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2023-07-24 06:26

#625 【棚】007の悩みを垣間見る/日本十進分類法

日本十進分類法というのをご存知ですか?

図書館の本の分類方法です。

この「0 総記」というところで近年悩ましいことが起きているという話をします。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。

そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「情報学および関連領域の検討案」 http://www.jla.or.jp/committees/bunrui/tabid/497/Default.aspx


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をご覧ください。



サマリー

図書館では、検索端末や分類番号を使用して本を見つけることができます。しかし、コンピューター関連の書籍は既存の分類には適合しません。この問題を解決するために、日本の図書館では受信分類法が見直されています。ITリテラシーを図書館のシステムに組み込むことで、図書館自体が改善されるかもしれません。

00:04
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、特書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、WO7の悩みを垣間見る、日本十進分類法、というもので、月曜日は自宅の本棚にある本の話をしています。
図書館の本の探し方
が、今日は図書館の話をしようと思います。図書館では本をどのように探しますか?
検索端末を使う、というのがまあまあ当たり前になりましたけど、図書館好きでよく行くという方は、書館の端っこに書かれている分類を手がかりにすることが多いでしょうね。
いや、本当に図書館好きの方は、着付けの図書館の書館の配置は頭に入っているものでしょうけど、
図書館の本には全て番号が付いています。背拍子の下あたりにラベルが付いていますよね。
好きな本を読むという目的ではなくて、調べ物をするという目的の時は、この番号を使って本を探すことがあります。
検索端末で本の場所を探すにしても、この番号が分かれば見つけることができます。
図書館全体がそういう検索システムになっているということで、この番号体系が日本出身分類法というもので定められています。
そんなことは図書館好きの間では常識ですよね。
僕は本好きですが、図書館というシステムも大好きなので、初めての図書館に行ったら、まずはこの分類を頼りに他の配置状況を確認します。
僕はIT系の仕事を長くやっていますから、それに関係する本を図書館で探すこともよくありました。
ただ、変化が激しい世界なので、実際には図書館の本は役に立たないということも感じていて、新しい情報を得るためには書店に行かざるを得ないということもよくありました。
もちろん、インターネットがまだ普及していない時代のことです。
コンピューターが身近なものになると、それに関する書籍が図書館にも徐々に増えてきました。
そこでふと不思議な事態に気づきました。
コンピューター関連書籍の分類問題
図書館では、コンピューター系の本がゼロ分類の早期に分類されていくことでした。
早期の書家は、比較的無味乾燥な感じの本が並んでいるところで、図書館好きとしてはまあまあ面白いとは思うものの、読み物っぽいものはないのであまりいかない書家でもあります。
そこにコンピューター系の雑誌やムック、ライトな技術書、ビジネス書の匠まで入ってどんどん膨れ上がっていくのです。
改めてゼロ分類を調べてみると、他の分類またがりになったり、どの分類にも属さないものがここに分類されることになるのですね。
コンピューターの特にソフトウェアに関するものは、既存の図書館の分類には当てはまるものがなかったのです。
しかも、情報を扱うという観点で見ると、図書館全体の機能とも共通するので、この辺りは図書館の世界では問題になっていないのだろうかと思って検索してみたところ、
日本図書館協会の分類委員会のドキュメントとして、情報学及び関連領域の検討案というものを見つけました。
ゼロ分類のうち、情報に関することは、007情報科学という分類になります。
ただ、関連する分野として、5分類、技術・工学の中に、548情報工学というものがあり、通信系では547.48データ通信というものがあります。
さらに、産業とか経営に関するものとしては、694電気通信事業というものもあるのですね。
インターネットはどこにも絡んでいますから、新しく出てくる概念を5の分類にするかは悩ましいもので、その議論が日本受信分類法の見直し検討として行われているのですね。
僕がここでよく言うITリテラシーは、図書館の中にITをどう位置づけるのかということによく似ていると思うのです。
字を読み書きするように普通に情報を扱うことができるITを、まだまだ特別視しているということでしょう。
ITを何とかして既存の図書館のシステムに取り込む過程は、図書館というシステム全体を見直すことにもつながるかもしれません。
図書館という大きなシステムを変えるのは簡単ではありません。
大きな世の中の仕組みを変えていくのはさらに困難なことでしょう。
でも、変えずに暮らしていくことは残念ながらできません。
それは我々一人一人が変わることを求めているのです。
僕は一人一人が変わるきっかけを作ることを念じながら、日々の活動をしていこうと思いました。
図書館の早期の初化は、ITリテラシーのことを思い起こさせるものでした。
今回は、007の悩みを垣間見る日本受信分類法という話をしました。
今日はここまで。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
06:26

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