1. にゃおのリテラシーを考えるラジオ
  2. #152 AIって気軽に言うな!
2022-04-01 03:59

#152 AIって気軽に言うな!

「AI◯◯」って言う言葉、わりと聞きますよね?

それを聴くと、僕はちょっとイラッとするのです。

その理由をお話します。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

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をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「AIって気軽に言うな!」というものです。
人工知能の冬の時代を経験しているので、バズワード的にAIとか人工知能とかいう言葉を聞くと、「ちょっと待て!」と言いたくなります。
今流行している機械学習も、「きちんと機械学習と言うべきだ!」と思うことが多いです。
そんな風に考えるのはなぜかというと、根底に、「知能とは?」という疑問がずっとあるからです。
僕が人工知能という言葉に触れたのは、コンピューターを学び始めた40年ほど前のことです。
当時は現在流行の統計学手法の発展系としての機械学習ではなく、論理を積み重ねて結果を出すタイプのアプローチが主流でした。
それは当時のコンピューターの処理能力が今と比べたらとんでもなく貧弱で、機械学習で行うような大量の統計計算ができなかったことと、
それにも増して必要なデータを集めて保管するということができなかったことが主な理由だったと思います。
人工知能言語と呼ばれる言語処理系がありました。
リスプとかプロローグとか、場合によってはスモールトークもそう呼ばれたりしていました。
なぜそのような呼ばれ方があったかというと、これもコンピューターの能力の問題だったのですが、
当時は文字列を適切に扱うとか、記憶されたデータを効率的に検索するとか、グラフィックをうまく扱えるとか、
そういうことのために一からプログラミングをする必要があって、
人工知能言語と呼ばれた言語はそれらにちょっとだけ引い出ているというだけのことだったのです。
今はこれらの言語で向き合ってきた思想や技術は、プログラミング言語だけでなく、
データベースの検索技術やユーザーインターフェースに生かされていて、誰もが日常的に使うものになっています。
AIという言葉を聞いたとき、「ちょっと待て。」と言いたくなるのは、
例えば機械学習というような、知能全体から見たらほんの一部でしかない技術のことを指していることに対する抵抗感なのです。
今僕らが簡単に学ぶことができるモダンなプログラミング言語は、
40年前の人工知能言語のあらゆる側面を吸収したものです。
だからといってそれを人工知能とは呼べないように、
今AIとか人工知能と言われているものも、本物の知能には程遠く、バズワードとして育れていくことは確実です。
単に言葉の定義ということもできるかもしれませんが、
プログラミングを何かの魔法のように感じさせる使い方は、悪い意味で足利基本感という感じがして嫌悪感を持ってしまうのです。
リタラシーというものに対する危機感と言い換えることができるかもしれません。
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他方、インターネットとそこに蓄積された大量の情報や知識が、一人一人の人間の能力を大きく超えるようになってきているのも確かです。
コンピューターがこれほどたくさんの人々の役に立つようになってきたことを考えると、
結合されたコンピューティングの世界は着実に知能に近づいているとも言えるかもしれません。
ゴールが近いとは言えませんが、
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリタラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから、または、読書と編集と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように、千葉直樹でした。ではまた。
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