それではあまり遅くないのでございましょう。
と言って娘は帰りを急いだ。
こう亡くしました母親の心の悲しい暗さが
せめて一部分でも晴れますほどの話をさせていただきたいのですから
公のお使いでなく
気楽なお気持ちでお休みがてらまたお立ち寄りください。
以前は嬉しいことでよくお使いにおいでくださいましたのでしたが
こんな悲しい直視であなたをお迎えするとは何ということでしょう。
かえせ返す運命が私に長生きさせるのが苦しいございます。
個人のことを申せば
生まれました時から親たちに輝かしい未来の望みを持たせました子で
父のライナゴンはいよいよ既得になりますまで
この人を宮中へ差し上げようと
自分の思ったことをぜひ実現させてくれ
自分が死んだからといって
今までの考えを捨てるようなことをしてはならないと
何度も何度もゆいごんいたしましたが
確かな後援者なしの宮塚家は
かえって息子を不幸にするようなものではないだろうかと思いながら
私にいたしましては
ただゆいごんを守りたいばかりに陛下へ差し上げましたが
過分な御懲愛を受けまして
そのお怒りでみすぼらしさも隠していただいて
娘やお疲れしていたのでしょうが
皆さんの御嫉妬の積もっていくのが重りになりまして
寿命で死んだとは思えませんような死に方をいたしましたのですから
陛下のあまりに深い御愛情がかえって恨めしいように
盲目的な母の愛から私は思いもいたします
こんな話をまだ全部も言わないで
未亡人は涙で見せ返ってしまったりしているうちに
ますます深厚になった
それは陛下を申せになります
自分の心でありながら
あまりに穏やかでないほどの愛しをしたのも
前生の約束で長くは一緒におられぬ二人であることを
意識せずに感じていたのだ
自分らは恨めしい因縁でつながれていたのだ
自分は即位してから誰のためにも
苦痛を与えるようなことはしなかったという自信を持っていたが
あの人によって追ってならぬ女の恨みを負い
ついには何よりも大切なものを失って悲しみに暮れて
以前よりももっと愚劣なものになっているのを思うと
自分らの前生の約束はどんなものであったか知りたいと
お話になってしめっぽいご様子ばかりをお見せになっています
どちらも話すことにきりがない
妙婦は泣く泣く
光源氏の成人準備と結婚
もう非常に遅いようですから
復明は今晩のうちにいたしたいと存じますから
と言って帰る支度をした
落ち際に近い月夜の空が澄み切った中を涼しい風が吹き
人の悲しみを促すような虫の声がするのであるから帰りにくい
ツズムシの声の限りを尽くしても
長き夜明かず降る涙かな
車に乗ろうとして妙婦はこんな歌を口ずさんだ
いとどしく虫の音刺激朝露に
露を競うる蜘蛛の植人
かえってご訪問が恨めしいと申し上げたいほどです
と未忘人は妙婦に言わせた
衣装を凝らせた贈り物などする場合でなかったから
個人の塊ということにして
唐木犬と物一揃いに髪上げの用具の入った箱を添えて送った
若い女房たちの行為の死を悲しむのは無論であるが
宮中住まいを失われていて
寂しく物足らず思われることが多く
お優しい味方の御様子を持ったりして
若宮が早く御所へお帰りになるようにと促すのであるが
不幸な自分が御一緒にやがっていることも
また世間の非難の材料を与えるようなものであろうし
またそれかといって若宮とお別れしている苦痛にも
耐えきれる自信がないと未忘人は思うので
結局若宮の宮中入りは実効性に乏しかった
御所へ帰った女房はまだ酔いのままで
御寝室に入っておいでにならない
御門を気の毒に思った
中にはあの秋の花の盛りなどを
愛していらっしゃるである夫婦を遊ばして
凡庸でない女房を四五人をおそばに置いて
話をしておいでになるのであった
この頃始終へ御門の御覧になるものは
幻想皇帝と陽気比の恋を題材にした
博楽展の長言歌を定心が絵に遊ばして
伊勢や須良役に歌をお読ませになった巻物で
その他日本文学でもシナノでも
愛人に別れた人の悲しみが歌われたものばかりを
御門はお読みになった
御門は女房に細々と大名言家の様子をお聞きになった
身にしも思いを得てきたことを
女房は外へ声をはばかりながら申し上げた
未忘人のお返事を御門は御覧になる
もったいなさをどうお始末いたしてよろしゅう
ございますやら
こうした王政を受け賜りましても
愚か者はただ悲しい悲しいとばかり思われるのでございます
荒木風
不正義士影の彼氏より
小萩が植え沿しず心泣き
というような歌の価値の疑わしいようなものも書かれてあるが
悲しみのために落ち着かない心で読んでいるのであるからと
寛大に御覧になった
味方はある程度までは抑えていねばならぬ悲しみであると御示すが
それが御懇談であるらしい
初めて桐坪の高位の上がってきた頃のことなどまでが
お心の表面に浮かび上がってきては
一層暗い悲しみに味方をお誘いした
その当時しばらく別れているということさえも
自分にはつらかったのに
こうして一人で生きていられるものであると思うと
自分は偽り者のような気がするとも
味方はお思いになった
死んだダイナゴンの良い言を苦労して実行した
未亡人への報いは
好意を高級の一段高い位置に据えることだ
そうしたいと自分はいつも思っていたが
何もかも皆夢になった
と御異議になって
未亡人に限りない同情をしておいでになった
しかしあの人はいなくても
若宮が天使にでもなる日が来れば
故人に行き先の位を贈ることもできる
そのまで生きていたいと
あの婦人は思っているだろう
などという怄せがあった
妙婦は贈られたものをお前へ並べた
これがからの幻術師が
高いの容器費にあって得てきた玉のかざしであったらと
味方は買いないこともお思いになった
尋ねよく幻も仮なつてにても
玉の在りかをそこと知るべく
絵で見る容器費はどんなに名手の書いたものでも
絵における表現は限りがあって
それほどの優れた顔も持っていない
大駅の池のレンゲにも
美容級の柳の面向きにも
その人は似ていたであろうが
またからの服装はカビではあったであろうが
恋のもった柔らかい指
縁な死体をそれに思い比べてご覧になると
これは花の色にも鳥の声にも
例えられぬ最上のものであった
お二人の間はいつも天にあっては
飛翼の鳥
地に生まれれば錬理の枝という言葉で
永久の愛を誓っておいでになったが
運命はその一人に早く死を与えてしまった
秋風の音にも虫の声にも
帝が悲しみを覚えておいでになるとき
小喜伝の女後はもう久しく夜の
弟の隣にもお上がりせずにいて
今夜の月明かりにふけるまで
その御殿で音楽の合奏をさせているのを
帝は不愉快におぼしめした
この頃の帝のお心持ちをよく知っている伝情役人や
帝好きの女母なども
皆小喜伝の楽音に反感を持った
負け嫌いな性質の人で
好意の詩などもが眼中にもないという風を
わざと見せているのであった
月も落ちてしまった
雲の上も涙にくるる秋の月
いかですむらん朝中の宿
妙部が御報告した孤児の家のことを
なお帝は想像をあそばしながら
起きておいでになった
ウコンエフの士官が
隣者の名を披露するのをもってすれば
午前二時になったのであろう
人目をおはばかりになって
御寝室へお入りになってからも
安眠を得たまおうことはできなかった
朝のお目覚めにもまた
夜明けも知らずに語り合った
昔のおつい欲がお心をしめて
長期のあった日も
毎のちも朝の政務は
おこたりになることになる
お食欲もない
簡単な御朝食は
しるしだけおとりになるが
帝王の御長さんとして用意される
大少女のお料理などは
召し上がらないものになっていた
それには伝情役人のお給仕がつくのであるが
それらの人はみなこの状態を嘆いていた
すべて側近する人は
男女の別なしに困ったことであると嘆いた
欲欲深い前生の御縁で
その当時は世の非難も
高級な恨みの声もお耳にはとどまらず
その人に関することだけは
正しい判断を失っておしまいになり
また死んだ後では
こうして悲しみに沈んでお入りになっても
政務も何もお帰り日にならない
国家のためによろしくないことであるといって
支那の歴朝のお礼までも
引き出している人もあった
幾月かの後に
第二の王子は宮中へお入りになった
ごく御小さい時ですが
この世の者とはお見えにならぬ
御美望の備わった方であったが
今はまた一層輝くほどの者に見えた
その翌年立大使のことがあった
御方の御礼は第二の王子にあったが
誰という貢献の人がなく
また誰もが肯定しないことであるのを悟ってお出になって
かえってその地位は
若宮の善とを危険にする者であると
お思いになって
御親中を誰にもお漏らしにならなかった
当軍にお鳴りになったのは第一親王である
この結果を見て
あれほどの御愛子でもやはり大使には
お出来にならないのだと世間も言い
古起伝の旅後も安心した
その時から宮の外
祖母の美望人は落胆して
皇位のいる世界でいることの他には希望もないといって
一心に仏の来訪を求めてとうとう亡くなった
帝はまた若宮が祖母を失われたことでお悲しみになった
これは王子が六歳の時のことであるから
今度は母の後位を死にあった時とは違い
王子は祖母の死を知ってお悲しみになった
今まで始終お世話を申していた
宮とお別れするのが悲しいということばかりを
美望人は言って死んだ
それから若宮はもう宮中にばかりおいでになることになった
七歳の時に踏み始めの式が行われて
学問をお始めになったが
王子の類のない聡明さに
帝は驚きになることが多かった
もうこの子を誰も恨むことができないでしょう
母親のないという点だけでも
かわいがってお祝いなさい
と帝はお言いになって
古起伝へ昼間おいでになる時も一緒にお揃いになったりして
そのまま水の中にまでもおいでになった
どんな強さ一方の武士だっても
旧敵だってもこの人を見ては
笑みが自然に湧くであろうと思われる
美しい肖像で終わりになったから
女子も愛を覚えずにいられなかった
この女子は東宮のほかに
姫宮をお二人お産みしていたが
その方々よりも第二の王子の方がお綺麗であった
姫宮方もおかくれにならないで
賢い遊び相手としてお扱いになった
学問はもとより音楽の才も豊かであった
言えば不自然に聞こえるほどの天才児であった
その自分にコマウドが来朝した中に
上手な仁相身の者が混じっていた
帝はそれをお聞きになったが
宮中へお呼びになることは
帝心のお戒めがあってお出来にならず
誰にも秘密にして
王子のお世話役のようになっている
うだい弁の子のように思わせて
王子を外人の留宿する航路館へおやりになった
草人は不審そうに神戸を度々傾けた
国の親になって最上の位を得る仁相であって
さてそれでよいかと拝見すると
そうなることはこの人の幸福な道でない
国家の忠責になって
帝王の補佐をする人として見てもまた違うようです
と言った
弁も感覚の良くできる漢人であったが
筆紙を持ってするコマウドとの問答には
面白いものがあった
詩の贈答もして
コマウドはもう日本の旅が終わろうとする後に臨んで
珍しい高貴な草を持つ人に会ったことは
今更にこの国を離れ難くすることであるというような意味の作語をした
和神谷もそう別の意味を知りお作りになったが
その詩を非常に褒めて
いろいろなその国の贈り物をしたりした
朝廷からもコマの草人へ多くの貸し弁があった
その批判から東宮の外籍のう大臣などは
第二の王子とコマの草人との関係に疑いを持った
幸福された点が負に落ちないのである
聡明な御門はコマ人の断い前に
王子の将来を見通して幸福な道を選ぼうとして
おいでになった
それでほとんど同じことを占った草人に
価値をお認めになったのである
資本以下の無本心脳なので
心細い皇族としてこの子を置きたくない
自分の代もいつ終わるかもしれんのであるから
将来に最も頼もしい位置をこの子に設けておいてやらねばならん
進化の列に入れて
国家の忠責たらしめることが一番良いと
こうお決めになって
以前にも増していろいろな勉強をおさせになった
大きな天才らしい天皇が現れてくるのをご覧になると
人心にするのが美味しいというお心になるのであったが
信仰にすれば天使に変わろうとする野心を持つような疑いを
当然受けそうに思われになった
上手な運命占いをする者におさせになっても
同じような答申をするので
玄卑後は玄精を賜って
源氏の何が主としようとお決めになった
年月が経っても
帝は桐坪の行為との私別の悲しみを
お忘れになることができなかった
長嵐になるかとおぼしめして
美しい評判のある人などを高級へ召されることもあったが
結果はこの世界には
亡き行為の美に準ずるだけの人もないのであるという
失望をお味わいになっただけである
そうした頃
新たな妃と光源氏の成長
先帝
帝のいとこあるいはおじい気味の
第四の内心脳で
お美しいことを誰も言う方で
母気味のお妃が大事にしておいでになる方のことを
味方のお側に奉仕している内志之助は
先帝の宮廷にいた人で
妃の宮へも親しく出入りしていて
内心脳の御要承時代も知り
現在でもほのかに
お顔を拝見する機会を多く得ていたから
味方へお話しした
御確伝になりました宮津所の御要望に似た方を
三代も宮廷におりました
私すらまだ見たことがございませんでしたのに
妃の宮様の内心脳様だけが
あの方に似ていらっしゃいますことに
初めて気がつきました
非常にお美しい方でございます
もしそんなことがあったらと
御御心が動いて
先帝の妃の宮へ
姫宮の御時代のことを
懇切にお申し入れになった
お妃はそんな恐ろしいこと
東宮のお母様の女後が
波外れな強い性格で
桐坪の行為が
露骨ないじめ方をされた例もあるのに
とおぼしめして話はそのままになっていた
そのうちお妃もお隠れになった
姫宮がお一人で暮らしておいでになるのを
味方はお聞きになって
女後というよりも
自分の娘たちの内心脳と同じように
思って世話がしたい
となおも熱心に
受代をお勧めになった
こうしておいでになって
母宮のことばかりを
思っておいでになるよりは
宮中の御生活に
お帰りになったら
若い御心の慰めにもなろうと
お月の女後や
お世話係の者がいい
兄君の表部境心脳も
尊切に御賛成になって
それで先帝の第四の内心脳は
当御門の女後に御成りになった
古典は不実母である
苗篠助の話の通りに
姫宮の要望も
身の劣りなしも
不思議な輪で
キリツボの行為に
似ておいでになった
この方は
御身分の火の打ち所がない
すべて御立派なものであって
誰も脅しめる言葉を知らなかった
キリツボの行為は
身分と御愛情とに
比例の取れぬところがあった
老いたれが
新女後の宮で
癒やされたとも
言えないであろうが
自然に昔は昔として
忘れていくようになり
味方にまた
楽しい御生活が帰ってきた
あれほどのことも
やはり永久不変で
ありえない人間の
恋であったのであろう
源氏の君
まだ現世には
なっておられない王子であるが
やがてそう御成りになる方であるから
筆者は広角
わ、いつも
味方のお側を
お離れしないのであるから
自然どの女後の御殿へも
従っていく
味方がことに
しばしばおいでになる御殿は
不実墓であって
おとぼして
源氏のしばしば行く御殿は
不実墓である
宮も御成りになって
隠れてばかりは
おいでにならなかった
どの皇宮でも
要望の自信がなくて
従大したものは
ないのであるから
みなそれぞれの美を
備えた人たちだったが
もうみなだいぶ
歳がいっていた
その中へ
若い美しい不実墓の宮が
出現されて
その方は
非常に恥ずかしがって
なるべく顔を
見せるようになすっても
自然に
源氏の君が
見ることになる
場合もあった
母の行為は
面影も覚えていないが
よく似ておいでになると
内志之助が
言ったので
子供心に
母に似た人として
恋しく
いつも不実墓へ
行きたくなって
あの方と親しく
なりたいという
望みが心にあった
帝には
二人とも
最愛の奇跡であり
最愛のお子であった
彼を
愛しておやりなさい
不思議なほど
あなたと
この子の母とは
似ているのです
失礼だと思わずに
可愛がって
やってください
この子の
目つき顔つきがまた
よく母に
似ていますから
この子とあなたと
母と子と見ても
良い気がします
など
帝がおとりなしになると
子供心にも
花やアモミジの
美しい枝は
まずこの宮へ
差し上げたい
自分の恋を
受けていただきたい
という
こんな態度を
取るようになった
現在の古起伝の
女後の出土の対象は
不実墓の宮で
あったから
そちらへ
恋を寄せる
源氏に行っとき
忘れられていた
救援も再燃して
憎しみを持つことになった
女後が自慢にし
褒められても
おいでになる
幼き内心の方の美を
遠く超えた
源氏の美貌を
世間の人は
言い表すために
光の君と言った
不実墓の宮の
御長愛が
並びないもので
あったから
追句のように作って
輝く火の宮と
一方を申していた
源氏の君の
光源氏の元服と左大臣家との結婚
美しい銅像を
いつまでも
買いたくないように
味方はお越ししたので
あったが
いよいよ
十二の年に
原朴を
おさせになることになった
その式の準備も
何も味方御自身で
おさせずになった
前に東宮の
御原朴の式を
四四伝から挙げられた
時の派手やかさに
落とさず
その日官人たちが
各階級別々に
授かる
公式の支度で
それでは
十分でないと
おぼしめして
特に大瀬があって
それらも
華麗を極めたものに
された
清涼殿は
当面しているが
御庭の前の
御座敷に
玉座の椅子が
据えられ
原朴される
王子の席
下官役の
大臣の席が
その前に
できていた
午後四時に
源氏の君が
参った
上で
二つに分けて
耳のところで
輪にした
同行の礼髪を
言った
源氏の顔つき
少年の美
これを
永久に
保存しておくことが
不可能なのであろうかと
惜しまれた
礼髪の役は
大倉卿である
美しい髪を
短く切るのを
惜しく思う風であった
帝は
見やすどころが
この式を見たらばと
昔を思い出しに
なることによって
耐え難くなる悲しみを
抑えておいでになった
下官が終わって
一旦休息所に下がり
そこで
源氏は
服を変えて
庭上の灰をした
三列の庶民は
みな小さい
大宮人の美に
感激の涙を
こぼしていた
見方はまして
ご時世なされがたい
ご感情があった
藤坪の美屋を
御縁にあって以来
紛れておいでになることもあった
昔の哀愁が
今一度
お胸へ帰ってきたのである
まだ小さくて
大人の頭の形になることは
その人の美を
存じさせはしないか
という御懸念も
終わりになったのであるが
源氏の君には
驚かれるほどの
震災が加わってみえた
下官の大臣には
婦人のない新郎との間に
生まれた礼状があった
当宮から
高級にと
御望みになったのを
受けせずに
御返事を躊躇していたのは
始めから
源氏の君の配偶者に
議していたからである
大臣は
味方の御意向をも
伺った
それでは
厳服した後
彼を世話する人も
いることであるから
その人を一緒に
させてやればよい
という御返せだったから
大臣は
その実現を
期していた
今日の侍所になっている
座敷で開かれた主演に
新郎方の
次の席へ
源氏はついた
娘の件を
大臣がほのめかしても
極めて若い源氏は
何とも返上することが
できないのであった
帝の御今の方から
仰せによって
内侍が大臣を
呼びに来たので
大臣はすぐ
御前へ行った
果敢役としての
貸品は
御側の名簿が
取り継いだ
白い大打ち着に
帝の御召料の
御服が一重ねで
これは昔から
定まった品である
呪杯を賜る時に
次の歌を
仰せられた
縮る心は
結びこめつや
大臣の娘との
結婚にまで
追い及ぼしになった
漁聖は大臣を
驚かした
結びつる
心も深きもとゆいに
小木紫の
いろしあせずば
と変化を想像してから
大臣は
清涼殿の正面の
喫茶橋を下がって
拝礼をした
様寮の大馬と
苦労どころの鷹を
その時に賜った
その後で
書院が改善に出て
観覧に従って
それぞれの
貸品を得た
この日の
御経縁の席の
織爪のお料理
かご爪の
菓子などは
みな
宇大弁が
御命令によって
作ったものであった
一般の管理に
賜う弁当の数
一般に貸される
絹を入れた箱の
多かったことは
東宮の
御原服の時以上であった
その夜
玄寺の君は
左大臣家
無婚になっていった
その儀式にも
前日は
尽くされたのである
高貴な美少年の
無婚大臣は
可愛く思った
姫君の方が
少し年上であったから
年下の少年に
這いされたことを
不似合いに恥ずかしいことに
思っていた
この大臣は
大きい勢力を持った上に
姫君の母の夫人は
御門の御同胞であったから
あくまでも華やかな
家であるところで
今度また
御門の御愛主の
玄女を無婚に
迎えたのであるから
東宮の外祖父で
未来の感覚と
思われている
宇大臣の勢力は
比較にならぬほど
嫌悪されていた
左大臣は
源氏の心境と二条の院
何人かの
最小から生まれた子供を
幾人も持っていた
内臣の福野は
クロード少将であって
年少の美しい
貴公子であるのを
左右大臣の仲は
良くないのであるが
そのクロード少将を
よその者に
見ていることができず
大臣にしている
玄女の無婚にした
これも
左大臣が
源氏の君を
大切があるのに劣らず
宇大臣から
大事な無婚気味として
貸し付かれていたのは
良い一対の
麗しいことであった
源氏の君は
御門がおそばを
話しにくく
ゆっくりと
妻の家に行っていることも
できなかった
源氏の心には
藤坪の宮の美が
最上のものに思われて
あのような人を
自分も妻にしたい
宮のような女性は
もう一人といないであろう
左大臣の礼状は
大事にされて育った
美しい貴族の娘とだけは
頷かれるが
こんな風に思われて
単純な少年の心には
藤坪の宮のことばかりは
恋しくて
苦しいほどであった
玄服後の源氏は
もう藤坪の御殿の
水の中へ
入れていただけなかった
ことや笛の音の中に
その方が
お引きになるものの
声を求めるとか
今はもう
物越しにより聞かれない
ほのかなお声を聞くとかが
せめて物長さめになって
宮中の隣ばかりが好きだった
五六日御所にいて
二三日大臣経育など
絶え絶えの通い方を
まだ正規年期であるからとみて
大臣はたこめようとも思わず
相も変わらず
むこ気味の
貸し好き騒ぎをしていた
新夫婦付きの両方は
ことに優れたものを
持ってしたり
気に入りそうな
遊びを催したり
一所懸命である
御所では母の
後位の元の起立坊を
源氏の隣どころに
おあたえになって
宮津どころに
持していた両方を
そのまま使わせて
おいでになった
後位の家の方は
朱利の役所
匠寮などへ
帝がお命じになって
立派なものに
改築されたのである
もとから
月山のある
良い庭のついた家であったが
池なども
今度はずっと広くされた
二条の院は
これである
源氏は
こんなに気に入った家に
自分の偽装通りの
妻と暮らすことが
できたと思って
始終探索をしていた
光の君という名は
朗読の感想とエピソードの締めくくり
前に航路館へ来た
古間宇都が
源氏の美貌と天才を
褒めでつけた名だと
その頃
言われたそうである
1971年発行
門川書店
門川文庫
前役
源氏物語
上巻
より独了
読み終わりです
すごい大変だったな
これ
よさの脇子の
筆回しのせいなのか
すごく大変でしたね
でも
昔の話だから
難しいんだろうな
分かりましたか
皆さん
とりあえず
光源氏爆誕ということだけ
分かっていただければ
美しいお母さんから
早めに
行ってしまって
その息子が
光源氏になりました
という話なんですけど
はい
リクエストがあれば
続きも読もうかなと思うけど
これない限りは
続きもういいかな
大変だったな
ボリュームに対して
なんか
ストレスというか
知らない単語が
バシバシ出てくる感じ
難しかったですね
読み上げは
非常に難しかったです
リクエストがあれば
続きも
読むかもしれません
たぶんたくさんあるんですよね
これね
全部で何個あるんだろうか
分かんないけど
すごいたくさんあるんでね
1個読み始めたら
続きも読まなきゃいけない
みたいな
コンプリート的
みたいなのも
中はないんですけど
大変でした
はい
ジャニーズの
ヒカルゲンジの
有名な曲って
何でしたっけ
脳内で流れているのは
Only you
君が
君が
ってやつなんだけど
それ多分東京だよね
あれ
ヒカルゲンジの歌って
何でしたっけ
調べてこようかな
パラダイス銀河って
どんなやつだ
勇気100%
任天堂ラントロードだ
100%
勇気
もう
やりきるしかないさ
みたいなやつか
パラダイス銀河
分かんないな
ちょっと待って
YouTubeで聞いてこよう
これか
ようこそ
ここへ
遊ぼうよ
パラダイス
ですか
作詞作曲
アスカリオンになってましたよ
ジャケアスの
すごいね
なるほどね
確かに聞いたことあるわ
それの元になった
ゲンジ物語でしたっけこれ
ヘッケ物語
ゲンジ物語
ゲンジ物語ですね
そうだ
想像の倍くらい疲れましたけど
これ読み上げるのに
終わりにしていきましょう
無事に寝落ちできた方も
最後までお付き合いいただけた方も
大変にお疲れ様でした
といったところで
今日のところはこの辺で
また次回お会いしましょう
おやすみなさい
42:33

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