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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とITつながりで生まれた今風の大好きなものの話をしています。
Gemini Canvasでの試行
今回お話しするのは、【Gemini Canvasでアプリの要件定義をしてみて思ったこと】というものです。
おはようございます。今日は週に一度のちょっとだけ真面目な話をする日です。
最近はAIを使えるようになるための試行錯誤の話をしています。
僕はGoogleが好きなので、AIシステムはGeminiに課金しています。
ChatGPTやCopilotも試すことはありますが、基本はいつもGeminiです。
Googleのサービスを長く使ってきたので、自分のデータが結構溜まっていて、
多分いずれは溜まっているデータをAIでうまく活用できるかもしれないですからね。
それはそれとして、もちろん新しい何かを作るためにも使いたいと思っています。
で、と思ったことがありました。
いろんな人がチャレンジしている、AIでアプリを作るというやつに、僕もチャレンジしてみようかなと。
SNSには、ゲームを作ってみたとか、どこかのサイトと同様のものをサクッと作れたみたいな話がたくさん流れてきますが、
これを見て思ったことがありました。
それは、こういうトライがAIと人がやることの境界線を可視化してくれるのだということです。
フロント一つでこんなことができた、みたいな話を聞くと、
なんだかわからないけど、AIってすごい、怖い、みたいな感覚になってしまいますが、
それは使ってみていない時の感覚なんですよね。
そこで、自分が欲しいアプリを作ってみようと思い立ちました。
作ってみようと思ったのは、毎週20本とか30本とか見ているアニメの視聴状況を管理するアプリでした。
今はGoogleスプレッドシートで管理しているのですが、これだとスマホで使うのが厄介なんですよね。
今日放映予定の作品をスマホの小さい画面でサクッと見られるようにしたいというのが最初の着想でした。
ひとまずジェミニを開いてキャンバスをオンにします。
そうすると、AIが生成する成果を見ながら、フロントで修正していくことができるんです。
AIとの共存
アプリでやりたいことをプロンプトで書いていきます。
すると、アプリの要件をどんどん整理して要件定義書を作ってくれます。
最初のプロンプトで矛盾点や問題点を指摘するようにと指定すると、要件書の中にそれらが挙げられるので、
ひとつずつプロンプトで答えていくと、要件定義がどんどん書き換えられていきます。
この経験はとても面白いです。
ただ、やっていくと気づくことがあります。
それは、自分がやりたいと思っていることは、かなり曖昧なところが多いということです。
それそうですよね。世の中はそういうものだから、
要件定義を行う漂流工程のエンジニアとかコンサルとかアナリストがいるわけです。
AIを使うのも同じことなのですね。
やりたいことを明確に表現することができなければ、AIを効果的に使うことはできません。
実際に使ってみると、プロンプトひとつがどれだけ大変なのかをおもしろいことになります。
明確に表現することができるようになるためには、人間の側に学習や経験が必要になるわけです。
現在の生成AIは、学習したことを検索して高速にアウトプットできるものなのだ、ということですね。
これは、人間が何かを学習するときにもすごく役に立ちます。
AIを使いながら学習と経験を積んでいったら、人間側の成長スピードも速くなるでしょう。
だから、若い人は僕たちよりもずっと速く成長できるはずです。
じゃあ、僕たちみたいなそれなりの経験を積んできた人が不要になるかというと、そんなことはありません。
これまでの経験から、やりたいことやるべきことをうまく表現できるなら、
AIを使えば今までより物事の実現スピードを上げることができるのです。
つまるところ、やりたいことやるべきことを決めるのは人間であって、AIの中にあるものではないということなんですね。
やりたいことを実現するのはあくまでも自分。
でもその実現までのスピードをAIは加速できるってことですね。
AIに感じる怖さはそのスピードなのではないでしょうか。
変化を嫌う人には怖さとして移る。
これはAIじゃなくて人がやることに対しても同じように感じる怖さだと思います。
というわけで、AIを使って要件定義をして感じたのは、やりたいことを上手に表現することの難しさでした。
もっと学ばなければならないということでした。
まあ、難しいからこそ面白いのですけどね。
AIと一緒に自分の課題に取り組むのは刺激的な体験になりそうです。
ジェミニはバージョン2.5が出てきたし、やろうと思ったアプリ作りをAIと一緒に地道にやっていきたいと思います。
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今回は、ジェミニキャンバスでアプリの要件定義をしてみて思ったこと、という話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
しばなおきでした。ではまた。