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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。このチャンネルでは、読書とIT時代のリテラシーを中心に好きなものの話をしています。
今回お話しするのは、「自動運転バスはすぐに普及する。たぶん。」というものです。今日は、最近のニュースを見て思ったことを話します。
興味を持ったニュース記事のタイトルは、「自動運転は楽するだけじゃない。ネクスコ中日本の実験でわかった安全面でのメリットとは。」というものです。
Yahooニュースなどの各サイトとYouTubeでも配信されています。概要欄にリンクを貼っておきますので、見てみてください。
過去の高速道路を使った自動運転実験で見えてきたメリットが興味深かったのです。
この実験は新東名高速の建設中の区間を使って行われたものです。一般的に自動運転者としてイメージするのは運転操作をしなくても走る車だと思います。
まあこれは身も蓋もない当たり前のことですが、それをどうやって実現するのかを想像してみると、目的地を設定してそこまでのルートを計算し、車の周囲の状況を監視しながら安全に車を動かすという感じになりますかね。
このタイプの自動運転はテスラをはじめとして各国で開発が進んでいるものではないかと思います。
今回見た記事が興味深かったのは、これとは少し違った実験が行われていたことでした。
違うところは、車側だけではなく道路側もこう機能にできないかという発想が入っているからです。
20年以上も前のことになりますが、この発想の初歩の実証実験の一部に参画したことがありました。
実験用に開発された車載と道路に面したお店を接続して情報提供を行うデモシステムを開発したのです。
駐車場に車を入れるとお店からの情報が車載に表示されるような感じですね。
これにはETCに使われている通信システムを使用しました。
すごく限られた実験でしたが、プロジェクト全体ではもっと大きなテーマがあって、それは道路と車の連携というものでした。
隣のグループではもっと興味深い実験システムを作っていました。
それは、車のワイパーが動いているという情報を集めて、そのエリアで雨が降っていることを検知するというものでした。
天気を知るためなら他にも効率の良い手段がありそうですが、ポイントはそこではありません。
走り回っている車をエリア全体の状況を知るためのセンサーとして使うという発想です。
車には様々なセンサーが稼働しています。
そこに通信手段が搭載されると、その情報を集められるというわけですね。
ここに自動運転に必要な新たなセンサーが加わると、今までは集めるのが困難だった道路の情報を集められる可能性があるわけです。
すぐに思いつくのは車載カメラの映像の利用ですね。
今は事故やトラブルの時に備えて車載カメラを積んでいるケースが増えていますよね。
このデータをもっと活用しようということです。
映像をAIで解析すれば、路面に何かが落ちているとか、アスファルトが劣化しているみたいなことをリアルタイムに把握できるかもしれないのです。
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他にも様々なセンサーを積むことができたら、道路の陥没事故みたいなものを事前に察知できるかもしれません。
この発想は、実は新幹線で実演しようとしているものとよく似ています。
最近ドクターイエローと呼ばれる線路の設備点検車両が引退するというニュースを見た方もいると思います。
なぜ引退するのかというと、ドクターイエローでやっていたようなことを通常運行の列車でも行えるようになったからなのですね。
この発想を自動車に展開すると、一般の道路でも同じようなことが行えることになるのです。
この鉄道システムの発想をうまく流用してシステムを構築すると、バスとか物流用のトラックを自動で走らせるための安全システム構築に活かせるような気がします。
全ての機能を自動車側で完結するのではなく、道路側も高機能化しようというのは、ものすごく日本人的な発想だなと思いました。
安全に慎重な日本人ですが、僕が認識した時点からでも20年以上の技術が蓄積されていることを考えると、自動運転バスやトラックは案外早く実用化される気がします。
テコになるのは人手不足です。自動運転タクシーの実用化ももうすぐでしょう。
そして自動運転車がたくさん走るようになると、人が気まぐれに運転する車の危険性が際立ってきて、一般の車も安全機能側から自動操縦が当たり前になることでしょう。
ブレーキとアクセルを踏み間違えてコンビニに突っ込むみたいな事故が、未だにあるのはおかしいと認識がもっと強くなると思います。
だって、例えばマニュアルミッションの車を運転するのって今や一部のマニアだけじゃないですか。
あれ、よく考えるとものすごく非人間的な操作をしていると思いませんか?
10年後くらいには、昔は車を全部人が運転していたんだって、危ないよね、信じられない、と話す時代が来そうだなと思っています。
僕が子供の頃に雑誌や図鑑で見ていた21世紀がやっと来るなぁと、ちょっとワクワクしながら動画を見守っていきたいと思います。
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今回は、自動運転バスはすぐに普及する、たぶん、という話をしました。今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。