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まちのえんがわキャスト#01 本の力を、生きる力に。(シャンティ国際ボランティア会 山本英里さん)
2026-05-01 49:59

まちのえんがわキャスト#01 本の力を、生きる力に。(シャンティ国際ボランティア会 山本英里さん)

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『おつきさま こんばんは』作:林明子、出版社:福音館書店/写真:Yoshifumi Kawabata

収録日:2026/03/31

今回は、1980年代初頭、カンボジア難民支援をきっかけに発足し、現在はアジア7ヶ国、8地域にて、本を中心とした教育文化支援を行う、シャンティ国際ボランティア会の山本英里さんに活動の内容や思いを伺いました。 #学びと暮らし

ご意見ご感想は、YouTube、stand.fm、LISTENなどのコメント欄に投稿してください。

対話内容

  • オープニング
  • 自己紹介
  • シャンティ国際ボランティア会の活動の内容
  • 活動のきっかけ
  • 活動の手応えを感じた事例
  • 課題に感じていること
  • 課題への対策
  • ITとどのようにかかわっていきたい?
  • これを聞いている人に何をして欲しい?
  • 今後インターネットでシャンティ国際ボランティア会の活動を知るには?
  • シャンティ国際ボランティア会の活動のキーワード
  • 多くの人に活動を知って、参加してみてほしい
  • まとめ

補足事項

感想

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サマリー

シャンティ国際ボランティア会は、1980年代のカンボジア難民支援をきっかけに発足し、現在アジア7カ国8地域で本を中心とした教育文化支援を行っています。事務局長の山本英里さんは、学生時代の貧困問題への衝撃から活動に参加。子どもたちが本に触れることで好奇心を持ち、考える力や想像力を育む様子に手応えを感じています。活動は長期的な視点が必要で、資金や理解を得る難しさがあるものの、「絵本を届ける運動」などを通じて日本と海外をつなぎ、ITも活用しながら支援を継続。彼らのキーワード「本の力を、生きる力に」には、知識だけでなく、困難を乗り越える力を育み、平和な社会を築くという強い思いが込められています。

オープニングとゲスト紹介
山本英里
本の力を、生きる力に。考える力、共感する力、コミュニケーションの力といった、そういった力を育てていく。その中で、さまざまな困難に直面したときに、解決策を自分自身で見出していけるような、そういった生きる力を育んでいきたいと考えています。
高見知英
今週も始まりました、まちのえんがわキャスト、パーソナリティの高見知英です。この番組は、日本全国各地、さまざまな場所の地域活動、コミュニティー活動、その中に通じるさまざまな思いをご紹介するポッドキャスト番組です。
日本全国各地には、さまざまな地域活動、コミュニティー活動が存在します。その中には、あなたの思いに近い、そんな団体があるかもしれません。そのような団体の活動を見聞きすることで、あなたの活動に、生活に取り込める、何らかのヒントが見つかれば、そんな思いのもとに配信を行う番組でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、今回のゲストは、シャンティ国際ボランティア会、山本英里さんでございます。山本さんどうぞよろしくお願いいたします。
山本英里
はい、よろしくお願いします。
高見知英
よろしくお願いいたします。それでは簡単ではございます。まず自己紹介からお願いできますでしょうか。
山本英里
はい、私シャンティ国際ボランティア会の事務局長をしております。山本と申します。私自身はですね、シャンティに20年ちょっと前にインターンから入職をいたしまして、シャンティの海外各地の活動経験を得て、今は事務局長として東京事務所に在籍しまして、
シャンティ国際ボランティア会の活動に関わっています。今日はよろしくお願いします。
シャンティ国際ボランティア会の活動内容
高見知英
よろしくお願いいたします。それでは、まずこちらのシャンティ国際ボランティア会の活動の内容について、まずはお伺いできますでしょうか。
山本英里
はい、シャンティ国際ボランティア会なんですけれども、1980年代の初めに、カンボジア難民支援をきっかけに生まれました。
カンボジア支援から始まって、タイ、ラオス、ミャンマー、アフガニスタン、ネパールへと広がりまして、現在はアジア7カ国、8地域で活動させていただいております。
シャンティは設立当時、紛争の影響で命だけでなく、暮らし、文化、そして学ぶ環境そのものを失ってしまった人たちが多くいたカンボジアの難民キャンプで、
その中で、難民の方々が生き延びるための支援と同時に、自分たちのアイデンティティを取り戻して、これからどう生きていくかを考える力というのも必要ではないかという問いが生まれました。
その経験をきっかけに、そこから本を中心とした教育文化を通じた活動が始まりまして、今もなお、ともに生き、ともに学ぶという姿勢を大切に活動を継続してきています。
ともに生きともに学ぶというのが、こちらのビジョンについて。
高見知英
こちらのほうでもいろいろと見ていて、結構情報としては出てきてまいりました。
そういうような思いのもと、今回の紛争で起こって、何をしたらいいのか、どこから手をつければいいのかわからないという状態に、
一つの目印として、この本の情報が出てくるというのが、こちらのシャンティの活動なのですね。
山本英里
シャンティの活動というのは、本を届けると表現されることが多いんですけれども、実際の支援活動というのは、教育文化という活動軸に多岐にわたっています。
海外では、東南アジアを中心に貧困、災害、紛争といった課題の中で失った学びの基盤を整えるために、幼児教育から成人教育まで携わっておりまして、
活動は建物の建設から、教員だったり図書館員といった人材育成、そして学びのための教材作りといった活動を行っています。
活動を開始してから40数年経つのですけれども、長く活動を続けている地域では、そういった活動を通して得た成果をより広く普及させるために、現地の行政とも連携しまして、制度整備といったところにも着手させていただいています。
行政と連携も含めて、非常に多方面でこちらの活動を行っていらっしゃるんですね。
山本英里
そうですね。活動というのが一からでして、例えば図書館を一つ設置するといった活動でも、現地の言葉で書かれた本がほとんど存在しない地域になると、
その絵本だったり教材をですね、一から現地の人たちと一緒に作るということも行います。また日本からですね、日本の本を翻訳して届けるといった両方の活動を併せて図書館、図書室の整備といったことも行っています。
山本さんが活動を始めたきっかけ
高見知英
何かこういうような活動をいろいろと本当に行っていますけど、最初にこういうことをやらなくちゃいけないなというふうに思われたきっかけとか、そういうものを何かお伺いできますでしょうか。
山本英里
私自身がでしょうか。はい、ありがとうございます。
私自身がこういった活動に携わりたいと考えたきっかけはですね、学生時代に触れたタイであったり、海外のですね、貧困問題を通してすごくその時強く感じたのが、
自分が豊かであること、自分たちの豊かさのために、もしかしたら世界のどこかで誰かが犠牲になっているんじゃないかなっていうふうに考えたのがきっかけです。
そういった中で、やっぱり子どもたちが置かれた過酷な環境だったりとか、学びたい気持ちはあっても学ぶことができない。そもそもですね、そういった中で生きる子どもたちが子どもとして生きる権利っていうのを奪われている。
そういった状況があるとした時にですね、やっぱり何か自分もですね、こういった課題に取り組んでいきたいと。そういうふうに思ったのがですね、シャンティの活動に出会うきっかけになっています。
高見知英
学校の方でそういうような状況を聞いたとか、そういうようなところからこちらの方にもかかってみたいということで考えられたということでしょうか。
山本英里
そうですね、学校の方で聞いたというよりは、学生時代にですね、たまたまそういった国際課題について話し合うというような機会がですね、大学のゼミなんかであったりしまして。
その時まではそこまで国際協力に仕事として関わるということは私は考えてなかったんですけれども、やはりその日本の国内の課題と、やはり海外の貧困問題というのを触れた時にですね、
やはり本当に悪環境で暮らしている子どもたちの状況に非常に衝撃を受けたというのがきっかけになっています。
高見知英
そうですね、やっぱりそういうような状況を実際に話して聞くだけでもすごいインパクトはありますもんね。
活動の手応えと本の力
高見知英
何かこうやって活動をいろんなところで行っていて、実際に何か結果を感じたとか手応えを感じたとか、そういうようなことも併せてお伺いできればと思うんですけれども、どうでしょうか。
山本英里
ありがとうございます。私たち教育文化という活動をしていまして、具体的には学校の環境整備をしたりとか、図書館の整備、移動図書館活動といった形で、
子どもたちに本を届けたり、本の読み聞かせを行ったりということも実施しているんですけれども、やはりすごく成果が見えづらいといいますか、
例えば建物は建物がなかったところに建物を建てた、建物が建ったという成果が見えるんですけれども、なかなか子どもたちの教育というところでは明確な成果が短期間で見えるということはないんですね。
ただ、やはり本に触れたことがない、学んだことがない子どもたちが、例えば私たちが移動図書館活動で、そういった子どもたちに本の読み聞かせをするといったときに、最初はもう本当に不安な表情で、本当にけげんな目で、
目も日々の生活に疲れたような感じで子どもたちが寄ってくるんですけれども、お話を読んでそれを聞いている子どもたちの目が、やはり徐々に好奇心を持った目に変化していくんですよね。
そういった場面に、やはり私は活動を通して経験をさせていただいて、いかに子どもたちにとって、そういった、例えば短い時間でも非常に大きな影響があるんだなというのは感じています。
高見知英
そうですね。実際その様子を想像してみると、そういうような瞬間を見るっていうのは非常に嬉しいものですよね。本当にやっぱりそういうような、自分もお子さんとかに関わる機会っていうのは増えてきて関わってますけれども、やっぱりそういうところで何かお子さんに何かが届いたとか、
お子さんの何かが変わったっていうのを、自分で感じるっていうのは非常に大きなものなんだろうなというふうに思います。
山本英里
はい、そう本当おっしゃる通りで、もちろん教育支援ということで、読み書きっていった基本的な力を身につけるっていうことはとても必要なんですけれども、やはり同時にですね、子どもたちが考える力だったりとか、想像する力。
自分たちでやっぱり課題を解決して、将来を切り開いていく力を養う時間っていうのが、困難な状況にある子どもたちほどやっぱり必要ではないかなと思ってます。
本当だったらやっぱり子ども時代に子どもたちって多くのことを経験して、そこから学んで成長していくと思うんですけれども、紛争地域っていうのは一歩外に出るっていうことがやっぱりできなかったりとか、さまざまな経験を得るっていうことが制限されている。
逆に暴力的な日常を目の当たりにするっていったことを経験している子どもたちに本を通して、逆にそういったお話に触れることで子どもたちの経験値を増やしていくっていうことから、
時々の子どもたちの心の発達に必要な栄養を提供できることができればというふうに考えています。
高見知英
そうですね。本当にフィクションに触れると言いますか、物語に触れることによって自分自身救われるっていうことって結構あると思いますし、そういう時に普段の生活で得られない経験、こういうふうに考えればいいんだなとか、こういうふうに捉えればいいんだなというような感覚を得られるっていうところは非常にあるんじゃないかなと思いますし、
やっぱりそれは本当に外で学べる環境が少ない紛争地帯であればなおのことっていうところではありますね。
山本英里
はい、そうですね。私たちはなかなか活動している地域で良質な本というのがやっぱり不足しているということで、日本語の絵本をですね、訳したものを使わせていただいているんですけれども、
やっぱり普段見たことないような絵だったりとか、自分たちの普段の生活環境と異なるところで生活している子どもたちのお話なんかは、やっぱりすごく興味関心を持って子どもたちが読んでいる姿っていうのは見えますし、
国によっては本当に自分たちの村以外の地域に行ったことがない子どもたちが多くいる中で、その地域だけじゃない世界があるっていうことを知るきっかけにはなっているかなというふうには思っています。
高見知英
そうですね。本当にやっぱりそういうようなところから外を知るきっかけっていうのを得られるというのは非常に重要だなと思いますし、それは本当に自分の子どもの頃とか思い出したり、自分がいたところを思い出したりしても、そういうところって結構どこに行っても子どもの生活している世界で意外と広いようで狭かったりすることがあると思うので、やっぱりそういうのは何か読書の体験によって世界を広げるきっかけになるというのはとても重要だなというふうに思います。
山本英里
はい。
活動の課題と支援の取り組み
高見知英
何かこのような活動を行っていて、これは課題だなとか、何とかこれでどうにかできればいいなというふうに思っていらっしゃることってありますか?
山本英里
そうですね。やっぱり課題はたくさんあるんですけれども、一つは先ほども少しお話しさせていただきましたけれども、なかなか子どもたちの成長、発達を支えるための教育文化支援ということで、
著しい成果がすぐ出るわけではないんですよね。すごく長いスパンで寄り添っていくということが必要になっていきます。
子どもの成長というのをショートカットするということができないということですけれども、私たちの活動も40数年経って、もともと子どもとして私たちの活動に参加していた子たちが大人になっています。
そういった成長した子どもたちが、実は様々な分野で職を得て活躍しているんですけれども、そういった中で自分自身の家庭であったりとか、地域の学校、コミュニティの中でやっぱり子どもの学ぶ機会を守っていくということが重要だということを
メッセージを発信してくれているという話を、私も20何年活動に関わる中でそういった話を聞くようになってきまして、それくらい長いスパンで成果が見えてくると。
本当に一人の子どもが成長して、そういった運動に携わっていくことで、またその先に何百人、時には何千人という子どもたちを支える活動を継続していってくれているというのはすごく嬉しいです。
反面、やはりそこまでご支援にですね、理解をいただく活動を継続していくというのは、資金面の課題もありますし、そういった理解をですね、やっぱり現地で得ていくという、そういった難しさというのもあります。
高見知英
そうですね。資金面と理解での何か考えを共有していくというのは難しいところではありますね。
自分自身も本当に子どもに関わっているからこそわかりますけれども、なかなかそういうのって実際にやってみないとわからないというところは大きいのかなというふうに思います。
なので本当にこの事象をうまく伝えていく、そういうのは子どもに関わるかどうか、あまり知らない人に伝えていくというのはすごく難しいですよね。
山本英里
そうですね。私たちも必ずしも学力を得てすごく優秀な子を育てていくというよりは、もう多くの子が平等にですね、やっぱり学ぶ機会を得て、
それぞれの子たちがやっぱり成長していく、発達していく。同じ本を届けてもやっぱり感じるところっていうのはそれぞれ子どもによって異なるので、そういったところをですね、やっぱり支えていく。
そういう活動、それをさらに紛争地っていうところで、それがなぜ必要なのかっていうところは、なかなか理解いただくっていうのが難しくなってくるところかなとは思っています。
高見知英
確かにそうなんですよね。やっぱり、実際にそういうような現場を見てみるとか、そうやって考えてみると、必要だよねっていうふうには思うんですけど、なかなかやっぱりじゃあそういう場を見ないで、それが必要だねって言えるかどうかって言われると、自分もどう思うだろうかっていうふうに思うところはありますね。
やっぱりそういうのは、自分の心にちょっとぽっかり穴が開いてしまったような、その想像下で穴が開いてしまったような時に、まず本とかそういうものが入っているっていうことってすごく重要だなというふうには思うんですけども、それが本当に重要だっていうのに気づくっていうのは、特に平和な日本とかの環境からするとなかなか難しい、そういうふうに考えづらいところっていうのはあるんだろうなと。
山本英里
はい、そうですね。
高見知英
何かそういうようなものを伝える、資金援助をしていただけるような方たちにそういうような思いを伝えるっていうことについて、何か考えていること、取り組んでいることって何かあるんでしょうか。
山本英里
そうですね、私たちもやっぱり伝える努力っていうのをしていく必要があるかなと思っていまして、私たちの活動であったりとか、現地の子どもたちの状況を理解していただくためにどうしたらいいかっていうのは日々考えているところです。
私たちがそういった側面でいろんな活動をしているんですけれども、取り組みの一つに絵本を届ける運動というのがありまして、この絵本を届ける運動っていうのは先ほども言いました通り、
実際に私たちが活動する現場で使わせていただく絵本を翻訳されたシールを貼っていただいて、届けるという絵本と作業に参画していただくという活動になっているんですけれども、
こういった活動を通して、やはり普段全く触れることがない国に触れるきっかけになったり、やっぱりこの本をどういった子どもが読むのかなって想像するところから、その国の子どものことをちょっと知ってみようっていう、そういったきっかけになっています。
こういった活動を今後もより普及していけるといいなというふうに考えています。
またこの絵本を受け取る子どもたちも、実はこの絵本の最後のページに作っていただいた方の名前を現地語で書いていただくっていうのがあるんですけれども、
子どもたち、最後までそこのページを見る子っていうのが結構多くて、一生懸命読めるようになった文字で、日本の方のお名前を読んでいたりっていう場面に私も遭遇しているんですけれども、
そういった本を通して、やっぱり日本と海外国がそうやってつながっていく、そういったことも今、だからこそ平和な世の中をつくっていく中でできる交流の一つかなっていうふうには考えています。
高見知英
そうですね。本当にそういうようなお互いのその本を受け取った、あるいはその本にシールを貼るとかいうような形で作業を行った人の顔が見えるってすごく大きいなって思います。
本当に子どもたちの感じるところとか、日本っていう国に興味を持つっていうところ。お話を聞いて想像してみて、すごくそういうところからつながっていくっていいなっていうふうに思いました。
こういうような絵本のシールを貼っていくとか、そういう活動については基本的にそういうような活動に興味がある日本の人たち全般っていうような形が主な対象になってきたりするんでしょうか。
山本英里
そうですね。日本の国内の中で少しでも関心を持ってくださった方に参加を呼びかけていますし、私たちも年間を通して様々なイベントを行っていまして、ホームページ等で周知しているんですけども、
そういったイベントに参加していただきながら、こういった絵本の活動に触れていただくっていうのも一つのきっかけかなと思います。
また、実は日本で生活していると本当に本だったりとか、いろんな媒体があふれていますので、なかなか実は本のページを開くっていうような時間を親子で持つっていうのも時間が限られていたり、
大人になってですね、忙しさに忙殺されて、そういった絵本の世界に触れるっていう時間が限られていたりすると思うんですけれども、そういったところで本当に30分、1時間活動に取り組むことで、
実は支援の一つなんですけれども、自分自身が癒されるっていう時間になっているっていうような、そういったコメントをいただくようなこともあります。
高見知英
そうですね、確かに。本当にそういうような、なんか自分のいつもの生活とは違う空間、そういうのは大事だろうなというふうに思いますし、そういうところに触れられる機会っていうのが、実際に本当に今の日本となかなか足りない部分もあるのかなというふうに思います。
山本英里
はい、特にやっぱり海外でですね、様々な情勢不安だったりとか、コロナ禍では世界への移動っていうのが制限されていたりとか、なかなか身近な地域であっても非常に壁があったりとかしますし、
ましてや自分たちと文化習慣が違う国の人たちっていうのは、すごく異なる存在に見えていることも出てきているのかなというふうに感じます。
ただ、こういった活動を通すと、同じ絵本を見てその子どもたちが笑顔になって喜ぶっていう、子どもはやっぱり国境を越えても同じなんだなっていう、そういったところもですね、日本で楽しまれている本を海外のですね、子どもたちもそこで楽しむことができる。
そういったこともですね、少し何か身近に感じていただくきっかけになったらいいかなというふうに思ってます。
高見知英
そうですね。単純にそういうのはきっかけを、こちらから提言していくっていうような活動になっていきますよね。
本当にそういうのがなかなか、じゃあ今のこちらの日本で活動してる人たちが、そういう本と関わってそういうような使い方をする、そういうような関わり方をするっていう機会がたぶんそんなにないんだろうなっていうふうに思いながら話を聞いておりました。
IT活用と読み聞かせの重要性
山本英里
はい。そうですね。
高見知英
そして続きましてですけれども、何かこういうような活動を行っていて、ITというものについて何か関わっていきたいとか、こういうものを使いたいなとか、そういうものって何かございますでしょうか。
山本英里
そうですね。ITを使った活動というのも、私たちも取り組みの一つとしては取り入れています。
例えばですけれども、やはり支援している地域、特に山岳地域だったり壁地の地域にですね、学校の教員の方々にですね、研修を行うと言いましても、本当に数時間歩かなきゃいけないとか、中心地から何時間も車で行かなければいけないと。
そういった先生方がですね、やはりいろんな先生自身が能力強化していくための研修機会にアクセスできる、アクセスも限られている。
そういった中で、例えば研修教材をですね、デジタル動画等で収録して、それを見ていただく。
例えば紹介する教材の使い方であったりとか、図書館のですね、活動を紹介する。そういったものをですね、デジタル化して紹介していくというような取り組みは少しずつ始めています。
まだまだ私たちが活動している地域はインターネットのアクセスが限られていたり、電気がなかったりするので、なかなかやっぱりITを中心に活動展開していくというのが難しい部分があるということが一つと、
IT自体はですね、学びの可能性をやっぱり広げていくツールだと思っています。ただ同時にそういった、そのツールにアクセスできる、できないで、より学びの格差をですね、生んでしまうという側面も出てくるのかなというところは私たちも慎重に取り入れることを検討していっています。
なので、効率が良いからとか便利だからっていうだけではなくて、誰の学びをですね、どういうふうに支えていきたいのかっていう側面からうまく本とITをですね、組み合わせていくことができたらいいんじゃないかなというふうに思っています。
高見知英
そうですね。本当にインターネットって場所を超える力がありますので、やっぱりそういう交通の便が難しいところ、直接行くのが大変なところに使うっていうのは本当に有効な方法なんだろうなっていうふうに思います。
自分自身も一時期交通の便があまり良くない場所、外に行くので本当に電車バス通して3時間かかるかなぐらいなところに一時期いたこともあって、やっぱりそういうところだとなかなかインターネット使わないと情報のやり取りってできないし、
じゃあちょっと会って話そうよと言っても毎日話せるかと言ってもそれは無理だっていう、車でも1時間かかるのにとかいうようなことになってしまったりするので、やっぱりそういうところをつなぐっていう力はインターネットすごい強いんだなというふうに思いましたし、それを有効に使っていきたいなっていうふうにはとても思います。
ただその反面やっぱりそもそも設備が置けないとかいうような事情もあると思いますので、やっぱりそういうようなところっていうのは使えるところでは積極的に使えるとと、そうでない方法もしっかり模索していくというような仕組みが重要になってきますもんね。
山本英里
そうですね、本当に教育の機会を損失している地域だったり、紛争地だとなかなか校で歩いて学校に通うっていうことができない場合だったりとか、そういった時にはもうそれこそラジオだったり、私たちもテレビを通じてお話読み聞かせを行うっていうような取り組みっていうのも過去にしてきているんですね。
ですので積極的に使える場面では使っていきたいというふうに思っています。
他方で私たち特に力を入れている取り組みがお話を読み聞かせるっていうところなんですけども、これはやっぱり大人がどういった形であっても子どもに本を読んであげると。
これは上手い下手に関わらずですね、大人が子どものために時間を使う、子どもに集中して向き合うっていう、そういった時間っていうのがすごく重要だと。
特に紛争地域では生きていく、生活していくっていうことに精一杯なんですよね、大人、親も大人も。
そういった中でやっぱり子どもがですね、大人から愛情を感じる時間っていうのがものすごく少ない。
そういった時にやっぱり本一冊でも読み聞かせるっていうこと、これは必ずしも親でなくてもそういった大人が自分のために時間を使ってくれたっていうのも一つの愛情表現になるというふうに私たちは思ってまして、
読み聞かせる時間っていうのを推奨してます。
こんなふうに言いながらも自分自身も振り返れば日々の生活忙しくて、自分の子どもになかなかそういった時間を避けてないなって反省する中で、
やっぱり絵本をですね、一冊読むっていうのは割と自分自身も仕事からの切り替えになって、短い時間ですけれどもすごく有意義な時間になってるなっていうのは最近自分でも実感しているところです。
高見知英
やっぱり読み聞かせるっていうか、文章を読んでそれを聞いてもらうっていうのはとてもよいなというふうに思います。
自分もやっぱりそういうものを見る機会が最近増えてきてますので、そういうものがそばにあるって大事だと思うし、
そういうものを直接本を読むことができない状態でもそれがあるっていうのはとてもよいなというふうに思います。
山本英里
はい、ですので、そういった時間とうまくITのテクノロジーっていうものを組み合わせて、私たちが大事にしているものを大事にしながら活動を継続できるといいなというのは感じているところです。
高見知英
そうですね。
活動への参加と情報発信
高見知英
それではこれを聞いている人に何かその他にしてほしいなと思っていることは何かございますでしょうか。
山本英里
はい、私たちが活動している学びを届けるっていうのは本当に海外の紛争とかそういった話をするとすごく大それたことをしている活動のように思われてしまうかもしれないんですけれども、
私たちはやっぱり子どもが一人一人がどういう状況であっても子どもとしてきちっと育っていく環境を整えていくっていうのは重要ではないかなというふうに考えています。
その中で本当にこの1冊の本が与える影響っていうのが非常に大きいと、その子の人生の中でやっぱり明日もう1日頑張ってみようという気持ちにさせてくれるっていう本になりますので、たった1冊ですけれども、それがその子の学びになり、
またそういった積み重ねがやはり相手のことを考える、相手の国のことを考える人が増えていって、やがてやっぱり平和な社会につながっていくんじゃないかなと思ってますので、こういったすごく地道な活動にはなるんですけれども、
ぜひ多くの方に支えていただいて継続できるとありがたいなというふうに思ってます。
高見知英
そうですね、本当にやっぱりそういうような子どもが子どもとして育っていくっていう環境っていうのはこちらとしても見守っていきたいでいいか、作る手助けをしていければいいなというふうに思っています。
山本英里
はい、ありがとうございます。
高見知英
それでは今後、インターネットでシャンティ国際ボランティア会の活動を知るにはどのようにすればよろしいでしょうか。
山本英里
はい、インターネットでのですね、私たち様々なFacebookであったりとか、YouTubeであったり、そういったウェブサイト、様々な媒体で活動を紹介していますので、ぜひそちらをご覧いただけたらと思っております。
また私たちの活動のキーワード、本の力を、生きる力に。であったり、本を通じた教育支援といったワードをですね、検索していただいたり、広く伝えていただけるとありがたいなと思います。
高見知英
こちらの概要欄にも記載ございますので、ぜひそちらの方でもウェブサイトを見ていただければと思います。
山本英里
よろしくお願いします。
高見知英
それでは最後の方にはなってまいりますけれども、シャンティ国際ボランティア会の活動のキーワード、こちらをお伺いできますでしょうか。
山本英里
はい、私たちの活動のキーワードは、本の力を、生きる力に。です。
高見知英
本の力を、生きる力に。。
山本英里
はい。
高見知英
ぜひ何かその言葉に込めた意味とか意図とかお伺いできればと思うんですけども、それはどうでしょうか。
山本英里
はい。私たちはですね、やっぱり一冊の本を子どもたちが開く、それがですね、学びの機会につながってくるというふうに考えておりまして、
学ぶことでですね、生きる力、これは繰り返しになるかもしれないんですけれども、決して知識、学力をつけるだけではなくて、考える力、共感する力、コミュニケーションの力といった、そういったですね、力を育てていく。
その中で様々な困難に直面したときにですね、解決策を自分自身で見出していけるような、そういった生きる力を育んでいきたいという思いで、このキーワードにしています。
高見知英
そうですね。本当にこの本、必ずしも本かどうかというとまた変わってくるのかもしれませんけれども、例えば物語に触れることってすごくやっぱり、自分の考え方にすごく大きな影響を与えるなっていうのは常々思っています。
やっぱり物語に触れたことが多ければ多いほど、いろんな人の考え方を違和感なく受け入れるってこともできるし、その人と話し合うってこともできると思うし、やっぱり何かトラブルがあったときにどうやって対処していけばいいのかなとか、そういう柔軟さも結果に出てくるんじゃないのかなというふうに思うので、
やっぱりまずは物語に触れること、それによって得られることが増えていけばいいし、そういうような環境を守ることっていうのも大事にしていきたいなというふうに思いますね。
山本英里
はい、そうですね。やっぱり紛争等で日頃から暴力的な状況を目の当たりにしている子どもたちがですね、その子たちにとってはそれがもう全ての世界になっていってしまう。
そういう中で世界っていうのは広く平和な社会っていうのはあるっていう、それすら知らない子どもたちが多いので、そういった子たちにですね、やはり生きる希望っていうのを本を通じて届けていけたらというふうには考えています。
高見知英
そうですね。本当にやっぱりそういうのは、特に自分たちの生活みたいに、物語に直接触れないでもいろんなところに触れられるものがあるっていう環境と違って、本当に紛争自体だと直接日常生活で得られる物語とか得られるものが少なくなってしまうので、それを何らかの価値で補っていきたいなというふうには思いますね。
山本英里
はい。
高見知英
それではその他何か、これは言い忘れたな、これぜひ言っておきたいなというようなこと何かございますでしょうか。
山本英里
はい、ぜひ多くの皆さんに私たちの活動を知っていただいて、またぜひ参加してみていただきたいなというふうに思っています。
今日は海外のお話を中心にさせていただいたんですけれども、シャンティは国内においても国内の災害時にやはり同じように本を通じた支援というのも実施していますし、国内においての子どもたちへの支援というのもここ最近活動させていただいておりますので、
ぜひ多くの方に知っていただき、活動を支えていただきたいと思っています。
高見知英
そうですね、本当にこういうのを知ってみてほしいなというふうに思うし、参加してみてほしいなというのを思いますね。
山本英里
はい。
高見知英
それによってやっぱりいつもと日常とはちょっと違う体験ができるし、いろんな日常とちょっと違う考え方というのも得られると思うので、
まずはシャンティの活動を見るところから知るところから始めていただければいいなというふうに思いますね。
山本英里
はい、ぜひよろしくお願いします。
活動キーワード「本の力を、生きる力に。」
高見知英
ありがとうございます。
山本英里
ありがとうございます。
高見知英
それでは、今回のゲストはシャンティ国際ボランティア会山本英里さんでございました。山本さんどうもありがとうございました。
山本英里
ありがとうございました。
高見知英
はい、ありがとうございました。
今回は1980年代初頭、カンボジア難民支援をきっかけに発足し、現在はアジア7カ国8地域にて本を中心とした教育文化支援を行うシャンティ国際ボランティア会の山本英里さんに活動の内容や思いを伺いました。
紛争の影響で暮らし、文化、そして学ぶ環境を失ってしまった人たちが多くいたカンボジアの難民キャンプ。難民の方々が生き延びるための支援と同時に、自分たちのアイデンティティを取り戻してこれからどう生きていくかを考える力が必要なのではないか。
そんな問いがきっかけとなり生まれたシャンティ国際ボランティア会。
活動は建物の建設から教員や図書館員といった人材育成、そして学びのための教材作りなど多岐に渡ります。教育文化に関わる活動は地道で時間がかかるもの。
しかしそれでも、最初は本当に不安な表情で怪訝な目をして、日々の生活に疲れたような感じで出会った子供の目が、お話を読むことによって徐々に好奇心を持つ目へと変わっていく。
そういった場面に活動を通して出会い、子供たちにとって物語に触れるということは大きな影響があるんだなと感じた山本さん。
自分たちで課題を解決して将来を切り開いていく力を養う。それが困難な状況にある子供たちほど必要なのだ。
そのような思いを乗せて、シャンティ国際ボランティア会は今日も活動を続けていきます。
シャンティ国際ボランティア会の活動のキーワードは、「本の力を、生きる力に。」
「決して知識、学力をつけるだけではなくて、考える力、共感する力、コミュニケーションの力といった、そういった力を育てていく。」
「様々な困難に直面したときに、解決策を自分自身で見出していけるような、そういった生きる力を育んでいきたい」と、山本さんは言います。
紛争などで日頃から暴力的な状況を目の当たりにしている子供たち。
ともすれば、その子たちにとってそれが世界の全てになってしまうような環境。
そういう中でも、世界は広く、平和な社会というのはあるのだということを伝え、やはり生きる希望を本を通じて届けていけたら。
シャンティ国際ボランティア会は海外の活動だけではなく、国内の災害時も同じように本を通じた支援というものを実施しています。
まずは、ホームページやSNSで紹介されている現地の情報に触れるところから、世界の子供たちに思いを馳せるところから、シャンティ国際ボランティア会の活動を見て知ってみませんか?
エンディング
高見知英
今回のまちのえんがわキャストは以上で終わりです。皆様の活動の参考になるところがあれば幸いでございます。
この番組の感想は、YouTube、stand.fm、LISTENなど配信環境のコメント欄で受け付けしております。
ぜひコメントをお寄せいただきますと幸いです。
今後も、この番組では様々な拠点で地域活動、コミュニティ活動をされている皆様の活動を紹介してまいります。
それぞれの視聴環境にて、ポッドキャストの購読ないし、チャンネル登録などをしてお待ちいただけると幸いです。
それでは、今回聞いていただきましてありがとうございました。また次のまちのえんがわキャストにてお会いいたしましょう。
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