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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、自動翻訳はそれ自体が成長して僕たちの言語能力の成長を促すかも、というものです。
水曜日は、ITを中心とした技術的な話をしています。
最近、海外ユーチューバーの動画を見ていると話をよくしていますが、見るときには字幕を出すときと出さないときがあります。
原則は字幕なしで聞くのですが、英語以外を話すユーチューバーの場合は字幕を出すことが多いのです。
YouTubeの字幕は、この場で自動翻訳されているものが大半です。
英語以外はほぼそうみたいですよね。
これ、現状ではまだまだ感があります。
そもそも話し言葉を逐次翻訳するのは難しいですよね。
同時通訳はものすごい技能で、できる人はほんの一握りなわけですしね。
なので、自動翻訳の字幕を見ると、何を言っているのかわからないこともしばしばです。
だいたい話し言葉を認識すること自体がとても難しくて、認識した言葉を他の言語に置き換えるのもとても難しいのですから、うまくいかなくても仕方がないのです。
でも、大量に字幕を見ていてふと思ったことがありました。
認識精度も翻訳の妥当性も向上していくはずだから、結果的に字幕もより正確なものになっていくのだろうということです。
これ、自動翻訳ならではですよね。
映像に字幕を焼き付けるのではなくて、その場で字幕を作るメリットはここにあります。
ひょっとすると、見るたびに字幕が変化するかもしれないのです。
そうなったら人間がやっているような感じじゃないですかね。
同時通訳する人は常に学習しているから、通訳の精度は回を重ねて成長していくはずですよね。
それが経験というものでしょう。
同じことが自動翻訳のAIにも発生していくはずです。
この精度を上げるための学習データは、我々がいつもしている会話ということになります。
そろそろ生まれつつある音声ベースのユーザーインターフェースを我々が使って、
うまく聞き取れなかったり意味がわからなかったときに聞き返すということは、AIにとって重要なフィードバックになります。
そのフィードバックを使って、どんどん学習してモデルを改善できるのです。
その学習したモデルを自動翻訳に適用すると、機能とは違う翻訳ができるようになるでしょう。
YouTubeなどで表示される字幕は、こんな仕組みで、昨日より今日、今日より明日という感じで変化するのです。
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もちろんハードルはたくさんありますが、たぶん人間が言葉を覚えていくときと似たような過程を踏んでAIは進化していくでしょう。
それも人間とは比べ物にならないスピードで。
怖いと感じる方もいるかもしれませんが、便利になるって考える方がいいと思います。
車は事故を起こすから怖い、使わないっていう人もいるかもしれませんが、
大半の人は便利だと受け入れているように、たぶん僕たちはAIと一緒に成長していくことができるでしょう。
動画の自動翻訳を見て、僕たちは外国語を覚え、普通に世界中の人々とコミュニケーションをするようになるのではないでしょうか。
車も使うけど、歩けるときは歩くみたいな感じで。
YouTubeの海外の動画を見ていて、そんな未来を妄想して楽しくなってしまいました。
今回は、自動翻訳は、それ自体が成長して、僕たちの言語能力の成長を促すかも、という話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。