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2022-12-28 19:52

#5-3 アートとは?ちまたとは?NPOクリエイティブサポートレッツ久保田瑛さんが一周廻って浜松に戻ったいきさつ!

ゲストプロフィール

久保田瑛。92年生まれ浜松市出身。大学時代、シェアハウスに住みながら他拠点生活を送る。重度の知的障害がある弟、久保田壮(たけし)との生活の中で、家族と社会、私と公の狭間で揺らぎながら生きる。障害福祉サービス、アートプロジェクト、文化センター事業などを行うアートNPO、認定NPO法人クリエイティブサポートレッツスタッフ。

認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ:http://cslets.net
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前回の続き
逆に中谷さんがおっしゃっていたような、いろんな界隈のことを知っているという子は、普通に友達なんですよね。
分かるみたいな感じで、普通に自分もうつ病を抱えながら大学に来ていたりとか、そういう子も全然いたので、哲学家とか本当にいろんな人がいるタイプだったので
そういう子たちは、来るっていうよりかは本当に、分かる、友達だわ、みたいな感じで終わるみたいな
そういう子じゃなくて、全然違う、全く価値観合わないだろうな、みたいな人を連れてくれたり
最高!
いろいろ好きなんですよね。でも、きんきりするんですけど、揉めるし
いいっすね。なんか、それこそ上々企業とかの偉い人たちとかに来てぶち壊すって、嬉しいですよね。
じゃあ、1週間みんなで3階シェアハウス行ってらっしゃい、みたいな。
そうですよね。面白いのやりたい。
それなんか、ぶち壊すわけじゃないけど、揺さぶるのはやっぱりやりたいんだ。
こっちも揺さぶられますしね。
なんか、倉庫に閉じたくないですよ、私やがていうと、両方ともに。
やっぱ施設って、どうしても構造上閉じがちになるので、常に新しい風を入れたいし、やっぱ同室的な人たち入れてても、どんどんなんか、
社会からとは離れたものとして、プラットフォームみたいになっちゃうんだけど、そうじゃない人を、私はこう、ある意味自分がバランスみたいなので、
教会で生きてたゆえに、いつもそう思うんですよね。
全く反対の人たちだと思ってた人たちの横にリーチしたいとかって、いつも思っちゃうんですよね。
でも、完全にそれ、アーティストですよね。
確かに。
だって、めちゃくちゃその話聞いてると、すごいインタラクティブなアートだなっていうふうに、なんか聞こえてくるような気がするんですけど、
結局そこに、今、増達してるのはすごいでも面白いよね、最初の若かりし頃で、
東京でって言って、帰ってきて、自分もこう、あれっつ、いいな、ひなたぼっこって言って帰ってきたら、割合そこにこう、一周回って、近づいてきてるっていう感じで。
あれ、私、レッツっていうか、たけし文化センター含め、レッツのコンセプトって、めちゃめちゃ面白かったんじゃないかって気づいちゃったよね、そのぐらいに。
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気づいちゃった。
そう、合宿とかし始めたぐらいに。
あれっつって。
あれっ、みたいな、あんだけ否定してたのに、なんかギャラリーとかでちょっとバイトしたりとかもしたんですけど、
ファインなアートはいかがっつってね。
そう、やっぱこう、マーケットの話ばっかだし、知らんかなみたいな感じがあって、
それはもちろん、アートマーケットがちゃんとあるっていうのはすごい私は否定はしないんですけど、
でも自分の中の当事者性には全然落とし込まれなくて、
当事者性ね。
うん、私、それのバイヤーやる?みたいなところで、
なんかあんまり必然性を感じられなかったというか、面白さはあんまり感じられないなって思ったりして、
そういう友達とか呼んだりとかして、一周回って、ほんとに一周、7年間ぐらいかけて一周回って、
あれ、ここ面白いんじゃない?みたいな。
それで大学を7年かけて卒業して鎌松に戻ってくる。
もう1回休学してますが、もう1回休学したときもほぼもう利用者みたいな感じで休学して、
1年、でもあれですね、卒業したのは障害のある人の表現活動と社会的役割みたいな論文書いて卒業したんですけど、
鎌松に帰ってくるまでの1年間は違う仕事をしてます。
どういう仕事をしたい?
そうですね、ちょうど2020年の東京都パラリンピック、オリンピック事業があったので、
東京都がやってる東京都アーツカウンシルという機関があるんですけど、
いろんな文化プログラムをやる機関なんですけど、そこも合わせて東京芸術日々の勝彦先生とか、
そういう先生たちと一緒に障害のある方とアーティストの共同アートプロジェクトみたいなのも展開されてまして、
オリンピックに向けてやってこう、みんなに知ってもらおうみたいな。
実は今も続いてるんですけど、
オリンピックのその当時のレガシーは結構多様性だったりしたので、
そういうプログラムをイギリスに真似て、結構東京都ももう10年ぐらい前から仕込んでて、
それに学生自体ボランティアって言ってたこともあったので、声かけていただいて、
ただちょっとこう、新卒で入るにはすごいハードル高いぞと思い、
最初はじゃあすいません、ちょっとインターンから始めさせてくださいっていう感じで、
インターンしてたんですけど、主には東京都上野の方の美術館であるフェス、
ターンっていうプロジェクトだったんですけど、
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ターンフェスっていうフェスがあって、いろんな福祉施設にアーティストを派遣して、
成果じゃないけど持ってくる、フェスの期間はやってきた活動を発表するみたいな、
アーティストと一緒に福祉施設に行くコーディネーターもやったし、
フェスで実際に運営、下っ端ですけど運営をするっていうのもやってました。
大々的にテーマとして、コラボレーションみたいなものがされてるっていうところに対して、
感じてたこととかっていうのもあったりとか。
それちょっと聞いてみたいね、国家的な。
私でもやっぱり弟がいる。
そしてレッツがある。
そして私はある種の普通の教育を受けて、それをやるみたいな意味も込めて読んでいただいた感じなんですよね。
もともと自分の実力以外のものもいっぱい付け足されながら、
たぶんそこに関わりを入れてもらったっていう経緯もあるんですけど、
やっぱなんかめちゃくちゃ悩みましたね。
なんかやっぱりお祭りを作る、そしてオリンピック。
特にオリンピックっていう超巨大なものに向けてのお祭りを作ってたり盛り上げを作っていくっていう作業と、
アーティストと福祉施設が交流するっていう作業は、時間が全然足りないんですよね。
もう本当に足りないんですよね。
パッと3ヶ月半年でやってねって言ってできることじゃないと。
だってレッツ20年かかってるんですよ。
しかも10年くらいはすごい試行錯誤してて、それからバーみたいなところが生まれて、
福祉サービス事業に展開してるって形ですけど、
それ3ヶ月とかで、とりあえず一緒に家帰りとかっていうのはできるけど、
それはすごい難しいっていうのは感じたし、
しかもちょうどその時プライベートで、父が本当に亡くなりそうで、
家を出る状況になって、
しかもその時にたけし文化センター連絡所、レッツの新拠点も立ち上がる時だったので、
プライベートがめちゃくちゃな年だったんですよね。
その時に今まで家族会合をずっと母と父が弟のことは基本、
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日はレッツに通って、夜とかは父と母が見てたんですけど、
そこに父がいなくなったことでどうなるみたいな話がずっとされてたりとかして、
新しくヘルパーを入れなきゃとか、ヘルパーが全然足りないとか、
そのままじゃ入所かもみたいな。
私は戻ってくるなんて散々言われてたんですけど、
自分の道を自分で自立して働けみたいな感じで言われたんですけど、
いや、これは何が自分にとって大事だろうかみたいな。
お二人のお話も聞いてちょっと通じるなと思ったんですけど、
ちょっとふと立ち止まった時に、私が今やるべきこととかやりたいことって、
オリンピックの授業やりたいんだっけみたいな。
本当にでも当時のキュレーターの方々とかにも泣きながら、
いやもうちょっと私お父さんがみたいな。
いなくなりみたいな。
むちゃくちゃなんですけど、今やってますこれみたいな。
自分の中で消化できません。
で、もうこの授業すごい興味あるけど一旦戻らせてくださいって言って戻ったりしました。
戻りました。
1年後ぐらい。
それで1年ぐらい。
そうですね。
じゃあそこでもう久保武の問題だというところを、
自分が4人のメンバーのうちの1人だよねっていうところで戻ってきて、
戻ってこなくていいって本当に言われたのに。
私体調も壊しました。
普通にその1年で。
もうなんかクタクタになってしまって、
もうなんか自分の中で本当に消化ができなくて、
で、一旦ちょっと帰っていただきたいっていう感じで帰って、
で、レッツのバイトから始めるみたいな感じで始まってます。
そこからだいたい僕らの知るアキサの活動につながってくるっていう感じですかね。
なーっと。
重い。
重くないですね。
なんかすごい濃い。
濃いよなー。
生き延びた感すごいあります。
いろんな人に助けてもらえながら、ちょっとやっぱ20代は生き延びたなみたいなところがすごいある。
今はだからその辺のがやっと今回聞いて、
すごい例えば今のやり始めてるちまた会議とか、
ちまた公民館とか、
こないだやったオンラインクロスロードとか、
そのレッツアートNPOだよっていうのはなんか腑に落ちた。
あ、本当ですか。
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私自身の感覚ですけど、
このレッツの得意な、得意っていうか変わってるところって、
プライベートな問題がパブリックに変換されてるってところが結構肝だと思ってて、
その個人の問題、
例えばたけしの弟の生まれで障害があって、
家族が社会から就営して、貸してきて、みたいな話はよくあるじゃないですか。
それって社会の問題でしょって言って、
アートを通じて回路見つけていくみたいな。
提示しちゃうっていうね。
普通そういう出し方しないもんね。
そうなんです。
たけし文化センターっていうのも、今のレッツの事業も、
個人っていうのはすごい大事にしてるので、
私が個人の熱意とか個人の大切にしてるものから文化創造とか表現って始まっていくよね、
みたいなところが根底にコンセプトとしてあるので、
私は結構オリンピックとかやってるときに、
私にとっての個人もないし、
全体的に誰のためにみたいなところが、
やっぱり大きな事業ってふわっとしちゃうんで。
ふわっとするし、やっぱり接続できなくなってくるよね。
できなくなりますね。
それがやっぱり、
自分にもともとインストールされてたものがかなり違ったので、
苦しくなってやめちゃったみたいな。
なるほど。
その後は結構いろんな、
ちょっと家に帰る前にいろんな、
それを卒論で扱ったいろんな全国の現場を見にバックパッカーみたいな感じで旅しました。
他の仕事もちょこちょこその1年は、
そのターンのプロジェクトだけじゃなくて、
小道でやってるアートプロジェクトのインストーラーみたいなのをやったりとか、
九州の福岡の先生のとこに行ったりとか、
そういう風な感じで、
自分が知ってきたものを実際に見るみたいな旅を1年してるんで、
私は就活は一切してません。
結構今までの収録というかラジオって、
地方と東京のどちらかに行って、
いろいろあって帰ってきたっていう感じだったんですけど、
地方だからこれがいいとかっていう風な、
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今日はそういう話じゃないなというか、
すごく家族っていうかパーソナルな話だったよね。
そうかも。
そうなんだよな。別にそういうことだよな。
みんなそういう地方とか東京はとか浜松は地方はっていう言葉にしてるけど、
でも全部そういう皮をはがいていったら、
今日のアキさんみたいな話になっていくのかもしれないですね。
親父がとか兄弟がとか。
そこまで話せるといいですよね。
島田会議もそれが結構ハードですよね。
面白いな。
社会全体の中で何かを語ろうとするときって、
一枚分かりやすくラベルというかラッピングしなきゃいけない感じはあって、
それをずっと言い続けてると、
いつの間にか自分がその文脈の中で今までやってきたっていう風に思い込んじゃうんだよな。
自分も錯覚するよね。
違うんだけど実は多分。
自分で自分も納得させてるんだろうね。
東京は家賃が高くてとか人が多くてとか。
本当の本当は違うかもしれません。
これあらじゅう誤解やん。
なんかでも面白い切り口が、
もうちょっとこれまた別の機会に掘ってみたいかもしれない。
これもうちょっと第2回をやりたいなっていう風に。
嬉しい。
そうだね。
私もすごい思ってて、
逆に地方に戻ってきた人たちって、
それは街でとかって役割的なやつはすごい思うんですけど、
でも実際こう育てとか、
そういうところで何か葛藤もあるじゃないですか。
ローカリアならではの葛藤みたいなところとか、
それこそパーソナルな話。
いっかれでもありますよ。
逆に中谷さんとか見てると、
聞いててすごいおシンパシーを感じたのは、
パーソナルな領域とコモンの領域が似て、
同じ場所にあるじゃないですか。
双股とか熊っていう。
そうですね。
そうですよね。
それはすごいあるなと思って。
これやっぱ意外と辛いというか、
自分から望んでそっちに行ったっていうのはもちろんあるにせよですけど、
やっぱりプライベートっていう風なところと、
パブリックじゃないですけども、
社会的なっていう風なところが、
もう同一になってしまっていると、
自分の生き方自体がすごく窮屈になるなっていう風に、
最近感じてることなんですよ。
だからいきなりウッドベース始めてみたりとか、
わけわかんないことを始めるんですよね。
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自分壊しを。
自分壊しを定期的にしないと、
なんかやっぱり息苦しくて、
それこそ窒息不振になるんですよ。
なんかやっぱりだから、
さっきの話にちょっと思いますけど、
ラベリングされていくというか、
自分がこういう人間だっていうふうに規定されていくっていうのは、
基本要因って結構あることだから。
でも宿命だよね。
宿命。
やって認知されて。
ありがたいことだし、
それを目指していく。
何者かになりたいっていうふうに思ってやっていくんだけど、
いつの間にかそれがね。
いつの日か。
そう。
立ち止まらないといけない時もあるよね。
そうなんですよね。
それ喋りたいな。
どうします?これ、ボリューム2にしましょうか。
ちょっとじゃあ。
ぜひ。
じゃあちょっと。
ちょっとあきさんの喋りが上手くてね。
聞かせる話が多くて。
めちゃ聞いちゃった今日。
ずっと喋ってた。
時間も読んでて。
喋った方がいいかなみたいな。
じゃあそれをしましょうか。
これはちょっと、じゃあ2件目いきますか。
2件目で。
今度はじゃあ今とこの先の話みたいな、
未来の話っていうか。
ぜひ。
そういうのをテーマと。
生存戦略の話を。
地方生存戦略あるかも。
いうタイトルに。
そうっすね。
いいね。
やりましょう。
じゃあそんな感じで。
はい。
今日はそんな感じで終わりたいと思います。
また次回。
次回へ続く。
それ言いたかった。
ありがとうございます。
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